JP2017181880A - 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
トナー像を転写した後の感光体表面には未転写のトナー等が残留するため、これらが次の画像形成に悪影響を与えないように、感光体表面はクリーニングされる。感光体表面をクリーニングする手法としては、ゴム等の弾性体からなるクリーニングブレードを感光体表面に摺擦させて、未転写トナー等の付着物を除去するものが一般的に知られている。
そこで、画像形成装置においては、感光体とクリーニングブレードとの間に働く摩擦抵抗を低減して、クリーニングブレードの摩耗等の不具合を解消するために、潤滑作用を有する潤滑剤を感光体表面に塗布する塗布ローラーを設けた構成が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
潤滑剤は固形であることが一般的であり、塗布ローラーに潤滑剤を押圧させた上で塗布ローラーを回転させることにより、潤滑剤を微粉状に削り取って感光体に塗布している。塗布された潤滑剤は、均しブレード等によって感光体表面に固定される。
また、塗布ローラーを、感光体の回転方向におけるクリーニングブレードの下流側に設けることで(所謂、下流塗布方式)、塗布ローラーがトナーで汚れるのを抑制し、安定した潤滑剤の塗布を行うことができる。
そのすり抜け量が適正であれば、クリーニングブレードと感光体の間の摩擦力が高くなることを防止し、クリーニングブレードの摩耗を抑制する機能を期待することもできるが、すり抜け量は、常に一定ではなく、クリーニングブレードの摩耗状態や使用環境等によって変動する。
例えば、クリーニングブレードの摩耗が進んだ場合や低温低湿環境では、すり抜け量が増加する。また、外添剤の供給量が多い場合や、トナーの全体量が多い場合も、押し出し効果によってすり抜け量が増加する。さらに、感光体上の潤滑剤層が減少してくると、トナーや外添剤と感光体との間の摩擦係数が上昇するため、すり抜け量が増加する。
この結果、クリーニングブレードや塗布ローラーを含むユニットの長寿命化が図れないこととなる。
像担持体の表面に残留する、外添剤が添加されたトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
潤滑剤を固形化した固形潤滑剤を保持する潤滑剤保持部と、
前記像担持体の回転方向における前記クリーニングブレードの下流で、前記像担持体及び前記固形潤滑剤に接触するよう配置され、回転によって前記固形潤滑剤から潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を前記像担持体に塗布する塗布ローラーと、
前記固形潤滑剤の残量が所定量より多い場合、前記塗布ローラーを前記像担持体の回転方向に対して逆方向に回転させる第1のモードで動作させ、前記固形潤滑剤の残量が所定量以下の場合、前記塗布ローラーを前記像担持体の回転方向に対して順方向に回転させる第2のモードで動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする。
図1は、画像形成装置100の制御構成を示す機能ブロック図である。図2は、画像形成装置100の要部構成を示す概略図である。なお、図2においては、共通する構成要素は同一の符号で示している。
記憶部70には、制御部60で実行されるシステムプログラムや処理プログラムを始めとする各種プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータが記憶されている。例えば、記憶部70には、画像形成処理の実行に必要な設定情報が記憶されている。
画像形成部Gは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各有色トナーによる画像を用紙に形成するための画像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kと、中間転写体26と、2次転写ローラー27と、等を備えている。
画像形成ユニット20Y、20M、20C、20Kは、同様の構成を有するため、以下、画像形成ユニット20Yにより画像形成ユニットの構成を説明する。
図3に示すように、画像形成ユニット20Yは、図3の矢印B方向に回転駆動される像担持体であるドラム状の感光体21と、感光体21の表面を一様に帯電させる帯電部22と、帯電部22により帯電された感光体21の表面を露光して静電潜像を形成する露光部23と、露光部23により形成された静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視像化する現像部24と、感光体21上に形成されたトナー像を転写領域において中間転写体26に転写する一次転写部25と、転写領域を通過した感光体21上のトナーを除去するクリーニング部30と、を備えている。
