JP2017172920A - 空気調和機 - Google Patents

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享幸 北
芳剛 佐藤
Yoshitake Sato
芳剛 佐藤
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Takuma Shimamoto
拓真 嶋本
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Abstract

【課題】暖房運転を行いながら各室外熱交換器を除霜可能とした空気調和機において、除霜運転切替用の複数の開閉弁の配置をまとまりよくしてユニット化できるようにする。
【解決手段】暖房運転と除霜運転とを可逆的に切り替える第1ないし第5の開閉弁161〜165を備え、第1開閉弁161と第2開閉弁162は直列として第4配管104と第1室外熱交換器140のガス側管端部140aとの間に接続し、第3開閉弁163は第1開閉弁161と第2開閉弁162の接続点Cbと第2配管102との間に接続し、第4開閉弁164は第4配管104に対する第2開閉弁162の接続点Caよりも第4ポートP4寄りの位置に設け、第5開閉弁165の一端は第1開閉弁161とともに第1室外熱交換器140のガス側管端部140aに接続するとともに、その他端は第4配管104における第4開閉弁164と第4ポートP4との間の配管部位に接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は空気調和機に関し、さらに詳しく言えば、暖房運転を継続しながら除霜運転を行う機能を備えた空気調和機に関するものである。
一般に、空気調和機の暖房運転時においては、四方弁の切り替えによって室内熱交換器が凝縮器、室外熱交換器が蒸発器となり、室外熱交換器では冷媒が蒸発するときに外気より熱を奪うことから外気は冷やされる。
外気が露点温度以下にまで冷やされると空気中の水分が凝縮し、外気0℃以下のときの露点では凝縮水が凝固して室外熱交換器に着霜する。室外熱交換器に着霜すると、空気と冷媒の間の熱伝導率が低下し、これが原因で暖房能力が低下する。
そこで、室外熱交換器に付着した霜を取り除く除霜運転を行う。この除霜運転には、リバース方式とホットガスバイパス方式とがある。
リバース方式とは、四方弁を切り替えて空気調和機を一時的に冷房運転とし、圧縮機からの高温吐出ガス(ホットガス)を室外熱交換器に流入させて除霜する方式であるが、問題点として、室外熱交換器の除霜運転を行っている間は暖房運転ができなくなるため、室内温度が設定温度よりも低下してしまうことがある。
これに対して、ホットガスバイパス方式では、特許文献1,2に記載されているように、室外熱交換器を例えば2つに分割し、その一方の室外熱交換器は暖房運転を継続し、他方の室外熱交換器については除霜運転を行う。
そのため、特許文献1では、図6(a)(b)に示すように、暖房運転時に圧縮機2から室内熱交換器12(12a〜12c)に至る吐出ガス供給経路として、四方弁3を経由する第1吐出ガス供給経路20aの他に、四方弁3をバイパスする第2吐出ガス供給経路20bを備え、第1吐出ガス供給経路20aに第1開閉弁21を設け、第2吐出ガス供給経路20bに第2開閉弁22を設けている。
また、室外熱交換器を第1室外熱交換器4と第2室外熱交換器5の2台とし、その一方の第1室外熱交換器4のガス側管端部4aに対し、第3,第4,第5の開閉弁23,24,25を並列に接続し、その第4開閉弁24に圧縮機2の吐出側から分岐したホットガスバイバス管20cを接続している。
なお、第1室外熱交換器4のガス側管端部4aは、第3開閉弁23を介して冷媒回路内の暖房運転時にはガス冷媒の帰路、冷房運転時には吐出ガスの往路となるガス側配管20dに接続されるとともに、第5開閉弁25を介して圧縮機2の冷媒吸入部側にも接続される。第2室外熱交換器5は第1室外熱交換器4に並列として、そのガス側管端部5aが上記ガス側配管20dに接続される。図6において、参照符号13a〜13cは室内側膨張弁、19a,19bは室外側膨張弁である。また、4b,5bは室外熱交換器4,5の液側管端部である。
