JP2017178804A - 融合タンパク質 - Google Patents

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Abstract

【課題】核酸増幅反応において、使用できるバッファー組成を拡張させ、従来のポリメラーゼ活性を有するタンパク質よりも塩抵抗性を向上させることができるような、新規核酸合成酵素を提供する。【解決手段】DNA/RNA結合タンパク質(例えばAlba;Acetylation Lower Binding Affinity)と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質。【選択図】なし

Description

本発明は、新規核酸合成酵素に関する。さらに詳しくは、DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質に関する。
DNAポリメラーゼを用いた鋳型核酸からのDNAの合成は、分子生物学の分野において、シーケンシング法や核酸増幅法等、様々な方法に利用・応用されている。中でも、核酸増幅法は、研究分野のみならず、遺伝子診断、親子鑑定といった法医学分野、あるいは、食品や環境中の微生物検査等において、既に実用化されている。
核酸増幅法は現在までに様々な方法が開発されており、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法、Loop−Mediated Isothermal Amplification(LAMP)法、Transcriprtion Reverse Transcription Concerted Reaction (TRC)法、Nucleic Acid Sequence−Based Amplification (NASBA)法などの核酸増幅法が比較的一般に普及している。
中でも、DNAの特異的配列の増幅に用いられるPCR法は、研究分野から応用分野に至るまで極めて幅広く普及している技術である。現在、PCR法は更なる開発が行われており、複数のプライマーを同時に増幅するMultiplexPCR法や、蛍光色素を用いて、PCRの増幅産物をリアルタイムで検出するリアルタイムPCR法など、様々な技術が存在する。これらの技術も、研究分野のみならず、法医学分野や食品、環境中の微生物検査等において、既に実用化されている。
上記のPCR法の性能および精度を向上させる手段として、DNAポリメラーゼの改変および反応バッファーの改良が行われてきた。
DNAポリメラーゼの改変の一つの手法として融合DNAポリメラーゼが挙げられる。融合ポリメラーゼは、所望の活性をもつタンパク質とDNAポリメラーゼを組み合わせることでDNAポリメラーゼの性能を野生型よりも向上させることができる。
融合タンパク質における所望の活性をもつタンパク質の一つとして、プロセッシビリティや伸長性を向上させるDNA結合タンパク質が使用されてきた。具体的には、スルホロブス・ソファタリカス(Sulfolobus solfataricus)由来であるSso7d、スルホロブス・アシドカルダリウス(Sulfolobus acidocaldarius)由来であるSac7d、ピュロバクルム・アエロフィラム(Pyrobaculum aerophilum)由来であるPae3192が用いられてきた(特許文献1、特許文献2)。
それらの中で、代表的な融合DNAポリメラーゼとしては、スルホロブス・ソファタリカス由来である配列非特異的二本鎖核酸結合タンパク質(Sso7d)とパイロコッカス・フリオサス由来であるDNAポリメラーゼ(Pfu DNAポリメラーゼ)を組み合わせたSso7d−Pfu DNAポリメラーゼは、PCRにおける伸長性やプロセッシビリティを野生型よりも向上させた。
これらの既存のDNA結合タンパク質に対して、AlbaはこれらのDNA結合性タンパク質と相同性が低く、二本鎖DNAだけでなくRNAにも結合できるといった新しい特徴を有する。Albaの詳細な機構や性質が判明したのは近年に至ってからのことであり、AlbaとDNAポリメラーゼとの融合タンパク質について実際に研究がなされた例はなかった。
特許第4405725号公報 米国特許出願公開第2011/0086406号明細書
The Journal of Biological Chemistry 第289巻、第3号、p.1478−1490(2014年) PLOS ONE 第8巻、第2号、p.e58237(2013年). Genome Research 第15巻、第3号、p.352−363(2005年)
本発明は、かかる従来技術の課題を背景になされたものである。すなわち、DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質を提供することにある。
本発明者らは、上記事情に鑑み鋭意検討した結果、DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質が、従来は使用できなかった各種バッファー組成へも応用できることを見出した。さらには、従来の融合タンパク質よりも塩抵抗性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の構成からなる。
