JP2017172295A - 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法 - Google Patents

既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017172295A
JP2017172295A JP2016062002A JP2016062002A JP2017172295A JP 2017172295 A JP2017172295 A JP 2017172295A JP 2016062002 A JP2016062002 A JP 2016062002A JP 2016062002 A JP2016062002 A JP 2016062002A JP 2017172295 A JP2017172295 A JP 2017172295A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
sheet pile
pile wall
existing steel
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016062002A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6387996B2 (ja
Inventor
恩田 邦彦
Kunihiko Onda
邦彦 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2016062002A priority Critical patent/JP6387996B2/ja
Publication of JP2017172295A publication Critical patent/JP2017172295A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6387996B2 publication Critical patent/JP6387996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】既設壁が切梁式護岸の場合においても、切梁構造の撤去なしで施工でき、水際側への張り出しを抑えて川幅の縮小を避けることができ、さらには地盤改良などが不要な既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法を提供する。
【解決手段】既設鋼矢板壁の補強構造1は、U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持され、既設鋼矢板壁3の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材5と、補強部材5の下部と既設鋼矢板壁3の下部を一体的に支持する下部切梁構造7と、補強部材5の上端部に構築されて補強部材5の上端部と既設鋼矢板壁3の上部を一体的に支持する上部切梁構造9とを備え、下部切梁構造7と上部切梁構造9は腹起し材15と腹起し材15を水平支持する切梁材17を備えてなるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、長年の使用により腐食や破損により劣化した既設の切梁式鋼矢板護岸の既設鋼矢板壁を補強する既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法に関する。
経年劣化した鋼矢板壁の対策として、例えば特許文献1の背景技術に記載されたように、既存壁の前面にさらに新たな壁を構築する方法が一般的である。この方法は、既存の鋼矢板壁が腐食や破損により劣化し、所定の性能が損なわれた場合、前面側(水際側)に、新たに同一性能の鋼矢板壁を向かい合う形で打設し、両鋼矢板壁の間には土砂などにより間詰めして構築される。
しかしながら、上記の一般的な方法では、既設壁が切梁式護岸の場合、新設壁の打設にあたり、切梁構造が障害となることから、切梁構造の事前の撤去や、切梁撤去時の壁体構造の強度不足を補うための仮設補強工が必要となり、工事が大掛かりになる。(工期、工費の増大)
また、護岸に必要な構造性能を回復できる点では目的を達成するが、新設壁が大きく水際側に張り出すため、河川においては川幅を狭めて洪水の危険性が増すおそれがある。
他の方法として、特許文献1においては、「補強を要する該既設護岸前方の水底地盤を掘り下げ、掘り下げた該水底地盤にコンクリート等による水平な基礎を打設し、該基礎上に擁壁ブロックをクレーンにより吊り下げ、前記既設護岸に沿うよう並列に配置し、該擁壁ブロックと前記既設護岸との隙間を裏込めして擁壁とし、前記擁壁ブロックの周囲を土砂もしくはコンクリート等で打設して新たな水底地盤とし、前記擁壁を新規護岸とすることを特徴としてなる既設護岸の補強方法。」(特許文献1の請求項1参照)が提案されている。
特開2010−196271号公報
特許文献1の方法では、護岸に必要な構造性能を回復するとともに、既設壁が切梁式護岸の場合においても、現場コンクリート打設などにより、切梁構造の撤去なしで、施工できる可能性がある。
しかしながら、特許文献1の方法の場合、コンクリート擁壁が大きく水際側に張り出すため、前述の一般的な方法と同様に、河川においては川幅を狭めて洪水の危険性が増すおそれがある。