暖房運転時に、一方の第1室外熱交換器4を除霜するには、図6(a)に示すように、第1開閉弁21を開、第2開閉弁22を閉、第3開閉弁23を閉、第4開閉弁24を開、第5開閉弁25を閉にする。この時、膨張弁19aは室内熱交換器12に冷媒量不足が生じないように開度を絞る方向に調整され、膨張弁19bは全開とされる。
これにより、圧縮機2から吐出される吐出ガスの一部がホットガスバイバス管20cを介して第1室外熱交換器4に供給されるとともに、吐出ガスの残部が第1開閉弁21を介して室内熱交換器12に供給される。第1室外熱交換器4で凝縮された液冷媒は、室内熱交換器12で凝縮された液冷媒とともに第2室外熱交換器5で蒸発し、ガス冷媒としてガス側配管25dおよび四方弁3を介して圧縮機2に戻される。
これに対して、他方の第2室外熱交換器5を除霜するには、図6(b)に示すように、第1開閉弁21を閉、第2開閉弁22を開、第3開閉弁23を閉、第4開閉弁24を閉、第5開閉弁25を開にし、四方弁3を図示のように切り替える。この時、膨張弁19aは全開で、膨張弁19bは室内熱交換器12に冷媒量不足が生じないように開度を絞る方向に調整される。
これにより、圧縮機2から吐出される吐出ガスの一部が四方弁3および冷媒回路のガス側配管25dを介して第2室外熱交換器5に供給されるとともに、吐出ガスの残部が第2開閉弁22を介して室内熱交換器12に供給される。そして、第2室外熱交換器5で凝縮された液冷媒は、室内熱交換器12で凝縮された液冷媒とともに第1室外熱交換器4で蒸発し、ガス冷媒として圧縮機2に戻される。
また、特許文献2では、図7に示すように、圧縮機1と、四方弁2と、室内熱交換器3と、第1膨張弁4aと、第1室外熱交換器5aとを冷媒配管によって連結し、さらに第1膨張弁4aおよび第1室外熱交換器5aに対して並列に第2膨張弁および第2室外熱交換器5bを設けるとともに、圧縮機1の吐出側配管6と第1および第2室外熱交換器5a,5bの暖房時入口側配管7a,7bとの間に、それぞれ開閉弁8a,8bを備えたバイパス路9を設けている。
この構成において、例えば第1室外熱交換器5aを除霜する場合には、第1膨張弁4aを閉じて第1開閉弁8aを開いて、第1室外熱交換器5aにホットガスを供給する一方で、第2膨張弁4bの絞り操作を行うことにより、除霜運転と暖房運転とを同時に行うことができる。
特開平06−257902号公報 特開2001−059664号公報
しかしながら、特許文献1による先行技術の場合、第1ないし第5の5つの開閉弁21〜25はブリッジ回路を構成しているが、第1,第2の2つの開閉弁21,22と、第3ないし第5の3つの開閉弁23,24,25は、四方弁3を挟んで距離的に離れた位置に配置され、その配置にまとまりがないため、ブリッジ回路をユニット化することが困難である。このことは、室外機を組み立てるうえで手間がかかることを意味している。
また、特許文献1による先行技術では、上記したように、他方の第2室外熱交換器5を除霜する場合、一旦四方弁3を切り替えるようにしているが、その切り替え時に圧縮機2を一時的に停止する必要がある。
特許文献2の先行技術によれば、除霜運転を行うための切り替え回路の構成は特許文献1よりも簡素化されるが、除霜運転時において、除霜側室外熱交換器は、暖房側室外熱交換器に比べて負荷が軽くなり、除霜側に多くの冷媒が流れ暖房側には流れ難くなるため、暖房能力が低下する。そればかりでなく、除霜側に冷媒が多く流れると液バックするおそれが高くなる。
したがって、本発明の課題は、室外熱交換器を2台とし、暖房運転を継続しながら各室外熱交換器を個別に除霜可能とした空気調和機において、除霜運転に切り替えるための複数の開閉弁の配置をまとまりよくしてユニット化できるようにするとともに、四方弁を切り替えることなく、各室外熱交換器を除霜可能とすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、圧縮機と、第1ないし第4のポートを有する四方弁と、室内熱交換器と、第1室外熱交換器と、第2室外熱交換器と、第1膨張弁と、第2膨張弁とを含む冷媒回路を備え、上記冷媒回路内で上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器は並列に接続され、上記第1ポートに第1配管を介して上記圧縮機の冷媒吐出部が接続され、上記第2ポートに第2配管を介して上記室内熱交換器のガス側管端部が接続され、上記第3ポートに第3配管を介して上記圧縮機の冷媒吸入部が接続され、上記第4ポートに第4配管を介して上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器の各ガス側管端部が接続されているとともに、上記第1室外熱交換器の液側管端部に上記第1膨張弁を含む第1枝液管が接続され、上記第2室外熱交換器の液側管端部に上記第2膨張弁を含む第2枝液管が接続され、上記第1枝液管および上記第2枝液管が幹液管を介して上記室内熱交換器の液側管端部に接続されている空気調和機において、
