JP2017178357A - 包装袋 - Google Patents

包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2017178357A
JP2017178357A JP2016067112A JP2016067112A JP2017178357A JP 2017178357 A JP2017178357 A JP 2017178357A JP 2016067112 A JP2016067112 A JP 2016067112A JP 2016067112 A JP2016067112 A JP 2016067112A JP 2017178357 A JP2017178357 A JP 2017178357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
inorganic oxide
base material
packaging bag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016067112A
Other languages
English (en)
Inventor
勝弘 本郷
Katsuhiro Hongo
勝弘 本郷
小沢 和美
Kazumi Ozawa
和美 小沢
三浦 崇
Takashi Miura
崇 三浦
史絵 松永
Fumie Matsunaga
史絵 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2016067112A priority Critical patent/JP2017178357A/ja
Publication of JP2017178357A publication Critical patent/JP2017178357A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Package Specialized In Special Use (AREA)

Abstract

【課題】レトルト食品等の内容物を充填、密封する包装袋において、無機酸化物の蒸着膜のクラックが防止されてバリア性に優れ、内容物の保存性の向上と、耐熱性等の諸物性等に優れた包装袋を提供すること。【解決手段】基材層及び中間層が、それぞれ無機酸化物の蒸着膜を設けたポリエステルフィルム、シーラント層がポリオレフィンフィルムの積層フィルムからなり、前記基材層の無機酸化物の蒸着膜を前記中間層側に設け、前記基材層、中間層、シーラント層が接着剤を介して積層されている包装袋。【選択図】図1

