JP2017180876A - 冷温水変換ユニット及び空気調和システム - Google Patents

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裕幸 樋口
Hiroyuki Higuchi
裕幸 樋口
柴田 義人
Yoshito Shibata
義人 柴田
大田 睦夫
Mutsuo Ota
睦夫 大田
賢一郎 神
Kenichiro Jin
賢一郎 神
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Abstract

【課題】低コストにて冷房運転または暖房運転に切り換え可能な個別空調を実現する冷温水変換ユニット及び空気調和システムを提供する。【解決手段】冷温水変換ユニット10は、送水管112から通水される冷温水を使用して熱交換を行い、冷温水をファンコイルユニット20へ通水する装置であり、熱交換の有無により流路の切り換えを行う三方弁11、弁12、第1の熱交換器13、第2の熱交換器14、ヒートポンプ回路15、ポンプ16、及び温度計17,18を備えている。温度計17,18の測定結果、ファンコイルユニット20の設定温度、及び室内温度に基づき、室内負荷が冷房であり、冷温水が温水の場合、または室内負荷が暖房であり、冷温水が冷水の場合、熱交換を行う。これにより、個別空調を実現することが可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、室内空間に設置されたファンコイルユニットに接続される冷温水変換ユニット及び空気調和システムに関する。
高層ビルのような建造物のうち、ホテルや病院のように、個別に部屋が仕切られているような施設の空気調和設備では、以下のような課題があった。
高層ビルのような建造物における空気調和設備では、チラー等から生成される冷水により熱交換が行われて冷房運転が行われ、ボイラ装置から通水される温水により熱交換が行われて暖房運転が行われている。これらの熱交換は、各部屋に配設されているファンコイルユニットにより行われている。しかし、従来の空気調和設備では、その建造物全体で冷房運転または暖房運転のいずれか一方しか選択できない構成であり、各部屋で冷房運転または暖房運転の選択が出来ない構成になっていた。
図6は、例えば、ホテルのような建造物において、パイプシャフト101及び客室102における空気調和設備の例を示す機器配置系統図である。パイプシャフト101は、配管設備が収容されているバックヤードであり、チラーや冷温水発生器またはボイラ装置から熱媒体である冷温水を通水するための送配管111と、送配管111から後述するファンコイルユニット20へ通水するための送水管112と、ファンコイルユニット20から冷温水を配管側へ通水する還水管114と、チラーや冷温水発生器またはボイラ装置へ冷温水を通水するための還配管116とが収容されている。また、送水管112には通水を制御する弁113が、還水管114には通水を制御する弁115が配設されている。客室102には、冷暖房設備であるファンコイルユニット20が配設されている。ファンコイルユニット20は、熱交換器21と、ファン22と、通風口23,24とを備えている。熱交換器21は、送水管112から通水された冷温水と客室102内の空気との間で熱交換を行う装置である。ファン22は、熱交換器21にて熱交換された空気を客室102内に送風する装置である。通風口23,24は、熱交換器21との間で熱交換を行う空気の入口であり、ファン22から送風される空気の出口である。
このようなファンコイルユニット20は、送水管112及び還水管114の2本の配管が配設されている(二管式ファンコイルユニット)が、この送水管112に通水する水を冷水にするか温水にするかは建造物全体で決めなければならず、一般には、所定の時期は冷水(冷房運転のみ)、その他の時期は温水(暖房運転のみ)というように運用されている。このように、ファンコイルユニット112では、冷水または温水のどちらを通水させるか切り替えることは出来ない構造になっていた。そのため、例えばホテルのように不特定多数の者が各部屋に宿泊する建造物の場合、各部屋で希望する室温は様々であり、不満が大きかった。
このような課題を解決するため、各ファンコイルユニットに、チラー等から冷水が通水される送水管及び還水管と、ボイラ装置等から温水が通水される送水管及び還水管との4本の配管が配設されている四管式ファンコイルユニットが提供されている。しかしながら、既存の建造物にこのファンコイルユニットを配設する場合、各部屋への配管設備そのものを増設する必要があり、非常に大規模な改修工事が必要であるため、設備コストが大きいものであった。また、チラーやボイラ装置などを常時稼働させる必要があるため、維持コストも大きいものであった。