項1.DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質とが融合されてなることを特徴とする融合タンパク質。
項2.前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質がDNAポリメラーゼである項1に記載の融合タンパク質。
項3.前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質が逆転写酵素である項1に記載の融合タンパク質。
項4.前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質が、50℃以上の活性最適温度である熱安定性DNAポリメラーゼである項2に記載の融合タンパク質。
項5.前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質が、60℃、30分の熱処理により90%以上の残存活性を有する熱安定性DNAポリメラーゼである項2に記載の融合タンパク質。
項6.前記熱安定性DNAポリメラーゼが、Taq DNAポリメラーゼ又はTth DNAポリメラーゼである項2に記載の融合タンパク質。
項7.前記DNA/RNA結合タンパク質がAlba(Acetylation Lower Binding Affinity)である項1〜6のいずれかに記載の融合タンパク質。
項8.前記Albaがサーモコッカス・コダカラエンシス(Thermococcus kodakaraensis)由来である項7に記載の融合タンパク質。
本発明によって、DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質によって、使用できるバッファー組成を拡張させ、従来のポリメラーゼ活性を有するタンパク質よりも塩抵抗性を向上させることができる。そのため、阻害物による影響を受けにくくなり、サンプルに含有する塩の影響に左右されにくいため、臨床検体などの検体間の差が大きいサンプルに対しても有用である。
各種バッファーに対してAlba−TaqとTaqを評価した図である。 NaClに対する耐性についてBlendTaq(TOYOBO)添付バッファーを使用し、Alba−Taq、Sso7d−TaqおよびTaqを評価した図である。 NaClに対する耐性についてKOD−Plus−(TOYOBO)添付バッファーを使用し、Alba−Taq、Sso7d−Taqを評価した図である。 NaClに対する耐性についてAlba−Tth、Sso7d−TthおよびTthを評価した図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の実施形態の一つは、DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質である。
本発明において、DNA/RNA結合タンパク質とは二本鎖構造に非特異的にDNAおよびRNAの両方に対する結合ドメインを有するタンパク質を意味する。
ポリメラーゼ活性とは、単体のヌクレオチドを重合させてポリヌクレオチドを合成する活性を意味する。
本発明において、ポリメラーゼとはポリメラーゼ活性を有する酵素を意味する。具体的には、DNAポリメラーゼ及びRNAポリメラーゼが挙げられる。
融合タンパク質とは、主に人工的に(
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的な手法によって)作られた
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で、2個以上のタンパク質
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が一体となって転写・発現し、一個のタンパク質を形成している状態のタンパク質である。
DNAポリメラーゼとは、1本鎖の
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を鋳型として、それに相補的な
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を持つDNA鎖を合成することができる
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を意味する。
本発明において、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質がDNAポリメラーゼである場合には、熱安定性DNAポリメラーゼであることが好ましい。熱安定性DNAポリメラーゼは、50℃以上、より好ましくは60℃以上、さらに好ましくは65℃以上の活性最適温度である熱安定性DNAポリメラーゼであるものが好ましい。また、60℃、30分の熱処理により90%以上、より好ましくは95%以上の残存活性を有するものであってもよい。
