JP2017186826A - 折板屋根用融雪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の折板屋根に融雪機能を有する屋根板を取付ける。【解決手段】アルミ押出成形材により片屋根型または折板型に形成した融雪板(10、40、50)の各傾斜部(11、43、52)の裏面に、少なくとも1以上の中空に形成した収容部(12、46、55)をそれぞれ長尺方向に一体に形成し、前記片屋根型の傾斜部(11)の上端、または折板型の傾斜部(43、52)の上端にそれぞれ連結部(15、45、53)を一体に形成してなる片屋根型をした第1の融雪板(10)または折板型をした第2、3の融雪板融雪板(40、50)と、前記融雪板(10、40、50)の各傾斜部(11、43、52)に設けた各収容部(12、46、55)にそれぞれ収容したヒータ(20)とからなることを特徴とする。【選択図】 図3

Description

本発明は、アルミ押出成形材を用いた融雪機能を有する折板屋根用融雪装置に関する。
従来より、工場や倉庫または体育館などの大型建造物をはじめ多くの公共施設の屋根板は、軽量で丈夫で加工が容易であることから金属鋼板、特にガルバリウム鋼板(登録商標)を使用した折板屋根が広く施工されている。この折板屋根を構成する折板屋根板材は、長尺なガルバリウム鋼板(登録商標)を山折りと谷折りを連続して凹凸状に形成し、それぞれ屋根葺きする梁の上に取付けたタイトフレームに折板屋根板材を載せ、該タイトフレームの山部で互いに隣接する折板屋根板材の山折部を連結金具で折り曲げて連結(ハゼ締め)することにより、屋根葺きを行っていることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、冬季に雪が多く降る寒冷地の工場や倉庫又は体育館などの大型建造物の積雪対策としては、屋根に傾斜を設けて雪が積もらないようにしたり、屋根板の裏側に電熱ヒータを取付けて雪を融かして屋根に雪が積もるのを防止しているものが知られている(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2012−17627号 特開平08−270155号 特開平11−343707号
しかし、前記折板屋根板を使用して屋根葺きをした工場や倉庫などの多くは、フラットな平面に形成されており、また傾斜を設けても緩やかな傾斜であるため、積雪量が多いと雪が滑り落ちることなく積雪し、雪下ろし作業が困難であった。また、既存の折板屋根に融雪装置を取付けるには、折板屋根が長尺であることから電熱ヒータを取付けるための工事が困難であり、コストも高く大変不経済であった。さらには、例えば、後付けで電熱ヒータを取付けた場合、ヒータの取付け部分が熱で劣化しやすく長期間使用することが困難であるなど多くの問題点を有していた。
そこで、本発明は、熱効率の高い紐状の長尺に形成したヒータを、同じく熱伝導率の高いアルミ材を押出形により形成した融雪板に内蔵させ、少ない消費電力で適正温度が効率的に得られる融雪装置を、既存の折板屋根板で形成した工場屋根や倉庫屋根に簡単に取付け可能にし、または新設する工場の折板型屋根として、ヒータを内蔵してなる折板型の屋根装置を取付けることにより降雪地帯における屋根への積雪を防止し、また、工場や倉庫などの大型屋根の除雪作業を軽減することを目的とするものである。
