JP7349895B2 - エレメントの継手構造及びエレメントの連結方法 - Google Patents
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Description
このようなトンネルでは、エレメント同士を連結する継手部から地盤中の地下水等が漏水することを防止する必要があった。
そして、凹継手の拡径された溝部内に凸継手の突起部を嵌合させた際に、主パッキンと補助パッキンをそれぞれ反対側に略くの字状に拡開させ、ばね作用によって凸継手の棒状の突条部に圧接させて止水している。そのため、突条部の施工誤差が大きくても止水性を確保できる。しかも、凹継手の溝部内に高強度モルタル等のグラウト材を充填するとしている。
本発明によれば、一方のエレメントの中空パイプ形状の雄継手に対して隣接するエレメントの断面凹部形状の雌継手をその長手方向に沿って相対的に嵌合させ、雄継手及び雌継手の間の間隙を止水剤で封止することで、地盤の地下水等がエレメントの継手部を通してトンネル内部に漏水することを防止できる。
中空パイプ形状の雄継手内に止水剤を供給する注入ホース等の供給部材を挿入して、エレメントの先端側から後端側に向けて移動させながら止水剤を吐出させて穴部を通して雄継手及び雌継手の間の間隙に流動させて連続的に硬化することで、空間を封止して止水できる。
流動性のある第1止水剤と第2止水剤を混合することで硬化する止水剤となる場合、雄継手及び雌継手の間の空間に第1止水剤を供給し、雄継手内に第2止水剤を供給して穴部を通して空間内に流入させて第1止水剤と混合して止水剤として硬化させ、空間を封止するため漏水を防止できる。
止水剤が液性や流動性を有する場合でも、雄継手及び雌継手の間の空間内を流れる止水剤は突起で留められて硬化され、空間を封止して止水できる。
図1において、URT工法では、トンネル1を構築すべき地盤Gの地上面に鉄道または道路等が設置されている。この地盤Gの地中には矩形断面で中空箱型のスチール製のエレメント2を水平方向及び鉛直方向に推進することによってボックス型のトンネル1が形成されている。このトンネル1は地表面の道路または鉄道に直交して配設されている。このトンネル1は小口径で断面四角形の複数のエレメント2を継手部3を介して水平方向に連結させた上下の水平部Hと、水平部Hの両端同士を連結した複数のエレメント2を継手部3を介して鉛直方向に連結させた左右の鉛直部Vと、によって略ボックス型に構築されている。
各エレメント2はその先端に設けた不図示のカッタヘッドによって地盤Gを水平方向に掘削し、掘削された穴部にエレメント2を推進機で水平方向に推進することができる。エレメント2の内部にはカッタヘッドで掘削された土砂を後方に送るスクリューコンベアが配設されている。複数のエレメント2によって上下に配置された水平部Hと水平部Hの両端部同士を連結する鉛直部Vとからなるボックス形状のトンネル本体4が構築されている。トンネル本体4の内部の地盤は除去されて道路や鉄道レール等を構築するトンネル空間5が構築される。
しかも、雌継手8の内面における周方向の適宜箇所、例えば下側端部には突起10が設置されている。突起10はスチール製でもよいし、ゴム製でもよく、適宜材質のものを採用できる。突起10も雌継手8の長手方向に沿って連続して形成されていることが好ましいが、断続的に設置されていてもよい。また、突起10は空間9内で雌継手8に代えて雄継手7の外側に形成されていてもよい。
液性の止水剤12を注入する際、硬化する前に雄継手7及び雌継手8の空間9内を流れ落ちたとしても下端部の突起10で堰き止めてトンネル空間5の内部に落下し液漏れすることを防止できる。
URT工法において、中空箱形のスチール製のエレメント2の水平部H及び鉛直部Vでは地盤G中に不図示のカッタを水平方向に掘削して穴部を形成する。この穴部に後続のエレメント2を推進機で推進させて水平方向及び鉛直方向にそれぞれ埋設させ、継手部3を介して互いに連結させて略ボックス型に構築する。各エレメント2の推進は先に埋設したエレメント2の継手部3に後続のエレメント2の継手部3を係合させてこれをガイドとして順次推進する。
