JP6109109B2 - 融雪ヒータおよび融雪構造 - Google Patents

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Description

本発明は主として屋根に積もる雪を溶かす融雪ヒータに関し、特に既存の屋根にも取付け可能な屋根置き融雪ヒータとして利用可能な融雪ヒータであり、さらにはその融雪ヒータを屋根に取り付けてなる融雪構造に関する。
主に寒冷地における住宅などの建造物の屋根は、雪が溜まると落下のおそれがあり危険である。そのため、こうした屋根には降り積もった雪を融かすための融雪ヒータが、屋根の折版(金属板)の下に備わっている。しかしながら、こうした備え付けのヒータは、故障があった際の修理が困難で、メンテナンスや交換を考えると好ましいものとは言えなかった。また、例えば特許第4680687号公報(特許文献1)に記載された発明のように、既存の屋根に後付けするタイプのヒータも存在するが、このヒータの取付けに適したフックを屋根に取り付ける必要があり(段落[0032]参照)、その取付け工事が容易ではなかった。また、ヒータに接続する接続コードが外部に露出するため、その露出した部分に積雪したり、氷柱が生じたりする問題があった。この問題を防ぐために無理にヒータ間の間隔を詰めると接続コードを損傷するおそれもあった。
特許第4680687号公報
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、既存の屋根に後付けで簡単に取付け可能である融雪ヒータと融雪構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、接続コードの露出の少ない融雪ヒータと融雪構造を提供することを目的とする。
さらに本発明は、融雪効率が良く、故障を起こしにくい融雪ヒータと融雪構造を提供することも目的とする。
上記目的を達成すべく以下の構成の融雪ヒータを提供する。
すなわち、線状発熱体と、その線状発熱体を収容する外枠と、その外枠に線状発熱体を押しつける押圧手段とを含んでなる融雪ヒータであって、外枠には、線状発熱体を折りたたんで所定位置に収容するための溝を形成する仕切板を設け、押圧手段として、前記溝に収容した線状発熱体を溝内に封止する蓋体と、この溝内で線状発熱体を外枠に密着させる付勢力を付与するスペーサーとを設け、外枠の短手側端部には、線状発熱体の接続コードどうしを連結した際に生じるコード接続部を内側に隠すことが可能な凹凸係合部を設けた融雪ヒータである。
線状発熱体とその線状発熱体を収容する外枠とその外枠に線状発熱体を押しつける押圧手段とを含んでなる融雪ヒータであるため、発熱体には線状発熱体を用いている。線状発熱体は発熱体の温度が高くなりすぎないため、火災などの事故が起こりにくく、また各家庭に大きな影響を与えない程度に電気代を安く抑えることができる。
外枠には、線状発熱体を折りたたんで所定位置に収容するための溝を形成する仕切板を設けてあるため、線状発熱体を所定位置で保持することができる。そのため、発熱箇所のばらつきが少なく、均一に発熱することができる。
押圧手段としては、前記溝に収容した線状発熱体を溝内に封止する蓋体を設けたため、仕切板で囲われた溝内に線状発熱体を収めて固定することができる。そして、この溝内で線状発熱体を外枠に密着させる付勢力を付与するスペーサーを設けたため、仕切板で囲った溝内に収めた線状発熱体を加圧して、線状発熱体を外枠に密着させることができ、効率良く外枠に熱を伝えることができる。
外枠の短手側端部には、線状発熱体の接続コードどうしを連結した際に生じるコード接続部を内側に隠すことが可能な凹凸係合部を設けたため、複数個の融雪ヒータを連結しても、単に端部を付き合わせる場合と異なり、コード接続部が外部に露出することを防止することができる。一方、特許第4680687号公報記載のヒータ等の従来例では、このコード接続部が外部に露出するため、雪の重みで押圧されて破断するおそれがあったが、そうした欠点を無くすことができる。
凹凸係合部が、外枠の長手方向の伸張または収縮に対しても係合可能な遊び長を有する融雪ヒータとすることができる。