本発明は、アルミ押出成形材により片屋根型または折板型に形成した融雪板10、40,50に設けた各傾斜部11、43、52の裏面に、少なくとも1以上の中空に形成した収容部12、46、55をそれぞれ長尺方向に一体に形成し、前記片屋根型の傾斜部11の上端、または折板型の傾斜部43、52の上端にそれぞれ連結部15、45、53を一体に形成してなる片屋根型をした第1の融雪板10または折板型をした第2、3の融雪板40、50と、前記融雪板10、40、50の各傾斜部11、43、52に設けた各収容部12、46、55にそれぞれ収容したヒータ20とからなることを特徴とする。また、片屋根型をした第1の融雪板10は、既存折板屋根60の斜面部61と平行に位置して形成した傾斜部11の上端を山折して既存折板屋根板60の上面部62と当接する水平な連結部15と、前記傾斜部11の下端を山折して形成した支持部17と、前記傾斜部11の裏面に設けた少なくとも1以上の収容部12とを一体に形成してなり、前記各収容部12にそれぞれヒータ20を収容してなることを特徴とする。さらに、折板型をした第2の融雪板40は、少なくとも1以上の山部41と谷部42を連続して形成し、両端に設けた傾斜部43の上端に水平な連結部45を一体に形成し、前記各傾斜部43の裏面に設けた複数の収容部46にそれぞれヒータ20を収容してなることを特徴とする。さらにはまた、折板型をした第3の融雪板50は、水平な底部51の両側に設けた傾斜部52の上端を垂直方向に立ち上げて連結部53を一体に形成し、前記傾斜部52の裏面に設けた少なくとも一以上の中空に形成した収容部55にそれぞれヒータ20を収容してなり、前記第3の融雪板50の連結部53と、既存折板屋根60のハゼ部63に着脱可能に取付けた少なくとも1以上の取付金具57にそれぞれ取付けた吊下金具59の接続部59aとを連結してなることを特徴とする。また、前記折板型をした第3の融雪板50は、水平な底部51と両側に設けた傾斜部52の裏面に少なくとも1以上の収容部55を一体に形成し、各収容部にそれぞれヒータ20を収容してなることを特徴とする。さらに、前記片屋根型をした第1の融雪板10の傾斜部11の裏面に設けた収容部12、および折板型をした第2、3の融雪板40、50の裏面に設けた収容部46、55は、上方側にそれぞれ開口部13を設けて断面カギ型に形成してなることを特徴とする。さらにはまた、前記ヒータ20は、電源31から制御盤30内に設けた開閉器32、温度センサー33を具えたサーモスタット36、分電器34を介して少なくとも1回路以上に分岐し、前記片屋根型をした第1の融雪板10の傾斜部11に設けた収容部12、または折板型をした第2、3の融雪坂40、50の傾斜部43、52に設けた収容部46、55にそれぞれ収容した各ヒータ20から分岐させた複数の端子26と電気的に接続してなることを特徴とする。また、前記ヒータ20は、中央に位置したステンレス箔で形成した発熱体21を絶縁性を有する合成樹脂ゴム材により形成した絶縁材22と合成繊維材からなる補強帯23とで覆って長尺な紐状に形成してなることを特徴とする。
したがって、ヒータ20を内蔵したアルミ押出成形材により形成した片屋根型をした第1の融雪板10または折板型をした第2,3の融雪板40、50からなる融雪装置9を、既存折板屋根60の斜面部61に上から被せて留めるだけの簡単な作業で取り付けることができる。また、ヒータ20は、発熱効率の高いステンレス箔からなるヒータを使用することにより、少ない消費電力で適正温度が効率的に得られるのでコストも安価で経済的である。さらに、片屋根型をした第1の融雪板10の傾斜部11を、既存折板屋根60の斜面部61と平行に取付けることにより、既存折板屋根60と片屋根型をした第1の融雪板10との間に空気層Xを形成することができるので、片屋根型をした第1の融雪板10全体を温めて融雪することができる。さらにはまた、折板型をした第2の融雪板40は、既存折板屋根60と同型に形成してあるため、既存折板屋根60の屋根全体に被せて二重構造にし、折板型をした第2の融雪板40との間に空気層Xを形成することにより、ヒータ20により空気層が暖められて第2の融雪板40全体を温めて効率的に融雪することができる。この折板型をした第2の融雪板40の屋根葺き工事は、あらかじめヒータ20が融雪板に内蔵されているため、屋根葺きとヒータ配線工事を一度に行うことができ、工事の効率化を図ることができる。さらには、既存折板屋根60とほぼ同型に形成した折板型をした第2の融雪板40は、新設の工場の屋根板材として第2の融雪板40を取付けて屋根葺きをすることもできる。
