JP2017192281A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増大および出力電圧の変動を抑制しつつ、ノイズの低減化を図る。【解決手段】スイッチング電源装置1は、スイッチング回路1a、共振回路1b、整流回路1cおよび制御回路10を備える。スイッチング回路1aは、電源の入力端子a1、a2間に直列に接続されたスイッチング素子Q1、Q2を含む。共振回路1bは、トランスTの1次巻線の励磁インダクタLmと、励磁インダクタLmに直列に接続された共振インダクタLrと、励磁インダクタLmに直列に接続され、制御電圧Vcrinにより静電容量を可変する可変共振コンデンサCvrとを含む。制御回路10は、フィードバック電圧にもとづいて、スイッチング周波数に周波数拡散を与えたスイッチング信号g1、g2と、制御電圧Vcrinとを生成して出力し、スイッチング周波数と、可変共振コンデンサCvrの静電容量とを同時に可変する。【選択図】図1

Description

本技術は、電流共振形のスイッチング電源装置に関する。
LLCコンバータ(電流共振形スイッチング電源)は、2つのL(インダクタ)と1つのC(コンデンサ)による共振を利用することから命名されており、100W以上の比較的電力が大きい用途に有効な電源装置である。また、LLCコンバータは、小(薄)形で高効率・低ノイズの特徴をもち、近年では大画面のLCD(Liquid Crystal Display)−TV用の電源等に広く実用化されている。
従来技術としては、誤差増幅部の出力信号がしきい値レベル以上のときは、発振回路の出力にもとづいてスイッチ素子のオン・オフを制御し、出力信号がしきい値レベルを下回るときはスイッチング周波数を固定してスイッチ素子のオン・オフを制御するLLCコンバータの技術が提案されている。
特開2009−303474号公報
LLCコンバータは、LC共振(ソフトスイッチング)を利用しているため、MHz帯の高域(スイッチング周波数の高調波帯域)では、フライバック方式コンバータ(ハードスイッチング)に比べて低ノイズである。
ただし、低域(基本波から数次の高調波帯域:数10kHz〜数100kHz)のノイズは小さいものとはいえず、低域のノイズ対策はフィルタに依存するところが大きい。
具体的なノイズ対策としては、AC入力ラインにEMC(Electro-Magnetic Compatibility)フィルタを搭載してノイズを除去することが行われる。しかし、このようなノイズ対策では、フィルタ数、サイズが増大することになり、電源の小型化を妨げるという問題があった。
一方、ノイズ発生の低減化を図るために、スイッチング周波数を変調させて周波数拡散(ジッタ)を与えることでノイズ対策を行うことも考えられる。しかし、単純に、スイッチング周波数を変調させて周波数拡散を行うと、スイッチング周波数の拡散に応じて出力電圧の変動が大きくなってしまうという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、フィルタ数、サイズの増大および出力電圧の変動を抑制しつつ、ノイズの低減化を図ったスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、スイッチング電源装置が提供される。スイッチング電源装置は、スイッチング回路、共振回路、整流回路および制御回路を備える。
スイッチング回路は、電源の入力端子間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子を含む。第2のスイッチング素子と並列に接続された共振回路は、トランスの1次巻線の励磁インダクタと、励磁インダクタに直列に接続された共振インダクタと、励磁インダクタに直列に接続され、印加された制御電圧により静電容量を可変する可変共振コンデンサとを含む。整流回路は、トランスの2次側に接続される。制御回路は、整流回路の出力電圧の検出結果から生成したフィードバック電圧にもとづいて、スイッチング周波数を周波数拡散して第1、第2のスイッチング素子へ与えるスイッチング信号と、制御電圧とを生成して出力し、スイッチング信号のスイッチング周波数および静電容量を同時に可変する。
フィルタ数、サイズの増大および出力電圧の変動を抑制しつつ、ノイズの低減化を図ることが可能になる。
スイッチング電源装置の構成例(本発明)を示す図である。 LLCコンバータの構成例(従来)を示す図である。 LLCコンバータの解析用の等価回路を示す図である。 LLCコンバータの制御特性(負荷依存)を示す図である。 LLCコンバータの制御特性(入力電圧依存)を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るLLCコンバータの構成例を示す図である。 VCOおよびゲート駆動制御回路の内部構成例を示す図である。 ジッタ制御回路の内部構成例を示す図である。 容量可変制御回路の構成例を示す図である。 制御電圧とフィードバック電圧との関係を示す図である。 可変共振コンデンサの静電容量とフィードバック電圧との関係を示す図である。 スイッチング周波数とフィードバック電圧との関係を示す図である。 可変共振コンデンサの静電容量と制御電圧との関係を示す図である。 変調周波数を示す図である。 出力電圧と共振周波数との関係を示す図である。 制御電圧による可変共振コンデンサの静電容量特性を示す図である。 スイッチング周波数、可変共振コンデンサの静電容量および制御電圧の対応関係を示す図である。 LLCコンバータの制御特性を示す図である。 変調周波数の設定例を示す図である。 動作周波数を100kHzまで拡大したときの低減効果の動作周波数依存(補正なし)を示す図である。 低減効果の動作周波数依存(補正あり)を示す図である。 変調周波数の動作周波数依存を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るLLCコンバータの構成例を示す図である。 可変共振コンデンサの静電容量とフィードバック電圧との関係を示す図である。 VCOおよび容量可変制御回路の内部構成例を示す図である。 周波数拡散の各状態におけるパラメータ一覧を示す図である。 スイッチング周波数に対する変調周波数の動きを示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はスイッチング電源装置の構成例を示す図である。スイッチング電源装置1は、スイッチング回路1a、共振回路1b、整流回路1cおよび制御回路10を備える。
スイッチング回路1aは、入力コンデンサC1と、電源の入力端子a1、a2間に直列に接続されたスイッチング素子Q1(第1のスイッチング素子)およびスイッチング素子Q2(第2のスイッチング素子)とを含む。なお、スイッチング素子Q1、Q2には、NチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)のNMOSトランジスタが使用されている。
