JP2017189586A - 吊支装置 - Google Patents

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健治 中村
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【課題】補充作業における物品の先入れ先出し陳列を簡素な構成で確実に行うことができる吊支装置を提供する。【解決手段】支持対象物に支持される被支持部9と、物品2に設けられた貫通孔2aに挿通して物品2を吊支する線状部5を有する吊支部材10と、を備え、吊支部材10は、一部に形成された開口部4が、案内部材6により開閉されるようになっており、開口部4を挟んで一方から案内部材6を介して他方へ物品2を移動可能とした。【選択図】図2

Description

本発明は、物品に設けられた貫通孔に挿通して吊支する吊支装置に関する。
病院や介護施設、スーパーマーケット等において、医療用品や商品等の物品に設けられた貫通孔に挿通し、これらの物品を吊支するための吊支装置が用いられている。このような吊支装置には、例えば、特許文献1に開示されているような技術が採用されている。特許文献1に記載されているような吊支装置は、支持フレームに対して装着された横桟部材と、横桟部材に着脱される下向きコ字状の係合部と、該係合部に固定され自由端を屈曲させて形成されるストッパーを有する棒状の物品吊下部と、を備える吊下部材と、から主に構成されており、吊下部材に複数の物品を吊支できるようになっている。
実用新案公報昭61−44690号公報(第1頁、第1図)
ところで、製造日が古い物品(使用期限や賞味期限の残りが短い物品)が吊支された状態の吊下部材に対して、製造日が新しい物品(使用期限や賞味期限の残りが長い物品)の補充作業を行う場合には、物品吊下部の自由端側から製造日が古い物品が順に配置され、最後尾に製造日が最も新しい物品が配置されるようする、所謂、物品の先入れ先出し陳列が行われる。
しかしながら、特許文献1にあっては、吊下部材に吊支される物品の補充作業が物品吊下部の自由端のみを介して行われるため、先入れ先出し陳列を行うためには、製造日順に配置された製造日が古い物品を物品吊下部から一旦全て取り外し、製造日が新しい物品を吊下げて補充した後、配置順が保たれた状態の製造日が古い物品を再度吊下げる必要があり、補充作業中に物品吊下部から一旦取り外された製造日が古い物品と補充される製造日が新しい物品とが混在し、物品吊下部に吊支される物品の配置順が変わってしまう虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、補充作業における物品の先入れ先出し陳列を簡素な構成で確実に行うことができる吊支装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の吊支装置は、
支持対象物に支持される被支持部と、物品に設けられた貫通孔に挿通して物品を吊支する線状部を有する吊支部材と、を備え、
前記吊支部材は、一部に形成された開口部が、案内部材により開閉されるようになっており、前記開口部を挟んで一方から前記案内部材を介して他方へ物品を移動可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、予め吊支部材の線状部に吊支されている物品は、案内部材により開口部を閉めた状態で、案内部材を介して開口部を挟んだ他方に一時的に退避させることができる。そのため、開口部を開けることで、吊支部材の線状部に新たに物品を吊下げることができる。そして、再び案内部材により開口部を閉めた状態とし、予め吊支されていた物品を、案内部材を介して新たに吊支させた物品の前方に移動させることにより、予め吊支されていた物品を吊支装置から取り外すことなく、新たな物品を吊支させることができるため、物品の先入れ先出し陳列を簡素な構成で確実に行うことができる。
前記案内部材は、前記開口部を構成する端部の一方に内側に向けて回動可能に軸支されていることを特徴としている。
この特徴によれば、予め吊支部材の線状部に吊支されていた物品を、案内部材を介して開口部を挟んだ他方に移動させる際に、案内部材が外側に向けて回動せず物品が脱落することがない。