本発明における熱安定性DNAポリメラーゼはパイロコッカス・フリオサス(Pyrococcus furiosus)、サーモコッカス・コダカラエンシス(Thermococcus kodakaraensis)、サーモコッカス・リトラリス(Thermococcus litoralis)、バチルス・ステロサーモフィラス(Bacillus stearothermophilus)から単離されたDNAポリメラーゼなどが挙げられる。好ましくはサーマス・アクアチクス(Thermus aquaticus)由来のDNAポリメラーゼ(Taq DNAポリメラーゼ)(配列番号1)またはサーマス・サーモフィルス(Thermus thermophilus)由来のDNAポリメラーゼ(Tth DNAポリメラーゼ)(配列番号3)であるが、これらに限定されない。
本発明において、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質が逆転写酵素である場合には、レトロウイルスの逆転写酵素、レトロトランスポゾンの逆転写酵素、Tth DNAポリメラーゼが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明におけるDNA/RNA結合タンパク質としては、特に限定されるものではないが、Alba(Acetylation Lower Binding Affinity)、二本鎖RNA結合タンパク質(Double Stranded RNA Binding protein)などが挙げられる。なかでも、Albaが特に好ましい。
AlbaはDNA又はRNAの2本鎖構造に配列非特異的に結合するタンパク質である(非特許文献1、非特許文献2)。スルホロブス・ソファタリカス由来のSso10b及びスルホロブス・アシドカルダリウス由来のSac10bもリシン残基のアセチル化によりDNAに対する結合力が低下するため、Albaとして言及される。
Albaに関して核酸との結合に関与するアミノ残基は知られており(非特許文献1)、1若しくは数個のアミノ酸配残基が置換、欠失、挿入および/または付加(以下、これらを纏めて「変異」とも表す。)されることで、DNAとの結合を弱めたAlbaを使用してもよい。例えば、非特許文献1より、配列番号5における16番目のリシン残基、17番目のリシン残基、22番目のチロシン残基、もしくは44番目のアルギニン残基をアラニン残基に置換することが挙げられるが、これに限定されない。
本願明細書において、配列番号5示されるアミノ酸配列と完全同一ではないアミノ酸配列おける、配列番号5上のある位置(順番)と対応する位置とは、配列の一次構造を比較(アラインメント)したとき、配列番号5の当該位置と対応する位置とする。
Albaは濃度依存的に2量体もしくは多量体を形成するため、変異を導入して、単量体を形成しやすくしてもよい。例えば、非特許文献1より、配列番号5における60番目のフェニルアラニン残基をアラニン残基に置換することが挙げられるが、これに限定されない。
上記変異箇所に対してAlbaのアミノ酸配列はアーキア(archaea)で高度に保存されており(非特許文献1)、アミノ酸配列の一次構造を比較(アラインメント)することにより、その位置を高い蓋然性で予測し確認することができる。
前記Albaの由来としては、アーキアであるパイロコッカス・フリオサス(Pfu)、サーモコッカス・コダカラエンシス(Kod)、スルホロブス・ソファタリカス(Sso)、スルホロブス・シバタエ(Ssh)及びスルホロブス・アシドカルダリウス(Sac)などが挙げられるが、これに限定されない。好ましくはサーモコッカス・コダカラエンシス由来(配列番号6)である。
DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質はN末端にDNA/RNA結合タンパク質を配置し、C末端にポリメラーゼ部分を配置するのが好ましいが、特にこの態様に限定されるわけではない。融合タンパク質をコードするDNA配列に関して、ポリメラーゼ部分の上流の5’側にDNA/RNA結合タンパク質部分を配置するのが好ましいが特に限定されるわけではない。これらの2つの部分は、各々が直接的に結合していてもよく、あるいはペプチドリンカーにより離れていてもよい。当該ペプチドリンカーは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、40若しくは50又はそれ以上のアミノ酸長であってもよい。好ましくは5程度のアミノ酸長であるが、特には限定されない。
本発明において使用するベクターは、融合タンパク質のクローニング及び発現を可能とするものであれば、いかなるものでもよく、例えばファージ及びプラスミドが挙げられる。プラスミドとしてはpBluescriptなどが挙げられる。また、別なプラスミドの例としては、pUC19、pBR322、pSP73、pGW7、pET3A、pET21bなどがある。ファージとしては、たとえばλgt11、λDASH、λZapIIなどが挙げられる。本発明において使用する宿主細胞としては、大腸菌、酵母などが挙げられる。大腸菌としては、例えばJM109、101、XL1、PR1、BL21(DE3)plysSなどが挙げられる。本発明では上記融合タンパク質をコードする遺伝子を上記ベクターに挿入して組換え発現ベクターとし、更に、この組換え発現ベクターにて宿主細胞を形質転換する。