共振回路1bは、トランスTの1次巻線の励磁インダクタLmと、励磁インダクタLmに直列に接続された共振インダクタLrと、励磁インダクタLmに直列に接続された可変共振コンデンサCvrとを含む。なお、可変共振コンデンサは、制御回路10から印加された制御電圧Vcrinにより静電容量を可変するコンデンサである。
整流回路1cは、トランスTの2次側に位置し、トランスTの2次巻線のインダクタLs1、Ls2、整流ダイオードD1、D2および出力コンデンサC2を含む。
制御回路10は、電圧検出回路11、フォトカプラPC1、電圧制御発振器(VCO:Voltage-controlled oscillator)12、ゲート駆動制御回路13および容量可変制御回路14を含む。また、電圧検出回路11は、抵抗R1〜R3、フォトカプラPC1のフォトダイオードおよびシャントレギュレータIC1を含む(なお、制御回路10の詳細は図6で後述する)。
制御回路10は、整流回路1cの出力電圧の検出結果からフィードバック電圧を生成する。そして、制御回路10は、フィードバック電圧にもとづいて、スイッチング周波数を周波数拡散し、スイッチング素子Q1、Q2へ与えるスイッチング信号g1、g2と、制御電圧Vcrinとを生成して出力する。これにより、制御回路10は、スイッチング信号g1、g2のスイッチング周波数と、可変共振コンデンサの静電容量とを同時に可変する。
回路素子の接続関係について、入力コンデンサC1の一端は、入力端子a1と、スイッチング素子Q1のドレインに接続する。スイッチング素子Q1のソースは、共振インダクタLrの一端と、スイッチング素子Q2のドレインに接続する。
スイッチング素子Q1、Q2のゲートは、制御回路10に接続する。共振インダクタLrの他端は、励磁インダクタLmの一端に接続し、励磁インダクタLmの他端は、可変共振コンデンサCvrの一端に接続する。入力コンデンサC1の他端は、入力端子a2、スイッチング素子Q2のソースおよび可変共振コンデンサCvrの他端に接続する。なお、可変共振コンデンサCvrには、制御回路10から出力された制御電圧Vcrinが印加される。
インダクタLs1の一端は、ダイオードD1のアノードと接続する。ダイオードD1のカソードは、ダイオードD2のカソード、出力コンデンサC2の一端、出力端子b1および制御回路10に接続する。
インダクタLs2の一端は、ダイオードD2のアノードに接続し、インダクタLs1の他端は、インダクタLs2の他端、出力コンデンサC2の他端、出力端子b2および制御回路10に接続する。
このように、スイッチング電源装置1は、スイッチング信号g1、g2と、制御電圧Vcrinとを出力して、スイッチング信号g1、g2のスイッチング周波数および可変共振コンデンサCvrの静電容量を同時に可変する構成とした。これにより、回路規模の増大および出力電圧の変動を抑制しつつ、高精度にノイズの低減化を図ることが可能になる。
次に本発明の技術の詳細を説明する前に、一般的なLLCコンバータおよびその解決すべき課題について図2〜図5を用いて説明する。
図2はLLCコンバータの構成例を示す図である。LLCコンバータ100は、入力コンデンサC1、スイッチング素子Q1、Q2、共振インダクタLr、トランスT、共振コンデンサCr、ダイオードD1、D2、出力コンデンサC2、抵抗(負荷抵抗)RLおよびLLC−IC110を備える。
また、トランスTは、1次巻線の励磁インダクタLmと、2次巻線のインダクタLs1、Ls2とを含む。なお、スイッチング素子Q1、Q2には、NMOSトランジスタが使用されている。
ここで、アダプタなど数10Wの小さい電力帯で利用されるフライバックコンバータは、出力を定電圧化する制御には、PWM(Pulse Width Modulation)方式が用いられる。
なお、PWM方式は、スイッチング信号のパルス幅(Duty)を可変して出力電圧Voutを一定にする制御方式である。
これに対して、上記のようなLLCコンバータ100は、直列共振回路の一種であり、出力を定電圧化する制御には、周波数変調制御(PFM:Pulse Frequency Modulation)が用いられる。なお、PFM方式は、スイッチング信号の周波数(スイッチング周波数)を可変して出力電圧Voutを一定にする制御方式である(スイッチング信号のDutyは50%で一定である)。
また、LLCコンバータ100は、フライバックコンバータに比べて、入力電圧範囲が狭い。このため、通常は、前段に力率改善回路(PFC:Power Factor Correction)が置かれ、入力電圧は例えば、390V前後で使用される。
このようなLLCコンバータ100は、LC共振を利用して周波数を変化することによって出力電圧を制御するという動作原理から、基本波近似(FHA:First Harmonic Approximation)という解析手法が電源設計に適応される。
図3はLLCコンバータの解析用の等価回路を示す図である。LLCコンバータ100をFHA解析するための等価回路100aを示している。解析を単純にするために、L、C、Rの部品は1次側に換算している。なお、負荷抵抗RLは、抵抗Racと等価である。
ここで、入力電圧をVin、出力電圧をVoutとすると、等価回路100aの入出力電圧の変換率(ゲイン)はVout/Vinであり、以下の式(1)で算出される。
Figure 2017192281
また、各パラメータの定義式は、以下の式(2a)〜(2g)となる。
S=Lm/Lr・・・(2a)
Figure 2017192281
F=f/fr・・・(2c)
Figure 2017192281
N=Np/Ns・・・(2e)
Rac=8・N2・RL/π2・・・(2f)
Q=Zr/Rac・・・(2g)
上記の式において、Lmは励磁インダクタンス、Lrは漏れインダクタンス、Crは静電容量、fは動作周波数(スイッチング周波数)、Npは励磁インダクタの巻数、NsはインダクタLs1、Ls2の巻数、RLは抵抗Racの抵抗値である。
次に上記の式(1)に示すFHA解析式に対し、具体的なパラメータ値を適宜入力して求めたLLCコンバータ100の制御特性について説明する。図4はLLCコンバータの制御特性を示す図である。縦軸は出力電圧Vout(V)、横軸はスイッチング周波数fs(kHz)である。
入力電圧Vinを400V一定とし、負荷抵抗RLの値を変えたときの出力電圧の周波数依存性を計算した一例を示している。グラフk1はRL=1Ωの場合、グラフk2はRL=3Ωの場合、グラフk3はRL=10Ωの場合を示している。
なお、FHA解析の式(1)のパラメータとして、Lm=1mH、Lr=200μH、Cr=20nF、Np=10、Ns=1としている。
LLCコンバータ100の動作使用域は、低域共振周波数から高域共振周波数までの範囲となる。低域共振周波数fr1および高域共振周波数fr2は、以下の式(3a)、(3b)となるので、図4において、動作使用域は、およそ35kHz〜80kHzとなる。
Figure 2017192281
図5はLLCコンバータの制御特性を示す図である。縦軸は出力電圧Vout(V)、横軸はスイッチング周波数fs(kHz)である。
