JP2017179880A - 排水トラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘアキャッチャーの機能性の低下を招くことなく、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制できる排水トラップを提供する。【解決手段】洗い場の凹部の底面に設けられた排水口に接続される受入口と、浴槽の排水口に接続される流入口と、排水管に接続される流出口と、を有し、受入口及び流入口から流入した水を流出口から流出させるとともに、受入口及び流入口から流出口へと至る経路を封水によって遮断可能とするトラップ本体と、受入口に着脱可能に取り付けられ、受入口からトラップ本体内への異物の侵入を抑制するヘアキャッチャーと、を備え、トラップ本体は、上部に受入口が設けられた有底筒状の封水貯留部の内部の幅をヘアキャッチャーの幅よりも狭くする突出部を有し、ヘアキャッチャーは、突出部の下端に係合する複数の係合突起を有することを特徴とする排水トラップである。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、浴室用の排水トラップに関する。
浴槽の排水口と、洗い場の排水口と、排水管と、に接続され、浴槽又は洗い場から流入した水を排水管に流出させる浴室用の排水トラップがある。排水トラップは、内部に封水を貯留することにより、排水管からの臭気や害虫などが浴室側に向かうことを抑制する。
排水トラップには、ヘアキャッチャーと呼ばれる籠状の部材が着脱可能に設けられる。ヘアキャッチャーは、洗い場の排水口との接続部分である受入口に着脱可能に取り付けられ、トラップ内への水の流入を妨げることなく、毛髪などの異物がトラップ内に侵入してしまうことを抑制する。
こうした排水トラップにおいて、浴槽の排水口から流入した水により、トラップ内に旋廻流を形成することが提案されている(例えば、特許文献1)。トラップ内に旋廻流を形成しつつ、トラップ内の水位を一時的に上昇させて、ヘアキャッチャーを旋廻流に浸漬させる。これにより、例えば、ヘアキャッチャー内に溜まった異物がまとめられ、異物を捨て易くすることができる。また、ヘアキャッチャーの表面が、旋廻流によって浄化され、ヘアキャッチャー表面におけるヌメリの発生などを抑えることができる。
旋廻流を形成する排水トラップにおいて、旋廻流の影響でヘアキャッチャーが動いてしまうと、異物をまとめる効果やヌメリの抑制の効果が低下してしまう。このため、旋廻流を形成する排水トラップでは、受入口付近にヘアキャッチャーを係合させることにより、ヘアキャッチャーの上下方向及び旋廻方向への移動を規制している。
図13に表したように、例えば、排水トラップDTのトラップ本体MBにおいて受入口OPよりも下方の内周面に係合突起EPを設け、係合突起EPと係合する係合溝EGをヘアキャッチャーHCの外周面に設けることが提案されている。係合突起EPは、内方に向かって突出する。係合突起EPは、例えば、トラップ本体MB内の内周面の周方向に所定の間隔を空けて複数設けられる。係合溝EGは、例えば、ヘアキャッチャーHCの外周面の周方向に延び、係合部EPに対応して複数設けられる。
図14(a)に表したように、ヘアキャッチャーHCの取り付けにおいては、まず、ヘアキャッチャーHCの上端を略水平にした状態で、上部に設けられたフランジ部HCfを複数の係合突起EPの上に載置する。フランジ部HCfは、ヘアキャッチャーHCの籠状の本体部の上端部から外方に向かって放射状に延びる部分である。この後、図14(b)に表したように、ヘアキャッチャーHCを旋廻方向に回転させながら各係合突起EPと各係合溝EGとを互いに係合させる。各係合溝EGに各係合突起EPを入り込ませて上下方向の移動を規制するとともに、各係合溝EGの端面に各係合突起EPを当接させて旋廻方向の移動を規制する。これにより、各係合突起EPと各係合溝EGとの係合によって、ヘアキャッチャーHCの上下方向及び旋廻方向への移動が規制される。また、この取付方法では、ヘアキャッチャーHCのフランジ部HCfで各係合突起EP及び各係合溝EGを覆い隠すことができる。これにより、例えば、各係合突起EP及び各係合溝EGに生じる汚れを目立たなくさせることができる。
さらに、ヘアキャッチャーHCには、上端から外方に向かって略水平に延びる取っ手HChが設けられる。これにより、取っ手HChを摘んで操作することにより、ヘアキャッチャーHC内に捕捉された異物を容易に捨てることができる。
また、ヘアキャッチャーHCは、受入口OPよりも僅かに小さく形成され、受入口OP内に嵌った状態で取り付けられる。ヘアキャッチャーHCの上端は、受入口OPと略面一、あるいは受入口OPよりも下方に位置する。これにより、ヘアキャッチャーHCに洗い場からの排水を流入させ易くすることができる。また、受入口OPに嵌るようにヘアキャッチャーHCを形成することにより、受入口OPよりも大きく形成する場合に比べて、ヘアキャッチャーHCを小さくすることができ、ヘアキャッチャーHCをより操作し易くすることができる。捕捉された異物を捨てる際の操作性をより向上させることができる。
図15に表したように、洗い場2の排水口4は、排水の溢れなどを抑制するため、凹部3の底面3aに設けられる。凹部3の底面3aの大きさは、受入口OPの大きさよりも僅かに大きい程度であり、凹部3の立面3bは、受入口OPに近接して配置される。
これにともない、洗い場2の床面2aと凹部3の立面3bとのコーナー部CNRに、ヘアキャッチャーHCの側方側で取っ手HChを摘んでいる手が当たってしまうことを避けるため、使用者によっては、取っ手HChを摘み、図15に表したように、ヘアキャッチャーHCの籠状の本体部分を受入口OPに対して斜めに差し込んでしまう。そして、ヘアキャッチャーHCを受入口OPに対して斜めに差し込むと、各係合突起EPの間を通り抜け、ヘアキャッチャーHCがトラップ本体MB内の封水に浸かってしまう場合がある。