上記室外熱交換器を除霜するための第1ないし第5の開閉弁と、少なくとも上記各開閉弁を制御する制御部とを備え、上記第1開閉弁と上記第2開閉弁は、上記第4配管における上記第2室外熱交換器のガス側管端部と上記第4ポートとの間の中間部位と上記第1室外熱交換器のガス側管端部との間で、上記第1開閉弁が上記第1室外熱交換器側、上記第2開閉弁が上記第4配管側として直列に接続され、上記第3開閉弁は、上記第1開閉弁と上記第2開閉弁の接続点と上記第2配管との間に接続され、上記第4開閉弁は、上記第4配管と上記第2開閉弁の接続点と上記第4ポートの間の位置で上記第4配管に設けられ、上記第5開閉弁は、その一端が上記第1開閉弁とともに上記第1室外熱交換器のガス側管端部に接続され、他端が上記第4配管における上記第4開閉弁と上記第4ポートとの間に接続されていることを特徴としている。
本発明において、上記制御部は、暖房運転時には、上記第1開閉弁、上記第2開閉弁および上記第4開閉弁を「開」とし、上記第3開閉弁と上記第5開閉弁とを「閉」にする。
また、制御部は、上記第1室外熱交換器の除霜時には、上記第1開閉弁、上記第3開閉弁および上記第4開閉弁を「開」とし、上記第2開閉弁と上記第5開閉弁とを「閉」にする。
上記制御部は、上記暖房運転から上記第1室外熱交換器の除霜運転に切り替える際、好ましくは、上記第2開閉弁を先に閉じてから上記第3開閉弁を開にする。
また、上記制御部は、上記第2室外熱交換器の除霜時には、上記第2開閉弁、上記第3開閉弁および上記第5開閉弁を「開」とし、上記第1開閉弁と上記第4開閉弁とを「閉」にする。
上記暖房運転から上記第2室外熱交換器の除霜運転に切り替える際、1番目に上記第5開閉弁を開、2番目に上記第1開閉弁を閉、3番目に上記第4開閉弁を閉とした後、4番目として上記第3開閉弁を開にすることが好ましい。
本発明の好ましい態様によると、上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器は、それぞれ液側管端部側に温度センサを有し、上記制御部は、上記温度センサによる検出温度を監視し、その検出温度が所定の閾値温度以下になった時点で上記暖房運転から上記除霜運転に切り替える。
また、上記第2室外熱交換器の上に上記第1室外熱交換器が配置されており、上記制御部は、上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器が同時に除霜運転が必要となった場合、先に上記第1室外熱交換器側から除霜運転を行うようにするとよい。
本発明によれば、室外熱交換器を除霜するための第1ないし第5の5つの開閉弁を一方の室外熱交換器のガス側管端部の近傍にまとまりよく配置してユニット化することができる。
また、室外熱交換器の除霜に必要な高温吐出ガス(ホットガス)を四方弁の第2ポートから室内熱交換器側に至る第2配管から第3開閉弁を介して得るようにしたことにより、四方弁を切り替えることなく各室外熱交換器を除霜することができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の構成を示す模式図。 上記空気調和機の要部を示す模式的な斜視図。 暖房運転時の冷媒流路を示す模式図。 一方の室外熱交換器の除霜運転時の冷媒流路を示す模式図。 他方の室外熱交換器の除霜運転時の冷媒流路を示す模式図。 第1従来例で(a)一方の室外熱交換器の除霜運転時の冷媒流路を示す模式図、(b)他方の室外熱交換器の除霜運転時の冷媒流路を示す模式図。 第2従来例を示す模式図。
次に、図1ないし図5により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、この実施形態に係る空気調和機100は、基本的な構成として、圧縮機110と、四方弁120と、室内熱交換器130と、第1室外熱交換器140と、第2室外熱交換器150と、第1膨張弁142と、第2膨張弁152とを備えている。この空気調和機100の冷媒回路内において、第1室外熱交換器140と第2室外熱交換器150は並列である。
