JP2017188432A - 端子圧着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連鎖端子に生じる張力に起因する不具合を防ぐことと、端子圧着の作業効率の向上と、を両立可能な端子圧着装置の提供。【解決手段】電線6の端末に端子Tを圧着する端子圧着装置1であって、複数の端子Tが帯状に連なった連鎖端子RTが巻回された端子リール10と、端子リール10から連鎖端子RTを引き出すと共に引き出した連鎖端子RTを用いて電線6の端末に端子Tを圧着する圧着部20と、圧着部20による連鎖端子RTの引き出しとは独立して端子リール10から連鎖端子RTを繰り出すことが可能な繰り出し部40と、を備える。繰り出し部40は、端子リール10から独立した繰り出し機構44を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、電線の端末に端子を圧着する端子圧着装置に関する。
従来から、複数の端子が帯状に連なった連鎖端子が巻回された端子リールと、端子リールより供給される連鎖端子から端子を切り離すと共に電線の端末に端子を加締めるアプリケータ(圧着部)と、を備えた端子圧着装置が提案されている(例えば、特許文献1〜4を参照。)。
例えば、従来の端子圧着装置の一つ(以下「従来装置」という。)は、端子リールとアプリケータとの間において連鎖端子に生じている張力の大小を測るセンサ(リミットスイッチ)を備えており、連鎖端子の張力が大きいとき(連鎖端子が張り詰めた状態になったとき)には端子リールを駆動モータによって強制的に回転させ、連鎖端子の張力を小さくする(連鎖端子を弛ませる)ようになっている。これにより、従来装置は、連鎖端子の張力が過大となることによる端子の圧着ミス及び端子の損傷などを防ぐようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平11−288776号公報 特開平08−273797号公報 特開2003−317895号公報 特開2001−267034号公報
しかし、従来装置では、端子リールを強制的に回転させるための駆動機構(例えば、モータ、ベルト及びプーリ等)が端子リールと一体化されている。そのため、例えば、端子リールに巻回された連鎖端子を使い切った際に端子リールを交換する場合において、既存の端子リールと駆動機構とを分離した後、新たな端子リールと駆動機構を改めて接続する必要がある。このような駆動機構との着脱作業は、一般に、端子圧着装置における作業効率を低下させる原因となり得る。
更に、圧着する端子の種類などに合わせてアプリケータを交換する場合において、連鎖端子をアプリケータまで引き込もうとしても、駆動機構と端子リールとが一体化していると、駆動機構を作動させなければ(例えば、モータを回転させなければ)端子リールから連鎖端子を引き出し難い。このような連鎖端子の引き出し難さも、一般に、端子圧着装置における作業効率を低下させる原因となり得る。
このように、従来装置は、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合(圧着ミス等)を防止できるものの、端子圧着装置を作動させる前の各種の準備(いわゆる、段取り)が煩雑となることに起因し、端子圧着の作業効率を向上させ難かった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合を防ぐことと、端子圧着の作業効率の向上と、を両立可能な端子圧着装置、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子圧着装置は、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1)
電線の端末に端子を圧着する端子圧着装置であって、
複数の前記端子が帯状に連なった連鎖端子が巻回された端子リールと、
前記端子リールから前記連鎖端子を引き出すと共に引き出した前記連鎖端子を用いて前記電線の端末に前記端子を圧着する圧着部と、
前記圧着部による前記連鎖端子の引き出しとは独立して前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出すことが可能な繰り出し部であって、前記端子リールから独立した繰り出し機構を有する繰り出し部と、を備えた、
端子圧着装置であること。
(2)
上記(1)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部が、
前記繰り出し機構として、前記端子リールの外表面に当接した状態と前記外表面から離れた状態とを切り替え可能な回転体であって、前記外表面に当接した状態において回転することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す回転体、を有する、
端子圧着装置であること。
(3)
上記(2)に記載の端子圧着装置であって、
前記端子リールと前記圧着部との間において前記連鎖端子に生じている張力を検出可能な検知部を、更に備え、
前記繰り出し部が、
前記張力が所定値以上であることを前記検知部が検知したとき、前記回転体を回転することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す、
端子圧着装置であること。
(4)
上記(2)又は上記(3)に記載の端子圧着装置において、
前記端子リールが、交換可能であるように構成されており、
前記圧着部が、交換可能であるように構成されており、
