JP2012127169A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】回動する障子を備えつつも指を挟むことがない建具を提供する。
【解決手段】上下の横枠と左右の縦枠とが枠組みされた枠体と、一方の前記縦枠側にて回動自在に支持され、回動することにより前記枠体にて形成される開口を開閉可能な障子と、前記一方の縦枠に設けられ前記障子に当接される枠側当接部材と、を有し、前記障子は、前記一方の縦枠側の端部に設けられ、当該障子が回動する際に前記枠側当接部材と摺接して前記一方の縦枠と当該障子との間を閉塞し、前記障子が閉止されているときに、前記一方の縦枠との間にて圧縮されている閉塞部材を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、上下の横枠と左右の縦枠とが枠組みされた枠体に回動自在に支持された障子を有する建具に関する。
上下の横枠と左右の縦枠とが枠組みされた枠体に回動自在に支持された障子を有する建具としては、例えば、隣接する扉体が丁番にて折り畳み自在に枢支連結され、扉体の丁番とは反対側が軸支されて回動自在に建て込まれた浴室用折り戸が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平4−129296号公報
上記のような浴室用折り戸は、扉体を開く際には、隣接する扉体が丁番にて連結された部位が、見込み方向に突出しつつ2枚の扉体が折り重なるように畳まれ、また閉める際には、隣接する扉体が丁番にて連結された部位が、上下に設けられたレール側に移動しつつ平坦に広がって閉塞される。このとき、扉体の丁番とは反対側にて軸支された吊り元側の障子の端面は、浴室用折り戸が設けられている開口を形成する部位との間に隙間が開いたり閉じたりする。このため、折り戸の開閉時に、折り戸の端部と開口を形成する部位との間にて指を挟む虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回動する障子を備えつつも指を挟むことがない建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、上下の横枠と左右の縦枠とが枠組みされた枠体と、一方の前記縦枠側にて回動自在に支持され、回動することにより前記枠体にて形成される開口を開閉可能な障子と、前記一方の縦枠に設けられ前記障子に当接される枠側当接部材と、を有し、前記障子は、前記一方の縦枠側の端部に設けられ、当該障子が回動する際に前記枠側当接部材と摺接して前記一方の縦枠と当該障子との間を閉塞し、前記障子が閉止されているときに、前記一方の縦枠との間にて圧縮されている閉塞部材を有することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、枠組みされた枠体の一方の縦枠と、枠体の一方の縦枠側に回動自在に支持された障子との間は、枠側当接部材と閉塞部材とにて障子が回動する際に摺接して閉塞されているので、障子が回動したとしても一方の縦枠と障子との間に空隙が生じない。このため、指を挟むことがない建具を提供することが可能である。また、閉塞部材は、障子が閉止されているときには一方の縦枠との間にて圧縮されているので、障子と一方の縦枠との間の水密性を確保することが可能である。このため、指を挟むことがないばかりでなく水密性にも優れた建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記枠側当接部材は、見込み方向において、前記閉止された状態の障子に対し、開かれたときに前記障子が張り出す側となる障子張出側とは反対側に設けられ、前記障子張出側に向かって突出していることが望ましい。
通常、障子が回動する開き戸は、障子を開く際には、閉止された状態の障子に対して当該障子が張り出す側となる障子張出側とは反対側において、障子と一方の縦枠との間の、手前の空間が広くなり、指が近づきやすくなる。上記の建具によれば、枠側当接部材が、見込み方向において、閉止された状態の障子に対し、障子が開かれたときに当該障子が張り出す障子張出側とは反対側に設けられているので、障子を開く際に、障子と一方の縦枠との間に指が近づきやすくなる側に、枠側当接部材が位置している。このため、より効果的に指を挟むことを防止することが可能である。また、枠側当接部材は、障子張出側に向かって突出されているので、障子を閉じた際に枠側当接部材が、枠体の面外方向に突出しにくい。このため、意匠性にも優れた建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記閉塞部材は、前記障子の見付け方向に圧縮可能な中空部を有することが望ましい。
