JP2017193851A - 折戸 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】折戸装置において、折戸10は、他の折戸の戸先部が突き合せられる戸先部20を備える。戸先部20は中空部22sを有する弾性体部20を含む。弾性体部20には、他の折戸の戸先部が突き合せられる過程で当該他の折戸の戸先部が接触する部分に凹部15が設けられる。凹部15は、弾性体部20の見込方向Aの側面部から見込方向Aに凹む形状を有する。
【選択図】図6
Description
このように従来の折戸には、戸先間の気密性の低下を抑えつつ、折戸の戸先部に他の折戸の戸先部を突き合わせて開閉する際の戸先部同士の擦れ合い抵抗を小さくする観点から改善をする余地があった。
図3は2組の折戸10が閉じた閉状態を示す正面図である。折戸10は、それぞれ戸体12h、12mと、スライダ32h、32dと、接続部16と、戸先部20と、を主に含む。戸体12h、12mを総括するときは戸体12という。スライダ32h、32dを総括するときはスライダ32という。戸体12は、例えば正面視で縦長の略矩形を有する開き戸で、一例として回転させて開くように構成される。戸体12は、上横框12aと、戸先框12cと、下横框12bと、戸尻框12dと、パネル12eとを主に含む。上横框12aは戸体12の上縁にX軸方向に延在し、下横框12bは戸体12の下縁にX軸方向に延在する。戸先框12cは戸体12の戸先側の側縁にZ軸方向に延在し、戸尻框12dは戸体12の戸先框12cと反対側の側縁にZ軸方向に延在する。上横框12a、戸先框12c、下横框12bおよび戸尻框12dはそれぞれ結合されて矩形状のフレームを構成する。上横框12a、戸先框12c、下横框12bおよび戸尻框12dは、例えばアルミニウム合金などの軽量な金属材料から押出工程により形成されてもよい。パネル12eは、その四辺それぞれが、上横框12a、戸先框12c、下横框12bおよび戸尻框12dそれぞれに設けた溝部(不図示)に嵌め込まれる。パネル12eは、例えばガラスや樹脂などの板状の材料から所定の形状に加工される。パネル12eは、必要に応じて透明、半透明、または不透明に形成されてもよい。
スライダ32は、上下のレール枠28内でスライドするための部材である。スライダ32hは戸体12の上部から上側に突出する。スライダ32dは戸体12の下部から下側に突出する。特に、スライダ32hは戸先框12cの上側に設けられ、スライダ32dは戸先框12cの下側に設けられる。スライダ32h、32dは、例えば上下に突出する棒状の部分を含む。スライダ32h、32dは、Z軸方向に略同軸に設けられる。スライダ32は戸体12を回転可能に支持する。つまり、戸体12は、スライダ32がレール枠内を移動することで左右に移動し、スライダ32を軸として回転することで、開き角度が変化する。戸体12は、これらの左右移動と回転との複合運動により、畳まれたり伸長したりする。レール枠とスライダ32は、スライダ機構を構成する。スライダ機構については後述する。
接続部16は、戸体12h、12mを折り畳み自在に連結するための連結機構である。接続部16は、戸体12h、12mそれぞれの戸尻框12dの間に介在する。接続部16は、戸体12h、12mそれぞれの戸尻框12dの間に設けられる折り曲げ自在な接続構造を含んでもよい。実施の形態の接続部16はヒンジ機構42を含む。折戸10は、接続部16にヒンジ機構42を有することで、戸体12h、12mを折り畳みすることができる。一例として、折戸10は、戸体12h、12mがなす角度θが略180度である伸長状態(図4)から、この角度θが例えば90度である半折畳み状態(図5)と、この角度θが略ゼロ度である折畳み状態まで自在に折り畳み可能に構成される。ヒンジ機構42については後述する。なお、折戸が閉じた状態にあるときそれぞれの折戸は伸張状態にあり、折戸が開いた状態にあるときそれぞれの折戸は半折畳み状態または折畳み状態にある。