負荷抵抗の抵抗RLを3Ω一定とし、入力電圧Vinを変えたときの出力電圧の周波数依存性を計算した一例を示している。グラフk11はVin=350Vの場合、グラフk12はVin=390Vの場合、グラフk13はVin=405Vの場合を示している。なお、FHA解析の式(1)のパラメータの値は図4と同じである。
図5において、Vout=20Vの動作点を見ると、グラフk11では、Vin_typ=350V、fs≒60kHzである。また、グラフk12では、Vin_typ=390V、fs≒75kHzであり、グラフk13では、Vin_typ=405V、fs≒80kHzである。
上記のようにして、式(1)を用いてFHA解析を行うことで、LLCコンバータ100の動作使用域や出力電圧を満たす動作点(例えば、入力電圧およびスイッチング周波数)などを確認することができる。
ここで、LLCコンバータ100は、低域(基本波から数次の高調波帯域:数10kHz〜数100kHz)では、ノイズ(特にEMIノイズ)の発生が顕著となることが知られている。一般的なノイズ対策では、フィルタを搭載してノイズを除去することが行われるが、このような対策では、フィルタ数、サイズが増大することになり、電源の小型化を妨げてしまう。
また、スイッチング周波数を変調させる周波数拡散を適用してノイズ対策を行うことも考えられる。しかし、単純に、スイッチング周波数を変調させて周波数拡散を行うと、スイッチング周波数の拡散に応じて出力電圧の変動が大きくなってしまう。
例えば、図5において、グラフk12のVin=390Vのときに、周波数拡散機能が適用された場合、スイッチング周波数が75kHz±10kHzでVout=19V〜22Vとなり、出力電圧の変動が大きくなってしまう。
一方、新規のEMI規格では、150kHz以下のEMIノイズに対する規制値が定められることになっており、150kHz以下のEMIノイズにおける有効なノイズ対策技術が切望されている。本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、フィルタ数、サイズの増大および出力電圧の変動を抑制しつつ、高精度にノイズの低減化を図ったスイッチング電源装置を提供するものである。
次に本発明のスイッチング電源装置1を適用したLLCコンバータについて以降詳しく説明する。図6は本発明の第1の実施の形態に係るLLCコンバータの構成例を示す図である。LLCコンバータ1−1は、スイッチング回路1a、共振回路1b、整流回路1cおよび制御回路10を備える。
スイッチング回路1aは、入力コンデンサC1、スイッチング素子(NMOSトランジスタ)Q1、Q2を含む。共振回路1bは、共振インダクタLr、トランスTの1次巻線の励磁インダクタLmおよび可変共振コンデンサCvrを含む。整流回路1cは、トランスTの2次巻線のインダクタLs1、Ls2、整流ダイオードD1、D2、出力コンデンサC2および負荷抵抗RLを含む。なお、共振インダクタLrは、トランスTの漏れインダクタンスを利用する場合もある。
制御回路10は、電圧検出回路11、フォトカプラPC1、電圧制御発振器(VCO:Voltage-controlled oscillator)12、ゲート駆動制御回路13および容量可変制御回路14を含む。また、電圧検出回路11は、抵抗R1〜R3、フォトカプラPC1のフォトダイオードおよびシャントレギュレータIC1を含む。
回路素子の接続関係について、入力コンデンサC1の一端は、入力端子a1と、スイッチング素子Q1のドレインに接続する。スイッチング素子Q1のソースは、共振インダクタLrの一端と、スイッチング素子Q2のドレインに接続する。
スイッチング素子Q1のゲートは、制御回路10のゲート駆動端子G1に接続し、スイッチング素子Q2のゲートは、制御回路10のゲート駆動端子G2に接続する。
共振インダクタLrの他端は、励磁インダクタLmの一端に接続し、励磁インダクタLmの他端は、可変共振コンデンサCvrの一端に接続する。入力コンデンサC1の他端は、入力端子a2、スイッチング素子Q2のソースおよび可変共振コンデンサCvrの他端に接続する。可変共振コンデンサCvrの制御電圧入力端子は、制御回路10の制御電圧出力端子Vrに接続する。
インダクタLs1の一端は、ダイオードD1のアノードに接続し、ダイオードD1のカソードは、出力コンデンサC2の一端、出力端子b1、ダイオードD2のカソードおよび制御回路10の出力電圧検出端子Voに接続する。
インダクタLs2の一端は、ダイオードD2のアノードに接続する。インダクタLs1の他端は、インダクタLs2の他端、制御回路10の接地端子GND、出力コンデンサC2の他端および出力端子b2に接続する。負荷抵抗RLの一端は、出力端子b1に接続し、負荷抵抗RLの他端は、出力端子b2に接続する。
抵抗R1の一端は、出力電圧検出端子Voと、抵抗R3の一端に接続し、抵抗R3の他端は、フォトカプラPC1のフォトダイオードのアノードに接続し、該フォトダイオードのカソードは、シャントレギュレータIC1のカソードに接続する。
抵抗R1の他端は、シャントレギュレータIC1のリファレンス端子と、抵抗R2の一端に接続し、抵抗R2の他端は、シャントレギュレータIC1のアノードおよび接地端子GNDに接続する。接地端子GNDは、グランド(GND)に接続する。
フォトカプラPC1のフォトトランジスタのエミッタはGNDに接続し、該フォトトランジスタのコレクタは、VCO12の入力端に接続する。VCO12の出力端は、ゲート駆動制御回路13の入力端および容量可変制御回路14の入力端に接続する。ゲート駆動制御回路13の一方の出力端は、ゲート駆動端子G1に接続し、他方の出力端は、ゲート駆動端子G2に接続する。容量可変制御回路14の出力端は、制御電圧出力端子Vrに接続する。
制御回路10の動作について説明する。電圧検出回路11は、直流の出力電圧Voutを抵抗R1、R2で分圧した分圧電圧と、シャントレギュレータIC1に内蔵された基準電圧との誤差を増幅してフィードバック電圧FBを生成する。フィードバック電圧FBは、フォトカプラPC1で絶縁されてVCO12に伝達される。
VCO12は、フィードバック電圧FBのレベルに応じて周波数を変化させた発振信号を出力する。ゲート駆動制御回路13は、VCO12から出力される発振信号を受けて、デッドタイムを挟んで交互に同一パルス幅のゲートパルスを生成し、ゲート駆動端子G1、G2を介してスイッチング素子Q1、Q2のゲートへ出力する。
なお、出力電圧Voutを一定に制御するためには、VCO12の発振周波数を出力電圧Voutが設定電圧を上回ったら増加させ、出力電圧Voutが設定電圧を下回ったら低下させる。
また、容量可変制御回路14は、VCO12から出力される発振信号を受けて、可変共振コンデンサCvrの静電容量を可変させるための制御電圧Vcrinを生成し、制御電圧出力端子Vrを介して可変共振コンデンサCvrへ出力する。