既存折板屋根に片屋根型をした第1の融雪板を取り付けた使用状態を示す一部破断した斜視図である。 既存折板屋根に片屋根型をした第1の融雪板を被せた状態の拡大斜視図である。 既存折板屋根に片屋根型をした第1の融雪板を被せた状態の断面図である。 図3の要部拡大断面図である。 片屋根型をした第1の融雪板の断面図である。 片屋根型をした第1の融雪板の傾斜部に設けた収容部の第2実施例を示す側面図である。 ヒータの拡大斜視図である。 既存折板屋根に取付けた片屋根型をした第1の融雪板に内蔵したヒータの配線図である。 ヒータの配線図である。 折板型をした第2の融雪板の一部破断した斜視図である。 折板型をした第2の融雪板の要部拡大断面図である。 折板型をした第32融雪板の一部破断した斜視図である。 折板型をした第3の融雪板を既存折板屋根に取付けた状態の正面図である。 折板型をした第4の融雪板の一部破断した斜視図である。
本発明に係る実施の形態を図面により説明すると、図1は既存折板屋根に片屋根型をした第1の融雪板を取付けた使用状態を示す一部破断した斜視図、図2は既存折板屋根に片屋根型をした第1の融雪板を被せた状態の拡大斜視図、図3は既存折板屋根に本発明に係る片屋根型をした第1の融雪板を被せた断面図、図4は図3の要部拡大断面図、図5は片屋根型をした第1の融雪板の断面図、図6は片屋根型をした第1の融雪板の傾斜部に設けた収容部の第2実施例を示す側面図である。融雪装置9は、アルミ押出成形材によりそれぞれ形成した第1,2、3の融雪板10、40、50と、該融雪板に取付けるヒータ20とからなり、既存折板屋根60の斜面部61に取付けて使用する。
前記既存折板屋根60は、周知の折板屋根板を互いに連結して屋根葺を行うもので、連結方法は、重ね式、嵌合式、ハゼ締め式など多くの連結方法があるが、本願に示す既存折板屋根60とは、ハゼ締めにより連結して形成した折板屋根をいう。
10は、本発明に係る融雪装置9の第1の実施形態を示すもので、アルミ押出成形材で形成した片屋根型をした第1の融雪板であって、図3から5に示すごとく、既存折板屋根60の斜面部61とほぼ同じ上下幅を有する傾斜部11の一方(上側)を山折して既存折板屋根60の上面部62に接地する水平な連結部15と、傾斜部11の他方(下側)を折り曲げて既存折板屋根60の斜面部61の下端に当接する支持部17と、前記片屋根型をした第1の融雪板10の傾斜部11の裏面に、少なくとも1以上の中空に形成した収容部12をそれぞれ一体に形成してある。この収容部12は、ヒータ20を収容可能な大きさの方形または矩形さらには円形などに形成し、取付けるヒータ20の形状に合わせた任意形状に形成可能にしてある。
片屋根型をした第1の融雪板10は、前記したごとく、傾斜部11の内側、即ち裏面全体ではなく所定間隔毎に少なくとも1以上、好ましくは2個の中空に形成した収容部12を一体で長手方向に形成したことにより、収容部12と収容部12との間に空気層(空間部)Xを形成することができる。この片屋根型をした第1の融雪板10は、熱伝導率が高いアルミ材により形成したことにより、収容部12に内蔵したヒータ20の熱で暖められた収容部12の周縁部分の空気に伝わって空気層X全体を加熱することができる。したがって、少ない消費電力により適正な温度を効率的に得られるため、片屋根型をした第1の融雪板10全体を熱することができる。
また、前記収容部12は、傾斜部11の裏面側に突設して形成してあるため、リブ(補強部)の役目を兼ねることができ、片屋根型をした第1の融雪板10の強度を補強し、凹みや歪みを防止することができる。さらに、ヒータ20を収容する収容部12を傾斜部11の裏面長手方向に設けたことにより、表面側をフラットに形成することができるので、既存折板屋根60の表面に雨水や落ち葉や埃などがたまる恐れはなく、掃除などのメンテナンスの必要がないことから大変経済的である。