前記繰り出し部が、
前記端子リール及び前記圧着部の少なくとも一方を交換するときには前記外表面から離れた状態となる、
端子圧着装置であること。
(5)
上記(1)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部が、
前記繰り出し機構として、前記端子リールから前記圧着部に向けて延びる前記連鎖端子の延び形状を変化させるように前記連鎖端子を押圧した状態と前記連鎖端子を押圧しない状態とを切り替え可能な押圧体であって、前記連鎖端子を押圧することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す押圧体、を有する、
端子圧着装置であること。
(6)
上記(5)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部が、
前記圧着部において前記端子の圧着が行われる毎に、前記端子の圧着タイミングよりも前のタイミングにて、前記押圧体によって前記連鎖端子を押圧する、
端子圧着装置であること。
(7)
上記(5)又は上記(6)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部が、
前記連鎖端子に接触する面が曲面である前記押圧体を有する、
端子圧着装置であること。
上記(1)の構成の端子圧着装置によれば、繰り出し部が端子リールから独立した繰り出し機構を有している。そのため、例えば、端子リールを交換する際および圧着部(アプリケータ)を交換する際などにおいて、従来装置のように、繰り出し部がその交換作業の妨げとならない。よって、従来装置に比べ、そのような交換に要する時間等を短縮できるため、端子圧着の作業効率が全体として向上する。更に、必要に応じて繰り出し部を作動させて端子リールから連鎖端子を繰り出せば、連鎖端子の張力が過大となることを防止できる。
したがって、上記構成の端子圧着装置は、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合を防ぐことと、端子圧着の作業効率の向上と、を両立できる。
上記(2)の構成の端子圧着装置によれば、上記(1)の繰り出し部の具体例として、端子リールを強制的に回転させられる繰り出し部(回転体)が、端子リールの外表面に当接した状態と、外表面から離れた状態と、を切り替え可能となっている。換言すると、繰り出し部(回転体)が端子リールに着脱可能となっている。そのため、例えば、端子リールを交換する際および圧着部(アプリケータ)を交換する際などにおいて、繰り出し部(回転体)を端子リールから離すだけで、端子リールと繰り出し部(回転体)とを分離できる。よって、従来装置に比べ、そのような交換に要する時間等を短縮できるため、端子圧着の作業効率が全体として向上する。更に、上記同様、必要に応じて繰り出し部を作動させることにより、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合を防止できる。
上記(3)の構成の端子圧着装置によれば、連鎖端子の張力が所定値以上となると、繰り出し部によって自動的に端子リールから連鎖端子が繰り出される。これにより、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合をより確実に防止できる。
上記(4)の構成の端子圧着装置によれば、端子リールを交換する際、繰り出し部が端子リールの外表面から離れた状態となる。よって、従来装置に比べ、端子リールの交換作業を効率良く行うことができる。同様に、圧着部(アプリケータ)を交換する際、繰り出し部が端子リールの外表面から離れた状態となるため、繰り出し部によって端子リールの回転が妨げられることがない。よって、従来装置に比べ、圧着部の交換作業を効率良く行うことができる。
上記(5)の構成の端子圧着装置によれば、上記(1)の繰り出し部の具体例として、端子リールから延びる連鎖端子の延び形状を変形させるように連鎖端子を押圧可能な繰り出し部(押圧体)により、必要に応じて連鎖端子を繰り出すことができる。この繰り出し部(押圧体)は、端子リールに直接的には外力を及ぼさず(連鎖端子を介して間接的に外力を及ぼすことになり)、端子リールから独立した部材として構成し得る。そのため、例えば、端子リールを交換する際および圧着部(アプリケータ)を交換する際などにおいて、繰り出し部がその交換作業の妨げとならない。よって、従来装置に比べ、そのような交換に要する時間等を短縮できるため、端子圧着の作業効率が全体として向上する。更に、上記同様、必要に応じて繰り出し部を作動させることにより、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合を防止できる。
上記(6)の構成の端子圧着装置によれば、圧着部において端子の圧着が行われる毎に、端子の圧着タイミングよりも前のタイミングにて、繰り出し部(押圧体)によって連鎖端子が端子リールから繰り出される。換言すると、端子の圧着の前に必ず連鎖端子の繰り出しが行われることになる。これにより、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合をより確実に防止できる。更に、圧着タイミングよりも前の(圧着タイミングとは異なる)タイミングにて連鎖端子の繰り出しを行うことにより、両者のタイミングが一致する場合に比べ、連鎖端子の繰り出しが端子の圧着に及ぼす影響(例えば、圧着の精度の低下)を小さくすることができる。
