JP2017182772A - 中継パターン管理装置、中継パターン管理方法、および、中継パターン管理プログラム - Google Patents

中継パターン管理装置、中継パターン管理方法、および、中継パターン管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】配送オーダーに対しての中継地点をマスタ管理することにより、配送工程分割の業務および振替処理の手間を減らし、中継地毎の売上額を捉えるアイデア(中継パターン管理)を実現することができる中継パターン管理装置を提供することを課題とする。【解決手段】本実施形態では、オーダー情報に含まれる中継パターンと紐づく工程データをマスタから取得し、オーダー情報、および、工程データなどに基づいて中継地の売上を算出し、工程データ、および、中継地の売上などに基づいて売上仕訳、および、売上振替仕訳を作成する。【選択図】図5

Description

本発明は、中継パターン管理装置、中継パターン管理方法、および、中継パターン管理プログラムに関する。
特許文献1の図9には、中継地を経由して運送(中継輸送)を行う場合、クライアントが入力した依頼情報に基づいた運送単位荷物情報(積地、卸地、ルートコード、など)を2件(積地から中継地までの運送単位荷物情報と、中継地から卸地までの運送単位荷物情報)作成することで、運送依頼の受注管理を、受注単位および運送単位で一貫して行うことが記載されている。
また、特許文献1の図10および図12には、運送単位荷物情報に設定されているルートコードと紐づくルートコードデータ(デフォルト車両情報、運送開始予定時間、運送終了予定時間、など)をルートマスタDB55から取得し、取得したルートコードデータに基づいて車輌スケジュールデータ(車輌、積日、積時間、卸日、卸時間、など)を作成することが記載されている。
また、特許文献1の図13および図15には、運賃分割マスタDB58から運賃分割マスタデータ(単価(受注単価)、など)を取得し、受注単価に基づいて受注売上金額を設定し、受注単価を各車輌に按分した車輌単価に基づいて、車輌毎の売上金額を設定することが記載されている。
特開2005−104702号公報
しかしながら、従来技術では、中継地点間の売上振替仕訳を作成することができなかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、配送オーダーに対しての中継地点をマスタ管理することにより、配送工程分割の業務および振替処理の手間を減らし、中継地毎の売上額を捉えるアイデア(中継パターン管理)を実現する中継パターン管理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る中継パターン管理装置は、制御部を備えた中継パターン管理装置であって、前記制御部は、貨物の運賃を含む配送オーダーデータを取得するオーダー取得手段と、前記配送オーダーデータに紐付く、前記貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する工程取得手段と、前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と配車指示とを行う仕訳手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る中継パターン管理装置は、前記中継輸送の配送工程を組み合わせた中継パターンの中継パターンデータを記憶する中継パターン記憶手段、を備えた記憶部を更に備え、前記工程取得手段は、前記中継パターンに基づいて、前記配送オーダーデータに紐付く前記工程データを取得することを特徴とする。
また、本発明に係る中継パターン管理装置は、前記工程取得手段は、ユーザにより入力装置を介して前記配送オーダーデータに紐付く前記工程データが入力された場合、当該工程データを取得することを特徴とする。
また、本発明に係る中継パターン管理装置は、前記中継パターンデータは、前記配送工程を担当する中継事業所および/もしくは中継部門、前記配送工程毎の売上割合、前記配送工程間の日差および/もしくは時刻、前記配送工程を担当する車両、ならびに/または、前記配送工程を担当するドライバーが設定されたデータであることを特徴とする。
