JP2017189837A - ネジ締め情報送信装置及びそれを備えた通信機能付ドライバー及びネジ締め管理システム - Google Patents
ネジ締め情報送信装置及びそれを備えた通信機能付ドライバー及びネジ締め管理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017189837A JP2017189837A JP2016080122A JP2016080122A JP2017189837A JP 2017189837 A JP2017189837 A JP 2017189837A JP 2016080122 A JP2016080122 A JP 2016080122A JP 2016080122 A JP2016080122 A JP 2016080122A JP 2017189837 A JP2017189837 A JP 2017189837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- screw tightening
- screw
- information
- display device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- General Factory Administration (AREA)
- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
【課題】ネジの締め付け工程について、その作業性を損なうことなく締め付け不良の発生を確実に防止しながら締め忘れの発生を容易に確認可能なものとして、高い作業効率とネジ締め品質の向上を実現出来るようにする。
【解決手段】充電池でモータを回転駆動させながら設定トルク値に達することで自動停止する機能を備えた電動ドライバー21に付設され、電波受信機能に加え受信した作業情報に基づいて各ネジ締め作業の良否及びそれまでの正常な締結本数を表示する機能を備えた作業結果表示装置3Aに対し、前記モータによるネジ締め毎の作業情報を電波信号にして無線送信するネジ締め情報送信装置20Aであって、前記作業情報が、各ネジ締め作業におけるトルクアップ信号及び前記モータの回転信号によるものとされ、且つ、その作動用電源として前記充電池の電力を使用することを特徴とするものとした。
【選択図】図1
【解決手段】充電池でモータを回転駆動させながら設定トルク値に達することで自動停止する機能を備えた電動ドライバー21に付設され、電波受信機能に加え受信した作業情報に基づいて各ネジ締め作業の良否及びそれまでの正常な締結本数を表示する機能を備えた作業結果表示装置3Aに対し、前記モータによるネジ締め毎の作業情報を電波信号にして無線送信するネジ締め情報送信装置20Aであって、前記作業情報が、各ネジ締め作業におけるトルクアップ信号及び前記モータの回転信号によるものとされ、且つ、その作動用電源として前記充電池の電力を使用することを特徴とするものとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ネジ締め工程において、各ネジ締め作業の成否及び正常な締結本数を確認させるための情報を送信するネジ締め情報送信装置、及びそれを備えた通信機能付ドライバー、及びそれらを備えたネジ締め管理システムに関する。
多くの部品を組み合わせて装置や機器を製造する際のネジ締め工程では、多数且つ多種類のネジが使用されるのが通常であるが、ネジの締め付け不良や締め忘れが1箇所でも存在すると、その製品自体が不良品扱いになってしまうことから、ネジ締め品質の向上をはかるために様々な工夫が従来よりなされている。
例えば、電動ドライバーでネジを締め付ける度に、締結したネジに対し所定の色でマーク付けを行い、品質検査の際にそれを目視で総て確認することで締め忘れの発生を防止するものとした製造管理方法が知られている。しかし、手作業でマーク付けするために要する時間は、電動ドライバーによるネジ締め付け時間の約2倍を要して作業効率の低下を招く結果となっている。また、作業者の感覚や検査者の目視だけでは、締め付け不良の発生を確実に認識・チェックすることは容易ではない。
この問題に対し、特開昭59−73280号公報には、締め付け作業に用いる電動ドライバーなどの螺着具に、その締め付けトルクが所定値以上に達することでその情報を無線送信する送信モジュール設け、受信機側で螺着具毎の締め付け情報を演算しながらネジ締め作業の可否を判定して、その結果を表示させるものとした無線式螺着具締め付け確認装置が提案されている。
この装置は、螺着具から締め付け情報を無線で受信機側に送信する構成であるため、接続線が不要となって螺着具の作業性を損なうことが少ないことに加え、各締め付け作業の良否がその都度表示されて確認できることから、締め付け不良の発生を防止しやすいものとなる。しかしながら、この装置を用いても、ネジ締め忘れの発生については確認することができず、且つ、作業結果を後からチェックすることもできない。
