JP2017181652A - 現像剤セット、画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

現像剤セット、画像形成装置、及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】連続印刷に用いられた場合でも、継続的に高画質の画像を形成し続けることができる現像剤セット、画像形成装置、及び画像形成方法を提供する。【解決手段】現像剤セットが、初期現像剤(第1トナー及び第1キャリア)と補給用現像剤(第2トナー及び第2キャリア)とを含む。第1トナー及び第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子とトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含む。第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含む。第2キャリアは、キャリア母粒子とキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含む。第1トナーのトナー外添剤と、第2トナーのトナー外添剤と、第2キャリアのキャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている。【選択図】図2

Description

本発明は、現像剤セット、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
まず、第1の画像形成方法について説明する。第1の画像形成方法では、画像形成装置の現像部内に2成分現像剤(トナー及びキャリア)を投入して、現像部内で帯電させたトナーにより静電潜像(例えば、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像)を現像する。現像部内で2成分現像剤を攪拌することで、摩擦帯電したトナーを得る。静電潜像を現像するたびにトナーは消費され、消費された分を補うだけの新しいトナー(補給用トナー)が現像部内へ補給される。一方、キャリアは、消費されずに現像部内に残る。現像部内のキャリアは、例えば、画像形成装置の定期メンテナンスの際に新品のキャリアに交換される。
上記第1の画像形成方法では、現像部内での攪拌によるストレスで、又は現像部内でトナー粒子がキャリア粒子の表面に付着することで、経時的にキャリアの性能低下(劣化)が生じる。しかし、劣化したキャリアを早期に交換することは難しい。現像部内のキャリアが劣化した状態で画像の形成が行われると、画像の品質が低下し易くなる。
次に、第2の画像形成方法について説明する。第2の画像形成方法は、いわゆるトリクル現像方式の画像形成方法である。トリクル現像方式の画像形成装置は、現像部内の初期現像剤(初期トナー及び初期キャリア)による静電潜像の現像を開始した後、現像部内の現像剤の排出と現像部内への現像剤(補給用トナー及び補給用キャリア)の補給とを行いつつ、現像部内の現像剤で静電潜像を現像する。画像形成中において、現像部内へトナーと一緒にキャリアも補給し、補給により過剰になった分だけ現像部内のキャリアを排出することで、現像部内のキャリアが過度に劣化することを抑制できる。また、キャリアの過度な劣化が抑制されることで、現像部内のキャリアの交換回数を低減することができる。
特許文献1には、補給用キャリアの帯電量を、初期キャリアの帯電量に対して1.2倍以上に設定し、かつ、補給用キャリアの電気抵抗値を、初期キャリアの電気抵抗値と同等かあるいはそれよりも低く設定する技術が開示されている。
特開平11−202630号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術だけでは、連続印刷において長期にわたって継続的にかぶりの発生を抑制して高画質の画像を形成し続けることは困難である。詳しくは、特許文献1に開示される技術では、キャリア粒子にトナー粒子が付着する現象(スペント)を十分に抑制することができず、トナーの帯電量が不十分になり易いと考えられる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、連続印刷に用いられた場合でも、継続的に高画質の画像を形成し続けることができる現像剤セット、画像形成装置、及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る現像剤セットは、現像部内の初期現像剤による静電潜像の現像を開始した後、前記現像部内の現像剤の排出と前記現像部内への現像剤の補給とを行いつつ、前記現像部内の現像剤で静電潜像を現像する画像形成装置で用いられる現像剤セットである。前記現像剤セットは、前記初期現像剤として、第1トナー及び第1キャリアを含む第1現像剤を含む。前記現像剤セットは、前記補給用の現像剤として、第2トナー及び第2キャリアを含む第2現像剤を含む。前記第1トナー及び前記第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含む。前記第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含む。前記第2キャリアは、キャリア母粒子と、前記キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含む。前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている。
本発明に係る画像形成装置は、現像部と現像剤補給部とを備える。前記現像部は、第1トナー及び第1キャリアを含む第1現像剤を収容し、トナーで静電潜像を現像するように構成される。前記現像剤補給部は、第2トナー及び第2キャリアを含む第2現像剤を前記現像部内へ補給するように構成される。前記第1トナー及び前記第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含む。前記第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含む。前記第2キャリアは、キャリア母粒子と、前記キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含む。前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている。
本発明に係る画像形成方法は、現像部内の第1現像剤で静電潜像を現像する第1現像と、前記第1現像の開始後、前記現像部内の現像剤の排出と前記現像部内への第2現像剤の補給とを行いつつ、前記現像部内の現像剤で静電潜像を現像する第2現像とを含む。前記第1現像剤は、第1トナー及び第1キャリアを含む。前記第2現像剤は、第2トナー及び第2キャリアを含む。前記第1トナー及び前記第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含む。前記第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含む。前記第2キャリアは、キャリア母粒子と、前記キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含む。前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている。
本発明によれば、連続印刷に用いられた場合でも、継続的に高画質の画像を形成し続けることができる現像剤セット、画像形成装置、及び画像形成方法を提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示す画像形成装置の現像部を示す図である。
本発明の実施形態について説明する。なお、粉体(より具体的には、トナー母粒子、キャリア母粒子、外添剤、トナー、又はキャリア等)に関する評価結果(形状又は物性などを示す値)は、何ら規定していなければ、粉体から平均的な粒子を相当数選び取って、それら平均的な粒子の各々について測定した値の個数平均である。
粉体の個数平均粒子径は、何ら規定していなければ、顕微鏡を用いて測定された1次粒子の円相当径(粒子の投影面積と同じ面積を有する円の直径)の個数平均値である。また、粉体の体積中位径(D50)の測定値は、何ら規定していなければ、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製「LA−750」)を用いて測定した値である。また、軟化点(Tm)は、何ら規定していなければ、高化式フローテスター(株式会社島津製作所製「CFT−500D」)を用いて測定した値である。高化式フローテスターで測定されたS字カーブ(横軸:温度、縦軸:ストローク)において、「(ベースラインストローク値+最大ストローク値)/2」となる温度が、Tm(軟化点)に相当する。また、酸価の測定値は、何ら規定していなければ、「JIS(日本工業規格)K0070−1992」に従って測定した値である。また、質量平均分子量(Mw)の測定値は、何ら規定していなければ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定した値である。