本発明における融合タンパク質を製造する方法としては、従来の公知の方法が使用できる。一例として、上記組換え宿主細胞を培養して、融合タンパク質遺伝子を発現させる。例えば大腸菌を宿主として、該発現ベクターを用いて形質転換した後、アンピシリン等の薬剤を含む寒天培地に塗布し、コロニーを形成させる。コロニーを栄養培地、例えばLB培地や2×YT培地に接種し、30℃〜37℃で12〜20時間培養した後、菌体を破砕して粗酵素液を抽出する。ベクターとしては、pBluescript由来のものが好ましい。菌体を破砕する方法としては公知のいかなる手法を用いても良いが、例えば超音波処理、フレンチプレスやガラスビーズ破砕のような物理的破砕法やリゾチームのような溶菌酵素を用いることができる。この粗酵素液を70℃、1時間熱処理し、遠心することで宿主由来のタンパクを除去し、SDS−PAGEに供することで、目的タンパク質の発現を確認することができる。
上記方法により選抜された菌株から精製融合タンパク質を取得する方法は、いかなる手法を用いても良いが、例えば下記のような方法がある。すなわち、栄養培地に培養して得られた菌体を回収した後、酵素的または物理的破砕法により破砕抽出して粗酵素液を得る。得られた粗酵素抽出液から熱処理、例えば70℃、1時間処理し、その後硫安沈殿により融合タンパク質画分を回収する。この粗酵素液を透析等の方法により脱塩を行った後、ヘパリンセファロースカラムクロマトグラフィーにより分離、精製し、精製酵素標品を得ることができる。該精製酵素標品はSDS−PAGEによってほぼ単一バンドを示す程度に純化される。
以下、実施例に基づき本発明をより具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
Alba−Taqのプラスミド作製
サーモコッカス・コダカラエンシス KOD1株由来のAlba遺伝子(配列番号6)とサーマス・アクアチクス由来のDNAポリメラーゼ(Taq DNAポリメラーゼ)遺伝子(配列番号1)を融合させたプラスミドを作製した。融合したAlba−Taqの核酸配列を配列番号10に示す。
サーモコッカス・コダカラエンシス KOD1株由来のAlba遺伝子は非特許文献3に記載の情報を参考にし、人工合成にて作製した。人工合成した核酸を、Taq DNAポリメラーゼ遺伝子の上流にコドンフレームを合わせた状態でpBlueScriptにクローニングした。Alba領域とTaq DNAポリメラーゼ領域の間にペプチドリンカーとしてGly−Gly−Gly−Val−Thrを介在させた。得られたプラスミドを、ヒートショック法にてエシェリシア・コリJM109コンピテントセル(TOYOBO)へ形質転換し、アンピシリン100μg/mlを含むLB培地プレート上で16時間培養した。形質転換で得られたシングルコロニーを酵素調製に用いた。
(実施例2)
Alba−Taqの作製
実施例2で得られた菌体の培養は、以下のようにして実施した。まず、滅菌処理した100μg/mLのアンピシリンを含有するTB培地(Molecular Cloning 2nd Edition、p.A.2)80mLを、500mL坂口フラスコに分注した。この培地に予め100μg/mLのアンピシリンを含有する3mLのLB培地(1%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム;ギブコ製)で30℃、16時間培養したエシェリシア・コリJM109(プラスミド形質転換株)(試験管使用)を接種し、30℃にて16時間通気培養した。培養液より菌体を遠心分離により回収し、15mLの破砕緩衝液(30mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、30mM NaCl、0.1mM EDTA)に懸濁後、ソニケーション処理により菌体を破砕し、細胞破砕液を得た。次に細胞破砕液を70℃にて1時間処理した後、遠心分離にて不溶性画分を除去した。更に、ポリエチレンイミンを用いた除核酸処理、硫安塩析、ヘパリンセファロースクロマトグラフィーを行い、最後に保存緩衝液(20mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、100mM 塩化カリウム、0.1mM EDTA、1mM ジチオスレイトール、0.5% Tween20、0.5%ノニデットP40、50%グリセリン)に置換し、Alba−Taqを得た。
(実施例3)
Sso7d−Taqのプラスミド作製
後述の実施例におけるDNAポリメラーゼの評価に用いるために、スルホロバス・ソルファタリカス由来の二本鎖DNA結合タンパク質遺伝子(Sso7d)(配列番号8)とサーマス・アクアチクス由来のDNAポリメラーゼ(Taq DNAポリメラーゼ)遺伝子(配列番号1)を融合させたプラスミドを作製した。融合したSso7d−Taqの核酸配列を配列番号12に示す。
スルホロバス・ソルファタリカス由来の二本鎖DNA結合タンパク質遺伝子(Sso7d)は特許文献1に記載の情報を参考にし、人工合成にて作製した。人工合成した核酸を、Taq DNAポリメラーゼ遺伝子の上流にコドンフレームを合わせた状態でpBlueScriptにクローニングした。Sso7d領域とTaq DNAポリメラーゼ領域の間にペプチドリンカーとしてGly−Gly−Gly−Val−Thrを介在させた。得られたプラスミドによりエシェリシア・コリJM109を、実施例1と同様にして形質転換し、酵素調製に用いた。