このような建具によれば、閉塞部材が障子の見付け方向に圧縮可能な中空部を有しているので、中実な部材より同一の力に対する変形量を大きくすることが可能である。このため、閉塞部材を中空部にて圧縮することにより、より大きく変形させて確実に圧縮させることが可能である。
かかる建具であって、前記中空部の外周側の輪郭は、前記障子が回動する際の回動中心と同心の曲面にて形成されていることが望ましい。
このような建具によれば、回動中心と中空部の外周側にて輪郭を形成する部位との距離がほぼ一定なので、閉塞部材が障子と一方の縦枠との間にて圧縮される際には、ほぼ一定の力にて、ほぼ同様に圧縮させることが可能である。
かかる建具であって、前記回動中心は、閉止状態における前記障子の見込み方向における中央より前記障子張出側に設けられており、前記閉塞部材は、前記障子の見込み方向の幅より前記障子張出側に延出されていることが望ましい。
このような建具によれば、障子の回動中心が、閉止状態における障子の見込み方向における中央より障子張出側に偏った位置に設けられ、閉塞部材は障子の見込み方向の幅より障子張出側に延出されているので、障子が開き始めても即座に縦枠と閉塞部材とが離れず、閉塞部材が圧縮されている状態を維持することが可能である。
かかる建具であって、前記閉塞部材は、前記中空部を形成する部位が、当該中空部の変形を助長すべく、他の部位より硬度が低い部位を有していることが望ましい。
このような建具によれば、閉塞部材は、中空部が変形し易いように、中空部を形成する部位が他の部位より硬度が低い低硬度部が設けられているので、障子の開閉操作により容易に中空部を変形させて圧縮させることが可能である。
かかる建具であって、前記閉塞部材は、前記枠側当接部材より前記障子張出側にて前記一方の縦枠との間にて圧縮されることが望ましい。
このような建具によれば、障子と一方の縦枠との間に指が近づきやすい、障子張出側とは反対側にて障子と一方の縦枠との間を閉塞し、閉塞された部位の障子張出側にて閉塞部材が圧縮されているので、障子張出側の湿気等の進入を防止することが可能である。また、障子と一方の縦枠との間は、圧縮された閉塞部材と、閉塞部材に当接された枠側当接部材とにより二重に閉塞されているので、より高い水密性を確保することが可能である。
かかる建具であって、前記障子は、浴室と脱衣室とを仕切る浴室ドアであって、前記障子張出側は前記浴室側であることが望ましい。
このような建具によれば、障子は、浴室と脱衣室とを仕切る浴室ドアであり、浴室側が、障子を開く際に当該障子が張り出す障子張出側なので、浴室の湿気等が脱衣室側に進入することを防止することが可能である。
本発明によれば、回動する障子を備えつつも指を挟むことがない建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具の外観図である。 本実施形態に係る建具の縦断面図である。 本実施形態に係る建具の横断面図である。 障子の回動時における枠側シール材及び水密材の状態を説明するための図である。 水密材の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態の建具1は、浴室と脱衣室とを仕切る障子としての浴室ドアを備えた浴室用の建具を例に挙げて説明する。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の浴室用の建具1を脱衣室側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、浴室用の建具1が備える各部材は、単体として説明する場合であっても、建物等に取り付けられた状態で上下方向、見付け方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態の建具1は、図1、図2に示すように、上下の横枠としての上枠11及び下枠12と左右の縦枠としての左縦枠13及び右縦枠14とが枠組みされた枠体10と、一方の縦枠側としての左縦枠13側にて回動自在に支持され、回動することにより枠体10にて形成される開口を開閉可能な障子20と、左縦枠13側に設けられ障子20側に当接される枠側当接部材としての枠側シール材30(図3)と、を有している。上枠11、下枠12、左縦枠13、右縦枠14は、いずれも押出成形部材であり、左縦枠13と右縦枠14とは、同一部材が左右が反転した対称形状となるように配置されて枠組みされている。以下の説明では、左縦枠13について詳細に説明し、右縦枠14の説明は省略するが、左縦枠13と対応する右縦枠14の部位には、各名称の左右を入れ替えるとともに、付す符号の数字を入れ替えて説明する。たとえば、後述する左縦枠本体13aと対応する右縦枠14の部位は、右縦枠本体14aとして示す。