凹凸係合部が、外枠の長手方向の伸張または収縮に対しても係合可能な遊び長を有する融雪ヒータとしたため、雪が降り積もるような低温時に外枠が収縮し、真夏の日照時
のような高温時に外枠が膨張しても、その収縮または膨張に対する寸法差を吸収することができる。したがって、端部を単に付き合わせた場合に生じる悪影響、即ち、隙間が生じたり、変形したりすることを防止できる。
外枠内にさらに不燃系断熱材を設けることができる。外枠内にさらに不燃系断熱材を設けることで、線状発熱体からの発熱を線状発熱体を密着させた外枠方向に効率的に熱を伝えることができる。
また、外枠の表面に、外枠の短手方向に凹凸となって変化し長手方向にその凹凸が連続する凹凸加工が施されている融雪ヒータとすることができる。
外枠の表面に外枠の短手方向に凹凸となって変化し長手方向にその凹凸が連続する凹凸加工を施したため、融雪ヒータ上の積雪が溶かされる前に勾配に沿って滑り落ちることを防止することができる。また、降雨の際に雨が融雪ヒータに当たれば、融雪ヒータ上を流れる時の水流の勢いを減らすことができる。そのため、降った雨の勢いそのままに屋根下に雨が飛散するのを防止することができる。また、日光が融雪ヒータに当たって直接反射するのを防ぐことができる。
外枠をかまぼこ形状とすることができる。外枠をかまぼこ形状とすれば、屋根上部の雪が軒先に設けた融雪ヒータに滑り落ちてきた場合に、その雪が抵抗が少なく融雪ヒータ上に乗り上げ融雪される。そのため、融雪効率の良い融雪ヒータとすることができる。
線状発熱体を外枠の上側に密着させて固定することができる。線状発熱体を外枠の上側に密着させて固定したため、ヒータの熱を融雪ヒータの上側に伝えやすくし、上側から融雪ヒータに降り積もる雪を効率的に融雪することができる。
そしてまた、線状発熱体とその線状発熱体を収容する外枠とその外枠に線状発熱体を押しつける押圧手段とを含んでなる融雪ヒータを、屋根上に設置した屋根の融雪構造であって、融雪ヒータが上記何れかの融雪ヒータであり、屋根の瓦棒などの突起にこの融雪ヒータを取り付けて葺き板との間に空間を設けることとした融雪構造を提供する。
融雪ヒータを上記融雪ヒータとしたため、上記の融雪ヒータの有する利点を享受することができる。そして、屋根の瓦棒などの突起にこの融雪ヒータを取り付けるため、既存の屋根に後付けで融雪ヒータを設置することができる。そのため、取り外しも容易であり、メンテナンスや取り替えを簡単に行うことができる。さらに、融雪ヒータと葺き板との間に空間を設けたため、葺き板の上を流れる雪や水の流れを妨げずに融雪することができる。
屋根に備わる瓦棒などの突起に融雪ヒータを金具で取り付けた際のその金具を雪止め金具とすることができる。既に雪止め金具を設置してある屋根に対しては、その雪止め金具を利用して設置することができ、融雪ヒータの設置工事が容易である。また、雪止め金具でストップした積雪を融雪ヒータ上に導き易く、融雪ヒータでの融雪を効率的に行わせることができる。
瓦棒が屋根の傾斜方向に伸長する瓦棒であり、その瓦棒の伸長方向に対して略垂直に融雪ヒータの長手方向を配置する融雪構造とすることができる。
瓦棒が屋根の傾斜方向に伸長する瓦棒であり、その瓦棒の伸長方向に対して略垂直に融雪ヒータの長手方向を配置する融雪構造としたため、降雪量が少ないときには屋根を通じて雪を屋根下に落としやすく、降雪量が多いときには融雪ヒータを雪止め具として屋根に積もった雪が雪崩のように屋根下に落ちるのを防止し、屋根に積雪する雪を融雪ヒータで徐々に融雪することができる。
本発明によれば、既存の屋根に後付けで簡単に取付けることができる融雪ヒータおよび融雪構造である。
また、本発明によれば、接続コードの露出の少ない融雪ヒータおよび融雪構造である。
さらに本発明によれば、融雪効率が良く故障を起こしにくい融雪ヒータおよび融雪構造である。