片屋根型をした第1の融雪板10は、図6に示す如く、傾斜部11aに設けた収容部12aの上側(連結部)に、開口部13を設けて断面カギ型に形成することもできる。前記収容部12aの上側に開口部13を設けたことにより、ヒータ20の着脱を容易に行うことができ、ヒータ20の取付け作業を効率的に行うことができる。
ヒータ20は、図7に示すごとく、中央に位置したステンレス箔で形成した面状の発熱体21を絶縁性を有する合成樹脂ゴム材、好ましくは、シリコンゴム材からなる絶縁材22で覆い、該絶縁材の外側面を合成繊維材、好ましくは、ケブラー繊維材で形成した補強帯23で覆って紐状に形成したことにより、断熱効果と少ない消費電力で融雪に必要な適正な温度を得ることができる。
ヒータ20は、電源31から制御盤30内に収容した開閉器32、温度センサー33を具えたサーモスタット36、分電器34を介して接続し、該分電器で分岐させた複数回路と前記ヒータ20からそれぞれ並列回路を結線した各回路の端子とを電気的に接続してある。したがって、少ない消費電力で融雪に必要な適正な温度を得ることができる。
電源31からの電流により発熱するヒータ20の適正表面温度は摂氏15〜30度、好ましくは摂氏20度前後で使用する。さらに、サーモスタット36により適正温度に調節可能に形成してある。また、外気温度を感知する温度センサー33は、外気の設定温度が摂氏2〜3度で感知し、この設定温度を超えて上昇するとサーモスタット36を介して電源11が切れ、また、設定温度を下回るとサーモスタット36を介して電源11が入るように設定してある。
このヒータ20は、片屋根型をした第1の融雪板10の傾斜部11の裏面に設けた収容部12にそれぞれ挿通し、各ヒータ20の端部をU字型に形成した接続線27でそれぞれ接続し、第1の融雪板10に隣接した他の第1の屋根に取付けたヒータ20と連結線28とで連結してある。複数の第1の融雪板10をそれぞれ一群としてヒータ20の回路を別回路で結線し、それぞれの回路を並列回路で制御盤30に結線してある。各ヒータ20を並列回路にすることにより、一か所が断線しても全てのヒータが止まるのを防止することができる。
40は、融雪装置9の第2の実施形態を示す折板型をした第2の融雪板で、図10、11に示すごとく、アルミ押出成形材により少なくとも1以上の山部41と谷部42とを連続して形成してなり、両端に設けた傾斜部43の上端をそれぞれ水平方向に折り曲げて連結部45を形成し、前記各傾斜部43の裏面に中空に形成した複数の収容部46を一体に設け、該収容部にそれぞれ前記ヒータ20を収容可能に形成してある。この第2の融雪板40は、既存折板屋根60とほぼ同一の形状に形成し、既存折板屋根60の上方、即ち外側から被せて取付け可能に形成してある。
前記折板型をした第2の融雪板40に設けた収容部46は、図6に示す如く、前記片屋根型をした第1の融雪板10に示した収容部12aと同様に、上側に開口部13を形成してもよい。前記収容部12aと同様に上側に開口部13を設けたことにより、ヒータ20の着脱を容易に行うことができることは前記第1の融雪板10と同様であって、ヒータ20の取付け作業を効率的に行うことができる。
この折板型をした第2の融雪板40は、既存折板屋根60と同様な型に形成してあるため、新規の工場や倉庫の折板型屋根板材として使用することもできる。したがって、屋根葺きする作業は、既存折板屋根葺きと同様に、屋根支柱66の上に設けた梁67の上面に取付けたタイトフレーム65に折板型をした第2の融雪板40を載せ、該タイトフレームの山部で互いに隣接する連結部を重ねて連結金具(図示せず)で連結することにより、既存の屋根板と同様に屋根葺きを行うことができる。
50は、融雪装置9の第3の実施形態を示す折板型をした第3の融雪板で、図12、13に示すごとく、アルミ押出成形材により形成した水平な底部51の両側に傾斜部52を設け、該傾斜部の上端垂直方向に連結部53をそれぞれ一体に形成し、前記傾斜部52の裏面、または底部51と傾斜部52の裏面に少なくとも1以上の中空に形成した収容部55をそれぞれ一体に形成してなり、前記収容部55内にそれぞれヒータ20を収容すると共に、前記連結部53の長手方向に少なくとも1以上の連結孔54を設けてある。