以下、化合物名の後に「系」を付けて、化合物及びその誘導体を包括的に総称する場合がある。化合物名の後に「系」を付けて重合体名を表す場合には、重合体の繰返し単位が化合物又はその誘導体に由来することを意味する。また、アクリル及びメタクリルを包括的に「(メタ)アクリル」と総称する場合がある。また、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルを包括的に「(メタ)アクリロニトリル」と総称する場合がある。
本実施形態に係る現像剤セットは、トリクル現像方式の画像形成装置で用いられる。以下、図1及び図2を参照して、トリクル現像方式の画像形成装置の一例(画像形成装置100)について説明する。
画像形成装置100は、タンデム方式の電子写真装置である。図1に示すように、画像形成装置100は、現像装置11a〜11dと、感光体ドラム12a〜12dと、転写装置10と、定着装置17と、クリーニング装置18とを備える。転写装置10は、転写ベルト13と、駆動ローラー14aと、従動ローラー14bと、テンションローラー14cと、1次転写ローラー15a〜15dと、2次転写ローラー16とを備える。転写ベルト13は、駆動ローラー14a、従動ローラー14b、及びテンションローラー14cに張架されている。転写ベルト13は、駆動ローラー14aにより駆動されて、図1中の矢印で示される方向に回転する。定着装置17は、例えば、加熱ローラー及び加圧ローラーを備えるニップ定着方式の定着装置である。なお、定着方式は任意であり、例えばベルト定着方式であってもよい。クリーニング装置18は、転写ベルト13上に残留するトナーを除去する。画像形成装置100を用いて画像を形成する場合には、トナー及びキャリア(詳しくは、磁性キャリア)を含む現像剤を、現像装置11a〜11dの各々にセットする。現像装置11a〜11dはそれぞれ、画像形成装置100の現像部に相当する。画像形成装置100は、各種センサーの出力に基づいて、画像形成装置100の動作を電子制御する制御部20を備える。制御部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、プログラムを記憶し、かつ、所定のデータを書換え可能に記憶する記憶装置とを備える。ユーザーは、図示しない入力部(例えば、キーボード、マウス、又はタッチパネル)を通じて、制御部20に指示(電気信号)を与えることができる。
画像形成装置100は、画像データに基づいて感光体ドラム12a〜12dの各々の表層部(感光体層)に静電潜像を形成する。次に、形成された静電潜像を、現像装置11a〜11dの各々にセットされた現像剤(トナー及びキャリア)を用いて現像する。現像装置11a〜11dはそれぞれ、図2に示される構成を有する。以下、区別する必要がない場合(共通の性質などについて述べる場合)には、現像装置11a〜11dの各々を現像装置11と記載し、感光体ドラム12a〜12dの各々を感光体ドラム12と記載する。図2は、現像装置11の内部構成を示す断面図である。
図2に示すように、現像装置11は、現像ローラー111と、規制ブレード112と、第1攪拌シャフト113と、第2攪拌シャフト114とを備える。また、現像装置11は、収容部Rを有する。収容部Rは、第1攪拌シャフト113及び第2攪拌シャフト114を収容する。現像ローラー111は、感光体ドラム12の近傍に配置される。
現像装置11(現像部)は、トナーで静電潜像を現像するように構成される。初期(未使用状態)の画像形成装置100において、収容部Rは、初期トナー(第1トナー)及び初期キャリア(第1キャリア)を含む初期現像剤(第1現像剤)を収容している。現像ローラー111が、図2中に示される矢印の方向に回転することで、収容部Rにある現像剤が感光体ドラム12に搬送される。
現像装置11には、補給用現像剤コンテナ115が設けられている。補給用現像剤コンテナ115(現像剤補給部)は、補給用トナー(第2トナー)及び補給用キャリア(第2キャリア)を含む補給用現像剤(第2現像剤)を現像装置11内へ補給するように構成される。補給用現像剤コンテナ115は補給用現像剤を収容している。補給用現像剤コンテナ115内の補給用現像剤は、現像装置11(詳しくは、収容部R)に供給される。補給用現像剤コンテナ115は、補給量調整部材115aを備える。現像剤の補給量(補給用現像剤コンテナ115から現像装置11へ供給される量)は、補給量調整部材115aによって制御できる。補給量調整部材115aは、例えば、制御部20により回転動作を制御されるスクリューシャフトから構成される。例えば、スクリューシャフトの回転量に応じて現像剤の補給量が変わるようにしてもよい。補給用現像剤コンテナ115は、補給用現像剤コンテナ115内の補給用現像剤を攪拌するための攪拌装置を備えてもよい。
画像形成装置100は、現像装置11内(詳しくは、収容部R)の現像剤を排出するように構成される現像剤排出部を備える。具体的には、現像装置11(詳しくは、収容部R)は、排出路116を介して、回収容器117に連結されている。収容部Rにある現像剤の量が所定の量(排出路116の上端位置によって決まる量)を超えると、過剰な現像剤(所定の量を超えた分の現像剤)は、排出路116の上端側の開口から排出路116内に入る。そして、過剰な現像剤は、重力に基づき、排出路116の内側を下方に進み、回収容器117に流れ込む。なお、現像剤の排出量を調整するための排出機構(現像剤排出部)は、上記に限られず任意である。例えば、現像装置11が、収容部Rから排出路116へ流れ出る流量を調整するための部材(例えば、スクリューシャフト)を備えていてもよいし、排出口(例えば、排出路116の上端側の開口)の開口面積を可変とする開閉装置を備えていてもよい。また、収容部Rにある現像剤の量を検出するためのセンサーを、収容部Rに設けてもよい。また、収容部Rからの現像剤の排出量を検出するためのセンサーを、回収容器117に設けてもよい。
第1攪拌シャフト113及び第2攪拌シャフト114はそれぞれ、螺旋状の攪拌羽根を有する。第1攪拌シャフト113及び第2攪拌シャフト114は、現像装置11内(詳しくは、収容部R)の現像剤を攪拌しながら、互いに逆方向に現像剤を搬送する。現像剤が攪拌されることで、現像剤中のトナーは摩擦帯電し、現像剤中のキャリアはトナーを担持する。
現像ローラー111は、マグネットロールと、現像スリーブとを備える。マグネットロールは、少なくともその表層部に磁極(例えば、永久磁石に基づくN極及びS極)を有する。現像スリーブは、非磁性の筒体(例えば、アルミニウムパイプ)である。マグネットロールは現像スリーブ内(筒内)に位置し、現像スリーブは現像ローラー111の表層部に位置する。非回転のマグネットロールの周りを現像スリーブが回転できるように、マグネットロールのシャフトと現像スリーブとがフランジを介して接続されている。
現像ローラー111は、図2中の矢印の方向に回転しながら、収容部Rにあるキャリアを磁力により引き付けて、表面に現像剤(キャリア及びトナー)を担持する。キャリア粒子は、磁気ブラシを形成する。磁気ブラシは、現像ローラー111の表面に穂立ちしたキャリア粒子クラスターである。穂状に連なったキャリア粒子の表面にはトナー粒子が付着している。磁気ブラシの厚さ(穂の高さ)は、規制ブレード112によって所定の厚さに規制される。
感光体ドラムの長寿命化を図るためには、感光体ドラム12として、例えばアモルファスシリコン(a−Si)感光体ドラムを使用することが好ましい。感光体ドラム12は、円柱状の外形を有する。感光体ドラム12は、芯材として金属製の筒体(例えば、アルミニウムパイプ)を備え、その芯材の外側に、感光体層(例えば、a−Si層)と、感光体層を保護するための保護層とをさらに備える。感光体ドラム12は回転可能に支持されている。感光体ドラム12は、例えばモーター(図示せず)によって駆動されて、図2中の矢印の方向に回転する。
現像ローラー111及び感光体ドラム12にそれぞれバイアス(電圧)が印加されることで、両者の表面電位の間に電位差が生じる。この電位差によって、現像ローラー111に担持されたトナー(詳しくは、キャリアとの摩擦により帯電したトナー)が感光体ドラム12に移動し易くなる。現像ローラー111に担持された現像剤のうちトナーが、感光体ドラム12に形成された静電潜像の露光部位(例えば、露光によって周囲よりも電位の低下した部位)に電気的な力で引き付けられて、感光体ドラム12に移動する。その結果、感光体ドラム12の表面にトナー像が形成される。静電潜像の現像時に、現像ローラー111上の磁気ブラシが感光体ドラム12に接触してもよい。ただし、磁気ブラシを感光体ドラム12に接触させずに、上記電気的な力で現像ローラー111から感光体ドラム12に向けてトナーを飛翔させてもよい。
図1を参照して説明を続ける。上記のように、画像形成装置100では、現像装置11a、11b、11c、11dがそれぞれ、感光体ドラム12a、12b、12c、12d(それぞれ像担持体)に形成された静電潜像を現像する。画像形成装置100は、各感光体ドラム12にトナー像を形成した後、1次転写ローラー15a〜15dの各々にバイアス(電圧)をかけて、感光体ドラム12a〜12dの各々に付着したトナー(トナー像)を転写ベルト13(中間転写体)に転写(1次転写)する。さらに、2次転写ローラー16にバイアス(電圧)をかけることにより、転写ベルト13上のトナー像を、搬送される記録媒体P(被転写体)に転写(2次転写)する。その後、定着装置17が、トナーを加熱して、記録媒体Pにトナーを定着させる。これにより、記録媒体Pに画像が形成される。