また、コンクリート擁壁を安定的に支持するため、地盤改良などが必要となる場合が多く、工期、工費の増大に繋がるおそれもある。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、既設壁が切梁式護岸の場合においても、切梁構造の撤去なしで施工でき、水際側への張り出しを抑えて川幅の縮小を避けることができ、さらには地盤改良などが不要な既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法を提供することを目的としている。
(1)本発明に係る既設鋼矢板壁の補強構造は、U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強構造であって、前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部切梁構造と、前記補強部材の上端部に構築されて該補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部切梁構造とを備え、前記下部切梁構造と前記上部切梁構造は腹起し材と該腹起し材を水平支持する切梁材を備えてなることを特徴とするものである。
(2)本発明に係る既設鋼矢板壁の補強構造は、U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強構造であって、前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部アンカー構造と、前記補強部材の上端部に構築されて該補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部アンカー構造とを備え、前記下部アンカー構造と前記上部アンカー構造は、腹起し材と該腹起し材を支持するアンカー材を備えてなることを特徴とするものである。
(3)本発明に係る既設鋼矢板壁の補強構造は、U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強構造であって、前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部支持構造と、前記補強部材の上端部に構築されて該補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部支持構造とを備え、前記下部支持構造と前記上部支持構造は、いずれか一方が腹起し材と切梁材を備えてなる切梁構造であり、他方が腹起し材と該腹起し材を支持するアンカー材を備えてなるアンカー構造であることを特徴とするものである。
(4)本発明に係る既設鋼矢板壁の補強方法は、U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強方法であって、前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて補強部材を縦方向に設置する工程と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部支持構造を構築する工程と、前記補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部支持構造を構築する工程とを備え、前記下部支持構造と前記上部支持構造は、腹起し材と切梁材を備えてなる切梁構造、又は腹起し材と該腹起し材を支持するアンカー材を備えてなるアンカー構造、あるいは一方が切梁構造で他方がアンカー構造の組合せからなることを特徴とするものである。
本発明においては、既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部切梁構造と、前記補強部材の上端部に構築されて該補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部切梁構造とを備え、前記下部切梁構造と前記上部切梁構造は腹起し材と該腹起し材を水平支持する切梁材を備えてなることにより以下の効果を奏することができる。
既設鋼矢板壁が切梁式護岸の場合においても、切梁構造の撤去なしで施工が可能である。
また、補強部材は、前記既設鋼矢板壁の凹部に配置されることから、水際側への張り出しが抑えられ、川幅の縮小を避けることができる。
さらに、補強部材の下部と上部はそれぞれ下部切梁構造と上部切梁構造により既設鋼矢板壁と一体的に支持されるので既設鋼矢板壁と一体となって土圧および水圧などの外力に抵抗できることから、地盤改良などは不要であり、経済的かつ省スペースの施工が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る既設鋼矢板壁の補強構造の説明図である。 実施の形態1における補強部材の設置方法の説明図である。 実施の形態1における下部切梁構造の説明図であり、図1の矢視A−A図である。 実施の形態1に用いる補強部材の他の態様の説明図である(その1)。 実施の形態1に用いる補強部材の他の態様の説明図である(その2)。 実施の形態1に用いる補強部材の他の態様の説明図である(その3)。 