JP2017175947A - 樹脂製パレット及びそれを用いる微生物検出装置 - Google Patents

樹脂製パレット及びそれを用いる微生物検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微生物コロニーが形成された培地を収容する樹脂製パレット、及びそれを用いる微生物検出装置を提供する。
【解決手段】樹脂製パレット1は、培地を載置するための円形の底部11と、底部11の周縁に立設された側壁12と、側壁12の上端から底部11と平行に周設された底部11と同心円状の環状部13とを備え、側壁12には、底部11の周縁の一部を下端部とし、環状部13の内周縁から離間した位置を頂部とし、下端部と頂部との間が径方向に側壁12よりも緩やかに傾斜する窪み14が設けられている。また、樹脂製パレット1は蓋体を備えていてもよい。更に、微生物検出装置は、樹脂製パレット1を用いる装置であり、特定の構成の、透光性容器静置手段又は樹脂製パレット静置手段と、励起光照射手段と、蛍光観測手段と、落射照明手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製パレット及びそれを用いる微生物検出装置に関する。更に詳しくは、本発明は、微生物コロニーが形成された培地を収容する樹脂製パレット、及び微生物コロニーに蛍光試薬を接触させて染色等をした後、光学的に観測する微生物検出装置に関する。
各種の培地において培養した微生物により形成されたコロニーに試薬を付着させて染色したり、蛍光を発するようにさせたりすることで光学観測を容易にすることが行われている。また、微生物を含む液体等をメンブレンフィルタ等により濾過することにより、そのメンブレンフィルタ等に微生物を付着させ、そのメンブレンフィルタ等を培地に載置して付着させた微生物を培養してコロニーを形成させ、試薬により染色した後、光学観測することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されている微生物の計測方法は、培地に検体を滴下して拡散させ、この検体が拡散された培地において微生物を所定時間培養させた後、培地に試薬を滴下して拡散させ、顕微鏡により光学観測している。このように光学観測により微生物を観測する方法は、当該技術分野では一般的に行われていることであるが、培地をシャーレ等の容器の中央に静置させること、及び培地に試薬を均等に付着させ、湿潤させることが容易ではないという問題があった。また、観測の都度、シャーレ等を交換する必要もあり、比較的多量の試薬を必要とするという問題もあった。
特開平07−147997号公報
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、微生物コロニーが形成された培地に試薬を均等に付着させ、湿潤させることができる樹脂製パレットを提供することを目的とする。更に、染色等に用いる蛍光試薬が少量でよく、効率よく微生物を検出することができる微生物検出装置を提供することを目的とする。
本発明は以下のとおりである。
1.微生物を培養し、コロニーを形成させるための円形の培地を収容する樹脂製パレットであって、
前記培地を載置するための円形の底部と、前記底部の周縁に立設された側壁と、前記側壁の上端から前記底部と平行に周設された前記底部と同心円状の環状部とを備え、
前記側壁には、前記底部の前記周縁の一部を下端部とし、前記環状部の内周縁から離間した位置を頂部とし、前記下端部と前記頂部との間が径方向に前記側壁よりも緩やかに傾斜する窪みが設けられていることを特徴とする樹脂製パレット。
2.前記窪みが前記側壁の周方向に等間隔に複数個設けられている前記1.に記載の樹脂製パレット。
3.前記底部の直径は、前記培地の直径と略同一である前記1.又は2.に記載の樹脂製パレット。
4.前記側壁は、前記底部に対する垂直方向から外方へ5〜15°傾斜している前記1.乃至3.うちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
5.前記環状部の径方向の寸法が、前記窪みの前記頂部を超えて大きい前記1.乃至4.のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
6.前記窪みの前記頂部は、前記環状部の外周縁上にある請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
7.前記環状部には、その外周縁から径方向に互いに近接して切り込まれた2本の切り込み線が設けられており、前記切り込み線の間に形成された切り込み部が上方に折り曲げられる把持部を備える前記1.乃至6.のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
8.前記環状部の表面に接し、前記低部と前記側壁とにより囲まれる空間を閉止する蓋体を備える前記1.乃至6.のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
