JP2017171344A - 注出口、液体収納容器および液体収納容器と外装容器との組合体 - Google Patents

注出口、液体収納容器および液体収納容器と外装容器との組合体 Download PDF

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Abstract

【課題】注出口を袋本体に堅固に接合する。【解決手段】注出口40は、注出口本体41と、注出口本体41に連結された接合部50とを備えている。接合部50はその外面に形成された少なくとも一本の溝100を有する。溝100の一端部100aは接合部50の一辺50aに連通し、他端部100bは接合部50の一辺50aに隣接する他辺50bに連通する。【選択図】図11

Description

本発明は、注出口、液体収納容器および液体収納容器と外装容器との組合体に係り、とりわけ工業薬品分野、医薬品や化粧品原料分野等で流動性内容物の保管や輸送に供せられる注出口、液体収納容器および液体収納容器と外装容器との組合体に関する。
従来、工業薬品分野、医薬品や化粧品原料分野等で、保管や輸送にアルミニウム、スチール、ステンレス、ファイバーボード等で作られた外装容器の内部に配置され、流動性内容物を収容する液体収納容器が使用されている。
このような液体収納容器は、使用済みの液体収納容器を外装容器から取り出し、新たな液体収納容器を外装容器内にセットするだけで再使用することができるために、例えば、液体収納容器を使用せずに直にスチール等の外装容器に流動性内容物を充填する場合に比べて、洗浄する手間等が省けるなどの利点があり、工業薬品、医薬品や化粧品原料の容器として広く使用されている。
また液体収納容器として、袋本体と、袋本体に取付けられた注出口とを有するものが知られている。このような液体収納容器は、まずコンパクトに折畳まれ外装容器の開口部から外装容器内に挿入される。
ところで、注出口は袋本体に接合されて取付けられるが、このような注出口は注出口本体と、袋本体に接合される接合部とを有する。このような構成からなる注出口において、接合部を確実に袋本体に接合するための技術が求められているが、袋本体に確実に接合できる接合部をもった注出口および液体収納容器は開発されていないのが実情である。
特開2013−107655号公報 特許第5,390,318号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、確実に袋本体に接合することができる注出口、液体収納容器および液体収納容器と外装容器との組合体を提供することを目的とする。
本発明は、袋本体に接合される注出口において、注出口本体と、この注出口本体に連接し、前記袋本体に接合される接合部とを備え、前記接合部は、その外面に形成された少なくとも一本の溝を有し、前記溝の一端部は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通し、かつ前記溝の他端部が前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通し、前記一端部と前記他端部が前記袋本体内側および前記袋本体外側に各々連通することがないことを特徴とする注出口である。
本発明は、前記接合部の外面周縁は、前記袋本体の法線方向からみて多角形状をもち、前記溝の一端部は前記接合部の一辺に連通し、前記溝の他端部は前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通する注出口であってもよい。
本発明は、前記接合部の外面周縁は、前記袋本体の法線方向からみて矩形状をもつ注出口であってもよい。
本発明は、前記接合部は、前記袋本体の上縁に接合されることを特徴とする注出口であってもよい。
本発明は、前記溝は溝線と、この溝線から分岐する分岐部とを有し、前記溝線は前記一端部および前記他端部を含み、前記分岐部は前記接合部内に留まることを特徴とする注出口であってもよい。
本発明は、前記溝は溝線と、この溝線に連続する閉鎖形状領域とを有し、前記溝線は前記一端部および前記他端部を含み、前記閉鎖形状領域は前記接合部内に留まることを特徴とする注出口であってもよい。
本発明は、前記接合部はその外面に形成された追加溝を有し、前記追加溝の一端部および他端部のうち、少なくとも一方は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通することを特徴とする注出口であってもよい。
本発明は、袋本体と、この袋本体に接合される注出口とを備え、この注出口は、注出口本体と、この注出口本体に連接し、前記袋本体に接合される接合部とを備え、前記接合部は、その外面に形成された少なくとも一本の溝を有し、前記溝の一端部は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通し、かつ前記溝の他端部が前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通していることを特徴とする液体収納容器である。
本発明は、前記注出口は開口部を有する外装容器に直接装着され、前記注出口は前記開口部に係合するフランジを有することを特徴とする液体収納容器であってもよい。
本発明は、前記注出口は開口部を有する外装容器に保持具を介して装着され、前記注出口は前記保持具に係合するフランジを有することを特徴とする液体収納容器であってもよい。
本発明は、外装容器と、この外装容器内に収納された液体収納容器とを備え、前記液体収納容器は、袋本体と、この袋本体に接合される注出口とを備え、この注出口は、注出口本体と、この注出口本体に連接し、前記袋本体に接合される接合部とを備え、前記接合部は、その外面に形成された少なくとも一本の溝を有し、前記溝の一端部は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通し、かつ前記溝の他端部が前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通し、前記一端部と前記他端部が前記袋本体内側および前記袋本体外側に各々連通することがないことを特徴とする液体収納容器と外装容器との組合体である。