Description

本発明は、レトルト食品等の内容物を充填、密封する包装袋に関し、特にレトルト食品等の内容物を充填、密封し、電子レンジ加熱する包装袋に関する。
従来、レトルト食品等の内容物を充填、密封する包装袋、或いはレトルト食品等の内容物を充填、密封し、電子レンジを用いて加熱する包装袋は公知である。また、そのための積層フィルムも様々なものが提案されており、このような包装袋の場合、内容物の長期保存性と耐熱性等の諸物性が必要とされる。
そして、前述した包装袋として、二軸延伸ポリエステル系樹脂フィルムからなる基材フィルムと、二軸延伸ポリアミド系樹脂フィルムからなる樹脂フィルムの一方の面に無機酸化物の蒸着膜を設け、更に、その無機酸化物の蒸着膜の面に、予め、プライマー剤層を設けたバリア性基材と、ヒートシール性樹脂層とを、ラミネート用接着剤層を介して、順次積層した積層材を製袋したレトルト用パウチが提案されている(特許文献1)。
また、同様の包装袋として、(1)バリア層を有するポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基材層、(2)当該基材層の内面側に積層したポリエチレンテレフタレートフィルムからなる中間層、(3)当該中間層に積層したヒートシール性を有するポリオレフィンフィルムからなるシーラント層の3層からなるラミネートフィルムから形成される包装袋に、食品を密封包装してなり、食品が、粘度が3000〜20000mpa・sでかつブリックス度が10〜35%である食品、または、粘度が3000〜20000mpa・sでかつ粒径が1〜5mmの固形物を1質量%以上含有する食品である、電子レンジ加熱用包装食品が提案されている(特許文献2参照)。
さらに、同様の包装袋として、少なくとも、基材フィルム、可撓性プラスチック基材の上に少なくとも2層以上の無機酸化物の薄膜を積層してなる透明バリアフィルム、およびヒートシール性フィルムを積層した積層材、及び、この積層材を使用し、製袋または製函した包装用容器が提案されている(特許文献3)。
特許第4857482号公報 特許第4999562号公報 特開平10−249987号公報
従来から、レトルト食品等の内容物を充填、密封する包装袋(レトルトパウチ)として、基材層を二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、中間層(バリア層)をアルミニウム箔、シーラント層を無延伸ポリプロピレンフィルムからなる長期保存性を有する包装袋が採用されている。
しかしながら、このような包装袋に比して、前述した特許文献1のレトルト用パウチ、特許文献2の電子レンジ加熱用包装食品は、長期保存性に劣り、より保存性の向上が望まれている。
そして、保存性を向上させるため、前述した特許文献1のレトルト用パウチにおいて、二軸延伸ポリアミド系樹脂フィルムに設ける無機酸化物の蒸着膜、或いは、特許文献2の電子レンジ加熱用包装食品において、基材層を構成するバリア層のアルミナ蒸着PET、シリカ蒸着PET等の蒸着膜を厚くすると可撓性が低下し、製袋時の加工力等に起因して蒸着膜にクラックが形成されてバリア性が低下する。
このように、無機酸化物の単層蒸着膜によるバリア性の向上には限界があり、さらに、二軸延伸ポリアミド系樹脂フィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けたバリア層は、ポリエステルフィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けたバリア層に比してバリア性、耐熱性が劣る。
一方、前述した特許文献3の積層材およびそれを使用した包装用容器は、バリア性を向上させるため、可撓性プラスチック基材の上に少なくとも2層以上の無機酸化物の薄膜を積層するものであり、前述した無機酸化物の単層蒸着膜を厚くした場合に比してクラック等の発生が防止され、バリア性が向上すると推察される。
しかしながら、2層以上の無機酸化物の薄膜同士は直接積層されるため、確実にクラック等の発生を防止して、よりバリア性を向上させるには不十分である。
本発明は、前述した問題を解決するものであり、レトルト食品等の内容物を充填、密封する包装袋において、無機酸化物の蒸着膜のクラックが防止されてバリア性に優れ、内容物の保存性の向上と、耐熱性等の諸物性に優れた包装袋を提供することを目的とするものである。
また、包装袋を電子レンジ用パウチとした場合、電子レンジ加熱時の損傷が防止される包装袋を提供することを目的とするものである。
本発明によれば、基材層及び中間層が、それぞれ無機酸化物の蒸着膜を設けたポリエステルフィルム、シーラント層がポリオレフィンフィルムの積層フィルムからなり、前記基材層の無機酸化物の蒸着膜を前記中間層側に設け、前記基材層、中間層、シーラント層が接着剤を介して積層されていることを特徴とする包装袋が提供される。