9.前記環状部の前記表面と、前記蓋体の一面とが接合される前記8.に記載の樹脂製パレット。
10.前記環状部には、その外周縁から径方向に切り欠き部が設けられる前記8.又は9.に記載の樹脂製パレット。
11.円形の培地において培養された微生物を、蛍光試薬を付着させて検出する微生物検出装置であって、
前記1.乃至7.のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレットが収容された透光性容器を定位置に静置させるための透光性容器静置手段と、
前記樹脂製パレット上の培地に励起光を照射する励起光照射手段と、
前記微生物から発せられる蛍光を観測する蛍光観測手段と、
前記培地に前記励起光を照射する光源の光路と、前記蛍光を観測し、撮像する撮像部の光路の光軸とを同一にするための落射照明手段と、を備えることを特徴とする微生物検出装置。
12.前記環状部の外径と、前記透光性容器の内径とが略同一である前記11.に記載の微生物検出装置。
13.円形の培地において培養された微生物を、蛍光試薬を付着させて検出する微生物検出装置であって、
前記8.乃至10.のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレットを定位置に静置させるための樹脂製パレット静置手段と、
前記樹脂製パレット上の培地に励起光を照射する励起光照射手段と、
前記微生物から発せられる蛍光を観測する蛍光観測手段と、
前記培地に前記励起光を照射する光源の光路と、前記蛍光を観測し、撮像する撮像部の光路の光軸とを同一にするための落射照明手段と、を備えることを特徴とする微生物検出装置。
本発明の樹脂製パレットは、微生物を培養し、コロニーを形成させるための円形の培地を収容する樹脂製パレットであって、培地を載置するための円形の底部と、底部の周縁に立設された側壁と、側壁の上端から底部と平行に周設された底部と同心円状の環状部とを備え、側壁には、底部の周縁の一部を下端部とし、環状部の内周縁から離間した位置を頂部とし、下端部と頂部との間が径方向に側壁よりも緩やかに傾斜する窪みが設けられている。このような構成とされているため、培地を、例えば、ピンセット等により挟持し、窪みから差し込むことで、容易に樹脂製パレットの底部に載置することができる。また、樹脂製パレットをシャーレ等の透光性容器に収容して用いるときに、培地を容器の中央に静置させることができ、培地を蛍光試薬により均等に湿潤させることができる。
更に、窪みが側壁の周方向に等間隔に複数個設けられている場合は、窪みの周方向における位置を気にすることなく、培地をより容易に底部に載置することができ、培地を蛍光試薬により特に均等に湿潤させることもできる。
また、底部の直径が、培地の直径と略同一である場合は、培地が底部に固定されて載置され、径方向への揺動が抑えられ、検出精度の低下が防止される。
更に、側壁が、底部に対する垂直方向から外方へ5〜15°傾斜している場合は、培地をより容易に樹脂製パレットの底部に載置することができる。
また、環状部の径方向の寸法が、窪みの頂部を超えて大きい場合は、樹脂製パレットの底部への培地の載置、及び培地への蛍光試薬の供給を容易に行うことができるとともに、微生物の検出時に用いられる透光性容器の内寸が異なっていても、この内寸と環状部の外寸とを略一致させることで、透光性容器内での樹脂製パレットの径方向への揺動を抑えることができ、検出精度の低下が防止される。
更に、窪みの頂部が、環状部の外周端上にある場合は、樹脂製パレットの底部への培地の載置、及び培地への蛍光試薬の供給を容易に行うことができるとともに、微生物の検出時に用いられる透光性容器の内寸と環状部の外寸とを略一致させることにより、透光性容器内での樹脂製パレットの径方向への揺動を抑えることができ、検出精度の低下が防止される。
また、環状部には、その外周縁から径方向に互いに近接して切り込まれた2本の切り込み線が設けられており、切り込み線の間に形成された切り込み部が上方に折り曲げられる把持部を備える場合は、微生物検出操作終了後、把持部を、例えば、ピンセット等により挟持し、シャーレ等の透光性容器から樹脂製パレットを容易に取り出すことができる。
本発明の微生物検出装置は、円形の培地において培養された微生物を、蛍光試薬を付着させて検出する微生物検出装置であって、本発明の樹脂製パレットが収容された透光性容器を定位置に静置させるための透光性容器静置手段と、樹脂製パレット上の培地に励起光を照射する励起光照射手段と、微生物から発せられる蛍光を観測する蛍光観測手段と、培地に励起光を照射する光源の光路と、蛍光を観測し、撮像する撮像部の光路の光軸とを同一にするための落射照明手段とを備える。このような構成とされているため、微生物から発せられる蛍光を観測し、微生物を検出するための操作が簡便であり、正確に且つ効率よく微生物を検出することができる。