また、本発明に係る中継パターン管理装置は、前記仕訳手段は、前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と、前記中継事業所および/もしくは前記中継部門、集荷日および/もしくは集荷時刻、配達日および/もしくは配達時刻、前記車両の割り当て、ならびに/または、前記ドライバーの割り当てを含む前記配車指示と、を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る中継パターン管理方法は、制御部を備えた中継パターン管理装置に実行させるための中継パターン管理方法であって、前記制御部で実行させる、貨物の運賃を含む配送オーダーデータを取得するオーダー取得ステップと、前記配送オーダーデータに紐付く、前記貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する工程取得ステップと、前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と配車指示とを行う仕訳ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る中継パターン管理プログラムは、制御部を備えた中継パターン管理装置に実行させるための中継パターン管理プログラムであって、前記制御部において、貨物の運賃を含む配送オーダーデータを取得するオーダー取得ステップと、前記配送オーダーデータに紐付く、前記貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する工程取得ステップと、前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と配車指示とを行う仕訳ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、得意先からの1件の注文に対して、複数の中継地(事業所)、中継地(事業所)間の売上振替、配車指示に関して一元管理することができるという効果を奏する。その結果、工程間の日差・時刻を保持することで、全工程の集荷日、集荷時刻、配達日、配達時刻を自動で求めることができる。また、中継地点の配送事業所、配送部門を保持することで、売上振替先の事業所、部門を自動で求めることができる。また、工程間の集荷および配達工程に分配する金額、または比率を設定することで、工程間の売上振替額を柔軟に設定することができる。
図1は、標準的なシステムにおける配送パターンの一例を示す図である。 図2は、中継輸送における配送パターンの一例を示す図である。 図3は、中継パターン管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図4は、本実施形態における中継パターン管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態における売上振替処理の一例を示す図である。 図6は、売上仕訳、および、売上振替仕訳の一例を示す図である。 図7は、仕訳連携結果の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
図1および図2を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、標準的なシステムにおける配送パターンの一例を示す図である。図2は、中継輸送における配送パターンの一例を示す図である。
まず、中継輸送とは、長距離および長時間に及ぶ運行等において、運行途中の中継地等において他の運転者と乗務を交替する輸送形態を指す。中継輸送を行う背景としては、配送オーダーが長距離輸送における運転者の不規則な就業形態や長時間労働を改善する為に、配送拠点におけるリレー方式での輸送を行うことでの配送の効率化、厳しい労務環境の改善を図る対策の一環としての取り組みが挙げられる。
また、3PL(third party logistics)が積極的に行われている食品物流などでは、配送オーダーは貸切便より個建配送便が多くなってきており、実際には配送オーダーは少量多明細であることが多い。また、配送工程は物流企業において物流拠点、共同配送便等、事前の最適なルート決定などで決められ、中継地点を介して配送が行われているというのが実態としてある。
ここで、従来では、受注データ1件に対して1配送データを管理するのが標準的なシステムであるので、配送オーダーから配送工程に対しての内部売上を管理することが困難であった。特に、中継地毎の売上金額の管理が出来ず、別途、月末に中継地への売上金額の按分処理が必要となっていた。
図1に示すように、従来の標準的なシステムにおいては、3つの配送パターン、すなわち、パターン(1)一般的な配送(受注データ1件に対して1件の配送データ)、パターン(2)複数台の車輌による配送(受注データ1件に対して複数の配車データ)、および、パターン(3)積み合せによる配送(複数の受注データに対して1つの配送データ)で管理されていた。
ここで、運送業において荷主企業からの配送オーダー(受注)に対して中継輸送を行うためには(具体的には、図2のような複数の中継地を経由する中継輸送を行う場合に関しては)、集荷倉庫から配送センター間の長距離幹線輸送を別の車両および乗務員で媒介して行い、工程を分割することが必要になる。
そこで、図2に示すように、本実施形態においては、複数の中継地を経由する中継輸送を行う場合に適した、中継パターン登録と内部売上管理に関するシステムを提示している。本実施形態においては、配送オーダーに対しての中継地点をマスタ管理することにより、配送工程分割の業務および振替処理の手間を均し、中継地点毎の売上額を捉えることを可能としている。特に、本実施形態においては、得意先からの1件の注文に対して、複数の中継地(事業所)、中継地(事業所)間の売上振替、および、配車指示を一元管理することを可能としている。