屋根に設置した融雪ヒータの斜視図である。 融雪ヒータの平面図である。 図2の融雪ヒータの正面図である。 図2の融雪ヒータの底板を取り除いた状態の底面図である。 図2の融雪ヒータの躯体の底面図である。 図2の融雪ヒータの躯体のSA−SA線断面図である。 図2の融雪ヒータのSA−SA線断面図である。 図2の融雪ヒータの左端面カバーの正面図である。 図8の左端面カバーの平面図である。 図8の左端面カバーの背面図である。 図2の融雪ヒータの右端面カバーの正面図である。 図11の右端面カバーの平面図である。 図11の右端面カバーの背面図である。 2つの融雪ヒータを短手側面で係合した状態の平面図である。 図14の接合部分のSB−SB線断面図である。 融雪ヒータを屋根に設置する状態を説明する分解斜視図である。 融雪ヒータを雪止め金具で屋根に設置した状態を示す部分拡大斜視図である。
本発明を図面を参照しつつ説明する。図1は、融雪ヒータ11を戸建て住宅などの建造物Bの屋根Tに取り付けた状態を示す斜視図であり、図2はこの融雪ヒータ11の平面図、図3はその正面図、図4は融雪ヒータ11の底板を外した状態の底面図である。
融雪ヒータ11は、アルミニウム製の躯体12、左端部カバー13、右端部カバー14、および底板15で外枠を構成した内部に、図4の底面図で示す線状発熱体16を収容している。そして、底板15を下にして屋根Rに取付けることで躯体12が上側に配置する。
躯体12は、アルミニウム合金(A6063)等を押出成形して形成したものである。その表面には長手方向に複数の溝が伸びるような凹凸加工や、ローレット加工などを施してあり、裏面には、図5で示すように、線状発熱体16を一定間隔で折り返し収容するための仕切板12aを設けている。そうして全体的には、断面が図6で示すような、かまぼこ状をしており、屋根に設置した際に上側となる角部は円弧状の大きなRを形成し(R形状)、下側は折り返して底板15や両端部カバー13,14と接合するためのハトメ12bを設けている。
躯体12の裏面に設けられた仕切板12aには、図6で示すように、後述する蓋体17と係合させるための爪部12cを先端側に設けている。この仕切板12aは、線状発熱体16を収容し易いように2本で1対としており、本実施形態では平行な3対で計6本の仕切板12aを設けている。そして、この1対の仕切板12a,12aと躯体12の裏面で形成された溝内が線状発熱体16の発熱体を収容する発熱体収容部となる。なお、躯体12の両端側で線状発熱体16を折り返して収容できるように、線状発熱体16を直線状に収容する躯体12の中央側部分にのみ仕切板12aを形成している。
線状発熱体16は、1対の仕切板12a,12aで形成された溝内にはめ込むように入り、図7で示すように、その上にシリコンスポンジなどのスペーサー18をおいて蓋体17で押圧されて収容される。
蓋体17は、発熱体収容部から発熱体を離脱させずに発熱体を躯体12に密着させる機能を有し、躯体12と同じアルミニウムで形成することができるが、樹脂製であっても良い。この蓋体17にも仕切板12aに設けた爪部12cと係合させるための爪部17cを設けている。
図8には左端部カバー13の正面図を、図9にはその平面図を、図10にはその底面図をそれぞれ示す。また、図11には右端部カバー14の正面図を、図12にはその平面図を、図13にはその底面図をそれぞれ示す。
それぞれの端部カバー13,14は、外枠の短手側側面を形成し、躯体12沿って躯体12に挿入して配置する。そして、底板15側に折り返した躯体12の折り返し部分に設けたハトメ12bに、底板15とともにビス19等で固着する。
図14には2つの融雪ヒータ11をその端部カバー13,14どうしを係合した状態の平面図を示し、図15にはその係合部分の断面図を示す。これらの図で示すように、右端部カバー14には表面から外側に突き出す凸部14aが、左端部カバー13には表面から内側に凹む凹み部13aがそれぞれ設けられており、線状発熱体16の接続コードどうしを接合した際に、その接合部分となるコード接続部16aが外部に露出しないような凹凸係合部13a,14aを形成している。ここで、凸部14aと凹み部13aは係合嵌め合わせに対して躯体12の長手方向に嵌合しろ(遊び長)を持たせており、躯体12が温度の影響を受けて膨張、収縮しても、凸部14aと凹み部13aの係合状態が外れてコード接続部16aが外部に露出したり、凸部14aと凹み部13aの係合部分が屈曲したりしないようにしている。