図6は、折戸10の戸先部20の周辺を示す拡大図である。戸先部20は、折戸10が閉じた状態(伸張状態)で他の折戸の戸先部または柱の側面に突き合わされる部分である。戸先部20は、折戸10が開いた状態で、見付方向Bに沿って移動して、例えば人や物が通る通路を形成する。実施の形態の戸先部20は、戸先框12cの見付方向Bの外側面12gに結合手段によって固定される。
戸先部20は、突き合わされる際の衝撃を緩和することが望ましい。そこで、実施の形態の戸先部20は弾性体部22を含む。弾性体部22は、例えばゴムなどの弾性を有する樹脂材料から形成される。図6に示すように、弾性体部22は、見込方向Aに離間して設けられる第1弾性体部22aと、第2弾性体部22bとを含む。弾性体部22は、戸先框12cの上下範囲を概ね覆うように上下方向に延伸して設けられる。弾性体部22は、折戸10が開閉される際の圧縮応力に耐えうることが望ましい。そこで、実施の形態の第1弾性体部22aと第2弾性体部22bはそれぞれ中空部22sを有する。第2弾性体部222bは平面視で略矩形状に形成される。
ここで、先に比較例に係る弾性体部222について説明する。図7は、比較例の弾性体部222の周辺を示す拡大図である。比較例の弾性体部222は、実施の形態の弾性体部22に対して、第1弾性体部222aの平面形状が異なり、他の構成は同様である。したがって、重複する説明を省略して相違する部分を重点的に説明する。比較例の弾性体部222は、見込方向Aに離間して設けられる第1弾性体部222aと、第2弾性体部22bとを含む。第1弾性体部222aは平面視で略矩形状に形成される。つまり、第1弾性体部222aは第2弾性体部22bと同形状を有する。
戸先部20(B)が戸先部20(A)とすれ違う際に生じる擦れ合い抵抗は小さい方が好ましい。そこで、実施の形態の折戸10(A)では、戸先部20(A)に、他の折戸10(B)の戸先部20(B)が突き合せられる過程で当該他の折戸10(B)の戸先部20(B)との摩擦抵抗を低減するための摩擦低減部14が設けられる。摩擦低減部14は戸先部20(B)との摩擦抵抗を減らすように構成される種々の手段を含むことができる。摩擦低減部14の一例として、他の部分より摩擦係数を小さくした底摩擦部を戸先部20(A)に設けるようにしてもよい。実施の形態の戸先部20(A)では、摩擦低減部14に第1弾性体部22aに設けられた凹部15を含む。
凹部15について説明する。図9は第1弾性体部22aの拡大図である。第1弾性体部22aに凹部15が設けられることで、戸先部20(B)が戸先部20(A)とすれ違う際に、第1弾性体部22aの変形が抑制され、擦れ合い抵抗を小さくすることができる。図9に示すように、凹部15は、第1弾性体部22aの見込方向Aの側面部22hから見込方向Aに凹む形状を有する。特に、凹部15は第1弾性体部22aに見込方向Aの高低差を形成する。側面部22hに凹部15を設けることで、戸先部20(B)が側面部22hに接触した際の抵抗力を抑制することができる。凹部15は第1弾性体部22aの上下範囲の一部または全域に、断続的または連続的に設けられてもよい。
戸先部20(A)と戸先部20(B)の気密性を向上するために、これらの間の接触範囲は広い方が好ましい。そこで、実施の形態の摩擦低減部14は、凹部15の少なくとも一部を覆うように設けられるヒレ部18を含む。一例として、ヒレ部18は、図9に示すように、第1弾性体部22aの凹部15の戸先框12c側から見付方向Bで戸先框12cと反対側に延出するヒレ形状を有する。ヒレ部18は、その延出端部18aが凹部15に接近するように、延出端部18aに向かって徐々に湾曲する湾曲形状を有する。ヒレ部18は、第1弾性体部22aの上下範囲の一部または全域に、断続的または連続的に設けられてもよい。
戸先部20(A)と戸先部20(B)の遮音性を向上するために、弾性体部が二重に設けられることが望ましい。そこで、実施の形態の戸先部20(A)は、図10(a)に示すように、第1弾性体部22a(A)から見込方向Aに離隔して設けられる別の弾性体部である第2弾性体部22b(A)を含む。このように構成することによって、弾性体部が一重である場合に比べて遮音性や気密性が向上する。図10(a)に示すように、第2弾性体部22b(A)は、第1弾性体部22aに対して凹部15とヒレ部18を有しない点で相違し、その他の構成は第1弾性体部22aと同様である。第2弾性体部22bは横断面が矩形状の中空弾性体であってもよい。