露光部23は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体21に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体21の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
具体的に、現像部24は、感光体21と現像領域を介して対向するよう配置された現像スリーブ24aを備えている。この現像スリーブ24aには、例えば、帯電部22の帯電極性と同極性の直流現像電圧、または交流電圧に帯電部22の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、これにより、露光部23によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
トナーとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができ、バインダー樹脂中に、着色剤や、必要に応じて荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理させたものを使用できる。外添剤はシリカやチタニアといった微粒子の金属酸化物が使用され、大きさは30nmといった小粒径のものから、100nmといった比較的大きな粒径のものを使用できる。トナー粒径としては、例えば、3〜15μm程度が好ましいが、これに限定されるものではない。
キャリアとしては、特に限定されず、一般に使用されている公知のキャリアを使用することができ、バインダー型キャリアやコート型キャリアなどが使用できる。キャリア粒径としては、例えば、15〜100μm程度が好ましいが、これに限定されるものではない。
また、クリーニング部30により表面のトナーが回収された感光体21は、再び帯電部22により帯電され、次の静電潜像が形成されトナー像を形成することを繰り返す。
中間転写体26に各色トナー像が順次重ねられて(1次転写されて)形成された中間トナー像は、中間転写体26が2次転写ローラー27によって用紙Pに圧接されることで用紙Pに2次転写される。この後、用紙Pは、定着部40に搬送される。
図4に示すように、クリーニング部30は、クリーニングブレード31と、クリーニングブレード31の略下側に設けられた回収スクリュー32と、クリーニングブレード31に対して感光体21の回転方向における下流側に設けられた塗布ローラー33と、塗布ローラー33に対して潤滑剤を供給するための潤滑剤保持部としての潤滑剤棒34と、潤滑剤棒34を塗布ローラー33に対して押圧保持する押圧部35と、塗布ローラー33に対して感光体21の回転方向における下流側に設けられた固定化ブレード36と、を備えている。
このクリーニング部30は、制御部60と共に、潤滑剤塗布装置を構成している。
なお、クリーニングブレード31と感光体21のニップ部からは、トナーとともに搬送された外添剤が定常的にすり抜けており、すり抜けた外添剤は、塗布ローラー33により一部は回収されて塗布ローラー33を汚染し、滑剤消費量に影響を及ぼすこととなる。
また、クリーニングブレード31の近傍には、温度検出部として温度検出センサー31aが備えられ、クリーニングブレード31の周辺の温度を検出可能となっている。
この押圧部35には、押圧力検知部としての押圧センサー35aが備えられ、圧縮バネの力量(潤滑剤棒34の押圧力)を検知可能となっている。押圧センサー35aとしては、例えば、シート状のものやロードセルが使用できる。押圧センサー35aの検知結果により、潤滑剤棒34の残量が検知される。即ち、押圧センサー35aの検知する押圧力が所定値以下になった場合、潤滑剤棒34の残量が所定量以下になったと判断される。
また、一般的な変位センサーを用いて連続的に残量を監視してもよく、フォトセンサーを設置して所定の残量になったことを知らせるようにしてもよい。
また、制御部60が、画像形成した用紙Pの枚数に応じて潤滑剤棒34の残量を推定する構成としても良い。即ち、画像形成した用紙Pの枚数をカウントし、その枚数が予め設定した基準枚数に達した場合、制御部60が、潤滑剤棒34の残量が所定量以下になったと判断することとしても良い。
この固定化ブレード36は、感光体21表面に供給された潤滑剤の粉を引き伸ばし、感光体21表面に成膜させて皮膜(潤滑剤層)を形成するためのものである。