融雪ヒータ11の両端面を封止するこうした端部カバー13,14は、架橋ポリエチレンやAES樹脂などの合成樹脂を射出成形して形成することができ、図8,図11等で示すように、線状発熱体16の接続コードを露出させる取り出し孔13b,14bを設けている。
底板15は、平板状に形成してあり躯体12の折り返し部分でハトメ12bにビス19で結合している。こうして躯体12、左端部カバー13、右端部カバー14、底板15で外枠を形成するが、その内部の余った空間にはグラスウールや不燃認定を取得しているフェノールフォームなどの不燃系断熱材20を充填して隙間を埋めており、輻射や対流による外枠下側への熱の流れを断熱し、躯体12の上側表面に効率的に熱が伝わるようにしており、電力削減に有効である。
なお、底板15は樹脂板でもアルミニウム等の金属板でも良いが、融雪ヒータ11底面側への伝熱の防止と、費用、重量、成形の容易さ等の観点から樹脂板である方が好ましい。また、不燃系断熱材20は、外枠内の隙間に合致した形状に形成して隙間なく収容することが、断熱性の観点から好ましい。
線状発熱体16には、積水化成品工業株式会社製のセラミックテープヒータ等を用いることができ、こうした線状発熱体16には、例えば、チタン酸バリウムを主成分とした半導体セラミックからなる直方体状の発熱素子を2本の給電線の間に多数個並列接続した素子付き電線を耐熱塩化ビニル樹脂などの合成樹脂で押出被覆した線状の発熱体等が挙げられる。
融雪ヒータ11の大きさは、取付けの際に持ち運びが容易にできること、屋根の大きさによって適宜数量を増減できること、トタン屋根のつなぎ目にみられる瓦棒などの突起間の幅がほぼ一定であること等の理由から、その大きさは、長手方向長さで455mm程度または910mm程度が好ましく、短手方向長さで180mm程度が好ましく、厚みは20mm〜50mm程度が好ましい。
こうした大きさの融雪ヒータ11を屋根Tに設置するには、屋根Tに備わる瓦棒等の突起を利用して簡単に取付けることができる。この際、屋根Tの大きさによっていくつかの融雪ヒータ11を連結する必要がある。
図16には、融雪ヒータ11を屋根Tに取り付ける方法を示す。屋根Tに設けられている瓦棒r1に留め金p1を固定する。この留め金p1に合わせて瓦棒r1に対して垂直の方向に融雪ヒータ11を向け、瓦棒r1の上に融雪ヒータ11を配置する。そして、渡し板p2で融雪ヒータ11を押さえ、留め金r1にビス21止めして融雪ヒータ11を固定する。こうして図17や図1で示したように屋根T上に固定される。留め金r1は雪止め金具とすることは好ましい態様である。
こうした作業の際に、一の融雪ヒータ11に連結する別の融雪ヒータ11は、一の融雪ヒータ11の左端部カバー13に対して右端部カバー14を対向させ、それぞれの端部カバー13,14から露出した線状発熱体16の接続コードどうしを接合する。そして、その左端部カバー13の凹み部13aと右端部カバー14の凸部14aとを係合させ、その内部にコード接続部16a収容する。このとき、施工時の気温を考慮して係合状態を調整する。即ち、真夏の日中の躯体12が最大限膨張しているようなときには、左端部カバー13と右端部カバー14とを完全に付き合わせて係合し、真冬の気温が低く躯体12が最大限収縮しているようなときには、左端部カバー13と右端部カバー14とを遊び長を設けて係合する。
さらに別の融雪ヒータ11を接合するときも同様にして接合、固定する。なお、融雪ヒータ11から伸びる線状ヒータ16の配線は、必要によりカバー等で覆って屋根Tから下に下ろし電源に接続する。
上述のようにして屋根Tの軒先に設置した融雪ヒータ11は、線状発熱体16が外枠の上側となる躯体12に取り付けられ、かつ、スぺーサー18によって躯体12の上側表面に押し付けられており、発熱線の熱がアルミニウム製の躯体12に効率良く伝わり、躯体12上に降り積もる雪を効果的に融雪することができる。
この融雪ヒータ11は、葺き板r2の部分との間に隙間をあけて瓦棒r1の上に配置されるため、降雪量が少ないときには葺き板r2の上に降った雪はそのまま屋根Tから下に落ち、融雪ヒータ11の上まで被るほど多くの降雪があるときには融雪ヒータ11がその表面の雪を溶かすとともに、屋根Tの高い部分に降り積もった雪が屋根Tの下に固まりとなったままで落ちるのを防止する雪止めの役割を果たす。
