JP2017178327A - 積み重ね可能なボトル - Google Patents

積み重ね可能なボトル Download PDF

Info

Publication number
JP2017178327A
JP2017178327A JP2016064861A JP2016064861A JP2017178327A JP 2017178327 A JP2017178327 A JP 2017178327A JP 2016064861 A JP2016064861 A JP 2016064861A JP 2016064861 A JP2016064861 A JP 2016064861A JP 2017178327 A JP2017178327 A JP 2017178327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
shoulder
protrusion
reverse
grounding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016064861A
Other languages
English (en)
Inventor
古原 裕嗣
Hirotsugu Kohara
裕嗣 古原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2016064861A priority Critical patent/JP2017178327A/ja
Publication of JP2017178327A publication Critical patent/JP2017178327A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stackable Containers (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

【課題】安定した積み重ねを行うこと。
【解決手段】口部2、肩部3、胴部4及び底部5が上方から下方に向けてこの順に連設され、口部にキャップ42が装着されたボトルであって、底部は、接地部10と、接地部との接続部分11を中心に下方に向けて反転変形可能に形成された陥没部12とを備え、陥没部は、当該ボトルとは異なる他のボトルのキャップが内部に収容される上側陥没部13と、上側陥没部と接地部とを連結する下側陥没部14とを備え、他のボトルにおける陥没部が反転変形することによって形成される反転突出部27は肩部に係止可能とされているボトル1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、積み重ね可能なボトルに関する。
この種のボトルとして、例えば下記特許文献1に記載のボトルが知られている。
実開昭53−148758号公報
しかしながら、上記従来のボトルでは、上下に積み重ねられた複数のボトルに対して、ボトル径方向(横方向)に相対的に変位するような外力(横力)が加わったときに、崩れ易かった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、安定して積み重ねることができるボトルを提供することである。
(1)本発明に係るボトルは、口部、肩部、胴部及び底部が上方から下方に向けてこの順に連設され、前記口部にキャップが装着されたボトルであって、前記底部は、外周縁部に位置する接地部と、ボトル軸上に位置すると共に上方に向けて窪み、前記接地部との接続部分を中心に下方に向けて反転変形可能に形成された陥没部と、を備え、前記陥没部は、当該ボトルとは異なる他のボトルの前記キャップが内部に収容される上側陥没部と、前記上側陥没部と前記接地部とを連結する下側陥没部と、を備え、前記他のボトルにおける前記陥没部が反転変形することによって形成される反転突出部は、前記肩部に係止可能とされている。
本発明では、ボトルを上下に複数段積み重ねるにあたって、まず陥没部と接地部との接続部分を中心に陥没部を下方に向けて反転変形させて、ボトルの下部側に、陥没部の全体が接地部よりも下方に突出した反転突出部を形成する。そして、このように接地部よりも反転突出部が下方に突出するようにボトルの形態を変化させた後、ボトル同士の積み重ねを行う。
積み重ねを行う際、本ボトルの肩部に他のボトルの反転突出部を係止させながら、ボトル同士の積み重ねを行うことができる。このとき、本ボトルのキャップは、他のボトルにおける反転突出部の上側陥没部内に収容される。特に、本ボトルの肩部に他のボトルの反転突出部を係止させることができるので、本ボトルと他のボトルとを一体に連結させた状態で上下に積み重ねることができる。