また、本実施形態においては、(4)1件の受注データの中で、複数の中継地を保持出来るようにし、(5)同じ配送ルートでの配送が多い為、中継地パターンマスタを設け、(6)中継パターンマスタでは、中継地事業所・部門、中継地毎の売上割合、工程間の日差・時刻、車両、および、ドライバーの指定を可能とすることにより、中継パターンマスタを利用した場合は、中継地、全工程の集荷日、集荷時刻、配達日、配達時刻、中継地間の売上金額、ならびに、車両およびドライバーの割り当てまで行うことを可能としている。そして、本実施形態における売上仕訳については、受注を受けた事業所の売上伝票と各中継地間の売上振替伝票を自動作成することを可能としている。なお、本実施形態における仕組は、配送オーダーを受ける企業、および、配送における元請企業に対しての提供を可能としている。ここで、配送オーダーを受ける企業としては、主に卸売業、製造業、または、運輸業等であってもよい。
また、本実施形態においては、図2のような中継輸送に対して、中継パターンを中継パターンマスタにて管理することにより、オーダー情報(受注データ)に紐付く工程データを保持させる。ここで、工程データは、都度入力だけではなく、中継パターンからの呼出しを可能とし、中継パターンから呼出した場合は、中継パターンの情報を元に、中継地間の売上金額を自動計算しセットすることができる。そして、本実施形態においては、中継地間の売上金額、および、工程データ(工程情報)に基づいて、中継地間の振替仕訳を作成する。また、本実施形態は、中継輸送における中継パターンと工程データとをマスタにて管理することで、(7)オーダー情報に含まれる中継パターンと紐づく工程データをマスタから取得し、(8)オーダー情報、および、工程データなどに基づいて中継地の売上を算出し、(9)工程データ、および、中継地の売上などに基づいて売上仕訳、および、売上振替仕訳を作成することを可能としている。
[2.構成]
図3を参照して、本実施形態に係る中継パターン管理装置100の構成の一例について説明する。図3は、中継パターン管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
中継パターン管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、中継パターン管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
中継パターン管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。中継パターン管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、中継パターン管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、中継パターン管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、および、ファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、中継パターンマスタ106aと、運賃単価マスタ106bと、仕訳データファイル106cとを備えている。
中継パターンマスタ106aは、中継輸送の配送工程を組み合わせた中継パターンの中継パターンデータを記憶する。ここで、中継パターンデータは、配送工程を担当する中継事業所および/もしくは中継部門、配送工程毎の売上割合、配送工程間の日差および/もしくは時刻、配送工程を担当する車両、ならびに/または、配送工程を担当するドライバーが設定されたデータ(テーブル)であってもよい。例えば、中継パターンは、レコードを特定するための中継パターンCD(コード)、中継地、配送事業所、部門、到着日差、集荷分配額、配達分配額、出発日差、車両、および、乗務員などを含む。運賃単価マスタ106bは、レコードを特定するための番号(連番)、数量(配送数量)、および、単価(運送単価)などを含むテーブルであってもよい。
運賃単価マスタ106bは、配送数量と運賃単価とを対応付けたデータ(テーブル:運賃単価表等)を記憶する。
仕訳データファイル106cは、配送依頼された貨物の運賃を含む配送オーダーデータ(配送数量、運賃単価、および、請求運賃)、および、各配送工程の売上振替データ(内部売上、および、車両データ)等を含むデータ(テーブル)を記憶する。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、および、マイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、中継パターン管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、オーダー取得部102aと、工程取得部102b、仕訳部102cとを備えている。