本発明の実施の形態1に係る既設鋼矢板壁の補強方法の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る既設鋼矢板壁の補強構造の説明図である。 実施の形態2における下部アンカー構造の説明図である。 実施例1の補強構造の説明図である。 実施例2の補強構造の説明図である。 実施例3の補強構造の説明図である。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係る既設鋼矢板壁の補強構造1は、既設鋼矢板壁3の凹部3a(図3参照)の壁面に当接するように設置された補強部材5と、補強部材5の下部と既設鋼矢板壁3の下部を一体的に支持する下部切梁構造7と、補強部材5の上端部に構築されて補強部材5の上部と既設鋼矢板壁3の上部を一体的に支持する上部切梁構造9とを備えたものである。
以下、既設鋼矢板壁の補強構造1(以下、単に「補強構造1」という)を構成する各要素について詳細に説明する。
<既設鋼矢板壁>
補強の対象となる既設鋼矢板壁3は、U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において既設切梁構造11によって水平支持されたものである(図1、図2参照)。
なお、本実施の形態では、U形鋼矢板で構築された既設鋼矢板壁3を例示して説明する。
<補強部材>
補強部材5は、既設鋼矢板壁3の凹部3aの表面に当接するように縦方向に設置された、例えばH形鋼からなる柱状の部材である(図3参照)。
補強部材5は、その下端が壁前面地盤13に到達するように配置すると、壁体の施工上も構造安定上も好ましい。
また、補強部材5と既設鋼矢板壁3との一体性をより高めるため、ボルト接合や溶接により、両者を固定してもよい。その際、既設鋼矢板壁3の腐食等の劣化が生じている場合は、補強のため添接板を用いてもよい。
なお、河川において、河積を大きくする必要がある場合は、壁前面地盤13(水底)を掘削してから、補強部材5を配置してもよい(図2参照)。図2(a)は壁前面地盤13を掘削した状態を示し、図2(b)は掘削された壁前面地盤13上に補強部材5を設置した状態を示している。
壁前面地盤13(水底)掘削時に既設鋼矢板壁3に変形が生じていることが分かり、これが問題になるような場合は、仮留め支保工やアンカー工など補強工を施したうえで本発明構造を構築することも可能である。
なお、補強部材5の断面形状については、種々のものが適用できるが、この点については後述する。
<下部切梁構造>
下部切梁構造7は、図3に示すように、補強部材5の下部と既設鋼矢板壁3の下部を一体的に水平支持するものである。
下部切梁構造7は、新しく配置した補強部材5とともに、既設鋼矢板壁3の凸面にも接するように配置した腹起し材15と、腹起し材15に当接させて配設した切梁材17によって構成され、切梁材17には腹起し材15を介して補強部材5および既設鋼矢板壁3の両者から荷重が伝達されるように構築されている(図1、図3参照)。
なお、図1の下部切梁構造7は、切梁材17と腹起し材15を組合せた鋼構造の例を示しているが、これを鉄筋コンクリート構造としてもよい。
また、既設鋼矢板壁3の施工精度のバラツキから、実際には既設鋼矢板壁3の凸面の不整も考えられるので、腹起し材15に均等に荷重を伝えるため、補強部材5および既設鋼矢板壁3と腹起し材15との間に緩衝材を設けるようにしてもよい。
<上部切梁構造>
上部切梁構造9は補強部材5の下部と既設鋼矢板壁3の上部を一体的に水平支持するものであり、下部切梁構造7と同じ構造である。
つまり、上部切梁構造9と下部切梁構造7は補強部材5の上部を支持するか下部を支持するかの違いはあるものの構造としては同じである。
なお、上述した補強部材5は、図1、図3に示すように、最も一般的な形状として、H形鋼を示しているが、補強部材5における上端部の一方の面で既設鋼矢板壁3の凹部3aに接触し、また、他方の面で上部切梁構造9を構成する腹起し材15と面接触できればよく、H形鋼以外の形状のものも含む。例えば、図4に示すフランジ長さの異なる形鋼19、図5に示す角型鋼管21、図6に示す台形鋼管23などの適用も可能である。
次に、上記のように構成された本実施の形態の補強構造1の構築方法について図7に基づいて説明する。
補強前の既設の切梁式鋼矢板護岸(図7(a)参照)に対して、補強部材5を既設鋼矢板壁3の凹部3aに当接させ、かつ下端部が地盤に到達するように設置する(図7(b)参照)。その後、補強部材5の上端部に上部切梁構造9を、下端部に下部切梁構造7を構築する(図7(c)参照)。最後に、既設切梁構造11を撤去して、完了となる(図7(d)参照)。
以上のような本実施の形態の補強構造1及び補強方法によれば以下のような効果を奏することができる。
既設壁が切梁式護岸の場合においても、既設切梁構造11の撤去なしで施工が可能である。
また、補強部材5は、既設鋼矢板壁3の凹部3aに接触し、かつ壁側面の位置が、既設鋼矢板壁3の凸部の面に略合致するように配置されることから水際側への張り出しが抑えられ、川幅の縮小を避けることができる。