上記(7)の構成の端子圧着装置によれば、連鎖端子に接触する(押圧力を作用させる)ことになる押圧体の面が曲面となっている。そのため、押圧体が連鎖端子を押圧したとき、連鎖端子の特定の箇所に過度に外力が集中すること、及び、連鎖端子が押圧体に引っ掛かること等を防止できる。その結果、押圧体との接触による連鎖端子の変形および損傷などを防止できる。
本発明によれば、連鎖端子に生じる張力に起因する不具合を防ぐことと、端子圧着の作業効率の向上と、を両立可能な端子圧着装置、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係る端子圧着装置を説明する図であって、図1(a)は圧着作業時における端子圧着装置の概略構成図であり、図1(b)は段取り作業時における端子圧着装置の概略構成図である。 図2は、連鎖端子及び電線の端末の斜視図である。 図3は、端子圧着装置の圧着部の構成を説明する概略側面図である。 図4は、繰り出し部の構成を説明する図であって、図4(a)は回転体を当接位置に配置させた状態における側面図であり、図4(b)は回転体を退避位置に配置させた状態における側面図である。 図5は、張力検知部の構成を説明する図であって、図5(a)は連鎖端子の張力が所定値より小さいときの側面図であり、図5(b)は連鎖端子の張力が所定値以上のときの側面図である。 図6は、段取りスイッチの構成を説明する図であって、図6(a)は操作レバーが引き上げられた状態における側面図であり、図6(b)は操作レバーが押し下げられた状態における側面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る端子圧着装置を説明する図であって、図7(a)は端子圧着装置の概略構成図であり、図7(b)は繰り出し部の概略側面図である。 図8は、繰り出し部の構成を説明する概略側面図であって、図8(a)は押圧体を原位置に配置させた状態における側面図であり、図8(b)は押圧体を押圧位置に配置させた状態における側面図である。 図9は、本発明の第2実施形態の変形例に係る端子圧着装置の繰り出し部を説明する概略側面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る端子圧着装置(以下「端子圧着装置1」という。)について説明する。
図1(a)に示すように、第1実施形態に係る端子圧着装置1は、電線の端末に端子を圧着接続するための装置であり、端子リール10と、圧着部20と、繰り出し部40と、張力検知部60(検知部)と、段取りスイッチ70とを備えている。端子リール10、圧着部20、繰り出し部40、張力検知部60及び段取りスイッチ70は、架台2に設けられている。更に、端子圧着装置1は、制御部80を備えている。制御部80は、端子圧着装置1の圧着部20及び繰り出し部40等の駆動機構を制御するものである。制御部80には、張力検知部60及び段取りスイッチ70が接続されており、張力検知部60及び段取りスイッチ70からの検知信号が入力されるようになっている。
端子リール10は、連鎖端子RTを巻回した構造を有し、中心軸Oを中心として回転可能であるように支持台(図示省略)に支持されている。端子リール10から連鎖端子RTが下方へ引き出されると、端子リール10は、連鎖端子RTの引き出し方向(図1における時計回り)へ回転することになる。
図2に示すように、連鎖端子RTは、帯状のキャリアCに複数の端子Tを等間隔に連結した構造を有する。端子Tは、端子圧着装置1により、キャリアCから切り離されると共に、導体5を露出させた電線6の端末に圧着される。これにより、端子Tと導体5とが電気的に接続される。
図3に示すように、圧着部20(アプリケータ)は、圧着機構21と、引出機構31と、を備えている。圧着機構21は、アンビル22と、アンビル22に対向して配置されたクリンパ23と、クリンパ23が取り付けられた昇降可能なラム24と、ラム24を昇降させる油圧シリンダ25と、を有している。圧着機構21において、アンビル22とクリンパ23との間に連鎖端子RTの端子Tが配置されると共に、端子Tの加締め部に電線6の端末が配置される(図2を参照)。引出機構31は、ラム24の昇降に連動するカム(図示省略)によって進退運動するロッド32と、ロッド32が連結された揺動可能な揺動リンク33と、揺動リンク33に連結された送り爪34と、を備えている。
圧着部20には、端子リール10から引き出された連鎖端子RTが導かれている。そして、圧着部20では、油圧シリンダ25によってラム24が下降されると、カムによって引出機構31のロッド32が突出されて揺動リンク33が揺動する。これにより、送り爪34が圧着機構21側へ変位し、連鎖端子RTを圧着機構21側へ送り出し、アンビル22とクリンパ23との間に端子Tを配置させる。次いで、ラム24が下降すると、端子TがキャリアCから切断されて分離されると共に、アンビル22とクリンパ23とで電線6の端末に端子Tが圧着される。
なお、送り爪34は、上述のように、連鎖端子RTを圧着機構21側へ送り出す機能に加え、連鎖端子RTが圧着機構21から離れるように引き出される向きの力(連鎖端子RTが逆流する向きの力。図3における右向きの力)に抗して連鎖端子RTを固定する(逆流を防止する)機能も、有する。
圧着部20は、一纏まりの部材(ユニット)として一体的に架台2に着脱可能となっている。圧着部20は、端子Tの種類に応じて多数用意されており、圧着する端子Tの種類に合わせて交換されることになる。