このように、旋廻流を形成する排水トラップDTでは、ヘアキャッチャーHCの取り付けの際に、ヘアキャッチャーHCがトラップ本体MB内の封水に浸かってしまう可能性があった。封水は、石鹸カスなどの混入により、不衛生な状態となっている場合がある。このため、ヘアキャッチャーHCが封水に浸かると、使用者にストレスを与えてしまう恐れがある。
また、ヘアキャッチャーHCを受入口OPよりも大きくすると、ヘアキャッチャーHCが封水に浸かってしまうことを抑制できる反面、ヘアキャッチャーHCのサイズが大きくなってしまうため、操作性の低下を招き、ヘアキャッチャーHCの機能性を低下させてしまう。
従って、旋廻流を形成する排水トラップDTでは、ヘアキャッチャーHCの機能性の低下を招くことなく、ヘアキャッチャーHCが封水に浸かってしまうことを抑制できるようにすることが望まれる。
特開2012−172422号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、ヘアキャッチャーの機能性の低下を招くことなく、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制できる排水トラップを提供することを目的とする。
第1の発明は、洗い場の凹部の底面に設けられた排水口に接続される受入口と、浴槽の排水口に接続される流入口と、排水管に接続される流出口と、を有し、前記受入口及び前記流入口から流入した水を前記流出口から流出させるとともに、前記受入口及び前記流入口から前記流出口へと至る経路を封水によって遮断可能とするトラップ本体と、前記受入口に着脱可能に取り付けられ、前記受入口から前記トラップ本体内への異物の侵入を抑制するヘアキャッチャーと、を備え、前記トラップ本体は、上部に前記受入口が設けられた有底筒状であり、流入した水を前記流出口に向けて流出させつつ、内部に前記封水を貯留可能とした封水貯留部と、前記封水貯留部の内周面から内方に突出するとともに、前記内周面の周方向に延びる突出部と、前記流入口から流入した水を前記封水貯留部内に噴出させることにより、前記封水貯留部の内周面に沿って旋廻する旋廻流を形成するとともに、前記封水貯留部内の水位を一時的に上昇させ、前記ヘアキャッチャーを前記旋廻流に浸漬させる噴出部と、を有し、前記ヘアキャッチャーは、下方に向かって凹む籠状であり、前記受入口に嵌り、前記突出部よりも下方の前記封水貯留部内に一部が入り込むとともに、前記封水貯留部との当接によって下方への移動が規制される本体部と、前記本体部の上端から外方に延びる取っ手部と、前記本体部の外周面に周方向において所定の間隔を空けて設けられ、外方に向かって突出し、前記突出部の下端に係合して前記本体部の上方への移動を規制可能とする複数の係合突起と、を有し、前記突出部は、前記封水貯留部の内周面の全周に亘って前記封水貯留部の内部の幅を、前記ヘアキャッチャーを上方から見た状態における前記本体部の上端の外形形状の最小の幅よりも狭くし、前記トラップ本体及び前記ヘアキャッチャーの少なくとも一方は、前記突出部と前記複数の係合突起とが係合した状態において、前記本体部の前記周方向の回転を規制する回転規制部を有し、前記複数の係合突起の少なくとも1つ及び前記本体部のいずれかは、前記複数の係合突起の前記突出部の部分の通過を許容する弾性を有することを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、複数の係合突起の少なくとも1つ及び本体部のいずれかを弾性変形させながら複数の係合突起を突出部の下方まで嵌め込むという簡単な作業で、ヘアキャッチャーの取り付けを行うことができる。また、本体部の当接及び複数の係合突起の係合により、旋廻流の影響でヘアキャッチャーが上下に動いてしまうことを抑制することができる。また、ヘアキャッチャーが旋廻流の影響を受けても、回転規制部によって、ヘアキャッチャーが回転してしまうことを抑制することができる。さらに、突出部が、内周面の全周に亘って封水貯留部の内部の幅を、ヘアキャッチャーを上方から見た状態における前記本体部の上端の外形形状の最小の幅よりも狭くするため、ヘアキャッチャーの本体部の上端から外方に延びる取っ手部を摘んでヘアキャッチャーを取り付ける際に、ヘアキャッチャーが斜めの状態で取り付けられようとしたとしても、突出部と接触するため、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制することができる。従って、ヘアキャッチャーの機能性の低下を招くことなく、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記回転規制部は、前記ヘアキャッチャーに設けられ、前記本体部から外方に突出した凸部と、前記封水貯留部に設けられ、前記突出部と前記複数の係合突起とが係合した状態において、前記凸部の前記周方向の側端と当接可能な当接部と、を有し、前記凸部と前記当接部との当接によって前記本体部の前記周方向の回転を規制することを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、ヘアキャッチャーの本体部の周方向の回転を簡単な構成で抑制しつつ、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記凸部は、前記複数の係合突起であり、前記当接部は、前記突出部の下方に設けられ、前記複数の係合突起のいずれかの前記周方向の側端と当接することを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、凸部を別途設ける必要がなく、より簡単な構成でヘアキャッチャーの本体部の周方向の回転を抑制しつつ、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制することができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記回転規制部は、前記ヘアキャッチャーに設けられ、外方に向かう方向において前記突出部に当接し、前記複数の係合突起の少なくとも1つ及び前記本体部のいずれかの弾性力によって前記突出部に押し付けられることにより、前記本体部の前記周方向の回転を摩擦力によって抑制する当接面を有することを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、複数の係合突起の少なくとも1つ及び本体部のいずれかの弾性力を活かし、ヘアキャッチャーの本体部の周方向の回転を摩擦力によって抑制するため、簡単な構成で回転を抑制しつつ、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制することができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、前記複数の係合突起の1つは、前記取っ手部の下方に設けられ、前記複数の係合突起の別の1つは、前記取っ手部と相対する位置に設けられたことを特徴とする排水トラップである。