一方、近年では、専用の電動ドライバーに有線接続して用いる作業結果表示装置(締め忘れ防止用カウンター)が販売されて、各ネジ締め作業の良否及び正常な締結本数をカウントして表示することを可能としており、且つ、この装置を管理コンピュータに接続してデータを残すことで、作業結果を後からチェック可能なものとするトレーサビリティ機能をも実現している。
ところが、この装置では有線接続の専用ドライバーを用いる方式であるため、その接続線の存在により締め付け工程の作業性を損ないやすいという難点がある。また、その専用ドライバーは極めて少ない種類に限定されている関係で、汎用の電動ドライバーをこの作業結果装置に適用する場合は、有線接続のために面倒な改造作業を要することになり、且つ、適用可能な機種も少ないことから、汎用性の観点においても難点があると言わざるを得ない。
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、ネジの締め付け工程について、その作業性を損なうことなく締め付け不良の発生を確実に防止しながら締め忘れの発生を容易に確認可能なものとして、高い作業効率とネジ締め品質の向上を実現出来るようにすることを課題とする。
そこで、本発明は、充電池でモータを回転駆動させながら設定トルク値に達することで自動停止する機能を備えた電動ドライバーに付設され、電波受信機能に加え受信した作業情報に基づいて各ネジ締め作業の良否及びそれまでの正常な締結本数を表示する機能を備えた作業結果表示装置に対し、前記モータによるネジ締め毎の作業情報を電波信号にして無線送信するネジ締め情報送信装置であって、前記作業情報は、各ネジ締め作業におけるトルクアップ信号及び前記モータの回転信号によるものとされ、且つ、その作動用電源として前記充電池の電力を使用することを特徴とするものとした。
このように、充電式の電動ドライバーに付設され作業結果表示装置に対しネジ締め毎の作業情報を無線送信して各ネジ締め作業の良否及びそれまでの正常な締結本数を表示して知らせる方式を採用したことにより、電動ドライバーの作業性を損なうことなく締め付け不良の発生を確実に防止しながら、締め忘れの発生を容易に確認できるようになるため、高い作業効率とネジ締め品質の向上を実現することができる。
また、そのネジ締め情報送信装置を、所定のケーシングに内装されているとともに電動ドライバーに接続するための接続用端子を備えており、電動ドライバーの装着部に対し着脱自在とされていることを特徴としたものとすれば、専用の接続用端子を有した装着用マウントを汎用の電動ドライバーに設けるだけで本発明を適用可能な状態となるため、極めて汎用性に優れたものとなる。
この場合、そのネジ締め情報送信装置は、前記作業情報を記憶する記憶手段を備えており、その接続用端子をネジ締め管理システムを構成している管理コンピュータに接続することにより、それを付設していた電動ドライバーによる作業結果の履歴を前記管理コンピュータの記憶手段又は/及びそれに接続した記録媒体に記録させることが可能とされている、ことを特徴としたものとすれば、過去の作業結果を後から確認するトレーサビリティ機能を容易に実現できるものとなる。
さらに、この記憶手段を備えたネジ締め情報送信装置において、その記憶手段には、作業内容の異なる複数種類のワーク毎に対応した設定情報を記憶可能とされており、その設定情報を作業開始時に作業結果表示装置に電波送信することで、そのときの作業対象に対応した制御内容に作業結果表示装置を自動設定することが可能とされていることを特徴としたものとすれば、複数種類のワークごとに予め設定情報を記憶させた複数種類のネジ締め情報送信装置を用意しておくとともに、対応するワークの種類を外部から判別可能な状態にしておくことで、必要なものを選んで装着するだけで、作業結果表示装置に対する設定作業を省略できるようになる。
さらにまた、上述したネジ締め情報送信装置を充電式の電動ドライバーに備えてなる通信機能付ドライバーとすることにより、それを作業結果表示装置に組み合わせて用いるだけで、上述した各機能を発揮できるものとなる。
加えて、前記ネジ締め情報送信装置は電波受信機能を備え、前記作業結果表示装置は電波送信機能を備えてネジ締め作業の判定結果を送信するものとされており、設定したネジとは異なる長さのネジを締め付けようとした場合に、作業結果表示装置が所定の表示により報知するとともに、設定したネジよりも長いネジであると判定することでその電動ドライバーの動作を停止させる停止信号を送信する設定が可能とされている、ことを特徴としたものとすれば、設定より長いネジを誤って締め付けることによるワークの損傷事故を確実に回避することができる。
この場合、そのネジ締め情報送信装置には音声による報知手段が設けられており、その作業結果表示装置から送信された正しい締め付け作業を判定した旨の電波信号を受信することで、前記報知手段が良を意味する発音を行い、正しくない締め付け作業を判定した旨の電波信号を受信することで、前記報知手段が不良を意味する発音を行う設定が可能とされている、ことを特徴としたものとすれば、作業者が作業結果表示装置の見えない位置や音声の届かない離れた位置にいる場合でも、作業結果を確実に認識しやすいものとなる。