そのため、冷温水と空気との間で熱交換を行う熱交換器を備えたヒートポンプが設けられている空気調和機内に,冷温水が通水するファンコイルを設置して,熱交換器またはファンコイルのいずれか一方だけに冷温水を通水する回路と、両者ともに通水する回路とが切換可能である空気調和機ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。この空気調和機ユニットは、二管式ファンコイルユニットであっても、回路の切換により個別空調を実現するものである。
特開平05−118595号公報
しかしながら、特許文献1に記載の空気調和機ユニットは、ヒートポンプ及びファンコイルの両方を稼働させるハイブリッド方式であるため、四管式ファンコイルユニットほどではなくとも、維持コストが大きいものであった。
そこで本発明は、二管式ファンコイルユニットに接続可能であり、低コストにて冷房運転または暖房運転に切り換え可能な個別空調を実現する冷温水変換ユニット及び空気調和システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、室内空間に設置されている二管式のファンコイルユニットと、冷水または温水である熱媒体が通水する配管との間に接続され、前記熱媒体を使用して熱交換を行い、前記熱媒体を前記ファンコイルユニットへ通水する冷温水変換ユニットであって、前記熱媒体が温水であり、前記室内空間にて冷房運転が行われる場合、または前記熱媒体が冷水であり、前記室内空間にて暖房運転が行われる場合に前記熱媒体を使用して熱交換を行う、ことを特徴とする。
この発明によれば、室内にて冷房運転が行われているが熱媒体が温水である場合、または、室内にて暖房運転が行われているが熱媒体が冷水である場合、熱媒体を使用して熱交換を行う。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷温水変換ユニットにおいて、熱交換を行う場合、または熱交換を行わない場合に対応して前記熱媒体の流路を切り換える三方弁と、前記配管側に配設されて前記三方弁に接続され、前記配管から前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第1の熱交換器と、前記ファンコイルユニット側に配設され、前記ファンコイルユニットから前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第2の熱交換器と、前記第1の熱交換器と、前記第2の熱交換器との間に配設されたヒートポンプ回路と、前記ファンコイルユニットから通水される前記熱媒体を前記第2の熱交換器へ送るポンプと、を備え、熱交換を行う場合、前記第1の熱交換器と前記ヒートポンプ回路との間で熱交換が行われるとともに、前記ヒートポンプ回路と前記第2の熱交換器との間で熱交換が行われる、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の冷温水変換ユニットにおいて、前記配管から通水される熱媒体の水路と、前記ファンコイルユニットから通水される熱媒体の水路とが独立して配設され、前記配管側に配設され、前記配管から前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第1の熱交換器と、前記ファンコイルユニット側に配設され、前記ファンコイルユニットから前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第2の熱交換器と、前記第1の熱交換器と、前記第2の熱交換器との間に配設されたヒートポンプ回路と、前記ファンコイルユニットから通水される前記熱媒体を前記第2の熱交換器へ送るポンプと、前記ファンコイルユニット側に配設され、前記ファンコイルユニットから通水される前記熱媒体を貯留する膨張タンクと、を備え、熱交換を行う場合、前記第1の熱交換器と前記ヒートポンプ回路との間で熱交換が行われるとともに、前記ヒートポンプ回路と前記第2の熱交換器との間で熱交換が行われる、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷温水変換ユニットと、前記ファンコイルユニットと、を備えたことを特徴とする空気調和システムである。