この排水トラップによれば、ヘアキャッチャーの取り付け時に、取っ手部を持って操作するだけで取り付けを行うことができ、取り付けの作業性を向上させることができる。例えば、取っ手部を持った状態で、取っ手部と相対する位置に設けられた係合突起を突出部に係合させた後、取っ手部を下方に押し込む。これにより、取っ手部の下方に設けられた係合突起が突出部と係合し、ヘアキャッチャーを取り付けることができる。
本発明の態様によれば、ヘアキャッチャーの機能性の低下を招くことなく、ヘアキャッチャーが封水に浸かってしまうことを抑制できる排水トラップが提供される。
実施形態に係る排水トラップを表す斜視図である 実施形態に係る排水トラップを表す断面図である。 実施形態に係る排水トラップの使用状態を表す斜視図である。 流入口から水が流入した場合の水の流れを説明する説明図である。 実施形態に係るヘアキャッチャー及び締付フランジを表す斜視図である。 実施形態に係るヘアキャッチャー及び締付フランジの一部を拡大して表す部分断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係るヘアキャッチャーの取り付け手順を表す説明図である。 ヘアキャッチャーの取り付け状態を表す参考図である。 実施形態に係る締付フランジの変形例を表す斜視図である。 実施形態に係る締付フランジの別の変形例を表す部分断面図である。 実施形態に係るヘアキャッチャー及び締付フランジの変形例を表す部分断面図である。 図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係る締付フランジの変形例を表す平面図である。 参考の排水トラップを表す平面図である。 図14(a)及び図14(b)は、参考の排水トラップのヘアキャッチャーの取り付け方法を表す説明図である。 参考の排水トラップのヘアキャッチャーの取り付け状態を表す説明図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る排水トラップを表す斜視図である。
図2は、実施形態に係る排水トラップを表す断面図である。
図3は、実施形態に係る排水トラップの使用状態を表す斜視図である。
図1〜図3に表したように、排水トラップ10は、トラップ本体12と、ヘアキャッチャー14と、を備える。ヘアキャッチャー14は、トラップ本体12に対して着脱可能に取り付けられる。なお、図3では、ヘアキャッチャー14を取り外した状態を図示している。
トラップ本体12は、受入口20と、流入口22と、流出口24と、を有する。受入口20は、洗い場2の凹部3の底面3aに設けられた排水口4に接続される。流入口22は、浴槽5の排水口6に接続される。流出口24は、排水管8に接続される。
トラップ本体12は、受入口20及び流入口22から流入した水を流出口24から流出させる。換言すれば、トラップ本体12は、流入した水を流出口24を介して排水管8に流出させる。また、トラップ本体12は、受入口20及び流入口22から流出口24へと至る経路を封水によって遮断可能とする。これにより、トラップ本体12は、排水管8の臭気や害虫などが浴室側に向かってしまうことを抑制する。
この例において、流入口22は、接続部材16及びホース18を介して浴槽5の排水口6に接続される。接続部材16は、L字状に屈曲した配管である。接続部材16の一端には、排水口6と直接的に接続される接続口16aが設けられている。接続部材16は、例えば、図示を省略した排水栓ユニットなどを介して排水口6に接続される。接続部材16の他端は、ホース18の一端に接続されている。ホース18の他端は、流入口22に接続されている。これにより、浴槽5の排水口6から排出された水が、接続部材16及びホース18を介してトラップ本体12の流入口22に流入する。
接続部材16及びホース18は、接着や溶着などにより、トラップ本体12に一体に設けられていてもよい。この場合、接続部材16の接続口16aを流入口22としてもよい。流入口22は、接続部材16及びホース18などの他の部材を介して間接的に浴槽5の排水口6に接続しても良いし、浴槽5の排水口6に直接的に接続してもよい。
ヘアキャッチャー14は、受入口20に着脱可能に取り付けられる。ヘアキャッチャー14は、受入口20からトラップ本体12内への水の流入を妨げることなく、毛髪などの異物が受入口20からトラップ本体12内に侵入してしまうことを抑制する。
ヘアキャッチャー14は、本体部30と、取っ手部32と、を有する。本体部30は、下方に向かって凹む籠状である。本体部30は、複数の開口を有し、各開口から水をトラップ本体12内に流入させるとともに、各開口の周囲の網目状の部分において毛髪などの異物を捕捉する。
本体部30は、受入口20に嵌って少なくとも一部がトラップ本体12内に入り込む。受入口20の形状は、略円形である。同様に、本体部30の上端30aの形状(本体部30を上方から見た形状)は、略円形である。本体部30の上端30aの外径は、例えば、受入口20の直径と実質的に同じか僅かに小さい程度である。これにより、本体部30は、受入口20内に嵌る。
