JP2017185472A - 液体の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体に含まれるアンモニア態窒素を安定的に除去することができる液体の処理方法を提供する。【解決手段】アンモニア態窒素を含有する処理液体のpHを10以上12以下の範囲に調整して処理スラリーを形成し、該処理スラリーに可溶性ガスを吹き込む。処理スラリーのpHを適切に調整すれば、処理液体に含まれるアンモニア態窒素をアンモニアの状態とすることができる。かかる遊離したアンモニアが溶解している処理スラリーに可溶性ガスを吹き込めば、アンモニアを気体として処理スラリーから除去することができる。したがって、アンモニア態窒素を含有する処理液体を、アンモニア態窒素の含有量が少ない液体とすることができるので、処理液体の後処理が容易になる。【選択図】図1

Description

本発明は、液体の処理方法に関する。さらに詳しくは、非鉄金属製錬やメッキなどで発生するアンモニウム塩等のアンモニア態窒素を含有する液体の処理方法に関する。
銅やニッケル、鉛、亜鉛などの非鉄金属を製錬する工程においては、製錬に伴って様々な排水が発生する。これらの排水には、原料となる鉱石に由来したり製錬の際に生成されたりした種々の物質(以下含有物という)が含まれる。かかる含有物には、例えば、アンモニウム塩やカドミウムイオン、鉛イオン、亜鉛イオン、さらには有機化合物類などがある。
これらの含有物を含む排水は、そのまま海域などに放流することはできないので、適切な方法によって含有物を排水から分離して除去し、一定の基準以下の濃度にまで低減する処理が必要となる。
ここで、排水に含まれる鉛イオン、亜鉛イオンなどの重金属類は中和によるpH調整によって沈殿させる等の方法で分離することができる。
一方、排水にアンモニウム塩が含まれている場合には、アンモニウム塩に由来するアンモニア態窒素が生成される可能性がある。かかるアンモニア態窒素は、鉛や亜鉛などの重金属類とは異なり、中和によるpH調整によって沈殿させる等の方法で分離することが難しい。
かかるアンモニア態窒素を排水などから効果的に除去する方法として、生物処理を利用した方法がある。生物処理では、アンモニア態窒素を含む排水などの液体に硝化細菌を混合し、硝化細菌によってアンモニア態窒素を亜硝酸態窒素に酸化し、生成された亜硝酸態窒素を酸化して硝酸態窒素にする。そして、硝酸態窒素を亜硝酸態窒素に還元し、さらに亜硝酸態窒素を還元して窒素ガスとして排水などから除去する。つまり、生物処理では、アンモニア態窒素を窒素ガスとして排水などから除去することができる(特許文献1、2参照)。
特開平10−263575号公報 特開2015−013290号公報
しかるに、生物処理は、下水などの排水におけるアンモニア態窒素を除去する処理として使用できるが、非鉄金属を製錬する工程において発生する排水に適用することは難しい。非鉄金属の製錬で生じる排水は、鉱石や製錬処理の際に加えられる成分などによって、通常、無機塩の塩濃度が高くなっている。しかも、上述したような重金属類を含んでいる。このため、排水を生物処理に適した環境、つまり、硝化細菌などが活性化する環境に調整することは難しく、生物処理を安定して効率よく行うのは難しい。
本発明は上記事情に鑑み、液体に含まれるアンモニア態窒素を安定的に除去することができる液体の処理方法を提供することを目的とする。
第1発明の液体の処理方法は、アンモニア態窒素を含有する処理液体のpHを10以上12以下の範囲に調整して処理スラリーを形成し、該処理スラリーに可溶性ガスを吹き込むことを特徴とする。
第2発明の液体の処理方法は、第1発明において、前記可溶性ガスが、酸素、空気、炭酸ガスのいずれか1つ以上であることを特徴とする。
第3発明の液体の処理方法は、第1または第2発明において、前記可溶性ガスが酸素または空気であり、前記処理スラリー中の溶存酸素濃度が8mg/リットル以上に維持されるように、前記可溶性ガスを吹き込むことを特徴とする。
第4発明の液体の処理方法は、第3発明において、前記処理スラリーに吹き込まれる酸素の流量が空気量に換算して前記処理スラリー1リットルあたり0.1〜6リットル/分となるように、前記可溶性ガスを前記処理スラリーに吹き込むことを特徴とする。
第5発明の液体の処理方法は、第1、第2、第3または第4発明において、前記処理スラリーの液温を40℃以上に維持した状態で前記可溶性ガスを吹込むことを特徴とする。