また、止水剤12の注入位置は雄継手7及び雌継手8間の空間9の端部開口9aに限定されることなく、空間9の周方向の中間部等の適宜位置で止水できる。
また、エレメント2の鉛直部Vでは、各エレメント2の上下の側面鋼板2c及び2dに設けた孔部にPC鋼線を挿通させ、コンクリートを各エレメント2に充填させて硬化させる。鉛直部Vの上下両端部のエレメント2でPC鋼線の両端を引っ張って緊張させて定着具で固定し、複数のエレメント2を緊結させる。そして。定着具を内蔵した各エレメント2にもコンクリートを充填することで一体化する。
図4において、中空パイプ形状の雄継手7内の推進方向前方側に1液性の止水剤12を注入する供給部材として注入ホース16を設置して、注入ホース16から止水剤12を出力させながら注入ホース16を後方側に引き戻す。これにより、注入ホース16から出力させた止水剤12は射出圧力によって穴部11を通して雄継手7及び雌継手8の間の空間9に充填される。更に止水剤12は略円弧状の空間9に沿って周方向に流れ得るが、突起10で堰き止められる。これによって、止水剤12は空間9内で穴部11の近傍に滞留し、土中から漏水する水と反応して膨張することで空間9内を液密に封止する。
本第二実施形態では、止水剤17として液性の主剤18と硬化剤19の2剤を用い、主剤18と硬化剤19を混合させることで硬化させて空間9を液密に封止できるものとした。本実施形態では、2剤混合型の止水剤17を用いることで、より硬度の高い止水特性の大きい止水剤17を得られる。しかも、主剤18と硬化剤19の2液の硬化時間にタイムラグがあり、注入から硬化までの時間を調整することができる。
なお、本実施形態に代えて、硬化剤19を雄継手7及び雌継手8の間の空間9の端部開口9aに注入し、主剤18を中空パイプ形状の雄継手7内の注入ホース16から供給してもよい。
また、上述の各実施形態等では、止水剤12、17、主剤18、硬化剤19を液性にしたが、流動性のあるペースト状等でもよい。また、主剤18及び硬化剤19の一方は第1止水剤に、他方は第2止水剤に含まれる。
2 エレメント
3 継手部
4 トンネル本体
5 トンネル空間
7 雄継手
8 雌継手
9 空間
10 突起
11 穴部
12、17 止水剤
13 止水ゾーン
18 主剤
19 硬化剤
Claims (3)
- 地盤中に中空箱型の複数のエレメントを継手を介して互いに連結するエレメントの継手構造において、
隣り合う一方の前記エレメントに設けられていて前記一方のエレメントの軸方向に延びる中空パイプ形状の雄継手と、
隣り合う他方の前記エレメントに設けられていて前記雄継手を嵌合させる断面凹部形状の雌継手と、
前記雄継手及び雌継手の間の空間を封止する止水剤と、
を備え、
前記中空パイプ形状の雄継手には、液性の前記止水剤を前記雄継手内から前記雄継手及び雌継手の間の空間に流入させて封止する穴部が形成されており、
前記止水剤は、前記雄継手及び雌継手の間の空間に供給する第1止水剤と、前記雄継手内に供給する第2止水剤と、を有しており、
前記第2止水剤が前記穴部を通して前記雄継手及び雌継手の空間で前記第1止水剤と混合されることで硬化して前記止水剤を形成する、
ことを特徴とするエレメントの継手構造。 - 前記雄継手及び雌継手の間の空間に突出していて前記止水剤の流出を止める突起が設けられている請求項1に記載されたエレメントの継手構造。
- 地盤中に中空箱型の複数のエレメントを継手を介して互いに連結するエレメントの連結方法において、
隣り合う一方の前記エレメントの軸方向に延びる中空パイプ形状の雄継手を、他方の前記エレメントの断面凹部形状の雌継手内に相対的に挿入させて嵌合し、
前記雄継手及び雌継手の間の空間に第1止水剤を供給すると共に、
前記雄継手内に配設した供給部材から第2止水剤を供給しながら前記供給部材を相対移動させて前記雄継手の穴部を通して前記第2止水剤を前記第1止水剤に流動させて混合させた止水剤によって前記空間を止水することを特徴とするエレメントの連結方法。
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