そして、上述した通信機能付ドライバーと、前記作業結果表示装置と、ネジ締め作業用の管理ソフトウエアを記憶手段に格納した管理コンピュータとで構成されるネジ締め管理システムであって、その作業結果表示装置がその管理コンピュータに有線又は無線で接続されることで、管理コンピュータ側でその作業結果を逐次確認可能であるとともに、その作業結果の履歴を確認及び管理可能なものとされている、ことを特徴としたものとすれば、作業現場から離れた位置であっても管理者が作業状況を確認ししながらネジ締め工程の管理を行うことができ、且つ管理者や作業者が作業結果の履歴をいつでも確認出来るようになるため、ネジ締め品質の向上を一層実現しやすいものとなる。
作業結果表示装置に対しネジ締め毎の作業情報を無線送信して各ネジ締め作業の良否及びそれまでの正常な締結本数を表示させる方式とした本発明によると、ネジの締め付け工程について、その作業性を損なうことなく締め付け不良の発生を防止しながら締め忘れの発生を容易に確認可能として、高い作業効率とネジ締め品質の向上を実現することが出来るものである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。尚、本発明において、作業結果の「表示」とはランプの点灯や液晶・電光による文字・数字などの視覚に訴えるもののほか、ブザーなどの音声により聴覚に訴えるものも含まれるものとする。
図1は、本発明における第1の形態であるネジ締め情報送信装置20Aを充電式の電動ドライバー21に付設してなる通信機能付ドライバー2Aと、これに組み合わせて用いる作業結果表示装置3Aとで構成されたネジ締め管理システム1Aのシステム構成図を示している。
そのネジ締め情報送信装置20Aは、充電池でモータを回転駆動しながら設定トルク値に達することで自動停止する機能を備えた充電式の電動ドライバー21に付設されることで通信機能付ドライバー2Aを構成するものであって、その作動用電源としてドライバー駆動用の充電池の電力を使用するものであり、電動ドライバー21に付設された状態で、そのネジ締め毎の作業情報を電波信号にして無線送信する機能を備えている点を特徴としている。
一方、作業結果表示装置3Aは、市販のネジ締め忘れ防止用カウンターである本体30に、受信機31Aを付設して無線受信機能を賦与してなるものであり、通信機能付ドライバー2A側から送信された電波を受信するようになっている。そして、受信した作業情報を基にネジ締め工程における各作業の良否(正常に締結されたか否か)を判定して、正常(良)の場合はGOODランプ30cを点灯し、不良(否)の場合はNGランプ30bを点灯するとともにブザーでアラーム音を発するようになっており、且つ、それまでの正常な締結本数(累計)をカウント表示部30aに表示するようになっている。
そして、無線送信される作業情報は、電動ドライバー21による各ネジ締め作業におけるトルクアップ信号及びモータの回転信号によるものであり、作業結果表示装置3Aに内蔵した図示しない電子制御手段が、モータの回転信号を基に1回のネジ締め作業に要したネジ締め時間を算出しながら、そのネジ締め時間が予め設定した基準時間を超えており、且つ、そのネジ締め時間内にトルクアップ信号を検知した場合に、正しいネジ締め作業が行われたものと判定してカウントアップするようになっている。尚、ネジ締め時間の代わりに各ネジ締め作業に要した回転回数を判定に用いることも可能である。
図2は、前述した通信機能付ドライバー2Aの構成と機能を説明するための機能ブロック図を示している。前述したように、この通信機能付ドライバー2Aは、汎用で充電式の電動ドライバー21にネジ締め情報送信装置20Aを付設してなるものであり、その電動ドライバー21はモータ211を充電池212で駆動させる充電式のものである。そして、ネジ締め作業において電子制御回路210が予め定めたトルク値に達したことをトルクアップ検知センサ213で検知することで、モータ211の駆動を停止させるようになっている。
この電動ドライバー21に付設されているネジ締め情報送信装置20Aは、自前の蓄電池を有しておらず、DC−DCコンバーター205を備えて電動ドライバー21側の充電池212による電力で作動するようになっている。また、モータ211の回転信号を電流検知回路201で検知するとともに、電動ドライバー21側のトルクアップ検知センサ213と電子制御回路210を接続する配線から分岐・延設した配線上に、波形整形回路202、フィルター回路203、ワンショット出力回路204を配置してトルクアップ信号を取り出す方式とされており、このトルクアップ信号と前記モータ211の回転信号による作業情報を送受信手段206で電波信号にして送信するようになっている。尚、この送受信手段206及び上述した作業結果表示装置3Aの受信機31Aには、リンク確認機能が搭載されており、他の機器による無線信号を受信しないようになっている。
斯かる機能を有した通信機能付ドライバー2A及び作業結果表示装置3Aにより構成されたネジ締め管理システム1Aにおいては、電動ドライバー21から作業結果表示装置3Aに作業情報を送信するための配線が存在しないため、ネジ締め工程における作業性を損なう心配のないものとなっており、且つ、作業者がネジ締め作業毎の良否をその場で認識できるため、締め付け不良の発生を防止しやすいものとなっている。また、作業結果表示装置3Aに正常な締結本数(累計)が逐次表示されることから、締結したネジに逐一マーキングを付けなくても、最後の合計本数で締め忘れの発生を確認できるため、極めて作業効率に優れたものとなっている。