そして、躯体12は角の部分がR形状となるかまぼこ状をしているため、屋根Tの高いところに積もった雪が融雪ヒータ11に当たるとRを形成する広い面積の部分で接触し溶け始め、また融雪ヒータ11の上側表面に乗り上げ易い。
躯体12の上側表面には、屋根Tの傾斜する向きと垂直の方向に凹凸加工が施されているため、融雪ヒータ11に乗り上げた雪の表面が溶かされても瞬時に下方に落ちることを防止することができる。併せて、留め金r1を雪止め金具としているため、雪止め金具r1が躯体12の上側表面よりもさらに上方に突き出すことで、融雪ヒータ11に乗り上げた雪をそこで止めることができる。そのため、融雪ヒータ11に乗り上げた雪を固まりのまま屋根Tの下に落とすことなく効率的に融雪することができる。
接続コードを接合したコード接続部16aは、両端部カバー13,14の係合によって外部から遮断されているため、コード接続部16aに積雪することなく、コード接続部16aを保護し、断線等の事故を防ぐことができる。また、こうした接続構造としたので、隣接する融雪ヒータ11,11間に溝ができることを防止して、融雪ヒータ11,11間に雪だまりが生じるのを防ぐことができる。
上記実施形態で説明した融雪ヒータ11は本発明の一例であり、本発明の趣旨に反しない範囲での適宜の変更を含むものである。例えば、融雪ヒータ11を屋根Tに設置した金具の形状は適宜変更可能であり、屋根Tの傾斜方向に対して垂直方向に突起が設けられた屋根についても取り付け可能である。
また、左右の名称は説明の便宜上のものであり、左端部カバー13と右端部カバー14はそれぞれ反対に配置することも可能である。
外枠を構成する各部材の接合はビス止め以外にも溶接や接着剤による接合に代替し、あるいはこれらの手段を組合せて利用しても良い。
11 融雪ヒータ
12 躯体
12a 仕切板
12b ハトメ
12c 爪部
13 左端部カバー
13a 凹み部
13b 取り出し孔
14 右端部カバー
14a 凸部
14b 取り出し孔
15 底板
16 線状発熱体
16a コード接続部
17 蓋体
17c 爪部
18 スペーサー
19,21 ビス
20 不燃系断熱材
B 建造物
T 屋根
r1 瓦棒
r2 葺き板
p1 留め金
p2 渡し板

Claims (8)

  1. 線状発熱体と、その線状発熱体を収容する外枠と、その外枠に線状発熱体を押しつける押圧手段とを含んでなる融雪ヒータであって、
    外枠には、線状発熱体を折りたたんで所定位置に収容するための溝を形成する仕切板を設け、
    押圧手段として、前記溝に収容した線状発熱体を溝内に封止する蓋体と、この溝内で線状発熱体を外枠に密着させる付勢力を付与するスペーサーとを設け、
    外枠の短手側端部には、線状発熱体の接続コードどうしを連結した際に生じるコード接続部を内側に隠すことが可能であり、外枠の長手方向の伸張または収縮に対しても係合可能な遊び長を有する凹凸係合部を設けた融雪ヒータ。
  2. 外枠内に、さらに不燃系断熱材を設けた請求項1記載の融雪ヒータ。
  3. 外枠の表面に、外枠の短手方向に凹凸となって変化し長手方向にその凹凸が連続する凹凸加工が施されている請求項1または請求項2記載の融雪ヒータ。
  4. 外枠がかまぼこ形状である請求項1〜請求項3何れか1項記載の融雪ヒータ。
  5. 線状発熱体を外枠の上側に密着させて固定する請求項1〜請求項4何れか1項記載の融雪ヒータ。
  6. 線状発熱体とその線状発熱体を収容する外枠とその外枠に線状発熱体を押しつける押圧手段とを含んでなる融雪ヒータを、屋根上に設置した屋根の融雪構造であって、
    融雪ヒータが請求項1〜請求項5何れか1項記載の融雪ヒータであり、
    屋根の瓦棒などの突起に融雪ヒータを取り付けて葺き板との間に空間を設ける融雪構造。
  7. 前記突起に融雪ヒータを金具で取り付けてあり、その金具が雪止め金具である請求項6記載の融雪構造。
  8. 瓦棒が屋根の傾斜方向に伸長する瓦棒であり、その瓦棒の伸長方向に対して略垂直に融雪ヒータの長手方向を配置する請求項6または請求項7記載の融雪構造。
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