また、ヘアキャッチャー14は、本体部30の上端30aが受入口20と略面一になるようにトラップ本体12に取り付けられる。すなわち、この例においては、本体部30の略全体がトラップ本体12内に入り込む。本体部30の上端30aは、受入口20に対して上方に位置してもよいし、下方に位置してもよい。但し、本体部30の上端30aの位置は、受入口20と略面一もしくは受入口20よりも下方に設定することが好ましい。これにより、受入口20より上方に設定する場合に比べて、洗い場2から流れた水をヘアキャッチャー14の本体部30内に流入させ易くすることができる。例えば、異物を含んだ水が、ヘアキャッチャー14を通過することなく、ヘアキャッチャー14と受入口20との間の隙間などからトラップ本体12内に直接流れ込んでしまうことを抑制することができる。トラップ本体12内への異物の侵入をより抑制することができる。
取っ手部32は、本体部30の上端30aから外方に向かって略水平に延びる。これにより、例えば、ヘアキャッチャー14を着脱し易くすることができる。例えば、取っ手部32を摘み、本体部30を裏返すように操作することにより、本体部30に捕捉された異物を容易にゴミ箱などに捨てることができる。この例において、ヘアキャッチャー14は、本体部30の上端30aから上方に向かって延びる立ち上がり部31を有し、取っ手部32は、立ち上がり部31の上端から外方に向かって略水平に延びる。取っ手部32は、本体部30の上端30aから直接的に外方に延びてもよいし、上記のように、立ち上がり部31などを介して本体部30の上端30aから間接的に外方に延びてもよい。
トラップ本体12は、封水貯留部40と、突出部41と、噴出部42と、を有する。
封水貯留部40は、上部に受入口20が設けられた有底筒状である。受入口20に取り付けられたヘアキャッチャー14は、封水貯留部40内に入り込む。封水貯留部40は、受入口20から流入した水を受ける。封水貯留部40は、流入した水を流出口24に向けて流出させつつ、内部に封水を貯留可能とする。
トラップ本体12は、例えば、隣接室43と、連通口44と、をさらに有する。隣接室43は、封水貯留部40に隣接して設けられる。流出口24は、隣接室43に設けられる。流出口24は、隣接室43において、隣接室43の底面よりも上方に設けられる。流出口24は、例えば、隣接室43から側方を向いて形成される。これにより、隣接室43では、流出口24よりも下方の部分に、水が溜まる。すなわち、この例では、流出口24の下端の位置が、封水の最高位置MHPとなる。
連通口44は、封水貯留部40と隣接室43との隣接部において、封水貯留部40と隣接室43とを連通させる。連通口44は、封水の最高位置MHPよりも下方に設けられ、封水中に没する。これにより、受入口20及び流入口22から流出口24へと至る経路が、封水によって遮断される。連通口44は、例えば、封水貯留部40及び隣接室43の下端部に設けられる。
連通口44による封水貯留部40と隣接室43との連通により、封水貯留部40にも、最高位置MHP以下の部分に水が溜まる。封水貯留部40に流入した水は、連通口44及び隣接室43を介して流出口24に流出される。これにより、封水貯留部40において、流入した水を流出口24に向けて流出させつつ、内部に封水を貯留可能とすることができる。トラップ本体12において封水を形成する構成は、上記に限ることなく、封水貯留部40内に封水を貯留可能で、かつ流入した水を流出口24に流出させることができる任意の構成でよい。
封水貯留部40は、略円筒状の内周面40aを有する。内周面40aの直径は、受入口20の直径と実質的に同じである。また、内周面40aの中心軸の位置は、受入口20の中心と実質的に同じである。受入口20は、例えば、円筒状の封水貯留部40の開口端である。内周面40aの直径は、必ずしも受入口20の直径と同じでなくてもよい。内周面40aの中心軸の位置は、必ずしも受入口20の中心と同じでなくてもよい。
封水貯留部40は、例えば、ベース部50と、ベース部50の上部に着脱可能に取り付けられる締付フランジ52と、を有する。ベース部50は、有底円筒状である。締付フランジ52は、円筒状の筒部52aと、筒部52aの上端から外方に延びるフランジ部52bと、を有する。筒部52aの外径は、ベース部50の上部の内径と同程度である。筒部52aは、ベース部50内に挿通される。また、ベース部50の上部の内周面には、雌ねじが設けられている。筒部52aの下部の外周面には、ベース部50の雌ねじに対応する雄ねじが設けられている。締付フランジ52は、筒部52aの雄ねじをベース部50の雌ねじに螺合させることにより、ベース部50に着脱可能に取り付けられる。
筒部52aの内周面は、ベース部50に取り付けられた状態において、ベース部50の内周面と略面一となる。この例において、封水貯留部40の内周面は、ベース部50の内周面と、筒部52aの内周面と、を含む。この例において、受入口20は、筒部52aの上方の開口端である。この例おいて、受入口20は、締付フランジ52に形成されている。
洗い場2の排水口4を上から見た形状は、略円形である。排水口4は、断面略円形の貫通孔である。排水口4の直径は、締付フランジ52の筒部52aの外径と同程度である。排水口4と受入口20との接続においては、締付フランジ52の筒部52aを上方から排水口4に挿通し、各ねじの螺合により、ベース部50の開口端面とフランジ部52bとの間に、洗い場2の床材の排水口4の周縁部分を挟み込む。これにより、排水口4と受入口20とが接続され、排水口4から排出された水が、受入口20からトラップ本体12(封水貯留部40)内に流入する。
排水口4と受入口20との接続方法は、上記に限定されるものではない。封水貯留部40は、必ずしも締付フランジ52を有しなくてもよい。この場合、ベース部50の上部の開口端を受入口20とすればよい。
突出部41は、封水貯留部40の内周面40aに設けられる。突出部41は、例えば、締付フランジ52の内周面に設けられる。突出部41は、封水貯留部40の内周面40aから内方に突出するとともに、内周面40aの周方向に延びる。突出部41は、内周面40aの全周に亘って封水貯留部40の内部の幅W1を、ヘアキャッチャー14を上方から見た状態における本体部30の上端30aの外形形状の最小の幅W2よりも狭くする。