さらに、補強部材5は、その上端部及び下端部において、切梁構造による水平支持構造により水平支持され、既設鋼矢板壁3と一体となって土圧および水圧などの外力に抵抗できることから、地盤改良などは不要であり、経済的かつ省スペースの施工が可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態1に係る補強構造1は、補強部材5の上端部及び下端部を支持する構造が切梁構造であったが、実施の形態2に係る補強構造25は、補強部材5の上端部及び下端部を支持する構造が下部アンカー構造27及び上部アンカー構造29である点が実施の形態1と異なる。
実施の形態2に係る補強構造25について、図8、図9に基づいて説明する。なお、図8、図9において、実施の形態1と同一部分には同一の符号を付してある。
<下部アンカー構造>
下部アンカー構造27は、図8、図9に示すように、配置した補強部材5とともに、既設鋼矢板壁3の凸面にも接するように、腹起し材15を配置し、補強部材5および既設鋼矢板壁3の両者からアンカー材31に荷重が伝達するよう構築したものである。
<上部アンカー構造>
上部アンカー構造29についても、下部アンカー構造27と同じ構造である。
なお、図8、図9では地中アンカー工の例を示しているが、控え杭式など他のアンカー工法を用いてもよい。アンカー段数は補強部材5の上端および下端の2段を基本とするが、必要に応じて、段数を増やすことも可能である。
また、実施の形態1で述べたように、既設鋼矢板壁3の施工精度のバラツキから、実際には、既設鋼矢板壁3の凸面の不整も考えられるので、腹起し材15に均等に荷重を伝えるため、補強部材5および既設鋼矢板壁3と腹起し材15との間に緩衝材を設けてもよい。
本実施の形態に係る補強構造25及び補強方法においても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
なお、上記の実施の形態1においては、補強部材5の上端部を支持する上部支持構造及び下端部を支持する下部支持構造の両方を切梁構造とした例を示し、実施の形態2では補強部材5の上端部を支持する上部支持構造及び下端部を支持する下部支持構造の両方をアンカー構造とした例を示した。
しかし、本発明は補強部材5の上端部を支持する上部支持構造と下部を支持する下部支持構造が必ずしも同一の構造である必要はなく、上部支持構造を切梁構造とし、下部支持構造をアンカー構造としてもよいし、あるいは上部支持構造をアンカー構造とし、下部支持構造を切梁構造としてもよい。
図10に、実施例1の断面図を示す。本実施例は、既設鋼矢板壁3としてU形鋼矢板(IV型)が使用されており、補強部材5にはH350×250のH形鋼が、切梁にはH250×250のH形鋼が、腹起し材15にはH250×250のH形鋼がそれぞれ適用され、切梁の設置間隔は2000mmとなっている。
本実施例1において、新設壁部分の水際側への張り出しは発生しない。
図11に、実施例2の断面図を示す。本実施例では、既設鋼矢板壁3としてU形鋼矢板(III型)が使用されており、補強部材5にはH250×250のH形鋼が、切梁にはH200×200のH形鋼が、腹起し材15にはH200×200のH形鋼がそれぞれ適用され、切梁の設置間隔は2000mmとなっている。
本実施例2において、新設壁部分の水際側への張り出しは発生しない。
図12に、実施例3の断面図を示す。本実施例では、既設鋼矢板壁3としてU形鋼矢板(IVw型)が使用されており、補強部材5にはH420×250のH形鋼が、切梁にはH350×350のH形鋼が、腹起し材15にはH350×350のH形鋼がそれぞれ適用され、切梁の設置間隔は2400mmとなっている。
本実施例3において、新設壁部分の水際側への張り出しは発生しない。
1 既設鋼矢板壁の補強構造(実施の形態1)
3 既設鋼矢板壁
3a 凹部
5 補強部材
7 下部切梁構造
9 上部切梁構造
11 既設切梁構造
13 壁前面地盤
15 腹起し材
17 切梁材
19 形鋼
21 角型鋼管
23 台形鋼管
25 既設鋼矢板壁の補強構造(実施の形態2)
27 下部アンカー構造
29 上部アンカー構造
31 アンカー材

Claims (4)

  1. U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強構造であって、
    前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部切梁構造と、前記補強部材の上端部に構築されて該補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部切梁構造とを備え、
    前記下部切梁構造と前記上部切梁構造は腹起し材と該腹起し材を水平支持する切梁材を備えてなることを特徴とする既設鋼矢板壁の補強構造。
  2. U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強構造であって、
    前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部アンカー構造と、前記補強部材の上端部に構築されて該補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部アンカー構造とを備え、
    前記下部アンカー構造と前記上部アンカー構造は、腹起し材と該腹起し材を支持するアンカー材を備えてなることを特徴とする既設鋼矢板壁の補強構造。
  3. U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強構造であって、
