JP2014145239A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドアを開ける際の操作力を増大させることなく吊り元側の縦枠とドアとの間に所望の密閉性を確保すること。
【解決手段】ドア20と開口枠10との間に介在させたヒンジ30,40によってドア20の上端面から下端面に渡る位置にドア20の回転軸心Cを設定し、開口枠10に対して回転軸心Cを中心としてドア20を回転可能に支持させた建具において、ドア20の吊り元側に位置する見込み面21に、回転軸心Cを中心とした弧状の案内面81を有するエッジ材80を設ける一方、ドア20の吊り元枠14にはドア20が開いた場合に当接してドア20の開度を制限する緩衝部材90を配設するとともに、緩衝部材90にはヒレ状の当接片92を設け、緩衝部材90の当接片92は、ドア20が開く方向に回転した場合に案内面81が進行する方向に先端を向けて配置し、ドア20が閉まった状態においては先端部を介してエッジ材80の案内面81に当接する。
【選択図】図3

Description

本発明は、建具に関するもので、より詳細には、ドアと吊り元側の縦枠との間に設けるタイト材の改良に関するものである。
ピボットヒンジを介して開口枠にドアを回転可能に支持させた建具では、吊り元側の縦枠とドアとの間にエッジ材及びタイト材を設けることによって水密性や気密性等の密閉性が確保されている。エッジ材は、吊り元側に位置するドアの見付け面に取り付けられた部材であり、ドアの回転軸心を中心とした円弧状の案内面を有している。タイト材は、弾性を有する合成樹脂材によってヒレ状に成形されたもので、基端部が縦枠に取り付けられ、先端部がエッジ材の案内面に当接している(例えば、特許文献1参照)。
この種の建具によれば、ドアを閉めた状態でタイト材がドアと開口枠との間を覆うことになり、密閉性が確保されることになるばかりでなく、指等の異物が挟まる事態を未然に防止することができるようになる。
実公平4−16876号公報(第2図)
ところで、ドアと開口枠との密閉性を確保するには、タイト材の先端部とエッジ材の案内面との接触面積を大きく設定することが好ましい。しかしながら、特許文献1の建具においてタイト材とエッジ材との接触面積を大きく設定した場合には、ドアを開閉する際にタイト材が案内面の移動を抗するように作用し、ドアを開ける場合の操作力に影響を与える恐れがある。具体的に説明すると、例えば室外側において吊り元側の縦枠とドアとの間に設けられたタイト材は、室外側からエッジ材の案内面に当接するように配設されており、ドアが室外側に向けて開くことによってエッジ材の案内面が室内側に向けて引き込むように移動すると、エッジ材の案内面と縦枠との間に突っ張る形で介在し、ドアを開ける場合の操作力を増大させる要因となる。特に、ドアの開度が大きくなった状態では、タイト材の変形量も増えることになるため、ドアを開ける際の操作力が一層増大することになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、ドアを開ける際の操作力を増大させることなく吊り元側の縦枠とドアとの間に所望の密閉性を確保することのできる建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、ドアと開口枠との間に介在させたピボットヒンジにより前記開口枠に対して前記ドアを回転可能に支持させた建具において、前記ドアの吊り元側に位置する見込み面に弧状の案内面を有するエッジ材を設け、前記ドアの吊り元側に位置する縦枠にはヒレ状の当接片を設け、前記当接片は、前記ドアが開く方向に回転した場合に前記案内面が進行する方向に先端を向けて配置し、前記ドアが全閉状態から開く方向に回転する間、先端部を介して前記エッジ材の案内面に摺接することを特徴とする。
この発明によれば、エッジ材の案内面に当接する当接片の先端が、ドアが開く方向に回転した場合に案内面が進行する方向に向くようにしているため、ドアを開ける際に当接片が案内面から離れる方向に適宜変形しながら当接状態を維持するようになり、エッジ材の案内面と縦枠との間に突っ張る形で介在することがない。
また、本発明は、上述した建具において、前記当接片は、平坦な取付面を有した基部に設けたものであり、先端部に向かうに従って、前記取付面からの距離が大きくなるように弧状もしくは傾斜状に形成したことを特徴とする。