突出部41は、例えば、内周面40aに沿う環状である。この例において、突出部41は、環状突出部である。突出部41は、例えば、円環状である。例えば、突出部41の内径D1を本体部30の上端30aの外径D2よりも小さくする。これにより、内周面40aの全周に亘って封水貯留部40の内部の幅W1を、ヘアキャッチャー14の本体部30の幅W2よりも狭くすることができる。
ヘアキャッチャー14の本体部30の一部は、受入口20に嵌った状態において、突出部41よりも下方の封水貯留部40内に入り込む。換言すれば、本体部30の一部は、環状の突出部41に挿通される。本体部30は、封水貯留部40との当接によって下方への移動が規制される。前述のように、突出部41の幅は、本体部30の幅よりも狭い。従って、少なくとも突出部41との当接により、本体部30の全体が、突出部41よりも下方に移動することはない。本体部30が当接する位置は、突出部41に限ることなく、封水貯留部40の任意の位置でよい。本体部30は、封水貯留部40に直接的に当接してもよいし、他の部材などを介して間接的に当接してもよい。
封水貯留部40は、ヘアキャッチャー14の底部が封水の最高位置MHPよりも上方に位置するように、ヘアキャッチャー14を保持する。封水貯留部40及びヘアキャッチャー14は、受入口20に取り付けられたヘアキャッチャー14の底部が封水の最高位置MHPよりも上方に位置するように、寸法が調整される。例えば、封水貯留部40との当接によって本体部30の下方への移動が規制された状態において、本体部30の上端30aが、受入口20と略面一となるようにしてもよい。
噴出部42は、流入口22から流入した水を封水貯留部40内に噴出させることにより、封水貯留部40の内周面40aに沿って旋廻する旋廻流を形成するとともに、封水貯留部40内の水位を一時的に上昇させ、ヘアキャッチャー14を旋廻流に浸漬させる。
図4は、流入口から水が流入した場合の水の流れを説明する説明図である。
図4に表したように、噴出部42は、例えば、円筒面状の内周面40aの接線方向に向けて封水貯留部40内に水を噴出させる。これにより、内周面40aに沿って水が旋廻し、封水貯留部40内に旋廻流が形成される。この例において、旋廻流の旋廻方向は、時計回りの方向である。旋廻方向は、反時計回りの方向でもよい。
旋廻流となった水の一部は、連通口44を介して封水貯留部40から隣接室43に流出し、流出口24から排水管8に流出する。この際、噴出部42から噴出する水の量を、連通口44から流出する水の量よりも僅かに多くする。これにより、噴出部42からの水の噴出にともなって封水貯留部40内の水位が一時的に上昇し、ヘアキャッチャー14が旋廻流に浸漬される。
ヘアキャッチャー14を旋廻流に浸漬させると、ヘアキャッチャー14の本体部30内において、捕捉された異物が攪拌される。これにより、例えば、毛髪などの異物を一まとまりの塊にまとめ、捕捉された異物を捨て易くすることができる。また、例えば、ヘアキャッチャー14の表面を旋廻流によって浄化させ、ヘアキャッチャー14の表面におけるヌメリの発生などを抑えることができる。
図4に表したように、トラップ本体12は、例えば、バイパス路45をさらに有する。バイパス路45は、例えば、流入口22と隣接室43とを接続し、流入口22から流入した水の一部を封水貯留部40を介すことなく隣接室43に送る。例えば、封水貯留部40に噴出する水の量と、バイパス路45に流す水の量と、を調整することにより、噴出部42から水を噴出させた際の封水貯留部40内の水位を調整することができる。バイパス路45の少なくとも一部は、封水の最高位置MHPよりも下方に設けられる。これにより、バイパス路45内に封水が満たされ、流入口22から流出口24に向かう経路が遮断される。
図5は、実施形態に係るヘアキャッチャー及び締付フランジを表す斜視図である。
図6は、実施形態に係るヘアキャッチャー及び締付フランジの一部を拡大して表す部分断面図である。
図5及び図6に表したように、ヘアキャッチャー14は、複数の係合突起34を有する。各係合突起34は、本体部30の外周面に設けられる。各係合突起34は、本体部30の外周面の周方向において所定の間隔を空けて設けられる。
各係合突起34は、外方に向かって突出し、突出部41の下端41aに係合して本体部30の上方への移動を規制可能とする。
ヘアキャッチャー14は、例えば、180°おきに設けられた2つの係合突起34を有する。2つの係合突起34の一方は、取っ手部32の下方に設けられる。2つの係合突起34の他方は、取っ手部32と相対する位置に設けられる。取っ手部32の延びる方向を後方、これと反対の方向を前方とした場合、各係合突起34は、少なくとも本体部30の前端部及び後端部に設けられる。このように、複数の係合突起34の1つは、取っ手部32の下方に設けられ、複数の係合突起34の別の1つは、取っ手部32と相対する位置に設けられる。各係合突起34の数は、2つに限ることなく、本体部30の上方への移動を規制可能な任意の数でよい。各係合突起34の配置は、上記に限ることなく、本体部30の上方への移動を規制可能な任意の配置でよい。また、各係合突起34の間隔は、必ずしも一定でなくてもよい。本願明細書において、「所定の間隔」には、同一の間隔のみならず、間隔にばらつきがある場合も含むものとする。
ヘアキャッチャー14を上から見た状態において、2つの係合突起34の一方の端部から他方の端部までの距離は、突出部41の下端41aの内径よりも長い。換言すれば、ヘアキャッチャー14を上から見た状態において、各係合突起34の外接円の直径は、突出部41の下端41aの内径よりも長い。これにより、各係合突起34は、突出部41の下端41aに係合可能となる。
ヘアキャッチャー14には、例えば、樹脂材料や金属材料などの弾性を有する材料が用いられる。各係合突起34の少なくとも1つ及び本体部30のいずれかは、弾性を有する。各係合突起34の少なくとも1つ及び本体部30のいずれかは、各係合突起34が突出部41の部分を通過する際に、弾性変形することにより、各係合突起34の突出部41の部分の通過を許容する。これにより、各係合突起34が、突出部41の下端41aより下方に位置することが可能となる。各係合突起34と突出部41の下端41aとの係合が可能になる。各係合突起34は、例えば、本体部30の下方への移動が規制された状態において、突出部41の下端41aより下方に位置する。