ここで、室外熱交換器を第1室外熱交換器140と第2室外熱交換器150の2台としているのは、暖房運転を継続しながら、いずれか一方の室外熱交換器の除霜を行うためである。図1には室内熱交換器(室内機)130が1台しか示されていないが、室内機を複数台有するマルチエアコンであってもよい。また、室内機側の膨張弁は図示を省略している。
四方弁120は、第1ないし第4の4つのポートP1〜P4を有し、第1ポートP1には、第1配管101を介して圧縮機110の冷媒吐出部110aが接続され、第2ポートP2には、第2配管102が接続される。第2配管102は、室内機接続用の三方弁V1および室内機側のガス管131を介して室内熱交換器130のガス側管端部130aに接続される。
四方弁120の第3ポートP3には、第3配管103を介して圧縮機110の冷媒吸入部110bが接続される。第4ポートP4は、室外熱交換器と接続されるポートであり、第4ポートP4には、第4配管104を介して第1室外熱交換器140のガス側管端部140aと第2室外熱交換器150のガス側管端部150aとが接続される。
第1ないし第4配管101〜104はいずれもガス管であり、四方弁120は、暖房運転時には、図示実線のように、第1ポートP1と第2ポートP2とを連通、第3ポートP1と第4ポートP4とを連通し、冷房運転時には、図示鎖線のように、第1ポートP1と第4ポートP4とを連通、第2ポートP2と第3ポートP3とを連通する。
一方、室内熱交換器130の液側管端部130bと、第1室外熱交換器140の液側管端部140bおよび第2室外熱交換器150の液側管端部150bは液管を介して接続される。すなわち、室内熱交換器130の液側管端部130bは、室内機側の液管132および室内機接続用の二方弁V2を介して室外機側の液管105に接続される。
液管105は幹液管で所定部位から二股に分岐しており、その第1枝液管105aは、第1室外熱交換器140の液側管端部140bに接続され、第2枝液管105bは第2室外熱交換器150の液側管端部150bに接続される。
第1枝液管105aには、第1室外熱交換器140側の第1膨張弁142が含まれ、第2枝液管105bには、第2室外熱交換器150側の第2膨張弁152が含まれている。この実施形態において、第1膨張弁142,第2膨張弁152には電子膨張弁が用いられる。
第1室外熱交換器140と第2室外熱交換器150は、冷房運転時には冷媒出口側、暖房運転時には冷媒入口側となる第1室外熱交換器140の液側管端部140b、第2室外熱交換器150の液側管端部150b側にそれぞれ第1温度センサ141、第2温度センサ151を備えている。また、室内熱交換器130は、中間温度センサ131を備えている。
この空気調和機100は、第1室外熱交換器140、第2室外熱交換器150を除霜するための第1ないし第5の5つの開閉弁161〜165と、これらの開閉弁を制御する制御部170とを備えている。この実施形態において、開閉弁161〜165には電磁弁が用いられる。
まず、第1開閉弁161と第2開閉弁162は、直列として第1室外熱交換器140のガス側管端部140aと第4配管104との間に接続される。第1開閉弁161が第1室外熱交換器140側で、第2開閉弁162が第4配管104側である。第4配管104と第2開閉弁162の接続点をCaとする。
第3開閉弁163は、第1開閉弁161と第2開閉弁162の接続点Cbと第2配管102との間に接続される。第2配管102と第3開閉弁163の接続点をCcとする。
第4開閉弁164は第4配管104に設けられるが、その位置は上記接続点Caと第4ポートP4の間とする。
第5開閉弁165は、その一端が第1開閉弁161とともに第1室外熱交換器140のガス側管端部140aに接続され、他端が第4配管104における第4開閉弁164と第4ポートP4との間の中間部位Cdに接続される。
上記のように、第1室外熱交換器140、第2室外熱交換器150の除霜に必要な高温吐出ガス(ホットガス)を四方弁120の第2ポートP2から室内熱交換器130側に至る第2配管102の上記接続点Ccから第3開閉弁163を介して得るようにしたことにより、図2に示すように、第1ないし第5の5つの開閉弁161〜165を一方の室外熱交換器のガス側管端部(上記実施形態では第1室外熱交換器140のガス側管端部140a)の近傍にまとまりよく配置してユニット化することができる。
