JP2017179683A - 指カバーの構造及び指先保護カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】爪飾りや長く伸ばした爪を保護し維持したままで、洗髪など他の水仕事を効果的に行うことができる指先保護カバーを得る。
【解決手段】繊維体でなる指袋3をシリコン樹脂に浸漬しその指袋に表層を形成する筒型筐体指カバーであり、筐体として指収容の大空洞とその奥部に延伸爪収容の小空洞が一体構成され、装着した時の指に仕切られて指上辺に空洞路が形成される。大小空洞の下部は指に代わる代用指11を筐体の肉厚一部として配設する。代用指腹部に模様パターンを浮彫設置し、この指カバーをもって手袋型の防水指カバーを形成し、これを着用して水仕事や洗髪など他のことを行う時、延伸爪が筐体カバー全体で保護され、負荷が延伸爪に集中することなく分散し、指と代用指と筐体カバーが三位一体で延伸爪や爪飾りを含め指先を保護すると共に、爪飾りを維持したままで行う他の水仕事に適した模様パターンを選択できる指カバーとした。
【選択図】図1

Description

発明の属する産業分野
本発明は女性のお洒落である爪飾りを着けたままで、これを保護しながら他の水仕事などを行うための手先カバーに関する。
爪飾りを着けて水仕事をするためにとられている従来の一般的処置は薄膜材で作られた普通の防水手袋を装着することである。
特開2011−162895
女性が爪を長く伸ばす延伸爪と、爪に装飾を施して楽しむアートネイル生活の中で、少なくとも他の水仕事を行うことが必要となった時など、防水手袋を着けて仮に爪を保護して水仕事が行われることは普通であるが、この場合水を遮断する目的は達成可能であるが、指の最先端部である延伸爪は外力に対しては脆弱のままであり、延伸爪に負荷が集中し易いために充分な手作業を行うことは難しいことであった。所謂指先に力が入らない仮の状態ではあるが他に手段はないのが現状である。
特許文献1に示される提案は、伸びた爪を収容できる長さの指袋を形成し、その内に爪の下面を保持するサポート部材を挿入する手袋が提案されている。そして伸びた爪先を手袋の内面を滑らせるように案内し差し込んで装着することが説明されていることから、爪は手袋と摩擦することが推奨されている。これでは爪飾りが摩擦によって損なわれるものとなり、特に立体的に施されたネイルの場合は摩擦が強くなるため、手袋着脱の都度に損われる不安があった。
更に、爪下のサポート部材の腹部で物を押える時の力はサポート部材を介して延伸爪に掛り、指の角度によっては殆どの負荷を伸びた爪が受けることとなる。僅かに一部の力が指の方へ分散されるであろうことは理解されるが、特に先端部で何かを押える等の外力が掛かったとき手袋は支持力とはならないため、爪以外に外力を支持するものは何もないのであるから、主たる外力(指先で物を押える方向の力)を爪下のサポート部材を介して延伸爪が支持するものとなる。それは爪を剥がす方向の力が掛るものとなって爪の生え際が外力に対する支持力となるため、爪はたちまち耐えきれなくなるであろうことは容易に想像ができることである。延伸爪が長い程にその傾向は顕著となり、前記同様に指先に力が入らない状態が現れていると推量できるものであった。
本発明はこのような布手袋として爪装飾を保護するとき生じる欠点に鑑みてなされるもので、その内部に対しては延伸爪に掛る外力からこれを保護し、爪が指袋内部と擦れる摩擦機会を排除することで爪装飾を保護し、併せて外部に対しては他の水仕事やマッサージなどの手作業が支障なくできるようにすると共により多種の作業に対応できる指カバーを得ることが本発明の課題である。
また、装着した指袋が暫時ずり抜けやすい傾向があることも使用上不都合な課題である。