その結果、複数段に積み重ねたボトル同士の相対的なボトル径方向への変位を規制し易くすることができ、積み重ねたボトルの全体が崩れ難くなる。従って、積み重ねの安定性を高めることができ、スタック性能を向上することができる。
(2)前記肩部は、上方に向かうにしたがって漸次、ボトル径方向の内側に延び、前記口部に連結される肩本体部と、前記肩本体部と前記胴部とを連結する連結部と、を備え、前記肩本体部は、前記連結部との接続部分を中心に下方に向けて変形可能に形成され、前記他のボトルにおける前記反転突出部は、前記肩本体部が変形することによって形成される窪み部内に係止可能とされてもよい。
この場合には、ボトル同士の積み重ねを行うにあたって、口部を下方(ボトル内側)に押し込んで、肩本体部と連結部との接続部分を中心に肩本体部を下方に向けて変形(例えば反転変形、弾性変形)させる。これにより、口部を下方に移動させることができると共に、ボトルの上部側に、下方に窪み且つ上方に開口した窪み部を形成することができる。
すると、肩本体部の変形に伴ってボトルの内容積が変化(減少)し、ボトルの内圧が上昇するので、陥没部に対して該陥没部を上方から押し下げるような応力が作用する。これにより、陥没部と接地部との接続部分を中心に陥没部を下方に向けて反転変形させることができ、ボトルの下部側に、陥没部の全体が接地部よりも下方に突出した反転突出部を形成することができる。
このように、肩本体部が変形可能に形成されているので、口部の押込みに伴う肩本体部の変形を利用して、陥没部を容易に反転変形させることができる。従って、ボトルの形態をスムーズに変化させ易くボトルの上部側に窪み部を形成し、且つボトルの下部側に反転突出部を形成し易い。
そして、ボトルの上部側に窪み部を形成することができるので、本ボトルの窪み部内に、他のボトルの反転突出部を上方から挿入させながら、ボトル同士の積み重ねを行うことができる。これにより、本ボトルの窪み部内に他のボトルの反転突出部を収容した状態で、窪み部の内側に反転突出部を係止させることができる。
このように、窪み部内に反転突出部を挿入させることができるので、本ボトルと他のボトルとを、より安定させた状態で一体に連結することができ、積み重ねの安定性をさらに高めることができる。
(3)前記下側陥没部の上端部側には、ボトル径方向の外側に向けて突となる押込み突部が形成されてもよい。
この場合には、陥没部の反転変形によって反転突出部が形成されたときに、押込み突部は反転突出部の下端部側に配設される。
従って、ボトル同士の積み重ねを行った際に、本ボトルの窪み部内に挿入された他のボトルの反転突出部は、押込み突部を利用して、窪み部を形成する肩本体部をボトル径方向の外側に向けて押し込んだ状態で、窪み部の内側に係止する。これにより、反転突出部を肩本体部に食い込ませるように係止させることができ、本ボトルと他のボトルとを、さらに安定させた状態で一体に連結させることができる。
(4)前記連結部は、環板状に形成されてもよい。
この場合には、環板状に形成されている連結部の内周縁部を中心に、肩本体部を変形させることができる。そのため、窪み部の内側に反転突出部が係止されたときに、窪み部の上方開口部に、ボトル径方向の内側に向けて突出する抜け止め突部を形成することができる。これにより、ボトルの積み重ねを行った際に、反転突出部が抜け止め突起によって窪み部内から抜け難くなるので、さらに安定した積み重ねを行うことができる。
特に、反転突出部側に押込み突部が形成されている場合には、押込み突部と抜け止め突部とをボトル軸方向に互いに係合させ合うことができるので、より効果的な抜け止めを行うことができる。
本発明に係るボトルによれば、安定した積み重ねを行うことができ、例えば輸送や保管等を容易且つ安全に行い易い。また、安定した積み重ねを行えるので、その分、輸送時や保管時において、平面的なスペースが占める割合を小さくすることができ、輸送スペース或いは保管スペースを2次元的に大きく確保する必要がない。従って、コストの削減及び作業効率の向上を図り易い。
本発明に係るボトルの実施形態を示す縦断面図(一部側面図)である。 図1に示す状態から口部を下方に押し込んで、ボトルの上部側に反転窪み部を形成し、ボトルの下部側に反転突出部を形成した状態を示す縦断面図(一部側面図)である。 図2に示すボトルを3つ用意し、これら3つのボトル同士を上下に積み重ねた状態を示す縦断面図(一部側面図)である。 図3に示す下段のボトルと中段のボトルとの積み重ね部分を拡大した縦断面図である。
以下、本発明に係るボトルの実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のボトル1は、口部2、肩部3、胴部4及び底部5を備えている。