可変共振コンデンサCvrは、制御電圧Vcrinのレベルに応じて静電容量が変化する可変容量素子であり、制御回路10は、スイッチング素子Q1、Q2へ送信するゲートパルスのスイッチング周波数と、可変共振コンデンサCvrへ与える制御電圧Vcrinとを同時に可変させる。これにより、FHAで定まる出力電圧を一定化し、周波数拡散によるノイズ低減化を図る。
次にVCO12およびゲート駆動制御回路13の内部構成について説明する。図7はVCOおよびゲート駆動制御回路の内部構成例を示す図である。VCO12は、PチャネルMOSFETのPMOSトランジスタP1〜P5、NMOSトランジスタN2〜N5、抵抗R10、電流源I0、コンデンサC10、基準電源Vref、コンパレータ12aおよびジッタ制御回路120を含む。
ゲート駆動制御回路13は、コンパレータ13a、13b、RSフリップフロップ13cおよびTフリップフロップ13dを含む。
回路素子の接続関係について、PMOSトランジスタP1のソースは、内部電源Vdd、PMOSトランジスタP2、P3、P4のソースおよびジッタ制御回路120の電源端子Vddに接続する。
PMOSトランジスタP1のドレインは、PMOSトランジスタP1、P2のゲート、抵抗R10の一端、電流源I0の入力端およびジッタ制御回路120の入力端子aに接続する。抵抗R10の他端には、フォトカプラPC1から出力されたフィードバック電圧FBが印加される。
PMOSトランジスタP2のドレインは、NMOSトランジスタN2のドレイン、NMOSトランジスタN2、N3、N5のゲートおよびジッタ制御回路120の出力端子bに接続する。
PMOSトランジスタP3のドレインは、PMOSトランジスタP3、P4のゲートと、NMOSトランジスタN3のドレインに接続する。PMOSトランジスタP4のドレインは、PMOSトランジスタP5のソースに接続し、PMOSトランジスタP5のドレインは、NMOSトランジスタN4のドレイン、コンデンサC10の一端およびコンパレータ12aの正側入力端子(+)に接続する。NMOSトランジスタN4のソースは、NMOSトランジスタN5のドレインに接続する。
コンパレータ12aの負側入力端子(−)は、基準電源Vrefの正側端子に接続する。電流源I0の出力端、NMOSトランジスタN2、N3、N5のソース、コンデンサC10の他端および基準電源Vrefの負側端子は、GNDに接続する。
コンパレータ12aの出力端子は、ジッタ制御回路120のクロック入力端子CLK、PMOSトランジスタP5のゲート、NMOSトランジスタN4のゲート、コンパレータ13aの正側入力端子(+)およびコンパレータ13bの負側入力端子(−)に接続する。
コンパレータ13aの負側入力端子(−)には、基準電圧VHを入力し、コンパレータ13bの正側入力端子(+)には、基準電圧VLを入力する。コンパレータ13aの出力端子は、RSフリップフロップ13cのセット端子Sに接続し、コンパレータ13bの出力端子は、RSフリップフロップ13cのリセット端子Rに接続する。
RSフリップフロップ13cの出力端子Qは、Tフリップフロップ13dの入力端子Tに接続する。Tフリップフロップ13dの出力端子Qは、ゲート駆動端子G1に接続し、Tフリップフロップ13dの反転出力端子Qnは、ゲート駆動端子G2に接続する。
動作について説明する。PMOSトランジスタP1、P2でカレントミラー回路が構成されているので、VCO12にフィードバック電圧FBが印加されて、抵抗R10に電流が流れると、抵抗R10に流れる電流がカレントミラー回路の第1の入力電流となる。
また、PMOSトランジスタP1のドレイン端子とGNDとの間に電流源I0が接続されているので、電流源I0の電流がカレントミラー回路の第2の入力電流となる。
このカレントミラー回路の出力電流は、カレントミラー回路の出力端であるPMOSトランジスタP2のドレイン端子に接続されるNMOSトランジスタN2に与えられ、NMOSトランジスタN5に流れる電流の制御に用いられる。さらに、カレントミラー回路の出力電流は、NMOSトランジスタN3およびPMOSトランジスタP3を介してPMOSトランジスタP4に流れる電流の制御に用いられる。
なお、PMOSトランジスタP4、NMOSトランジスタN5は、相補的にオン・オフ制御されるPMOSトランジスタP5、NMOSトランジスタN4を介して直列に接続されている。PMOSトランジスタP5とNMOSトランジスタN4の直列接続点には、コンデンサC10が接続されている。
PMOSトランジスタP5は、オン動作時にPMOSトランジスタP4に流れる電流でコンデンサC10を充電する。また、NMOSトランジスタN4はオン動作時に、NMOSトランジスタN5に流れる電流でコンデンサC10を放電する。
なお、NMOSトランジスタN2、N3、N5によりカレントミラー回路を構成し、PMOSトランジスタP3、P4によりカレントミラー回路を構成している。
コンパレータ12aは、ヒステリシスコンパレータであって、コンデンサC10の充放電電圧と所定の基準電源Vrefの電圧とを比較する。コンパレータ12aがヒステリシス特性を有するコンパレータなので、コンデンサC10の充放電電圧と比較される基準電源Vrefの電圧は、実際には、H側の基準電圧と、L側の基準電圧の2つの基準電圧からなっている。
コンパレータ12aは、コンデンサC10の充放電電圧と所定の基準電源Vrefの電圧との比較結果にもとづき、スイッチング素子Q1、Q2をオン・オフするための駆動信号を生成する。
同時に、コンパレータ12aの出力は、PMOSトランジスタP5、NMOSトランジスタN4を相補的にオン・オフ駆動するゲート駆動信号として、およびジッタ制御回路120の動作を規定するクロック信号として用いられる。なお、Tフリップフロップ回路の出力端子Qおよび反転出力端子Qnからは、HレベルとLレベルとなる時間がそれぞれ等しいパルスが互いに出力される。
図8はジッタ制御回路の内部構成例を示す図である。ジッタ制御回路120(4bitの例)は、PMOSトランジスタP11〜P18とカウンタ121とを備える。
回路素子の接続関係について、PMOSトランジスタP11のソースは、内部電源Vdd、PMOSトランジスタP12〜P14のソースに接続し、PMOSトランジスタP11のゲートは、入力端子aと、PMOSトランジスタP12〜P14のゲートに接続する。
PMOSトランジスタP11のドレインは、PMOSトランジスタP15のソースに接続し、PMOSトランジスタP12のドレインは、PMOSトランジスタP16のソースに接続する。
PMOSトランジスタP13のドレインは、PMOSトランジスタP17のソースに接続し、PMOSトランジスタP14のドレインは、PMOSトランジスタP18のソースに接続する。
カウンタ121の入力端子Dは、クロック入力端子CLKに接続し、カウンタ121の出力端子q0〜q3は、PMOSトランジスタP15〜P18のゲートにそれぞれ接続する。PMOSトランジスタP15〜P18のドレインは、出力端子bに接続する。
ここで、ジッタ制御回路120は、PMOSトランジスタP1との間で並列的にカレントミラー回路を形成する複数(4個)のPMOSトランジスタP11、P12、P13、P14を備えている。