図4(a)に示すように、繰り出し部40は、架台2に立設された支柱41の上端に設けられている。繰り出し部40は、支柱41の先端から端子リール10側へ傾斜するように延びる支持棒42を備えており、支持棒42の先端部には、揺動アーム43が揺動可能に支持されている。揺動アーム43には、端子リール10側の端部である一端に回転体44が支持されている。回転体44は、圧縮空気および電動モータ等によって回転駆動されるローラであり、連鎖端子RTの引き出しによって回転される端子リール10の回転方向と逆方向(図1における反時計回り)へ回転される。換言すると、回転体44は、端子リール10を連鎖端子RTの引き出しによって回転される方向(繰り出し方向)に回転させるように、回転駆動される。
繰り出し部40は、引張りバネ45を備えている。引張りバネ45は、支柱41の先端と揺動アーム43の他端とに架け渡されている。揺動アーム43は、引張りバネ45の付勢力によって、他端側が支柱41の先端側へ引っ張られている。これにより、揺動アーム43の一端に設けられた回転体44が、引張りバネ45の付勢力によって端子リール10の外周面(外表面)に押し付けられる。このように、端子リール10の外周面に押し付けられた状態で回転体44が回転駆動されると、回転体44の回転力が端子リール10に伝達される。これにより、端子リール10が繰り出し方向(図1における時計回り)へ回動され、端子リール10に巻回された連鎖端子RTが繰り出される。このように、端子リール10に巻回された連鎖端子RTは、圧着部20の引出機構31による引き出しとは独立した繰り出し部40による繰り出しによっても、端子リール10から繰り出されることになる。
更に、支持棒42には、揺動アーム43に対して支柱41側の近傍位置に、押圧レバー46が回動可能に支持されている。押圧レバー46は、その一端部に、エアシリンダ47のロッド48が連結されており、他端部は、揺動アーム43における揺動中心よりも引っ張りバネ45との連結側に当接される押圧部49となっている。エアシリンダ47は、支柱41の先端に連結されており、圧縮空気によってロッド48を進退運動させるようになっている。
図4(b)に示すように、繰り出し部40において、エアシリンダ47のロッド48が引き込まれると、押圧レバー46が回動し、押圧部49が揺動アーム43に当接して押圧する。これにより、揺動アーム43が引張りバネ45の付勢力に抗して回動されることにより、回転体44が端子リール10から離間される。一方、エアシリンダ47のロッド48が押し出されると、押圧レバー46が逆方向へ回動し、押圧部49による揺動アーム43の押圧が解除される。これにより、揺動アーム43は、引張りバネ45の付勢力によって回動されることで、回転体44が端子リール10の外周面に当接される。このように、回転体44は、エアシリンダ47のロッド48が進退されることにより、端子リール10の外周面に当接した位置(当接位置)と、端子リール10の外周面から離間した位置(退避位置)と、を切り替えるように移動することになる。
再び図1(a)を参照すると、張力検知部60は、端子リール10と圧着部20との間における架台2上に設けられている。より詳細には、図5(a)に示すように、張力検知部60は、架台2に立設されたステー61と、ステー61に、回転軸62aを中心として回動可能に支持された可動板62とを備えている。可動板62は、端子リール10から圧着部20へ導かれる連鎖端子RTの上流側へ向けて略水平に延在されている。可動板62は、先端へ向かって上方側へ湾曲されており、その下面側に、圧着部20へ導かれる連鎖端子RTが通される。更に、張力検知部60は、一端部がステー61の上端に回動可能に連結された作動棒65を有しており、作動棒65は、可動板62の上面側に当接されている。更に、ステー61には、スイッチ64が設けられており、スイッチ64には、作動棒65の中間部分が当接されている。
図5(b)に示すように、張力検知部60において、端子リール10と圧着部20との間において、連鎖端子RTの張力が所定値以上となると(圧着部20によって引き出されたことにより、連鎖端子RTが張り詰めた状態に近付くと)、連鎖端子RTによって可動板62が上方へ持ち上げられて回動する。このとき、可動板62の回動に伴い、作動棒65が回動してスイッチ64のスイッチ部64aから離間する。これにより、スイッチ64によって連鎖端子RTの張力が所定値以上であることが検知される。そして、張力検知部60によって、連鎖端子RTの張力が所定値以上であることが検知されると、その信号が制御部80に送信される。これにより、制御部80によって繰り出し部40の回転体44が回転駆動されて端子リール10が回転され、端子リール10から連鎖端子RTが強制的に繰り出される。その結果、連鎖端子RTの張力が所定値以上である状態(連鎖端子RTが張り詰めた状態)が解消され、可動板62が下方に回動し、図5(a)に示す状態に戻る。このように、張力検知部60による連鎖端子RTの張力の検出結果に応じて繰り出し部40の回転体44が駆動されることにより、連鎖端子RTの張力が過大となることが防がれる。
再び図1(a)を参照すると、段取りスイッチ70は、架台2の縁部に支持されている。より詳細には、図6(a)に示すように、段取りスイッチ70は、架台2に固定されるブラケット71を備えており、このブラケット71に、操作レバー72が回動可能に連結されている。更に、ブラケット71には、スイッチ74が設けられており、スイッチ74には、引き上げられている操作レバー72が当接されている。