第6発明の液体の処理方法は、第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記処理液体が、鉛および亜鉛のいずれか1つ以上を含有することを特徴とする。
第7発明の液体の処理方法は、第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記処理スラリーを攪拌しながら、該処理スラリーに前記可溶性のガスを吹込むことを特徴とする。
第8発明の液体の処理方法は、第7発明において、前記処理スラリーを攪拌する装置として、撹拌羽根と、該撹拌羽根の上方に配置された、該撹拌羽根の回転軸と直交する表面を有する円盤状の邪魔板と、を備える装置を使用することを特徴とする。
第1発明によれば、処理スラリーのpHを適切に調整すれば、処理液体に含まれるアンモニア態窒素をアンモニアの状態とすることができる。かかるアンモニアが溶解している処理スラリーに可溶性ガスを吹き込めば、アンモニアを気体として処理スラリーから除去することができる。したがって、アンモニア態窒素を含有する処理液体を、アンモニア態窒素の含有量が少ない液体とすることができるので、処理液体の後処理が容易になる。
第2発明によれば、処理スラリーに可溶性ガスが溶解すれば、アンモニアの溶解度が低下するので、処理スラリーから除去する効果を高くすることができる。
第3および第4発明によれば、処理スラリー中の溶存酸素濃度が高くなれば、アンモニアの溶解度が低下するので、アンモニアを処理スラリーから除去する効果を高くすることができる。
第5発明によれば、処理スラリーの温度が高くなれば、処理スラリーへのアンモニアの溶解度が低下するので、アンモニアを処理スラリーから除去する効果を高くすることができる。
第6発明によれば、鉛や亜鉛を含む生物処理が難しい処理液体であっても、アンモニア態窒素を気体のアンモニアとして処理スラリーから除去することができる。したがって、鉛や亜鉛とアンモニア態窒素を含む処理液体であっても、鉛や亜鉛、アンモニア態窒素の濃度を低下させることができるので、処理液体の廃棄や再利用などを行いやすくなる。
第7発明によれば、処理スラリー中のアンモニアと可溶性ガスの接触機会を増やすことができるので、処理スラリーからアンモニアを排出する効果を高くすることができる。
第8発明によれば、処理スラリー中のアンモニアと気体の接触機会をさらに増やすことができるので、処理スラリーからアンモニアを排出する効果をさらに高くすることができる。
本発明の液体の処理方法のフローチャートである。 (A)攪拌機10を備えた処理槽1の概略側面図であり、(B)(A)のB−B線矢視図である。
本発明の液体の処理方法は、アンモニウム塩等のアンモニア態窒素を含有する処理液体からアンモニア態窒素を除去する方法であって、生物処理を行わずに、アンモニア態窒素を気体のアンモニアとして除去できるようにしたことに特徴を有している。
本発明の液体の処理方法によって処理されるアンモニア態窒素を含有する液体(処理液体)は、アンモニウム塩等のアンモニア態窒素を含有する液体であればよく、とくに限定されない。例えば、非鉄金属製錬で発生する、アンモニウム塩に加えて、カドミウムイオン、鉛イオン、亜鉛イオン、有機化合物類などを含む排水で発生する、アンモニウム塩などを含む排水を挙げることができる。
とくに、本発明の液体の処理方法は、重金属を含有し生物処理を行うことが難しい処理液体の処理に適している。具体的には、鉛および亜鉛のいずれか1つ以上を処理液体が含有する場合には、生物処理を行うことが難しいので、アンモニア態窒素を気体のアンモニアとして処理液体(後述する処理スラリー)から除去することが難しい。しかし、本発明の液体の処理方法では、生物処理を行うことが難しい処理液体からでも、アンモニア態窒素を気体のアンモニアとして処理液体から除去することができる。したがって、アンモニア態窒素に加えて、鉛や亜鉛を含む処理液体であっても、処理液体中の鉛や亜鉛とともに、アンモニア態窒素の濃度も低下させることができるので、処理液体の廃棄や再利用などを行いやすくなる。
なお、処理液体のpHはとくに限定されないが、鉛や亜鉛を含む処理液体にアルカリ性の中和剤を投与して鉛や亜鉛などの沈殿物を形成する場合には、処理液体のpHが9以上11.5以下程度であれば処理することができる。例えば、上述した非鉄金属製錬で発生する排水では、pHは10以上11.5以下程度であるので、本発明の液体の処理方法によって鉛や亜鉛などは沈殿物としてを処理液体から除去することができる。