また、樹脂製パレットの環状部の外径と、透光性容器の内径とが略同一である場合は、培地が所定位置に固定され、より正確に且つ効率よく微生物を検出することができる。
更に、環状部の表面に接し、低部と側壁とにより囲まれる空間を閉止する蓋体を備える本発明の他の形態の樹脂製パレットでは、蓋体を備えるため、シャーレ等の透光性容器を必要とせず、樹脂製パレットのみで微生物検出の操作をすることができる。
また、環状部の表面と、蓋体の一面とが接合される場合は、蓋体が外れたり、位置がずれてしまうことがなく、より容易に微生物検出の操作をすることができる。
更に、環状部に、その外周縁から径方向に切り欠き部が設けられる場合は、切り欠き部においてピンセット等により蓋体を挟み、蓋体を容易に取り外すことができる。
本発明の他の形態の樹脂製パレットを用いる、本発明の他の形態の微生物検出装置では、透光性容器静置手段に替えて樹脂製パレット静置手段を備えることを除いて、本発明の微生物検出装置と同様の構成を備える。これにより、シャーレ等の透光性容器への樹脂製パレットの収容、及び容器からの樹脂製パレットの取り出しを要さず、微生物検出の操作がより簡便になるとともに、本発明の微生物検出装置と同様に、正確に且つ効率よく微生物を検出することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品等であることを意味する。
窪みの外方の頂部と、環状部の外周端部とが、径方向で一致している樹脂製パレットの平面図である。 図1の樹脂製パレットのA−A断面の模式的な断面図である。 図1の樹脂製パレットの側壁に設けられた窪みの斜視図である。 図1の樹脂製パレットのB−B断面の模式的な断面図である。 環状部の径方向の寸法が、窪みの外方の頂部を超えて大きい樹脂製パレットの平面図である。 図5の樹脂製パレットのA−A断面の模式的な断面図である。 図5の樹脂製パレットの側壁に設けられた窪みの斜視図である。 図5の樹脂製パレットのB−B断面の模式的な断面図である。 透光性容器の容器本体と蓋とを離間させて描いた断面図である。 図9の透光性容器と、収容された樹脂製パレットと、樹脂製パレットの底部に静置された培地の模式的な断面図である。 微生物検出装置の構成を説明するための模式図である。 微生物の検出操作終了後、培地が収容された樹脂製パレットを、把持部をピンセットにより掴んで透光性容器から取り出している様子を説明するための模式図である。 環状部の径方向の寸法が、窪みの外方の頂部を超えて大きく、且つ蓋体を備える樹脂製パレットの平面図である。 図13の樹脂製パレットのA−A断面の模式的な断面図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
[1]樹脂製パレット
(1)本実施形態に係る樹脂製パレット
本実施形態に係る樹脂製パレット1は、微生物を培養し、コロニーを形成させるための円形の培地aを収容する樹脂製パレット1であって、培地aを載置するための円形の底部11と、底部11の周縁に立設された側壁12と、側壁12の上端から底部11と平行に周設された底部11と同心円状の環状部13とを備え、側壁12には、前記底部11の前記周縁の一部を下端部14aとし、環状部13の内周縁から離間した位置を頂部14bとし、下端部14aと頂部14bとの間が径方向に側壁12よりも緩やかに傾斜する窪み14が設けられている(図1、5等参照)。
また、環状部13には、通常、把持部15が設けられる。この把持部15は、検出操作終了後、把持部15をピンセット4等で掴んで、シャーレ等の透光性容器本体25から樹脂製パレット1を取り出すことができればよく(図12参照)、環状部13における把持部15が設けられる位置、把持部15の形状及び個数は特に限定されない。把持部15は、通常、1個設ければよく、2個以上設ける必要は特にない。
把持部15としては、例えば、環状部13の外周縁から径方向に互いに近接して切り込まれた2本の切り込み線の間に形成された切り込み部を上方に折り曲げて設けることができる(図1、4、5、8参照)。把持部15は、環状部13に設けられた透孔であってもよく、この場合、透孔にピンセット4等を差し込んで、透光性容器本体25から樹脂製パレット1を取り出すことができる。
(2)他の実施形態に係る樹脂製パレット
他の実施形態に係る樹脂製パレット1は、微生物を培養し、コロニーを形成させるための円形の培地aを収容する樹脂製パレット1であって、本実施形態に係る樹脂製パレット1と同様に、底部11、側壁12、環状部13及び窪み14を具備し、更には環状部13の表面に接し、低部11と側壁12とにより囲まれる空間を閉止する蓋体16を備える(図13、14参照)。この蓋体16は、蓋体16を除く樹脂製パレット1の本体とは別体として設けられる本体と同程度の厚さの樹脂シート製であってもよく、より薄い樹脂フィルム製であってもよい。また、樹脂シート製である場合、蝶番状の成形部によって本体と一体に成形された蓋体16とすることもできる。