(実施例4)
Sso7d−Taqの作製
実施例3で得られた菌体の培養は、以下のようにして実施した。まず、滅菌処理した100μg/mLのアンピシリンを含有するTB培地(Molecular Cloning 2nd Edition、p.A.2)80mLを500mL坂口フラスコに分注した。この培地に予め100μg/mLのアンピシリンを含有する3mLのLB培地(1%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム;ギブコ製)で30℃、16時間培養したエシェリシア・コリJM109(プラスミド形質転換株)(試験管使用)を接種し、30℃にて16時間通気培養した。培養液より菌体を遠心分離により回収し、15mLの破砕緩衝液(30mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、30mM NaCl、0.1mM EDTA)に懸濁後、ソニケーション処理により菌体を破砕し、細胞破砕液を得た。次に細胞破砕液を70℃にて1時間処理した後、遠心分離にて不溶性画分を除去した。更に、ポリエチレンイミンを用いた除核酸処理、硫安塩析、ヘパリンセファロースクロマトグラフィーを行い、最後に保存緩衝液(20mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、100mM 塩化カリウム、0.1mM EDTA、1mM ジチオスレイトール、0.5% Tween20、0.5%ノニデットP40、50%グリセリン)に置換し、Sso7d−Taqを得た。
(実施例5)
Taqのプラスミド作製
後述の実施例におけるDNAポリメラーゼの評価に用いるために、サーマス・アクアチクス由来のDNAポリメラーゼ(Taq DNAポリメラーゼ)遺伝子(配列番号1)を含有するプラスミドを作製した。サーマス・アクアチクス由来のDNAポリメラーゼ(Taq DNAポリメラーゼ)遺伝子をpBluescriptにクローニングし、プラスミドとして構築した。得られたプラスミドによりエシェリシア・コリJM109を、実施例1と同様にして形質転換し、酵素調製に用いた。
(実施例6)
Taqの作製
実施例5で得られた菌体の培養は、以下のようにして実施した。まず、滅菌処理した100μg/mLのアンピシリンを含有するTB培地(Molecular Cloning 2nd Edition、p.A.2)80mLを500mL坂口フラスコに分注した。この培地に予め100μg/mLのアンピシリンを含有する3mLのLB培地(1%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム;ギブコ製)で30℃、16時間培養したエシェリシア・コリJM109(プラスミド形質転換株)(試験管使用)を接種し、30℃にて16時間通気培養した。培養液より菌体を遠心分離により回収し、50mLの破砕緩衝液(30mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、30mM NaCl、0.1mM EDTA)に懸濁後、ソニケーション処理により菌体を破砕し、細胞破砕液を得た。次に、細胞破砕液を70℃にて1時間処理した後、遠心分離にて不溶性画分を除去した。更に、ポリエチレンイミンを用いた除核酸処理、硫安塩析、ヘパリンセファロースクロマトグラフィーを行い、最後に保存緩衝液(20mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、100mM 塩化カリウム、0.1mM EDTA、1mM ジチオスレイトール、0.5% Tween20、0.5%ノニデットP40、50%グリセリン)に置換し、Taqを得た。
(実施例7)
Alba−Tthのプラスミド作製
サーモコッカス・コダカラエンシス KOD1株由来のAlba遺伝子(配列番号6)とサーマス・サーモフィルス由来のDNAポリメラーゼ(Tth DNAポリメラーゼ)遺伝子(配列番号3)を融合させたプラスミドを作製した。融合したAlba−Tthの核酸配列を配列番号14に示す。
サーモコッカス・コダカラエンシス KOD1株由来のAlba遺伝子は非特許文献3に記載の情報を参考にし、人工合成にて作製した。人工合成した核酸を、Tth DNAポリメラーゼ遺伝子の上流にコドンフレームを合わせた状態でpBlueScriptにクローニングした。Alba領域とTth DNAポリメラーゼ領域の間にペプチドリンカーとしてGly−Gly−Gly−Val−Thrを介在させた。得られたプラスミドによりエシェリシア・コリJM109を、実施例1と同様にして形質転換し、酵素調製に用いた。
(実施例8)
Alba−Tthの作製