画像形成装置100は、複数の感光体ドラム12a〜12dを備える。このため、画像形成装置100は、1次転写工程において、複数の感光体ドラム12a〜12dの各々に形成されたトナー像を順次、転写ベルト13に転写することにより、転写ベルト13上に、複数種のトナー像(例えば、異なる色のトナー像)を重ねることができる。また、画像形成装置100では、2次転写工程において、転写ベルト13上に重ねたトナー像を記録媒体Pに一括転写することができる。例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの4色のトナー像を重ね合わせることで、フルカラー画像を形成することができる。記録媒体Pとしては、例えば印刷用紙を用いることができる。
画像形成装置100による画像形成方法の好適な例について説明する。画像形成方法は、次に示すような第1現像及び第2現像を含むことが好ましい。第1現像では、現像装置11内の第1現像剤(初期現像剤)で静電潜像を現像する。第2現像では、第1現像の開始後、現像装置11内の現像剤の排出と現像装置11内への第2現像剤(補給用現像剤)の補給とを行いつつ、現像装置11内の現像剤で静電潜像を現像する。
画像形成装置100は、現像装置11内の初期現像剤による静電潜像の現像を開始した後、現像装置11内の現像剤の排出(排出路116への排出)と、補給用現像剤コンテナ115から現像装置11内への現像剤(補給用現像剤)の補給とを行いつつ、現像装置11内の現像剤で静電潜像を現像するように構成される。例えば、画像形成中(又は、画像形成後)において、現像装置11内へトナーと一緒にキャリアも補給し、補給により過剰になった分だけ現像装置11内のキャリアを排出してもよい。あるいは、画像形成中(又は、画像形成後)において、現像装置11内の現像剤を所定の量(例えば、トナー消費量に基づいて定まる量)ずつ排出し、排出した分を補うだけの新しい現像剤(補給用現像剤)を現像装置11内へ補給してもよい。画像形成中(又は、画像形成後)に現像装置11内のキャリアの交換が行われることで、現像装置11内のキャリアが過度に劣化することを抑制できる。また、キャリアの過度な劣化が抑制されることで、現像装置11内のキャリアの交換回数を低減することができる。初期トナーと補給用トナーとは、互いに同じトナーであってもよいし、異なるトナーであってもよい。ただし、特殊な画像形成装置を用いずに安定して好適な画像の形成を行うためには、初期トナーと補給用トナーとが互いに同じトナーであることが好ましい。なお、2以上のトナーが同じであることは、それらトナーが互換性を有するほどに、それらトナーの間に実質的に性質上の差異がないことを意味する。
本実施形態に係る現像剤セットは、次に示す構成(以下、基本構成と記載する)を有する。なお、本実施形態に係る現像剤セットの適用対象は、前述の画像形成装置100に限られない。本実施形態に係る現像剤セットは、任意のトリクル現像方式の画像形成装置に適用できる。例えば、画像形成装置100において、現像ローラー111と感光体ドラム12との間に、さらに他の現像ローラーを設けたタッチダウン方式の画像形成装置に、本実施形態に係る現像剤セットを適用してもよい。タッチダウン方式の画像形成装置では、例えば現像ローラー111と他の現像ローラーとの間に電位差を生じさせることで、現像ローラー111の表面に担持された現像剤(キャリア及びトナー)のうちトナーのみを他の現像ローラーに移動させて、他の現像ローラーの表面にトナー層を形成する。そして、そのトナー層を感光体ドラム12に移動させて、感光体ドラム12上の静電潜像を現像する。
(現像剤セットの基本構成)
現像剤セットが、初期現像剤として、第1トナーと第1キャリアとを含む第1現像剤を含む。現像剤セットが、補給用現像剤として、第2トナーと第2キャリアとを含む第2現像剤を含む。第1トナー及び第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含む。第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含む。第2キャリアは、キャリア母粒子と、キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含む。第1トナーのトナー外添剤と、第2トナーのトナー外添剤と、第2キャリアのキャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている。
なお、共通の外添剤は、第1トナーのトナー外添剤と、第2トナーのトナー外添剤と、第2キャリアのキャリア外添剤とに共通して含まれる同種の外添剤を示す。2以上の外添剤が同種であることは、それら外添剤が互換性を有するほどに、それら外添剤の間に実質的に性質上の差異がないことを意味する。例えば、実質的に異なる材料から構成される2以上の外添剤は、互換性を有しないと考えられる。また、2以上の外添剤が、実質的に同じ材料から構成されていても、それら外添剤の間で粒子径等が大きく異なる場合には、それら外添剤は互換性を有しないと考えられる。初期現像剤は、未使用状態(例えば、製品販売時)で現像部に収容されている現像剤である。補給用現像剤は、初期現像剤の使用開始後に現像部内へ補給される現像剤である。
現像部内の現像剤に含まれるトナー及びキャリアのうち、トナーは、画像を形成するために消費される。一方、現像部内の現像剤に含まれるトナー及びキャリアのうち、キャリアは、画像を形成するために消費されず、現像剤の排出(例えば、排出路116への排出)が行われるまでは現像部内に残る。現像部内の現像剤は攪拌されながら使用される。このため、長期にわたって現像剤が現像部内に存在すると、キャリア粒子にトナー粒子が付着する現象(スペント)が生じ易い。キャリア粒子にトナー粒子が付着すると、キャリアの帯電付与性が低下する(キャリアがトナーを帯電させにくくなる)傾向がある。
上記基本構成を有する現像剤セットでは、第1トナーのトナー粒子(以下、第1トナー粒子と記載する)が、トナー母粒子(以下、第1トナー母粒子と記載する)と、トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤(以下、第1トナー外添剤と記載する)とを備える。第2トナーのトナー粒子(以下、第2トナー粒子と記載する)は、トナー母粒子(以下、第2トナー母粒子と記載する)と、トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤(以下、第2トナー外添剤と記載する)とを備える。第1キャリアのキャリア粒子(第1キャリア粒子)は、外添剤を備えない。第2キャリアのキャリア粒子(第2キャリア粒子)は、キャリア母粒子(以下、第2キャリア母粒子と記載する)と、第2キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤(以下、第2キャリア外添剤と記載する)とを備える。第1キャリア粒子は、第2キャリア母粒子と同じ構成を有していてもよいし、第2キャリア母粒子とは異なる構成を有していてもよい。
例えば、トナー母粒子(粉体)とトナー外添剤(粉体)とを一緒に攪拌することで、物理的な力でトナー母粒子の表面にトナー外添剤が付着(物理的結合)する。また、第2キャリア母粒子(粉体)と第2キャリア外添剤(粉体)とを一緒に攪拌することで、物理的な力で第2キャリア母粒子の表面に第2キャリア外添剤が付着(物理的結合)する。
例えば、混合装置(例えば、ボールミル)を用いて、第1トナーと第1キャリアとを混合することで、初期現像剤が得られる。また、混合装置(例えば、ボールミル)を用いて、第2トナーと第2キャリアとを混合することで、補給用現像剤が得られる。
上記基本構成を有する現像剤セットでは、第2キャリア粒子(補給用のキャリア粒子)が外添剤(第2キャリア外添剤)を備える。このため、キャリアの補給により、現像部内の現像剤の流動性を向上させることができる。現像剤の流動性が向上することで、前述のスペントが抑制される。しかしながら、第2キャリア粒子から第2キャリア外添剤が脱離した場合には、連続印刷中に第2キャリア外添剤がトナー粒子に付着して、トナー粒子の帯電性を変動させてしまうことも考えられる。このため、現像剤セットを用いた連続印刷で継続的に高画質の画像を形成し続けるためには、第1トナー外添剤と第2トナー外添剤と第2キャリア外添剤とで、帯電挙動が互いに一致しているか、又は帯電挙動が互いに類似していることが好ましい。
上記基本構成を有する現像剤セットでは、第1トナー外添剤と、第2トナー外添剤と、第2キャリア外添剤とに、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている。第1トナー外添剤と第2トナー外添剤と第2キャリア外添剤とは、共通の外添剤を含むことで、概ね同じ帯電挙動を示すようになる。現像剤セットを用いた連続印刷で継続的に高画質の画像を形成し続けるためには、第1トナー外添剤と第2トナー外添剤と第2キャリア外添剤とがそれぞれ、50質量%以上の割合で共通の外添剤を含むことが好ましく、第1トナー外添剤と第2トナー外添剤と第2キャリア外添剤とがそれぞれ、共通の外添剤のみを含むことが特に好ましい。