図6(b)に示すように、段取りスイッチ70において、操作レバー72が押し下げられ、操作レバー72がスイッチ74のスイッチ部74aから離間すると、スイッチ74によって操作レバー72が押し下げられたことが検知される。そして、段取りスイッチ70の操作レバー72が押し下げられたことが検知されると、その信号が制御部80に送信される。これにより、制御部80によって、繰り出し部40のエアシリンダ47が駆動されてロッド48が引き込まれ、押圧レバー46が回動し、押圧部49が揺動アーム43に当接して押圧し、当接位置に配置されていた回転体44が端子リール10から離間した退避位置に配置される(図1(b)参照)。
次いで、上記構成の端子圧着装置1による電線6への端子Tの圧着処理について説明する。
まず、圧着処理を行う作業者は、端子リール10から引き出した連鎖端子RTを、張力検知部60の可動板62の下面側を通過させた後、圧着部20へ導くと共に圧着を開始可能であるように圧着部20に取り付ける。このとき、作業者は、事前に、図6(b)に示すように段取りスイッチ70の操作レバー72を押し下げることにより、繰り出し部40の回転体44を退避位置に配置させておく。これにより、連鎖端子RTを引き出す際に端子リール10が容易に回転するため、連鎖端子RTを端子リール10から容易に引き出すことができる(図1(b)も参照。)。
次いで、作業者は、図6(a)に示すように、段取りスイッチ70の操作レバー72を引き上げる。これにより、繰り出し部40の制御部80によってエアシリンダ47のロッド48が突出され、押圧レバー46による揺動アーム43の押圧が解除される。その結果、揺動アーム43が引張りバネ45の付勢力で揺動し、回転体44が端子リール10の外周面に当接した当接位置に配置される。
この状態(回転体44が当接位置にある状態)にて、作業者は、圧着部20を作動させる。すると、圧着部20では、引出機構31の送り爪34が連鎖端子RTを圧着機構21側へ順次送り出し、圧着機構21のアンビル22とクリンパ23とによって端子TをキャリアCから切断して分離すると共に電線6の端末に端子Tを圧着接続する動作が繰り返し行われる。
圧着部20における圧着動作が継続されると、引出機構31によって圧着機構21へ送り込まれ続ける分、連鎖端子RTの張力が高まる。この張力に基づき、制御部80が繰り出し部40の駆動を制御する。具体的には、連鎖端子RTの張力が所定値以上となると(連鎖端子RTが張り詰めた状態に近づくと)、可動板62が持ち上げられ、スイッチ64によって連鎖端子RTの張力が所定値以上であることが検知される。そして、繰り出し部40の回転体44が回転駆動されて端子リール10が回転され、端子リール10から連鎖端子RTが繰り出される。そして、端子リール10から繰り出されることにより、連鎖端子RTの張力が所定値よりも下がると(連鎖端子RTが弛むと)、可動板62が下方へ変位し、繰り出し部40の回転体44の回転駆動が停止され、連鎖端子RTの繰り出しが停止される。これにより、連鎖端子RTの張力が過大となることなく適正に保たれ、圧着部20での端子Tの圧着が円滑に行われる。
次いで、異なる種類の端子Tを電線6に圧着接続させる際に行われる各種の準備作業(段取り)について説明する。
まず、作業者は、圧着部20を停止させ、現在の端子Tの圧着作業を終了させる。次いで、作業者は、段取りスイッチ70の操作レバー72を押し下げることにより、繰り出し部40の回転体44を退避位置に配置させる(図1(b)参照)。この状態にて、作業者は、圧着部20を、次に圧着する端子に対応した別の圧着部20に取り替える。
更に、作業者は、端子リール10を、次に圧着する端子Tの連鎖端子RTが巻回された別の端子リール10に交換する。その後、交換後の端子リール10から連鎖端子RTを引き出し、張力検知部60の可動板62の下面側へ通し、圧着部20へ導いてセットする。
次いで、作業者は、段取りスイッチ70の操作レバー72を引き上げ、回転体44を端子リール10の外周面に当接した当接位置に配置させ、圧着部20を作動させ、新たな端子Tの電線6への圧着を開始させる。
なお、圧着作業を行う端子Tを異なる端子Tに交換する(異なる種類の端子Tの圧着を行う)場合に限らず、端子リール10に巻回された端子Tを使い切った場合に既存の端子リール10を同一の端子Tが巻回された端子リール10に交換する場合においても、上記同様、繰り出し部40の回転体44を退避位置に一時的に配置させた上で、端子リール10を交換し、回転体44を当接位置に再び配置させることになる。
更に、圧着部20を交換した場合(圧着部20の交換後)、圧着処理を開始するために連鎖端子RTを改めて圧着部20まで引き込むときにも、上記同様、繰り出し部40の回転体44を退避位置に一時的に配置させる。これにより、連鎖端子RTを引き込む際に端子リール10が容易に回転するため、連鎖端子RTを圧着部20まで容易に引き込むことができる。
以上に説明したように、第1実施形態に係る端子圧着装置によれば、繰り出し部40が、当接位置に配置されて端子リール10の外周面に当接した状態と、退避位置に配置されて端子リール10の外周面から離れた状態と、を切り替え可能な回転体44を有する。換言すると、繰り出し部40の回転体44が端子リール10に着脱可能とされている。そのため、端子リール10及び圧着部20の少なくとも一方を交換する際、繰り出し部40を端子リール10から離せば、従来装置に比べ、作業効率が向上する。よって、連鎖端子RTに生じる張力に起因する不具合を防ぐことと、各種段取りの作業効率の向上と、を両立させることができる。