前記案内部材は、バネにより内側に向けて付勢されることを特徴としている。
この特徴によれば、案内部材を内側にバネにより付勢して開口部が開いた状態を維持できるため、吊支部材の線状部に対する物品の吊下げや取り外しを行い易い。
前記案内部材は、前記バネにより内側斜め上方に付勢されることを特徴としている。
この特徴によれば、内側斜め上方に付勢された案内部材により予め吊支されていた物品を保持することができる。
前記吊支部材の前記線状部は、前記開口部を挟んで一方側の端部がV字形状を成すことを特徴としている。
この特徴によれば、吊支部材の線状部に吊支された物品は、自重により開口部を挟んで一方側の端部の折曲部分に自然に移動するため、物品を取り外し易い位置に配置できるとともに、自由端側が斜め上方に延びるため、吊支部材の線状部に吊支される物品の抜け落ちを防ぐことができる。
前記吊支部材は、前記被支持部と上面視で交差した状態で一体となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の物品が支持対象物に対して水平方向にずれた状態で吊支部材の線状部に吊支されるため、複数の物品を視認し易い。
実施例における吊支装置に物品が吊支された状態を示す斜視図である。 (a)は、吊支装置の構造を示す側面図であり、(b)は、吊支装置の構造を示す上面図である。 (a)〜(c)は、吊支装置を使用した物品の補充作業において、先入れ先出し陳列を行う場合の作業手順を示す模式図である。 (a)〜(c)は、吊支装置を使用した物品の補充作業において、先入れ先出し陳列を行う場合の作業手順を示す模式図である。 (a)〜(c)は、吊支装置を使用した物品の補充作業において、先入れ先出し陳列を行う場合の作業手順を示す模式図である。 吊支装置の変形例1を示す側面図である。 吊支装置の変形例2を示す側面図である。 吊支装置の変形例3を示す側面図である。 (a)は、吊支装置の変形例4を示す側面図であり、(b)は、吊支装置の構造を示す上面図である。 (a)は、吊支装置の変形例5を示す側面図であり、(b)は、開口部を閉めた状態を示す正面図である。 (a)は、吊支装置の変形例6を示す側面図であり、(b)は、開口部を閉めた状態を示す模式図である。 (a)は、吊支装置の変形例7を示す側面図であり、(b)は、開口部を閉めた状態を示す模式図である。 (a)は、吊支装置の変形例8を示す側面図であり、(b)は、開口部を閉めた状態を示す模式図である。
本発明に係る吊支装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る吊支装置につき、図1から図13を参照して説明する。以下、図2の画面左側を吊支装置の正面側(前方側)とし、その前方側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。
本実施例の吊支装置1は、例えば、病院や介護施設、スーパーマーケット等において、医療用品や商品等の物品2,2,…を収納する物品収納空間に設置され、図1に示されるように、物品収納空間の左右方向に延びる支持対象物であるハンギングパイプ3に複数個支持されて使用される。吊支装置1,1,…は、後述する開口部4,4,…が物品収納空間の正面側を向くように配置され、複数の物品2,2,…を吊支できるようになっている。
本実施例においては、吊支装置1に吊支される物品2は、上端側に貫通孔2aが設けられた袋入りの医療用カテーテルである。尚、これに限らず、吊支装置1に吊支される物品は、後述する吊支部5(線状部)に挿通可能な貫通孔が設けられているものであればよい。
図2(a)に示されるように、吊支装置1は、アルミニウム合金製の1本の線状のロッドから主に構成され、前述したハンギングパイプ3が挿通する環状の取着部9(被支持部)と、該取着部9の下方に延設され物品2を直接吊支する側面視略逆三角形状の本体部10(吊支部材)と、が形成されている。