共通の外添剤としては、シリカ粒子及び/又は酸化チタン粒子が特に好ましい。現像剤セットを用いた連続印刷で継続的に高画質の画像を形成し続けるためには、第1トナー外添剤と第2トナー外添剤と第2キャリア外添剤とが、共通の外添剤として、少なくともシリカ粒子を含むことが好ましく、個数平均1次粒子径8nm以上20nm以下のシリカ粒子を含むことが特に好ましい。現像剤セットを用いた連続印刷で継続的に高画質の画像を形成し続けるためには、第1トナー外添剤と第2トナー外添剤と第2キャリア外添剤とが、共通の外添剤として、少なくとも酸化チタン粒子(チタニア粒子)を含むことが好ましく、個数平均1次粒子径0.25μm以上0.45μm以下の酸化チタン粒子(チタニア粒子)を含むことが特に好ましい。
また、第1キャリア粒子(初期キャリア)が外添剤を備える場合、連続印刷開始時からかぶり濃度(FD)が大きくなる傾向があることを、発明者が見出した。上記基本構成を有する現像剤セットでは、第1キャリア粒子(初期キャリア)が外添剤を備えない。こうした構成を有する現像剤セットを連続印刷に用いることで、継続的に高画質の画像を形成し続けることが可能になる。
現像剤セットを用いた連続印刷で継続的に高画質の画像を形成し続けるためには、上記基本構成において、式「外添被覆量=外添剤粒子の投影面積/キャリア母粒子の表面積」で表される計算上の第2キャリア粒子の外添被覆量が0.10以上1.50以下であることが好ましい。式中、「キャリア母粒子の表面積」及び「外添剤粒子の投影面積」は、第2キャリア粒子に含まれるキャリア母粒子及びキャリア外添剤の各々の質量、粒子半径、及び密度に基づいて算出される。式中、「キャリア母粒子の表面積」は下記式(1)で表され、「外添剤粒子の投影面積」は下記式(2)で表される。
式(1):キャリア母粒子の表面積[m2]={3×4π×(キャリア母粒子の半径[m])2×(キャリア母粒子の量[g])}/{4π×(キャリア母粒子の半径[m])3×(キャリア母粒子の密度[g/m3])}
式(2):外添剤粒子の投影面積[m2]={3×π×(外添剤粒子の半径[m])2×(外添剤粒子の量[g])}/{4π×(外添剤粒子の半径[m])3×(外添剤粒子の密度[g/m3])}
第2キャリア粒子の外添被覆量が少な過ぎる場合には、画像濃度むら(例えば、後述するIDばらつき)が大きくなる傾向がある。また、第2キャリア粒子の外添被覆量が多過ぎる場合には、かぶり濃度(FD)が大きくなる傾向がある。
現像剤セットを用いた連続印刷で継続的に高画質の画像を形成し続けるためには、第1トナーの体積中位径が4μm以上12μm以下であり、第1キャリアの体積中位径が25μm以上100μm以下であり、第2トナーの体積中位径が4μm以上12μm以下であり、第2キャリアの体積中位径が25μm以上100μm以下であることが好ましい。
現像剤セットを用いて高画質の画像を形成するためには、初期現像剤(第1現像剤)における第1トナーの量が、第1キャリア100質量部に対して5質量部以上15質量部以下であり、補給用現像剤(第2現像剤)における第2トナーの量が、第2キャリア100質量部に対して500質量部以上1500質量部以下であることが好ましい。
以下、第1トナー及び第2トナーの各々に含まれるトナー粒子について説明する。
トナー粒子は、トナー母粒子と外添剤とを備える。外添剤はトナー母粒子の表面に付着している。トナー母粒子は、結着樹脂を含有する。必要に応じて、トナー母粒子の結着樹脂中に内添剤(例えば、離型剤、着色剤、電荷制御剤、及び磁性粉の少なくとも1つ)を分散させてもよい。
第1トナー及び第2トナーの各々に含まれるトナー粒子は、トナー母粒子がシェル層を備えないトナー粒子(以下、非カプセルトナー粒子と記載する)であってもよいし、トナー母粒子がシェル層を備えるトナー粒子(以下、カプセルトナー粒子と記載する)であってもよい。非カプセルトナー粒子のトナー母粒子(トナーコア)の表面にシェル層を形成することで、カプセルトナー粒子を製造することができる。シェル層は、実質的に熱硬化性樹脂(例えば、後述する「好適な熱硬化性樹脂」)のみからなってもよいし、実質的に熱可塑性樹脂(例えば、後述する「好適な熱可塑性樹脂」)のみからなってもよいし、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂との両方を含有してもよい。
非カプセルトナー粒子は、例えば粉砕法又は凝集法により作製できる。これらの方法は、非カプセルトナー粒子の結着樹脂中に内添剤を良好に分散させ易い。
粉砕法の一例では、まず、結着樹脂、着色剤、電荷制御剤、及び離型剤を混合する。続けて、得られた混合物を、溶融混練装置(例えば、1軸又は2軸の押出機)を用いて溶融混練する。続けて、得られた溶融混練物を粉砕及び分級する。これにより、トナー母粒子が得られる。粉砕法を用いた場合には、凝集法を用いた場合よりも容易にトナー母粒子を作製できることが多い。
凝集法の一例では、まず、結着樹脂、離型剤、及び着色剤の各々の微粒子を含む水性媒体中で、これらの微粒子を所望の粒子径になるまで凝集させる。これにより、結着樹脂、離型剤、及び着色剤を含む凝集粒子が形成される。続けて、得られた凝集粒子を加熱して、凝集粒子に含まれる成分を合一化させる。これにより、所望の粒子径を有するトナー母粒子が得られる。
カプセルトナー粒子を製造する場合、シェル層の形成方法は任意である。例えば、in−situ重合法、液中硬化被膜法、及びコアセルベーション法のいずれの方法を用いて、シェル層を形成してもよい。
トナー粒子及びキャリア粒子の各々を構成する樹脂の好適な例を以下に示す。
<好適な熱可塑性樹脂>
熱可塑性樹脂の好適な例としては、スチレン系樹脂、アクリル酸系樹脂(より具体的には、アクリル酸エステル重合体又はメタクリル酸エステル重合体等)、オレフィン系樹脂(より具体的には、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ビニルエーテル樹脂、N−ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、又はウレタン樹脂が挙げられる。また、これら各樹脂の共重合体、すなわち上記樹脂中に任意の繰返し単位が導入された共重合体(より具体的には、スチレン−アクリル酸系樹脂又はスチレン−ブタジエン系樹脂等)を使用してもよい。
熱可塑性樹脂は、1種以上の熱可塑性モノマーを、付加重合、共重合、又は縮重合させることで得られる。なお、熱可塑性モノマーは、単独重合により熱可塑性樹脂になるモノマー(より具体的には、アクリル酸系モノマー又はスチレン系モノマー等)、又は縮重合により熱可塑性樹脂になるモノマー(例えば、縮重合によりポリエステル樹脂になる多価アルコール及び多価カルボン酸の組合せ)である。
スチレン−アクリル酸系樹脂は、1種以上のスチレン系モノマーと1種以上のアクリル酸系モノマーとの共重合体である。スチレン−アクリル酸系樹脂を合成するためには、例えば以下に示すような、スチレン系モノマー及びアクリル酸系モノマーを好適に使用できる。
スチレン系モノマーの好適な例としては、スチレン、アルキルスチレン(より具体的には、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、又は4−tert−ブチルスチレン等)、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、又はp−クロロスチレンが挙げられる。
アクリル酸系モノマーの好適な例としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの好適な例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、又は(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルが挙げられる。(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルの好適な例としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、又は(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルが挙げられる。
ポリエステル樹脂は、1種以上の多価アルコールと1種以上の多価カルボン酸とを縮重合させることで得られる。ポリエステル樹脂を合成するためのアルコールとしては、例えば以下に示すような、2価アルコール(より具体的には、ジオール類又はビスフェノール類等)又は3価以上のアルコールを好適に使用できる。ポリエステル樹脂を合成するためのカルボン酸としては、例えば以下に示すような、2価カルボン酸又は3価以上のカルボン酸を好適に使用できる。
ジオール類の好適な例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、又はポリテトラメチレングリコールが挙げられる。
ビスフェノール類の好適な例としては、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、又はビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物が挙げられる。