延伸爪型を一体構成してなる指型に、指袋(3)先端部に設けた通孔部に前記延伸爪型部を貫き通してこれを装着し、これを内型として指袋(3)を基層としたシリコン樹脂液による浸漬法によって成型される筒型筐体指カバーであって、この指カバーは指用の大空洞(1)とその奥部に連続する延伸爪用小空洞(2)によって構成し、この連続空洞上部に余裕空間を形成し、これを装着することによって指がこの余裕空間を仕切り、爪先から指元まで指の上面部に通す空洞路(5)として一体成型筐体によってこれを形成することを特徴とした指カバーである。
前記小空洞(2)の下部に配設される代用指(11a)と、これに連続する代用指(11b)並びに代用指(11c)は筐体の厚肉部として一体成型される筐体構造と、前記代用指(11)に代えて、別途成型製作して得たシリコン樹脂による代用指(12)を、前記筒型筐体指カバーの外側表面に接着一体化し、その上から再度シリコン樹脂液に浸漬して新たな表層を被覆層設することで当該代用指(12)を筐体厚み中に取り込み中層化してその一体化を補強する積層構造との、少なくとも何れかの構造によって構成され、少なくとも其の関節部にはV字形若しくはU字形カット面を形成する請求項1記載の指カバーの構造である。
前記代用指(11)又は代用指(12)の肉厚部に必要な模様と形状を浮彫によって描き、その浮彫残部によって模様パターンを形成したものである請求項1又は2記載の指カバーの構造である。
掌部を収容する掌部空洞体(6)と、前記指カバーを少なくとも片手の五指用に備えてなる構成とを、一体成型することによって筐体でなる防水五指カバーを形成するものである請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の指先保護カバーである。
前記指カバーの指袋(3)に代えて、内壁にシリコン樹脂成型でなる脱落防止のための奥方向に傾斜する傾斜襞(8)を少なくとも群起させた内壁によってなる請求項1乃至4のうち何れか一項に記載の指カバーの構造である。
本発明は従来の布製手袋に工夫を加え装飾爪の保護手段とするとき発生する課題を解決するために、独創的な手段によって劇的な解決をみたものである。即ち、シリコン樹脂を素材として成型することで、手袋とは異なり自立する軟らかな筐体とした指袋によって課題を解決したものである。
本発明指先保護カバーによって、装飾爪の保護は実現された上に、手作業に対する操作性の向上を実現したものである。即ち、シリコン樹脂成型によって本発明指先保護カバーは構成されておりこれを指に挿着すると、延伸爪型を伴う指型に合せて得られた筐体による自立する大小の空洞が連続構成し、更に、装着した時に指背部に爪先から指元まで通して筐体によって第三の空洞ともなる空洞路を形成したことで、爪上面に余裕空間の創設と、カバー着脱時には筐体と指によって装飾爪を、空洞路を通路として案内するものとなり、装飾爪が内壁に接触する機会をほぼ無い程度に低減したもので、内面は筐体故に引っ掛る凹凸もなく装飾爪を摩擦で損なうことを無くすることができたものである。
本発明指カバーは筐体を形成するため、指と共に延伸爪が小空洞中に自然に案内され挿入収容されるものとなり、延伸爪は指と、代用指と、筐体でなる指先保護カバーとに、安定的に言わば三位一体を呈する、揺るぎも接触もない空洞中に囲まれる構成となり、後述する筐体への嵌入力が指をその位置で安定させるものとなって延伸爪上面の余裕空間は維持され、立体ネイルの場合も含めて効果的に保護されるものとなった。
また、指を曲げる時の関節部の変形に対して前記余裕空間が潰れることで指を曲げ易く作用し、指を伸ばすと余裕空間は回復することからポンプとしての機能が働き、筐体内部の換気効果が得られるものとなった。
延伸爪を含む指先に受ける外力を最終的に支持するものは指であり、負荷を如何に爪を避けて指へ伝達するかが支持力を決定するものとなることから、本発明では従来のように布でなる指袋や手袋をその主体とすることなく筐体に拠るとしたものである。これにより筐体が総体で支持し易いものとなり外力を分散して指へ伝達し易くなる効果があり、少なくとも延伸爪だけに外力が偏って負荷することを防止したのである。