実施例7で得られた菌体の培養は、以下のようにして実施した。まず、滅菌処理した100μg/mLのアンピシリンを含有するTB培地(Molecular Cloning 2nd Edition、p.A.2)80mLを500mL坂口フラスコに分注した。この培地に予め100μg/mLのアンピシリンを含有する3mLのLB培地(1%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム;ギブコ製)で37℃、16時間培養したエシェリシア・コリJM109(プラスミド形質転換株)(試験管使用)を接種し、37℃にて16時間通気培養した。培養液より菌体を遠心分離により回収し、15mLの破砕緩衝液(30mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、30mM NaCl、0.1mM EDTA)に懸濁後、ソニケーション処理により菌体を破砕し、細胞破砕液を得た。次に細胞破砕液を70℃にて1時間処理した後、遠心分離にて不溶性画分を除去した。更に、ポリエチレンイミンを用いた除核酸処理、硫安塩析、ヘパリンセファロースクロマトグラフィーを行い、最後に保存緩衝液(20mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、100mM 塩化カリウム、0.1mM EDTA、1mM ジチオスレイトール、0.5% Tween20、0.5%ノニデットP40、50%グリセリン)に置換し、Alba−Tthを得た。
(実施例9)
Sso7d−Tthのプラスミド作製
後述の実施例におけるDNAポリメラーゼの評価に用いるために、スルホロバス・ソルファタリカス由来の二本鎖DNA結合タンパク質遺伝子(Sso7d)(配列番号8)とサーマス・サーモフィルス由来のDNAポリメラーゼ(Tth DNAポリメラーゼ)遺伝子(配列番号3)を融合させたプラスミドを作製した。融合したSso7d−Tthの核酸配列を配列番号16に示す。
スルホロバス・ソルファタリカス由来の二本鎖DNA結合タンパク質遺伝子(Sso7d)は特許文献1に記載の情報を参考にし、人工合成にて作製した。人工合成した核酸を、Tth DNAポリメラーゼ遺伝子の上流にコドンフレームを合わせた状態でpBlueScriptにクローニングした。Sso7d領域とTth DNAポリメラーゼ領域の間にペプチドリンカーとしてGly−Gly−Gly−Val−Thrを介在させた。得られたプラスミドによりエシェリシア・コリJM109を、実施例1と同様にして形質転換し、酵素調製に用いた。
(実施例10)
Sso7d−Tthの作製
実施例9で得られた菌体の培養は以下のようにして実施した。まず、滅菌処理した100μg/mLのアンピシリンを含有するTB培地(Molecular Cloning 2nd Edition、p.A.2)80mLを500mL坂口フラスコに分注した。この培地に予め100μg/mLのアンピシリンを含有する3mLのLB培地(1%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム;ギブコ製)で37℃、16時間培養したエシェリシア・コリJM109(プラスミド形質転換株)(試験管使用)を接種し、37℃にて16時間通気培養した。培養液より菌体を遠心分離により回収し、15mLの破砕緩衝液(30mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、30mM NaCl、0.1mM EDTA)に懸濁後、ソニケーション処理により菌体を破砕し、細胞破砕液を得た。次に、細胞破砕液を70℃にて1時間処理した後、遠心分離にて不溶性画分を除去した。更に、ポリエチレンイミンを用いた除核酸処理、硫安塩析、ヘパリンセファロースクロマトグラフィーを行い、最後に保存緩衝液(20mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、100mM 塩化カリウム、0.1mM EDTA、1mM ジチオスレイトール、0.5% Tween20、0.5%ノニデットP40、50%グリセリン)に置換し、Sso7d−Tthを得た。
(実施例11)
Tthのプラスミド作製
後述の実施例におけるDNAポリメラーゼの評価に用いるために、サーマス・サーモフィルス由来のDNAポリメラーゼ(Tth DNAポリメラーゼ)遺伝子(配列番号3)を含有するプラスミドを作製した。サーマス・サーモフィルス由来のDNAポリメラーゼ(Tth DNAポリメラーゼ)(配列番号)をpBluescriptにクローニングし、プラスミドとして構築した。得られたプラスミドによりエシェリシア・コリJM109を、実施例1と同様にして形質転換し、酵素調製に用いた。
(実施例12)
Tthの作製
実施例11で得られた菌体の培養は以下のようにして実施した。まず、滅菌処理した100μg/mLのアンピシリンを含有するTB培地(Molecular Cloning 2nd Edition、p.A.2)80mLを500mL坂口フラスコに分注した。この培地に予め100μg/mLのアンピシリンを含有する3mLのLB培地(1%バクトトリプトン、0.5%酵母エキス、0.5%塩化ナトリウム;ギブコ製)で37℃、16時間培養したエシェリシア・コリJM109(プラスミド形質転換株)(試験管使用)を接種し、37℃にて16時間通気培養した。培養液より菌体を遠心分離により回収し、50mLの破砕緩衝液(30mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、30mM NaCl、0.1mM EDTA)に懸濁後、ソニケーション処理により菌体を破砕し、細胞破砕液を得た。次に細胞破砕液を70℃にて1時間処理した後、遠心分離にて不溶性画分を除去した。更に、ポリエチレンイミンを用いた除核酸処理、硫安塩析、ヘパリンセファロースクロマトグラフィーを行い、最後に保存緩衝液(20mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)、100mM 塩化カリウム、0.1mM EDTA、1mM ジチオスレイトール、0.5% Tween20、0.5%ノニデットP40、50%グリセリン)に置換し、Tthを得た。