尚、蓋体16の材質、厚さ、成形方法については、後述する(3)本実施形態及び他の実施形態に共通の構成における記載をそのまま適用することができる。
低部11と側壁12とにより囲まれる空間を閉止する蓋体16の一面(下面)と、環状部13の表面(上面)とは接合されていることが好ましい。この接合は、粘着剤を用いた粘着であっても、接着剤を用いた接着であってもよいが、微生物検出の操作時に、環状部13と蓋体16とが容易に剥離することがなく、且つ微生物検出の操作後、環状部13と蓋体16とを剥離させるときは、これらが破損しない程度の粘着又は接着であることが好ましい。
また、蓋体16の一面と、環状部13の表面とは、環状部13の周方向の全周に亘って接合されていてもよく、周方向の一部が接合されていなくてもよいが、周方向の全周に亘って接合されていることが好ましい。周方向の全周に亘って接合されておれば、即ち、低部11と側壁12とにより囲まれる空間が密閉されておれば、外部からの湿気及び雑菌等の侵入が防止される。これにより、微生物検出の操作時における湿度等の検出雰囲気の変化が抑えられ、培地aにおける雑菌の増殖も防止される。
更に、環状部13には、その外周縁から径方向に切り欠き部17が設けられることが好ましい。この切り欠き部17の形状は特に限定されず、半円形等の円形の一部、半楕円形等の楕円形の一部、正方形、長方形、台形等の四角形、二等辺三角形等の三角形などとすることができる。このように切り欠き部17を設けることで、微生物検出の操作後、切り欠き部17においてピンセット等により蓋体16を挟み、蓋体16を容易に取り外すことができ、且つ樹脂製パレット1内から培地aを取り出すこともできる。切り欠き部17は、環状部13に設けられた透孔であってもよく、この場合、透孔から棒状のものを差し入れて、環状部13から蓋体16を剥離させることができる。
(3)本実施形態及び他の実施形態に共通の構成
樹脂製パレット1は、樹脂シートを所定形状に成形することにより作製することができる。樹脂シートに用いる樹脂は特に限定されず、各種の熱可塑性樹脂を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、及びポリアクリル系樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレート、及びポリオレフィン系樹脂、特にポリプロピレンが好ましい。
また、樹脂シートの厚さ、即ち、樹脂製パレット1の底部11、側壁12及び環状部13等の厚さは、培地aを樹脂製パレット1に収容する操作、及び微生物検出操作終了後、樹脂製パレット1を透光性容器から取り出す操作、又は樹脂製パレット1を微生物検出装置の定位置から移動させる操作等をするときに、大きく変形することのない限り、特に限定されないが、過度に厚くすることは好ましくない。この厚さは、例えば、20〜50μm、特に25〜35μmとすることができる。底部11、側壁12及び環状部13等の厚さが20〜50μmであれば、十分な強度を有し、樹脂製パレット1としての形状を保持することができる。更に、窪み14及び把持部15の厚さは底部11等と略同一とすることができる。
樹脂製パレット1の成形方法は特に限定されず、真空成形、圧空成形、プレス成形等が挙げられる。真空成形及び圧空成形では、樹脂シートの一面が型に接触し、樹脂製パレット1が成形される。また、プレス成形では、樹脂シートの一面が一方の型と、他面が他方の型と接触し、樹脂製パレット1が成形される。ここで、真空成形及び圧空成形では、型面に、プレス成形では少なくとも一方の型面に微細なエンボス加工が施されており、これらの面に接した側が樹脂製パレット1の上面側となり、艶消しとされていることが好ましい。これにより、樹脂製パレット1に微生物検出装置2の励起光照射手段から励起光が照射されたときに、照射された励起光の反射、散乱が抑えられ、微生物の検出精度を向上させることができる。
微生物が培養され、コロニーが形成された円形の培地aを載置するための円形の底部11の直径は、培地aの直径と略同一であることが好ましく、底部11の直径は、培地aの直径より0.2〜0.6mm程度大きいことがより好ましい。培地aの直径と比べて底部11の直径が過大であると、載置された培地aが底部11で固定されず、径方向に揺動し、微生物の検出精度の観点で好ましくない。
また、底部11の周縁に立設される側壁12は、底部11に対する垂直方向から外方へ少し傾斜していてもよく、直立していてもよいが、外方へ少し傾斜して設けられていることが好ましい(図2、4等参照)。傾斜角度は特に限定されないが、過度に大きく傾斜させることは好ましくなく、外方へ5〜15°、特に10〜15°傾斜して設けられていることが好ましい。これにより、培地aを、例えば、ピンセットにより挟持し、窪み14にピンセットを差し込むようにすることで、容易に底部11に載置することができる。
環状部13は、側壁12の上端から底部11と平行に周設され、底部11と同心円状に設けられる。ここで、微生物検出装置2において、樹脂製パレット1はシャーレ等の円形の透光性容器本体25に収容され、この透光性容器本体25が微生物検出装置2の所定位置に静置される。そのため、環状部13の外径と、透光性容器本体25の内径とが略同一であることが好ましく、樹脂製パレット1を抵抗なく透光性容器本体25内に収容することができるように、環状部13の外径は透光性容器本体25の内径より0.2〜0.6mm小さいことがより好ましい。
環状部13は、例えば、窪み14の頂部14bが環状部13の外周縁上に位置するような外径とすることができる(図1等参照)。また、透光性容器本体25の内径がより大きいときは、環状部13は窪み14の頂部14bを超えて大きい外径とし(図5等参照)、環状部13の外径と、透光性容器本体25の内径とを略同一とすることが好ましく、環状部13の外径は透光性容器本体25の内径より0.2〜0.6mm小さいことがより好ましい。これにより、透光性容器本体25内で樹脂製パレット1が径方向に揺動することによる微生物の検出精度の低下が防止される。
底部11の周縁に立設された側壁12には、底部11の周縁の一部を下端部14aとし、環状部13の内周縁から離間した位置を頂部14bとし、下端部14aと頂部14bとの間が径方向に側壁12よりも緩やかに傾斜する窪み14が設けられている。窪み14の平面視した形状は特に限定されず、底部11の周縁の下端部14aの一部の両端と、環状部13の内周縁から離間した位置にある頂部14bとを結ぶ直線又は円弧等とにより形成される形状とすることができる。
また、頂部14bが点状であるときと、所定の寸法を有するときとでは、窪み14の平面視した形状は異なる。この窪み14の平面視した形状としては、例えば、底部11の周縁の下端部14aの一部の両端と、環状部13の内周縁から離間した位置にある点状の頂部14b、即ち、頂点とが直線で結ばれた三角形に近似の形状が挙げられる。この場合、2本の直線が同じ長さであれば、二等辺三角形に近似の形状(図1、5参照)となるが、この場合、2本の直線の間の角度は50〜70°、特に60°程度であることが好ましい。このような窪み14であれば、培地aを容易に樹脂製パレット1の底部11に載置することができる。
更に、窪み14の個数は培地aを底部11に載置するためには1個のみでもよいが、窪み14から培地aに蛍光試薬を供給し、均等に付着させ、湿潤させるためには、側壁12の周方向に等間隔に複数個設けられていることが好ましい。窪み14が複数個設けられる場合、2個でもよいが、蛍光試薬を培地aの全面により均等に付着させるためには3個又は4個、特に4個であることがより好ましい(図1、3、5、7参照)。尚、窪み14は5個以上であってもよいが、4個あれば蛍光試薬を培地aの全面に十分に均等に付着させ、湿潤させることができ、5個以上では、樹脂製パレット1の成形が煩雑となり、形状も複雑となるため、特に5個以上設ける必要はない。
[2]微生物検出装置
(1)本実施形態に係る微生物検出装置
本実施形態に係る微生物検出装置2は、円形の培地において培養された微生物を、蛍光試薬を付着させて検出する微生物検出装置2であって、本実施形態の樹脂製パレット1が収容された透光性容器を定位置に静置させるための透光性容器静置手段と、樹脂製パレット1上の培地aに励起光を照射する励起光照射手段と、微生物から発せられる蛍光を観測する蛍光観測手段と、培地aに励起光を照射する光源の光路と、蛍光を観測し、撮像する撮像部の光路の光軸とを同一にするための落射照明手段と、を備えることを特徴とする(図11参照)。
当該技術分野において、培地aは、通常、ガラス製のシャーレ等の容器に収容され、微生物検出装置2の所定位置に静置される。一方、本実施形態の微生物検出装置2では、培地aは樹脂製パレット1に収容され、この樹脂製パレット1がシャーレ等の円形の透光性容器本体25に収容され、これに蓋26(図9参照)が被せられ(図10参照)、微生物検出装置2の所定位置に静置される(図11参照)。この場合、樹脂製パレット1の環状部13の外径と、透光性容器本体25の内径とが略同一であることが好ましいことは前述のとおりである。これにより、透光性容器本体25内の樹脂製パレット1の径方向への揺動が抑えられ、微生物検出精度の低下が防止される。
また、透光性容器が微生物検出装置2の所定位置に静置されるように、即ち、培地aが収容された樹脂製パレット1が微生物検出装置2の所定位置に静置されるように、微生物検出装置2には透光性容器静置手段が設けられる。透光性容器静置手段の形態は特に限定されず、微生物検出装置2の底部の所定位置に設けられた円形の透光性容器静置用凹部24(図11参照)、透光性容器静置用枠体又は透光性容器静置用凸部などが挙げられる。
透光性容器静置手段が透光性容器静置用凹部24である場合、その直径は、透光性容器本体25の外径と略同一であることが好ましく、透光性容器本体25の外径は、透光性容器静置用凹部24の直径より0.2〜0.6mm小さいことがより好ましい。これにより透光性容器の径方向への揺動が抑えられ、微生物検出精度の低下が防止される。一方、微生物検出装置2に全く衝撃が加わらないのであれば、直径が透光性容器本体25の外径と略同一のパレット静置用凸部でもよいが、凸部では僅かでも衝撃が加わったときに透光性容器が径方向へ揺動し、微生物検出精度の低下が懸念されるため、凹部であることが好ましい。
微生物コロニーは、樹脂製パレット1上の培地aに上方から励起光を照射し、培地aにおける微生物から発せられる蛍光を上方から観測することで検出される。励起光照射手段により照射される励起光は、蛍光試薬により生成する蛍光物質と、発せられる蛍光の観測方法により適宜選択することができる。励起光を照射するための光源21は、対象となる微生物コロニーの蛍光の励起光を発するための光源であり、その種類は特に限定されない。この光源としては、例えば、LEDランプ、水銀ランプ、ハロゲンランプ、レーザ発振器等が挙げられる。
また、微生物から発せられる蛍光を観測する手段は適宜選択することができ、本発明の微生物検出装置2では、イメージセンサにより撮像する手段が用いられる。イメージセンサにより撮像する場合、イメージセンサを備えるCCDカメラ等の撮像機器22を用いて、LEDランプ等の光源21から発せられる励起光が、落射照明手段を構成する落射照明部23を介して照射されている培地1を、撮像機器22により撮像することにより画像を取得することができる。イメージセンサは、微生物コロニーから発せられる蛍光の波長により撮像して、その画像を得ることができるセンサであればよく、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ、SITイメージセンサ等を例示することができる。
落射照明手段を構成する落射照明部23は、培地aに励起光を照射する光源21の光路と、蛍光を観測し、撮像するCCDカメラ等の撮像機器22により構成される撮像部の光路の光軸とを同一にするためのものである。この光軸は培地aの中心線と一致するものである。落射照明部23は、ダイクロイックミラーやプリズム等を組み合わせて構成することができる。また、落射照明部23にダイクロイックミラーや光学フィルタ等を任意に組み合わせて、イメージセンサに到達する蛍光の波長を選択したり、到着する波長の切り替えを行ったりすることができる。
(2)他の実施形態の微生物検出装置
他の実施形態に係る樹脂製パレットを用いる他の実施形態の微生物検出装置は、本実施形態の樹脂製パレット1が収容された透光性容器を定位置に静置させるための透光性容器静置手段に替えて、他の実施形態の樹脂製パレット1を定位置に静置させるための樹脂製パレット静置手段を備える。更に、この樹脂製パレット静置手段の他、本実施形態の樹脂製パレット1と同様の励起光照射手段、蛍光観測手段、及び落射照明手段を備える。
他の実施形態の微生物検出装置では、培地aは樹脂製パレット1に収容され、この樹脂製パレット1が微生物検出装置の所定位置に静置されるように、微生物検出装置には樹脂製パレット静置手段が設けられる。樹脂製パレット静置手段の形態は特に限定されず、微生物検出装置2の底部の所定位置に設けられた円形の樹脂製パレット静置用凹部、樹脂製パレット静置用枠体又は樹脂製パレット静置用凸部などが挙げられる。
樹脂製パレット静置手段が樹脂製パレット静置用凹部である場合、その直径は、樹脂製パレット1の低部と略同一であることが好ましく、樹脂製パレットの外径は、樹脂製パレット静置用凹部の直径より0.2〜0.6mm小さいことがより好ましい。これにより、樹脂製パレットの径方向への揺動が抑えられ、微生物検出精度の低下が防止される。一方、微生物検出装置2に全く衝撃が加わらないのであれば、直径が樹脂製パレット1の低部の外径と略同一の樹脂製パレット静置用凸部でもよいが、凸部では僅かでも衝撃が加わったときに樹脂製パレット1が径方向へ揺動し、微生物検出精度の低下が懸念されるため、凹部であることが好ましい。
尚、他の実施形態の微生物検出装置における励起光照射手段、蛍光観測手段、及び落射照明手段については、本実施形態に係る微生物検出装置における各々の構成に係る記載をそのまま適用することができる。
[3]微生物、培地、メンブレンフィルタ、蛍光試薬及び染色について
円形の培地aにおいて培養される微生物は特に限定されず、例えば、大腸菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ、リステリア、クロストリジウム、バチルス等が挙げられる。このように、微生物としては、グラム陽性であるかグラム陰性であるか、また、好気性であるか嫌気性であるかを問わず、コロニーが形成される細菌などが挙げられる。
更に、培地aは、対象となる微生物に応じて適宜選択することができ、例えば、寒天培地等の固形培地を用いることができる。また、濾過等により微生物を付着させたメンブレンフィルタ等を培地aに載置して微生物を培養し、メンブレンフィルタ等に微生物コロニーを形成させることもできる。培地aは、ピンセット等で挟持するための十分な硬さを有するものであり、これにより、容易に樹脂製パレット1の底部11に載置することができる。また、微生物の培養方法は、通常の培養方法のうちから、蛍光観測手段によって適宜選択することができる。
蛍光試薬は、検出対象となる微生物のコロニーを選択的に染色することができればよく、検出する微生物によって適宜選択することができる。例えば、微生物の活性を利用する蛍光染色剤として、微生物のエステラーゼ活性により染色されるフルオレセインジアセテート等のエステラーゼ系染色剤、及び呼吸活性により染色されるCTC等のテトラゾリウム塩系染色剤等が挙げられる。更に、検出対象となる微生物が産生する酵素、及び酵素の誘導体等により蛍光試薬を作用させて染色することもできる。そのような酵素としては、例えば、大腸菌が生成するβ−グルクロニダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、β−グルコシダーゼ等が挙げられる。
また、蛍光試薬は、培地aが寒天培地等の固形培地である場合は、滴下、噴霧等の方法により付着させることができる。また、メンブレンフィルタ等を用いる場合は、例えば、蛍光試薬をメンブレンフィルタ等を流通、透過させることにより付着させることができる。更に、メンブレンフィルタ等に蛍光試薬の溶液を含浸させ、付着させることができる。メンブレンフィルタ等に蛍光試薬の溶液を含浸させる方法としては、例えば、メンブレンフィルタ等を溶液に浸漬させる、メンブレンフィルタ等に溶液を噴霧する、又は塗布する等の方法が挙げられる。また、蛍光試薬が付着されたメンブレンフィルタ等は、培地aに載置したときに蛍光試薬が培地aにおける微生物に接触することにより染色することができる。更に、蛍光試薬は、培地aの形態によらず、培地aを樹脂製パレット1の底部11に載置した後、側壁12に設けられた窪み14から供給し、付着させ、湿潤させることができる。
実施例1
ポリエチレンテレフタレートを用いて押出成形により厚さ30μmのシートを成形した。その後、型表面にエンボス加工が施された成形型を用いて真空成形により樹脂製パレット1を作製した。この樹脂製パレット1の内表面は艶消しとなっており、底部11の直径は26.0mm、環状部13の直径は34.5mmであり、環状部13の幅は4.25mmである。また、側壁12は底部11に対する垂直方向から外方へ10°傾斜しているが、側壁12の垂直方向の高さは2mmである。
更に、側壁12には、底部11の周縁の下端部14aの一部の両端と、環状部13の外周縁上にある頂点(頂部14b)とが2本の同じ長さの直線で結ばれ、平面視した形状が二等辺三角形に近似の形状であり、頂角の角度が60°の窪み14を設けた。この窪み14は側壁12の周方向に等間隔に4個設けた。
また、環状部13には、側壁12に設けられた4個の窪み14のうちの2個の窪み14の中間の位置に把持部15を1個設けた。この把持部15は、環状部13の周方向に互いに5mm離間し、且つ環状部13の外周縁から径方向に切り込まれた長さ3mmの2本の切り込み線により形成された切り込み部を上方に折り曲げることにより設けた。
このようにして作製した樹脂製パレット1を用いて大腸菌コロニーの観測をし、検出を行った。
その結果、寒天培地にメンブレンフィルタを載置してなる培地aは、その周方向の一部をピンセットで挟持し、側壁12に設けられた窪み14に培地aを挟持したピンセットを差し込むことで、樹脂製パレット1の底部11に容易に載置することができた。また、側壁12の周方向に等間隔に4個設けられた窪み14から蛍光試薬を供給し、培地aに蛍光試薬を均等に付着させ、湿潤させることができた。
その後、底部11に培地aが載置された樹脂製パレット1を、その環状部13の外径と略同一の内径を有するシャーレ本体25に収容し、次いで、シャーレ本体25に蓋26を被せ、微生物検出装置2のパレット静置用凹部24に静置した。その後、常法に従って培地aに励起光を照射し、蛍光をCCDカメラにより観測した。このようにして微生物の検出をした後、シャーレ本体25から蓋26を外し、把持部15をピンセット4で掴んで、樹脂製パレット1をシャーレ本体25から容易に取り出すことができた。
実施例2
環状部13の直径が46.5mmであり、環状部13の幅が10.25mmである他は、実施例1と同様の形状の樹脂製パレット1を作製した。また、実施例1と同様の位置に同形状、同寸法の4個の窪み14を設けた。更に、環状部13には、実施例1と同様の位置に把持部15を1個設けた。この把持部15は、環状部13の周方向に互いに5mm離間し、且つ環状部13の外周縁から径方向に切り込まれた長さ5mmの2本の切り込み線により形成された切り込み部を上方に折り曲げることにより設けた。
このようにして作製した樹脂製パレット1を、内径が環状部13の外径と略同一のシャーレ本体25に収容し、このシャーレ本体25の外径に合わせた直径を有するパレット静置用凹部24に静置した他は、実施例1と同様にして大腸菌コロニーの観測を行った。
その結果、実施例1と同様にして、培地aを樹脂製パレット1の底部11に容易に載置することができ、培地aに蛍光試薬を均等に付着させ、湿潤させることができた。また、微生物の検出をした後、シャーレ本体25から蓋26を外し、実施例1と同様にして、樹脂製パレット1をシャーレ本体25から容易に取り出すことができた。
本発明は上述の詳しい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で種々変更又は変形した実施形態とすることが可能である。
本発明は、飲食物に含まれる有害な微生物を短時間で培養し、コロニーを形成させ、形成された微生物コロニーを光学的な手法により検出し、食の安心、安全に資する技術分野において利用することができる。
1;樹脂製パレット、11;底部、12;側壁、13;環状部、14;窪み、14a;下端部、14b;頂部、15;把持部、16;蓋体、17;切り欠き部、2;微生物検出装置、21;LEDランプ等の光源、22;CCDカメラ等の撮像機器、23;落射照明部、24;透光性容器静置用凹部、25;透光性容器本体(シャーレ本体)、26;蓋(シャーレの蓋)、a;培地、4;ピンセット。

Claims (13)

  1. 微生物を培養し、コロニーを形成させるための円形の培地を収容する樹脂製パレットであって、
    前記培地を載置するための円形の底部と、前記底部の周縁に立設された側壁と、前記側壁の上端から前記底部と平行に周設された前記底部と同心円状の環状部とを備え、
    前記側壁には、前記底部の前記周縁の一部を下端部とし、前記環状部の内周縁から離間した位置を頂部とし、前記下端部と前記頂部との間が径方向に前記側壁よりも緩やかに傾斜する窪みが設けられていることを特徴とする樹脂製パレット。
  2. 前記窪みが前記側壁の周方向に等間隔に複数個設けられている請求項1に記載の樹脂製パレット。
  3. 前記底部の直径は、前記培地の直径と略同一である請求項1又は2に記載の樹脂製パレット。
  4. 前記側壁は、前記底部に対する垂直方向から外方へ5〜15°傾斜している請求項1乃至3うちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
  5. 前記環状部の径方向の寸法が、前記窪みの前記頂部を超えて大きい請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
  6. 前記窪みの前記頂部は、前記環状部の外周縁上にある請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
  7. 前記環状部には、その外周縁から径方向に互いに近接して切り込まれた2本の切り込み線が設けられており、前記切り込み線の間に形成された切り込み部が上方に折り曲げられる把持部を備える請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
  8. 記環状部の表面に接し、前記低部と前記側壁とにより囲まれる空間を閉止する蓋体を備える請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレット。
  9. 記環状部の前記表面と、前記蓋体の一面とが接合される請求項8に記載の樹脂製パレット。
  10. 前記環状部には、その外周縁から径方向に切り欠き部が設けられる請求項8又は9に記載の樹脂製パレット。
  11. 円形の培地において培養された微生物を、蛍光試薬を付着させて検出する微生物検出装置であって、
    請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレットが収容された透光性容器を定位置に静置させるための透光性容器静置手段と、
    前記樹脂製パレット上の培地に励起光を照射する励起光照射手段と、
    前記微生物から発せられる蛍光を観測する蛍光観測手段と、
    前記培地に前記励起光を照射する光源の光路と、前記蛍光を観測し、撮像する撮像部の光路の光軸とを同一にするための落射照明手段と、を備えることを特徴とする微生物検出装置。
  12. 前記環状部の外径と、前記透光性容器の内径とが略同一である請求項11に記載の微生物検出装置。
  13. 円形の培地において培養された微生物を、蛍光試薬を付着させて検出する微生物検出装置であって、
    請求項8乃至10のうちのいずれか1項に記載の樹脂製パレットを定位置に静置させるための樹脂製パレット静置手段と、
    前記樹脂製パレット上の培地に励起光を照射する励起光照射手段と、
    前記微生物から発せられる蛍光を観測する蛍光観測手段と、
    前記培地に前記励起光を照射する光源の光路と、前記蛍光を観測し、撮像する撮像部の光路の光軸とを同一にするための落射照明手段と、を備えることを特徴とする微生物検出装置。
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