各係合突起34は、例えば、本体部30と一体に設けられる。この場合、本体部30及び各係合突起34のそれぞれが弾性を有する。例えば、本体部30と各係合突起34とに異なる材料を用いることにより、各係合突起34の少なくとも1つ及び本体部30のいずれかのみに弾性を持たせるようにしてもよい。弾性変形する係合突起34は、複数の係合突起34のうちのいずれか1つのみでもよい。また、本体部30に比べて小さい各係合突起34においては、同じ材料を用いた場合であっても、本体部30に比べて弾性変形量が小さくなると考えられる。このように、同じ材料を用いた場合においても、各係合突起34の少なくとも1つ及び本体部30のいずれかが、形状によって実質的に弾性変形しないようにしてもよい。
各係合突起34は、外方に向かう方向において突出部41に当接する当接面34aを有する。当接面34aは、本体部30及び各係合突起34の少なくとも一方の弾性力によって、突出部41に押し付けられる。これにより、当接面34aは、本体部30の周方向の回転を摩擦力によって抑制する。ヘアキャッチャー14は、旋廻流に浸漬された際に、当接面34aと突出部41との当接にともなう摩擦力により、旋廻流の影響を受けて旋廻方向に回転してしまうことを抑制する。すなわち、当接面34aは、突出部41と各係合突起34とが係合した状態において、本体部30の周方向の回転を規制する回転規制部として機能する。当接面34aは、突出部41に直接的に接してもよいし、他の部材などを介して突出部41に間接的に接してもよい。本体部30の下方への移動の規制は、例えば、当接面34aと突出部41との当接によって行われる。
ヘアキャッチャー14の本体部30は、例えば、フランジ部30fと、傾斜側壁30sと、リブ30rと、を有する。フランジ部30fは、上端部から外方に向かって放射状に延びる。傾斜側壁30sは、下方に向かうに従って内方へ傾斜する。すなわち、本体部30は、下方に向かうに従って径が小さくなる。リブ30rは、フランジ部30fの下端から下方に延び、フランジ部30fと傾斜側壁30sと、を接続する。
例えば、リブ30rの下端を突出部41の上端に当接させることにより、本体部30の下方への移動を規制してもよい。すなわち、フランジ部30fと各係合突起34との間で突出部41を挟むことにより、本体部30の上下方向の移動を規制してもよい。例えば、フランジ部30fと各係合突起34との間で突出部41を挟み、本体部30の周方向の回転を挟み込みによって生じる摩擦力によって抑制してもよい。
ヘアキャッチャー14の取り付けにおいては、取っ手部32を摘んでヘアキャッチャー14を操作し、本体部30を受入口20及び突出部41に挿通する。そして、本体部30及び各係合突起34の少なくとも一方を弾性変形させながら突出部41の部分を通過させ、各係合突起34を突出部41の下方まで嵌め込む。これにより、各係合突起34が突出部41の下端に係合し、本体部30の上方への移動が規制されるとともに、各係合突起34の当接面34aと突出部41との当接によって、本体部30の下方への移動が規制される。以上により、ヘアキャッチャー14の取り付けが完了する。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係るヘアキャッチャーの取り付け手順を表す説明図である。
図7(a)に表したように、取っ手部32を摘んだ状態で、ヘアキャッチャー14の本体部30の前側の一部のみを突出部41の下方へ通過させ、取っ手部32と相対する位置(本体部30の前端側)に設けられた係合突起34の少なくとも一部を突出部41よりも下方に位置させる。この後、図7(b)に表したように、取っ手部32を下方に押し込むことで、取っ手部32の下方に設けられた係合突起34を突出部41に係合させる。この時、ヘアキャッチャー14の姿勢の変化にともない、前端側の係合突起34も自動的にほぼ同時に突出部41と係合する。これにより、取っ手部32を摘んだ状態のまま、ヘアキャッチャー14の取り付けを行うことができる。
ヘアキャッチャー14を取り外す場合には、取っ手部32を摘んで上方に引き上げ、本体部30及び各係合突起34の少なくとも一方を弾性変形させながら突出部41の部分を通過させることにより、各係合突起34と突出部41との係合状態を解除する。これにより、ヘアキャッチャー14をトラップ本体12から取り外すことができる。
図8は、ヘアキャッチャーの取り付け状態を表す参考図である。
図8では、参考の排水トラップDTにおける参考のヘアキャッチャーHCの取り付け状態を表している。参考の排水トラップDTでは、トラップ本体MBの内周面に係合突起EPが設けられ、ヘアキャッチャーHCの外周面に係合溝EGが設けられる(図13、図14参照)。参考の排水トラップDTでは、例えば、ヘアキャッチャーHCを周方向に回転させて係合突起EPと係合溝EGとを係合させることにより、ヘアキャッチャーHCが取り付けられる。
洗い場2の排水口4は、排水の溢れを抑制したり、排水口4を覆うカバーを収容したりするため、凹部3の底面3aに設けられる。凹部3の底面3aの大きさは、受入口OPの大きさよりも僅かに大きい程度であり、凹部3の立面3bは、受入口OPに近接して配置される。
これにともない、洗い場2の床面2aと凹部3の立面3bとのコーナー部CNRに手が当たってしまうことを避けるため、図8に表したように、使用者によっては、ヘアキャッチャーHCの取っ手HChを摘み、ヘアキャッチャーHCの本体部を受入口OPに対して斜めに差し込んでしまう。そして、ヘアキャッチャーHCを受入口OPに対して斜めに差し込むと、ヘアキャッチャーHCの本体部の上端の外径は受入口OPの直径と実質的に同じか僅かに小さいため、本体部が各係合突起EPの間を通り抜け、ヘアキャッチャーHCがトラップ本体MB内の封水に浸かってしまう場合がある。