なお、ステアリン酸亜鉛で形成された潤滑剤層は離型性が高く(純水接触角が高く)、摩擦係数が小さいことが特徴であるので、転写性およびクリーニング性がよく、また、感光体21の減耗も抑制されて長寿命化を図ることができる。
図5において、回転速度(θ)は、感光体21との線速差で示しており、塗布ローラー33が感光体21よりも遅い状態をθ<1、速い状態をθ>1、同じ状態をθ=1としている。
また、図5の模式図において、黒塗りの矢印の向きは、感光体21及び塗布ローラー33のブラシ繊維の進行方向を示し、黒塗りの矢印の長さは速度を示している。また、白塗りの矢印は、感光体21から見た塗布ローラー33のブラシ繊維の相対速度を示している。
図5に示すように、塗布ローラー33の回転方向がカウンター回転の場合、回転速度によらずブラシ繊維は感光体21の回転に引きずられる状態(順毛)となる。
一方、ウィズ回転の場合、塗布ローラー33の回転速度が、感光体21の回転速度よりも速い状態(θ>1)では、ブラシ繊維の状態はカウンター回転と同様に感光体21の回転に引きずられる状態(順毛)となるのに対して、塗布ローラー33の回転速度が、感光体21の回転速度よりも遅い状態(θ<1)では、ブラシ繊維は感光体21の回転に逆らう状態(逆毛)となる。
また、ウィズ回転において、塗布ローラー33と感光体21の回転速度が同一の状態(θ=1)では、ブラシ繊維は感光体21に食い込み、乱雑な配置となる。
図6(a)に示すように、θ>1では、外添剤はブラシ繊維の腹部分に付着するため、塗布ローラー33の接触出口で外添剤はブラシ繊維に付着したまま離間し、外添剤の回収能力が高くなる。なお、この現象は、相対速度差が大きくなるほど顕著になるので、カウンター回転では、外添剤回収能力がさらに高くなる。
一方、図6(b)に示すように、θ<1では、外添剤はブラシ繊維の先端に付着する。このため、塗布ローラー33の接触出口で外添剤を感光体21に残した状態で離間するので、外添剤回収能力が低くなる。
この図7に示すデータは、感光体21の1点に対し、ブラシニップを通過中にブラシ繊維が何本この点に触れたかを試算した結果であり、ブラシ繊維の接触確率を意味する。
また、横軸はブラシの回転速度(θ)であり、縦軸は外添剤回収能力又は潤滑剤供給能力示す指数である。
図7に示すように、ブラシが停止した状態(θ=0)を起点とし、カウンター回転では、回転速度が増加すると各能力は単調増加する。一方、ウィズ回転では、θ=1までの範囲では各能力はマイナス側であるが、θ=1以上で各能力はプラス側に転移し、その後単調増加する。また、各能力の絶対値としてはカウンター回転が高い状態となっており、図6で説明した状態を示していることがわかる。
具体的には、制御部60は、クリーニング部30の使用状態に応じて、塗布ローラー33の動作をモード1、モード2(第1制御)、モード2(第2制御)の3つのモードで切り替える。なお、以下の説明において、モード2(第1制御)を、モード2(1)と記載し、モード2(第2制御)を、モード2(2)と記載する。
また、図9(a)は、各モードの具体的な設定値の一例を示す図であり、図9(b)は、各モードの具体的設定値に対する外添剤回収能力及び潤滑剤供給能力を説明するための図である。
図9(a)(b)に示すように、モード1では、塗布ローラー33はカウンター回転で、その回転速度(θ)はθ≦1である。また、モード2(1)では、塗布ローラー33はウィズ回転で、その回転速度(θ)はθ>1である。また、モード2(2)では、塗布ローラー33はウィズ回転で、その回転速度(θ)はθ≦1である。
図9(a)では、具体的な回転速度(θ)として、モード1とモード2(2)が0.5(θ≦1)、モード2(1)は1.3(θ>1)となっている。
外添剤のすり抜け量が異常に増加した場合、塗布ローラー33の回転速度を下げて外添剤回収性が一番小さい設定(θ≦1、好ましくはθ=0.5)とすることで、塗布ローラー33が外添剤で汚れるのを防止する。なお、モード2(2)とする作像条件の詳細は後述する。
潤滑剤棒34の残量が減ることで潤滑剤押圧力は減少する。潤滑剤押圧力が減少すると潤滑剤消費量もほぼ比例的に減少するので、塗布ローラー33の回転速度がそのままの設定では潤滑剤塗布量が減少する。
これを解決するため、一般的には塗布ローラー33の回転速度を上げることで潤滑剤消費量を確保することが行われている。しかし、カウンター回転のまま塗布ローラー33の回転速度を上げると、外添剤回収能力が高くなってしまい、すり抜けてきた外添剤を回収し過ぎて汚れとなり、その結果、潤滑剤消費量が確保できなくなる。