3価以上のアルコールの好適な例としては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンが挙げられる。
2価カルボン酸の好適な例としては、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、コハク酸、アルキルコハク酸(より具体的には、n−ブチルコハク酸、イソブチルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、又はイソドデシルコハク酸等)、又はアルケニルコハク酸(より具体的には、n−ブテニルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、又はイソドデセニルコハク酸等)が挙げられる。
3価以上のカルボン酸の好適な例としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸が挙げられる。
<好適な熱硬化性樹脂>
熱硬化性樹脂の好適な例としては、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、スルホンアミド系樹脂、グリオキザール系樹脂、グアナミン系樹脂、アニリン系樹脂、ポリイミド樹脂(より具体的には、マレイミド重合体又はビスマレイミド重合体等)、キシレン系樹脂、又はエポキシ樹脂が挙げられる。
熱硬化性樹脂は、1種以上の熱硬化性モノマーを架橋反応(重合)させることで得られる。また、架橋剤を用いることで、熱可塑性モノマーにより熱硬化性樹脂を合成することもできる。なお、熱硬化性モノマーは、架橋性を有するモノマーである。例えば、同種のモノマー同士が「−CH2−」を介して3次元的につながって熱硬化性樹脂になる場合、そのモノマーは「熱硬化性モノマー」に相当する。
熱硬化性モノマーの好適な例としては、メチロールメラミン、メラミン、メチロール化尿素(より具体的には、ジメチロールジヒドロキシエチレン尿素等)、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、又はスピログアナミンが挙げられる。
次に、非カプセルトナー粒子及びキャリア粒子の各々の構成の好適な例について説明する。
[トナー母粒子]
トナー母粒子は、結着樹脂を含有する。また、トナー母粒子は、内添剤(例えば、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉)を含有してもよい。
(結着樹脂)
トナー母粒子では、一般的に、成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂が占める。このため、結着樹脂の性質がトナー母粒子の全体の性質に大きな影響を与えると考えられる。トナーの耐熱保存性及び低温定着性の両立を図るためには、トナー母粒子が、結着樹脂として、前述の「好適な熱可塑性樹脂」を含有することが好ましく、ポリエステル樹脂及びスチレン−アクリル酸系樹脂の少なくとも一方を含有することが特に好ましい。トナーの帯電安定性を向上させるためには、トナー母粒子が、結着樹脂として、酸価5mgKOH/g以上20mgKOH/g以下のポリエステル樹脂を含有することが特に好ましい。
(着色剤)
トナー母粒子は、着色剤を含有してもよい。着色剤としては、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。トナーを用いて高画質の画像を形成するためには、着色剤の量が、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましい。
トナー母粒子は、黒色着色剤を含有していてもよい。黒色着色剤の例としては、カーボンブラックが挙げられる。また、黒色着色剤は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤を用いて黒色に調色された着色剤であってもよい。
トナー母粒子は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤のようなカラー着色剤を含有していてもよい。
イエロー着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、及びアリールアミド化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。イエロー着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、又は194)、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、又はC.I.バットイエローを好適に使用できる。
マゼンタ着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、及びペリレン化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。マゼンタ着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、又は254)を好適に使用できる。
シアン着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン化合物、アントラキノン化合物、及び塩基染料レーキ化合物からなる群より選択される1種以上の化合物を使用できる。シアン着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、又は66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、又はC.I.アシッドブルーを好適に使用できる。
(離型剤)
トナー母粒子は、離型剤を含有していてもよい。離型剤は、例えば、トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましい。
離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素ワックス;酸化ポリエチレンワックス又はそのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素ワックスの酸化物;キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックスのような植物性ワックス;みつろう、ラノリン、又は鯨ろうのような動物性ワックス;オゾケライト、セレシン、又はペトロラタムのような鉱物ワックス;モンタン酸エステルワックス又はカスターワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバワックスのような、脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスを好適に使用できる。1種類の離型剤を単独で使用してもよいし、複数種の離型剤を併用してもよい。
結着樹脂と離型剤との相溶性を改善するために、相溶化剤をトナー母粒子に添加してもよい。
(電荷制御剤)
トナー母粒子は、電荷制御剤を含有していてもよい。電荷制御剤は、例えば、トナーの帯電安定性又は帯電立ち上がり特性を向上させる目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり特性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。
トナー母粒子に正帯電性の電荷制御剤(より具体的には、ピリジン、ニグロシン、又は4級アンモニウム塩等)を含有させることで、トナー母粒子のカチオン性を強めることができる。ただし、トナーにおいて十分な帯電性が確保される場合には、トナー母粒子に電荷制御剤を含有させる必要はない。
(磁性粉)
トナー母粒子は、磁性粉を含有していてもよい。磁性粉の材料としては、例えば、強磁性金属(より具体的には、鉄、コバルト、ニッケル、又はこれら金属の1種以上を含む合金等)、強磁性金属酸化物(より具体的には、フェライト、マグネタイト、又は二酸化クロム等)、又は強磁性化処理が施された材料(より具体的には、熱処理により強磁性が付与された炭素材料等)を好適に使用できる。磁性粉からの金属イオン(例えば、鉄イオン)の溶出を抑制するためには、表面処理された磁性粒子を磁性粉として使用することが好ましい。1種類の磁性粉を単独で使用してもよいし、複数種の磁性粉を併用してもよい。
[キャリア粒子]
第1キャリア粒子及び第2キャリア粒子はそれぞれ、磁性を有する。キャリア粒子に磁性を付与するためには、磁性材料(例えば、フェライトのような強磁性物質)でキャリア粒子の少なくとも一部を形成してもよいし、磁性粒子を分散させた樹脂でキャリア粒子の少なくとも一部を形成してもよい。
第1キャリア粒子は、外添剤を備えない。第2キャリア粒子は、第2キャリア母粒子と、第2キャリア母粒子の表面に付着した第2キャリア外添剤とを備える。このため、第1キャリア粒子では、キャリア母粒子がそのままキャリア粒子として使用される。