左縦枠13は、水平断面がほぼ長方形状をなす中空部にて形成された左縦枠本体13aと、左縦枠本体13aの、枠体10における内周側、すなわち右縦枠14に臨む面を有する右側壁13bから右縦枠側に延出された見付け方向延出部13cと、右側壁13bと繋がって左縦枠本体13aより脱衣室側に延出された見込み方向延出部13dと、を有している。
左縦枠13は、枠組みされた枠体10の状態にて、左縦枠本体13aに枠体10の内周側から締め込まれて、浴室を区画する壁部材に螺合されるビスと、見込み方向延出部13dに枠体10の内周側から締め込まれて、脱衣室側に設けられた額縁に螺合されるビスとにて固定されている。また、見付け方向延出部13cは、左縦枠本体13aの脱衣室側の端部近傍から、障子20の回動軸の中心より僅かに左縦枠本体13a側の位置まで延出されている。また、見付け方向延出部13cの先端には、枠側シール材30の嵌合基部30aが嵌合されるシール材嵌合部13eが設けられている。シール材嵌合部13eには、枠側シール材30が挿入されるスリット13fが、浴室側に臨む面に形成されている。
障子20は、左縦枠13と対称となるように配置された右縦枠14の右縦枠本体14aと、左縦枠13の左縦枠本体13aとの間の空間に配置される。すなわち、障子20は、左縦枠13の見付け方向延出部13cと右縦枠14の見付け方向延出部14cより浴室側に配置され、左縦枠13及び右縦枠14のシール材嵌合部13e、14eに嵌合された枠側シール材30が障子20側に向くように配置されている。左縦枠13及び右縦枠14のシール材嵌合部13e、14eに嵌合される枠側シール材30は、同一部材であり、左右が反転して対称となるように配置にされてシール材嵌合部13e、14eに嵌合される。
枠側シール材30は、左縦枠13及び右縦枠14のシール材嵌合部13e、14eに嵌合される嵌合基部30aと、嵌合基部30aがシール材嵌合部13e、14eに嵌合されたときに、浴室側に向かって突出する突出部30bと、突出した突出部30bの先端側から浴室に向かって縦枠側に延出されて、回動する障子20と摺接する摺接部30cとを有している。嵌合基部30aは、突出部30b及び摺接部30cより硬度が高い樹脂にて形成されている。
枠側シール材30は、シール材嵌合部13e、14eに嵌合されると、突出部30bとシール材嵌合部13e、14eにおける、框体の内周側の部位とが見込み方向に繋がるように配置される。そして、枠側シール材30が取り付けられた枠体10に障子20が閉止した状態にて取り付けられると、枠側シール材30の突出部30bが左縦框23及び右縦框24にそれぞれ当接され、摺接部30cの先端が脱衣室側に移動するように弾性変形して後述する障子20の傾斜部23b、24bに当接された状態となる。
障子20は、上框21、下框22、左右の縦框23、24が矩形状に枠組みされており、左右の両側にそれぞれ配置される左右の縦框23、24の間に、上框21と下框22とが、それらの小口が左右の縦框23、24の側面に当接されてビスにて固定され、内周側は面材25にて閉塞されている。上框21、下框22、左右の縦框23、24はいずれも押出成形部材である。
障子20は、左縦枠13側にて、下枠12及び左縦框23の上部に設けられた回動ピン15が上枠11及び左縦框23の下部に設けられた回動ピン受け16と係合して回動自在に設けられており、障子20を開く際には、障子20が浴室側に移動するように構成されている。また、本実施形態の障子20の回動中心は、障子20の厚み方向において障子20の中央より浴室面側に偏らせて配置されている。このため、障子20が回動されて右縦框24が浴室側に移動すると、左縦框23は、左縦枠13のシール材嵌合部13eとの距離が広がるように回動する。すなわち、見込み方向において、閉止された状態の障子20に対し、開かれた障子20が張り出す側となる障子張出側は浴室側に相当し、障子張出方向とは反対側は脱衣室側に相当する。