本発明の包装袋においては、
1.前記蒸着膜の厚みが、0.003μm〜0.1μm未満であること、
2.前記積層フィルムは、基材層と中間層の蒸着膜同士が積層されていること、
3.前記積層フィルムは、基材層の蒸着膜と中間層のポリエステルフィルムが積層されていること、
4.前記無機酸化物は、アルミナ、シリカ、シリカアルミナのいずれかであること、
が好ましい。
本発明の包装袋によれば、レトルト食品等の内容物を充填、密封する包装袋において、無機酸化物の蒸着膜のクラックが防止されてバリア性に優れ、内容物の保存性の向上と、耐熱性等の諸物性に優れた包装袋とすることができる。
また、本発明の包装袋は、特に電子レンジ用パウチとして有用であり、その場合、電子レンジ加熱時の損傷が防止される。
本発明の包装袋を構成する積層フィルムの断面図である。 本発明の包装袋を構成する積層フィルムの他の例の断面図である。
本発明の包装袋を構成する積層フィルム1は、図1に示すように基材層2がポリエステルフィルム2aと無機酸化物の蒸着膜2b、中間層3がポリエステルフィルム3aと無機酸化物の蒸着膜3bからなり、基材層2の無機酸化物の蒸着膜2bが中間層3側に設けられている。
基材層2と中間層3のポリエステルフィルム2a、3aは、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、エチレンテレフタレート/イソフタレート共重合樹脂等のポリエステル樹脂からなる二軸延伸されたポリエステルフィルムが用いられる。
そして、基材層2のポリエステルフィルム2a、及び、中間層3のポリエステルフィルム3aの厚みは、9μm〜25μmが好ましい。
基材層2のポリエステルフィルム2aと中間層3のポリエステルフィルム3aに設ける無機酸化物の蒸着膜2b、3bは、アルミナ、シリカ、シリカアルミナ等の無機酸化物の蒸着膜であり、図1の構成においては、基材層2の蒸着膜2bと中間層3の蒸着膜3b同士が接着剤5を介して積層されている。そして、無機酸化物の蒸着膜2b、3bは、経済性の面ではアルミナが好ましいが、耐内容物性の面ではシリカ、シリカアルミナを用いることが好ましい。
このように、基材層2のポリエステルフィルム2aと中間層3のポリエステルフィルム3aに、それぞれ無機酸化物の蒸着膜2b、3bを設けることにより、バリア層の無機酸化物からなる蒸着膜を厚く設ける必要がなく、製袋時の加工力、レトルト殺菌等に起因する無機酸化物の蒸着膜のクラックが防止されてバリア性に優れ、内容物の保存性の向上と、耐熱性等の諸物性に優れた包装袋とすることができる。
また、図1に示すように、基材層2のポリエステルフィルム2aに設けた無機酸化物の蒸着膜2bと、中間層3のポリエステルフィルム3aに設けた蒸着膜3b同士が接着剤5を介して積層されていることにより、一方の蒸着膜にクラックが発生した場合においても、他方の蒸着膜にクラックが伝播することが防止され、無機酸化物の単層蒸着膜に比してバリア性が向上する。
無機酸化物の蒸着膜2b、3bのそれぞれの厚みは、0.003μm〜0.1μm未満が好ましく、0.01μm〜0.06μmが特に好ましい。0.003μm未満であるとバリア性が低下して保存性の向上が見られず、0.1μmを超えるとクラックが発生しやすくなり、蒸着膜の色調が変化すると共に、経済性に劣る。
中間層3のポリエステルフィルム3aに積層されるヒートシール性を有するシーラント層4は、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂からなるフィルムが用いられ、好適には耐熱性の観点から無延伸のポリプロピレンフィルムが用いられる。
そして、シーラント層4の厚みは、50μm〜100μmが好ましい。
尚、基材層2、中間層3及びシーラント層4は、公知のウレタン系接着剤等の接着剤を介して順次積層される。
図2は、本発明の包装袋を構成する積層フィルム1の他の例を示し、本例では、積層フィルム1は、基材層2のポリエステルフィルム2aに設けた無機酸化物の蒸着膜2bを中間層3のポリエステルフィルム3a側に、中間層3のポリエステルフィルム3aに設けた無機酸化物の蒸着膜3bをシーラント層4側にそれぞれ接着剤5を介して積層しており、他の構成は前述した図1の構成と同じである。
このような基材層2の蒸着膜2bと中間層3の蒸着層3bの間に接着剤5及びポリエステルフィルム3aが介在することにより、一方の蒸着膜にクラックが発生した場合においても、上述した蒸着膜のクラックの伝播がより一層防止され、無機酸化物の単層蒸着膜に比してバリア性がより向上する。