第1キャリア粒子及び第2キャリア粒子の各々のキャリア母粒子は、コート層を備えないキャリア母粒子(例えば、フェライトキャリア粒子)であってもよいし、コート層を備えるキャリア母粒子(以下、被覆キャリア粒子と記載する)であってもよい。現像剤を用いて長期にわたって高画質の画像を形成するためには、被覆キャリア粒子を使用することが好ましい。被覆キャリア粒子は、キャリアコアと、キャリアコアの表面を覆うコート層とを備える。コート層は、実質的に樹脂から構成される。コート層を構成する樹脂中に添加剤が分散していてもよい。コート層は、キャリアコアの表面全域を覆っていてもよいし、キャリアコアの表面を部分的に覆っていてもよい。
以下、被覆キャリア粒子の好適な例について説明する。被覆キャリア粒子は、キャリアコア及びコート層を備える。なお、下記構成を有するキャリアコアを、コート層で覆わずに、そのままキャリア母粒子として使用してもよい。
(キャリアコア)
キャリアコアは、磁性材料を含むことが好ましい。キャリアコアに含まれる磁性材料としては、例えば、マグネタイト、バリウムフェライト、マグヘマイト、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Mn−Mgフェライト、Ca−Mgフェライト、Liフェライト、又はCu−Znフェライトのような金属酸化物が好ましく、マグネタイトが特に好ましい。個々のキャリアコアの材料として、1種類の磁性材料を単独で使用してもよいし、2種以上の磁性材料を併用してもよい。キャリアコアとしては、市販品を使用してもよい。また、磁性材料を粉砕及び焼成してキャリアコアを自作してもよい。
キャリアコア全体を上記磁性材料で形成してもよいし、キャリアコアの結着樹脂中に上記磁性材料の粒子を分散させてもよい。キャリアコアの結着樹脂としては、例えば、前述した「好適な熱可塑性樹脂」及び「好適な熱硬化性樹脂」からなる群より選択される1種以上の樹脂を使用できる。
(コート層)
コート層は、キャリアコアを被覆するように、キャリアコアの表面に形成される。コート層の形成方法の例としては、樹脂(又は、樹脂の材料)を含む液にキャリアコアを浸漬する方法、又は、樹脂(又は、樹脂の材料)を含む液を流動層中のキャリアコアに噴霧する方法が挙げられる。
コート層を構成する樹脂は、絶縁性樹脂であることが好ましい。ただし、キャリア粒子の電気抵抗を低くするために、樹脂中に導電性材料を添加してもよい。樹脂中の導電性材料の量を変えることで、キャリア粒子の電気抵抗を調整できる。キャリアの電気抵抗が低いほどキャリアの帯電付与性が低くなる傾向がある。また、キャリアコアを覆うコート層の量(ひいては、コート層の厚さ又は被覆率等)を変えることによっても、キャリア粒子の電気抵抗を調整できる。
コート層を構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂(より具体的には、前述した「好適な熱可塑性樹脂」、又はフッ素含有樹脂等)を使用してもよいし、熱硬化性樹脂(より具体的には、前述した「好適な熱硬化性樹脂」、又はシリコーン樹脂等)を使用してもよい。また、熱可塑性モノマーと硬化剤とを混合することにより、熱可塑性樹脂に架橋性を付与してもよい。コート層は海島構造を有していてもよい。
コート層は、フッ素含有樹脂及びシリコーン樹脂からなる群より選択される1種以上の樹脂を含有することが好ましく、シリコーン樹脂を含有することが特に好ましい。フッ素含有樹脂としては、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリトリフルオロエチレン(より具体的には、ポリクロロトリフルオロエチレン等)、ポリヘキサフルオロプロピレン、及びテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)からなる群より選択される1種以上の樹脂が特に好ましい。シリコーン樹脂としては、メチルシリコーン樹脂が好ましく、質量平均分子量(Mw)7.0×103以上3.0×104以下のメチルシリコーン樹脂が特に好ましい。
[外添剤]
第1トナー外添剤、第2トナー外添剤、及び第2キャリア外添剤(それぞれ複数の外添剤粒子を含む粉体)としては、次に示す外添剤粒子を使用できる。ただし、第1トナー外添剤と、第2トナー外添剤と、第2キャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている。
外添剤粒子としては、無機粒子が好ましく、シリカ粒子、又は金属酸化物(より具体的には、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム等)の粒子が特に好ましい。ただし、外添剤粒子として、脂肪酸金属塩(より具体的には、ステアリン酸亜鉛等)のような有機酸化合物の粒子、又は樹脂粒子を使用してもよい。また、外添剤粒子として、複数種の材料の複合体である複合粒子を使用してもよい。1種類の外添剤を単独で使用してもよいし、複数種の外添剤を併用してもよい。
外添剤粒子は、表面処理されていてもよい。例えば、外添剤粒子としてシリカ粒子を使用する場合、表面処理剤によりシリカ粒子の表面に疎水性及び/又は正帯電性が付与されていてもよい。表面処理剤としては、例えば、カップリング剤(より具体的には、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、又はアルミネートカップリング剤等)、又はシリコーンオイル(より具体的には、ジメチルシリコーンオイル等)を好適に使用できる。シランカップリング剤として、シラン化合物(より具体的には、メチルトリメトキシシラン、又はアミノシラン等)を使用してもよいし、シラザン化合物(より具体的には、HMDS(ヘキサメチルジシラザン)等)を使用してもよい。シリカ粒子の表面が表面処理剤で処理されると、シリカ粒子の表面に存在する多数の水酸基(−OH)が部分的に又は全体的に、表面処理剤に由来する官能基に置換される。その結果、表面処理剤に由来する官能基(詳しくは、水酸基よりも疎水性及び/又は正帯電性の強い官能基)を表面に有するシリカ粒子が得られる。例えば、アミノ基を有するシランカップリング剤を用いてシリカ粒子の表面を処理した場合、シランカップリング剤の水酸基(例えば、水分によりシランカップリング剤のアルコキシ基が加水分解されて生成する水酸基)がシリカ粒子の表面に存在する水酸基と脱水縮合反応(「A(シリカ粒子)−OH」+「B(カップリング剤)−OH」→「A−O−B」+H2O)する。こうした反応により、アミノ基を有するシランカップリング剤とシリカ粒子とが化学結合することで、シリカ粒子の表面にアミノ基が付与される。より詳しくは、シリカ粒子の表面に存在する水酸基が、端部にアミノ基を有する官能基(より具体的には、−O−Si−(CH23−NH2等)に置換される。アミノ基が付与されたシリカ粒子は、未処理のシリカ粒子よりも強い正帯電性を有する傾向がある。また、アルキル基を有するシランカップリング剤を用いた場合には、上記脱水縮合反応により、シリカ粒子の表面に存在する水酸基を、端部にアルキル基を有する官能基(より具体的には、−O−Si−CH3等)に置換することができる。このように、親水性基(水酸基)の代わりに疎水性基(アルキル基)が付与されたシリカ粒子は、未処理のシリカ粒子よりも強い疎水性を有する傾向がある。
好適な現像剤セットの第1の例では、第1トナー外添剤及び第2トナー外添剤の各々がシリカ粒子(共通の外添剤)及び酸化チタン粒子を含み、第2キャリア外添剤がシリカ粒子(共通の外添剤)を含む。好適な現像剤セットの第2の例では、第1トナー外添剤及び第2トナー外添剤の各々がシリカ粒子及び酸化チタン粒子(共通の外添剤)を含み、第2キャリア外添剤が酸化チタン粒子(共通の外添剤)を含む。好適な現像剤セットの第3の例では、第1トナー外添剤、第2トナー外添剤、及び第2キャリア外添剤の各々が、シリカ粒子及び酸化チタン粒子(それぞれ共通の外添剤)を含む。
本発明の実施例について説明する。表1に、実施例又は比較例に係る現像剤セットSA−1〜SA−7及びSB−1〜SB−3(それぞれ初期現像剤及び補給用現像剤を含む現像剤セット)を示す。表2中の「量」は、トナー母粒子の量を100質量部とした場合のトナー外添剤の量(単位:質量部)を示している。表3中の「量」は、キャリア母粒子の量を100質量部とした場合のキャリア外添剤の量(単位:質量部)を示している。表3中の「外添被覆量」は、式「外添被覆量=外添剤粒子の投影面積/キャリア母粒子の表面積」で表される計算上のキャリア粒子の外添被覆量である。式中、「キャリア母粒子の表面積」は前述の式(1)で表され、「外添剤粒子の投影面積」は前述の式(2)で表される。
Figure 2017181652
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以下、現像剤セットSA−1〜SA−7及びSB−1〜SB−3の製造方法、評価方法、及び評価結果について、順に説明する。なお、誤差が生じる評価においては、誤差が十分小さくなる相当数の測定値を得て、得られた測定値の算術平均を評価値とした。
[トナーの準備]
(トナー母粒子の作製)
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20B」)を用いて、ポリエステル樹脂(酸価:5.6mgKOH/g、軟化点(Tm):100℃)100質量部と、着色剤(C.I.ピグメントブルー15:3、成分:銅フタロシアニン顔料)4質量部と、カルナバワックス(株式会社加藤洋行製「カルナウバワックス1号」)5質量部と、4級アンモニウム塩(オリヱント化学工業株式会社製「BONTRON(登録商標)P−51」)1質量部とを混合した。