更に、連鎖端子RTに生じている張力を検出可能な張力検知部60を備え、連鎖端子RTの張力が所定値以上となったことが張力検知部60で検知されると、繰り出し部40によって端子リール10から連鎖端子RTが繰り出される。これにより、連鎖端子RTの張力が過大となることによる不具合を防止できる。
更に、端子リール10の交換時、繰り出し部40が端子リール10の外表面から離れた状態とされる。これにより、端子リール10の交換作業を効率良く行うことができる。同様に、圧着部20の交換時、繰り出し部40が端子リール10の外周面から離れた状態とされ、繰り出し部40による端子リール10の拘束がなくされる。これにより、圧着部20の交換作業を円滑に行うことができる。
<第2実施形態>
次いで、図7及び図8を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る端子圧着装置(以下「端子圧着装置3」という。)について説明する。
端子圧着装置3は、繰り出し部40に代えて繰り出し部90を備える点、並びに、張力検知部60及び段取りスイッチ70を備えない点において、上述した第1実施形態に係る端子圧着装置1と相違する。以下、主にこれら相違点について説明する。
図7(a)に示すように、繰り出し部90は、端子リール10と圧着部20との間を延びる連鎖端子RTの途中位置に設けられている。図7(b)に示すように、繰り出し部90は、板状のプレート91を備える。プレート91は、上下方向に延びると共に、その下端部が、圧着部20側(図7における左側)に屈曲する屈曲部92となっている。プレート91の一側面(図7における右側面)は、連鎖端子RTをガイドするガイド面として機能する。
プレート91の一側面(ガイド面)における上下方向に延びる部分には、圧着部20側(図7における左側)へ向けて窪んだ凹部93が設けられている。凹部93の底部に対応するプレート91の他側面(図7における左側面)には、エアシリンダ94が固設されている。エアシリンダ94のロッド95は、凹部93の底壁を貫通して圧着部20側と反対側(図7における右側)に向けて延び、その先端部は凹部93内に位置している。
ロッド95の先端部には、押圧体96が固定されている。押圧体96の押圧面97(図7における右側面)は、突状の曲面となっている。押圧体96の押圧面97は、連鎖端子RTを押圧する面として機能する。エアシリンダ94は、制御部80によって制御され、圧縮空気によってロッド95(押圧体96)を進退運動させるようになっている。
図7(a)に示すように、連鎖端子RTは、プレート91の一側面に設けられた一対の端子ガイド98を利用しながら、プレート91の一側面(ガイド面)に沿うように、且つ、押圧体96の押圧面97と接触するように、プレート91に対して配置される。
なお、繰り出し部90は、支柱99を介して架台2に固定されている。
図8(a)に示すように、エアシリンダ94のロッド95が引き込まれた状態において、押圧体96は原位置(凹部93の内側に収納される位置)に配置される。この状態では、連鎖端子RTは、押圧体96の押圧面97に単に接触するに過ぎず、押圧体96によって押圧されていない。一方、図8(b)に示すように、エアシリンダ94のロッド95が押し出されると、矢印で示すように、押圧体96は押圧位置(凹部93の外側に押し出された位置)に移動する。この状態にて、連鎖端子RTは、押圧体96の押圧面97によって、圧着部20側と反対側(図8における右側)に向けて押圧される。
図8(b)に示すように、連鎖端子RTが押圧体96によって押圧されると、連鎖端子RTの延び形状が変化すると共に、連鎖端子RTには、端子リール10及び圧着部20の双方に対して連鎖端子RTを引き出す方向の張力が作用する。この張力を受けた端子リール10は、繰り出し方向(図7(a)における時計回り)へ回動され、図8(b)にて矢印で示すように、端子リール10に巻回された連鎖端子RTが繰り出される。一方、圧着部20側が上記張力を受けても、上述した送り爪34による連鎖端子RTの固定機能により、圧着部20側からは連鎖端子RTは引き出されない。
このように、端子リール10に巻回された連鎖端子RTは、圧着部20の引出機構31による引き出しとは独立した繰り出し部90による繰り出しによっても、端子リール10から繰り出されることになる。
具体的には、圧着部20における圧着動作が行われる毎に、引出機構31によって連鎖端子RTが圧着機構21へ送り込まれる。その結果、連鎖端子RTの張力が徐々に高まる。そこで、制御部80は、連鎖端子RTの張力が過大とならないように、繰り出し部90の駆動を制御する。例えば、制御部80は、圧着部20における圧着動作が一回行われる毎に、圧着タイミングよりも前のタイミングにて、原位置にあった押圧体96が原位置と押圧位置との間を一往復するようにエアシリンダ94を制御する。この制御により、連鎖端子RTが押圧体96に押圧され、端子リール10から連鎖端子RTが強制的に繰り出される。
その結果、連鎖端子RTの張力が過大となることなく適正に保たれ、圧着部20での端子Tの圧着が円滑に行われる。更に、このように、圧着部20による圧着動作の毎に押圧体96を作動させることにより、連鎖端子RTの張力を監視することなく、連鎖端子RTの張力が過大となることを確実に防止できる。そのため、端子圧着装置3では、端子圧着装置1にて必要であった張力検知部60が不要となる。
押圧体96による連鎖端子RTの押圧タイミング(押圧体96が原位置から押圧位置へ移動するタイミング)は、圧着部20における圧着動作の前とされている。具体的には、連鎖端子RTの押圧タイミングは、圧着部20において揺動リンク33を揺動させるためにラム24が下降するタイミング(即ち、送り爪34によって連鎖端子RTが圧着機構21側に送り出されるタイミング)よりも前のタイミングとされ得る。