PMOSトランジスタP11〜P14には、PMOSトランジスタP15〜P18がそれぞれ直列に接続されている。また、PMOSトランジスタP15〜P18は、カウンタ121の出力q0〜q3を受けてオン・オフ制御され、PMOSトランジスタP11〜P14に流れる電流を選択的に取り出して、NMOSトランジスタN2のドレイン電流に加える。
なお、PMOSトランジスタP11〜P14それぞれに流れる電流は、例えば、I1、I2(=2・I1)、I3(=2・I2=4・I1)、I4(=2・I3=4・I2=8・I1)として設定される。これらの電流比は、PMOSトランジスタP1との間でそれぞれカレントミラー回路を形成するPMOSトランジスタP11〜P14のゲート幅/ゲート長を変えることにより設定される。
カウンタ121は、コンパレータ12aの出力ckを分周して計数動作して、計数値をカウントし、その出力q0〜q3を、例えば、2進数で[0000]−[1111]の範囲で順に変化させる。
これにより、PMOSトランジスタP15〜P18が選択的にオン・オフ制御される。PMOSトランジスタP15〜P18の選択的なオン動作により、PMOSトランジスタP11〜P14に流れる電流が選択的に出力される。この結果、出力端子bに流れるジッタ制御回路120の出力電流Bが階段状に変化する。
ここでは、カウンタ121の出力が4ビットなので、16段階に変化し、出力電流BがVCO12内のNMOSトランジスタN2に加えられる。そしてコンデンサC10を充電する電流に階段状の変化が与えられ、コンデンサC10を基準電源Vrefの電圧まで充電する時間に周期的な変化が与えられる。
この結果、コンパレータ12aを介して出力されるパルス信号の周波数に、一定幅の周期的なジッタ(揺らぎ)が与えられる。このような発振周波数の制御が、スイッチング素子Q1、Q2を駆動するスイッチング周波数の周波数拡散制御(ジッタ制御)である。そしてこのジッタ制御により、スイッチング素子Q1、Q2のスイッチングに伴って発生するノイズ(EMIノイズ)が周波数拡散され、これによってノイズが低減される。
次に容量可変制御回路14の構成について説明する。図9は容量可変制御回路の構成例を示す図である。容量可変制御回路14は、周波数−電圧変換回路(F/Vコンバータ)で構成され、コンデンサC11(第1のコンデンサ)、コンデンサCf(第2のコンデンサ)、ダイオードD11(第1のダイオード)、ダイオードD12(第2のダイオード)、抵抗Rf(第1の抵抗)、抵抗R11(第2の抵抗)およびオペアンプOP1を含む。
コンデンサC11の一端は、VCO12から出力された発振信号を入力する入力端子に接続し、コンデンサC11の他端は、ダイオードD11のカソードと、ダイオードD12のアノードに接続する。
ダイオードD11のアノードは、コンデンサCfの一端、抵抗Rfの一端およびオペアンプOP1の負側入力端子(−)に接続する。
オペアンプOP1の出力端子は、コンデンサCfの他端、抵抗Rfの他端、抵抗R11の一端および制御電圧出力端子Vrに接続する。ダイオードD12のカソード、オペアンプOP1の正側入力端子(+)および抵抗R11の他端は、GNDに接続する。
容量可変制御回路14の動作において、入力に波高値Viのパルスが加わると、ダイオードD11、D12を通じて電荷Q(=CVi)がコンデンサCfへ充電される。このとき、出力電圧(制御電圧Vcrin)をvoとすると、vo=Q/Cf=(C/Cf)・Viとなる。また、続いてパルスが入力されると、出力電圧voは波高が(C/Cf)・Vi分だけ階段状に増加する。すなわち、入力viが加わるたびに出力電圧voは直線的に増加する。
次にスイッチング周波数の周波数拡散と可変共振コンデンサCvrの静電容量との最適化について説明する。まず、フィードバック電圧FBに対する、制御電圧Vcrin、可変共振コンデンサCvrの静電容量およびスイッチング周波数fsの関係と、可変共振コンデンサCvrの静電容量と制御電圧Vcrinとの関係について説明する。
図10は制御電圧とフィードバック電圧との関係を示す図である。縦軸は制御電圧Vcrin、横軸はフィードバック電圧FBである。
可変共振コンデンサCvrの静電容量を可変するための制御電圧Vcrinと、フィードバック電圧FBとの関係は、フィードバック電圧FBが低いほど制御電圧Vcrinは高くなり、フィードバック電圧FBが高いほど制御電圧Vcrinは低くなる。
図11は可変共振コンデンサの静電容量とフィードバック電圧との関係を示す図である。縦軸は可変共振コンデンサCvrの静電容量、横軸はフィードバック電圧FBである。可変共振コンデンサCvrの静電容量とフィードバック電圧FBとの関係は、フィードバック電圧FBが低いほど可変共振コンデンサCvrの静電容量は小さくなり、フィードバック電圧FBが高いほど可変共振コンデンサCvrの静電容量は大きくなる。
図12はスイッチング周波数とフィードバック電圧との関係を示す図である。縦軸はスイッチング周波数fs、横軸はフィードバック電圧FBである。スイッチング周波数fsとフィードバック電圧FBとの関係は、フィードバック電圧FBが低いほどスイッチング周波数fsは高くなり、フィードバック電圧FBが高いほどスイッチング周波数fsは低くなる。
図13は可変共振コンデンサの静電容量と制御電圧との関係を示す図である。縦軸は可変共振コンデンサCvrの静電容量、横軸は制御電圧Vcrinである。可変共振コンデンサCvrの静電容量と制御電圧Vcrinとの関係は、制御電圧Vcrinが低いほど可変共振コンデンサCvrの静電容量は大きくなり、制御電圧Vcrinが高いほど可変共振コンデンサCvrの静電容量は小さくなる。
次に周波数拡散による変調周波数について説明する。図14は変調周波数を示す図である。縦軸はスイッチング周波数、横軸は時間である。周波数拡散は、スイッチング周波数fsを変調することにより行われ、その変調周波数fmの波形は図14に示すような形状となる。変調周波数fmの周波数上限値はfs+Δf/2であり、周波数下限値はfs−Δf/2である。なお、Δfは、周波数上限値と周波数下限値との周波数差(拡散幅)である。
次にLLCコンバータの出力電圧と共振周波数との関係、および制御電圧による可変共振コンデンサの静電容量特性について説明する。図15は出力電圧と共振周波数との関係を示す図である。縦軸は出力電圧、横軸は共振周波数である。共振周波数がfrのときに出力電圧がVoutとなる。また、共振周波数が(fr−Δf/2)のときに出力電圧Vout1となり、共振周波数(fr+Δf/2)のときに出力電圧Vout2となる。なお、Δfは、共振周波数(fr+Δf/2)と共振周波数(fr−Δf/2)との周波数差である。
図16は制御電圧による可変共振コンデンサの静電容量特性を示す図である。縦軸は静電容量、横軸は制御電圧である。制御電圧がVcrinのときに可変共振コンデンサの静電容量はCvrとなる。また、制御電圧が(Vcrin−ΔV/2)のときに可変共振コンデンサの静電容量は(Cvr+ΔC/2)となり、制御電圧が(Vcrin+ΔV/2)のときに可変共振コンデンサの静電容量は(Cvr−ΔC/2)となる。