続けて、得られた混合物を、2軸押出機(株式会社池貝製「PCM−30」)を用いて溶融混練した。続けて、得られた混練物を冷却した後、粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「ターボミル」)を用いて粉砕した。続けて、得られた粉砕物を、分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)を用いて分級した。その結果、体積中位径(D50)6.8μmのトナー母粒子が得られた。
(外添)
FMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて、トナー母粒子(前述の手順で作製したトナー母粒子)100質量部と共に、表2に示すトナー外添剤を表2に示す量だけ混合し、トナー母粒子の表面にトナー外添剤を付着させた。例えば、トナーT−1の製造では、トナー母粒子100質量部と、シリカ粒子1.0質量部と、酸化チタン粒子0.2質量部とを混合し、トナー母粒子の表面にトナー外添剤(シリカ粒子及び酸化チタン粒子)を付着させた。また、トナーT−2の製造では、トナー母粒子100質量部とシリカ粒子1.0質量部とを混合し、トナー母粒子の表面にトナー外添剤(シリカ粒子)を付着させた。シリカ粒子としては、疎水性シリカ粒子(トリメチルシリル基とアミノ基とで表面修飾したシリカ粒子:日本アエロジル株式会社製「AEROSIL(登録商標)RA−200」、BET比表面積:約150m2/g、個数平均1次粒子径:約12nm、密度:約2.2g/cm3)を使用した。また、酸化チタン粒子としては、導電性酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」、基材:TiO2、被覆層:SbドープSnO2膜、個数平均1次粒子径:約0.35μm、密度:約3.9g/cm3)を使用した。
その後、得られた粉体を、200メッシュ(目開き75μm)の篩を用いて篩別した。その結果、トナー粒子(非カプセルトナー粒子)を多数含むトナー(トナーT−1及びT−2)が得られた。得られたトナーT−1及びT−2の各々の体積中位径(D50)は6.8μmであった。
[キャリアの準備]
(キャリアコアの作製)
Fe23とCuOとZnOとを含む混合物を、湿式ボールミルを用いて、粒子径が1μm以下になるように粉砕した。その後、得られた粉砕物にポリビニルアルコールを添加し、スプレードライヤーを用いて粉砕物の造粒処理を行った。続けて、得られた造粒物を電気炉に入れて焼成した後、解砕工程及び分級工程を経て、キャリアコアを得た。
(キャリアコート液の調製)
トルエンにメチルシリコーン樹脂を入れて溶かして、樹脂溶液を得た。続けて、得られた樹脂溶液に硬化触媒(オクチル酸)を添加して、キャリアコート液を得た。
(キャリアC−1の作製)
続けて、上記のようにして得たキャリアコア100質量部及びキャリアコート液3質量部をそれぞれ、流動層コーティング装置(フロイント産業株式会社製「スパイラフロー(登録商標)SFC−5」)に投入し、コ−ティング装置を用いて、キャリアコアの表面をメチルシリコーン樹脂の膜(コート層)で被覆した。その後、得られた樹脂被覆粒子(粉体)を、箱型棚式乾燥機を用いて260℃で3時間加熱して、体積中位径(D50)35μmのキャリアC−1(粉体)を得た。得られたキャリアC−1において、コート層に含有されるメチルシリコーン樹脂の質量平均分子量(Mw)は、1.5×104であった。
(キャリアC−2の作製)
粉体混合機(愛知電機株式会社製「ロッキングミキサー(登録商標)」、混合方式:容器回転揺動方式)を用いて、上記のようにして得たキャリアC−1(粉体)100質量部と、疎水性シリカ粒子(AEROSIL RA−200)0.01質量部とを1時間混合した。その結果、キャリア母粒子(キャリアC−1のキャリア粒子)の表面にキャリア外添剤(シリカ粒子)が付着して、キャリアC−2(粉体)が得られた。得られたキャリアC−2の体積中位径(D50)は35μmであった。
(キャリアC−3の作製)
キャリアC−3の作製方法は、疎水性シリカ粒子(AEROSIL RA−200)の量を0.010質量部から0.005質量部に変更した以外は、キャリアC−2の作製方法と同じであった。得られたキャリアC−3の体積中位径(D50)は35μmであった。
(キャリアC−4の作製)
キャリアC−4の作製方法は、疎水性シリカ粒子(AEROSIL RA−200)の量を0.01質量部から0.10質量部に変更した以外は、キャリアC−2の作製方法と同じであった。得られたキャリアC−4の体積中位径(D50)は35μmであった。
(キャリアC−5の作製)
キャリアC−5の作製方法は、疎水性シリカ粒子(AEROSIL RA−200)の量を0.01質量部から0.12質量部に変更した以外は、キャリアC−2の作製方法と同じであった。得られたキャリアC−5の体積中位径(D50)は35μmであった。
(キャリアC−6の作製)
粉体混合機(ロッキングミキサー)を用いて、前述の手順で得たキャリアC−1(粉体)100質量部と、導電性酸化チタン粒子(EC−100)0.50質量部とを1時間混合した。その結果、キャリア母粒子(キャリアC−1のキャリア粒子)の表面にキャリア外添剤(酸化チタン粒子)が付着して、キャリアC−6(粉体)が得られた。得られたキャリアC−6の体積中位径(D50)は35μmであった。
(キャリアC−7の作製)
粉体混合機(ロッキングミキサー)を用いて、前述の手順で得たキャリアC−1(粉体)100質量部と、疎水性シリカ粒子(AEROSIL RA−200)0.005質量部と、導電性酸化チタン粒子(EC−100)0.50質量部とを1時間混合した。その結果、キャリア母粒子(キャリアC−1のキャリア粒子)の表面にキャリア外添剤(シリカ粒子及び酸化チタン粒子)が付着して、キャリアC−7(粉体)が得られた。得られたキャリアC−7の体積中位径(D50)は35μmであった。
上記のようにして得られたキャリアC−1〜C−7の各々のキャリア母粒子の密度は、約4.5g/cm3であった。
[初期現像剤の準備]
初期トナー(各現像剤セットに定められた、表1に示されるトナーT−1又はT−2)8質量部と、初期キャリア(各現像剤セットに定められた、表1に示されるキャリアC−1又はC−2)100質量部とを、粉体混合機(ロッキングミキサー)を用いて30分間混合して、初期現像剤(2成分現像剤)を調製した。例えば、現像剤セットSA−1の製造では、トナーT−1とキャリアC−1とを混合した。
[補給用現像剤の準備]
補給用トナー(各現像剤セットに定められた、表1に示されるトナーT−1又はT−2)100質量部と、補給用キャリア(各現像剤セットに定められた、表1に示されるキャリアC−1〜C−7のいずれか)10質量部とを、粉体混合機(ロッキングミキサー)を用いて1分間混合して、補給用現像剤(2成分現像剤)を調製した。例えば、現像剤セットSA−1の製造では、トナーT−1とキャリアC−2とを混合した。
[評価方法]
各試料(現像剤セットSA−1〜SA−7及びSB−1〜SB−3)の評価方法は、以下の通りである。
評価機としては、レーザープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「ECOSYS(登録商標)FS−8000C」の改造機)を用いた。この評価機は、感光体に形成された静電潜像をトナーで現像するように構成される現像装置と、補給用現像剤を現像装置内へ補給するように構成される補給用現像剤コンテナとを備えていた。試料(現像剤セット)の初期現像剤を評価機の現像装置に投入し、試料(現像剤セット)の補給用現像剤を評価機の補給用現像剤コンテナに投入した。
温度20℃かつ湿度65%RHの環境下、上記評価機を用いて、印字率4%のサンプル画像を記録媒体(印刷用紙)に20万枚連続で印刷する耐刷試験を行った。詳しくは、連続印刷が指示されると、まず、評価機は、現像装置内の初期現像剤で感光体の静電潜像を現像することにより、記録媒体(印刷用紙)に対する印刷(画像の形成)を行った。その後、評価機は、現像装置内の現像剤の排出と現像装置内への補給用現像剤の補給とを行いつつ現像装置内の現像剤で感光体の静電潜像を現像することにより、記録媒体(印刷用紙)に対する印刷(画像の形成)を引き続き行った。
1枚目と5万枚目と20万枚目との各々のタイミングで、画像濃度(ID)及びかぶり濃度(FD)をそれぞれ測定した。さらに、耐刷試験後に、上記評価機を用いて、印字率100%の画像(ソリッド画像)の全面印刷を記録媒体(印刷用紙)に行った。そして、全面印刷後の記録媒体についてIDばらつきを測定した。
画像濃度(ID)の測定では、反射濃度計(X−Rite社製「SpectroEye(登録商標)」)を用いて、印刷後の記録媒体のソリッド部(詳しくは、形成されたサンプル画像のソリッド部)の反射濃度(ID:画像濃度)を測定した。
かぶり濃度(FD)の測定では、印刷後の記録媒体の空白部(詳しくは、形成されたサンプル画像の空白部)の反射濃度を、反射濃度計(X−Rite社製「SpectroEye」)を用いて測定した。そして、次の式に基づいて、かぶり濃度(FD)を算出した。
FD=(空白部の反射濃度)−(未印刷紙の反射濃度)