請求項1及び4記載の発明によれば、室内にて冷房運転が行われているが熱媒体が温水である場合、または、室内にて暖房運転が行われているが熱媒体が冷水である場合、熱媒体を使用して熱交換を行うので、冷房運転または暖房運転を個別に切り換えることができる。これにより、二管式ファンコイルユニットに接続する冷温水変換ユニットであっても、個別空調を実現することが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、熱交換を行う場合または熱交換を行わない場合に対応して、熱媒体の流路を切り換える三方弁を備えたことにより、熱交換を行う場合は熱媒体を第1の熱交換器へ通水させて熱交換を行い、熱交換を行わない場合は熱媒体をファンコイルユニットへ通水させることができる。そのため、ヒートポンプ回路及びポンプは熱交換を行う場合のみ動作するので、維持コストを低減させることができ、低コストにて冷房運転または暖房運転を切り換え可能な個別空調を実現することが可能になる。また、ファンコイルユニットに接続して使用される冷温水変換ユニットにて実現するので、室内空間に設置されているファンコイルユニットには影響しないため、室内の工事は不要となり、設備コストを低減させることが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、配管から通水される熱媒体の水路と、ファンコイルユニットから通水される熱媒体の水路とが独立して配設されているので、背圧の負荷を低減させることができる。そのため、高層ビルのように背圧が高い場合であっても本発明を適用することができるので、冷房運転または暖房運転を選択可能な個別空調を実現することが可能になる。また、ファンコイルユニットに接続して使用される冷温水変換ユニットにて実現するので、室内空間に設置されているファンコイルユニットには影響しないため、室内の工事は不要となり、設備コストを低減させることが可能になる。
この発明の実施の形態1に係る空気調和システム1の概略を示す機器配置系統図である。 図1の冷温水変換ユニット10を図6のパイプシャフト101に配設した状態を示す機器配置系統図である。 図1の冷温水変換ユニット10の制御例を示す一覧表である。 この発明の実施の形態2に係る空気調和システム1Aの概略を示す機器配置系統図である。 図4の冷温水変換ユニット30を図6のパイプシャフト101に配設した状態を示す機器配置系統図である。 建造物のパイプシャフト101及び客室102における従来の空気調和設備の例を示す機器配置系統図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図3は、この発明の実施の形態1に係る空気調和システム1を示し、図1は、空気調和システム1の概略を示す機器配置系統図であり、図2は、図1の冷温水変換ユニット10を図6のパイプシャフト101に配設した状態を示す機器配置系統図である。この空気調和システム1は、ホテルのような建造物の客室に配設されている空気調和設備であり、冷温水変換ユニット10と、ファンコイルユニット20とから構成され、送水管112及び還水管114により接続されている。また、送水管112及び還水管114は、図2に示すように、送配管(配管)111及び還配管(配管)116に接続されている。なお、ファンコイルユニット20の構成は図6に示すファンコイルユニット20と同様であるため、その構成についての説明を省略する。
図1に示す冷温水変換ユニット10は、送配管111から送水管112を経由して通水される熱媒体としての冷温水を使用して熱交換を行い、冷温水をファンコイルユニット20へ通水する装置であり、三方弁11と、弁12と、第1の熱交換器13と、第2の熱交換器14と、ヒートポンプ回路15と、ポンプ16と、温度計17,18とを備えている。
三方弁11は、冷温水をファンコイルユニット20へ通水するか、または第1の熱交換器13へ通水するかを切り換える弁である。弁12は、三方弁11の状態に合わせて、三方弁11から通水される冷温水または第2の熱交換器14から通水される冷温水をファンコイルユニット20へ通水するための弁である。すなわち、三方弁11が冷温水をファンコイルユニット20へ通水させる場合、冷温水が第2の熱交換器14の方向へ流れないようにするため、弁12は閉じられ、三方弁11が冷温水を第1の熱交換器13へ通水させる場合、第2の熱交換器14から冷温水をファンコイルユニット20へ通水させるため、弁12は開かれる。
第1の熱交換器13は、送水管112から通水される冷温水と、ヒートポンプ回路15と熱交換を行うための装置である。第2の熱交換器14は、ファンコイルユニット20から通水される冷温水と、ヒートポンプ回路15と熱交換を行うための装置である。この第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14は、例えば、プレート式熱交換器にて構成されている。ヒートポンプ回路15は、第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14との間で冷媒と冷却水を熱交換するために、空気を圧縮して高温化する装置である。このヒートポンプ回路15は、図2に示す四方弁151と、コンプレッサ152と、膨張弁153とにより構成されている。