オーダー取得部102aは、貨物の運賃(請求運賃)を含む配送オーダーデータを取得する。ここで、オーダー取得部102aは、入力装置112を介して配送数量を含む配送依頼が入力された場合、運賃単価マスタ106bを参照して、貨物の運賃を算出し、配送オーダーデータを取得してもよい。すなわち、オーダー取得部102aは、配送数量と紐づく単価(運賃単価)を運賃単価マスタ106bから取得して、請求運賃を算出してもよい。また、オーダー取得部102aは、取得した配送オーダーデータを仕訳データファイル106cに格納してもよい。また、オーダー取得部102aは、運賃単価マスタ106bを参照して、配送工程の工程データに基づいて、貨物の運賃を算出してもよい。例えば、オーダー取得部102aは、配送依頼、工程データおよび運賃単価に基づいて売上金額(請求運賃)を算出し、算出した売上金額を仕訳データファイル106cに格納してもよい。
工程取得部102bは、配送オーダーデータに紐付く、貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する。ここで、工程取得部102bは、中継パターンマスタ106aに記憶された中継パターンに基づいて、配送オーダーデータに紐付く、工程データを取得してもよい。また、工程取得部102bは、ユーザにより入力装置112を介して配送オーダーデータに紐付く工程データが入力された場合、当該工程データを取得してもよい。例えば、工程取得部102bは、配送オーダーデータに対応する、中継パターンと紐づく工程データを中継パターンマスタ106aから呼出(取得)してもよい。また、工程取得部102bは、ユーザにより入力装置112を介して配送オーダーデータに紐付く工程データが入力された場合、当該工程データを取得してもよい。
仕訳部102cは、配送オーダーデータおよび工程データに基づいて、各配送工程に対する運賃の振替仕訳と配車指示とを行う。ここで、仕訳部102cは、配送オーダーデータおよび工程データに基づいて、各配送工程に対する運賃の振替仕訳と、中継事業所および/もしくは中継部門、集荷日および/もしくは集荷時刻、配達日および/もしくは配達時刻、車両の割り当て、ならびに/または、ドライバーの割り当てを含む配車指示と、を行ってもよい。例えば、仕訳部102cは、工程データ(工程情報)、請求運賃、および、各中継地の売上に基づいて売上仕訳、および、売上振替仕訳を作成してもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図2および図4から図7を参照して説明する。
[売上振替処理]
ここで、図2および図4から図7を参照して、本実施形態における売上振替処理の一例について説明する。図4は、本実施形態における中継パターン管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、オーダー取得部102aは、入力装置112を介して配送数量を含む、集荷先と配達先とが指定された配送依頼が入力された場合、運賃単価マスタ106bに記憶された運賃単価表を参照して、貨物の請求運賃を算出し、請求運賃を含む配送依頼に基づく配送オーダーデータを取得する(ステップSA−1)。
そして、工程取得部102bは、中継パターンマスタ106aに記憶された中継パターンに基づいて、配送オーダーデータに紐付く、貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する(ステップSA−2)。
そして、仕訳部102cは、配送オーダーデータおよび工程データに基づいて、各配送工程に対する運賃の振替仕訳と、中継事業所および/もしくは中継部門、集荷日および/もしくは集荷時刻、配達日および/もしくは配達時刻、車両の割り当て、ならびに/または、ドライバーの割り当てを含む配車指示と、を行い(ステップSA−3)、処理を終了する。
ここで、図2および図5から図7を参照して、本実施形態における売上振替処理の具体例について説明する。図5は、本実施形態における売上振替処理の一例を示す図である。図6は、売上仕訳、および、売上振替仕訳の一例を示す図である。図7は、仕訳連携結果の一例を示す図である。なお、本説明では、図2に示す配送依頼(配送オーダーA)に基づいて、処理を行うものとする。
図5に示すように、オーダー取得部102aは、入力装置112を介して配送数量:2,000を含む、集荷先Aと配達先Aとが指定された配送オーダーAが入力された場合、運賃単価マスタ106bに記憶された運賃単価表(単価:¥500)を参照して、貨物の請求運賃:¥100,000を算出し、配送数量と運賃単価と請求運賃とからなる請求用明細を含む、集荷先Aから配達先Aへの配送オーダーデータを取得し、当該配送オーダーデータを仕訳データファイル106cに格納する。
すなわち、配送数量が1,000を超過し、且つ、2,000以下であることから、オーダー取得部102aは、運賃単価マスタ106bの上から2行目のレコードに格納されている単価(運賃単価:¥500)を取得してもよい。
