JP2017172120A - レール締結装置 - Google Patents
レール締結装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017172120A JP2017172120A JP2016056337A JP2016056337A JP2017172120A JP 2017172120 A JP2017172120 A JP 2017172120A JP 2016056337 A JP2016056337 A JP 2016056337A JP 2016056337 A JP2016056337 A JP 2016056337A JP 2017172120 A JP2017172120 A JP 2017172120A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- sandwiching member
- spring
- fastening
- fastening device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Railway Tracks (AREA)
Abstract
【解決手段】レール1と締結ばね6との間に挟み込み部材11が挟み込まれており、このレール1からこの挟み込み部材11に伝わる荷重によってこの挟み込み部材11に発生する応力集中を応力集中緩和構造12が緩和する。上側挟み込み部材11Aと下側挟み込み部材11Bとに挟み込み部材11が分離されているため、断面形状が変化する弱点箇所が挟み込み部材11には存在しない。このため、レール1の左右方向に作用する横圧がレール1から挟み込み部材11に作用しても、レール1から挟み込み部材11に応力が集中せず、挟み込み部材11の損傷が低減される。その結果、挟み込み部材11の耐久性を向上させることができる。
【選択図】図5
Description
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図2〜図4に示すように、レール(1)を支持体(3)に締結するレール締結装置であって、前記レールと締結ばね(6)との間に挟み込まれる挟み込み部材(11)を備え、前記挟み込み部材は、前記レールからこの挟み込み部材に伝わる荷重によってこの挟み込み部材に発生する応力集中を緩和する応力集中緩和構造(12)を備えることを特徴とするレール締結装置(4)である。
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1〜図3に示す車輪Wは、レール1と回転接触する部材である。車輪Wは、レール頭部1aの頭頂面と接触して摩擦抵抗を受ける踏面W1と、車輪Wの外周部に連続して形成されたフランジ面W2とを備えている。図1〜図3に示す車輪Wは、左右一対の車輪のうちの一方の車輪であり、他方の車輪については図示を省略している。
先ず、図4に示す下側挟み込み部材11Bの接触部11dをレール底部1bの底部側面1gに接触させるとともに、下側挟み込み部材11Bの姿勢保持部11gを支持体3のレール座面3bと密着させて、このレール座面3b上に下側挟み込み部材11Bを設置する。次に、上側挟み込み部材11Aの接触部11aをレール底部1bの底部上面1eに接触させて、この底部上面1e上に上側挟み込み部材11Aを設置する。図1〜図4に示すように、支持体3のショルダ部3aにばね受台7を設置し、図4に示すように締結ばね6aの湾曲部6eをばね受台7に接触させる。同時に、図4に示す締結ばね6のばね先端部6aの接触部6h,6iを図5〜図7に示す上側挟み込み部材11A側の抜け出し防止部11bに嵌め込むとともに、図4に示す締結ばね6のばね先端部6aの接触部6iを図5、図6及び図8に示す下側挟み込み部材11B側の抜け出し防止部11eに嵌め込む。その結果、図2〜図5に示すように、上側挟み込み部材11Aと下側挟み込み部材11Bとの間に微小な間隙部が形成されて、上側挟み込み部材11Aと下側挟み込み部材11Bとが分離した状態で、レール1と締結ばね6との間に挟み込み部材11が挟み込まれる。次に、図4に示す締結ボルト9を座金10、締結ばね6の貫通孔6f,6gに挿入し、この締結ボルト9の雄ねじ部を埋込栓8の雌ねじ部にねじ込み、所定の締結力に達するまで締結ボルト9によって締結ばね6を締め付ける。その結果、上側挟み込み部材11Aを介して締結ばね6のばね先端部6a,6bがレール底部1bの底部上面1eを押さえ付けるとともに、下側挟み込み部材11Bを介して締結ばね6のばね先端部6aがレール底部1bの底部側面1gを押さえ付けて、レール締結装置4が組み立てられる。
図9〜図11に示すように、図2〜図6に示す上側挟み込み部材11Aと下側挟み込み部材11Bとが一体化したような構造の挟み込み部材111である場合には、挟み込み部材111を垂直な平面で切断したときの断面形状が略L字状になる。このため、レール1の左右方向に作用する横圧がレール1から挟み込み部材111に作用すると、挟み込み部材111の断面形状が変化する内側角部111aに応力が集中する。