なお、ΔVは、制御電圧(Vcrin+ΔV/2)と印加電圧(Vcrin−ΔV/2)との電圧差である。ΔCは、静電容量(Cvr+ΔC/2)と静電容量(Cvr−ΔC/2)との静電容量差である。
次にスイッチング周波数、可変共振コンデンサの静電容量および制御電圧の対応関係について説明する。図17はスイッチング周波数、可変共振コンデンサの静電容量および制御電圧の対応関係を示す図である。
対応関係r1において、共振周波数が上限共振周波数(fr+Δf/2)のときスイッチング周波数は上限スイッチング周波数(fs+Δf/2)となる。また、このとき、可変共振コンデンサの静電容量は下限静電容量(Cvr−ΔC/2)であり、制御電圧は上限印加電圧(Vcrin+ΔV/2)である。
対応関係r2において、共振周波数が下限共振周波数(fr−Δf/2)のときスイッチング周波数は下限スイッチング周波数(fs−Δf/2)となる。また、このとき、可変共振コンデンサの静電容量は上限静電容量(Cvr+ΔC/2)であり、制御電圧は下限印加電圧(Vcrin−ΔV/2)である。
スイッチング周波数、可変共振コンデンサの静電容量および制御電圧は、上記のような対応関係を有しており、このような対応関係において最適化を行うことで、スイッチング周波数、可変共振コンデンサの静電容量および制御電圧を決定する。
次にLLCコンバータの制御特性として、出力電圧、スイッチング周波数および可変静電容量の関係について説明する。図18はLLCコンバータの制御特性を示す図である。可変共振コンデンサCvrの静電容量を20nF±25%にした場合の出力電圧とスイッチング周波数との対応関係を示している。縦軸は出力電圧Vout(V)、横軸はスイッチング周波数fs(kHz)である。
負荷抵抗の抵抗RLを3Ω一定とし、可変共振コンデンサCvrの静電容量を変えたときの出力電圧の周波数依存性を計算した一例を示している。グラフk21はCvr=20nF×1.25の場合、グラフk22はCvr=20nFの場合、グラフk23はCvr=20nF×0.75の場合を示している。
図18からわかるように、スイッチング周波数fsが、およそ67kHz〜87kHz(Δf=20kHz)でVout=20Vに一定制御できることがわかる。なお、実測結果により、Δf=10kHzでも十分低ノイズ性能が得られることが認識されており、可変静電容量値も±20%程度と狭くしても6dB以上のノイズ低減効果を見込むことができる。
次に周波数拡散を行う際の変調周波数の選択について説明する。図19は変調周波数の設定例を示す図である。テーブルT1は、スイッチング周波数を65、80、100kHzとし、ジッタ制御回路のカウンタのビット数nを7、8、9、10bitとした場合の変調周波数fmを示している。
変調周波数fmは、fm=fs/2nで算出される。fsはスイッチング周波数、nはビット数であり、例えば、fs=65kHz、n=7(=27=128)bitの場合は、fm=508Hzとなる。
ここで、EMIの規制対象周波数が150kHz以下の場合の分解能帯域幅RBW(resolution bandwidth)は200Hzである。このため、RBW=fmでノイズ低減の効果が最大となる。
テーブルT1において、200Hzに最も近い変調周波数は、254、156、195Hzであるので、これらの変調周波数がノイズ低減効果の大きい最適ポイントとなる。したがって、変調周波数として、254、156、195Hzのいずれかとなるように、スイッチング周波数とビット値との組合せを決定する。
次に周波数拡散の最適化の一例について説明する。図20は動作周波数を100kHzまで拡大したときの低減効果の動作周波数依存(補正なし)を示す図、図21は低減効果の動作周波数依存(補正あり)を示す図、図22は変調周波数の動作周波数依存を示す図である。
動作周波数fcを25kHz−100kHzとした場合、例えば、ベッセル関数を用いた計算式で低減効果を求めると、図20に示すように、ジッタ制御回路に対して、7ビットでは約10dB、8ビットでは約12dB、9ビットでは約14dBと、動作周波数fcに対し一定の低減効果がある、と計算される。
ただし、図20のグラフは、分解能帯域幅RBWによる影響を考慮していない補正なしの場合であるので、分解能帯域幅RBWを考慮した補正ありの低減効果を求めると、図21に示す形になる。
すなわち、7ビットの場合、動作周波数fcが25kHzで9dBの低減効果があり、動作周波数fcが30kHz−100kHzの範囲では10dBで一定の低減効果があることを示している。
8ビットの場合、動作周波数fcが25kHz−50kHzの範囲で6dB−12dBの低減効果があり、動作周波数fcが50kHz−100kHzの範囲では、低減効果が12dBで一定であることを示している。
9ビットの場合、動作周波数fcが25kHz−65kHzの範囲で3dB−12dBの低減効果があり、65kHz−70kHzの範囲では12dB、75kHz−80kHzの範囲では13dB、85kHz−100kHzの範囲では、低減効果が14dBで一定であることを示している。
図21からは、動作周波数fc=40kHzで7ビットのカーブと8ビットのカーブとが交わり、fc=65kHz−70kHzの範囲で8ビットのカーブと9ビットのカーブとが交わることがわかる。つまり、fc=40kHzのポイントで7ビットおよび8ビットの切り換えを行い、fc=70kHzのポイントで8ビットおよび9ビットの切り換えを行うことにより、25kHz−100kHzの全周波数帯域にわたって低減効果の最適化を図ることができることになる。
したがって、動作周波数fcに対する変調周波数fmは、図22に示すように、fc=25kHz−40kHzでは7ビットのカーブに、fc=40kHz−70kHzでは8ビットのカーブに、fc=70kHz−100kHzでは9ビットのカーブに沿って変化する。
このように、動作周波数fcが25kHz−100kHzの範囲で変化するスイッチング電源装置では、動作周波数fcが40kHzおよび70kHzの2つのポイントで低減効果の最大値が入れ替わるので、ジッタ制御回路のビット切り換えを動作周波数fcが40kHzおよび70kHzの2つのポイントで行えばよいことになる。
以上説明したように、本発明によれば、スイッチング電源装置1は、スイッチング信号g1、g2と、制御電圧Vcrinとを出力して、スイッチング信号g1、g2のスイッチング周波数および可変共振コンデンサCvrを同時に可変する構成とした。
これにより、基本波を含む低域(数10kHz〜数100kHz帯)に対するノイズを低減することが可能になる。また、ノイズ対策用のフィルタが不要(またはフィルタ個数の軽減)となるので、回路規模の増大を抑制し、かつ出力電圧の変動も抑制しながらノイズの低減を図ることができる。
さらに、150kHz以下の伝導EMIノイズ規格改訂に対しても有効となり、また、追加フィルタが不要または軽減するため、電源機器のコストアップを最小化することも可能になる。