前記折板型をした第3の融雪板50は、図13に示すごとく、既存折板屋根60のハゼ部63に着脱可能に取付けた取付金具57と、該取付金具に取付けたコ字形に形成した吊下金具59に連続して設けた接続部59aと、第3の融雪板50の連結部53とを連結して既存折板屋根60の上面に取付けてある。この第3の融雪板50を取付金具57と吊下金具59を介して取付けることにより、既存折板屋根60にねじ止めする穴を開けることなく取付けることができるので、既存折板屋根が雨漏りするおそれはない。
さらには、折板型をした第2、3の融雪板40、50は、図6に示す如く、前記片屋根型をした第1の融雪板10に示した収容部12aと同様に、図10および図12,13に示した収容部46、55の上側に開口部を設けてもよい。前記した片屋根型をした第1の融雪板10に設けた収容部12aと同様に、上側に開口部を設けたことによりヒータ20の着脱を容易に行うことができることは前記片屋根型をした第1の融雪板10と同様であって、ヒータ20の取付け作業を効率的に行うことができる。
70は、融雪装置9の第4の実施形態に示した網目状をした第4の融雪板で、図14に示す如く、底面部71、傾斜部72、連結部73の全体はアルミ材により網目状に形成してなり、前記第4の融雪板70の裏面に少なくとも1以上のヒータ20を取付けて形成してある。この第4の融雪板70を網目状に形成したことにより、軽量で安価に形成することができる。
この第4の融雪板70を既存折板屋根60に取付ける場合、水平な連結部73の任意個所と既存折板屋根60のハゼ部63との間に固定金具75を介して着脱可能に装着してある。したがって、寒冷地に於いて、この第4の融雪板70を既存折板屋根60の軒先部分に取付けて温めることにより、つららの発生を防止することができるのでつららの落下による人身事故を防止することができる。
前記した折板型をした第2、3融雪板40、50の収容部46、55に収容するヒータ20、または、第4の融雪板70に取付けたヒータ20は、前記片屋根型をした第1の融雪板10に取付けるヒータ20と同じであることから説明が重複するため、ヒータの説明を省略する。
本発明の実施の形態の作用について説明すると、アルミ押出成形材により形成した片屋根型をした第1の融雪板10または折板型をした第2、3の融雪板40、50にそれぞれヒータ20を取付けて形成した融雪装置9を既存折板屋根60に取付ける場合、第1の融雪板10は、既存折板屋根60の斜面部61に第1の融雪板10の傾斜部11を平行に設置して、上方の連結部15を既存折板屋根60の水平部62に重ねて鋲やねじなどの連結金具19で連結固定する。したがって、既存折板屋根60に連結金具19を用いて簡単に連結して設置することができるので、コストも安価で経済的である。
この第1の融雪板10に取付けたヒータ20の接続は、各収容部12に挿通したヒータ20の各端部をU字型の接続線27でそれぞれ結線してあり、隣接する他の片屋根型の融雪板10のヒータ20とは連結線28で連結し、複数の第1の融雪板10を一群として一つの回路で結線してある。
前記ヒータ20は、ステンレス箔で形成した面状の発熱体21を絶縁性を有する合成樹脂性のゴム材、好ましくは、シリコンゴム材からなる絶縁材22で覆い、さらに絶縁材22の外側を合成繊維材、好ましくは、ケブラー繊維材により形成した補強帯23で覆って形成したことにより、少ない消費電力で融雪に必要な適正な温度を得ることができる。また、電源31からの電流により発熱するヒータ20の適正温度は摂氏15〜30度、好ましくは、摂氏20度前後であって、サーモスタット36により適正温度に調節可能に形成してある。また、温度センサー33の設定温度は、外気温度が摂氏2〜3度で感知し、この設定温度を超えて上昇すると電源11が切れ、また、設定温度を下回ると電源11が入るように設定してある。