上述の説明では、静止している折戸10(A)に、他の折戸10(B)が回転しながら突き合わされる例について説明したが、逆に、折戸10(A)が回転しながら静止している他の折戸10(B)に突き合わされることがある。この場合も擦れ合い抵抗は小さい方が好ましい。そこで、他の折戸10(B)の戸先部20(B)には、図10(a)に示すように、他の弾性体部である第1弾性体部22a(B)と、第2弾性体部22b(B)とが設けられる。第1弾性体部22a(B)は第1弾性体部22a(A)と同様の構成を具備し、第2弾性体部22b(B)は第2弾性体部22b(A)と同様の構成を具備してもよい。特に、第1弾性体部22a(B)には、戸先部20(A)が突き合せられる過程で第1弾性体部22a(A)が接触する部分に他の凹部15(B)が設けられてもよい。このように構成することによって、折戸10(A)が回転して他の折戸10(B)に突き合わされる際の擦れ合い抵抗を小さくできる。
図9を参照して弾性体部22について説明する。まず、第1弾性体部22aの接続構造について説明する。戸先框12cの外側面12gには溝部12jが縦方向に延設され、第1弾性体部22aには嵌合部22jが縦方向に延設される。第1弾性体部22aは、嵌合部22jが溝部12jに嵌合されることで、戸先框12cの外側面12gに固定される。図9に示すように、嵌合部22jは見付方向Bに沿った方向に突出する突出部22kと、突出部22kの突出端から見込方向Aに沿った方向の両側に延伸する張出部22nと、を有する。図9に示すように、溝部12jは収容部12nと開口部12kとを有する。収容部12nは張出部22nに対応する形状を有し張出部22nを収容する。開口部12kは、突出部22kに対応する形状を有し、収容部12nの入口側に設けられる。見込方向Aにおいて開口部12kは収容部12nより幅が狭く形成される。このように構成された第1弾性体部22aは、嵌合部22jを溝部12jに上下方向に嵌め込むことで、戸先框12cに容易に固定される。また、メンテナンスなどの際にも、溝部12jから嵌合部22jを抜き出すことで、戸先框12cから弾性体部22を容易に取り外しすることができる。第2弾性体部22bは、第1弾性体部22aと同様の構成により戸先框12cに固定される。
次にヒンジ機構42の一例について説明する。図11は図4のヒンジ機構42の周辺を拡大して示す平面図である。戸体12h、12mは、互いの戸尻框12dの側面がヒンジ機構42を介して回転可能に連結される(図4も参照)。ヒンジ機構42は、軸受部40cと、二つのヒンジ軸部42aと、連結部42bとを主に含む。軸受部40cは、二つの戸体12h、12mそれぞれの戸尻框12dの端部40aに設けられる。二つのヒンジ軸部42aそれぞれは軸受部40cに回転自在に支持される。連結部42bは二つのヒンジ軸部42aを連結する。二つのヒンジ軸部42aと、連結部42bとは、例えば樹脂材料の一体成形品により構成されてもよい。
次にスライダ機構の一例について説明する。図12は、戸体12を上下方向に沿って切断した断面図である。図12に示すように、戸体12の上横框12aには上側のスライダ32hが設けられ、戸体12の下横框12bには下側のスライダ32dが設けられる。スライダ32は、上横框12aや下横框12bのそれぞれから上下方向に突き出る単数のスライド軸50と、スライド軸50の先端部に回転自在に取り付けられるローラ52とを有する。レール枠28は、本体部28aと、一対の壁部28bと、一対のガイド壁部28cとを主に含む。本体部28aは溝状断面を有する。一対の壁部28bは本体部28aにおいて見込方向Aに対向する。ガイド壁部28cは一対の壁部28bの開口側端部から見込方向A内側に突き出る。スライダ32のスライド軸50は一対のガイド壁部28c間に配置され、スライダ32のローラ52は一対のガイド壁部28cの裏側に配置される。戸体12は、スライダ32のスライド軸50やローラ52を介してレール枠28の本体部28aやガイド壁部28cに沿ってスライド可能である。上側のスライダ32hは、上側のレール枠28hのガイド壁部28cに対して自らのローラ52が支持されており、折戸10は、スライダ32hにより上側のレール枠28hに対して支持される。このように、折戸10は、上下のレール枠28に対してスライド可能に設けられる。