このため、塗布ローラー33の回転速度を上げると同時に、塗布ローラー33の回転方向をカウンターからウィズに切り替えている。
なお、クリーニング部30が新品の状態からウィズ回転で設定してしまうと、潤滑剤供給能力が低いので、潤滑剤塗布量を確保するために潤滑剤押圧力を高くするか塗布ローラー33の回転速度を高くする必要がある。しかし、使用前半はクリーニングブレード31の摩耗が少なく、外添剤のすり抜けが少ないことから、塗布ローラー33の汚れは無視することができるので、異常に潤滑剤消費量が増えて無駄に消費してしまう。
従って、潤滑剤棒34の残量に応じて、モード1からモード2(1)へ切り替えることで、潤滑剤の無駄な消費を抑えつつ、潤滑剤塗布量を確保することが可能になる。
モード2(1)とモード2(2)の切り替えは、作像条件に応じて行われる。モード2(1)は通常の作像時、モード2(2)は外添剤のすり抜けが異常に多くなる作像時である。
モード2(2)において、塗布ローラー33の回転方向は、モード2(1)と同様のウィズ回転であるが、回転速度は0.5(θ≦1)である。この設定は、外添剤回収能力が最も低くなる設定条件である。モード2(2)は外添剤が異常にすり抜けるような作像条件であり、外添剤回収能力を下げることで塗布ローラー33の汚れを回避し、その後通常の作像条件に戻ったときに潤滑剤消費量を確保するためのモードである。
外添剤はトナーに処方されており、トナーとともに移動してクリーニング部30に到達する。そのため、感光体21に形成されるトナー像によって外添剤の到達量が異なる。
例えば、図10(a)(b)に示すように、用紙搬送方向に沿った縦帯がある場合、用紙搬送方向の画像面積率は100%となる。一方、例えば、図10(c)に示すように、用紙搬送方向の一部しか画像がない場合、用紙搬送方向の画像面積率は低くなる。
図10(a)(b)に示すように、用紙搬送方向の画像面積率が所定値以上の画像パターンでは、その縦帯部に対応するためクリーニング部30には大量の外添剤が到達することとなる。
全体の画像面積率が小さい場合、多くのトナーは現像部24中に長時間滞留することになり、撹拌により、より多くのストレスを受け、外添剤の離脱量が大きくなる。一方、全体の画像面積率が大きい場合、現像部24に補給された直後に近い状態でクリーニング部30に到達する。
即ち、全体の画像面積率が大きいと、クリーニング部30には大量の外添剤が到達することとなる。
即ち、低温環境ではクリーニングブレード31の反発弾性が小さくなり、復元力を失ったクリーニングブレード31は外添剤の突入を阻止しにくくなるため、周辺温度が低くなると外添剤のすり抜け量が増加する。
更に、用紙搬送方向に対する画像面積率及び用紙全体に対する画像面積率のどちらか一方が所定値以上の場合、クリーニングブレード31の周辺温度を検出し、当該周辺温度が所定温度以上の場合は、モード2(1)とし、当該周辺温度が所定温度未満の場合は、モード2(2)としている。
図11では、用紙搬送方向の画像面積率に対して75%、全体の画像面積率に対して50%を基準とし、温度は15℃を基準としている。
用紙搬送方向の画像面積率および全体の画像面積率のどちらも基準値に満たないときはモード2(1)とし、どちらも基準値以上のときはモード2(2)としている。また、それ以外のときは、15℃以上でモード2(1)、15℃未満でモード2(2)としている。
このため、潤滑剤棒34の残量に応じてモード1とモード2(1)を切り替えることで、クリーニングブレード31の摩耗により悪化する外添剤のすり抜けに対して塗布ローラー33の汚れを効果的に抑制することができる。よって、長期に安定したクリーニング性を維持し、クリーニング部30の長寿命化を図ることができる。
このため、モード1においては、塗布ローラー33は、カウンター回転でその回転速度が感光体21の回転速度以下であるため、潤滑剤の無駄な消費を抑えることができ、モード2(1)に切り替えるタイミングを遅らせることができる。
また、モード2(1)においては、塗布ローラー33は、ウィズ回転でその回転速度が感光体21の回転速度より速いため、滑剤消費量を上げ、滑剤塗布量を確保することができる。
このため、作像条件によって外添剤のすり抜け量が異常に増加したと考えられる場合に、塗布ローラー33が外添剤で汚れるのを防止することができる。
このため、用紙全体に対する画像面積率及び用紙搬送方向に対する画像面積率の組み合わせにより、外添剤のすり抜け量が異常に増加したと考えられる場合に、塗布ローラー33が外添剤で汚れるのを防止することができる。
このため、クリーニングブレード31の周辺の温度に応じて、モード2(1)とモード2(2)を適切に切り替えることができる。