    前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて縦方向に設置された補強部材と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部支持構造と、前記補強部材の上端部に構築されて該補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部支持構造とを備え、
    前記下部支持構造と前記上部支持構造は、いずれか一方が腹起し材と切梁材を備えてなる切梁構造であり、他方が腹起し材と該腹起し材を支持するアンカー材を備えてなるアンカー構造であることを特徴とする既設鋼矢板壁の補強構造。
  4. U形鋼矢板もしくはハット形鋼矢板で構成され、壁面に凹凸部が交互に連続し、その頭部付近において切梁構造によって水平支持された既設鋼矢板壁の補強方法であって、
    前記既設鋼矢板壁の凹部の表面に当接させて補強部材を縦方向に設置する工程と、該補強部材の下部と前記既設鋼矢板壁の下部を一体的に支持する下部支持構造を構築する工程と、前記補強部材の上端部と前記既設鋼矢板壁の上部を一体的に支持する上部支持構造を構築する工程とを備え、
    前記下部支持構造と前記上部支持構造は、腹起し材と切梁材を備えてなる切梁構造、又は腹起し材と該腹起し材を支持するアンカー材を備えてなるアンカー構造、あるいは一方が切梁構造で他方がアンカー構造の組合せからなることを特徴とする既設鋼矢板壁の補強方法。
JP2016062002A 2016-03-25 2016-03-25 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法 Active JP6387996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016062002A JP6387996B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016062002A JP6387996B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017172295A true JP2017172295A (ja) 2017-09-28
JP6387996B2 JP6387996B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=59970556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016062002A Active JP6387996B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6387996B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078082A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 Jfe建材株式会社 水路
CN112081120A (zh) * 2020-08-08 2020-12-15 上海静安市政工程有限公司 一种临近电杆处沟槽围护结构及施工方法
CN112854236A (zh) * 2021-01-04 2021-05-28 盐城墨攻建筑工程有限公司 一种基坑建造施工预应力型钢支护桩
JP2021095802A (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 日鉄建材株式会社 既設鋼矢板の補強工法および補強構造

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6447842U (ja) * 1987-09-11 1989-03-24
JPH0711628A (ja) * 1993-06-28 1995-01-13 Nittoc Constr Co Ltd 土留め工法に用いる壁体
JPH0738221U (ja) * 1993-12-24 1995-07-14 川崎製鉄株式会社 U形鋼矢板及びπ形鋼矢板を用いた護岸壁
JPH10183623A (ja) * 1996-12-27 1998-07-14 Tokyo Gas Co Ltd 鋼矢板設置構造
JP2000257068A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Kawasaki Steel Corp 配管埋設用溝の土留方法及び土留壁支持装置
JP2003074038A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nippon Steel Corp 老朽化矢板護岸の修復護岸構造および修復工法
US6575667B1 (en) * 1997-11-26 2003-06-10 Cmi Limited Co. Seawall panel