制御部170は、室外熱交換器の第1温度センサ141、第2温度センサ151、室内熱交換器の中間温度センサ131等からの検出温度に基づいて、第1ないし第5の5つの開閉弁161〜165や第1膨張弁142、第2膨張弁152等を制御する。制御部170には、好ましくはマイクロコンピュータが用いられる。
〔暖房運転(図3参照)〕
図示しないリモコンにて暖房運転が選択されると、制御部170は、四方弁120を図示実線のように、第1ポートP1と第2ポートP2とを連通、第3ポートP3と第4ポートP4とを連通する状態として、第1開閉弁161、第2開閉弁162および第4開閉弁164を「開」とし、第3開閉弁163と第5開閉弁165とを「閉」にするとともに、第1膨張弁142、第2膨張弁152は目標吐出温度制御とする。
なお、目標吐出温度制御とは、凝縮温度と蒸発温度および設定過熱度より理論サイクルでの吐出温度を算出し、この吐出温度に圧縮機効率・熱損失等の誤差要因を凝縮温度と圧縮機回転数より算出した補正値を加えて各運転時の目標吐出温度を算出し、吐出温度サーミスタの検出値が目標吐出温度となるように膨張弁のパルスを制御することを言う。
これにより、圧縮機110の高温吐出ガス(ホットガス)は、ポートP1,ポートP2を経て室内熱交換器130に向かい、室内熱交換器130にて凝縮され液冷媒となって液管(幹液管)105から第1枝液管105a、第2枝液管150bに分流し、第1膨張弁142、第2膨張弁152を通って第1室外熱交換器140、第2室外熱交換器150で蒸発し、ガス冷媒となって第4配管104、ポートP4,ポートP3および第3配管103を介して圧縮機110の冷媒吸入部110bに戻される。
〔室外熱交換器の除霜運転〕
第1室外熱交換器140、第2室外熱交換器150の除霜運転は、第1室外熱交換器140の液側管端部140b、第2室外熱交換器150の液側管端部150b側に設けられている第1温度センサ141、第2温度センサ151の検出温度が所定の閾値温度であるA℃(例えば−20℃)以下になった場合に行う。
〔第1室外熱交換器140の除霜運転(図4参照)〕
第1室外熱交換器140側の第1温度センサ141よる検出温度がA℃以下になると、制御部170は、暖房運転を継続させた状態で、第1開閉弁161、第3開閉弁163および第4開閉弁164を「開」とし、第2開閉弁162と第5開閉弁165とを「閉」にする。
この弁切替時、吐出ガスが圧縮機110の冷媒吸入部110bに戻らないようにするため、第2開閉弁162を閉じてから第3開閉弁163を開けることが好ましい。
これにより、圧縮機110の高温吐出ガス(ホットガス)は、第2配管102の接続点Ccで分流し、その一部が室内熱交換器130に向かい、室内熱交換器130にて凝縮され液冷媒となって液管105から第2枝液管105bの第2膨張弁152を通って第2室外熱交換器150で蒸発し、ガス冷媒となって第4配管104、ポートP4,ポートP3および第3配管103を介して圧縮機110の冷媒吸入部110bに戻される。
これに対して、高温吐出ガス(ホットガス)の残部は、第3開閉弁163、第1開閉弁161を経て第1室外熱交換器140にそのガス側管端部140aから流入して凝縮し、液冷媒となって第1枝液管105aの第1膨張弁142を経て液管105を流れる液冷媒(室内機熱交換器130側からの液冷媒)と合流し、上記のように、第2枝液管105bの第2膨張弁152を通って第2室外熱交換器150で蒸発し、ガス冷媒となって第4配管104、ポートP4、ポートP3および第3配管103を介して圧縮機110の冷媒吸入部110bに戻される。
この第1室外熱交換器140の除霜運転時、第1室外熱交換器140側の第1膨張弁142は、室内熱交換器130への冷媒量に不足が生じないようにその開度が調整されるが、第2室外熱交換器150側の第2膨張弁152は、全開とされる。なお、第1温度センサ141よる検出温度がB℃(A℃<B℃で、例えば+12℃)以上になると、第1室外熱交換器140の除霜運転は解除され、図3の暖房運転状態に戻される。
〔第2室外熱交換器150の除霜運転(図5参照)〕