なお、ボトル1は、例えばパリソンを利用した押出しブロー成形や、有底筒状に形成されたプリフォームを利用した2軸延伸ブロー成形等を含むブロー成形によって形成される合成樹脂製ボトルである。
合成樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、非晶性ポリエステル等や、これらのブレンド材料等が挙げられる。但し、本実施形態のボトル1は、1種類の合成樹脂により形成される場合に限定されるものではなく、異種の合成樹脂を積層することで形成されても構わない。
例えば、主材樹脂及びバリア性樹脂の2種類の合成樹脂を積層することでボトル1を形成しても構わない。この場合、主材樹脂としては、例えば上述したPET等の樹脂が挙げられる。また、バリア性樹脂は、例えばガス(酸素や二酸化炭素等)や、湿気等の水分や、紫外線等の光や、香り等の匂い成分等が主材樹脂を透過することを規制するバリア性を有する樹脂であり、バリアする対象物に応じて適宜選択される樹脂とされる。例えば、ガスに対するバリア性を発揮させる場合には、ナイロン系樹脂やエチレンビニルアルコール共重合体樹脂等が挙げられ、水分に対するバリア性を発揮させる場合には、環状ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
口部2、肩部3、胴部4及び底部5は、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設されている。
以下、上述した共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸O方向に沿って口部2側を上方、その反対側を下方という。また、ボトル軸O方向から見た平面視で、ボトル軸Oに直交する方向をボトル径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向をボトル周方向という。
胴部4は、ボトル軸O方向に沿って延びる筒状に形成されている。図示の例では、胴部4が横断面視円筒状に形成された、丸型ボトルとされている。
但し、胴部4の形状は特に限定されるものではなく、例えばボトル1の全体のサイズ、容量、内容物の種類や、用途等に応じて自由に選択して構わない。例えば、胴部4が横断面視で多角形状に形成された角型ボトルとしても良い。なお、胴部4を横断面視で多角形状に形成する場合、例えば角部(四隅)が面取りされた正方形状に形成しても良い。
また、図示の例では、胴部4の全長に亘って外径がほぼ均一な胴部4としているが、この場合に限定されるものではない。例えば、胴部4の上端部側及び下端部側の外径を、胴部4のうち上端部と下端部との間に位置する中央部の外径よりも大きく形成することで、中央部が窄まった胴部4としても良い。
なお、例えばボトル1の剛性、減圧吸収量や取扱い性の向上等のために、胴部4に、ボトル周方向に全周に亘って連続して延びる環状凹溝(周溝)を1つ或いは複数形成しても構わないし、ボトル軸O方向に延びる縦溝や、稜線を介して連なった複数の平坦パネル部や、グリップ用凹部等を形成しても構わない。なお、胴部4に環状凹溝を複数形成する場合には、ボトル軸O方向に間隔をあけて環状凹溝を配置すれば良い。
底部5は、外周縁部に位置すると共に胴部4の下端部に接続された接地部10と、ボトル軸O上に位置すると共に上方に向けて窪み、接地部10との接続部分11を中心に下方に向けて反転変形可能に形成された陥没部12と、を備え、胴部4の下方開口部を塞いでいる。
接地部10は、ボトル周方向の全周に亘って延びる環状に形成されている。図示の例では、接地部10はボトル径方向に沿った幅が狭く、接地面積が僅かとされているが、例えば胴部4の下端部からボトル径方向の内側に向けて延びるように接地部10を幅広に形成しても良い。
なお、胴部4を横断面視多角形状に形成した場合には、接地部10をボトル径方向に幅広に形成し、その内周縁部の形状を平面視円形状とすれば良い。つまり、ボトル1の形状が角型ボトルの場合には、接地部10における内周縁部の形状を平面視円形状とすればよい。
陥没部12は、当該ボトル1とは異なる他のボトル50のキャップ42を内部に収容する上側陥没部13と、上側陥没部13と接地部10とを連結する下側陥没部14と、を備え、全体としてボトル軸Oと同軸に配設された有頂筒状に形成されている。陥没部12は、胴部4の内側に配置され、接地部10よりも上方に位置している。
下側陥没部14は、接地部10との接続部分11(接地部10の内周縁部)から上方に向けて延びた円筒状の第1反転筒部20と、第1反転筒部20の上端部からさらに上方に向けて延びた円筒状の膨出筒部21と、膨出筒部21の上端部からボトル径方向の内側に延びた円環状のフランジ部22と、を備えている。