以上のように本発明によれば、注出口の接合部を確実に袋本体に接合することができる。また、本発明の液体収納容器と外装容器との組合体によれば、液体収納容器が外装容器内で支持された状態において、注出口の接合部が確実に袋本体に接合されているため、液体収納容器は内容量が大きく内容物の荷重負荷が袋本体に大きく掛かる場合であってもその荷重に十分耐えることができる。
図1は本発明による液体収納容器を示す平面図。 図2は注出口を示す斜視図。 図3は注出口を示す側面図。 図4は注出口を示す平面図。 図5は注出口を示す底面図。 図6は注出口と保持具の組合体を示す斜視図。 図7は注出口と保持具の組合体を示す側断面図。 図8は液体収納容器を外装容器内に挿入する状態を示す図。 図9は液体収納容器の袋本体の層構成を示す断面図。 図10(a)は保持具を示す平面図、図10(b)はその側面図。 図11(a)(b)(c)(d)(e)(f)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図12は注出口の接合部の構成例を示す図。 図13は注出口の接合部の構成例を示す図。 図14は注出口の接合部の構成例を示す図。 図15は注出口の接合部の構成例を示す図。 図16(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)(i)(j)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図17(a)(b)(c)(d)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図18は注出口の接合部の構成例を示す図。 図19(a)(b)(c)(d)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図20は注出口の接合部の構成例を示す図。 図21(a)(b)(c)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図22(a)(b)(c)(d)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図23(a)(b)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図24(a)(b)(c)は注出口の接合部の構成例を示す図。 図25は本発明の変形例による液体収納容器を示す図。 図26は本発明の他の変形例による液体収納容器を示す正面図。 図27(a)は本発明の他の変形例による液体収納容器を示す拡大図、図27(b)は更に他の変形例による液体収納容器を示す拡大図。 図28(a)は本発明の他の変形例による液体収納容器を示す底面図、図28(b)は更に他の変形例による液体収納容器を示す底面図。
<本発明の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
ここで図1乃至図25は本発明の実施の形態を示す図である。
まず図1の液体収納容器1について説明する。
液体収納容器1は、外袋20と2重の内袋21とを重ね合わせた3重の多重フィルム2を、内袋21同士が対向するように重ね合わせて合計6枚とし、その四辺をヒートシール(溶着、特に熱溶着)してヒートシール部10を形成した袋本体3と、この袋本体3の上縁3aに配置され内袋21間に予め接合された注出口40とを備えている。この場合、注出口40は接着や溶着などの接合手段で接合され溶着される。
尚、本実施の形態では、袋本体3は多重フィルム2を内袋21同士が対向するようにして積層し、四辺をヒートシールしてヒートシール部10を形成することにより得られるが、これに限定されるものではなく、例えば、多重フィルム2を内袋21同士が対向するようにして折り曲げた後、重なり合った外周辺の三辺をヒートシールして形成してもよい。また、ヒートシール部10の内縁各部は、その内縁が弧状となるよう形成してもよい。これによって、角部に流動性内容物が残存し難い構造となる。また、袋本体は必ずしも多重フィルムから構成する必要はなく、袋本体3のフィルム構成は内容物や量に応じて適宜選定できる。なお、袋本体3は外袋20と内袋21とを重ね合わせた2重の多重フィルム2を、内袋21同士が対向するように重ね合わせて合計4枚とし、その四辺をヒートシールしてヒートシール部10を形成した袋本体3である2重袋でもよいし、3重袋でもよく、内容量が大きく内容物の荷重負荷が袋本体に大きく掛かる場合には荷重に耐えるため3重袋が好ましい。
なお、本実施の形態では、袋本体3が2枚の多重フィルムを重ね合わせた態様で形成されている例を示したが、これに限らず、フィルムを2枚用意して4辺をヒートシールしたり、あるいは1枚のフィルムを折り返して3辺をヒートシールすることにより、単層のフィルムで袋本体3を形成することも可能である。
なお、上述のように袋本体3は2枚の多重フィルム2を重ね合わせ、周縁をヒートシールしてヒートシール部10を形成することにより得られる。この場合、袋本体3は上縁3aと、底縁3bと、2側縁3c、3cとを有する矩形形状を有している。また上縁3aは1本の上縁ヒートシール部10aを含み、底縁3bは1本の底縁ヒートシール部10bを含み、各側縁3c、3cは1本の側縁ヒートシール部10cを有し、これら上縁ヒートシール部10aと、底縁ヒートシール部10bと、側縁ヒートシール部10cとによりヒートシール部10が構成されている。