尚、前述した図1及び図2においては、図示しないが、蒸着膜の表面側の面には、オーバーコート剤が塗布されている。また、必要に応じて、蒸着膜2b,3bはアンカーコートを介してポリエステルフィルムに設けても良い。オーバーコート剤はバリア性の向上、或いは、接着性の向上を目的として、アンカーコート剤はフィルムと蒸着膜の密着性の向上を目的として、塗布することが一般的である。
また、印刷層は、基材層2の蒸着膜2bと接着剤5との間に設けられる。
本発明の包装袋は、図示しないが、平袋タイプのパウチ、ガセットタイプのパウチ、スタンディングパウチ、ピロータイプのパウチ等、各種のパウチ形状に適用が可能である。
また、本発明の包装袋は、特に電子レンジ用パウチとして有用であり、その場合、電子レンジ加熱時の損傷が防止される。更に、図示しないが、電子レンジ加熱時のパウチ内の圧力上昇によるバーストを防止する目的で、適宜、蒸気開放孔等の蒸気抜き機構を設けることができる。
次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
1.評価
(1)無機酸化物の蒸着膜のクラック評価(バリア性評価)
次に記載するロイコメチレンブルー寒天溶液を用い、レトルト殺菌後の電子レンジ用パウチの蒸着膜のクラック箇所を染色することにより、クラック評価を行った。
<ロイコメチレンブルー寒天溶液の調整>
(a)0.01mol/L メチレンブルー水溶液10ml、(b)0.01mol/L SnCl2・0.01mol/L HCl水溶液50ml、(c)寒天水溶液1Lを調整する。次に、前述した(a)10mlと(b)20mlを混合して(a)の青色を消失させ、(d)ロイコメチレンブルー水溶液を調整する。その後、改めて加熱沸騰させておいた(c)1Lに(b)30mlを混合して更に加熱を続け、(d)を加えた後、直ちに70℃〜80℃に冷却し、ロイコメチレンブルー寒天溶液を得た。
<蒸着膜のクラック評価>
後述する電子レンジ用パウチに水180gを充填・密封し、121℃30分のシャワー式レトルト殺菌を行った。次いで、パウチを開封して水を廃棄し、23℃−50%RTの条件で24時間乾燥を行い、レトルト殺菌後のサンプルを得た。このサンプルに、ロイコメチレンブルー寒天溶液を180g充填してヘッドスペースを設けず密封し、5℃の冷蔵庫でロイコメチレンブルー寒天溶液を固化させた。その後、50℃の恒温機中で24時間放置し、恒温機から取り出したサンプルの染色状態を目視により観察し、次の5段階で評価した。
◎:全体的に透明で、線状の青い染色がほとんどない。
(クラックによるバリア性の低下がほとんどない)
○:全体的に透明で、線状の青い染色が少ない。
(クラックによるバリア性の低下が少ない)
△:全体的に透明で、線状の青い染色が多い。
(クラックによるバリア性の低下がみられる)
×:全体的に透明で、線状の青い染色が著しく多い。
(クラックによるバリア性の低下が著しい)
××:全体的に青く染色されている。
(バリア性が保たれていない)
(2)耐熱性評価
市販の電子レンジ加熱用パウチ詰めカレー等の粘性食品モデルとして、次に記載する加熱糊化させた小麦粉モデル液を用いた。小麦粉モデル液は、水に対する質量濃度(w/w)として、小麦粉6%、綿実油1%、無機塩類として塩化ナトリウム1.42%、塩化カリウム0.36%、塩化マグネシウム・6水和物0.08%を調合した。この小麦粉モデル液を後述する電子レンジ用パウチに180g充填・密封し、121℃30分のシャワー式レトルト殺菌を行った。次に、電子レンジで500W3分間加熱し、パウチの電子レンジ加熱損傷による穴あきの発生状況を目視で確認し、穴あき漏洩がなかったものを○、穴あき漏洩をしたものを×として評価した。
[実施例1]
基材層、中間層のフィルムを厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムとし、フィルムのそれぞれの片面にアルミナを蒸発源とし、真空蒸着法により0.030μmの無機酸化物の蒸着膜を設けた。
また、シーラント層のフィルムを厚み70μmの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)とした。
そして、これらの基材層、中間層、及びシーラント層を、基材層の無機酸化物の蒸着膜と中間層の無機酸化物の蒸着膜同士が積層されるように、ウレタン系接着剤(3μm)を使用してドライラミネートにより積層フィルムとした。
次いで、この積層フィルムを用いて三方シールにより製袋し、幅130mm、長さ175mm、上端角部に蒸気抜き機構(φ2mmの蒸気抜き孔、蒸気抜き孔の周囲に非溶着部、非溶着部の周囲に溶着部を形成)を有する電子レンジ用パウチを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[実施例2]