IDばらつきの測定では、全面印刷後の記録媒体(印刷用紙)の先端から2cmの位置の反射濃度(外側ID)と、全面印刷後の記録媒体(印刷用紙)の先端から20cmの位置の反射濃度(内側ID)とを、それぞれ測定した。そして、次の式に基づいて、IDばらつき(単位:%)を算出した。外側IDと内側IDとの差(絶対値)が大きくなるほど、IDばらつきは大きくなる。
IDばらつき=100×|外側ID−内側ID|/外側ID
画像濃度(ID)は、1.300以上であれば○(良い)と評価し、1.300未満であれば×(良くない)と評価した。かぶり濃度(FD)が0.010未満であれば○(良い)と判断し、かぶり濃度(FD)が0.010以上であれば×(良くない)と判断した。IDばらつきが10%未満であれば○(良い)と判断し、IDばらつきが10%以上であれば×(良くない)と判断した。
[評価結果]
現像剤セットSA−1〜SA−7及びSB−1〜SB−3の各々について、IDばらつき、画像濃度(1枚目、5万枚目、20万枚目)、及びかぶり濃度(1枚目、5万枚目、20万枚目)を評価した結果を、表4に示す。表4中の「−」は、測定できないほど評価結果が悪かったことを示す。
Figure 2017181652
現像剤セットSA−1〜SA−7(実施例1〜7に係る現像剤セット)はそれぞれ、前述の基本構成を有していた。詳しくは、現像剤セットSA−1〜SA−7ではそれぞれ、初期現像剤が、第1トナーと第1キャリアとを含んでいた。また、補給用現像剤が、第2トナーと第2キャリアとを含んでいた。第1トナー及び第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含んでいた(表1及び表2参照)。第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子(キャリアC−1)を、複数含んでいた(表1及び表3参照)。第2キャリアは、キャリア母粒子と、キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子(キャリアC−2〜C−7のいずれか)を、複数含んでいた(表1及び表3参照)。第1トナーのトナー外添剤と、第2トナーのトナー外添剤と、第2キャリアのキャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれていた(表1〜表3参照)。
現像剤セットSA−1〜SA−7の各々において、第1トナー外添剤と第2トナー外添剤と第2キャリア外添剤とはそれぞれ、50質量%以上の割合で共通の外添剤(シリカ粒子及び/又は酸化チタン粒子)を含んでいた。例えば現像剤セットSA−1では、共通の外添剤がシリカ粒子であり、第1トナー外添剤及び第2トナー外添剤の各々における共通の外添剤の質量割合は83質量%(≒100×1.0/1.2)であり、第2キャリア外添剤における共通の外添剤の質量割合は100質量%であった。
表4に示されるように、現像剤セットSA−1〜SA−7に関してはそれぞれ、IDばらつき、画像濃度(ID)、及びかぶり濃度(FD)の各々の評価で、良い結果が得られた。現像剤セットSA−1〜SA−7の各々を連続印刷に用いた場合にはそれぞれ、継続的に高画質の画像を形成し続けることができた。
本発明に係る現像剤セット、画像形成装置、及び画像形成方法は、例えば複写機、プリンター、又は複合機において画像を形成するために用いることができる。
10 転写装置
11、11a〜11d 現像装置
12、12a〜12d 感光体ドラム
13 転写ベルト
14a 駆動ローラー
14b 従動ローラー
14c テンションローラー
15a〜15d 1次転写ローラー
16 2次転写ローラー
17 定着装置
18 クリーニング装置
20 制御部
100 画像形成装置
111 現像ローラー
112 規制ブレード
113 第1攪拌シャフト
114 第2攪拌シャフト
115 補給用現像剤コンテナ
115a 補給量調整部材
116 排出路
117 回収容器
P 記録媒体
R 収容部

Claims (9)

  1. 現像部内の初期現像剤による静電潜像の現像を開始した後、前記現像部内の現像剤の排出と前記現像部内への現像剤の補給とを行いつつ、前記現像部内の現像剤で静電潜像を現像する画像形成装置で用いられる現像剤セットであって、
    前記初期現像剤として、第1トナー及び第1キャリアを含む第1現像剤を含み、
    前記補給用の現像剤として、第2トナー及び第2キャリアを含む第2現像剤を含み、
    前記第1トナー及び前記第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含み、
    前記第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含み、
    前記第2キャリアは、キャリア母粒子と、前記キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含み、
    前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている、現像剤セット。
  2. 式「外添被覆量=外添剤粒子の投影面積/キャリア母粒子の表面積」で表される計算上の前記第2キャリア粒子の外添被覆量は0.10以上1.50以下であり、
    前記式中、「キャリア母粒子の表面積」及び「外添剤粒子の投影面積」は、前記第2キャリア粒子の前記キャリア母粒子及び前記キャリア外添剤の各々の質量、粒子半径、及び密度に基づいて算出される、請求項1に記載の現像剤セット。
  3. 前記第1トナーの体積中位径は4μm以上12μm以下であり、
    前記第1キャリアの体積中位径は25μm以上100μm以下であり、
    前記第2トナーの体積中位径は4μm以上12μm以下であり、
    前記第2キャリアの体積中位径は25μm以上100μm以下である、請求項1又は2に記載の現像剤セット。
  4. 前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とは、前記共通の外添剤として少なくともシリカ粒子を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像剤セット。
  5. 前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とは、前記共通の外添剤として少なくとも酸化チタン粒子を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像剤セット。
  6. 前記第1キャリアの前記第1キャリア粒子と前記第2キャリアの前記キャリア母粒子とはそれぞれ、キャリアコアと、前記キャリアコアの表面を覆うコート層とを備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の現像剤セット。
  7. 前記第1キャリアの前記第1キャリア粒子の前記コート層と、前記第2キャリアの前記キャリア母粒子の前記コート層とはそれぞれ、シリコーン樹脂を含有する、請求項6に記載の現像剤セット。
  8. 第1トナー及び第1キャリアを含む第1現像剤を収容し、トナーで静電潜像を現像するように構成される現像部と、
    第2トナー及び第2キャリアを含む第2現像剤を前記現像部内へ補給するように構成される現像剤補給部と、
    を備え、
    前記第1トナー及び前記第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含み、
    前記第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含み、
    前記第2キャリアは、キャリア母粒子と、前記キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含み、
    前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている、画像形成装置。
  9. 現像部内の第1現像剤で静電潜像を現像する第1現像と、
    前記第1現像の開始後、前記現像部内の現像剤の排出と前記現像部内への第2現像剤の補給とを行いつつ、前記現像部内の現像剤で静電潜像を現像する第2現像と、
    を含み、
    前記第1現像剤は、第1トナー及び第1キャリアを含み、
    前記第2現像剤は、第2トナー及び第2キャリアを含み、
    前記第1トナー及び前記第2トナーはそれぞれ、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着したトナー外添剤とを備えるトナー粒子を、複数含み、
    前記第1キャリアは、外添剤を備えない第1キャリア粒子を、複数含み、
    前記第2キャリアは、キャリア母粒子と、前記キャリア母粒子の表面に付着したキャリア外添剤とを備える第2キャリア粒子を、複数含み、
    前記第1トナーの前記トナー外添剤と、前記第2トナーの前記トナー外添剤と、前記第2キャリアの前記キャリア外添剤とには、共通の外添剤が少なくとも1種含まれている、画像形成方法。
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