第2室外熱交換器150側の第2温度センサ151よる検出温度がA℃以下になると、制御部170は、四方弁120を切り替えることなく、暖房運転を継続させた状態で、第2開閉弁162、第3開閉弁163および第5開閉弁165を「開」とし、第1開閉弁161と第4開閉弁164とを「閉」にする。
このときの弁切替順序は、冷媒の流れをなるべく止めないようにするうえで、1番目に第5開閉弁165を開、2番目に第1開閉弁161を閉、3番目に第4開閉弁164を閉とした後、4番目として第3開閉弁163を開にすることが好ましい。
これにより、圧縮機110の高温吐出ガス(ホットガス)は、第2配管102の接続点Ccで分流し、その一部が室内熱交換器130に向かい、室内熱交換器130にて凝縮され液冷媒となって液管105から第1枝液管105aの第1膨張弁142を通って第1室外熱交換器140で蒸発し、ガス冷媒となって第5開閉弁165、第4配管104、ポートP4,ポートP3および第3配管103を介して圧縮機110の冷媒吸入部110bに戻される。
これに対して、高温吐出ガス(ホットガス)の残部は、第3開閉弁163、第2開閉弁162を経て第2室外熱交換器150にそのガス側管端部150aから流入して凝縮し、液冷媒となって第2枝液管105bの第2膨張弁152を経て液管105を流れる液冷媒(室内機熱交換器130側からの液冷媒)と合流し、上記のように、第1枝液管105aの第1膨張弁142を通って第1室外熱交換器150で蒸発し、ガス冷媒となって第5開閉弁165、第4配管104、ポートP4,ポートP3および第3配管103を介して圧縮機110の冷媒吸入部110bに戻される。
この第2室外熱交換器150の除霜運転時、第2室外熱交換器150側の第2膨張弁152は、室内熱交換器130への冷媒量に不足が生じないようにその開度が調整されるが、第1室外熱交換器140側の第1膨張弁142は、全開とされる。なお、第2温度センサ151よる検出温度がB℃(A℃<B℃)以上になると、第2室外熱交換器150の除霜運転は解除され、図3の暖房運転状態に戻される。
次に、除霜運転時に室内熱交換器130への冷媒量不足による暖房能力が低下しないように、第1室外熱交換器140の除霜時には第1膨張弁142の開度を、第2室外熱交換器150の除霜時には第2膨張弁152の開度を調整することについて説明を加える。
室内熱交換器130の中間温度の目標値Taを設定し、第1膨張弁142および/または第2膨張弁152の開度を調整して、中間温度センサ131の検出温度Tbが目標値Taに近づくように制御する。なお、目標値Taは、除霜運転時にそれまでの暖房能力を維持し得る例えば40℃程度に設定される。
目標値Taと検出温度Tbの温度差Ta−TbをΔTとして、ΔTの値に応じて膨張弁の開度を例えば次のように調整する。この実施形態では、膨張弁に加算するパルスをXパルスとYパルスの2通りとする。なお、全開を例えば480パルスとして、Xは5パルスで、Yは3パルスである。
(1)4℃<ΔTのとき、加算パルスを−Xパルスとして開度を強めに絞る。
(2)2℃<ΔT≦4℃のとき、加算パルスを−Yパルスとして開度を(1)よりも弱めに絞る。
(3)−2℃<ΔT≦2℃のとき、開度調整なし。
(4)−4℃<ΔT≦−2℃のとき、加算パルスを+Yパルスとして開度を開き方向に調整する。
(5)ΔT≦−4℃のとき、加算パルスを+Xパルスとして開度を(4)よりも開き方向に調整する。
なお、図2に示すように、第2室外熱交換器150の上に第1室外熱交換器140が配置されている態様で、第1室外熱交換器140と第2室外熱交換器150がほぼ同時に除霜運転が必要となった場合、制御部170は、先に上の第1室外熱交換器140側から除霜運転を行い、その融解水を下の第2室外熱交換器150に流下させて、第2室外熱交換器150に付着している霜を溶かすようにしている。
100 空気調和機
101 第1配管
102 第2配管
103 第3配管
104 第4配管
105 液管(幹液管)
105a,105b 枝液管
120 四方弁
130 室内熱交換器
131 中間温度センサ
140 第1室外熱交換器
150 第2室外熱交換器
130a,140a,150a ガス側管端部
130b,140b,150b 液側管端部
141,151 室外熱交換器の温度センサ
161〜165 第1〜第5開閉弁
170 制御部

Claims (7)