ポンプ16は、ファンコイルユニット20から通水される冷温水を第2の熱交換器14へ送るための動力源であり、これは、第2の熱交換器14とファンコイルユニット20との間を冷温水が循環する場合、圧力が発生しないため、冷温水が循環させるために必要になるものである。
温度計17,18は、送水管112を通水する冷温水の温度を測定するための装置であり、後述するように、冷温水変換ユニット10の各装置を制御するための装置である。温度計17は、送水管112の入口付近(三方弁11の手前)に設置され、温度計18は、送水管112の出口付近(ファンコイルユニット20の手前)に設置されている。
次に、このような空気調和システム1の動作等について説明する。
図3は、図1の冷温水変換ユニット10の制御例を示す一覧表である。この表において熱源が「冷水」「温水」のいずれであるかの判定は、温度計17の測定結果が所定温度以下であれば「冷水」と判定し、それ以上であれば「温水」と判定する。なお、「フリークーリング冷水」「循環ポンプのみ」については後述する。また、室内負荷が「冷房(冷房運転)」「暖房(暖房運転)」のいずれであるかの判定は、例えば、ファンコイルユニット20の設定温度と客室102の室内温度の測定結果から、偏差を算出してその偏差により判定する。その他の方法として、ファンコイルユニット20に「冷房」「暖房」と指定可能なスイッチ等が設けられていれば、その状態で判定しても良い。
熱源が「冷水」の場合であって、室内負荷が「冷房」の場合、三方弁11は「直通」、すなわち送水管112から直接ファンコイルユニット20へ冷温水を通水するようにする。このとき、送配管111から送水管112を経由して通水される冷温水によって、ファンコイルユニット20にて熱交換が行われて冷房運転の状態になる。そのため、第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14にて熱交換は行わないので、コンプレッサ152及びポンプ16を動作させる必要はないため、コンプレッサ152及びポンプ16の動作状態は「停止」となっている。
熱源が「冷水」の場合であって、室内負荷が「暖房」の場合、三方弁11は「バイパス」、すなわち送水管112から第1の熱交換器13へ冷温水を通水するようにする。このとき、第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14にて熱交換が行なわれ、熱交換されて温水の状態である冷温水が第2の熱交換器14から弁12を経由してファンコイルユニット20へ通水される。その後、ファンコイルユニット20にて熱交換が行われて暖房運転の状態になる。このとき、ファンコイルユニット20の設定温度によりコンプレッサ152の動作状態を制御する必要があるので、コンプレッサ152の動作状態は「温水温度制御」となっている。このときの温度制御は、温度計18の測定結果に基づいて行われる。また、第2の熱交換器14からファンコイルユニット20へ冷温水を通水させる必要があるので、ポンプ16の動作状態は「運転」となっている。
熱源が「温水」の場合であって、室内負荷が「冷房」の場合、三方弁11は「バイパス」、すなわち送水管112から第1の熱交換器13へ冷温水を通水するようにする。このとき、第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14にて熱交換が行なわれ、熱交換されて冷水の状態である冷温水が第2の熱交換器14から弁12を経由してファンコイルユニット20へ通水される。その後、ファンコイルユニット20にて熱交換が行われて冷房運転の状態になる。このとき、ファンコイルユニット20の設定温度によりコンプレッサ152の動作状態を制御する必要があるので、コンプレッサ152の動作状態は「冷水温度制御」となっている。このときの温度制御は、温度計18の測定結果に基づいて行われる。また、第2の熱交換器14からファンコイルユニット20へ冷温水を通水させる必要があるので、ポンプ16の動作状態は「運転」となっている。
熱源が「温水」の場合であって、室内負荷が「暖房」の場合、三方弁11は「直通」、すなわち送水管112から直接ファンコイルユニット20へ冷温水を通水するようにする。このとき、送配管111から送水管112を経由して通水される冷温水によって、ファンコイルユニット20にて熱交換が行われて暖房運転の状態になる。そのため、第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14にて熱交換は行わないので、コンプレッサ152及びポンプ16を動作させる必要はないため、コンプレッサ152及びポンプ16の動作状態は「停止」となっている。