この第1の融雪板10に取付けたヒータ20は、それぞれ第1の融雪板10ごとに制御盤30内に取付けた分電盤34の分岐回路35に接続され、複数の第1の融雪板10の各ヒータ20を一群として一つの回路にしてそれぞれ接続するのが効率的である。複数の回路を並列に連結することにより、万一、一回路が断線した場合、全部のヒータが遮断されることはなく、当該回路だけが遮断されるため、全体としての融雪効果の妨げを防止することができる。
片屋根型をした第1の融雪板10の下端に設けた支持部17を斜面部61の下端に当接させて、既存屋根板60の表面側と第1の融雪板10の傾斜部11との間に空気層Xを形成する。したがって、既存折板屋根60の斜面部61と第1の融雪板10の収容部12との間に空気層Xを複数設けたことにより、このヒータ20の発熱により空気層Xが暖められて愛1の融雪板10全体を加熱させることができるので効率的に融雪することができる。
前記第1の融雪板10の既存折板屋根60への取付けは、既存折板屋根60の斜面部61の長手方向全体に取付けることは可能であるが、第1の融雪板10の熱効率が高いため連続的に敷設するのではなく、一定の間隔をあけて複数枚の第1の融雪板10を取付けることにより、取付け枚数を減らすこともできるので大変経済的であると共に、作業効率を高めることができる。
折板型をした第2の融雪板40は、既存折板屋根板60と相似形に形成してあるため、既存折板屋根60の上側から被せて取付け、ヒータ20の接続は前記第1の融雪板10に取付けたヒータ20と同様であるため説明を省略する。また、新規に建設する工場や倉庫の屋根葺きをする場合、従来の折板屋根板の代わりに第2の融雪板40を使用して屋根葺きをすることができることはもちろんである。
第2の融雪板40を使用して屋根葺きをする場合、すでにヒータ20は収容部12に内蔵されているため、屋根葺きとヒータ配線工事を一度に施工することができ、工事の効率化を図ることができる利点を有している。第2の融雪板40は、アルミ材で形成してあるため導電率が高いことから太陽熱の吸熱能力が高く、融雪に効果的である。
折板型をした第3の融雪板50は、図13に示すごとく、既存折板屋根60のハゼ部63に着脱可能に取付けた取付金具57と、該取付金具とに取付けた吊下金具59により第3の融雪板50を既存折板屋根60の上面に取付けてある。この第3の融雪板50を取付金具57と吊下金具59とにより取付けるため、既存折板屋根60にねじ止めする穴を開けることがないので雨漏りの心配がなく、また、取付け作業も容易であることから作業を能率的に行うことができる。
第4の融雪板70は、全体をアルミ材により網目状に形成し、水平な連結部73の任意個所と既存折板屋根60のハゼ部63との間に固定金具75を取付けて着脱可能に装着し、前記第4の融雪板70の裏面にヒータ20を取付けて形成してある。この軽量で安価な第4の融雪板70を寒冷地の工場や体育館などの大型建物の折板屋根60の軒先部に取付けて温めることによりつららの発生を防止し、つららの落下による事故を防止することができる。
9 融雪装置
10 片屋根型をした第1の融雪板
11 傾斜部
12 収容部
15 連結部
17 支持部
19 連結金具
20 ヒータ
21 発熱体
22 絶縁材
23 補強帯
26 端子
27 接続線
28 連結線
30 制御盤
31 電源
32 開閉器
33 温度センサー
34 分電器
36 サーモスタット
40 折板型をした第2の融雪板
41 山部
42 谷部
43 傾斜部
45 連結部
46 収容部
50 折板型をした第3の融雪板
51 底部
52 傾斜部
53 連結部
54 連結孔
55 収容部
57 取付金具
58 挟持部
59 吊下金具
60 既存折板屋根
61 斜面部
62 上面部
65 タイトフレーム
66 屋根支柱
67 梁
70 網目状をした第4の融雪板
X 空気層

Claims (8)