この発明によれば、取付面に対して弧状もしくは傾斜状に形成した当接片が案内面に当接することになり、当接片及び案内面が必要以上に接触することがない。
また、本発明は、上述した建具において、前記当接片は、前記ドアが開く方向に回転して前記エッジ材との当接状態が解除された後、継続して前記ドアの表面に当接する長さに形成したことを特徴とする。
この発明によれば、ドアが全閉状態から開いた状態となるまで、継続して吊り元側の縦枠とドアとの隙間が覆われることになり、砂塵等の異物の進入を防止することができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記ドアの吊り元側に位置する縦枠には前記ドアが開いた場合に当接して前記ドアの開度を制限する緩衝部材を配設し、前記緩衝部材に前記当接片を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、ドアの開度を制限する緩衝部材と一体の当接片によってドアとの密閉性を確保することができるため、個別に戸当たり材やタイト材を設ける場合に比べて部品点数の削減を図ることが可能となる。
また、本発明は、上述した建具において、少なくとも前記当接片は、前記緩衝部材を前記縦枠に取り付けるための基部よりも軟質の樹脂材によって成形したことを特徴とする。
この発明によれば、縦枠に対する緩衝部材の取付強度を確保した上で、ドアとの密閉性を確保することができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記緩衝部材は、前記ドアが開いた場合に前記当接片を介して前記ドアに当接することを特徴とする。
この発明によれば、当接片の一部も緩衝部材として機能するため、緩衝部材自体の小型化を図ることができる。
また、本発明は、上述した建具において、前記緩衝部材と前記当接片との連結部分には、前記ドアが開いて前記当接片が前記ドアと前記緩衝部材との間に介在するように変形した場合に前記緩衝部材との隙間が減少する側の表面に窪みを設けたことを特徴とする。
この発明によれば、窪みを形成することにより緩衝部材に対して当接片が容易に変形することになり、当接片を緩衝部材と一体に設けることに起因してドアを開く際の操作力が増大する恐れがない。
本発明によれば、エッジ材の案内面に当接する当接片の先端が、ドアが開く方向に回転した場合に案内面が進行する方向に向くようにしているため、エッジ材の案内面と縦枠との間に突っ張る形で介在することがない。従って、ドアを開ける際の操作力を増大させることなく吊り元側の縦枠とドアとの間に所望の密閉性を確保することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態である建具を室外側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の縦断面図である。 図3は、図1に示した建具においてドアが全閉状態にある場合の横断面図である。 図4は、図1に示した建具の要部を拡大して示した分解斜視図である。 図5は、図1に示した建具の要部を拡大して示す縦断面図である。 図6は、図1に示した建具に適用する緩衝部材及び当接片の斜視図である。 図7は、図1に示した建具においてドアを少し開けた状態の要部横断面図である。 図8は、図1に示した建具においてドアをほぼ45°まで開けた状態の要部横断面図である。 図9は、図1に示した建具においてドアをほぼ全開となる位置まで開けた状態の要部横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明の実施の形態である建具を示したものである。ここで例示する建具は、家屋の玄関に設けられるもので、開口枠10及びドア20を備えている。開口枠10は、上枠11、下枠12及び左右一対の縦枠13,14を四周枠組みすることによって構成した矩形状を成すものである。開口枠10の各枠11,12,13,14は、アルミニウムやアルミニウム合金によって成形した押し出し型材であり、それぞれが全長に渡ってほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。