なお、本明細書において、アンモニア態窒素とは、アンモニア塩や有機体窒素の分解物などを意味している。
(本発明の処理方法)
以下に本発明の処理方法を説明する。
本発明の処理方法は、図1に示すように、以下の2工程を備えている。
まず、第1工程では、上述した処理液体中の重金属などの沈殿物を発生させて処理スラリーを形成するとともに、処理スラリー中のアンモニア態窒素から窒素を分離してアンモニアとする。
第2工程では、第1工程で形成された処理スラリー中のアンモニアを、気体として処理スラリーから分離し(排出し)、処理後液体とする。
(第1工程)
具体的には、第1工程では、アンモニウム塩等のアンモニア態窒素を含む処理液体に対して中和剤を添加する。すると、処理液体中にイオンなどの形態で存在する鉛や亜鉛などの重金属が中和剤と反応して重金属塩として析出して沈殿物になる。すると、処理液体中に固形分である沈殿物が含まれる処理スラリーが形成される。
また、処理スラリーが形成される際には、以下のような反応(反応式1)によってアンモニア態窒素からアンモニアが分離され、分離されたアンモニアは処理スラリーに溶存した状態となる。

反応式1:NH + OH ⇒ NH + H
しかも、中和剤は、処理スラリーのpHが10以上12以下となるように添加する。つまり、中和剤の一部は沈殿物の形成に消費されるが、中和剤によって処理スラリーが所定の濃度となるように添加する。
すると、第1工程の終了時には、pHが10以上12以下であって、沈殿物と処理液体が混合し、かつ、アンモニア態窒素から分離したアンモニアが溶解した処理スラリーが形成される。
(第2工程)
この第2工程では、第1工程で形成された処理スラリーに可溶性ガスを供給する。具体的には、バブリング等によって可溶性ガスを処理スラリーに供給する。すると、処理スラリーへの可溶性ガスの溶解量が増加するにしたがって、アンモニアの溶解度が低下するので、アンモニアを気体として処理スラリーから排出させることができる。
なお、可溶性ガスは、一部は気泡として処理スラリーの液面から放出されるように処理スラリーに供給することが望ましい。すると、処理スラリー中のアンモニアと気体の状態の可溶性ガスを接触させることができるので、処理スラリー中のアンモニアを気体として処理スラリーから排出する効率を高くすることができる。
しかも、処理スラリーを攪拌機(図2参照)によって攪拌すれば、可溶性ガスの気泡と処理スラリーの界面が増加して、処理スラリー中のアンモニアと可溶性ガスの接触機会が増加する。すると、処理スラリー中のアンモニアを気体として処理スラリーから排出する効率をより高くすることができる。
(処理スラリーのpH)
第1工程において、処理スラリーは、pHを10以上12以下、好ましくはpHを10〜11.5の範囲に調整することが望ましい。pHが10未満になると、アンモニア態窒素をアンモニアの状態にすることが難しくなり、pHが12よりも大きくしてもアンモニア態窒素をアンモニアの状態にする効果を向上することができない。しかも、pHが12より大きくなると、中和剤のコストが増加する上、処理液体からの除去する必要が無い物質(例えば、マグネシウムなど)まで沈殿物を生成してしまい、沈殿物の量が増加するので好ましくない。したがって、処理スラリーは、pHを10以上12以下、好ましくはpHを10〜11.5の範囲に調整することが望ましい。
(中和剤)
第1工程で使用する中和剤は、処理スラリーのpHを10以上12以下に調整でき、処理スラリー中の重金属や金属イオン等と反応して沈殿物を形成するものであればよく、とくに限定されない。
例えば、処理液体が非鉄金属製錬で発生する排水であれば、消石灰や苛性ソーダ等のアルカリを中和剤として使用することができる。すると、排水に含まれる重金属等を沈殿物として処理液体から除去できる。
なお、中和剤を処理液体に供給する量はとくに限定されない。処理スラリーのpHを10以上12以下となるように、適宜調整すればよい。
(可溶性ガス)
処理スラリーに供給する可溶性ガスは、処理スラリーに含まれるアンモニアを除去する上で実用的な溶解度を有する気体を用いることが好ましい。例えば、酸素や空気、炭酸ガス、オゾンガスなどを本発明の液体の処理方法に使用する可溶性ガスとしてあげることができる。かかる可溶性ガスの処理スラリー中の溶解量が増加すれば、アンモニアが溶解状態を維持しにくくなるので、アンモニアを気体として処理スラリーから排出しやすくなる。例えば、処理スラリー中の溶存酸素濃度が8mg/リットル以上に維持されるように可溶性ガスを処理スラリーに供給すれば、アンモニアの排出効率を高くすることができる。
