JP2017193869A - コンクリート面の漏水対策工法 - Google Patents

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Tatsunosuke Morisaki
達之助 森崎
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Abstract

【課題】コンクリート面の漏水が発生している箇所において、新鮮な接着面である凹溝を形成してから止水材を充填し硬化させる簡易な方法により漏水を防止すると共に、止水材の使用量を少なくして施工コストの安いコンクリート面の漏水対策工法を提供するものである。
【解決手段】ひび割れや打設継ぎ目の隙間から漏水しているコンクリート表面に凹溝を形成し、この表面を堰板で押さえて空間部を形成し、ここに液状の2液混合型の止水材を注入して充填し、硬化させるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明はコンクリート構造物における、ひび割れや打設継ぎ目から発生する漏水の対策工法に関するものである。
トンネルや擁壁などのコンクリート構造物において、経年変化によりひび割れや打設継ぎ目から線状または面状に亀裂が発生して、地下水が漏水してくる箇所がある。
この漏水対策工法としては、止水材を設置しても膨張・収縮に追随できず、従来は導水樋などを設置する方法がある。この導水樋はコンクリート面にアンカーボルトを用いて固定している。しかしながらこの方法はコンクリート表面の目視検査が困難なことや、内部空間断面が縮小することにより、風圧や材料劣化に伴って脱落し、通行人に飛来落下する危険性があった。
またコンクリート面に凹溝を形成し、ここに溝幅より大きいゴムスポンジを押し縮めて挿入し、その弾性により漏水箇所を止水する方法(特許文献1)がある。しかしながら、このゴムスポンジを嵌合する方法は、ゴムが経年劣化するので耐久性が乏しく、またゴムスポンジに合わせて凹溝を形成するため、その形状が規制される問題がある。
また表面から確認できないひび割れが存在する場合には、注入プラグをコンクリート面に挿入し、ここから高圧ポンプで2液混合型の止水材を圧入して、短時間に止水材を硬化させ、ひび割れ部分を止水する方法(特許文献2)がある。しかし、この方法はひび割れ部分が、湧水に含まれる遊離石灰や鉄バクテリアなどの不純物が付着して汚れており、止水材との接着精度が低く、恒久的な対策にならず、また近くの部分から漏水する問題があった。またひび割れ部分の大きさが外部から見えないので止水材の注入量が変動し、これに伴って施工コストも変動する問題があった。
特開2004ー60203 特開2014ー181486
本発明は上記問題を改善し、コンクリート面の漏水が発生している箇所において、新鮮な接着面である凹溝を形成してから止水材を充填し硬化させる簡易な方法により漏水を防止すると共に、止水材の使用量を少なくして施工コストの安いコンクリート面の漏水対策工法を提供するものである。
本発明の請求項1記載のコンクリート面の漏水対策工法は、ひび割れや打設継ぎ目の隙間から漏水しているコンクリート表面に凹溝を形成し、この表面を堰板で押さえて空間部を形成し、ここに液状の止水材を充填して硬化させることを特徴とするものである。
本発明の請求項2記載のコンクリート面の漏水対策工法は、請求項1において、コンクリート表面に形成した凹溝の開口部を堰板で押さえて、この空間部の底部側に注入ホースを挿入し、注入ホースを引き上げながら液状の止水材を充填することを特徴とするものである。
本発明の請求項3記載のコンクリート面の漏水対策工法は、請求項1において、止水材が1液または2液もしくは3液以上を混合させて硬化するものを用いることを特徴とするものである。
本発明の請求項4記載のコンクリート面の漏水対策工法は、請求項3において、2液混合型の止水材が、親水性ウレタン樹脂と水性ポリマーエマルジョンの2液で構成されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項5記載のコンクリート面の漏水対策工法は、請求項1において、コンクリート表面に形成した凹溝が断面コ字形または断面U形であることを特徴とするものである。
本発明に係る請求項1記載のコンクリート面の漏水対策工法によれば、漏水個所のコンクリート表面に凹溝を形成して新鮮な接着面を作成し、ここに止水材を充填して硬化させるので、確実に止水することができる。しかも一定断面の凹溝を形成するので使用する止水材の変動がなく、最小限の使用量で安価に施工することができる。更に小型の機器で施工できるので、車道を最小限の規制で、歩道の上だけで漏水対策工事を進めることができ、工事中もトンネル内の車の通行が可能である。
また請求項2記載のコンクリート面の漏水対策工法によれば、空間部に注入ホースを挿入し、注入ホースを引き上げながら止水材を注入、充填するので施工が容易で作業性が良い。
また請求項3記載のコンクリート面の漏水対策工法によれば、止水材は1液でも良く、特に流動性の優れた2液を混合して充填する場合、2液が反応することで短時間で硬化するので、凹溝の形状が異なる場合でも断面に合わせた止水材の設置が可能である。
また請求項4記載のコンクリート面の漏水対策工法によれば、2液混合型の止水材が、親水性ウレタン樹脂と水性ポリマーエマルジョンの2液で構成されているので、短時間で硬化すると共に弾性が大きいので、コンクリートが収縮して凹溝が広がっても伸縮追従性に優れ、長期間に亘って止水することができる。
また請求項5記載のコンクリート面の漏水対策工法によれば、凹溝が断面コ字形または断面U形なので形状が単純で施工が容易である。