  1. 圧縮機と、第1ないし第4のポートを有する四方弁と、室内熱交換器と、第1室外熱交換器と、第2室外熱交換器と、第1膨張弁と、第2膨張弁とを含む冷媒回路を備え、上記冷媒回路内で上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器は並列に接続され、上記第1ポートに第1配管を介して上記圧縮機の冷媒吐出部が接続され、上記第2ポートに第2配管を介して上記室内熱交換器のガス側管端部が接続され、上記第3ポートに第3配管を介して上記圧縮機の冷媒吸入部が接続され、上記第4ポートに第4配管を介して上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器の各ガス側管端部が接続されているとともに、
    上記第1室外熱交換器の液側管端部に上記第1膨張弁を含む第1枝液管が接続され、上記第2室外熱交換器の液側管端部に上記第2膨張弁を含む第2枝液管が接続され、上記第1枝液管および上記第2枝液管が幹液管を介して上記室内熱交換器の液側管端部に接続されている空気調和機において、
    上記室外熱交換器を除霜するための第1ないし第5の開閉弁と、少なくとも上記各開閉弁を制御する制御部とを備え、
    上記第1開閉弁と上記第2開閉弁は、上記第4配管における上記第2室外熱交換器のガス側管端部と上記第4ポートとの間の中間部位と上記第1室外熱交換器のガス側管端部との間で、上記第1開閉弁が上記第1室外熱交換器側、上記第2開閉弁が上記第4配管側として直列に接続され、
    上記第3開閉弁は、上記第1開閉弁と上記第2開閉弁の接続点と上記第2配管との間に接続され、
    上記第4開閉弁は、上記第4配管と上記第2開閉弁の接続点と上記第4ポートの間の位置で上記第4配管に設けられ、
    上記第5開閉弁は、その一端が上記第1開閉弁とともに上記第1室外熱交換器のガス側管端部に接続され、他端が上記第4配管における上記第4開閉弁と上記第4ポートとの間に接続されていることを特徴とする空気調和機。
  2. 上記制御部は、上記第1室外熱交換器の除霜時には、上記第1開閉弁、上記第3開閉弁および上記第4開閉弁を「開」とし、上記第2開閉弁と上記第5開閉弁とを「閉」にすることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 上記制御部は、暖房運転時には上記第1開閉弁、上記第2開閉弁および上記第4開閉弁を「開」とし、上記第3開閉弁と上記第5開閉弁とを「閉」にし、上記暖房運転から上記第1室外熱交換器の除霜運転に切り替える際、上記第2開閉弁を先に閉じてから上記第3開閉弁を開にすることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 上記制御部は、上記第2室外熱交換器の除霜時には、上記第2開閉弁、上記第3開閉弁および上記第5開閉弁を「開」とし、上記第1開閉弁と上記第4開閉弁とを「閉」にすることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  5. 上記制御部は、暖房運転時には上記第1開閉弁、上記第2開閉弁および上記第4開閉弁を「開」とし、上記第3開閉弁と上記第5開閉弁とを「閉」にし、上記暖房運転から上記第2室外熱交換器の除霜運転に切り替える際、1番目に上記第5開閉弁を開、2番目に上記第1開閉弁を閉、3番目に上記第4開閉弁を閉とした後、4番目として上記第3開閉弁を開にすることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機。
  6. 上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器は、それぞれ上記液側管端部側に温度センサを有し、上記制御部は、上記温度センサによる検出温度を監視し、その検出温度が所定の閾値温度以下になった時点で上記暖房運転から上記除霜運転に切り替えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の空気調和機。
  7. 上記第2室外熱交換器の上に上記第1室外熱交換器が配置されており、上記制御部は、上記第1室外熱交換器と上記第2室外熱交換器が同時に除霜運転が必要となった場合、先に上記第1室外熱交換器側から除霜運転を行うことを特徴とする請求項6に記載の空気調和機。
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