このように、オーダー取得部102aは、オーダーデータ、工程データおよび運賃単価に基づいて売上金額を算出して、算出した売上金額を仕訳データファイル106cに格納してもよい。すなわち、オーダー取得部102aは、配送数量:2,000、および、運賃単価:¥500の積:¥100,000を請求運賃として算出して、配送数量、運賃単価、および、請求運賃のデータを仕訳データファイル106cに格納してもよい。
そして、図5に示すように、工程取得部102bは、配送オーダーデータに紐付く、中継パターンを中継パターンマスタ106aから呼出し(取得し)、当該中継パターンに基づいて、図2に示す、集荷先Aから倉庫(工程A)と倉庫から配送C(工程B)と配送Cから配達先A(工程C)とからなる、貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する。このように、工程取得部102bは、配送オーダーデータに含まれる配送数量と紐づく単価(運賃単価)を運賃単価マスタ106bから取得してもよい。
すなわち、工程取得部102bは、配送オーダーAに係る中継パターンである、中継地点として倉庫および配送Cを利用する中継パターンCD:1を、中継パターンマスタ106aから取得してもよい。なお、中継パターンマスタ106aは、集荷分配額、および、配達分配額の代わりに、金額比率を管理してもよい。
そして、図2および図5に示すように、仕訳部102cは、請求運賃を含む配送オーダーデータおよび工程データに基づいて、売上仕訳、および、各配送工程(工程A、工程Bおよび工程C)に対する売上振替仕訳を行い、中継事業所および中継部門(工程Bを管理するB事業所のB部門、および、工程Cを管理するC事業所のC部門)、集荷日および/もしくは集荷時刻、配達日および/もしくは配達時刻、車両(集荷トラックA、幹線トラックBおよび配送トラックC)の割り当て、ならびに/または、ドライバーの割り当て等を含む配車指示を行う。
具体的には、図5および図6に示すように、仕訳部102cは、配送オーダーAに基づく請求運賃である売掛金:¥100,000を、配送オーダーAを受けた本部部門(工程Aの売上を管理)の売上として売上仕訳を行う。そして、仕訳部102cは、中継パターンに基づき取得された工程データを参照して、売上として計上された¥100,000を、工程B(中継地「倉庫」)の売上:¥90,000を工程Bの管理部門であるB部門に振り替え、工程C(中継地「配送C」)の売上:¥5,000を工程Cの管理部門であるC部門に振り替える売上振替仕訳を行う。
また、図5および図7に示すように、中継地間(工程Aを管理する本部部門、工程Bを管理するB事業所、および、工程Cを管理するC事業所)の売上は、工程データを参照し、中継地間の振替仕訳として会計システムへ連携可能となっている。
すなわち、仕訳部102cは、取得した工程データの集荷分配額:¥5,000を、配送オーダーAの集荷工程である工程Aの内部売上、および、車両A(集荷トラックA)への売上振替として、仕訳データファイル106cに格納してもよい。また、仕訳部102cは、取得した工程データの配達分配額:¥5,000を、配送オーダーAの配達工程である工程Cの内部売上、および、車両C(配送トラックC)への売上振替として、仕訳データファイル106cに格納してもよい。また、仕訳部102cは、請求運賃と、集荷分配額、および、配達分配額との差額である¥90,000を、幹線輸送を行う工程Bの内部売上、および、車両B(幹線トラックB)への売上振替として、仕訳データファイル106cに格納してもよい。
更に、仕訳部102cは、工程データに含まれる車両および乗務員の情報に基づいて、各中継地間の車両(車両A、車両Bおよび車両C)、および、乗務員の割り当てを行ってもよい。また、仕訳部102cは、工程データに含まれる到着日差、および、出発日差の情報に基づいて、配送スケジュール管理を行ってもよい。また、本実施形態では日単位の管理となっているが、週単位、月次単位の管理を行ってもよい。また、中継地売上の按分だけでなく車輌単位の売上按分を行ってもよい。また、車両およびドライバーの紐づけは、契約単位に設定してもよい。
なお、本実施形態においては、輸送経路で経由する中継地のパターンに関する中継パターンと中継地を管理する管理部門と中継地の分配金額に関する分配金額情報とを含む工程データに含まれる分配金額情報と輸送経路の売上とに基づいて中継地の分配金額を算出し、算出された分配金額と工程データに含まれる管理部門に基づいて管理部門への売上振替仕訳を作成してもよい。