前記の分散伝達に加え、カバーを形成する筒型筐体がその内径の幅を指よりも幅狭く、即ち両側から僅かながら押し縮めた状態に形成して、その時の歪を天井部に逃がして成型することにより、狭小化された円筒の中に指を前記した嵌入装着することで天井部を除く全ての円周で指を包囲密着して一体化が働くことから、挿着固定度がより安定し外力に対する最終支持力が向上した。
前記挿着固定度の安定化と併せ暫時弛み、抜けて行き易い脱落傾向防止の課題を解決するための手段として、指袋の設置に代えて円筒内壁に逆向き傾斜襞群を設置する構造によって、挿入し易く抜け難い装着の安定効果を得て解決したものである。
代用指三部所を繋ぐ節目に当たる箇所をV字状若しくはU字状のカットを設置したことで、作業中の指を曲げ易くし、曲げた時に前記カット部が閉じて向き合う面同士が接触支持するものとなり、指の曲げ力が強いほど両節が強固に支持し合うものとなって外力に対し指との一体支持力が強化される。
代用指の掌側に、適当な深さで模様パターンを浮彫りによって描き浮彫残部を形成したことで指先に対象に対する良好な操作性を実現したものである。これは指カバーの用途を洗髪などに限定することなく、代用指の厚み範囲における用途に適した模様パターン設置によって、用途の可能性拡大と操作性向上の二点を実現したもので、いずれの場合も装飾爪保護の実現という絶対要件を満たした上に、更に付加された効果である。
また、これを五指にセットした防水型筐体を実現したことで用途が広がり、これを用いて他の水仕事を行うときは浮彫残部が接触抵抗となり、例えば洗髪の場合指先に髪が絡み易くなって指先の操作性や髪の捌き性を向上させ、お米を砥ぐ場合には砥ぎ速度や効果が向上するという具合に、作業対象に対応する其々特有の模様パターンを設置することによって選択肢と効果が広がった。
身体や頭皮のマッサージ用などにも適当なトレッドパターンを設けることで目的に叶う効果が得られ、トレッド設置を浅い凹部による場合には、糠味噌の混ぜ返しや食材調理、あるいは乳児の産湯使いなどが可能となり、従来は成し難かった手作業であっても延伸爪保護と表裏一体に、複合的効果をもって可能な作業範囲の拡充を実現したのである。
掌部空洞体の掌部において代用掌を設置し、その厚みの範囲に代用指と同様に浮彫残部によって必要な形状を設けたことで、特に身体のマッサージやツボ押しが効果的に実施されるものとなった。
就寝中の延伸爪保護に対して当該カバーを着用することも延伸爪の保護に高い効果が得られ、さらに筐体に通気部を設けて就寝用として別途構成することでも快適な就寝に供することができるなど、用途を限定することなく可能性が開かれた。
先行技術の特許文献1においては、指袋あるいはそれ等からなる手袋を対象とした技術提案であり、本願指カバーは詳述してきたようにシリコン樹脂でなる筐体カバーによって保護効果を得ようとするものであり、前記文献とは基本的に異なる筐体手段を用いたことで筐体特有の内部保護効果と、外力に対する分散力と支持効果、トレッドパターン設置によるパターン毎に特有の操作性が向上するなど、前記文献においては成し得なかった多くの筐体効果が得られたものである。
本発明指先保護カバーの各図 (イ)縦断面図 (ロ)A−A線横断面図 (ハ)背面図 本発明指先保護カバーの筐体分離型を表す縦断面図 本発明指先保護カバーの使用時状況を示す断面図 本発明になる手袋型防水5指カバーの全体を表す斜視図 本発明指先保護カバーの実施例を表す縦断面図
1:大空洞
2:小空洞
3:指袋
4:筒型筐体
5:空洞路
6:掌部空洞体
7:初期表層
8:逆向襞
9:浮彫残部
10:指カバー
11(11a、11b、11c):代用指、
12:代用指分離型
13:V字カット部
14:肉薄部
16:代用掌
a:指、
b:延伸爪、