なお、熱源が「フリークーリング冷水」の状態とは、室温より外気温が低い場合に密閉式冷却塔などを使用して直接冷水を送配管111に通水させる状態である。この場合、熱源が「冷水」の場合と同様の制御が行われる。また、熱源が「循環ポンプのみ」の状態とは、温度計17の測定結果から熱源の判定を行わない場合であって、この場合は、常時第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14による熱交換が行われるので、三方弁11は「バイパス」、コンプレッサ152の動作状態は、室内負荷が「冷房」のときは「冷水温度制御」、「暖房」のときは「温水温度制御」となり、ポンプ16の動作状態は「運転」となっている。
以上のように、この空気調和システム1によれば、二管式ファンコイルユニットであるファンコイルユニット20に接続され、温度計17により測定された送水管112を通水する冷温水が「冷水」の場合であって、客室102の室内負荷が「暖房」の場合、または、送水管112を通水する冷温水が「温水」の場合であって、客室102の室内負荷が「冷房」の場合、第1の熱交換器13及び第2の熱交換器14にて熱交換が行なわれるため、個別空調を実現することが可能になる。また、熱交換器13及び第2の熱交換器14にて熱交換が行われる場合のみコンプレッサ152とポンプ16が動作するので、維持コストを低減させることが可能になる。
また、冷温水変換ユニット10はパイプシャフト101に配設されているため、客室102に設置されているファンコイルユニット20には影響しないため、客室102内の工事は不要となり、設備コストを低減させることが可能になる。
(実施の形態2)
図4及び図5は、この発明の実施の形態2に係る空気調和システム1Aを示し、図4は、空気調和システム1Aの概略を示す機器配置系統図であり、図5は、図4の冷温水変換ユニット30を図6のパイプシャフト101に配設した状態を示す機器配置系統図である。この空気調和システム1Aは、冷温水変換ユニット30を備えている点において、実施の形態1と異なる。冷温水変換ユニット30には、送水管112から還水管114へ通水される経路と独立して、送水管112a及び還水管114aが配設され、ファンコイルユニット20から送水管112a、及び還水管114aへ通水される経路が形成されている。
図4に示す冷温水変換ユニット30は、送水管112から還水管114へ通水される冷温水と、送水管112aから還水管114aへ通水される冷温水との間で熱交換を行い、冷温水をファンコイルユニット20へ通水する装置であり、第1の熱交換器31と、第2の熱交換器32と、ヒートポンプ回路33と、ポンプ34と、膨張タンク35と、温度計36,37とを備えている。なお、第1の熱交換器31、第2の熱交換器32、ヒートポンプ回路33、ポンプ34、及び温度計36,37は、実施の形態1に係る第1の熱交換器13、第2の熱交換器14、ヒートポンプ回路15、ポンプ16、及び温度計17,18と同様である。
第1の熱交換器31は、送水管112から通水される冷温水と、ヒートポンプ回路33と熱交換を行うための装置である。第2の熱交換器32は、ファンコイルユニット20から通水される冷温水と、ヒートポンプ回路15と熱交換を行うための装置である。ヒートポンプ回路33は、第1の熱交換器31及び第2の熱交換器32との間で冷媒と冷却水を熱交換するために、空気を圧縮して高温化する装置である。このヒートポンプ回路33は、図5に示す四方弁331と、コンプレッサ332と、膨張弁333とにより構成されている。ポンプ34は、ファンコイルユニット20から通水される冷温水を第2の熱交換器32へ送るための動力源である。
膨張タンク35は、送水管112から還水管114へ通水される経路と、送水管112aから還水管114aへ通水される経路とが独立しているため、冷温水を貯留する必要があるために配設されているものである。
温度計36,37は、送水管112及び送水管112aを通水する冷温水の温度を測定するための装置であり、後述するように、冷温水変換ユニット30の各装置を制御するための装置である。温度計36は、送水管112の入口付近に設置され、温度計37は、送水管112aの入口付近に設置されている。
次に、このような空気調和システム1Aの動作等について説明する。
ファンコイルユニット20の設定温度と客室102の室内温度の測定結果から、偏差を算出してその偏差により、室内負荷を「冷房」または「暖房」にするか判定する。また、温度計36の測定結果と、温度計37の測定結果から、偏差を算出してその偏差により、送水管112aから還水管114aへ通水される経路の冷温水の温度を上昇させるか、または降下させるかを判定する。この判定結果により、コンプレッサ332の動作状態を制御する。なお、ポンプ34は、常時運転している。これにより、ファンコイルユニット20の設定温度に対応する動作状態にすることができる。