次に本発明の第2の実施の形態に係るLLCコンバータについて説明する。図23は本発明の第2の実施の形態に係るLLCコンバータの構成例を示す図、図24は可変共振コンデンサの静電容量とフィードバック電圧との関係を示す図である。図24において、縦軸は可変共振コンデンサCvrの静電容量、横軸はフィードバック電圧FBである。なお、図23では、図6に示した構成要素と同じまたは均等の構成要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。また、図24は第1の実施の形態にて図11に示した関係図に相当するものである。
第2の実施の形態に係るLLCコンバータ1−2は、第1の実施の形態に係るLLCコンバータ1−1と比較して、共振回路1bの可変共振コンデンサCvrおよび容量可変制御回路14の構成を変更している。
このLLCコンバータ1−2では、可変共振コンデンサCvrは、固定の静電容量値を有する共振コンデンサCrおよび1組の容量可変用コンデンサCrs1、Crs2と、NMOSトランジスタで構成したスイッチS1、S2とを備える。
励磁インダクタLmと共振コンデンサCrとの接続点は、容量可変用コンデンサCrs1、Crs2の一端に接続し、容量可変用コンデンサCrs1、Crs2の他端は、スイッチS1、S2のドレイン端子に接続する。スイッチS1、S2のソース端子は、入力端子a2に接続し、スイッチS1、S2のゲート端子は、制御回路10の容量可変制御回路14に接続する。なお、容量可変用コンデンサCrs1、Crs2は、同じ静電容量値を有しているとする。
この構成により、容量可変用コンデンサCrs1、Crs2をスイッチS1、S2によって選択的に共振コンデンサCrに並列に接続できるようになり、可変共振コンデンサCvrは、3値の静電容量に可変できる。すなわち、可変共振コンデンサCvrは、共振コンデンサCrだけの容量Crと、容量可変用コンデンサCrs1を並列に接続した静電容量(Cr+Crs1)と、容量可変用コンデンサCrs1、Crs2を並列に接続した静電容量(Cr+Crs1+Crs2)との3値を有する。この可変共振コンデンサCvrの値は、フィードバック電圧FBが低いほど静電容量は小さくなり、フィードバック電圧FBが高いほど静電容量は大きくなる。ただし、可変共振コンデンサCvrの静電容量の変化は、リニアに変化する第1の実施の形態の場合と違って、図24に示したように階段状になる。
次にVCO12および容量可変用コンデンサCrs1、Crs2の接続または切断の制御を行う容量可変制御回路14の内部構成について説明する。図25はVCOおよび容量可変制御回路の内部構成例を示す図である。
VCO12およびゲート駆動制御回路13は、図7に示した第1の実施の形態におけるVCO12およびゲート駆動制御回路13の構成と同じである。容量可変制御回路14は、コンパレータCP1、CP2を含む。
容量可変制御回路14において、コンパレータCP1、CP2の負側入力端子(−)は、VCO12にて充放電用に設けられたコンデンサC10の電圧Vctを受けるように接続している。コンパレータCP1の正側入力端子(+)には、基準電圧VHが入力され、コンパレータCP2の正側入力端子(+)には、基準電圧VLが入力される。コンパレータCP1の出力端子は、スイッチS1のゲート端子に接続し、コンパレータCP2の出力端子は、スイッチS2のゲート端子に接続する。なお、コンパレータCP1、CP2に入力される基準電圧VH、VLは、ゲート駆動制御回路13で用いられている基準電圧VH、VLと同じ値を有する。
次にスイッチング周波数に周波数拡散を適用したときの動作について説明する。図26は周波数拡散の各状態におけるパラメータ一覧を示す図、図27はスイッチング周波数に対する変調周波数の動きを示す図である。
スイッチング周波数fsは、図27に示したように、ジッタ制御回路120による変調周波数fmによってΔfの幅で周波数拡散されるが、これと同時に、共振コンデンサの静電容量が可変される。図26および図27に示したように、スイッチング周波数が周波数拡散の周波数中心値であるfsとなる状態(1)、(3)、(5)では、可変共振コンデンサCvrの静電容量は3値の中で中間の値(Cr+Crs1)に設定される。このとき、容量可変制御回路14に入力される電圧Vctは基準電圧VH、VLの間の値なので、コンパレータCP1はHレベル、コンパレータCP2はLレベルをそれぞれ制御電圧として出力し、スイッチS1をオン動作、スイッチS2をオフ動作させる。
スイッチング周波数が周波数拡散の周波数上限値である(fs+Δf/2)となる状態(2)では、可変共振コンデンサCvrの静電容量は3値の中で小さい値Crに設定される。このとき、容量可変制御回路14に入力される電圧Vctは基準電圧VHより高い値なので、コンパレータCP1、CP2はLレベルをそれぞれ制御電圧として出力し、スイッチS1、S2をオフ動作させる。
スイッチング周波数が周波数拡散の周波数下限値である(fs−Δf/2)となる状態(4)では、可変共振コンデンサCvrの静電容量は3値の中で大きい値(Cr+Crs1+Crs2)に設定される。このとき、容量可変制御回路14に入力される電圧Vctは基準電圧VLより低い値なので、コンパレータCP1、CP2はHレベルをそれぞれ制御電圧として出力し、スイッチS1、S2をオン動作させる。
このように、このLLCコンバータ1−2は、周波数拡散を適用することによりノイズを低減することができる。ただし、LLCコンバータ1−2に周波数拡散を適用することにより生ずる出力電圧の変動については、スイッチング周波数を拡散制御するときに一緒に共振コンデンサの静電容量値を変更することで、出力電圧の変動を抑制している。具体例としては、Cr=20nF、Crs1=Crs2=2200pFとすると、±11%の拡散幅が得られ、EMIノイズ低減効果が期待できる。
なお、この実施の形態では、共振コンデンサの切り換え可能な静電容量値を3値としたが、本発明は、この3値に限定するものではなく、5値、7値、・・・と増やすことができる。切り換える静電容量値を増やすことにより、共振コンデンサの可変容量特性を第1の実施の形態の可変共振コンデンサCvrのようなリニアな特性に近づけることができる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。
1 スイッチング電源装置
1−1、1−2 LLCコンバータ
1a スイッチング回路
1b 共振回路
1c 整流回路
10 制御回路
11 電圧検出回路
12 VCO
13 ゲート駆動制御回路
14 容量可変制御回路
a1、a2 入力端子
b1、b2 出力端子
C1、C2 コンデンサ
CP1、CP2 コンパレータ
Cr 共振コンデンサ
Crs1、Crs2 容量可変用コンデンサ
Cvr 可変共振コンデンサ
D1、D2 ダイオード
FB フィードバック電圧
g1、g2 スイッチング信号
IC1 シャントレギュレータ
Lm 励磁インダクタ
Lr 共振インダクタ
Ls1、Ls2 インダクタ
PC1 フォトカプラ
Q1、Q2 スイッチング素子
R1、R2、R3 抵抗