本発明は既存のゴム手袋製造技術の浸漬法を採用している。本発明では布製の指袋を指型に被せ、これを液状シリコン樹脂に浸漬し必要とする肉厚をもって固化し、指型を抜き去ると基層としての布製内張りを形成し、シリコン樹脂が初期表層として内張りと一体形成する筒型筐体によって、一体成型された爪用空間を保持し、収容される爪と爪飾りを保護するものである。この筐体を外型に装着後成型して肉厚部など外形を整える。
本発明のシリコン樹脂成型浸漬法による特徴として、基層とする指袋3の長さは概ね指の長さと同程度とし、先端部には通孔を設けていることで、指型の先端には延伸爪型が一体形成しており、延伸爪型だけを指袋通孔から貫き通して、この部分を除外した指型に指袋3を装着するものであり、よって延伸爪型を抜き去った後に形成される完成小空洞に前記指袋3による下層内張り設置は行わない構成とすることである。これは指型に指袋3を装着したときに指袋を安定させ良好な小空洞を得るための有効な構造である。
図面によって爪の保護性を説明する。図1図(イ)は当該指カバー10の大小空洞に延伸爪を有する指aを挿入した状態を示すもので、小空洞2の空間中に延伸爪bが収容され、その延伸爪bは周辺の筐体に接触することなく指に支持された自然の状態を維持しており、これはカバーが筐体である故に後述する指への保持力を作用させ指にカバーが嵌着一体化したことで実現した保護の形態である。
小空洞2の下方部は元は指先の空間部であって、外型によってこれを埋めるように筐体厚みの一部を肥大化させた指に代わる代用品即ち代用指11aを形型し、更に指の腹全体に渡って筐体肉厚部を連続させ補強部分として肉厚部全体で用指11代を構成する。これを指に倣って代用指11a、11b、11cの三節に分け、その関節箇所ではV字状カット13を設置して指の曲げ易さを確保した。
V字状カット13部は単なる欠き込みではなく、指の屈折程度を閉じ角によって制限し、V字面が閉じて面同士が圧接することで三節が強固な曲折固定状態を形成し、指先の支持力強化を実現したものである。V字状カットはその目的に合致する次善の策としてU字状であることも良く、少なくともこの場合は面の厚接に代わる点や線での厚接箇所を有するものとする。
代用指11は筒形筐体4の一部として指カバーの下面部を強化する筐体そのものであり、筐体の指への着脱は従来の皺や襞の生じる布製の指袋を指に装着するのとは異なり、極めてスムーズになされるもので、恰もペン先にキャップを被着するが如くに一動作で指は大空洞1に装着され、延伸爪は小空洞2に収容される容易性を発揮する。
図(ロ)は指に筒形筐体4を装着した時の横断面A−A線矢視図において、その詳細を説明するにあたり各部の範囲をここにおいて規定するもので、この円形断面を概ね×印状に四方面に分割して区切って捉え、各部を指上面部、指下面部、指(両)側面部と表示する。
図(イ)において大空洞の上部空間は余裕空間となっており、筒形筐体4に指aを挿入してこれを指に装着したときに大空洞は指に仕切られ指の背部に前記大空洞1の一部として一定の余剰空間が残存形成される。この空間を空洞路5として爪先から指元まで通し、その横断面は図(ロ)に示すように指上面部の一部である指の背幅程度の幅によって構成され、筐体による空洞故に安定して形成される余裕空間として着脱時爪の摩擦回避に作用する。
爪装飾には平面的に描くペイントのみならず別途用意された部品を貼着するなど立体的になされるものもあり、こうした場合従来の布製でなる手袋カバーでの着脱時には繊維に引っ掛かるなどして爪装飾を損い易かった。本発明では空洞路5を構成したことで指カバーを装着維持する上で爪を取り巻く周辺と共に空間を維持するもので、着脱時に装飾爪の案内路として爪表面がカバーに接触して擦れる機会を低減して爪の装飾保護を実現した。以上のように詳述した構成により装飾爪及び延伸爪bは極めて合理的かつ簡便に保護、保持されるのである。
次にカバーを介した指の操作性向上の実現について述べる。代用指11を伴う指カバーの形は概ね指に倣った形を取るが、その太さは指の腹側において筐体の肉を厚く形成して代用指とすることで内部の延伸爪bを保護しながら、外部掌の一部として操作性の向上を実現したもので、筐体としての強度や支持力を増す半面、一方で指の関節付近や背側においても肉薄とすることで曲げの操作性向上を実現した。