取着部9は、ハンギングパイプ3の直径よりも大きい径を成すように環状に曲げ加工されることにより、ハンギングパイプ3に挿通された状態で吊支装置1が左右方向に摺動可能になっている。また、図2(b)に示されるように、取着部9は、本体部10と上面視で交差するように本体部10に対して左右方向にねじれた状態で形成されることにより、物品収納空間の正面側から取着部9に正対した際に本体部10の一方の側面が自然に正面側を向くようになっており、複数の物品2,2,…を左右方向にずらした状態で吊支できるため、物品収納空間の正面側から吊支装置1に吊支される全ての物品2,2,…の少なくとも一部を視認することができ、吊支される物品の数や種類等の確認作業を行いやすくなっている。
本体部10の端部10aと端部10bとは、所定距離離間して本体部10の前方側に開口部4が形成されており、当該開口部4は案内部材6により開閉可能となっている。また、本体部10は、開口部4を挟んで一方に、物品2の貫通孔2aを挿通して吊支可能な吊支部5が設けられ、開口部4を挟んで他方に、案内部材6により開口部4を閉めた状態で吊支部5と一直線状に連続する吊支補助部7(線状部)と、から主に構成されている。
尚、開口部4を閉めた状態では、案内部材6により吊支部5と吊支補助部7とが一直線状に連結される態様となっているが、これに限らず、開口部4を閉めた状態で案内部材6により吊支部5と吊支補助部7とが完全に連結されなくてもよく、すなわち、案内部材6の先端と吊支部5との間が離間していてもよい。
吊支部5は、取着部9の下端から後方側に略水平に延びる延出部8’の端部が折曲部8a’の位置で折り曲げられ前方側に向けて斜めに垂下するように延びて形成される保持領域5aと、該保持領域5aの端部が折曲部5cの位置で折り曲げられ前方側に向けて斜め上方に立ち上がるように延びて形成される自由端部、すなわち、本体部10の端部10aと、から構成され、本体部10の下端側においてV字形状を形成している。また、端部10aの先端は薄板状を成しており(図1参照)、後述する案内部材6の自由端側にすり割り加工により形成される溝部6bに嵌挿可能になっている。そのため、案内部材6は、吊支部5と吊支補助部7とを一直線状に連続させて開口部4を閉めた状態から、本体部10の内側(後方側)に向けてのみ回動可能となっている。
このように、吊支部5がV字形状に形成されることにより、保持領域5aに吊支される物品2を自重によって折曲部5c側に移動させることができるため、物品2が保持領域5aの前方側に自然に配置され、開口部4を介して物品2を取り外し易い位置に配置できるようになっている。また、吊支部5の折曲部5cは、環状の取着部9の中心を通る鉛直線上に形成されるとともに、本体部10は、当該鉛直線を対称軸として前後に略対称な形状を成し、前後の重量バランスが保たれているため、吊支部5に吊支された物品2の荷重が折曲部5cにかかりやすく、吊支装置1の前後の傾きが抑えられるようになっている。
また、保持領域5aの前方側に吊支される物品2は、前方側に向けて斜め上方に立ち上がる自由端部5bにより前方側への移動が規制されるため、保持領域5aに吊支された物品2が抜け落ちないように保持することができる。
吊支補助部7は、取着部9から前方側に略水平に延びる延出部8の端部が折曲部8aの位置で折り曲げられ後方側に向けて斜めに垂下するように延びる保持領域7aから構成され、本体部10の端部10b(保持領域7aの端部)には、前述した開口部4を開閉する案内部材6の一方の端部6aがピン60により回動可能に軸支されている。
案内部材6は、直線状を成し、ピン60に内蔵される図示しないバネにより内側斜め上方に向けて付勢されており、開口部4を開けた状態を維持でき、開口部4を介して吊支部5への物品2の吊下げや取り外しを行い易くしている。
また、吊支装置1は、案内部材6を回動させて開口部4を閉めることで、案内部材6により吊支部5と吊支補助部7とが一直線状に連結されることから、吊支部5に吊支された物品2を吊支補助部7に案内部材6を介して移動させることができるようになっている。
また、前述したように案内部材6は、本体部10の内側に向けてのみ回動可能となっているため、案内部材6を介して吊支部5と吊支補助部7との間で物品2を移動させる際に、案内部材6に対して荷重がかかっても案内部材6が外側に向けて回動せず、物品2の脱落を防止できる。