障子20の左縦框23は、左縦枠13側の端部の浴室側が左縦枠13側に向かって脱衣室側に湾曲する湾曲部23aをなし、脱衣室側が左縦枠13側に向かって浴室側に傾斜する傾斜部23bをなして、左縦枠13側の端部の厚み、すなわち、左縦枠13と対向する部位の幅が、左縦枠13の幅より狭く形成されている。この厚みが薄くなった部位、すなわち湾曲部23aと傾斜部23bとの間に、閉塞部材としての水密材32が嵌合される水密材嵌合部23cが設けられている。
水密材嵌合部23cは、障子20を閉じた際に、左縦枠13の右側壁13bと対向するように、上端から下端に亘って形成されている。水密材嵌合部23cは、左縦框23において、右縦框側に窪む凹部であり、凹部の開放された側の先端となる、湾曲部23a及び傾斜部23bの縁に、見込み方向に突出して水密材32を保持する保持突起23dがそれぞれ形成されている。
水密材32は、左縦框23の水密材嵌合部23cに嵌合されたときに、2つの保持突起23d間に配置される板状の嵌合壁部32aと、嵌合壁部32aの、障子20の厚み方向
における両端から突出され水密材嵌合部23cに挿入されて保持突起23dに係合される嵌合片32bと、嵌合壁部32aの脱衣室側の端部(以下、嵌合脱衣室端という)32eと繋がって円弧状をなし障子20が閉止されたときに左縦枠13に当接される縦枠当接部32cと、嵌合壁部32aの浴室側の端部と繋がって、障子20が閉止された状態にて浴室側に向かって左縦枠13側に傾斜するように形成され先端が縦枠当接部32cと繋がった連結部32dとを有して一体に形成されている。すなわち、水密材32は、嵌合壁部32aと縦枠当接部32cと連結部32dとが環状に繋がって中空部32gを形成する部材である。
そして、縦枠当接部32c及び連結部32dは、嵌合壁部32a及び嵌合片32bより硬度が低い軟質の樹脂にて形成され、縦枠当接部32c及び連結部32dと嵌合壁部32aとが繋がっている部位の近傍には、縦枠当接部32c及び連結部32dの厚みが薄くなる薄肉部32fが設けられている。このため、水密材32は、硬質樹脂からなる嵌合壁部32a及び嵌合片32bにて左縦框23に強固に嵌合されるとともに、軟質樹脂からなる縦枠当接部32c及び連結部32dと薄肉部32fとによって、中空部32gが狭くなるように、すなわち、縦枠当接部32cと連結部32dとが近接する方向に復元可能に圧縮されるように形成されている。ここで、本実施形態においては、縦枠当接部32c及び連結部32dが低硬度部に相当する。
また、縦枠当接部32cの外周面の輪郭は、水密材32が左縦框23に取り付けられた状態にて、回動中心Cから等距離の円弧状をなすように形成されている。より具体的には、縦枠当接部32cの外周面の輪郭は、嵌合片32bの嵌合脱衣室端32eと回動ピン15の中心との距離を半径として、回動ピン15を中心として移動したときの嵌合脱衣室端32eの軌跡をなすように形成されている。そして、水密材32が水密材嵌合部23cに嵌合されたときに、縦枠当接部32cの脱衣室側の縁部と傾斜部23b側の保持突起23dとは、それらの外周面が大きな段差を形成することなく、輪郭がほぼ繋がるように構成されている。
そして、水密材32が取り付けられた障子20が枠体10に回動自在に取り付けられて閉止されると、水密材32は左縦框23と左縦枠13との間にて圧縮され、縦枠当接部32cと連結部32dとが繋がっている部位は、障子20の浴室面とより浴室側に突出している。
本実施形態の建具1は、図3に示すように、障子20が閉止された状態にて、右縦枠14に設けられた枠側シール材30の突出部30bの先端が右縦框24の脱衣室側面に当接されるとともに、弾性変形した摺接部30cが右縦框24の脱衣室側面に当接されている。また、左縦枠13に設けられた枠側シール材30の突出部30bの先端が左縦框23の脱衣室側面に当接されるとともに、弾性変形した摺接部30cが左縦框23の傾斜部23bに当接されている。さらに、左縦框23の左縦枠13側に設けられた水密材32が、左縦枠13の左縦枠本体13aとの間にて圧縮されている。
障子20を浴室側に移動させて開いていくと、右縦枠14に設けられた枠側シール材30の突出部30bから右縦框24から離れるとともに、図4(b)に示すように、左縦枠13に設けられた枠側シール材30の突出部30bの先端が左縦框23から離れ、弾性変形している摺接部30cが左縦框23の傾斜部23bと摺接する。このとき、水密材32は、障子20の回動に伴って左縦枠13の左縦枠本体13aを摺接しつつ脱衣室側に移動する。