このため、簡単な装置構成で、潤滑剤棒34の消耗を検知することができる。
このため、簡単な装置構成で、潤滑剤棒34の消耗を検知することができる。
このため、各部材の配置の自由度を高くすることができる。
10 給紙部
G 画像形成部
20Y、20M、20C、20K 画像形成ユニット
21 感光体(像担持体)
22 帯電部
23 露光部
24 現像部
24a 現像スリーブ
25 一次転写部
26 中間転写体
27 次転写ローラー
30 クリーニング部(潤滑剤塗布装置)
31 クリーニングブレード
31a 温度検出センサー(温度検出部)
32 回収スクリュー
33 塗布ローラー
34 潤滑剤棒(潤滑剤保持部)
35 押圧部
35a 押圧センサー(押圧力検知部)
35b 残量検知用レバー
36 固定化ブレード
40 定着部
50 操作表示部
60 制御部(潤滑剤塗布装置)
70 記憶部
P 用紙
Claims (9)
- 像担持体の表面に残留する、外添剤が添加されたトナーを掻き取るクリーニングブレードと、
潤滑剤を固形化した固形潤滑剤を保持する潤滑剤保持部と、
前記像担持体の回転方向における前記クリーニングブレードの下流で、前記像担持体及び前記固形潤滑剤に接触するよう配置され、回転によって前記固形潤滑剤から潤滑剤を削り取り、削り取った潤滑剤を前記像担持体に塗布する塗布ローラーと、
前記固形潤滑剤の残量が所定量より多い場合、前記塗布ローラーを前記像担持体の回転方向に対して逆方向に回転させる第1のモードで動作させ、前記固形潤滑剤の残量が所定量以下の場合、前記塗布ローラーを前記像担持体の回転方向に対して順方向に回転させる第2のモードで動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする潤滑剤塗布装置。 - 前記第1のモードにおける前記塗布ローラーの回転速度は、前記像担持体の回転速度以下であり、前記第2のモードにおける前記塗布ローラーの回転速度は、前記像担持体の回転速度より速いことを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
- 前記制御部は、
前記塗布ローラーを前記第2のモードで動作させている場合、
前記像担持体に形成されるトナー像の作像条件に応じて、前記塗布ローラーの回転速度を前記像担持体の回転速度以下に切り替えることを特徴とする請求項2に記載の潤滑剤塗布装置。 - 前記作像条件は、用紙全体に対する画像面積率及び用紙搬送方向に対する画像面積率の組み合わせであり、
前記制御部は、
用紙全体に対する画像面積率及び用紙搬送方向に対する画像面積率がともに所定値未満の場合は、前記塗布ローラーの回転速度を前記像担持体の回転速度より速くし、
用紙全体に対する画像面積率及び用紙搬送方向に対する画像面積率がともに所定値以上の場合は、前記塗布ローラーの回転速度を前記像担持体の回転速度以下にすることを特徴とする請求項3に記載の潤滑剤塗布装置。 - 前記クリーニングブレードの周辺温度を検出する温度検出部を備え、
前記制御部は、
用紙全体に対する画像面積率及び用紙搬送方向に対する画像面積率のどちらか一方が所定値以上の場合、前記温度検出部により前記クリーニングブレードの周辺温度を検出し、
検出した温度が所定温度以上の場合は、前記塗布ローラーの回転速度を前記像担持体の回転速度より速くし、
検出した温度が所定温度未満の場合は、前記塗布ローラーの回転速度を前記像担持体の回転速度以下にすることを特徴とする請求項4に記載の潤滑剤塗布装置。 - 前記固形潤滑剤の消耗と共に移動する残量検知用レバーを備え、
前記制御部は、前記残量検知用レバーの位置が所定位置に達した場合、前記固形潤滑剤の残量が所定量以下になったと判断することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置。 - 前記固形潤滑剤を前記塗布ローラーに押圧する押圧部と、
前記押圧部の押圧力を検知する押圧力検知部と、を備え、
前記制御部は、前記押圧力検知部の押圧力が所定値以下になった場合、前記固形潤滑剤の残量が所定量以下になったと判断することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の潤滑剤塗布装置。 - 前記押圧部は、前記固形潤滑剤を前記塗布ローラーの方向に向けて付勢する圧縮バネであることを特徴とする請求項7に記載の潤滑剤塗布装置。
- 請求項1〜8の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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