また、取着部9と本体部10は、アルミニウム合金製の1本のロッドを曲げ加工することにより一体に形成されているため、耐荷重に優れた構造になっている。
続いて、吊支装置1を使用して物品の補充作業を行う際の作業手順を図3〜図5を用いて具体的に説明する。尚、図3〜図5において、物品21,22,23,24は、符合順と製造日順が対応しており、物品21の製造日が最も古く、物品24の製造日が最も新しいものとする。また、吊支部5における各物品の配置順は、前方側から製造日が古い物品が順に配置され、最後尾に製造日が最も新しい物品が配置されるものとする。
先ず、図3を用いて吊支部5に物品21,22が製造日順に吊支された状態で、物品23,24の補充作業を行い、各物品を製造日順に配置する場合の作業手順を示す。
最初に、図3(a)に示されるように、案内部材6を回動させて開口部4を閉めた状態にする。次に、案内部材6を介して予め吊支部5に吊支されていた物品21,22を吊支補助部7に移動させる(図3(b)参照)。
次に、図3(c)に示されるように、案内部材6を回動させて開口部4を開けた状態にする。これによれば、内側斜め上方に付勢された案内部材6により吊支補助部7に移動させた物品21,22を抜け落ちないように保持することができる。次いで、開口部4を開けた状態で端部10aから新たに吊支させる物品を物品24、物品23の順に吊支部5に吊下げる。
次に、図4(a)に示されるように、案内部材6を回動させて開口部4を閉めた状態にする。そして、案内部材6を介して吊支補助部7に一時的に退避させていた予め吊支されていた物品21,22を吊支部5における物品23,24の前に移動させる(図4(b)参照)。
最後に、吊支部5に物品21,22,23,24が製造日順に配置された状態で案内部材6を回動させて開口部4を開けた状態にする。これによれば、開口部4を介して吊支部5に吊支された物品21,22,23,24を製造日が古いものから順に取り外すことができる(図4(c)参照)。
続いて、図5を用いて吊支部5に物品21,22,24が製造日順に吊支された状態で、製造日が2番目に新しい物品23の補充作業を行い、各物品を製造日順に配置する場合の作業手順を示す。尚、前述した態様と重複する構成の説明を省略する。
最初に、図5(a)に示されるように、案内部材6を回動させて開口部4を閉めた状態にする。次に、案内部材6を介して予め吊支部5に吊支されていた物品21,22を吊支補助部7に移動させる(図5(b)参照)。このとき、製造日が最も新しい物品24は、吊支部5に吊支された状態のままにする。
次に、図5(c)に示されるように、案内部材6を回動させて開口部4を開けた状態とし、自由端部5bから新たに吊支させる物品23を吊支部5における物品24の前に吊り下げる。
以上説明したように、吊支部5に吊支された各物品を吊支装置1から取り外すことなく、配置順を保ったまま物品の先入れ先出し陳列を容易に行うことができる。
(変形例1)
次いで、吊支装置1の変形例1について図6を参照して説明する。尚、以下、変形例の説明においては、前述した吊支装置1に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図6に示されるように、変形例1の吊支装置101の取着部9から延びる延出部118,118’は、それぞれ前方側及び後方側に向けて斜めに垂下するように延び、本体部111が略菱形状に形成される。これにより、吊支部5をV字形状に形成し、本体部111の形状の対称性を維持して前後の重量バランスを保ちながら、前述した吊支装置1と比べて吊支部5の折曲部5cの位置を取着部9から遠くすることができるため、吊支部5に物品2が吊支された状態における吊支装置101の傾きを抑えることができる。詳しくは、吊支装置101が傾いた際の取着部9側の回転中心と、本体部111の下端に相当する折曲部5cとの距離が長くなり、吊支部5に吊支された物品2の荷重による折曲部5cの前後方向への移動量が吊支装置101全体の傾きに与える影響を小さくすることができる。
(変形例2)
次いで、吊支装置1の変形例2について図7を参照して説明する。
図7に示されるように、変形例2の吊支装置102の吊支補助部127は、取着部9から前方側に略水平に延びる延出部8の端部が折り曲げられ鉛直方向に垂下するように延び、さらに下方で折り曲げられ後方側に略水平に延びる略L字状の保持領域127aから構成されており、吊支補助部127の保持領域127aの略水平部分に物品2が吊支されるため、案内部材6により開口部4を閉めた状態でも物品2を抜け落ち難くすることができる。
(変形例3)
次いで、吊支装置1の変形例3について図8を参照して説明する。
図8に示されるように、変形例3の吊支装置103の取着部139は、ハンギングパイプ3の曲面に沿って湾曲し、両端部が交差することなく折曲部139a,139a’の位置で折り曲げられており、取着部139の下方に本体部131が略菱形状に形成されるとともに、折曲部139a,139a’の間に開口部130が形成されている。これによれば、開口部130の前後幅と弾性変形量を調整することにより、ハンギングパイプ3に直交する方向から着脱することができるため、開口部130を介して取着部139をハンギングパイプ3に容易に着脱することができる。尚、図2(b)と同様に、取着部139は、本体部131と上面視で交差するように本体部131に対して左右方向にねじれた状態で形成してもよい。
(変形例4)
次いで、吊支装置1の変形例4について図9を参照して説明する。
図9(a)に示されるように、変形例4の吊支装置104における本体部141は、本体部141を構成する吊支部145と吊支補助部147とが同一平面上に構成されておらず、詳しくは、吊支補助部147は、上面視で吊支部145に対して交差するように延びている(図9(b)参照)。また、吊支補助部147は、略コ字状に形成される保持領域147aと、吊支補助部147の自由端部に形成される案内部146(案内部材)と、を備え、案内部146は、吊支部145の自由端部(本体部141の端部141a)と左右方向に重なる位置まで延びている。
これによれば、本体部141を左右から挟持して弾性変形させることにより、吊支部145の自由端部(本体部141の端部141a)に吊支補助部147の案内部146(本体部141の端部141b)を近接させて開口部144を開閉することができる。
尚、本体部141を左右から挟持して開口部144を開閉する例について説明したが、次のようにして開口部144の開閉を行ってもよい。
吊支装置104における取着部149は、ハンギングパイプ3の曲面に沿って湾曲しており、取着部149の内径がハンギングパイプ3の外径よりも僅かに大きくなるように構成されている。そのため、吊支装置104は、本体部141を把持した状態で水平方向にねじることにより、取着部149をハンギングパイプ3の周面に当接させて吊支装置104の動きを規制できるため、この状態から本体部141を水平方向にさらにねじることにより、開口部144を開閉することができる。
このように、吊支装置104においては、開口部144の開閉操作を本体部141をねじるだけで行うことができ、操作が簡単であるのみならず、案内部146及び本体部141の端部141aの近傍に直接触れて操作を行う必要がないため、物品を吊支部145から吊支補助部147に案内部146を介して移動させる際に指等が邪魔にならず、物品の移動をスムーズに行うことができ、操作性が高められている。
(変形例5)
次いで、吊支装置1の変形例5について図10を参照して説明する。
図10(a)に示されるように、変形例5の吊支装置105における本体部151は、取着部159の折曲部159a,159a’から前方側及び後方側に向けてそれぞれ湾曲しながら延びる吊支補助部157と吊支部155から構成されている。吊支補助部157には、下端部がクランク状に折り曲げられることにより保持領域157aと吊支補助部157の自由端部に相当する案内部156(案内部材)が形成されている。吊支部155の下方はV字状に形成されており、前方側に向けて斜め上方に立ち上がるように延びる自由端部(本体部151の端部151a)が形成されている。また、案内部156は、吊支部155の自由端部(本体部151の端部151a)と同一平面上において前後方向に離間しており、本体部151の前方側に開口部154が形成されている。
これによれば、本体部151を前後から挟持して弾性変形させることにより、吊支部155の自由端部に案内部156を近接させて開口部154を開閉することができる。尚、取着部159は、ハンギングパイプ3よりも径が大きくなるように形成されることにより、本体部151を前後から挟持した際に、ハンギングパイプ3に邪魔されることなく取着部159の内周を減径させることができるため、開口部154を開閉するための本体部151の弾性変形を行いやすい。
このように、吊支装置105においては、案内部156による開口部154の開閉を本体部151の一部を弾性変形させることにより行う構成となっており、案内部156に直接触れて開口部154の開閉操作を行う必要がないため、物品を吊支部155から吊支補助部157に案内部156を介して移動させる際に指等が邪魔にならず、物品の移動をスムーズに行うことができ、操作性が高められている。
(変形例6)
次いで、吊支装置1の変形例6について図11を参照して説明する。
図11(a)に示されるように、変形例6の吊支装置106は、ポリオキシメチレン(POM)等の樹脂を鋳型に流し込んで固めることにより成形されている。吊支装置106は、ハンギングパイプ3に挿通される取着部169と、該取着部169の下方において吊支補助部167と吊支部165から構成され略菱形状を成す本体部161とが一体成形されている。本体部161の前方側に形成される開口部164は、本体部161の端部161bに回動可能に軸支される別体の案内部材166により開閉することができる(図11(b)参照)。
これによれば、前述した吊支装置1のようにアルミニウム合金製の線状のロッドを曲げ加工することにより製造した場合と比べて製造コストを抑えることができる。尚、吊支部165の自由端部(本体部161の端部161a)の先端は薄板状を成しており、案内部材166の自由端側に形成される図示しない溝部に嵌挿可能になっているとともに、案内部材166は、開閉位置(図11(a)及び図11(b)参照)でそれぞれ仮固定できるようになっている。また、取着部169を無端のリング状に構成することにより、取着部169の下方に一体成形される本体部161の吊支補助部167及び吊支部165が取着部169に対して相対移動し難く、曲げやねじれ等の力が作用し難い構造となるため、樹脂製であっても取着部169及び本体部161に十分な構造強度を持たせることができる。
(変形例7)
次いで、吊支装置1の変形例7について図12を参照して説明する。
図12(a)に示されるように、変形例7の吊支装置107は、前述した吊支装置106と同様に、ポリオキシメチレン等の樹脂を鋳型に流し込んで固めることにより成形されている。吊支装置107は、ハンギングパイプ3に挿通される取着部179と、該取着部179の下方において吊支補助部177と吊支部175から構成され略菱形状を成す本体部171とが一体成形されている。本体部171には、前方側に開口部174が形成されている。また、本体部171において、開口部174を挟んで上方側の吊支補助部177には、側面視略U字状の保持領域177aと、自由端側を構成する案内部176(案内部材)とが形成されている。これによれば、樹脂の弾性を利用して案内部176を吊支部175の自由端部(本体部171の端部171a)に近接させて開口部174を開閉することができる(図12(b)参照)。
このように、吊支装置107においては、樹脂の弾性を利用して開口部174を案内部176によって開閉することができるため、吊支装置107を1部品で構成することができ、製造コストをより抑えることができる。
(変形例8)
次いで、吊支装置1の変形例8について図13を参照して説明する。
図13(a)に示されるように、変形例8の吊支装置108は、前述した吊支装置106,107と同様に、ポリオキシメチレン等の樹脂を鋳型に流し込んで固めることにより成形されている。吊支装置108は、ハンギングパイプ3に挿通される取着部189と、該取着部189の下方において吊支補助部187と吊支部185から構成され略菱形状を成す本体部181とが一体成形されている。本体部181には、前方側に開口部184が形成されている。また、本体部181において、開口部184を挟んで上方側の吊支補助部187には、側面視略S字状の保持領域187aと、自由端側を構成する案内部186(案内部材)とが形成されている。これによれば、樹脂の弾性を利用して案内部186を吊支部185の自由端部(本体部181の端部181a)に近接させて開口部184を開閉することができる(図13(b)参照)。
このように、吊支装置108においては、樹脂の弾性を利用して開口部184を案内部186によって開閉することができるため、吊支装置108を1部品で構成することができ、製造コストをより抑えることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、案内部材6がピン60に内蔵されるバネにより内側斜め上方に付勢され、開口部4を開けた状態に維持されることにより、開口部4を介して吊支部5への物品2の吊下げや取り外しを行い易くなっているが、これに限らず、開口部4を開けた状態に維持できれば、案内部材の構造や付勢される方向は自由に構成されてよい。
また、前記実施例では、吊支装置1は、本体部10の開口部4が案内部材6の回動により開閉される態様として説明したが、これに限らず、案内部材による開口部の開閉構造は、スライド式や着脱式等、自由に構成されてよい。
また、前記実施例では、吊支装置1は、環状の取着部9によりハンギングパイプ3に装着される態様として説明したが、これに限らず、支持対象物は、壁や桟部材等であってもよく、支持対象物に合わせて、取着部の構造は自由に構成されてよい。
尚、吊支装置に吊支される物品が案内部材を介して吊支部と吊支補助部との間の開口部を移動可能な構造であれば、吊支装置の形状は自由に構成されてよい。例えば、本体部と取着部とが別体に構成されてもよく、この場合、取着部は線状部を有さないバンドやクリップ等から構成されてもよい。
また、吊支装置の素材は、アルミニウム合金に限らず、ステンレス等の金属や強化プラスチック等の樹脂のように加工性に優れ、所定の強度を有するものであれば自由に選択されてよい。尚、前述した変形例6〜8の吊支装置106〜108の素材は、樹脂であることが好ましい。
また、本体部の形状は側面視略逆三角形状あるいは略菱形状に限らず、多角形状や湾曲部を有する形状等、自由に構成されてよい。
また、案内部材に物品の退避部分を形成してもよく、この場合、本体部に吊支補助部が形成されなくてもよい。
また、吊支装置は、取着部同士が連結されて、1つの吊支装置に複数の本体部を有する構成としてもよい。
1 吊支装置
2 物品
2a 貫通孔
3 ハンギングパイプ(支持対象物)
4 開口部
5 吊支部(線状部)
5a 保持領域
5c 折曲部
6 案内部材
6a 端部
6b 溝部
7 吊支補助部(線状部)
7a 保持領域
8,8 延出部
8a,8a’ 折曲部
9 取着部(被支持部)
10 本体部(吊支部材)
10a,10b 端部
21〜24 物品
60 ピン

Claims (6)

  1. 支持対象物に支持される被支持部と、物品に設けられた貫通孔に挿通して物品を吊支する線状部を有する吊支部材と、を備え、
    前記吊支部材は、一部に形成された開口部が、案内部材により開閉されるようになっており、前記開口部を挟んで一方から前記案内部材を介して他方へ物品を移動可能であることを特徴とする吊支装置。
  2. 前記案内部材は、前記開口部を構成する端部の一方に内側に向けて回動可能に軸支されていることを特徴とする請求項1に記載の吊支装置。
  3. 前記案内部材は、バネにより内側に向けて付勢されることを特徴とする請求項1または2に記載の吊支装置。
  4. 前記案内部材は、前記バネにより内側斜め上方に付勢されることを特徴とする請求項3に記載の吊支装置。
  5. 前記吊支部材の前記線状部は、前記開口部を挟んで一方側の端部がV字形状を成すことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の吊支装置。
  6. 前記吊支部材は、前記被支持部と上面視で交差した状態で一体となっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の吊支装置。
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