以上に説明したように、第2実施形態に係る端子圧着装置3によれば、繰り出し部90が、端子リール10と圧着部20との間を延びる連鎖端子RTの途中位置に、端子リール10と圧着部20とは独立して設けられている。そのため、端子リール10および圧着部20の少なくとも一方を交換する際、繰り出し部40がその交換作業の妨げとはならないので、従来装置に比べ、作業効率が向上する。更には、端子圧着装置1にて必要であった段取りスイッチ70も不要となる。よって、連鎖端子RTに生じる張力に起因する不具合を防ぐことと、各種段取りの作業効率の向上と、を両立させることができる。
更に、圧着部20における圧着タイミングよりも前のタイミングにて、繰り出し部90(押圧体96)によって連鎖端子RTが端子リール10から繰り出される。換言すると、圧着の前に必ず連鎖端子RTの繰り出しが行われることになる。これにより、連鎖端子RTに生じる張力に起因する不具合をより確実に防止できる。更に、圧着タイミングよりも前の(圧着タイミングとは異なる)タイミングにて連鎖端子RTの繰り出しを行うことにより、両者のタイミングが一致する場合に比べ、連鎖端子RTの繰り出しが端子Tの圧着に及ぼす影響(例えば、圧着の精度の低下)を小さくすることができる。
更に、連鎖端子RTに接触(押圧)することになる押圧体96の押圧面97が曲面となっている。そのため、押圧体96が連鎖端子RTを押圧したとき、連鎖端子RTの特定の箇所に過度に外力が集中すること、及び、連鎖端子RTが押圧体96に引っ掛かること等を防止できる。その結果、連鎖端子RT(個々の端子T)の変形等を生じ難く、ひいては連鎖端子RTの繰り出しが端子Tの圧着に及ぼす影響(例えば、圧着の精度の低下)を小さくできる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、第1実施形態では、繰り出し部40の回転体44として、端子リール10の外周面に当接するローラが用いられている。しかし、回転体44は、端子リール10に対して当接及び分離の切り替えが可能であればよく、必ずしも端子リール10の外周面に当接するものに限られない。例えば、回転体44は、端子リール10の側面を厚さ方向に挟むようなローラ等であってもよい。
更に、第2実施形態では、繰り出し部90の「連鎖端子を押圧する押圧体」として、プレート91とは別体の押圧体96が採用されている。これに対し、図9に示すように、プレート91の一部である屈曲部92が採用されてもよい。
図9に示す態様では、エアシリンダ94が、ロッド95が上向きに延びるように、架台2から立設された支柱(図示省略)に支持され、押圧体96に代えてプレート91から延びるステー91aが、エアシリンダ94のロッド95に固定されている。そして、ロッド95が進退運動することにより、プレート91全体が上下運動するようになっている。
図9に示す態様では、エアシリンダ94のロッド95が押し出された状態(即ち、プレート91が上側に配置された状態)が、プレート91の原位置(即ち、屈曲部92が連鎖端子RTを押圧しない位置)に対応する。エアシリンダ94のロッド95が引き込まれた状態(即ち、プレート91が下側に配置された状態)が、プレート91の押圧位置(即ち、屈曲部92が連鎖端子RTを押圧する位置)に対応する。
そして、プレート91が原位置(上側)から押圧位置(下側)に移動すると、連鎖端子RTがプレート91の屈曲部92によって押圧されて、連鎖端子RTの延び形状が変化すると共に、連鎖端子RTには、端子リール10及び圧着部20の双方に対して連鎖端子RTを引き出す方向の張力が作用する。この張力を受けた端子リール10が、繰り出し方向(図7(a)における時計回り)へ回動され、端子リール10に巻回された連鎖端子RTが繰り出されることになる。
ここで、上述した本発明に係る端子圧着装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(7)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
電線の端末に端子を圧着する端子圧着装置(1,3)であって、
複数の前記端子(T)が帯状に連なった連鎖端子(RT)が巻回された端子リール(10)と、
前記端子リール(10)から前記連鎖端子(RT)を引き出すと共に引き出した前記連鎖端子を用いて前記電線の端末に前記端子を圧着する圧着部(20)と、
前記圧着部(20)による前記連鎖端子の引き出しとは独立して前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出すことが可能な繰り出し部(40,90)であって、前記端子リールから独立した繰り出し機構(44,92,96)を有する繰り出し部(40,90)と、を備えた、
端子圧着装置。
(2)
上記(1)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部(40)が、
前記繰り出し機構として、前記端子リール(10)の外表面に当接した状態(図1a)と前記外表面から離れた状態(図1b)とを切り替え可能な回転体(44)であって、前記外表面に当接した状態において回転することによって前記端子リール(10)から前記連鎖端子(RT)を繰り出す回転体、を有する、
端子圧着装置。
(3)
上記(2)に記載の端子圧着装置であって、
前記端子リール(10)と前記圧着部(20)との間において前記連鎖端子に生じている張力を検出可能な検知部(60)を、更に備え、