(実施例13)
各種バッファーへの適用
以下に記載される様々なバッファー組成を使用し、Alba−Taq、Taqの増幅量について比較を実施した。比較として、50μl反応系あたり100ngのAlba−Taq、Taqを使用した。
PCRの反応組成の一つとして、KOD −Plus−(Toyobo製)添付のBuffer用い、1×PCR Buffer、1.5mM MgSO、0.2mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号18、19)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素100ngを含む50μlの反応液を調製した。
PCRの反応組成の一つとして、KOD −Plus−ver.2(Toyobo製)添付のBuffer用い、1×PCR Buffer、1.5mM MgSO、0.2mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号18、19)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素100ngを含む50μlの反応液を調製した。
PCRの反応組成の一つとして、KOD −Plus−Neo(Toyobo製)添付のBuffer用い、1×PCR Buffer、1.5mM MgSO、0.2mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号18、19)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素100ngを含む50μlの反応液を調製した。
PCRの反応組成の一つとして、KOD FX(Toyobo製)添付のBufferを用い、1×PCR Buffer、0.4mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号18、19)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素100ngを含む50μlの反応液を調製した。
PCRの反応組成の一つとして、KOD FX Neo(Toyobo製)添付のBufferを用い、1×PCR Buffer、0.4mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号18、19)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素100ngを含む50μlの反応液を調製した。
PCRの反応組成の一つとして、KOD −Multi&Epi−(登録商標)(Toyobo製)添付のBufferを用い、1×PCR Buffer、各15pmolのプライマー(配列番号18、19)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素100ngを含む50μlの反応液を調製した。
上記反応液に対する反応は94℃、30秒→60℃、30秒→68℃、1分を40サイクル繰り返すスケジュールでPCR system GeneAmp(登録商標)9700(Applied Biosystem)を用いて行った。反応終了後、5μlの反応液について1%アガロース電気泳動を行い、エチジウムブロマイド染色し、紫外線照射下、増幅DNA断片の増幅量を確認した。
結果を図1に示す。Taqでは8種類のバッファーのうち、1種類のみ増幅が確認されたことに対して、Alba−Taqは8種類のバッファーのうち、8種類のみ増幅が確認された。これはバッファー成分の塩に対して優れた抵抗性を有するためと考えられる。
(実施例14)
塩抵抗性−1
Alba−Taq、Sso7d−Taq、Taqの塩抵抗性(NaCl:50mM〜200mM)について増幅量の比較を実施した。比較として、50μl反応系あたり25ngのAlba−Taq、Sso7d−Taq、Taqを使用した。
PCRは、Blend Taq(Toyobo製)添付のBuffer用い、1×PCR Buffer、0.2mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号20、21)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng、および各酵素25ngを含む50μlの反応液を調製した。反応は94℃、30秒→65℃、30秒→68℃、1分30秒を30サイクル繰り返すスケジュールでPCR system GeneAmp(商標登録)9700(Applied Biosystem)を用いて行った。反応終了後、5μlの反応液について1%アガロース電気泳動を行い、エチジウムブロマイド染色し、紫外線照射下、増幅DNA断片の増幅量を確認した。