図3は、図1のネジ締め管理システム1Aに管理コンピュータ5をケーブル9で接続した構成のネジ締め管理システム1Bを示している。即ち、ネジ締め情報送信装置20Aを充電式の電動ドライバー21に備えてなる通信機能付ドライバー2Aと、作業結果表示装置3Aと、ネジ締め作業用の管理ソフトウエアを記憶手段に格納した管理コンピュータ5とで構成され、作業結果表示装置3Aが管理コンピュータ5に有線接続されたことで、管理コンピュータ5側で作業結果を表示できるとともに作業結果の履歴を記録して後から確認可能なものとしている。
そのため、作業現場から離れた管理コンピュータ5側で管理者が作業状況を確認しながら管理することができ、また管理者や作業者が作業結果の履歴をいつでも確認出来るようになるため、ネジ締め品質の向上を一層実現しやすいものとなる。また、この管理コンピュータ5にSDカード100等の記録媒体を挿入して作業結果の履歴を記録しておくことも可能であり、これによりトレーサビリティ機能を一層充実させることができる。
図4は、図1のネジ締め管理システム1Aの作業結果表示装置3Aを、送受信機31Bを備えた作業結果表示装置3Bに替えて、作業結果表示装置3B側からネジ締め情報送信装置2Bを備えた通信機能付ドライバー2B側との間で情報の送受信を行えるようにした実施の形態を示している。
即ち、ネジ締め情報送信装置20Bは電波受信機能を備えているので、作業結果表示装置3Bも電波送信機能を設けることにより両者で情報通信を行えるようにしたものであり、作業結果表示装置3Bからネジ締め情報送信装置20Bに判定結果の情報を送信する構成となっている。この実施例では、設定したネジとは異なる長さのネジを締め付けようとした場合に、作業結果表示装置3Bがアラーム音を発するものであり、且つ、設定したネジよりも長いネジを締め付けようとした場合に、ネジ締め情報送信装置20Bを介して電動ドライバー21の動作を停止させる停止信号を電波送信する設定も可能である。
このような方式を採用したことで、設定よりも長いネジを締め付けることによるワークの損傷事故を回避できるようになる。また、そのネジ締め情報送信装置20Bにはブザーが設けられており、作業結果表示装置3Bから送信された正しい締め付け作業を判定した旨の電波信号を受信することで、ブザーが良を意味する発音(例えばピッ)を行い、正しくない締め付け作業を判定した旨の電波信号を受信することで不良を意味する発音(例えばピー)をする設定も可能とされており、作業者が作業結果表示装置3Bの見えない位置や離れた位置にいる場合でも、手元の音声にて作業結果を認識可能なものとなる。
図5は、本発明における第2の実施の形態である着脱式のネジ締め情報送信装置20Cを付設してなる通信機能付ドライバー2Cと、作業結果表示装置3A又は3Bと、接続用ポート8をケーブル95で接続した管理コンピュータ5とからなるネジ締め管理システム1Dを示している。
そのネジ締め情報送信装置20Cは、樹脂製のケーシング200に内装されているとともに電動ドライバー21に接続するための接続用端子(USB端子等)201を備えており、電動ドライバーの装着部になる装着用マウント25に対し着脱自在なものとされている点を特徴としており、専用の接続用端子を有した装着用マウント25を汎用の電動ドライバーに設けてネジ締め情報送信装置20Cを接続するだけで通信機能付ドライバー2Cが構成されるため、極めて汎用性に優れたものとなっている。
また、このネジ締め情報送信装置20Cは、上述したネジ締めの作業情報を記憶するメモリを備えており、作業終了後にネジ締め情報送信装置20Cを取り外して、その接続用端子201をネジ締め管理システム1Dを構成している管理コンピュータ5にケーブル95で接続された接続用ポート8に接続することで、それを付設していた電動ドライバー21による作業結果の履歴を管理コンピュータ5の記憶手段に記録できるようになっている。そのため、このネジ締め管理システム1Dでは、過去の作業結果を後からチェックするトレーサビリティ機能を容易に実現することができる。
尚、このメモリを備えたネジ締め情報送信装置20Cに関して、そのメモリに、各々の機体を識別するための識別情報のほか、作業内容の異なる複数種類のワーク毎に対応したネジの種類及びそのネジ締め合計本数、トルク値などの設定情報を記憶するようにして、その設定情報を作業開始時に作業結果表示装置3A,3Bに電波送信することで、そのときの作業対象に対応した制御内容に自動設定できるようにしても良い。また、その設定情報のトルク値に基づいて、装着する電動ドライバー21のトルク値も自動設定できるようにしても良い。
このようにすることで、複数種類のワークごとに予め設定情報を記憶させた複数種類のネジ締め情報送信装置20Cを予め用意しておくとともに、対応するワークの種類を色分けしたシール等で外部から判別可能にしておけば、それを装着する手間だけで作業結果表示装置3A,3B(及び電動ドライバー21)に対する面倒な設定作業を省略できるようになる。