前記繰り出し部(40)が、
前記張力が所定値以上であることを前記検知部(60)が検知したとき、前記回転体(44)を回転することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す、
端子圧着装置。
(4)
上記(2)又は上記(3)に記載の端子圧着装置において、
前記端子リール(10)が、交換可能であるように構成されており、
前記圧着部(20)が、交換可能であるように構成されており、
前記繰り出し部(40)が、
前記端子リール(10)及び前記圧着部(20)の少なくとも一方を交換するときには前記外表面から離れた状態となる、
端子圧着装置。
(5)
上記(1)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部(90)が、
前記繰り出し機構として、前記端子リール(10)から前記圧着部(20)に向けて延びる前記連鎖端子(RT)の延び形状を変化させるように前記連鎖端子を押圧した状態(図8a)と前記連鎖端子を押圧しない状態(図8b)とを切り替え可能な押圧体(92,96)であって、前記連鎖端子を押圧することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す押圧体(92,96)、を有する、
端子圧着装置。
(6)
上記(5)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部(90)が、
前記圧着部(20)において前記端子の圧着が行われる毎に、前記端子の圧着タイミングよりも前のタイミングにて、前記押圧体(92,96)によって前記連鎖端子(RT)を押圧する、
端子圧着装置。
(7)
上記(5)又は上記(6)に記載の端子圧着装置において、
前記繰り出し部(90)が、
前記連鎖端子に接触する面(97)が曲面である前記押圧体(96)を有する、
端子圧着装置。
1 端子圧着装置
3 端子圧着装置
6 電線
10 端子リール
20 圧着部
22 アンビル
23 クリンパ
34 送り爪
40 繰り出し部
44 回転体
60 張力検知部(検知部)
90 繰り出し部
92 屈曲部(押圧体)
96 押圧体(押圧体)
97 押圧面(連鎖端子に接触する面)
RT 連鎖端子
T 端子

Claims (7)

  1. 電線の端末に端子を圧着する端子圧着装置であって、
    複数の前記端子が帯状に連なった連鎖端子が巻回された端子リールと、
    前記端子リールから前記連鎖端子を引き出すと共に引き出した前記連鎖端子を用いて前記電線の端末に前記端子を圧着する圧着部と、
    前記圧着部による前記連鎖端子の引き出しとは独立して前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出すことが可能な繰り出し部であって、前記端子リールから独立した繰り出し機構を有する繰り出し部と、を備えた、
    端子圧着装置。
  2. 請求項1に記載の端子圧着装置において、
    前記繰り出し部が、
    前記繰り出し機構として、前記端子リールの外表面に当接した状態と前記外表面から離れた状態とを切り替え可能な回転体であって、前記外表面に当接した状態において回転することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す回転体、を有する、
    端子圧着装置。
  3. 請求項2に記載の端子圧着装置であって、
    前記端子リールと前記圧着部との間において前記連鎖端子に生じている張力を検出可能な検知部を、更に備え、
    前記繰り出し部が、
    前記張力が所定値以上であることを前記検知部が検知したとき、前記回転体を回転することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す、
    端子圧着装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の端子圧着装置において、
    前記端子リールが、交換可能であるように構成されており、
    前記圧着部が、交換可能であるように構成されており、
    前記繰り出し部が、
    前記端子リール及び前記圧着部の少なくとも一方を交換するときには前記外表面から離れた状態となる、
    端子圧着装置。
  5. 請求項1に記載の端子圧着装置において、
    前記繰り出し部が、
    前記繰り出し機構として、前記端子リールから前記圧着部に向けて延びる前記連鎖端子の延び形状を変化させるように前記連鎖端子を押圧した状態と前記連鎖端子を押圧しない状態とを切り替え可能な押圧体であって、前記連鎖端子を押圧することによって前記端子リールから前記連鎖端子を繰り出す押圧体、を有する、
    端子圧着装置。
  6. 請求項5に記載の端子圧着装置において、
    前記繰り出し部が、
    前記圧着部において前記端子の圧着が行われる毎に、前記端子の圧着タイミングよりも前のタイミングにて、前記押圧体によって前記連鎖端子を押圧する、
    端子圧着装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の端子圧着装置において、
    前記繰り出し部が、
    前記連鎖端子に接触する面が曲面である前記押圧体を有する、
    端子圧着装置。
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