(1) この実施形態では、レール1と締結ばね6との間に挟み込み部材11が挟み込まれており、このレール1からこの挟み込み部材11に伝わる荷重によってこの挟み込み部材11に発生する応力集中を応力集中緩和構造12が緩和する。このため、挟み込み部材11の耐久性を向上させることができるとともに、レール1の表面の腐食を防止することができる。また、例えば、挟み込み部材11を樹脂材によって形成した場合であって、防食塗膜を表面に有するレール1と締結ばね6との間に挟み込み部材11を介在させたときには、レール1と締結ばね6との接触部における防食塗膜の損傷を軽減することができる。その結果、防食塗膜の損傷が防止されてレール1の腐食の進行を妨げることができるため、安全性を向上させることができる。また、レール1の耐久性が向上して、腐食環境下におけるレール1の寿命延伸を実現することができるとともに、レール1の交換周期が延伸し交換に要する費用を低減することができる。さらに、挟み込み部材11を樹脂材によって形成した場合には、樹脂材を利用したレール締結装置4によって絶縁性を確保しつつ、安定的な信号システムの実現に寄与することができるとともに、輸送の安定性を向上させることができる。
(1) この実施形態では、支持体3がまくらぎである場合を例に挙げて説明したが、まくらぎ以外の支持体についてもこの発明を適用することができる。例えば、矩形平板状のプレキャストのコンクリート版(軌道スラブ)によって構成されて道床とまくらぎとを一体化させた省力化軌道の一種である軌道スラブなどの支持体、又はレール1をそれぞれ支持するプレストレスコンクリート構造(PRC構造)の縦梁を鋼管製の継材によって連結する梯子状のラダーまくらぎなどの支持体についても、この発明を適用することができる。この場合には、スラブ軌道のコンクリート版又はラダーまくらぎのレール座面上に下側挟み込み部材11Bの姿勢保持部11gを設置することができる。また、この実施形態では、曲線区間で使用されるレール締結装置4を例に挙げて説明したが、直線区間で使用されるレール締結装置についてもこの発明を適用することができる。この場合には、ばね受台7を省略することができる。
1a レール頭部
1b レール底部
1c レール腹部
1d 頭頂面
1e 底部上面
1f 底部下面
1g 底部側面
2 被覆層
3 支持体
4 レール締結装置
5 軌道パッド
6 締結ばね
7 ばね受部
8 埋込栓
9 締結ボルト
10 座金
11 挟み込み部材
11A 上側挟み込み部材
11B 下側挟み込み部材
11b,11e 抜け出し防止部
11g 姿勢保持部
W 車輪
W1 踏面
W2 フランジ面
Claims (6)
- レールを支持体に締結するレール締結装置であって、
前記レールと締結ばねとの間に挟み込まれる挟み込み部材を備え、
前記挟み込み部材は、前記レールからこの挟み込み部材に伝わる荷重によってこの挟み込み部材に発生する応力集中を緩和する応力集中緩和構造を備えること、
を特徴とするレール締結装置。 - 請求項1に記載のレール締結装置において、
前記応力集中緩和構造は、前記レールの底部上面と前記締結ばねとの間に挟み込まれる上側挟み込み部材と、前記レールの底部側面と前記締結ばねとの間に挟み込まれる下側挟み込み部材とに前記挟み込み部材を分割することによって前記応力集中を緩和すること、
を特徴とするレール締結装置。 - 請求項1又は請求項2に記載のレール締結装置において、
前記挟み込み部材は、前記レールと前記締結ばねとの間からこの挟み込み部材が抜け出すのを防止する抜け出し防止部を備えること、
を特徴とするレール締結装置。 - 請求項3に記載のレール締結装置において、
前記抜け出し防止部は、前記締結ばねと嵌合することによって、前記レールとこの締結ばねとの間から前記挟み込み部材が抜け出すのを防止すること、
を特徴とするレール締結装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレール締結装置において、
前記挟み込み部材は、この挟み込み部材の姿勢を保持する姿勢保持部を備えること、
を特徴とするレール締結装置。 - 請求項5に記載のレール締結装置において、
前記姿勢保持部は、前記支持体に支持されることによって、前記挟み込み部材の姿勢を保持すること、
を特徴とするレール締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016056337A JP6544829B2 (ja) | 2016-03-19 | 2016-03-19 | レール締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016056337A JP6544829B2 (ja) | 2016-03-19 | 2016-03-19 | レール締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017172120A true JP2017172120A (ja) | 2017-09-28 |
JP6544829B2 JP6544829B2 (ja) | 2019-07-17 |
Family
ID=59971157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016056337A Expired - Fee Related JP6544829B2 (ja) | 2016-03-19 | 2016-03-19 | レール締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6544829B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4912727Y1 (ja) * | 1969-09-30 | 1974-03-28 | ||
JPS4948684B1 (ja) * | 1970-11-24 | 1974-12-23 | ||
US4379521A (en) * | 1979-12-19 | 1983-04-12 | Ralph Mckay Limited | Spring rail fastening system |