  1. アルミ押出成形材により片屋根型または折板型に形成した融雪板(10、40、50)の各傾斜部(11、43、52)の裏面に、少なくとも1以上の中空状の収容部(12、46、55)をそれぞれ長手方向に一体に形成し、前記片屋根型をした傾斜部(11)の上端または折板型をした傾斜部(43、52)の上端にそれぞれ連結部(15、45、53)を設けてなる片屋根型をした第1の融雪板(10)または折板型をした第2、3の融雪板(40、50)と、前記第1、2、3の融雪板(10、40、50)の各傾斜部(11、43、52)に設けた各収容部(12、46、55)にそれぞれ収容したヒータ(20)とからなることを特徴とする折板屋根用融雪装置。
  2. 片屋根型をした第1の融雪板(10)は、既存折板屋根(60)の斜面部(61)と平行に位置して形成した傾斜部(11)の上端を山折して既存折板屋根(60)の上面部(62)と当接した水平な連結部(15)と、前記傾斜部(11)の下端を山折して形成した支持部(17)と、前記傾斜部(11)の裏面に設けた少なくとも1以上の収容部(12)とを一体に形成してなり、前記各収容部(12)にそれぞれヒータ(20)を収容してなることを特徴とする請求項1記載の折板屋根用融雪装置。
  3. 折板型をした第2の融雪板(40)は、少なくとも1以上の山部(41)と谷部(42)を連続して形成し、両端に設けた傾斜部(43)の上端に水平な連結部(45)を一体に形成し、前記各傾斜部(43)の裏面に設けた複数の収容部(46)にそれぞれヒータ(20)を収容してなることを特徴とする請求項1記載の折板屋根用融雪装置。
  4. 折板型をした第3の融雪板(50)は、水平な底部(51)の両側に設けた傾斜部(52)の上端を垂直方向に立ち上げて連結部(53)を形成し、前記傾斜部(52)の裏面に設けた少なくとも一以上の収容部(55)にそれぞれヒータ(20)を収容してなり、前記第2融雪板(50)の連結部(53)と、既存折板屋根(60)のハゼ部(63)に着脱可能に取付けた少なくとも1以上の取付結金具(57)にそれぞれ取付けた吊下金具(59)の接続部(59a)とを連結してなることを特徴とする請求項1記載の折板屋根用融雪装置。
  5. 前記折板型をした第3の融雪板(50)は、水平な底部(51)と両側に設けた傾斜部(52)の裏面に少なくとも1以上の収容部(55)を一体に形成し、各収容部にそれぞれヒータ(20)を収容してなることを特徴とする請求項1または4記載の折板屋根用融雪装置。
  6. 前記片屋根型をした第1の融雪板(10)の傾斜部(11)の裏面に設けた収容部(12)、および折板型をした第2、3の融雪板(40、50)の裏面に設けた収容部(46、55)は、上方側にそれぞれ開口部(13)を設けて断面カギ型に形成してなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載の折板屋根用融雪装置。
  7. 前記ヒータ(20)は、電源(31)から制御盤(30)内に設けた開閉器(32)、温度センサー(33)を具えたサーモスタット(36)、分電器(34)を介して少なくとも1回路以上に分岐し、前記片屋根型の融雪板(10)の傾斜部(11)に設けた収容部(12)または折板型の第1、2融雪坂(40、50)の傾斜部(43、52)に設けた収容部(46、55)にそれぞれ収容された各ヒータ(20)から分岐させた複数の端子(26)と電気的に接続してなることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1記載の折板屋根用融雪装置。
  8. 前記ヒータ(20)は、中央に位置したステンレス箔で形成した発熱体(21)を絶縁性を有する合成樹脂性のゴム材からなる絶縁材(22)と、合成繊維材からなる補強帯(23)とで覆って形成してなることを特徴とする請求項1または7記載の折板屋根用融雪装置。
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