また、本実施形態において、分配金額情報は、分配金額または分配比率であってもよい。また、本実施形態において、工程データは、中継地間の工程の日差、工程の時刻、工程で使用する車両および車両に搭乗する乗務員の情報をさらに含み、中継地間の工程の日差および工程の時刻の情報に基づいて輸送経路のスケジュールを設定し、工程で使用する車両および車両に搭乗する乗務員の情報に基づいて輸送経路の車両および乗務員の割り当てを行ってもよい。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、中継パターン管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、中継パターン管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて中継パターン管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、中継パターン管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、中継パターン管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、中継パターン管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、特に、配送業務を請け負う卸売業・製造業または運送業全般などにおいて有用である。
100 中継パターン管理装置
102 制御部
102a オーダー取得部
102b 工程取得部
102c 仕訳部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 中継パターンマスタ
106b 運賃単価マスタ
106c 仕訳データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (7)

  1. 制御部を備えた中継パターン管理装置であって、
    前記制御部は、
    貨物の運賃を含む配送オーダーデータを取得するオーダー取得手段と、
    前記配送オーダーデータに紐付く、前記貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する工程取得手段と、
    前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と配車指示とを行う仕訳手段と、
    を備えることを特徴とする中継パターン管理装置。
  2. 前記中継輸送の配送工程を組み合わせた中継パターンの中継パターンデータを記憶する中継パターン記憶手段、
    を備えた記憶部を更に備え、
    前記工程取得手段は、
    前記中継パターンに基づいて、前記配送オーダーデータに紐付く前記工程データを取得することを特徴とする請求項1に記載の中継パターン管理装置。
  3. 前記工程取得手段は、
    ユーザにより入力装置を介して前記配送オーダーデータに紐付く前記工程データが入力された場合、当該工程データを取得することを特徴とする請求項1に記載の中継パターン管理装置。
  4. 前記中継パターンデータは、
    前記配送工程を担当する中継事業所および/もしくは中継部門、前記配送工程毎の売上割合、前記配送工程間の日差および/もしくは時刻、前記配送工程を担当する車両、ならびに/または、前記配送工程を担当するドライバーが設定されたデータであることを特徴とする請求項2に記載の中継パターン管理装置。
  5. 前記仕訳手段は、
    前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と、前記中継事業所および/もしくは前記中継部門、集荷日および/もしくは集荷時刻、配達日および/もしくは配達時刻、前記車両の割り当て、ならびに/または、前記ドライバーの割り当てを含む前記配車指示と、を行うことを特徴とする請求項4に記載の中継パターン管理装置。
  6. 制御部を備えた中継パターン管理装置に実行させるための中継パターン管理方法であって、
    前記制御部で実行させる、
    貨物の運賃を含む配送オーダーデータを取得するオーダー取得ステップと、
    前記配送オーダーデータに紐付く、前記貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する工程取得ステップと、
    前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と配車指示とを行う仕訳ステップと、
    を含むことを特徴とする中継パターン管理方法。
  7. 制御部を備えた中継パターン管理装置に実行させるための中継パターン管理プログラムであって、
    前記制御部において、
    貨物の運賃を含む配送オーダーデータを取得するオーダー取得ステップと、
    前記配送オーダーデータに紐付く、前記貨物の中継輸送の配送工程に関する工程データを取得する工程取得ステップと、
    前記配送オーダーデータおよび前記工程データに基づいて、前記各配送工程に対する前記運賃の振替仕訳と配車指示とを行う仕訳ステップと、
    を実行させるための中継パターン管理プログラム。
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