さらに障子20を回動すると、図4(c)に示すように、左縦框23に設けられた水密材32の縦枠当接部32cは、左縦枠13の左縦枠本体13aから離れて枠側シール材30の摺接部30cと摺接しつつ回動し始め、障子20が90度回動したときに、図4(d)に示すように、最も障子20が開いた状態となり障子20の回動が規制される。障子20が最も開いた状態では、左縦框23に設けられた水密材32の縦枠当接部32cと左縦枠13に設けられた枠側シール材30の摺接部30cは、水密材32及び枠側シール材30の弾性変形により互いに押圧しつつ接触している状態が保たれている。
本実施形態の建具1によれば、枠組みされた枠体10の左縦枠13と、左縦枠13側に回動自在に支持された障子20との間は、枠側シール材30と水密材32とにて障子20が回動する際に摺接して閉塞されているので、障子20が回動したとしても左縦枠13と障子20との間に空隙が生じない。このため、指を挟むことがない建具1を提供することが可能である。また、水密材32は、障子20が閉止されているときには左縦枠13との間にて圧縮されているので、障子20と左縦枠13との間の水密性を確保することが可能である。このため、指を挟むことがないばかりでなく水密性にも優れた建具1を提供することが可能である。
障子20が回動する開き戸は通常、障子20を開く際には、枠体10に対して戸先が移動する側と反対側において、障子20と左縦枠13との間の、手前の空間が広くなり、指が近づきやすくなる。本実施形態の建具1によれば、枠側シール材30が、障子20が開く際に戸先が移動する浴室側と反対の脱衣室側に設けられており、浴室側に突出されているので、障子20を開く際に、障子20と左縦枠13との間に指が近づきやすくなる側に、枠側シール材30が位置している。このため、より効果的に指を挟むことを防止することが可能である。また、枠側シール材30は、浴室側に突出されているので、障子20を閉じた際に枠側シール材30が、枠体10の面外方向に突出しにくい。このため、意匠性にも優れた建具1を提供することが可能である。
また、水密材32が障子20の見付け方向に圧縮可能な中空部32gを有しているので、中実な部材より同一の力に対する変形量を大きくすることが可能である。このため、水密材32を中空部32gにて圧縮することにより、より大きく変形させて確実に圧縮させることが可能である。
また、中空部32gの外周側の輪郭は、障子20が回動する際の回動中心と同心の曲面にて形成されているので、回動中心Cと中空部32gの外周側の輪郭となる縦枠当接部32cの外周面との距離が一定であり、水密材32が障子20と左縦枠13との間にて圧縮される際には、ほぼ一定の力にて同様に圧縮させることが可能である。
また、障子20の回動中心が、閉止状態における障子20の見付け方向における中央より浴室側に偏った位置に設けられ、水密材32は障子20の見込み方向の幅より浴室側に延出されているので、障子20が開き始めても即座に左縦枠13と水密材32とが離れず、水密材32が圧縮されている状態を維持することが可能である。
また、水密材32は、中空部32gが変形し易いように縦枠当接部32c及び連結部32dが嵌合壁部32a及び嵌合片32bより硬度が低い樹脂にて形成されており、さらに縦枠当接部32c及び連結部32dと嵌合壁部32aとが繋がっている部位の近傍に薄肉部32fが設けられているので、障子20の開閉操作により容易に中空部32gを弾性変形させて圧縮させることが可能である。
また、障子20と左縦枠13との間に指が近づきやすい浴室側と脱衣室側にて障子20と左縦枠13との間を閉塞し、閉塞された部位の浴室側にて水密材32が圧縮されているので、浴室側からの水や湿気等の進入を防止することが可能である。また、障子20と左縦枠13との間は、圧縮された水密材32と、水密材32に当接された枠側シール材30とにより二重に閉塞されているので、より高い水密性を確保することが可能である。