S1、S2 スイッチ
T トランス
Vcrin 制御電圧

Claims (9)

  1. 電源の入力端子間に直列に接続された第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子を含むスイッチング回路と、
    トランスの1次巻線の励磁インダクタと、前記励磁インダクタに直列に接続された共振インダクタと、前記励磁インダクタに直列に接続され、印加された制御電圧により静電容量を可変する可変共振コンデンサとを含み前記第2のスイッチング素子と並列に接続された共振回路と、
    前記トランスの2次側に接続された整流回路と、
    前記整流回路の出力電圧の検出結果から生成したフィードバック電圧にもとづいて、スイッチング周波数を周波数拡散して前記第1、第2のスイッチング素子へ与えるスイッチング信号と、前記制御電圧とを生成して出力し、前記スイッチング周波数および前記静電容量を同時に可変する制御回路と、
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記整流回路の出力電圧を検出して前記フィードバック電圧を生成する電圧検出回路と、
    前記フィードバック電圧のレベルに応じて、発振周波数を変化させる電圧制御発振器と、
    前記発振周波数に応じて、前記スイッチング周波数を可変した前記スイッチング信号を生成するゲート駆動制御回路と、
    前記発振周波数に応じて、電圧レベルを可変した前記制御電圧を生成する容量可変制御回路と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記スイッチング回路は、入力コンデンサをさらに含み、前記整流回路は、前記トランスの2次巻線の第1のインダクタおよび第2のインダクタと、第1の整流ダイオードと、第2の整流ダイオードと、出力コンデンサとを含み、
    前記入力コンデンサの一端は、一方の前記入力端子と、前記第1のスイッチング素子のドレインに接続し、前記第1のスイッチング素子のソースは、前記共振インダクタの一端と、前記第2のスイッチング素子のドレインに接続し、
    前記第1のスイッチング素子のゲートは、前記制御回路の一方のゲート駆動端子に接続し、前記第2のスイッチング素子のゲートは、前記制御回路の他方のゲート駆動端子に接続し、
    前記共振インダクタの他端は、前記励磁インダクタの一端に接続し、前記励磁インダクタの他端は、前記可変共振コンデンサの一端に接続し、
    前記入力コンデンサの他端は、他方の前記入力端子、前記第2のスイッチング素子のソースおよび前記可変共振コンデンサの他端に接続し、
    前記可変共振コンデンサの制御電圧入力端子は、前記制御回路の前記制御電圧の出力端子に接続し、
    前記第1のインダクタの一端は、前記第1の整流ダイオードのアノードに接続し、前記第1の整流ダイオードのカソードは、前記出力コンデンサの一端、一方の出力端子、前記第2の整流ダイオードのカソードおよび前記制御回路の出力電圧検出端子に接続し、
    前記第2のインダクタの一端は、前記第2の整流ダイオードのアノードに接続し、前記第1のインダクタの他端は、前記第2のインダクタの他端、前記制御回路の接地端子、前記出力コンデンサの他端および他方の出力端子に接続する、
    ことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記電圧制御発振器は、入力されたクロック信号をカウントするカウンタを備え、前記カウンタのビット数に応じた変調周波数で前記スイッチング周波数を変調することにより前記周波数拡散を行うジッタ制御回路を有することを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記容量可変制御回路は、第1のコンデンサ、第2のコンデンサ、第1のダイオード、第2のダイオード、第1の抵抗、第2の抵抗およびオペアンプを含む周波数−電圧変換回路であって、
    前記第1のコンデンサの一端には、前記電圧制御発振器から出力された発振信号を入力し、前記第1のコンデンサの他端は、前記第1のダイオードのカソードと、前記第2のダイオードのアノードに接続し、
    前記第1のダイオードのアノードは、前記第2のコンデンサの一端、前記第1の抵抗の一端および前記オペアンプの負側入力端子に接続し、
    前記オペアンプの出力端子は、前記第2のコンデンサの他端、前記第1の抵抗の他端、前記第2の抵抗の一端および前記制御電圧の出力端子に接続し、
    前記第2のダイオードのカソード、前記オペアンプの正側入力端子および前記第2の抵抗の他端はグランドに接続する、
    ことを特徴とする請求項2記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記共振回路の前記可変共振コンデンサは、
    共振コンデンサと、
    少なくとも1組の容量可変用コンデンサと、
    前記共振コンデンサに対して前記容量可変用コンデンサのそれぞれを前記制御電圧により選択的に並列に接続するスイッチと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記制御回路は、
    前記整流回路の出力電圧を検出して前記フィードバック電圧を生成する電圧検出回路と、
    前記フィードバック電圧のレベルに応じて、発振周波数を変化させる電圧制御発振器と、
    前記発振周波数に応じて、前記スイッチング周波数を可変した前記スイッチング信号を生成するゲート駆動制御回路と、
    前記発振周波数に応じて、前記スイッチを選択的に接続するための前記制御電圧を生成する容量可変制御回路と、
    を有することを特徴とする請求項6記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記可変共振コンデンサは、前記共振コンデンサと、1組の前記容量可変用コンデンサと、1組の前記スイッチと、を有し、
    前記容量可変制御回路は、前記電圧制御発振器が生成した前記発振周波数を受けて前記スイッチング周波数を可変するときに前記スイッチを切り換える前記制御電圧を生成する1組のコンパレータと、を有する、
    ことを特徴とする請求項7記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記コンパレータは、前記スイッチング周波数が前記周波数拡散の帯域の中心値にあるとき、前記スイッチの一方をオンに、他方をオフにする前記制御電圧を出力し、前記スイッチング周波数が前記周波数拡散の帯域の上限値にあるとき、前記スイッチの両方をオフにする前記制御電圧を出力し、前記スイッチング周波数が前記周波数拡散の帯域の下限値にあるとき、前記スイッチの両方をオンにする前記制御電圧を出力する、
    ことを特徴とする請求項8記載のスイッチング電源装置。
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