処理スラリー中の溶存酸素濃度が8mg/リットル以上に維持するために、処理スラリーに可溶性ガスを供給する量はとくに限定されない。処理スラリー中の物質や量、吹き込む可溶性ガスの種類に応じて適宜調整すればよい。例えば、処理液体が非鉄金属製錬で発生する排水であって、可溶性ガスが酸素または空気とする。この場合であれば、処理スラリーに吹き込まれる酸素の流量が、空気量に換算して処理スラリー1リットルあたり0.1〜6リットル/分となるように可溶性ガスを処理スラリーに吹き込む。すると、処理スラリー中の溶存酸素濃度を8mg/リットル以上に維持することができる。
なお、気液界面(可溶性ガスと処理スラリーの界面)の面積を増やして接触機会を増加させることによってアンモニアの気化を促進するという点では、窒素やアルゴン、ヘリウム、塩素等の気体の使用も可能である。しかし、窒素やアルゴン、ヘリウムは、処理スラリーへの溶解度が著しく小さく、また、塩素ガスは処理スラリーへの溶解度は大きいものの、溶解物と反応して塩化物を生成する可能性がある。したがって、アンモニアの排除の効率をある程度高くしつつ、沈殿物の発生を適度に抑える上では、酸素や空気、炭酸ガス、オゾンガスなどが本発明の液体の処理方法に使用する可溶性ガスとして好ましい。
また、可溶性ガスは、処理スラリーにバブリングによって供給することが望ましい。バブリングによって供給しなくても、処理スラリーに溶存する酸素や炭酸ガスの濃度が上昇すれば、処理スラリー中のアンモニアが溶解状態を維持しにくくなるので、アンモニアを気体として処理スラリーから排出しやすくなる。しかし、バブリングによって供給すれば、処理スラリー中の溶存酸素や炭酸ガスの濃度を上昇させやすくなるので、より一層、アンモニアを気体として処理スラリーから排出しやすくなる。しかも、吹き込んだ可溶性ガスの気泡と処理スラリーの界面が増加するので、気泡とアンモニアとの接触機会を増加させることができる。吹き込んだ可溶性ガスの気泡と処理スラリー中のアンモニアが接触すると、アンモニアは気体となりやすくなる。したがって、バブリングによって可溶性ガスを処理スラリーに供給すれば、アンモニアを気体として処理スラリーからより排出しやすくなる。
なお、バブリングによって可溶性ガスを処理スラリーに供給した際に形成される気泡の大きさはとくに限定されない。しかし、処理スラリーとの接触界面を増加させる上では、気泡は細かい方が望ましい。例えば、100〜5000μm程度が望ましい。また、いわゆるマイクロバブルといわれるような細かな気泡(100μm以下程度)を用いてもよい。しかし、気泡が細かすぎて処理スラリーの液面からの放出が無くならない程度の大きさ以上にすることが望ましい。
また、第2工程において、可用性ガスを吹込んでいる間に、炭酸ガスなどに起因して、処理スラリーのpHが上述した範囲(pH10以上12以下)から外れてしまう可能性がある。したがって、第2工程では、pH計などによって処理スラリーのpHを測定し、処理スラリーのpHが上述した範囲に維持されるように、酸またはアルカリ等を添加しながら可溶性ガスの吹込みを行うことが望ましい。かかるpH維持に使用する物質もとくに限定されない。例えば、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)や消石灰などを使用することができる。
(攪拌)
上述した第2工程において、処理スラリー中に溶解しているアンモニアを気体として排出する上では、処理スラリー中に気体を吹き込む際に、処理スラリーを攪拌することが望ましい。処理スラリーを攪拌することによって、気泡が微細化するとともに気泡が処理スラリー中に滞留する時間を長くすることができる。すると、可溶性ガスを処理スラリーに溶解させやすくなる。しかも、処理スラリー中に溶解しているアンモニアと気泡の接触機会を増やすことができるので、アンモニアを処理スラリーから気体として分離する効率を高くすることができる。
処理スラリーを攪拌する装置や方法はとくに限定されないが、アンモニアの排出効率を向上する上では、以下の構造を有する攪拌機を使用することが望ましい。
(攪拌機10の構造)