(A)〜(E)は本発明の実施の一形態による漏水対策工法を順次示すコンクリート面の水平断面図である。 (A)〜(B)は本発明の実施の一形態による漏水対策工法を順次示すコンクリート面の縦断面図である。 本発明の他の実施形態によるコンクリート面に形成した凹溝の水平断面図である。
以下本発明の実施の一形態を図1および図2を参照して詳細に説明する。図1(A)に示すように、コンクリート1の内部の打設継ぎ目に亀裂2が入り、地下の湧水がコンクリート面1Aから漏水している場合、この漏水した箇所のコンクリート面1Aを電動カッターで溝幅に切れ目を入れてから、この間をはつって図2(A)に示すよう上下方向に断面コ字形の凹溝3を形成する。この凹溝3は例えば幅20mm、深さ50mm程度で良い。
次に図1(B)および図2(B)に示すように、凹溝3の両側を覆うように堰板5をアンカーボルト6で取付けて空間部7を形成する。この堰板5としては例えばアクリル板などの透明な板材を用いると良い。
この後、図2(B)に示すように、2液混合型の止水材の一方のA液のタンク10Aと他方のB液のタンク10Bを、それぞれポンプ9を介して混合器11に接続し、この先端に注入ホース12を接続する。次にこの注入ホース12を堰板5の上部より空間部7に挿入し、その先端を空間部7の下部側に到達させる。
次にポンプ9を作動させて、A液とB液を混合器11に送り、ここで混合させて注入ホース12の先端から空間部7の底部側に注入して充填する。この後、注入ホース12を引上げながら空間部7の全体に充填していく。注入ホース12を引き抜いたら、暫く放置しておくと、止水材14が硬化する。この後、堰板5を取り外して表面を平滑に仕上げる。止水材14が硬化すると、凹溝3は止水材14で塞がれ亀裂2を内部に閉込めた状態となるので表面からの漏水を防止することができる。なお止水材14が硬化した後、堰板5を取り外す場合について示したが、堰板5を取り付けたままにして、止水材表面の劣化を防止するようにしても良い。
したがって上記コンクリート面の漏水対策工法は、予め新鮮な接着面である凹溝を形成してから止水材14を充填するので、止水材14との密着性が良好で、しかも凹溝3を最少断面の大きさとして施工性を確保した上で、止水材14の使用量を少なくして施工コストを安くすることができる。また堰板5として透明なアクリル板を用いた場合は、ホース12の位置や止水材14の充填量を外部から確認できるので施工が容易である。
なお上記説明では止水材としてはA液とB液の2液混合型のものを用いたが、1液または3液以上を混合させて硬化するものを用いても良い。1液型の場合には、空気中の湿気や酸素、乾燥などにより自然に硬化するもので、例えばシリコン系やウレタン系やアクリル系などがある。
2液混合型の止水材は、硬化剤等を混ぜて短時間で反応硬化させていくもので、例えばシリコン系、ポリウレタン系、変成シリコン系、ポリサルファイド系などがある。
この2液混合型の止水材のうち特に親水性ウレタン樹脂と水性ポリマーエマルジョンを混合したものが最も効果的である。この水性ポリマーエマルジョンは、水の中にポリマーの微粒子が分散しているものである。この場合、凹溝部分での親水性ウレタン樹脂の発泡硬化させる加水発泡反応に必要な水は、水性ポリマーエマルジョンから供給され、この供給により、水性ポリマーエマルジョンからは水が抜かれて、水性ポリマーエマルジョンは短時間で硬化する。そのため、凹溝部分に水が存在しなくても、止水することができる。
この親水性ウレタン樹脂と水性ポリマーエマルジョンを混合したものとしてはミクストグラウト(商品名:株式会社MASUDA)が漏水量や乾燥状態を問わず施工が可能で、伸び弾性が優れ止水にかかる時間を大幅に短縮でき有効であった。
なお上記説明ではコンクリート表面に形成した凹溝が断面コ字形の場合について示した、開口部の両側を面取りしたものでも良い。また図3に示すように凹溝が断面U形でも良い。これはベビーザンダーにより幅10mm程度に狭くカットすることができ、作業性に優れている。また本発明はトンネルの壁面に限らず天井面、床面、擁壁などのコンクリート構造の止水に広く適用することができる。なおトンネルのアーチ頂部を施工するとき、堰板5は湾曲したものを用いる。
1 コンクリート
1A コンクリート面
2 亀裂
3 凹溝
5 堰板
6 アンカーボルト
7 空間部
9 ポンプ
10A,10B タンク
11 混合器
12 注入ホース
14 止水材

Claims (5)

  1. ひび割れや打設継ぎ目の隙間から漏水しているコンクリート表面に凹溝を形成し、この表面を堰板で押さえて空間部を形成し、ここに液状の止水材を充填して硬化させることを特徴とするコンクリート面の漏水対策工法。
  2. コンクリート表面に形成した凹溝の開口部を堰板で押さえて、この空間部の底部側に注入ホースを挿入し、注入ホースを引き上げながら液状の止水材を充填することを特徴とする請求項1記載のコンクリート面の漏水対策工法。
  3. 止水材が1液または2液もしくは3液以上を混合させて硬化するものを用いることを特徴とする請求項1記載のコンクリート面の漏水対策工法。
  4. 2液混合形の止水材が、親水性ウレタン樹脂と水性ポリマーエマルジョンの2液で構成されていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート面の漏水対策工法。
  5. コンクリート表面に形成した凹溝が断面コ字形または断面U形であることを特徴とする請求項1記載のコンクリート面の漏水対策工法。
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