JP2017110380A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社大林組 地下工法及び山留め構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6447842U (ja) * 1987-09-11 1989-03-24
JPH0711628A (ja) * 1993-06-28 1995-01-13 Nittoc Constr Co Ltd 土留め工法に用いる壁体
JPH0738221U (ja) * 1993-12-24 1995-07-14 川崎製鉄株式会社 U形鋼矢板及びπ形鋼矢板を用いた護岸壁
JPH10183623A (ja) * 1996-12-27 1998-07-14 Tokyo Gas Co Ltd 鋼矢板設置構造
US6575667B1 (en) * 1997-11-26 2003-06-10 Cmi Limited Co. Seawall panel
JP2000257068A (ja) * 1999-03-08 2000-09-19 Kawasaki Steel Corp 配管埋設用溝の土留方法及び土留壁支持装置
JP2003074038A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Nippon Steel Corp 老朽化矢板護岸の修復護岸構造および修復工法
JP2017110380A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社大林組 地下工法及び山留め構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078082A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 Jfe建材株式会社 水路
JP2021095802A (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 日鉄建材株式会社 既設鋼矢板の補強工法および補強構造
CN112081120A (zh) * 2020-08-08 2020-12-15 上海静安市政工程有限公司 一种临近电杆处沟槽围护结构及施工方法
CN112081120B (zh) * 2020-08-08 2022-05-27 上海静安市政工程有限公司 一种临近电杆处沟槽围护结构及施工方法
CN112854236A (zh) * 2021-01-04 2021-05-28 盐城墨攻建筑工程有限公司 一种基坑建造施工预应力型钢支护桩

Also Published As

Publication number Publication date
JP6387996B2 (ja) 2018-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6387996B2 (ja) 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法
JP2007321452A (ja) 橋梁の構築工法およびその橋梁構造物
KR101111594B1 (ko) 지상 구조물을 통과하는 지중 구조물 시공 방법
KR101595702B1 (ko) 보강브릿지가 구비된 강판을 이용한 흙막이 구조물 및 이의 시공방법
JP2018024982A (ja) 既設杭基礎の補強工法及び補強構造
JP2007205077A (ja) 仮締め切り工法
KR102011321B1 (ko) 변단면 각관을 이용한 환형 기초의 시공방법 및 그 기초
KR100968048B1 (ko) 철재 토류판 설치구조 및 그 시공방법
KR20150060079A (ko) 흙막이 구조체
JP6477565B2 (ja) 既設鋼矢板壁の補強構造及び補強方法
CN112177012A (zh) 基坑工程带格构柱预制混凝土非首道支撑体系及施工方法
KR101136240B1 (ko) 거푸집 및 지하외벽 수직철근 겸용 철재수직토류판과 그 지지구조
JP5092705B2 (ja) 構造物の支持構造、地中構造物の構築方法、基礎荷重の受け替え工法
KR101169462B1 (ko) 포스트를 이용한 지하구조물 역타설 시공방법
JP7017541B2 (ja) 既存矢板式岸壁の改良構造及び改良方法
JP6714307B2 (ja) 既設鋼矢板壁の補強工法
JP3735273B2 (ja) 水中基礎の設置方法
JP2019163687A (ja) 既設鋼矢板壁の補強構造
JP6489055B2 (ja) 既設鋼矢板壁の補強構造および補強工法
JP4798203B2 (ja) 既設基礎の補強構造および補強方法
JP6477586B2 (ja) 鋼矢板壁
KR20150010422A (ko) 흙막이 가시설 공사용 휘어짐 방지 버팀보
KR20090083106A (ko) 교대역할 강관말뚝과 프리캐스트거더 일체화교량 시공방법
KR20120106485A (ko) 에이치형강의 플랜지 좌굴 방지를 위한 스티프너
JP2017180048A (ja) 鋼矢板壁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6387996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250