図2に示すように、攪拌機10、回転軸11と、この回転軸11に固定された複数枚の攪拌羽根12と、攪拌羽根12よりも上方(つまり処理スラリーSの液面SF側)に配置された邪魔板13とを備えている。
図2に示すように、回転軸11は、その一端がモータ等の駆動源に接続されている。
この回転軸11の他端部(図2では下端部)は、処理槽1内の処理スラリーS内に浸漬されており、その他端部に複数枚(図2では4枚)の攪拌羽根12が設けられている。この攪拌羽根12は、その基端が回転軸11に連結されており、4枚の攪拌羽根12が回転軸11の中心軸周りに回転対称となるように設けられている。
そして、複数枚の攪拌羽根12の上方には、板状の邪魔板13が設けられている。この邪魔板13は、その攪拌羽根12側の表面が回転軸11の中心軸に対して直交するように設けられている。しかも、邪魔板13の半径、つまり、回転軸11の中心軸から外端縁までの距離が、回転軸11の中心軸から攪拌羽根12の先端までの長さと同等または長くなるように設けられている。
以上のごとき構造であるので、駆動源を駆動して回転軸11を回転させれば、複数枚の攪拌羽根12によって処理スラリーSが攪拌することができる。すると、処理スラリーSに供給されている可溶性ガスの気泡gと処理スラリーSとの混合を促進しかつ気泡gを小径化することもできる。すると、可溶性ガスの処理スラリーSへの溶解を促進でき、また、気泡gと処理スラリーSとの接触界面を増大することができる。
また、処理槽1内において、撹拌羽根12を設ける位置はとくに限定されない。可溶性ガスを処理スラリーSに吹き込む吹き込み口よりも上方、とくに、吹き込み口の鉛直上方に位置するように設けることが望ましい。かかる位置に配置すれば、気泡と攪拌羽根12とを効果的に接触させることができるので、気泡gを小径化しやすくなる。しかも、処理スラリーS内を上昇する気泡gを邪魔板13に接触させることができる。すると、気泡gは、処理スラリーS内を上昇するだけでなく、邪魔板13に沿って水平方向にも移動するので、処理スラリーS内での滞留時間を増加することができる。
攪拌羽根12の枚数はとくに限定されず、4枚以上としてもよいし、3枚以下としてもよい。また、攪拌羽根12は、回転軸11の中心軸に対して、その表面が平行となるように配置してもよいし若干の傾きを有するようにしてもよい。
邪魔板13を取り付ける位置はとくに限定されない。処理スラリーSの液面SFと複数枚の攪拌羽根12との間に配置されていればよく、攪拌羽根12や処理スラリーSの液面SFとの距離はとくに限定されない。処理槽1の大きさや処理対象となる処理液体の成分、供給する可溶性ガスの種類や流量に合わせて適宜選定すればよい。
邪魔板13の固定方法もとくに限定されない。邪魔板13を、攪拌羽根12との相対的な位置が移動しないように保持できればよい。
邪魔板13の形状はとくに限定されず、円形であってもよいし角型でもよい。また、邪魔板13に表裏を貫通する貫通孔を複数設けてもよい。この場合、貫通孔の直径を邪魔板13の位置に通常存在する気泡gの直径よりも小さくしておけば、貫通孔による気泡gの小径化も期待できる。
攪拌羽根12の回転数もとくに限定されず、処理槽1の大きさや処理対象となる処理液体の成分、供給する可溶性ガスの種類や流量に合わせて適宜選定すればよい。しかし、あまり回転数が低くなると、気泡gの処理スラリーS中への分散が不十分になる。したがって、攪拌羽根12の回転数は、毎分350回転以上が好ましく、毎分400回転以上がより好ましい。
本発明の液体の処理方法を採用することによって、重金属とアンモニア態窒素を含む液体中のアンモニア態窒素の量を効果的に減少できることを確認した。
実験では、アンモニア態窒素を50mg/リットル、鉛を1.2mg/リットル、亜鉛を670mg/リットル含む液体1リットル(元液)に消石灰を添加してpHを11に調整して、水酸化物(沈殿物)を含有する処理スラリーを形成した。形成された処理スラリーに以下の方法で気体を供給して、アンモニア態である窒素の除去効率を確認した。
(実施例1)
処理スラリーの液温を40℃に維持しながら、吹き込み量を2リットル/分として30分間空気を吹き込んだ。
(実施例2)
空気を吹き込みながら、処理スラリーを攪拌機(図2参照)によって攪拌(攪拌機の撹拌羽根は毎分400回転)した以外は実施例1と同じ条件とした。
(実施例3)
吹き込み量を2リットル/分として25分間炭酸ガスをボンベから吹き込んだ以外は実施例2と同じ条件とした。