図3に示すように、ドア20の吊り元側に位置する縦枠(以下、区別する場合に「吊り元枠14」という)には、室内側に位置する縁部にカバーヒレ部15が設けてある。カバーヒレ部15は、吊り元枠14の縁部からドア20の戸先側に位置する縦枠(以下、区別する場合に「戸先枠13」という)に向けて突出した薄板状部分であり、ドア20が開いた際に室内側からドア20の吊り元側に位置する見込み面(以下、「吊り元面21」という)が見えないように覆い隠すものである。
ドア20は、図には明示していないが、上框、下框及び左右一対の縦框を四周框組みすることによって構成した框の表裏両面をそれぞれ面材22で覆うことにより構成したもので、図1に示すように、開口枠10の内部をほぼ閉塞することのできる大きさに構成してある。
このドア20は、吊り元側の下端部と開口枠10との間に設けた下方ヒンジ(ピボットヒンジ)30及び吊り元側の上端部と開口枠10との間に設けた上方ヒンジ(ピボットヒンジ)40により開口枠10に対して室外側に開放できるように支持させてある。下方ヒンジ30は、図1及び図2に示すように、互いに上下に対向する一対のヒンジブラケット31,32を備え、一方のヒンジブラケット32に設けた支軸33を他方のヒンジブラケット31に回転可能に支持させることにより一対のヒンジブラケット31,32が相対的に支軸33の軸心回りに回転可能に接続されたものである。同様に、上方ヒンジ40は、互いに上下に対向する一対のヒンジブラケット41,42を備え、一方のヒンジブラケット42に設けた支軸43を他方のヒンジブラケット41に回転可能に支持させることにより一対のヒンジブラケット41,42が相対的に支軸43の軸心回りに回転可能に接続されたものである。
下方ヒンジ30においては、支軸33を設けたヒンジブラケット32が下枠12に取り付けてあり、もう一方のヒンジブラケット31がドア20の下端面に取り付けてある。上方ヒンジ40においては、支軸43を設けたヒンジブラケット42がドア20の上端面に取り付けてあり、もう一方のヒンジブラケット41が上枠11の下面に取り付けてある。上方ヒンジ40の支軸43及び下方ヒンジ30の支軸33は、互いに同一軸心上に位置し、ドア20の上端面から下端面に渡ってほぼ鉛直方向に沿ったドア20の回転軸心Cを設定しており、この回転軸心Cを中心としてドア20が開口枠10に対して回転可能となるように支持している。
尚、実施の形態で例示する建具は、ドア20の戸先側に電気錠50を内蔵しており、電気錠50の駆動により開口枠10に対して施解錠を行うことが可能である。電気錠50は、従前のものと同様、配線ケーブル51を通じて外部から供給される電源によって駆動し、ドア20の戸先面からデッドボルト(図示せず)を出没させるように構成されたものであり、詳細構造については省略する。
この建具には、開口枠10の室外側に位置する見付け面に化粧枠60が設けてある。化粧枠60は、枠11,12,13,14と同様、アルミニウムもしくはアルミニウム合金によって成形した押し出し型材であり、それぞれが全長に渡ってほぼ一様な断面形状を有するように構成してある。尚、図には明示していないが、化粧枠60の表面には、各種装飾が施してある。
それぞれの化粧枠60は、上枠11及び左右の縦枠13,14から室外側に向けて突出するように配置されるもので、基端部に一対の外方係止ヒレ部61,62を有している。外方係止ヒレ部61,62は、互いに平行となるように突出した薄板状部分であり、ほぼ同じ突出寸法に形成してある。それぞれの外方係止ヒレ部61,62には、先端部に外方係止突条部63が設けてあるとともに、外周側に位置される外方係止ヒレ部61の内表面に一対の支持突条部64が設けてある。外方係止突条部63は、外方係止ヒレ部61,62の先端を互いに近接する方向に屈曲することによって構成した線条の突出部分である。一対の支持突条部64は、外方係止突条部63よりも基端部側となる部位に設けた線条の突出部分であり、互いに平行、かつ外方係止突条部63とほぼ同じ突出高さとなるように形成してある。尚、図4中の符号65は、一対の外方係止ヒレ部61,62の基端部間を連結するように設けた連結板部である。
一方、化粧枠60が取り付けられる上枠11及び縦枠13,14(以下、化粧枠60が取り付けられる上枠11及び縦枠13,14を総称する場合「基本枠11,13,14」を用いる)には、それぞれ一対の内方係止ヒレ部71,72が設けてある。一対の内方係止ヒレ部71,72は、基本枠11,13,14の室外側に位置する見付け面から互いに平行となるように突出した薄板状部分であり、互いの外表面間の距離が、一対の外方係止ヒレ部61,62に設けた外方係止突条部63の相互間距離とほぼ等しくなるように形成してある。外周側に位置する内方係止ヒレ部71は、突出長さが外方係止ヒレ部61,62の突出長さとほぼ等しくなるように形成してある一方、内周側に位置する内方係止ヒレ部72は、突出長さが外方係止ヒレ部61,62の突出長さの1/3程度に形成してある。
