JP5305153B2 - 透析装置 - Google Patents
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Description
上記透析装置として、上記ポールにダイアライザホルダを設けてノブによりポールとダイアライザホルダとを相互に移動可能にしたものや(特許文献1)、本体部の異なる位置にポールとダイアライザホルダとを設けたものが知られている(特許文献2)。
また上記特許文献2の透析装置ではポールとダイアライザホルダとが異なる位置に設けられているため、ポールに吊下される輸液バッグとダイアライザホルダに保持されるダイアライザとが、透析装置上方から見て異なる範囲で揺動するため、透析装置の設置スペースを圧迫するといった問題がある。
このような問題に鑑み、操作が容易で設置スペースの少ない透析装置を提供するものである。
上記ポールホルダは、ポールの軸方向に沿って上下に離隔した位置に設けられるとともに、それぞれ上記ポールを軸支する上側軸受け部および下側軸受け部を備え、
上記ダイアライザホルダは、上記上側軸受け部と下側軸受け部との間に挿入されるとともに上記ポールを軸支する軸受け部と、該軸受け部に連結されて上記ダイアライザを保持する保持部とから構成されることを特徴としている。
またダイアライザホルダとポールホルダとを本体部に対して一体的に設けることができるため、透析装置上方から見て、ポールに吊下する輸液バッグやダイアライザの揺動範囲を重複させることができ、透析装置の設置スペースを少なくすることが可能である。
透析装置1にはダイアライザ2が装着され、該ダイアライザ2の内部には内部を血液が流通する中空糸が束になって設けられており、該中空糸の外部に透析液を流通させて透析治療を行うようになっている。
透析装置は、血液ポンプおよび透析液ポンプを備えた本体部3と、輸液バッグ等を吊下するためのフック4aを備えたポール4と、該ポール4を本体部3に保持するポールホルダ5と、ダイアライザ2を保持するダイアライザホルダ6とを備え、上記本体部3とダイアライザ2との間には、図示しないが透析液を流通させる透析液通路および血液を流通させる血液通路が接続されている。
上記ポール4は断面円形を有するとともにクランク状に屈曲しており、下端部が上記ポールホルダ5に回転可能に軸支され、該ポール4の水平部4bは上記ダイアライザホルダ6に保持されたダイアライザ2の上端よりも上方に位置しており、ポール4を回転させた際に該水平部4bがダイアライザ2に干渉しないようになっている。
上記フック4aはポール4の上端部に設けられており、該フック4aは4方向に向けて略十字方向に配置されるとともに、伸縮手段4cによって上下に昇降可能に設けられている。
上記構成により、ポール4を回転させることで水平部4bがポールホルダ5に軸支された下端部を中心に揺動し、ポール4の上部に設けられたフック4aに吊下された輸液バッグ等を本体部に対して水平方向に移動させることが可能であり、上記伸縮手段4cによって輸液バッグを昇降させることも可能となっている。
上記上側軸受け部5aおよび下側軸受け部5bはそれぞれ上記ポール4を回転可能に軸支し、このうち上記下側軸受け部5bはポール4の下端部を保持しながら軸支するようになっている。
上記上側軸受け部5aには上記ポール4の回転を阻止するためのノブ7が設けられており、このノブ7を緩めることでポール4を回転を許容し、ノブ7を閉めることでポール4の回転を規制するようになっている。
図2はダイアライザホルダ6を上方からみた図であり、上記軸受け部11の内周面にはシリコン樹脂等の摩擦係数の高い合成樹脂からなるすべり軸受14が設けられ、また軸受け部11における上記連結部13の反対側には、内周面から外周面に貫通するとともに軸受け部11の軸方向長さに渡って切欠き15が形成されている。
上記軸受け部11におけるすべり軸受14の内周面の径は、上記ポール4の径よりも若干小径になっており、透析装置1組み立ての際には、予め軸受け部11を上記上側軸受け部5aと下側軸受け部5bとの間に位置させた状態で、ポール4を該軸受け部11に圧入するようになっている。このため上記軸受け部11はポール4の径にあわせて拡径し、これに伴って上記切欠き15部の幅が広がるようになっている。
上記保持部12は2つの把持部材12aとこれら把持部材12aを閉鎖方向に付勢する図示しないばねとから構成され、作業者がばねの付勢力に抗して把持部材12aを広げ、ダイアライザ2をこれら把持部材12aによって挟持させるようになっている。
一方の把持部材12aの側面には上記ダイアライザ2に接続された血液通路や透析液通路を固定するためのチューブクリップ12bが設けられ、透析治療中における血液通路等の散乱を防止することができる。
上記保持部12と上記連結部13とは回転可能に設けられており、保持部12は連結部13に対して90°回転させるごとに保持部12と連結部13のいずれか一方に設けた凸部と他方に設けた凹部とが係合する等して、クリック感が得られるような構造を有し、ダイアライザ2を水平状態や上下反転状態に保持することが可能となっている。
つまり、ポール4のフック4aに吊下された輸液バッグだけを移動させたり、ダイアライザホルダ6に保持されたダイアライザ2だけを移動させたりすることが可能となっている。
このとき、ポール4のフック4aに吊下された輸液バッグとダイアライザホルダ6に保持されたダイアライザ2とは、透析装置上方から見て互いの揺動範囲が重なり合うようになるため、透析装置1の設置スペースを抑えることができる。
また、ダイアライザホルダ6はポールホルダ5を構成する上記上側軸受け部5aと下側軸受け部5bとの間に挿入されることから、ダイアライザホルダ6の上下方向の移動を規制しつつ、水平方向への回転を許容するようになっている。
このため、ポール4とダイアライザホルダ6とを相互に回転させても、ダイアライザホルダ6に保持されたダイアライザ2がポール4の水平部4bに干渉しないようになっている。
そして、軸受け部11に切欠き15を形成するとともにシリコン樹脂等の摩擦係数の高い合成樹脂からなるすべり軸受け14の内径をポール4の直径よりも若干小径とすることで、ダイアライザホルダ6の回転の際に若干の抵抗が発生し、ダイアライザホルダ6が勝手に回転してしまうのを防止することができる。
3 本体部 4 ポール
5 ポールホルダ 5a 上側軸受け部
5b 下側軸受け部 6 ダイアライザホルダ
11 軸受け部 14 すべり軸受け
15 切欠き
Claims (2)
- 血液ポンプおよび透析液ポンプを備えた本体部と、輸液バッグ等を吊下するためのフックを備えたポールと、該ポールを本体部に保持するポールホルダと、ダイアライザを保持するダイアライザホルダとを備えた透析装置において、
上記ポールホルダは、ポールの軸方向に沿って上下に離隔した位置に設けられるとともに、それぞれ上記ポールを軸支する上側軸受け部および下側軸受け部を備え、
上記ダイアライザホルダは、上記上側軸受け部と下側軸受け部との間に挿入されるとともに上記ポールを軸支する軸受け部と、該軸受け部に連結されて上記ダイアライザを保持する保持部とから構成されることを特徴とする透析装置。 - 上記ダイアライザホルダにおける軸受け部の内周面の径を上記ポールの径よりも小径とするとともに該軸受け部に内周面から外周面に貫通する切欠きを形成し、上記ポールを該軸受け部に圧入したことを特徴とする請求項1に記載の透析装置。
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JP2009040266A JP5305153B2 (ja) | 2009-02-24 | 2009-02-24 | 透析装置 |
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Family Applications (1)
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