(実施例4)
撹拌羽根を毎分350回転で回転させた以外は実施例1と同じ条件とした。
(比較例1)
空気の吹込みを実施しなかった以外は実施例1と同じ条件とした。
(比較例2)
空気の吹込みを行っている間の処理スラリーの液温を20℃にした以外は実施例2と同じ条件とした。
なお、アンモニア態である窒素の除去効率は、以下の方法で求めた。
気体供給後の処理スラリーをヌッチェとろ紙を用いて固液分離し、分離された液体(濾液)に残留しているアンモニア態窒素の量を公知の方法(吸光光度法)を用いて分析した。残留しているアンモニア態窒素の量Aと元液中のアンモニア態窒素の量Bから除去効率((1−A/B)×100%)を求めた。
結果を以下に示す。
実施例1では、残留アンモニア態窒素の量が25mg/リットルとなり、元液に含有されたアンモニア態窒素の50%を除去できたことが確認された。
実施例2では、残留アンモニア態窒素の量が20mg/リットルとなった。攪拌によって空気とアンモニア態窒素の接触効率が向上し、アンモニア態窒素の除去効率を向上できることが確認された。
実施例3では、残留アンモニア態窒素の量が18mg/リットルとなった。炭酸ガスを吹き込むことによって、空気よりもアンモニア態窒素の除去効率を60%まで向上できることが確認された。
実施例4では、残留アンモニア態窒素の量が30mg/リットルとなった。攪拌羽根の回転数が遅くなると、空気とアンモニア態窒素の接触効率が低下してアンモニア態窒素の除去効率が低下することが確認された。
(比較例1)
比較例1では、残留アンモニア態窒素の量が37mg/リットルとなった。攪拌と空気の吹き込みを行わない場合、アンモニア態窒素の気化が十分に行われず、アンモニア態窒素の除去効率が低下することが確認された。
(比較例2)
比較例2では、残留アンモニア態窒素の量が35mg/リットルとなった。処理スラリーの温度が低いと、アンモニア態窒素が十分に気体されず、アンモニア態窒素の除去効率が低下することが確認された。
本発明の液体の処理方法は、非鉄金属製錬やメッキなどで発生する排水に含有されるアンモニア態窒素を安定的に除去する方法として適している。
1 処理槽
10 攪拌機
11 回転軸
12 攪拌羽根
13 邪魔板
S 処理スラリー
SF 液面
g 気泡

Claims (8)

  1. アンモニア態窒素を含有する処理液体のpHを10以上12以下の範囲に調整して処理スラリーを形成し、該処理スラリーに可溶性ガスを吹き込む
    ことを特徴とする液体の処理方法。
  2. 前記可溶性ガスが、
    酸素、空気、炭酸ガスのいずれか1つ以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の液体の処理方法。
  3. 前記可溶性ガスが酸素または空気であり、
    前記処理スラリー中の溶存酸素濃度が8mg/リットル以上に維持されるように、前記可溶性ガスを吹き込む
    ことを特徴とする請求項1または2記載の液体の処理方法。
  4. 前記処理スラリーに吹き込まれる酸素の流量が空気量に換算して前記処理スラリー1リットルあたり0.1〜6リットル/分となるように、前記可溶性ガスを前記処理スラリーに吹き込む
    ことを特徴とする請求項3記載の液体の処理方法。
  5. 前記処理スラリーの液温を40℃以上に維持した状態で前記可溶性ガスを吹込む
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の液体の処理方法。
  6. 前記処理液体が、鉛および亜鉛のいずれか1つ以上を含有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の液体の処理方法。
  7. 前記処理スラリーを攪拌しながら、該処理スラリーに前記可溶性のガスを吹込む
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液体の処理方法。
  8. 前記処理スラリーを攪拌する装置として、
    撹拌羽根と、
    該撹拌羽根の上方に配置された、該撹拌羽根の回転軸と直交する表面を有する円盤状の邪魔板と、を備える装置を使用する
    ことを特徴とする請求項7記載の液体の処理方法。

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