JPH0389701U (ja) * | 1989-12-27 | 1991-09-12 | ||
JPH09507698A (ja) * | 1994-01-21 | 1997-08-05 | アレヴァル | レール係止装置 |
JPH1025701A (ja) * | 1996-07-10 | 1998-01-27 | Tokyo Fabric Kogyo Kk | 高さ調整機能付レール締結装置 |
-
2016
- 2016-03-19 JP JP2016056337A patent/JP6544829B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4912727Y1 (ja) * | 1969-09-30 | 1974-03-28 | ||
JPS4948684B1 (ja) * | 1970-11-24 | 1974-12-23 | ||
US4379521A (en) * | 1979-12-19 | 1983-04-12 | Ralph Mckay Limited | Spring rail fastening system |
JPH0389701U (ja) * | 1989-12-27 | 1991-09-12 | ||
JPH09507698A (ja) * | 1994-01-21 | 1997-08-05 | アレヴァル | レール係止装置 |
JPH1025701A (ja) * | 1996-07-10 | 1998-01-27 | Tokyo Fabric Kogyo Kk | 高さ調整機能付レール締結装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6544829B2 (ja) | 2019-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101563768B1 (ko) | 측 방향으로 조정 가능한 레일 체결 장치 | |
TWI513876B (zh) | 用以將軌條定位固緊於基座上的系統,及將軌條固緊於堅實基座的固緊物 | |
US9290888B2 (en) | Rail-fastening system | |
JP6312153B2 (ja) | 移行領域用のレール固定システム | |
EP3488049B1 (en) | Mechanism and system for fastening track rail to a substrate and track rail fastening method | |
JP6326592B2 (ja) | せん断荷重誘導用外箱を備えたレール締結装置 | |
RU2383679C2 (ru) | Система крепления рельсов к жесткому основанию с помощью упругого элемента, изготовленного из стальной пластины или полосового материала | |
KR101530965B1 (ko) | 전단하중 유도용 외함을 구비한 레일 체결장치 | |
US4275832A (en) | Resilient support means | |
CN110700019A (zh) | 带有横向预应力弹性支撑件的铁路扣件系统及安装方法 | |
JP2017172120A (ja) | レール締結装置 | |
JP2017133205A (ja) | 高さ調整可能なレール波状摩耗対策用締結装置 | |
JP5062894B2 (ja) | レール締結装置 | |
JP6208996B2 (ja) | レール転倒防止機能付きレール締結装置 | |
JP5824482B2 (ja) | 軌道パッド | |
MX2013005063A (es) | Abrazadera de riel para unir un riel y sistema provisto con una abrazadera de riel de este tipo. | |
JP3974546B2 (ja) | レール締結装置 | |
JP3559996B2 (ja) | 伸縮継目のまくらぎ継材 | |
JP2508758Y2 (ja) | レ―ル締結装置 | |
US10619311B2 (en) | Base plate and rail fastening point | |
JP2016033286A (ja) | レール締結構造 | |
KR101094876B1 (ko) | 레일용 절연패드의 이탈방지 장치 | |
RU86955U1 (ru) | Промежуточное рельсовое скрепление (варианты) и его элементы | |
JP6692685B2 (ja) | レール締結機構およびこれに用いる板バネクリップ | |
JP6317850B1 (ja) | 座屈防止機能及び移動防止機能付まくらぎ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190311 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190614 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6544829 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |