JP2017173436A - 音管が吊り下げられる支持体および支持体の製造方法 - Google Patents

音管が吊り下げられる支持体および支持体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音管を支持体に吊り下げることによって構成される楽器において、支持体の製造をより容易とする技術を提供する。【解決手段】音管10が吊り下げられる支持体30は、一体となったハンガーバー32とハンガーピン33,34とを有している。この支持体30において、音管10を吊り下げるためのハンガーピン33,34は、ハンガーバー32から音管10が吊り下げられる吊下位置側に延びている。【選択図】図2

Description

この発明は、管状の発音体である音管を支持体に吊り下げることによって構成される楽器に関する。
旋律の演奏が可能な打楽器として、フレームに吊り下げられた長さの異なる複数の金属管(音管)を打撃することにより、異なる音高の音を発生させるチャイム(チューブラーベル)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなチャイムでは、音管をフレームに吊り下げるため、音管には、吊り孔が設けられ、当該吊り孔に通した環状の吊り紐が取り付けられる。一方、フレームには、フレームの一部を構成するハンガーバーがフレームの上部に設けられる。ハンガーバーには、鉛直方向に延びる溝が設けられハンガーバーから水平方向に延びるハンガーピンが取り付けられるともに、ハンガーバーの上面には、固定ピンが取り付けられる。音管のハンガーバーへの吊り下げは、音管を支えるとともに、吊り紐をハンガーピンの溝に掛けつつ、吊り紐を固定ピンに掛けることにより行われる。このように、音管を吊り下げる際には、ハンガーピンに形成された溝に吊り紐が掛けられるが、溝の延長方向が鉛直方向から外れると、音管が適正に吊り下げることができなくなる可能性がある。また、溝の延長方向が鉛直方向から外れることで、吊り紐に過大な荷重が加わり、吊り紐の劣化が進む虞がある。そのため、ハンガーバーへのハンガーピンの取付は、溝の延長方向が鉛直方向となるように、ハンガーピンの向きを調整しながら行われる。
特開平6−149237号公報
しかしながら、ハンガーバーには、吊り下げられる音管の数に応じた数のハンガーピンが取り付けられる。そのため、ハンガーピンの向きを個々に調整しながらハンガーピンをハンガーバーに取り付けていく場合、ハンガーピンの取付に多大な労力を要することとなる。この問題は、チャイムに限らず音管を支持体に吊り下げることによって構成される種々の楽器に共通する。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、音管を支持体に吊り下げることによって構成される楽器において、支持体の製造をより容易とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の態様である支持体は、音管が吊り下げられる支持体であって、ハンガーバーと、前記ハンガーバーから前記音管が吊り下げられる吊下位置側に延びるハンガーピンと、を備え、前記ハンガーバーと前記ハンガーピンとは、一体となっていることを特徴とする。
ハンガーバーとハンガーピンとを一体にすることにより、ハンガーピンをハンガーバーに取り付けるという労力を要する工程を省略することができる。そのため、ハンガーバーと、ハンガーバーから延びたハンガーピンとを有する支持体をより容易に製造することができる。
前記支持体は、複数の音管を2つの音管列を形成するように吊り下げることが可能となるように構成されているとともに、前記音管の着脱を前記2つの音管列の外方から行うことが可能となるように構成されているものとしても良い。音管の着脱を2つの音管列の外方から行うことができるようにすることにより、音管をハンガーバーよりも高く持ち上げることなく音管の着脱を行うことができる。そのため、音管の着脱をより容易に行うことが可能となる。
前記ハンガーピンは、前記2つの音管列に対応して、前記ハンガーバーから互いに反対方向に延びる第1と第2のハンガーピンを含んでいるものとしても良い。ハンガーバーから互いに反対方向に延びる第1と第2のハンガーピンに音管を掛けることにより2つの音管列が形成されるので、複数の音管を2つの音管列を形成するように吊り下げることが可能なように、支持体を構成することができる。そして、第1と第2のハンガーピンをハンガーバーから延びるようにすることで、支持体をより単純な形状とすることができるので、支持体の製造をより容易にすることができる。
上記課題の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2の態様である支持体の製造方法は、音管が吊り下げられる支持体の製造方法であって、ハンガーバーと、前記ハンガーバーから前記音管の吊下位置側に向かって延びるハンガーピンとが形成される一体の部材をダイカスト法により形成するダイカスト工程を備えることを特徴とする。ダイカスト工程により、ハンガーバーとハンガーピンとが形成される一体の部材をより容易に得ることができるので、ハンガーバーとハンガーピンとが一体となった支持体をより容易に製造することが可能となる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、音管が吊り下げられる支持体、その支持体を使用したチャイム等の楽器、その支持体の製造方法等の態様で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのチャイムの全体構成を示す全体構成図。 ハンガーに音管が吊り下げられる様子を示す説明図。 異なる態様で音管が吊り下げられる様子を示す説明図。
A.チャイムの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのチャイム1(「チューブラーベル」とも呼ばれる)の全体構成を示す全体構成図である。図1は、チャイム1を前方から見た様子を示している。ここで、前方とは、演奏時において演奏者からチャイム1を見た際の手前側、すなわち、図1の紙面に対して垂直上方側のことをいう。同様に、演奏者からチャイム1を見た際の後側、すなわち、図1の紙面に対して垂直下方側のことを後方という。また、本明細書においては、特に記載がない限り、上下左右の各方向を、演奏時において演奏者からチャイム1を見た際の方向として規定する。
チャイム1は、複数の音管10(「サウンドコラム」とも呼ばれる)と、音管10を吊り下げるためのフレーム20とを備えている。フレーム20は、脚部21と、脚部21の左右両端部から鉛直上方に立ち上がる2本の支柱22と、2本の支柱22の上端を渡すように形成されたハンガー30とを有している。ハンガー30は、左右両端において支柱22に固定される2つの支柱取付部31と、2つの支柱取付部31の間に設けられたハンガーバー32とを有している。なお、チャイム1は、音管10やフレーム20の他、ダンパー等を有しているが、音管10およびハンガー30以外の部分は、本発明と直接関連しないので、ここではその説明を省略する。
ハンガーバー32には、前方に延びるハンガーピン(前方ピン)33と、鉛直上方に立ち上がり、後方に延びるハンガーピン(後方ピン)34とが設けられている。音管10は、隣接する2つの前方ピン33、あるいは、隣接する2つの後方ピン34に、吊下部材(後述する)を用いて吊り下げられる。このように、音管10は、ハンガーバー32に設けられたハンガーピン33,34に吊り下げられることにより支持されるので、ハンガーピン33,34およびハンガーバー32を併せて、音管10を支持する「支持体」とも呼ぶことができる。また、ハンガーピン33,34が設けられたハンガーバー32と、支柱取付部31とを含むハンガー30全体も音管10を支持するため、ハンガー30も「支持体」と呼ぶことができる。
本実施形態では、前方に延びる前方ピン33と、後方に延びる後方ピン34とに複数の音管10が吊り下げられるので、複数の音管10は、図1に示すように、ハンガーバー32の前方および後方のそれぞれにおいて列(音管列)を形成する。このことから、ハンガーバー32あるいはハンガー30は、複数の音管10を2つの音管列を形成するように吊り下げているとも謂うことができる。なお、一般的に、音管10は、左から右に向かって順番に音高が高くなるように配列されるとともに、前方には、幹音を発生する音管10が配列され、後方には、派生音を発生する音管10が配列される。
B.音管のハンガーへの吊り下げ:
図2は、ハンガー30に音管10が吊り下げられる様子を示す説明図である。図2では、図示の便宜上、ハンガー30の一部にのみ音管10を吊り下げた状態を示している。上述のように、ハンガーバー32には、ハンガーバー32から前方に延びる前方ピン33と、ハンガーバー32から鉛直上方に立ち上がり後方に延びる後方ピン34とが設けられている。なお、図2から明らかなように、前方ピン33は、ハンガーバー32から前方の音管10が吊り下げられる側(吊下位置側)である前方に延びており、後方ピン34は、ハンガーバー32から後方の音管10の吊下位置側である後方に延びている。また、前方ピン33と後方ピン34とは、それぞれ前方および後方に延びているので、ハンガーバー32から互いに反対方向に延びていることは明らかである。
前方ピン33の前方の端部には、鉛直上方に開口した凹部331が設けられている。また、前方ピン33には、凹部331が設けられた位置において、前方ピン33の左右両端からそれぞれ凹部331に向かって形成された2つの切込332が設けられている。同様に、後方ピン34の後方の端部には、鉛直上方に開口した凹部341と、後方ピン34の左右両端からそれぞれ凹部341に向かう2つの切込342とが設けられている。前方ピン33および後方ピン34のそれぞれに設けられた凹部331,341は、左右方向に長い長円形(スタジアム形)の有底の穴である。前方ピン33に設けられた切込332は、凹部331の左右両端を延長した先の前方ピン33の左右両端からそれぞれ凹部331に向かって、前方ピン33の上下端に渡るように形成されている。後方ピンに設けられた切込342も、前方ピン33に設けられた切込332と同様に形成されている。
音管10は、音管10に設けられた貫通穴19に通された吊下部材40により前方ピン33あるいは後方ピン34に吊り下げられる。具体的には、吊下部材40に設けられた球状の先端部(図示しない)が前方ピン33あるいは後方ピン34に設けられた凹部331,341に挿入されるとともに、吊下部材40のワイヤ41が切込332,342に通される。このようにして吊下部材40の先端部が凹部331,341に掛けられることにより、音管10が前方ピン33あるいは後方ピン34に吊り下げられる。なお、前方ピンおよび後方ピンの形状や、吊下部材の構成は種々変更することができる。例えば、前方ピンおよび後方ピンに設けられる凹部の形状や切込の形成態様、あるいは、吊下部材の先端部の形状を適宜変更しても良く、また、吊下部材に音管10の貫通穴19に嵌め込まれるブッシュを取り付けるものとしても良い。
前方および後方の2列(前列および後列)で吊り下げられた音管10の前後方向の間隔(前後間隔)および上下方向の間隔(上下間隔)は、前方ピン33および後方ピン34の前後方向の長さと、後方ピン34の立ち上がり部分の長さにより適宜調整される。前後間隔は、短すぎると前列と後列の音管10が接触して意図しない音管10が発音する可能性が生じ、長すぎると前列および後列の双方の音管10を使用した演奏が難しくなる。前後間隔は、このような特性を考慮して、好ましくは76〜83mmに設定され、より好ましくは79〜82mmに設定される。上下間隔は、短すぎると前列の音管10により後列の音管10が視認し難くなるため演奏性が悪くなり、長すぎると前列および後列の双方の音管10を使用した演奏が難しくなる。上下間隔は、このような特性を考慮して、好ましくは70〜110mmに設定され、より好ましくは80〜100mmに設定される。
図2に示すように、本実施形態において、音管10は、ハンガーバー32から前方に延びる前方ピン33と、ハンガーバー32から後方に延びる後方ピン34とにそれぞれ吊り下げられる。そのため、音管10は、ハンガーピン33,34の延長方向、すなわち、複数の音管10がなす2つの列(音管列)の外方から着脱することができる。このように2つの音管列の外方から音管10を着脱することにより、音管10をハンガーバー32よりも上方に持ち上げることなく音管10の着脱を行うことができるので、音管10の着脱がより容易となる。
C.ハンガーの製造方法:
図2に示すように、本実施形態のハンガー30は、ハンガーバー32とハンガーピン33,34とが一体となっている。また、図示しないが、ハンガーバー32と支柱取付部31(図1)とも、一体となっている。ここで一体となった構造とは、分解可能な別個の部材を組み立てた構造でないこと、すなわち、ねじ止め、嵌め込み、あるいは、溶接等の結合部を有しない構造であることを謂う。このように支柱取付部31と、ハンガーバー32と、ハンガーピン33,34とが一体となったハンガー30は、ダイカスト法を用いて製造される。
ハンガー30の製造工程では、まず、ハンガー30の全体を鋳込むため、支柱取付部31と、ハンガーバー32と、ハンガーピン33,34との各部に対応する形状が形成された金型が準備される。そして、準備された金型に、ダイカスト用合金の溶湯が圧入される。ダイカスト用合金としては、アルミニウム系の合金、マグネシウム系の合金、あるいは、亜鉛系の合金等を使用することができる。但し、ハンガー30の重量の増大やコストの増大を抑制するため、アルミニウム系の合金を用いるのが好ましい。金型に注入されたダイカスト用合金が凝固すると、凝固したダイカスト用合金(鋳造品)が金型から取り出される。
金型から取り出された鋳造品は、ハンガーバー32およびハンガーピン33,34が形成される一体の部材である。この鋳造品に溶湯の注入経路に形成されたスプルー部の切断やバリ取り等の仕上げ加工を施すことにより、完成品としてのハンガー30が製造される。これにより、支柱取付部31と、ハンガーバー32と、ハンガーピン33,34(すなわち、前方ピン33および後方ピン34)とが一体となったハンガー30が得られる。なお、金型に凹部331,341や切込332,342に対応する形状を形成せず、凹部331,341や切込332,342が形成されていない鋳造品に、機械加工等で凹部331,341や切込332,342を形成するものとしても良い。
なお、ハンガー30は、一体となっていれば良く、ダイカスト法の他、他の鋳造技術を用いて製造することも可能である。例えば、ハンガー30は、溶湯を加圧せずに金型に流し込む金型鋳造、あるいは、砂型に溶湯を流し込む砂型鋳造を用いて製造することも可能である。但し、鋳造品の形状を最終的なハンガー30により近い形状とし、鋳造後の仕上げ加工をより簡単にすることができる点で、ハンガー30は、ダイカスト法を用いて製造するのが好ましい。また、ハンガー30を鍛造技術を用いて製造することも可能である。但し、ハンガー30が複雑な形状をしており、鍛造によりハンガー30を形成することが容易ではないため、ハンガー30は鋳造技術を用いて製造するのが好ましい。
ところで、一般に、ハンガーピンは、その形状に応じて決まった方向(図2の例では、凹部331,341の開口部が鉛直上方に向く方向)で、ハンガーバーに取り付けられる必要がある。また、ハンガーバーには、吊り下げられる音管の数に応じた数のハンガーピンが取り付けられる。そのため、ハンガーバーとハンガーピンとを別個の部材として形成した場合、多数のハンガーピンをその向きを揃えながらハンガーバーに取り付けることとなるので、ハンガーバーとハンガーピンとの組み立てに労力を要する。一方、本実施形態では、ハンガー30をダイカスト法等により一体に形成しているので、ハンガーピン33,34をハンガーバー32に取り付ける工程を省略することができる。そのため、ハンガーピン33,34が設けられたハンガー30を製造するために要する労力を低減することができる。
なお、本実施形態のハンガー30では、支柱取付部31と、ハンガーバー32と、ハンガーピン33,34とを一体としているが、一般的には、ハンガーバー32とハンガーピン33,34とが一体となっていれば良い。例えば、ハンガーピン33,34が一体に設けられたハンガーバー32と、支柱取付部31とを別個に製造し、ハンガーバー32と支柱取付部31とを組み立てることによりハンガー30を形成することも可能である。このようにしても、多数のハンガーピン33,34をハンガーバー32に取り付ける工程を省略することができるので、多数のハンガーピン33,34を有するハンガー30をより容易に製造することができる。
D.音管の吊下態様の変形例:
図3は、上記実施形態とは異なる態様で音管10が吊り下げられる様子を示す説明図である。この吊下態様の変形例は、ハンガーバー32から前方に延びる前方ピン33aと、ハンガーバー32から後方に延びる後方ピン34aの形状が異なっている点と、音管10が、環状の吊下ワイヤ51a,52aにより前方ピン33aおよび後方ピン34aに吊り下げられている点で、上記実施形態と異なっている。他の点は、上記実施形態と同様である。
図3に示す変形例において、前方ピン33aには、鉛直方向に延びる2本の溝333aが形成されている。そして隣接する2つの前方ピン33aの中間の位置において、ハンガーバー32には、吊下ワイヤ51aを掛けるための引掛ピン35aが取り付けられている。同様に、後方ピン34aには、鉛直方向に延びる2本の溝343aが形成され、隣接する2つの後方ピン34aの中間の位置において、吊下ワイヤ52aを掛けるための引掛ピン36aがハンガーバー32に取り付けられている。
図3に示すように、音管10は、音管10に設けられた貫通穴19に通された吊下ワイヤ51a,52aを前方ピン33aあるいは後方ピン34aに形成された溝333a,343aに掛けるとともに、吊下ワイヤ51a,52aを引掛ピン35a,36aに掛けることにより、前方ピン33aあるいは後方ピン34aに吊り下げられる。なお、前方ピン、後方ピンあるいは引掛ピンの形状や位置は、適宜変更することができる。例えば、前方ピン33aおよび後方ビン34aを左右2つに分割し、単一の溝を有するハンガーピンを左右に隣接して配置するようにしても良い。