指へ安定した保持力を作用させるための図(ロ)に示す断面形状、即ち、筒形筐体4はその下面部を肉厚くし側面部を上方へ順次薄くした構造で可撓性を強化して、天井部を最も薄くし、本体を幾分内側へ狭めて成型することで装着時指の嵌入性を良好にしたものである。内側へ狭めるときの円周の変形は空洞天井肉薄部14の形状変形により吸収される。
前記可撓性の強化と本体を幾分内側へ狭めて成型することにより挟持力を得るのみでなく、空洞路部を除く指を取り巻く円周部が指に筒形として密接し指との一体化が極めて安定して保持するものとなり、よって指先一体の延伸爪や爪装飾も小空洞2の空間中に揺るぎなく安定保持されるものとなる。
後述する手袋型の防水型指カバーを構成した場合は、一般的な防水ゴム手袋に見られるように内部が手の発汗によって蒸れるという問題があったもので、本発明による空洞路は通気孔であると同時に、図3に示すように指を曲げた時に全体的に空洞路は湾曲の外側であるため圧縮されて潰れてしまい、指を伸ばすと元の空洞が復元し、このことを繰返すものとなる。これは即ちポンプの機能となって働き、良好な換気機能が実現されるものとなる。
また、詳述した代用指11に代えて図2に示す代用指12は分離型とする場合であり別途成型製作して接着によって筐体と一体化することも有効な手段であり、代用指12を設置する筒形筐体側の当接面は初期表層面7であり、この表層面と接着してこれを一体化する。
この接着構造の上から再度シリコン樹脂液に浸漬して全体に新たな表層を被覆する。このとき継ぎ目などに微細な隙間が残存していたとしても、樹脂液で埋まり接着は強固になる。この表層を必要な回数を重ねて層設することで当該代用指は中層化の中に取り込まれて一体性が強化され、この積層構造によって代用指12を筐体の一部と化した筐体指カバーが形成される。この一体化工程は前述の指袋を指型から抜き去る前の工程として施工することが良好な手順となる。
請求項3に掲げる発明は、指カバーを着けて行われる諸々の手作業を効果的に行うためのカバー構造に係るもので、図(ハ)に示す代用指の指腹部へ用途に適した模様を浮彫りによって描き、浮彫残部9で意図する模様パターンを形成し、それによって異なるパターン毎の作業対象物と指腹部の摩擦度が増すことが実現され指先の操作性向上が実現するのである。
手作業の種類によって種々の模様パターンが考えられるが、本発明が想定するものは一人のユーザーが数種類のカバーを用意し、日々をその作業の都度便利に使い分ける生活パターンである。従ってその指先を保護する目的の構成物は物品として安定した使い易いものであることが技術思想に叶うものであり、現状はおよそ先行技術に掲げた例に見られるように織物等でなる手袋を主体とした自立性のない物であることから、本発明においてシリコン樹脂成型による筐体を実現したもので、それによって従来の手袋の改良では実現困難であった複数の効果が得られ、特に内部の保護性と表裏一体外部の浮彫残部形成実現による指先操作の確実性が、著しく向上したものである。
請求項4に関るものとして、シリコン筐体指カバーは防水性を保持するものであるが、図4に示す指カバー五指と掌部空洞体6を一体成型して手袋型の筐体手先カバーを形成すると、袋体としての開口位置が手首方向へ高く移動するために防水性が向上し、手袋型として形成することで水仕事における作業性や操作性が向上する。
掌部空洞体6の掌側筐体肉厚を図1及び図2に示した手法によって必要な厚さに代用掌16として成型することで、適当な模様と深さの浮彫残部を形成し代用指と併せて掌面を使った身体マッサージへの用途が期待できる。
指先カバー筐体に必要とする通気孔を計画的に配設することで就寝時に延伸爪を快適に保護する就寝用の指先保護カバーの構成を実現することができる。