第1反転筒部20は、上方に向かうにしたがって、漸次径が小さくなるように形成されている。図示の例では、第1反転筒部20はボトル軸O側に突となる凹曲面状に形成されている。
但し、この場合に限定されるものではなく、例えば第1反転筒部20は、接地部10との接続部分11から上方に向かうにしたがって漸次ボトル径方向の内側に向けて延びるように、縦断面視でテーパ状に形成されていても構わない。
また、第1反転筒部20は、接地部10との接続部分11を中心として下方に向けて反転変形可能とされている。これにより、陥没部12は、主に第1反転筒部20が反転変形することで、全体として反転変形可能とされている。
膨出筒部21は、該膨出筒部21におけるボトル軸O方向の中央部が、第1反転筒部20との接続部分及びフランジ部22との接続部分よりもボトル径方向の外側に膨らむように形成されている。これにより、膨出筒部21の外周面は、縦断面視でボトル径方向の外側に向けて突出した円弧状に形成されている。
上側陥没部13は、下側陥没部14からさらに上方に向けて窪んだ部分とされている。上側陥没部13は、フランジ部22の内周縁部から上方に向けて延びた円筒状の周壁部25と、周壁部25の上方開口部を閉塞する天壁部26と、を備え、ボトル軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。
なお、周壁部25の直径は後述するキャップ42の直径よりも大きく形成されている。これにより、上側陥没部13内にキャップ42を収容することが可能とされている。
上述のように構成された陥没部12は、図2に示すように、第1反転筒部20と接地部10との接続部分11を中心として下方に向けて反転変形することで、全体が接地部10よりも下方に突出する。そして、反転変形によって接地部10よりも下方に突出した陥没部12は、有底筒状の反転突出部27として機能する。
なお、フランジ部22は、陥没部12の反転変形によって反転突出部27の底壁部として機能し、この底壁部がボトル1の新たな接地部となる。さらに、膨出筒部21は、陥没部12の反転変形によって反転突出部27の下端部側に配置され、ボトル径方向の外側に突となる押込み突部28として機能する。
図1に示すように、肩部3は全体として、胴部4の上端部から上方に向かって延びると共に、上方に向かうにしたがって、漸次ボトル径方向の内側に向かって延びるように形成されている。
肩部3は、胴部4の上端部からボトル径方向の内側に向かって延びた環板状の連結部30と、連結部30の内周縁部から上方に向かうにしたがって漸次、ボトル径方向の内側に延びる円環状の第2反転筒部(肩本体部)31と、第2反転筒部31の上端部からボトル径方向の内側に向かって延びた円環状のリング部32と、を備えている。
連結部30の内周縁部の形状は、胴部4の外形形状に関係なく、平面視円形状とされている。つまり、ボトル1の形状が角型ボトル或いは丸型ボトルのいずれであっても、リングにおける内周縁部の形状は平面視円形状とされている。
第2反転筒部31は、上方に向かうにしたがって窄まるように、漸次径が小さくなるように形成されている。図示の例では、第2反転筒部31はボトル1の外方に突となる凸曲面状に形成されている。
但し、この場合に限定されるものではなく、例えば第2反転筒部31は、連結部30との接続部分33から上方に向かうにしたがって漸次ボトル径方向の内側に向けて延びるように、縦断面視でテーパ状に形成されていても構わない。
第2反転筒部31は、連結部30との接続部分33を中心として下方に向けて変形可能とされている。具体的には、第2反転筒部31は、接続部分33を中心として下方に向けて反転変形とされている。これにより、肩部3は、主に第2反転筒部31が反転変形することで、全体として反転変形可能とされている。
上述のように構成された肩部3は、図2に示すように、第2反転筒部31と連結部30との接続部分33を中心として下方に向けて反転変形することで、第2反転筒部31及びリング部32が連結部30よりも下方に移動する。これにより、ボトル1の上部側に、下方に窪み且つ上方に開口した反転窪み部(窪み部)35を形成することができる。
さらに、第2反転筒部31は、接続部分33を中心として下方に向けて反転変形可能に形成されていることに加え、ボトル径方向にも反転変形可能とされている。
具体的には、第2反転筒部31は、連結部30との接続部分33と、リング部32との接続部分36と、の2点を基点としてボトル径方向に反転変形可能とされている。
従って、第2反転筒部31は接続部分33を中心として反転変形した後、図2に示すようにボトル軸O側に突となるように膨らんだ形態と、図3及び図4に示すようにボトル径方向の外側に向けて突となるように膨らんだ形態と、の間で反転変形することが可能とされている。