トラップ本体MB内の封水は、石鹸カスなどの混入により、不衛生な状態となっている場合がある。このため、ヘアキャッチャーHCが封水に浸かると、使用者にストレスを与えてしまう恐れがある。
また、ヘアキャッチャーHCを受入口OPよりも大きくすると、ヘアキャッチャーHCが封水に浸かってしまうことを抑制できる反面、ヘアキャッチャーHCのサイズが大きくなってしまうため、操作性の低下を招き、ヘアキャッチャーHCの機能性を低下させてしまう。
これに対して、本実施形態に係る排水トラップ10では、各係合突起34の少なくとも1つ及び本体部30のいずれかを弾性変形させながら各係合突起34を突出部41の下方まで嵌め込むという簡単な作業で、ヘアキャッチャー14の取り付けを行うことができる。また、本体部30の当接及び各係合突起34の係合により、旋廻流の影響でヘアキャッチャー14が上下に動いてしまうことを抑制することができる。また、ヘアキャッチャー14が旋廻流の影響を受けても、当接面34aの当接にともなう摩擦力によって、ヘアキャッチャー14が回転してしまうことを抑制することができる。さらに、突出部41が、内周面40aの全周に亘って封水貯留部40の内部の幅W1を、ヘアキャッチャー14を上方から見た状態における本体部30の上端30aの外形形状の最小の幅W2よりも狭くするため、ヘアキャッチャー14の本体部30の上端30aから外方に延びる取っ手部32を摘んでヘアキャッチャー14を取り付ける際に、ヘアキャッチャー14が斜めの状態で取り付けられようとしたとしても、突出部41と接触するため、ヘアキャッチャー14が封水に浸かってしまうことを抑制することができる。従って、ヘアキャッチャー14の機能性の低下を招くことなく、ヘアキャッチャー14が封水に浸かってしまうことを抑制することができる。
また、排水トラップ10では、各係合突起34の1つが、取っ手部32の下方に設けられ、各係合突起34の別の1つが、取っ手部32と相対する位置に設けられているため、前述のように、ヘアキャッチャー14の取り付け時に、取っ手部32を持って操作するだけで取り付けを行うことができ、取り付けの作業性を向上させることができる。
また、排水トラップ10では、各係合突起34が、外方に向かう方向において突出部41に当接し、本体部30及び各係合突起34の少なくとも一方の弾性力によって突出部41に押し付けられることにより、本体部30の周方向の回転を摩擦力によって抑制する当接面34aを有する。これにより、ヘアキャッチャー14が旋廻流の影響を受けて回転してしまうことを抑制することができる。
図9は、実施形態に係る締付フランジの変形例を表す斜視図である。
図9に表したように、この例において、締付フランジ52(封水貯留部40)は、当接部46を有する。当接部46は、突出部41の下方に設けられ、各係合突起34のいずれかの周方向の側端(側面)と当接可能である。当接部46は、各係合突起34のいずれかの周方向の側端との当接により、本体部30の周方向の回転を規制する。このように、この例では、各係合突起34(凸部)と当接部46とによって、本体部30の周方向の回転を規制する回転規制部が構成される。当接部46を設けた場合には、ヘアキャッチャー14が旋廻流の影響を受けて回転してしまうことを、より確実に抑制することができる。当接部46を設ける場合、各係合突起34は、必ずしも当接面34aを有しなくてもよい。この例において、当接部46は、突出部41の下端から下方に突出するように形成されている。これに限ることなく、当接部46は、例えば、突出部41よりも下方の締付フランジ52の内周面に設けてもよい。
図10は、実施形態に係る締付フランジの別の変形例を表す部分断面図である。
図10に表したように、この例において、締付フランジ52(封水貯留部40)は、当接部48を有する。当接部48は、突出部41の上方に設けられ、突出部41と各係合突起34とが係合した状態において、本体部30から外方に突出した凸部であるリブ30rの周方向の側端(側面)と当接可能である。当接部48は、リブ30rとの当接により、本体部30の周方向の回転を規制する。この例では、リブ30r(凸部)と当接部48とによって、本体部30の周方向の回転を規制する回転規制部が構成される。この例においても、ヘアキャッチャー14が旋廻流の影響を受けて回転してしまうことを、より確実に抑制することができる。回転規制部の構成は、上記に限ることなく、本体部30の周方向の回転を規制可能な任意の構成でよい。
図11は、実施形態に係るヘアキャッチャー及び締付フランジの変形例を表す部分断面図である。
図11に表したように、この例において、各係合突起34は、上方に向かうに従って内方へ傾斜する傾斜面34sを有する。傾斜面34sは、本体部30の傾斜側壁30sと逆向きに傾斜している。傾斜面34sの上端は、例えば、傾斜側壁30sに接する。これにより、ヘアキャッチャー14は、本体部30の傾斜側壁30sと各係合突起34の傾斜面34sとによって、内方に向かって凹む凹部36を形成する。
この例において、ヘアキャッチャー14は、凹部36を突出部41に係合させることにより、封水貯留部40(受入口20)に取り付けられる。ヘアキャッチャー14は、凹部36と突出部41との係合により、本体部30の上下方向の移動が規制される。突出部41は、傾斜面41sを有する。傾斜面41sは、ヘアキャッチャー14の傾斜側壁30sと対向する。傾斜面41sは、下方に向かうに従って内方へ傾斜する。すなわち、傾斜面41sの傾斜の向きは、傾斜側壁30sの傾斜の向きと同じである。例えば、傾斜側壁30sを傾斜面41sの上に載置することにより、ヘアキャッチャー14の下方への移動を規制してもよい。この際、傾斜面41sを傾斜側壁30sと略平行とすることにより、ヘアキャッチャー14をより載置し易くすることができる。
凹部36は、突出部41に当接し、各係合突起34の少なくとも1つ及び本体部30のいずれかの弾性力により、突出部41に押し付けられる。これにより、ヘアキャッチャー14は、凹部36と突出部41との当接にともなう摩擦力により、本体部30の周方向の移動が規制される。