以上のように、この空気調和システム1Aによれば、送水管112から還水管114へ通水される経路と、送水管112aから還水管114aへ通水される経路とが独立しているため、背圧の負荷を低減させることができる。そのため、高層ビルのように背圧が高い場合であっても適用することができるので、冷房運転または暖房運転を選択可能な個別空調を実現することが可能になる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、第1の熱交換器13,第2の熱交換器14,第1の熱交換器31,及び第2の熱交換器14をプレート式熱交換器にて構成したが、他の熱交換器にしても良い。
1 空気調和システム
10,30 冷温水変換ユニット
11 三方弁
13 第1の熱交換器
14 第2の熱交換器
15 ヒートポンプ回路
16 ポンプ
20 ファンコイルユニット
31 第1の熱交換器
32 第2の熱交換器
33 ヒートポンプ回路
34 ポンプ
35 膨張タンク
111 送配管(配管)
112 送水管
114 還水管
116 還配管(配管)

Claims (4)

  1. 室内空間に設置されている二管式のファンコイルユニットと、冷水または温水である熱媒体が通水する配管との間に接続され、前記熱媒体を使用して熱交換を行い、前記熱媒体を前記ファンコイルユニットへ通水する冷温水変換ユニットであって、
    前記熱媒体が温水であり、前記室内空間にて冷房運転が行われる場合、または前記熱媒体が冷水であり、前記室内空間にて暖房運転が行われる場合に前記熱媒体を使用して熱交換を行う、
    ことを特徴とする冷温水変換ユニット。
  2. 熱交換を行う場合、または熱交換を行わない場合に対応して前記熱媒体の流路を切り換える三方弁と、
    前記配管側に配設されて前記三方弁に接続され、前記配管から前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第1の熱交換器と、
    前記ファンコイルユニット側に配設され、前記ファンコイルユニットから前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第2の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器と、前記第2の熱交換器との間に配設されたヒートポンプ回路と、
    前記ファンコイルユニットから通水される前記熱媒体を前記第2の熱交換器へ送るポンプと、を備え、
    熱交換を行う場合、前記第1の熱交換器と前記ヒートポンプ回路との間で熱交換が行われるとともに、前記ヒートポンプ回路と前記第2の熱交換器との間で熱交換が行われる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷温水変換ユニット。
  3. 前記配管から通水される熱媒体の水路と、前記ファンコイルユニットから通水される熱媒体の水路とが独立して配設され、
    前記配管側に配設され、前記配管から前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第1の熱交換器と、
    前記ファンコイルユニット側に配設され、前記ファンコイルユニットから前記熱媒体が通水されて熱交換を行う第2の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器と、前記第2の熱交換器との間に配設されたヒートポンプ回路と、
    前記ファンコイルユニットから通水される前記熱媒体を前記第2の熱交換器へ送るポンプと、
    前記ファンコイルユニット側に配設され、前記ファンコイルユニットから通水される前記熱媒体を貯留する膨張タンクと、を備え、
    熱交換を行う場合、前記第1の熱交換器と前記ヒートポンプ回路との間で熱交換が行われるとともに、前記ヒートポンプ回路と前記第2の熱交換器との間で熱交換が行われる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷温水変換ユニット。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の冷温水変換ユニットと、
    前記ファンコイルユニットと、
    を備えたことを特徴とする空気調和システム。
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