以上、述べたように、本発明により、ネジの締め付け工程について、その作業性を損なうことなく締め付け不良の発生を確実に防止しながら、締め忘れの発生を容易に確認可能なものとして、高い作業効率とネジ締め品質の向上を実現できるようになった。
1A,1B,1C,1D ネジ締め管理システム、2A,2B,2C 通信機能付ドライバー、3A,3B 作業結果表示装置、5 管理コンピュータ、8 接続用ポート、20A,20B,20C ネジ締め情報送信装置、21 電動ドライバー、31A 受信機、31B 送受信機、100 SDカード、211 モータ、212 充電池
Claims (8)
- 充電池でモータを回転駆動させながら設定トルク値に達することで自動停止する機能を備えた電動ドライバーに付設され、電波受信機能に加え受信した作業情報に基づいて各ネジ締め作業の良否及びそれまでの正常な締結本数を表示する機能を備えた作業結果表示装置に対し、前記モータによるネジ締め毎の作業情報を電波信号にして無線送信するネジ締め情報送信装置であって、前記作業情報が、各ネジ締め作業におけるトルクアップ信号及び前記モータの回転信号によるものとされ、且つ、その作動用電源として前記充電池の電力を使用する、ことを特徴としたネジ締め情報送信装置。
- 所定のケーシングに内装されているとともに前記電動ドライバーに接続するための接続用端子を備えており、前記電動ドライバーの装着部に対し着脱自在とされている、ことを特徴とする請求項1に記載したネジ締め情報送信装置。
- 前記作業情報を記憶する記憶手段を備えており、前記接続用端子をネジ締め管理システムを構成している管理コンピュータに接続することにより、それを付設していた前記電動ドライバーによる作業結果の履歴を前記管理コンピュータの記憶手段又は/及びそれに接続した記録媒体に記録させることが可能とされている、ことを特徴とする請求項2に記載したネジ締め情報送信装置。
- 前記記憶手段には、作業内容の異なる複数種類のワーク毎に対応した設定情報を記憶可能とされており、前記設定情報を作業開始時に前記作業結果表示装置に電波送信することで、そのときの作業対象に対応した制御内容に前記作業結果表示装置を自動設定することが可能とされている、ことを特徴とする請求項3に記載したネジ締め情報送信装置。
- 請求項1,2,3又は4に記載したネジ締め情報送信装置を、充電式の前記電動ドライバーに備えてなる通信機能付ドライバー。
- 前記ネジ締め情報送信装置は電波受信機能を備え、前記作業結果表示装置は電波送信機能を備えて前記ネジ締め作業の判定結果を送信するものとされており、設定したネジとは異なる長さのネジを締め付けようとした場合に、前記作業結果表示装置が所定の表示により報知するとともに、設定したネジよりも長いネジであると判定することにより前記電動ドライバーの動作を停止させる停止信号を送信する設定が可能とされている、ことを特徴とする請求項5に記載した通信機能付ドライバー及び前記作業結果表示装置を備えたネジ締め管理システム。
- 前記ネジ締め情報送信装置には音声による報知手段が設けられており、前記作業結果表示装置から送信された正しい締め付け作業を判定した旨の電波信号を受信することで前記報知手段が良を意味する発音を行い、正しくない締め付け作業を判定した旨の電波信号を受信することで前記報知手段が不良を意味する発音を行うものとする設定が可能とされている、ことを特徴とする請求項6に記載したネジ締め管理システム。
- 請求項5に記載した通信機能付ドライバーと、前記作業結果表示装置と、ネジ締め作業用の管理ソフトウエアを記憶手段に格納した管理コンピュータとで構成されるネジ締め管理システムであって、前記作業結果表示装置が前記管理コンピュータに有線又は無線で接続されることで、前記管理コンピュータ側で前記作業結果を逐次確認可能であるとともに、前記作業結果の履歴を確認及び管理可能とされている、ことを特徴としたネジ締め管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016080122A JP2017189837A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | ネジ締め情報送信装置及びそれを備えた通信機能付ドライバー及びネジ締め管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016080122A JP2017189837A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | ネジ締め情報送信装置及びそれを備えた通信機能付ドライバー及びネジ締め管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017189837A true JP2017189837A (ja) | 2017-10-19 |
Family