なお、第2反転筒部31が接続部分33を中心として下方に向けて反転変形した後、図3及び図4に示すように、さらにボトル径方向の外側に向けて突となるように反転変形することで、反転窪み部35の上方開口部において、ボトル径方向の内側に向けて突出する抜け止め突部37が形成される。
図1に示すように、口部2は、肩部3におけるリング部32の内周縁部から上方に向けて延びている。口部2の外周面には、ボトル周方向の全周に亘ってねじ部40が形成されている。口部2の下端部には、ボトル径方向の外側に向かって突出し、ボトル周方向の全周にわたって延びるネックリング41が形成されている。
口部2には、有頂筒状に形成されたキャップ42がねじ部40に螺着されることで装着されている。但し、キャップ42の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えばアンダーカット嵌合により口部2に装着されても構わない。
(ボトルの積み重ね)
次に、上述のように構成されたボトル1を上下に複数段積み重ねる場合について説明する。本実施形態では、図3に示すように、3つのボトルを積み重ねる場合、すなわち本ボトル1に対して他のボトル50を積み重ね、さらに他のボトル60を積み重ねる場合について説明する。
なお、他の2つのボトル50、60は、本ボトル1と同一の構成とされている。従って、図3及び図4において、他の2つのボトル50、60には、本ボトル1と同一の符号を付している。
はじめに、積み重ねを行うにあたって、図1に示す矢印のように、口部2を下方に向けて押し込んで、第2反転筒部31と連結部30との接続部分33を中心に第2反転筒部31を下方に向けて反転変形させる。これにより、図2に示すように、口部2を下方に移動させることができ、ボトル1の上部側に、下方に窪み且つ上方に開口した反転窪み部35を形成することができる。
なお、図2の例では、第2反転筒部31はボトル軸O側に向けて膨らんでいるが、例えば図4に示すように、接続部分33を中心とした下方への反転変形に伴って、第2反転筒部31をボトル径方向の外側に向けて膨らむように反転変形させても良い。
第2反転筒部31が接続部分33を中心に反転変形すると、この反転変形に伴ってボトル1の内容積が変化(減少)するので、ボトル1の内圧が上昇し、陥没部12に対して該陥没部12を上方から押し下げるような応力が作用する。これにより、図2に示すように、第1反転筒部20と接地部10との接続部分11を中心に、陥没部12を下方に向けて反転変形させることができる。そのため、ボトル1の下部側に、陥没部12の全体が接地部10よりも下方に突出した反転突出部27を形成することができる。
なお、ボトル1の内容積は、陥没部12が反転変形することによって、肩部3を反転変形させる前の状態と同じになる。従って、陥没部12の反転変形後、内容積の変化に起因する応力が、例えば胴部4等に作用し難い。
このように、積み重ねを行うにあたって口部2を下方に押し込むことで、ボトル1の形態を変化させることができ、ボトル1の上部側に反転窪み部35を形成し、且つボトル1の下部側に反転突出部27を形成することができる。
そして、本ボトル1と同様に、他の2つのボトル50、60に対しても反転窪み部35及び反転突出部27をそれぞれ形成した後、積み重ねを行う。
この場合には、図3に示すように、本ボトル1に対して他のボトル50を上方から重ね合わせ、本ボトル1の反転窪み部35内に、他のボトル50の反転突出部27を上方から挿入させる。この際、本ボトル1のキャップ42は、他のボトル50における反転突出部27の上側陥没部13内に収容される。これにより、本ボトル1及び他のボトル50同士の積み重ねを行うことができる。
特に、本ボトル1の反転窪み部35内に挿入された他のボトル50の反転突出部27は、図4に示すように、反転窪み部35を形成する第2反転筒部31をボトル径方向の外側に押し込んだ状態で、反転窪み部35の内側に係止される。
具体的には、本ボトル1の反転窪み部35内に他のボトル50の反転突出部27を挿入する過程で、反転突出部27に形成された押込み突部28を第2反転筒部31に対して確実に押し当てながら(密着させながら)、第2反転筒部31をボトル径方向の外側に向けて押し広げるように反転変形させることができる。これにより、押込み突部28を利用して第2反転筒部31をボトル径方向の外側に向けて押し込むことができる。
従って、押込み突部28を第2反転筒部31に対して食い込ませるように、反転突出部27を反転窪み部35内に係止させることができ、本ボトル1と他のボトル50とを一体に連結させた状態で上下に積み重ねることができる。また、同様にして、他のボトル50と、残りのボトル60とを上下に積み重ねる。
その結果、図3に示すように、複数段(3段)に積み重ねたボトル1、50、60同士の相対的なボトル径方向への変位を規制し易くすることができ、積み重ねたボトル1、50、60の全体が崩れ難くなる。従って、積み重ねの安定性を高めることができ、スタック性能を向上することができる。
以上説明したように、本実施形態のボトル1によれば、安定した積み重ねを行うことができ、例えば輸送や保管等を容易且つ安全に行い易い。
また、安定した積み重ねを行えるので、その分、輸送時や保管時において、平面的なスペースが占める割合を小さくすることができ、輸送スペース或いは保管スペースを2次元的に大きく確保する必要がない。従って、コストの削減及び作業効率の向上を図り易い。
また、上記実施形態では、ボトル1の積み重ねを行った際に、反転突出部27が抜け止め突部37によって反転窪み部35内から抜け難くなる。しかも、図4に示すように、押込み突部28と抜け止め突部37とがボトル軸O方向に互いに係合し合うので、より効果的な抜け止めを行うことができる。従って、安定した積み重ねを行うことができ、例えば4段以上の積み重ねを安定して行える。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態において、ボトル1の積み重ねを行った際に、本ボトル1のリング部32に対して、他のボトル50における反転突出部27のフランジ部22を上方から接触させた状態で、反転窪み部35の内側に反転突出部27を係止させても構わない。この場合には、ボトル軸O方向に隙間をあけずにボトル1、50同士を上下に複数段積み重ねることが可能となるので、積み重ねの安定性がさらに向上する。
また、上記実施形態では、第2反転筒部31と連結部30との接続部分33と、第2反転筒部31とリング部32との接続部分36と、の2点を基点として、第2反転筒部31をボトル径方向に反転変形可能に形成したが、上記2点を基点として第2反転筒部31を弾性変形可能に形成しても構わない。
この場合には、接続部分33を中心に第2反転筒部31を下方に反転変形させた際、図2に示すように、ボトル軸O側に突となるように膨らんだ状態が弾性復元位置となるように形成すれば良い。
さらに、上記実施形態では、第2反転筒部31を、接続部分33を中心に下方に向けて反転変形可能に形成したが、反転変形に限定されるものではなく、例えば接続部分33を中心に下方に向けて弾性変形可能に形成しても構わない。
この場合であっても、接続部分33を中心として第2反転筒部31を下方に向けて弾性変形させることで、接続部分11を中心に陥没部12を下方に向けて反転変形させて反転突出部27を形成することができる。しかも、反転突出部27の形成後、接続部分33を中心として第2反転筒部31を上方に向けて弾性復元変形させることができる。従って、ボトル1の下部側に反転突出部27だけを形成した形態にボトル1を変化させることができる。
また、ボトル同士の積み重ねを行う場合には、第2反転筒部31は、他のボトル50の反転突出部27によって上方から押圧されるので、再び接続部分33を中心として下方に弾性変形する。従って、上述した実施形態と同様に、本ボトル1の反転窪み部35内に他のボトル50の反転突出部27を係止させた状態で、積み重ねを行うことができる。
このように、本発明において、肩部3における肩本体部(第2反転筒部31)は、接続部分33を中心に下方に向けて変形可能とされていれば良く、反転変形でも弾性変形でも構わない。
加えて、本発明においては、肩本体部を、接続部分33を中心に下方に向けて変形可能とする構成は必須ではなく、陥没部12だけを接続部分11を中心に下方に向けて反転変形可能に構成しても良い。
この場合には、陥没部12が反転変形することによって形成される反転突出部27を、肩部3に対して係止させれば良い。従ってこの場合には、肩部3の形状を反転突出部27の形状に対応して形成し、反転突出部27と肩部3とが互いに係止し合うように構成すれば良い。
O…ボトル軸
1、50、60…ボトル
2…口部
3…肩部
5…底部
10…接地部
12…陥没部
13…上側陥没部
14…下側陥没部
27…反転突出部
28…押込み突部
30…連結部
31…第2反転筒部(肩本体部)
35…反転窪み部(窪み部)
42…キャップ

Claims (4)

  1. 口部、肩部、胴部及び底部が上方から下方に向けてこの順に連設され、前記口部にキャップが装着されたボトルであって、
    前記底部は、
    外周縁部に位置する接地部と、
    ボトル軸上に位置すると共に上方に向けて窪み、前記接地部との接続部分を中心に下方に向けて反転変形可能に形成された陥没部と、を備え、
    前記陥没部は、
    当該ボトルとは異なる他のボトルの前記キャップが内部に収容される上側陥没部と、
    前記上側陥没部と前記接地部とを連結する下側陥没部と、を備え、
    前記他のボトルにおける前記陥没部が反転変形することによって形成される反転突出部は、前記肩部に係止可能とされている、ボトル。
  2. 請求項1に記載のボトルにおいて、
    前記肩部は、
    上方に向かうにしたがって漸次、ボトル径方向の内側に延び、前記口部に連結される肩本体部と、
    前記肩本体部と前記胴部とを連結する連結部と、を備え、
    前記肩本体部は、前記連結部との接続部分を中心に下方に向けて変形可能に形成され、
    前記他のボトルにおける前記反転突出部は、前記肩本体部が変形することによって形成される窪み部内に係止可能とされている、ボトル。
  3. 請求項2に記載のボトルにおいて、
    前記下側陥没部の上端部側には、ボトル径方向の外側に向けて突となる押込み突部が形成されている、ボトル。
  4. 請求項2又は3に記載のボトルにおいて、
    前記連結部は、環板状に形成されている、ボトル。
JP2016064861A 2016-03-29 2016-03-29 積み重ね可能なボトル Pending JP2017178327A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016064861A JP2017178327A (ja) 2016-03-29 2016-03-29 積み重ね可能なボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016064861A JP2017178327A (ja) 2016-03-29 2016-03-29 積み重ね可能なボトル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017178327A true JP2017178327A (ja) 2017-10-05

Family

ID=60003533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016064861A Pending JP2017178327A (ja) 2016-03-29 2016-03-29 積み重ね可能なボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017178327A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021056967A1 (zh) * 2019-09-29 2021-04-01 广州蓝月亮实业有限公司 一种容器防溢流的方法及防溢流容器及容器盖

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021056967A1 (zh) * 2019-09-29 2021-04-01 广州蓝月亮实业有限公司 一种容器防溢流的方法及防溢流容器及容器盖

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4573193B2 (ja) 合成樹脂製ブロー成形ボトル
JP2009154963A (ja) 樹脂製容器
JP2019189272A (ja) ボトル
JP5283437B2 (ja) 合成樹脂製ボトル
JP5020670B2 (ja) 2軸延伸ブロー成形ボトル
JP2017178327A (ja) 積み重ね可能なボトル
JP6801272B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP6060576B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP7286917B2 (ja) 二重容器
JP2017210280A (ja) 反転変形可能なボトル
JP6224300B2 (ja) ボトル
JP5427397B2 (ja) ボトル
JP6220538B2 (ja) ボトル
JP6069940B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP4916850B2 (ja) ボトル
JP7101550B2 (ja) 角形ボトル
JP2017149473A (ja) 積み重ね可能なボトル
JP2016179847A (ja) 合成樹脂製容器
JP2017154759A (ja) 積み重ね可能なボトル
JP2019147600A (ja) ボトル
JP5587124B2 (ja) 合成樹脂製容器
JP2019018893A (ja) 合成樹脂製多重ボトル
JP5268790B2 (ja) 錠剤用の包装容器
JP2017178338A (ja) 積み重ね可能なボトル
JP7230407B2 (ja) 合成樹脂製容器