また、障子20は、浴室と脱衣室とを仕切る浴室ドアであり、浴室側が、障子20の戸先側が移動される側となるので、浴室からの水や湿気等が脱衣室側に進入することを防止することが可能である。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、図5(a)に示すように、縦枠当接部32c及び連結部32dが嵌合壁部32a及び嵌合片32bより硬度が低く形成されている例について説明したが、これに限るものではない。具体的には、図5(b)に示すように、縦枠当接部32c及び連結部32dの嵌合壁部32aとの接合部分32hのみの硬度を低くして形成しても良い。この場合には、水密材32の形状、特に縦枠当接部32cの輪郭を大きく変形させることなく弾性変形させることが可能である。このため、低硬度部より変形しにくい部位を左縦枠13と当接させることにより安定した状態にて水密材32を障子20と左縦枠13との間にて圧縮させることが可能である。また、図5(c)のように、水密材32の硬度は均一であり、薄肉部32fのみ備えたり、薄肉部32fがなく硬度が低い部材にて形成されている形態であっても構わない。また、図5(d)に示すように、嵌合壁部32aの一方の端部32iと縦枠当接部32cとを縦枠当接部32cの、左縦枠13側に当接されない側にて、屈曲しやすく傾斜する2本の腕部32jが薄肉部32kにて接合された連結部32dにて連結されていてもよい。また、図5(e)、図5(f)に示すように、嵌合壁部32aと嵌合片32bとを除いて硬度が低い部材にて形成し、縦枠当接部32cと嵌合壁部32aとの接合部が嵌合壁部32aとほぼ直交するような腕部32lを介して接合されていてもよい。
1 建具、10 枠体、11 上枠、12 下枠、13 左縦枠、
13a 左縦枠本体、13b 右側壁、14 右縦枠、15 回動ピン、
16 回動ピン受け、20 障子、30 枠側シール材、32 水密材、
32a 嵌合壁部、32b 嵌合片、32c 縦枠当接部、32d 連結部、
32e 嵌合脱衣室端、32f 薄肉部、32g 中空部、32h 接合部分、
32i 端部、32j 腕部、32k 薄肉部、32l 腕部、C 回動中心

Claims (8)

  1. 上下の横枠と左右の縦枠とが枠組みされた枠体と、
    一方の前記縦枠側にて回動自在に支持され、回動することにより前記枠体にて形成される開口を開閉可能な障子と、
    前記一方の縦枠に設けられ前記障子に当接される枠側当接部材と、
    を有し、
    前記障子は、前記一方の縦枠側の端部に設けられ、当該障子が回動する際に前記枠側当接部材と摺接して前記一方の縦枠と当該障子との間を閉塞し、前記障子が閉止されているときに、前記一方の縦枠との間にて圧縮されている閉塞部材を有することを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記枠側当接部材は、見込み方向において、前記閉止された状態の障子に対し、開かれたときに前記障子が張り出す側となる障子張出側とは反対側に設けられ、前記障子張出側に向かって突出していることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記閉塞部材は、前記障子の見付け方向に圧縮可能な中空部を有することを特徴とする建具。
  4. 請求項3に記載の建具であって、
    前記中空部の外周側の輪郭は、前記障子が回動する際の回動中心と同心の曲面にて形成されていることを特徴とする建具。
  5. 請求項4に記載の建具であって、
    前記回動中心は、閉止状態における前記障子の見込み方向における中央より前記障子張出側に設けられており、前記閉塞部材は、前記障子の見込み方向の幅より前記障子張出側に延出されていることを特徴とする建具。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の建具であって、
    前記閉塞部材は、前記中空部を形成する部位が、当該中空部の変形を助長すべく、他の部位より硬度が低い部位を有していることを特徴とする建具。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の建具であって、
    前記閉塞部材は、前記枠側当接部材より前記障子張出側にて前記一方の縦枠との間にて圧縮されることを特徴とする建具。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の建具であって、
    前記障子は、浴室と脱衣室とを仕切る浴室ドアであって、前記障子張出側は前記浴室側であることを特徴とする建具。
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