ID=60085308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016080122A Pending JP2017189837A (ja) | 2016-04-13 | 2016-04-13 | ネジ締め情報送信装置及びそれを備えた通信機能付ドライバー及びネジ締め管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017189837A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020142339A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 株式会社日立ビルシステム | ねじ締結作業管理システム、ねじ締結作業良否判定装置及びねじ締結作業良否判定方法 |
WO2020217378A1 (ja) * | 2019-04-25 | 2020-10-29 | 京セラ株式会社 | 通信装置、制御方法、及び制御プログラム |
-
2016
- 2016-04-13 JP JP2016080122A patent/JP2017189837A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020142339A (ja) * | 2019-03-07 | 2020-09-10 | 株式会社日立ビルシステム | ねじ締結作業管理システム、ねじ締結作業良否判定装置及びねじ締結作業良否判定方法 |
WO2020217378A1 (ja) * | 2019-04-25 | 2020-10-29 | 京セラ株式会社 | 通信装置、制御方法、及び制御プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10670663B2 (en) | Warning method for a high-voltage battery of a motor vehicle in the case of an accident of the motor vehicle, a warning system for carrying out the warning method, and a motor vehicle that comprises components of the warning system | |
JP5618406B2 (ja) | ネジ締付け診断装置及び電動ドライバ | |
TWI445975B (zh) | 故障線路指示器、用於判定傳輸線的狀態的方法、及用於修復在電力分配系統中的傳輸線的方法 | |
EP2159007A1 (en) | Torque tool device | |
KR101761022B1 (ko) | 회전체의 이상 작동 진단 장치 | |
JP2015229210A (ja) | 制御装置及びそれを用いた作業管理システム | |
BRPI1103445A2 (pt) | Método para fornecer informação de manutenção de veículo e serviço | |
US20130103284A1 (en) | System for monitoring the coolant level and the temperature of an internal combustion engine | |
JP2017189837A (ja) | ネジ締め情報送信装置及びそれを備えた通信機能付ドライバー及びネジ締め管理システム | |
US9205544B2 (en) | Fastening part tightening management system | |
EP1686440A2 (en) | Numerical control unit | |
US20160299500A1 (en) | Dynamic repair system | |
KR20170018586A (ko) | 기울기센서를 이용한 설비 이상진단장치 및 이를 이용한 이상진단시스템 | |
KR20210046815A (ko) | 전동 공구 | |
JP7262050B2 (ja) | 電動工具システム、電動工具及び電動工具の管理方法 | |
JP2006120165A (ja) | シグナル伝達装置、特に柱状シグナル伝達装置 | |
US20210331305A1 (en) | Electronic power tool and electric power tool system | |
JP2008143418A (ja) | データ書き換え状態表示制御装置 | |
CN106324420A (zh) | 一种显示故障检测方法 | |
JP2005121302A (ja) | インバータ空気調和機 | |
JP2013091115A (ja) | ボルト締め付け監視装置、システム、方法及びプログラム | |
JP2004132808A (ja) | 電装部品検査方法及びその装置 | |
WO2014027558A1 (ja) | 車両制御装置および車両制御システム | |
JP2006268279A (ja) | ケーブル接続照合方式 | |
CN220252168U (zh) | 一种智能听针 |