実施例1において、シリカを蒸発源とし、無機酸化物の蒸着膜の厚みを0.090μmとした積層フィルムを用いて電子レンジ用パウチを製した以外は、同様に電子レンジ用パウチを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[実施例3]
実施例1において、無機酸化物の蒸着膜の厚みを0.003μmとした積層フィルムを用いて電子レンジ用パウチを作製した以外は、同様に電子レンジ用パウチを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[実施例4]
実施例1において、シリカアルミナを蒸発源とし、基材層のポリエチレンテレフタレートフィルムに設けた無機酸化物の蒸着膜を中間層のポリエチレンテレフタレートフィルム側に、中間層の無機酸化物の蒸着膜をシーラント層側にそれぞれ積層した積層フィルムを用いた以外は、同様に電子レンジ用パウチを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[比較例1]
実施例1において、基材層のポリエチレンテレフタレートフィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けず、中間層のフィルムとして厚み15μm二軸延伸ナイロンフィルム(Ny)を用いた以外は、同様に電子レンジ用パウチを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[比較例2]
実施例2において、基材層のポリエチレンテレフタレートフィルムに設けた無機酸化物の蒸着膜を0.1μmとし、中間層のポリエチレンテレフタレートフィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けなかった以外は、同様に電子レンジ用パウチを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[比較例3]
実施例1において、中間層のポリエチレンテレフタレートフィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けなかった以外は、同様に電子レンジ用パウチの積層フィルムを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[比較例4]
実施例1において、中間層のフィルムとして厚み15μm二軸延伸ナイロンフィルムを用いた以外は、同様に電子レンジ用パウチの積層フィルムを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[比較例5]
実施例1において、基材層のポリエチレンテレフタレートフィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けず、中間層のポリエチレンテレフタレートフィルムにそれぞれ0.03μmの無機酸化物からなる蒸着膜を2層設けた以外は、同様に電子レンジ用パウチの積層フィルムを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[比較例6]
実施例1において、基材層のポリエチレンテレフタレートフィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けず、中間層のポリエチレンテレフタレートフィルムにそれぞれ0.1μmの無機酸化物からなる蒸着膜を2層設けた以外は、同様に電子レンジ用パウチの積層フィルムを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
[比較例7]
実施例1において、基材層のポリエチレンテレフタレートフィルムに無機酸化物の蒸着膜を設けず、中間層のポリエチレンテレフタレートフィルムにそれぞれ0.002μmの無機酸化物からなる蒸着膜を2層設けた以外は、同様に電子レンジ用パウチの積層フィルムを作製し、上述した(1),(2)の評価を行った。
前述した実施例、比較例の評価結果を表1に示す。
[表1]
Figure 2017178357
この結果、本発明の包装袋は、無機酸化物の蒸着膜のクラックが防止されてバリア性に優れ、耐熱性等の諸物性に優れた包装袋であることが判る。
また、本発明の包装袋は、電子レンジ用パウチとして電子レンジ加熱時の損傷が防止されることが判る。
本発明の包装袋は、各種のレトルト食品等の内容物を充填、密封する包装袋、特に各種のレトルト食品等の内容物を充填、密封して電子レンジ加熱する電子レンジ用パウチとして利用可能である。
1 ・・・ 積層フィルム
2 ・・・ 基材層
3 ・・・ 中間層
4 ・・・ シーラント層
5 ・・・ 接着剤