手袋型防水指カバーにおける指の寄せ配置について、親指を1本に、他の指を1本と3本、あるいは2本と2本、又は4本一体、のように寄せ分けて構成することができる。使用目的によって例えば、洗髪であれば5本独立が適当であり、糠味噌の練り返しなら4本一体が良い、などである。
本発明は筐体の内において、アートネイルや長爪の保護をするためのカバーであるが、同時に当該シリコン樹脂カバーの外側に接触するものを保護することも実現する。身体をマッサージする事や、洗顔、乳幼児の入浴世話など対象がデリケートなものである場合であり、シリコン素材由来に得られる効果である。
前述した指袋は、指へ装着時には指肌に密着する筐体の内張的要素を有するものであり、その織物素材が綿糸か絹糸、又は化繊維であるかによってフィット感や指カバーの操作性など使用者の使用感に関わって来る部材である。本発明目的用途により良く適合する織物素材とこれに適した模様パターンを組み合せることで作業性が向上し、お洒落という独特な価値観世界にある消費者に対し従来になかった選択肢を提供できるものとなった。
図5において、前記指カバーが基層とする布でなる内張指袋を設置することなくその内壁に、シリコン樹脂成型による奥方向に傾斜する傾斜襞群、即ち逆向襞8を設置したことによって、指の挿入時はこれを押さえながら進入するので抵抗が少なく、装着中にあっては押さえられた襞の反発力で指は良好に背幅を除く周囲から保持され、指からの離脱時に引き抜くときは移動する指が接する周囲の襞を摩擦によってこれを傾斜から引き起こす作用が働き、襞が引き起こされて直立状態にある時がその内径を最小化する、即ち指に周囲の襞が食い込むかのように圧迫することによって抵抗となり抜け難くしたものである。

Claims (5)

  1. 延伸爪型を一体構成してなる指型に、指袋(3)先端部に設けた通孔部に前記延伸爪型部を貫き通してこれを装着し、これを内型として指袋(3)を基層としたシリコン樹脂液による浸漬法によって成型される筒型筐体指カバーであって、
    この指カバーは指用の大空洞(1)とその奥部に連続する延伸爪用小空洞(2)によって構成し、
    この連続空洞上部に余裕空間を形成し、これを装着することによって指がこの余裕空間を仕切り、爪先から指元まで指の上面部に通す空洞路(5)として一体成型筐体によってこれを形成することを特徴とした指カバー。
  2. 前記小空洞(2)の下部に配設される代用指(11a)と、これに連続する代用指(11b)並びに代用指(11c)は筐体の厚肉部として一体成型される筐体構造と、
    前記代用指(11)に代えて、別途成型製作して得たシリコン樹脂による代用指(12)を、前記筒型筐体指カバーの外側表面に接着一体化し、その上から再度シリコン樹脂液に浸漬して新たな表層を被覆層設することで当該代用指(12)を筐体厚み中に取り込み中層化してその一体化を補強する積層構造との、
    少なくとも何れかの構造によって構成し、少なくとも其の関節部にはV字形若しくはU字形カット面を形成する請求項1記載の指カバーの構造。
  3. 前記代用指(11)又は代用指(12)の肉厚部に必要な模様と形状を浮彫によって描き、その浮彫残部によって模様パターンを形成したものである請求項1又は2記載の指カバーの構造。
  4. 掌部を収容する掌部空洞体(6)と、前記指カバーを少なくとも片手の五指用に備えてなる構成とを、一体成型することによって筐体でなる防水五指カバーを形成するものである請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の指先保護カバー。
  5. 前記指カバーの指袋(3)に代えて、内壁にシリコン樹脂成型でなる脱落防止のための奥方向に傾斜する傾斜襞(8)を少なくとも群起させた内壁によってなる請求項1乃至4のうち何れか一項に記載の指カバーの構造。
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