実施の形態の戸先部20は、他の折戸10(B)の戸先部20(B)が突き合せられる戸先部20(A)を備え、戸先部20(A)は中空部22sを有する第1弾性体部22aを含み、第1弾性体部22aには、他の折戸10(B)の戸先部20(B)が突き合せられる過程で当該他の折戸(10(B)の戸先部20(B)が接触する部分に凹部15が設けられる。このように構成することによって、中空部がない場合と比べて、第1弾性体部22aの反発力を抑制できる。また凹部がない場合と比べて、第1弾性体部22aの弾性変形量を減らすことができる。これらにより、戸先部20が擦れ合う際の抵抗を抑制することができる。
実施の形態の説明では、折戸10が接続部16によって連結された2枚の戸体12を具備する例について説明したが、これに限られない。折戸は、それぞれ連結された3枚以上の戸体を含んでもよい。
実施の形態の説明では、戸体12の回転軸となるスライダ32が戸先框12cの上側と下側部に設けられる例について説明したが、これに限られない。このようなスライダは見付方向Bにおいて戸先框と戸尻框の間で上横框と下横框に設けられてもよい。
実施の形態の説明では、他の戸先部20(B)が戸先部20(A)に突き合せられた状態で、ヒレ部18と凹部15の間に一体の空間15sが形成される例について説明したが、これに限られない。このように突き合せられた状態で、ヒレ部と凹部の間に複数の空間が形成されるように構成されてもよい。
実施の形態の説明では、凹部15が第1弾性体部22aの内側の側面から見込方向Aで外側に凹む例について説明したが、これに限られない。凹部は第1弾性体部の外側の側面から見込方向Aで内側に凹むように設けられてもよい。
実施の形態の説明では、凹部15が第1弾性体部22aの一方の側面に設けられる例について説明したが、これに限られない。凹部は第1弾性体部の両方の側面それぞれに設けられてもよい。
Claims (9)
- 他の折戸の戸先部が突き合せられる戸先部を備え、
前記戸先部は中空部を有する弾性体部を含み、
前記弾性体部には、前記他の折戸の戸先部が突き合せられる過程で当該他の折戸の戸先部が接触する部分に凹部が設けられることを特徴とする折戸。 - 前記凹部は、前記弾性体部の見込方向の側面部から見込方向に凹む形状を有することを特徴とする請求項1に記載の折戸。
- 前記弾性体部には、前記凹部の少なくとも一部を覆うヒレ部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の折戸。
- 前記ヒレ部は、前記戸先部が前記他の折戸の戸先部に突き合せられた状態で、前記他の折戸の戸先部と接触する部分を有することを特徴とする請求項3に記載の折戸。
- 前記ヒレ部は、前記戸先部が前記他の折戸の戸先部に突き合せられた状態で、前記凹部との間に空間を形成することを特徴とする請求項3または4に記載の折戸。
- 前記ヒレ部は、前記弾性体部と一体に形成されることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の折戸。
- 前記戸先部は、前記弾性体部から見込方向に離隔して設けられる別の弾性体部を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の折戸。
- 前記他の折戸の戸先部には、他の弾性体部が設けられ、
前記他の弾性体部には、前記戸先部が突き合せられる過程で前記弾性体部が接触する部分に他の凹部が設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の折戸。 - 他の折戸の戸先部が突き合せられる戸先部を備え、
前記戸先部には、前記他の折戸の戸先部が突き合せられる過程で当該他の折戸の戸先部との摩擦抵抗を低減するための摩擦低減部が設けられることを特徴とする折戸。
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