Claims (5)

  1. 基材層及び中間層が、それぞれ無機酸化物の蒸着膜を設けたポリエステルフィルム、シーラント層がポリオレフィンフィルムの積層フィルムからなり、前記基材層の無機酸化物の蒸着膜を前記中間層側に設け、前記基材層、中間層、シーラント層が接着剤を介して積層されていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記蒸着膜の厚みが、0.003μm〜0.1μm未満であることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記積層フィルムは、基材層と中間層の蒸着膜同士が積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記積層フィルムは、基材層の蒸着膜と中間層のポリエステルフィルムが積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  5. 前記無機酸化物は、アルミナ、シリカ、シリカアルミナのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の包装袋。
JP2016067112A 2016-03-30 2016-03-30 包装袋 Pending JP2017178357A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016067112A JP2017178357A (ja) 2016-03-30 2016-03-30 包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016067112A JP2017178357A (ja) 2016-03-30 2016-03-30 包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017178357A true JP2017178357A (ja) 2017-10-05

Family

ID=60008254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016067112A Pending JP2017178357A (ja) 2016-03-30 2016-03-30 包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017178357A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019099257A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 大日本印刷株式会社 電子レンジ加熱用の包装袋及び包装食品
WO2020241272A1 (ja) 2019-05-29 2020-12-03 凸版印刷株式会社 ポリエステルフィルムの選定方法、積層体の製造方法、パッケージの製造方法、及び積層体
WO2021176948A1 (ja) 2020-03-03 2021-09-10 凸版印刷株式会社 ガスバリア積層体及び包装袋
WO2022131264A1 (ja) 2020-12-17 2022-06-23 凸版印刷株式会社 積層体、包装袋及びスタンディングパウチ
KR20230035230A (ko) 2020-07-15 2023-03-13 도판 인사츠 가부시키가이샤 적층 시트 및 포장체
JP7479791B2 (ja) 2018-02-28 2024-05-09 大日本印刷株式会社 積層体及び該積層体で構成される袋

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026069A (ja) * 1999-07-15 2001-01-30 Idemitsu Petrochem Co Ltd ガスバリヤー性積層体
JP2002234101A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Mitsui Chemicals Inc ガスバリヤー性積層体およびその製造方法
JP2011230455A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋、及びそれを含む封入表示デバイス

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026069A (ja) * 1999-07-15 2001-01-30 Idemitsu Petrochem Co Ltd ガスバリヤー性積層体
JP2002234101A (ja) * 2001-02-07 2002-08-20 Mitsui Chemicals Inc ガスバリヤー性積層体およびその製造方法
JP2011230455A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Dainippon Printing Co Ltd 包装袋、及びそれを含む封入表示デバイス

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019099257A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 大日本印刷株式会社 電子レンジ加熱用の包装袋及び包装食品
JP7110587B2 (ja) 2017-12-07 2022-08-02 大日本印刷株式会社 電子レンジ加熱用の包装袋及び包装食品
JP7479791B2 (ja) 2018-02-28 2024-05-09 大日本印刷株式会社 積層体及び該積層体で構成される袋
WO2020241272A1 (ja) 2019-05-29 2020-12-03 凸版印刷株式会社 ポリエステルフィルムの選定方法、積層体の製造方法、パッケージの製造方法、及び積層体
WO2021176948A1 (ja) 2020-03-03 2021-09-10 凸版印刷株式会社 ガスバリア積層体及び包装袋
KR20230035230A (ko) 2020-07-15 2023-03-13 도판 인사츠 가부시키가이샤 적층 시트 및 포장체
WO2022131264A1 (ja) 2020-12-17 2022-06-23 凸版印刷株式会社 積層体、包装袋及びスタンディングパウチ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017178357A (ja) 包装袋
CN201520085U (zh) 一种防静电防潮薄膜
JP6665942B2 (ja) 電子レンジ加熱用包装袋
JP6217134B2 (ja) 包装袋
JP6848572B2 (ja) 積層体および包装袋
JP2023160960A (ja) 包装袋および積層体
JP4816883B2 (ja) 包装袋
JP2018127257A (ja) 電子レンジ用パウチ
JP2009096155A (ja) 多層積層フィルム
CN204936398U (zh) 一种耐蒸煮消光复合包装膜
JP7438650B2 (ja) 外箱及び内袋を備える複合容器
JP6551591B2 (ja) 加熱用包装袋
JP2012056596A (ja) 電子レンジ用包装袋
WO2019111733A1 (ja) 加熱用包装袋
JP7151158B2 (ja) 包装袋
JP5017844B2 (ja) 紙容器のレトルト殺菌方法
JP2017165480A (ja) テトラ型パウチ
JP2017171361A (ja) 包装袋
KR20200088731A (ko) 식품 포장용 파우치 및 그의 제조방법
JP7151157B2 (ja) 包装袋
JP2021187454A (ja) パウチ
JP2002283519A (ja) 加熱殺菌食品包装用積層フィルム
JP2023019685A (ja) 開封口の湾曲変形防止機能を有する包装体
JP2022134599A (ja) 電子レンジ加熱用包装袋及び電子レンジ加熱用包装食品
JP2023114986A (ja) 包装材料用積層体、包装袋および包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200526