それぞれの内方係止ヒレ部71,72には、基端部の外表面に内方係止突条部73が設けてあるとともに、突出長さの小さい内周側の内方係止ヒレ部72には、傾斜面74が設けてある。内方係止突条部73は、個々の内方係止ヒレ部71,72の外表面から突出した線条の突出部分であり、化粧枠60に設けた一対の外方係止ヒレ部61,62の先端をそれぞれ基本枠11,13,14の見付け面に当接させた場合に、外方係止ヒレ部61,62の外方係止突条部63よりも室外側に配置され、かつ外方係止突条部63に係止することのできる位置に設けてある。傾斜面74は、突出長さの小さい内方係止ヒレ部72の先端部に設けたもので、内方係止ヒレ部72の基端側から先端側に向けて漸次外周側となるように傾斜している。図2〜図4からも明らかなように、一対の内方係止ヒレ部71,72及び基本枠11,13,14において内方係止ヒレ部71,72を設ける平板部分75は、基本枠11,13,14を構成する他の部分よりも板厚が大きくなるように構成してある。
上記のように構成した基本枠11,13,14の内方係止ヒレ部71,72に対して化粧枠60を取り付けるには、化粧枠60に設けた一対の外方係止ヒレ部61,62の相互間に内方係止ヒレ部71,72を挿入し、内方係止突条部73を乗り越えた位置において外方係止ヒレ部61,62の外方係止突条部63をそれぞれ内方係止突条部73に係止させれば良い。
このとき、上述の建具では、外周側に位置する内方係止ヒレ部71が内周側に位置する内方係止ヒレ部72よりも大きく突出しているため、化粧枠60の外方係止ヒレ部61,62の相互間に突出寸法の大きな内方係止ヒレ部71が先に挿入されることになる。しかも、突出寸法の小さい内方係止ヒレ部72の先端部には、基端側から先端側に向けて漸次外周側となるように傾斜した傾斜面74が設けてある。
従って、図5中の二点鎖線で示すように、まず、突出寸法の大きい内方係止ヒレ部71を化粧枠60の外方係止ヒレ部61,62の間に挿入し、化粧枠60の先端部が外周側に向くように傾斜させた状態で外方係止ヒレ部61の外方係止突条部63を内方係止ヒレ部71の内方係止突条部73に係止させる。その後、この状態を維持したまま、図5中の実線で示すように、化粧枠60の姿勢が基本枠11,13,14の見付け面に直角となるように移動させれば、突出寸法の大きい内方係止ヒレ部71が案内となって外方係止ヒレ部62の外方係止突条部63を内方係止ヒレ部72の内方係止突条部73に容易に、かつ確実に係止させることができるようになり、内方係止ヒレ部71,72や外方係止ヒレ部61,62に損傷を来すことなく組み立て作業を容易化することが可能となる。
特に、上枠11の見付け面に化粧枠60を取り付ける場合には、上方に位置する内方係止ヒレ部71の突出寸法が大きいため、一対の外方係止ヒレ部61,62の相互間にこの突出寸法の大きい内方係止ヒレ部71を挿入した時点で化粧枠60を内方係止ヒレ部71に載置させておくことが可能となり、化粧枠60の組立作業がきわめて容易となる。しかも、突出寸法の大きい内方係止ヒレ部71とこれに係止させた外方係止ヒレ部61との間に所望の取付強度を確保することができるため、取付強度が不足する事態を招来する恐れもない。尚、一対の外方係止ヒレ部61,62及び一対の内方係止ヒレ部71,72を互いに係止させた後には、外周側の外方係止ヒレ部61を介して内方係止ヒレ部71に取付ネジBを螺合させることにより、化粧枠60が基本枠11,13,14に固定される。このとき、外周側に位置される外方係止ヒレ部61の内表面に設けた一対の支持突条部64を介して外方係止ヒレ部61と内方係止ヒレ部71との間が互いに圧接されることになる。
上記のようにして化粧枠60を取り付けた建具によれば、基本枠11,13,14のみによって開口枠10を構成したものに比べて外観品質を向上させることが可能である。さらに、化粧枠60に設ける外方係止ヒレ部61,62の寸法さえ共通とすれば、異なる形状や異なる装飾を施した化粧枠60を同じ基本枠11,13,14に取り付けることができ、部品の共通化から様々な仕様の開口枠10を安価に構成することが可能となる。さらに、化粧枠60の外周部に外壁Sを施工した後においては、互いに係止された一対の外方係止ヒレ部61,62及び一対の内方係止ヒレ部71,72を通過しなければ、外壁Sと躯体Kとの間に雨水等の水が浸入することがないため、水密性を確保する上で有利となる。
ところで、上述のように、化粧枠60が室外側に突出した建具では、ドア20が大きく開いた場合に化粧枠60に干渉して双方に損傷を来す恐れがある。こうした事態は、通常、室外側の床面や壁面に戸当たりを配設し、ドア20の開度を制限することによって防止するのが一般的である。しかしながら、戸当たりが必要となる建具は、戸当たりを設けるスペースを確保しなければならず、適用場所に制限が加えられる場合がある。そこで、本実施の形態の建具では、図3に示すように、ドア20の吊り元面21にエッジ材80を設けるとともに、吊り元枠14に緩衝部材90を設けることによってドア20と化粧枠60との干渉を防止するようにしている。
エッジ材80は、ドア20の吊り元面21を全長に渡って覆うように設けたもので、室外側に位置する角部に案内面81を有している。案内面81は、ドア20の回転軸心Cを中心とした弧状を成す円柱状の凸面である。
緩衝部材90は、図6に示すように、ゴム等の弾性を有する合成樹脂材によって成形した断面がほぼ台形状の長尺状部材である。この緩衝部材90は、基端の平坦な取付面90aに断面が略T字状の取付タブ91を有しており、取付タブ91を吊り元枠14に設けた一対の係止条片14aの間に装着することにより、吊り元枠14の見込み面において室外側に位置する縁部の全長に渡って配設してある。緩衝部材90を構成する合成樹脂材は、取付タブ91を設けた基端部が硬質に構成してある一方、ドア20に当接する先端部が軟質に形成してある。緩衝部材90の突出高さは、回転軸心Cを中心としてドア20を室外側に回転させた場合に吊り元枠14に設けた化粧枠60に当接する以前にドア20に当接することのできる寸法に設定してある。
この緩衝部材90には、当接片92が一体に形成してある。当接片92は、緩衝部材90の先端部から室内側に向けて突出したヒレ状部分であり、外力が作用していない状態においては、吊り元面21に設けた案内面81に向けて凸となり、かつ先端に向かうに従って取付面90aからの距離が大きくなるように弧状に形成してある。当接片92を構成する樹脂材は、緩衝部材90の先端部と同様、軟質のものである。緩衝部材90と当接片92との連結部分には、室内側に位置する表面から窪み93が形成してある。窪み93は、当接片92が室内側に向けて外力を受けた場合に折れ線となって変形する溝状部分である。当接片92の長さは、ドア20が図3に示す全閉状態から緩衝部材90に当接するまで開く間、エッジ材80の案内面81もしくはドア20の表面に継続して当接することのできる寸法に設定してある。
すなわち、緩衝部材90の当接片92は、ドア20が閉じた状態にある場合、図3に示すように、その先端部を介してエッジ材80の案内面81に当接した状態となる。当接片92の先端部は、室内側に向いた状態にあり、弧状に凸となる外表面を介してエッジ材80の案内面81に圧接している。この状態においては、吊り元枠14とドア20との間が、互いに接触する当接片92及び緩衝部材90によって覆われることになり、所望の気密性や水密性が確保されるとともに、砂塵や指等の異物の進入を防止することができる。
この状態から電気錠50を解除してドア20を室外側に開くと、戸先側が室外側に移動する一方、回転軸心Cよりも吊り元側に位置するエッジ材80の案内面81が室内側に引き込まれる方向に移動することになり、案内面81に圧接された当接片92も室内側に引き込まれて自身や窪み93を形成した部分が弾性的に変形することになる。
ここで、ドア20の開度が増えるに従って当接片92や窪み93の弾性変形が増大した場合には、ドア20を開く方向に回転させる際の操作力も増大することになり、操作性の点で好ましいとはいえない。しかしながら、上述した建具の当接片92は、先端が室内側に向けて設けてあり、ドア20が全閉状態から開く方向に回転した場合の案内面81が進行する方向(実施の形態では室外から室内に向かう方向)と一致しているため、エッジ材80の案内面81と吊り元枠14との間に突っ張る形で介在することがない。しかも、ドア20が開く際には、当接片92がエッジ材80の案内面81から離隔する方向に適宜変形することで変形量がリセットされることになるため、弾性変形量が増大することなく案内面81との当接状態を維持するようになる。従って、ドア20を開ける際の操作力を増大させることなく吊り元枠14とドア20との間に所望の密閉性を確保することが可能となる。
さらにドア20を開くと、当接片92の先端部がエッジ材80の案内面81を通過した後、ドア20の表面に当接し、窪み93を介して当接片92が緩衝部材90に近接する方向に適宜折れ曲がりながらドア20との当接状態を維持する。その後、当接片92を介してドア20が緩衝部材90に当接してその開度が制限されることになり、化粧枠60とドア20とが干渉する事態を防止することができる。この間、上述の建具によれば、ドア20が閉じた状態から全開となるまでの間、吊り元枠14とドア20との間が継続して緩衝部材90及び当接片92によって覆われることになり、砂塵等の異物の進入を防止することができるばかりでなく、吊り元枠14とドア20との間に配設される電気錠50の配線ケーブル51が外部に露出する事態を防止することができるようになる。
全開位置からドア20を閉じれば、再び図3に示す状態に復帰することとなる。従って、窪み93を介して当接片92が緩衝部材90に近接する方向に折れ曲がった状態となるのは、ドア20が全開された場合のみであり、長期に渡って使用した場合にも、当接片92や窪み93にクリープが生じる恐れがない。
尚、上述した実施の形態では、開口枠10に化粧枠60を設けた建具を例示しているが、必ずしも化粧枠を備えた建具に限定されない。
また、上述した実施の形態では、緩衝部材90に当接片92を一体に設けるようにしているが、当接片は直接吊り元枠に設けるようにしても構わない。さらに、当接片92に外力が作用していない場合にエッジ材80の案内面81に対して凸となるように弧状に形成しているため、当接片及び案内面が必要以上に接触することがないが、必ずしも弧状に形成する必要はなく、傾斜状に形成しても構わない。
10 開口枠
14 吊り元側に位置する縦枠
20 ドア
21 吊り元側に位置する見込み面
30 下方ヒンジ
40 上方ヒンジ
80 エッジ材
81 案内面
90 緩衝部材
90a 取付面
92 当接片
93 窪み
C 回転軸心

Claims (7)

  1. ドアと開口枠との間に介在させたピボットヒンジにより前記開口枠に対して前記ドアを回転可能に支持させた建具において、
    前記ドアの吊り元側に位置する見込み面に弧状の案内面を有するエッジ材を設け、前記ドアの吊り元側に位置する縦枠にはヒレ状の当接片を設け、
    前記当接片は、前記ドアが開く方向に回転した場合に前記案内面が進行する方向に先端を向けて配置し、前記ドアが全閉状態から開く方向に回転する間、先端部を介して前記エッジ材の案内面に摺接することを特徴とする建具。
  2. 前記当接片は、平坦な取付面を有した基部に設けたものであり、先端部に向かうに従って、前記取付面からの距離が大きくなるように弧状もしくは傾斜状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  3. 前記当接片は、前記ドアが開く方向に回転して前記エッジ材との当接状態が解除された後、継続して前記ドアの表面に当接する長さに形成したことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  4. 前記ドアの吊り元側に位置する縦枠には前記ドアが開いた場合に当接して前記ドアの開度を制限する緩衝部材を配設し、前記緩衝部材に前記当接片を設けたことを特徴とする請求項1に記載の建具。
  5. 少なくとも前記当接片は、前記緩衝部材を前記縦枠に取り付けるための基部よりも軟質の樹脂材によって成形したことを特徴とする請求項4に記載の建具。
  6. 前記緩衝部材は、前記ドアが開いた場合に前記当接片を介して前記ドアに当接することを特徴とする請求項4に記載の建具。
  7. 前記緩衝部材と前記当接片との連結部分には、前記ドアが開いて前記当接片が前記ドアと前記緩衝部材との間に介在するように変形した場合に前記緩衝部材との隙間が減少する側の表面に窪みを設けたことを特徴とする請求項6に記載の建具。
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