従って、この例においても、旋廻流の影響にともなうヘアキャッチャー14の上下方向の移動及び回転を抑制することができる。ヘアキャッチャー14の機能性の低下を招くことなく、ヘアキャッチャー14が封水に浸かってしまうことを抑制することができる。なお、係合突起34の形状は、上記に限ることなく、傾斜側壁30sに対して凹部36を形成可能な任意の形状でよい。
図12(a)及び図12(b)は、実施形態に係る締付フランジの変形例を表す平面図である。
図12(a)に表したように、突出部41は、環状に限ることなく、僅かに隙間が設けられたC字状としてもよい。あるいは、図12(b)に表したように、複数の突出部41を周方向において所定の間隔を空けて設けてもよい。周方向に並べて設けられた複数の突出部41により、封水貯留部40の内周面40aの全周に亘って封水貯留部40の内部の幅をヘアキャッチャー14の本体部30の上端30aの幅よりも狭くしてもよい。
このように、突出部41は、環状でもよいし、C字状でもよい。円弧状の複数の突出部41を周方向に並べて設けてもよい。突出部41の形状は、封水貯留部40の内周面40aの全周に亘って封水貯留部40の内部の幅をヘアキャッチャー14の本体部30の幅よりも狭くすることができる任意の形状でよい。換言すれば、突出部41の形状は、ヘアキャッチャー14の下方への通り抜けを抑制できる任意の形状でよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、排水トラップ10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
2 洗い場、 3 凹部、 3a 底面、 4 排水口、 5 浴槽、 6 排水口、 8 排水管、 10 排水トラップ、 12 トラップ本体、 14 ヘアキャッチャー、 16 接続部材、 18 ホース、 20 受入口、 22 流入口、 24 流出口、 30 本体部、 32 取っ手部、 34 係合突起、 34a 当接面、 36 凹部、 40 封水貯留部、 41 突出部、 42 噴出部、 43 隣接室、 44 連通口、 45 バイパス路、 46、48 当接部、 50 ベース部、 52 締付フランジ、 CNR コーナー部、 MHP 最高位置

Claims (5)

  1. 洗い場の凹部の底面に設けられた排水口に接続される受入口と、浴槽の排水口に接続される流入口と、排水管に接続される流出口と、を有し、前記受入口及び前記流入口から流入した水を前記流出口から流出させるとともに、前記受入口及び前記流入口から前記流出口へと至る経路を封水によって遮断可能とするトラップ本体と、
    前記受入口に着脱可能に取り付けられ、前記受入口から前記トラップ本体内への異物の侵入を抑制するヘアキャッチャーと、
    を備え、
    前記トラップ本体は、
    上部に前記受入口が設けられた有底筒状であり、流入した水を前記流出口に向けて流出させつつ、内部に前記封水を貯留可能とした封水貯留部と、
    前記封水貯留部の内周面から内方に突出するとともに、前記内周面の周方向に延びる突出部と、
    前記流入口から流入した水を前記封水貯留部内に噴出させることにより、前記封水貯留部の内周面に沿って旋廻する旋廻流を形成するとともに、前記封水貯留部内の水位を一時的に上昇させ、前記ヘアキャッチャーを前記旋廻流に浸漬させる噴出部と、
    を有し、
    前記ヘアキャッチャーは、
    下方に向かって凹む籠状であり、前記受入口に嵌り、前記突出部よりも下方の前記封水貯留部内に一部が入り込むとともに、前記封水貯留部との当接によって下方への移動が規制される本体部と、
    前記本体部の上端から外方に延びる取っ手部と、
    前記本体部の外周面に周方向において所定の間隔を空けて設けられ、外方に向かって突出し、前記突出部の下端に係合して前記本体部の上方への移動を規制可能とする複数の係合突起と、
    を有し、
    前記突出部は、前記封水貯留部の内周面の全周に亘って前記封水貯留部の内部の幅を、前記ヘアキャッチャーを上方から見た状態における前記本体部の上端の外形形状の最小の幅よりも狭くし、
    前記トラップ本体及び前記ヘアキャッチャーの少なくとも一方は、前記突出部と前記複数の係合突起とが係合した状態において、前記本体部の前記周方向の回転を規制する回転規制部を有し、
    前記複数の係合突起の少なくとも1つ及び前記本体部のいずれかは、前記複数の係合突起の前記突出部の部分の通過を許容する弾性を有することを特徴とする排水トラップ。
  2. 前記回転規制部は、
    前記ヘアキャッチャーに設けられ、前記本体部から外方に突出した凸部と、
    前記封水貯留部に設けられ、前記突出部と前記複数の係合突起とが係合した状態において、前記凸部の前記周方向の側端と当接可能な当接部と、
    を有し、前記凸部と前記当接部との当接によって前記本体部の前記周方向の回転を規制することを特徴とする請求項1記載の排水トラップ。
  3. 前記凸部は、前記複数の係合突起であり、
    前記当接部は、前記突出部の下方に設けられ、前記複数の係合突起のいずれかの前記周方向の側端と当接することを特徴とする請求項2記載の排水トラップ。
  4. 前記回転規制部は、前記ヘアキャッチャーに設けられ、外方に向かう方向において前記突出部に当接し、前記複数の係合突起の少なくとも1つ及び前記本体部のいずれかの弾性力によって前記突出部に押し付けられることにより、前記本体部の前記周方向の回転を摩擦力によって抑制する当接面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の排水トラップ。
  5. 前記複数の係合突起の1つは、前記取っ手部の下方に設けられ、
    前記複数の係合突起の別の1つは、前記取っ手部と相対する位置に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の排水トラップ。
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