このようにしても、音管10は、ハンガーピン33a,34aの延長方向、すなわち、複数の音管10がなす2つの音管列の外方から着脱することができる。そのため、音管10をハンガーバー32よりも上方に持ち上げることなく音管10の着脱を行うことができるので、音管10の着脱がより容易となる。また、吊下ワイヤ51a,52aを掛けるための引掛ピン35a,36aを、図3に示すようにハンガーバー32に取り付けることにより、音管10の前方に空間を作ることができる。そのため、吊下ワイヤ51a,52aを用いて音管10を吊り下げた場合においても、吊下ワイヤ51a,52aにより妨げられることなく演奏を行うことが可能となる。
また、図3に示すハンガー30aにおいても、ハンガーバー32と、ハンガーピン33a,34a(すなわち、前方ピン33aおよび後方ピン34a)とが一体となっているので、ハンガーピン33a,34aが設けられたハンガーバー32およびハンガー30a(すなわち、支持体)をより容易に製造することができる。
E.変形例:
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
上記実施形態および吊下態様の変形例では、前方および後方の音管10を、単一のハンガーバー32に形成された前方ピン33,33aおよび後方ピン34,34aに吊り下げているが、前方の音管10と、後方の音管10とを別個のハンガーバーに形成されたハンガーピンに吊り下げることも可能である。例えば、前方に延びるハンガーピンが設けられたハンガーバー(前方バー)と、後方に延びるハンガーピンが設けられたハンガーバー(後方バー)とを前後および上下に離間して配置することも可能である。この場合、前方バーを前方に配置し、後方バーを後方に配置することにより、音管10を、音管列の外方から着脱することが可能となるので、音管10の着脱をより容易に行うことができる。なお、この場合においても、ハンガーバーおよびハンガーの製造を容易にするため、ハンガーピンとハンガーバーとは一体にされる。但し、ハンガーバーやハンガーの全体をより単純な形状とすることができ、支持体の製造をより容易にすることができる点で、単一のハンガーバー32に前方ピン33,33aおよび後方ピン34,34aの双方を設けるのが好ましい。
また、前方に延びるハンガーピンが設けられた2つのハンガーバーを前後および上下に離間して配置することも可能である。但し、この場合、音管10を取り付ける際に、音管10をハンガーバーよりも上に持ち上げることが必要となるため、音管10の取付が難しくなる。なお、この場合においても、ハンガーバーおよびハンガーの製造を容易にするため、ハンガーピンとハンガーバーとは一体にされる。
E2.変形例2:
上記実施形態においては、本発明が適用されるチャイムとして、前方と後方との2列に音管10が配列されたチャイム1を示しているが、本発明は、音管10が一列に配列されたチャイム、あるいは、単一の音管10のみを有するチャイム等にも適用することができる。また、本発明は、チャイム(チューブラーベル)に限らず、管状の発音体である音管を支持体に吊り下げる種々の楽器に適用することができる。
1…チャイム、10…音管、19…貫通穴、20…フレーム、21…脚部、22…支柱、30,30a…ハンガー、31…支柱取付部、32…ハンガーバー、33,33a,34,34a…ハンガーピン、331,341…凹部、332,342…切込、333a,343a…溝、35a,36a…引掛ピン、40…吊下部材、41…ワイヤ、51a,52a…吊下ワイヤ

Claims (4)

  1. 音管が吊り下げられる支持体であって、
    ハンガーバーと、
    前記ハンガーバーから前記音管が吊り下げられる吊下位置側に延びるハンガーピンと、
    を備え、
    前記ハンガーバーと前記ハンガーピンとは、一体となっている、
    支持体。
  2. 前記支持体は、複数の音管を2つの音管列を形成するように吊り下げることが可能となるように構成されているとともに、前記音管の着脱を前記2つの音管列の外方から行うことが可能となるように構成されている、請求項1記載の支持体。
  3. 前記ハンガーピンは、前記2つの音管列に対応して、前記ハンガーバーから互いに反対方向に延びる第1と第2のハンガーピンを含んでいる、請求項2記載の支持体。
  4. 音管が吊り下げられる支持体の製造方法であって、
    ハンガーバーと、前記ハンガーバーから前記音管の吊下位置側に向かって延びるハンガーピンとが形成される一体の部材をダイカスト法により形成するダイカスト工程
    を備える、支持体の製造方法。
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