結果を図2に示す。Alba−Taqは150mM、Sso7d−Taqは125mM、そしてTaqは50mMまで増幅が確認された。Alba−Taqは最も高い塩耐性を示した。Alba−Taqはサンプルに含有する塩の影響に左右されにくいため、臨床検体などの検体間の差が大きいサンプルに対して効果的である。
(実施例15)
塩抵抗性−2
Alba−Taq、Sso7d−Taqの塩抵抗性(NaCl:50mM〜200mM)について増幅量の比較を実施した。比較として、50μl反応系あたり25ngのAlba−Taq、Sso7d−Taqを使用した。
PCRは、KOD−Plus−(Toyobo製)添付のBuffer用い、1×PCR Buffer、0.2mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号20、21)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素25ngを含む50μlの反応液を調製した。反応は94℃、30秒→65℃、30秒→68℃、1分30秒を30サイクル繰り返すスケジュールでPCR system GeneAmp(登録商標)9700(Applied Biosystem)を用いて行った。反応終了後、5μlの反応液について1%アガロース電気泳動を行い、エチジウムブロマイド染色し、紫外線照射下、増幅DNA断片の増幅量を確認した。
結果を図3に示す。Alba−Taqは100mM、Sso7d−Taqは50mMまで増幅が確認された。Alba−Taqは、BlendTaq添付のバッファーと同様に高い塩耐性を示した。
(実施例16)
塩抵抗性−3
Alba−Tth、Sso7d−Tth、Tthの塩抵抗性(NaCl:50mM〜200mM)について増幅量の比較を実施した。比較として、50μl反応系あたり100ngのAlba−Tth、Sso7d−Tth、Tthを使用した。
PCRは、KOD FX(Toyobo製)添付のBuffer用い、1×PCR Buffer、0.2mM dNTPs、各15pmolのプライマー(配列番号20、21)、ヒトゲノムDNA(Roche)50ng及び各酵素100ngを含む50μlの反応液を調製した。反応は94℃、30秒→65℃、30秒→68℃、1分30秒を30サイクル繰り返すスケジュールでPCR system GeneAmp(登録商標)9700(Applied Biosystem)を用いて行った。反応終了後、5μlの反応液について1%アガロース電気泳動を行い、エチジウムブロマイド染色し、紫外線照射下、増幅DNA断片の増幅量を確認した。
結果を図4に示す。Alba−Tthは125mM、Sso7d−Tthは0mM、そしてTthは50mMまで増幅が確認された。Alba−TthはAlba−Taqと同様に高い塩耐性を示した。AlbaをTaqもしくはTthと融合させることで、Taq及びSso7d−Taqよりも高い塩耐性を示した。
本発明はDNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質との融合タンパク質によって、使用できるバッファー組成を拡張させ、従来のポリメラーゼ活性を有するタンパク質よりも塩抵抗性を向上させることができる。そのため、サンプルに含有する塩の影響に左右されにくいため、臨床検体などの検体間の差が大きい遺伝子診断等の分野において、広く利用することができる。

Claims (8)

  1. DNA/RNA結合タンパク質と、ポリメラーゼ活性を有するタンパク質とが融合されてなることを特徴とする融合タンパク質。
  2. 前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質がDNAポリメラーゼである請求項1に記載の融合タンパク質。
  3. 前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質が逆転写酵素である請求項1に記載の融合タンパク質。
  4. 前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質が、50℃以上の活性最適温度である熱安定性DNAポリメラーゼである請求項2に記載の融合タンパク質。
  5. 前記ポリメラーゼ活性を有するタンパク質が、60℃、30分の熱処理により90%以上の残存活性を有する熱安定性DNAポリメラーゼである請求項2に記載の融合タンパク質。
  6. 前記熱安定性DNAポリメラーゼが、Taq DNAポリメラーゼ又はTth DNAポリメラーゼである請求項2に記載の融合タンパク質。
  7. 前記DNA/RNA結合タンパク質がAlba(Acetylation Lower Binding Affinity)である請求項1〜6のいずれかに記載の融合タンパク質。
  8. 前記Albaがサーモコッカス・コダカラエンシス(Thermococcus kodakaraensis)由来である請求項7に記載の融合タンパク質。
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