また、本実施の形態では袋本体3の上縁3aは、上述のように1本の上縁ヒートシール部10aを含むが、上縁3aに2本以上のヒートシール部を形成してもよい。例えば図25に示す変形例のように、上縁3aのヒートシール部10aを2本に分けることにより、例えば上縁3aに2本分のヒートシール部10aの幅をもつ1本のヒートシール部を形成する場合に比べて、上縁3aを比較的軟質に構成することができる。
また注出口40は、袋本体3の上縁3aに溶着された接合部50と、該接合部50に連接され袋本体3から外方へ突出する注出口本体41とを有し、注出口本体41の上端には注出口フランジ42が設けられている。また、図1に示すように、注出口40は接合部50で多重フィルム2の内袋21間に溶着されている。接合部50には後述のように溝100が形成されており、この溝100により接合部50を内袋21に確実に溶着することができる。本実施の形態では内容液の荷重による負荷が、2枚の多重フィルム2へ均等に掛かり、また、接合部50の全体へ掛かる。このため、液体収納容器1の破損を防止することができる。さらに、液体収納容器1の全体形状が対称的になるため、袋本体3を外装容器内で均等に膨らますことができる。
注出口40の接合部50は、図2乃至図7に示すように、中央部51と、中央部51の両側に設けられ中央部51の厚みより薄肉となる薄肉部52をもつ楕円筒体からなり、扁平状で中央部51に貫通穴45を有する。通常、注出口40を接合部50において多重フィルム2の内袋21間に溶着する際に、内袋21間と接合部50の端部で囲まれる2つの領域に隙間ができて密封不良となり易い。これを防止するために両側に薄肉部52を設け、溶着時にこの薄肉部52を溶融することにより隙間ができることを防止する。
また注出口40の注出口本体41は、断面形状が略U字形状の筒状体からなり、その上端周縁に注出口フランジ42が設けられている。注出口本体41の底部43には、開口44が形成されている。この開口44によって液体収納容器1と、後述する外装容器5(図8参照)との間に通気を確保することができ、使用時に内容液を汲み出す際には、この開口44を通じて液体収納容器1と外装容器5との間に気体を導入して、液体収納容器1の外部から大気圧をかけて液体収納容器1内部の内容液の汲み出しをスムーズに行うことができる。また注出口本体41内の底部43には、注出口上部部材70が垂直方向に延びて設けられている。
注出口40の注出口フランジ42は外装容器5に形成された開口部5aに後述する保持具80を介して装着され、液体収納容器1が外装容器5内で支持される。なお、注出口40の注出口フランジ42を保持具80を介することなく直接外袋容器5の開口部5aに装着してもよい。
注出口40は、好ましくは射出成形法にて製造される。これに用いる樹脂としては射出成形可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、多重フィルム2の内袋21の内面を構成する樹脂と溶着により接合されるために、内袋21の内面を構成する樹脂により適宜選択する必要があるが、通常は高温時でも剛性があり、低温時において脆化し難い高密度ポリエチレンが好適である。
図9は、袋本体3を構成する多重フィルム2の層構成を示す概略断面図である。図9に示すように、本実施の形態の多重フィルム2は、袋本体3の外側から順に、未延伸ナイロン層20a、ガスバリア層20b、及び、ポリエチレン層20c、の3層構造を有する外袋20と、直鎖状低密度ポリエチレン製の2枚の内袋21、21と、から構成されている。なお用いる流動性内容物にガスバリア性が必要ない場合、ガスバリア層20bを省略した2層構造としてもよい。
この場合、外袋20は未延伸ナイロン層20aを含むため、外袋20としてはその伸長度を増加させることができ、例えば外袋20は300%〜500%の伸長度をもつ。このように外袋20は高い伸長度をもつことができるため、袋本体3を全体として軟質とすることができ、後述のように外装容器5内に袋本体3を挿入し、この袋本体3内に通常大気や窒素ガスやクリーンドライエアーを供給して袋本体3を外装容器内で膨らませる際、スムーズに袋本体3を膨らませることができる。
なお、袋本体3の材料としては上述したものに限られることはない。
例えば内袋21の材料としては、低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンの混合物、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンの積層体のような材料を用いることができる。
また外袋20の材料としては、伸長度が300%〜500%のもの、例えば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンの混合物、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンの積層体のような材料を用いることができる。
ところで上述のように、注出口40の注出口フランジ42は外装容器5の開口部5aに保持具80を介して装着される。この保持具80は、開口部5aと注出口40との間に介在されて、外装容器5の開口部5aの形状が注出口フランジ42の外形より多少大きくなっても開口部5aに注出口40を確実に装着するよう機能する。
次に保持具80について、詳述する。
保持具80は外装容器5の開口部5aに係合する外側フランジ81と、この外側フランジ81に連結段部83を介して連結され注出口40の注出口フランジ42に係合する内側フランジ82とを有し、全体として開口80aを有するリング形状からなる。
また保持具80の内側フランジ82は開口80aを形成するリング形状をもち、その内径はa1となっている。また内側フランジ82にはその中心を通る直線上に、対向する一対の切欠き85、85が設けられており、この切欠き85、85を通る内側フランジ82の内径はa2となっている(図10参照)。
このため、図10に示すように、内側フランジ82の最小内径はa1、最大内径はa2となる。
このように構成された保持具80は、液体収納容器1の注出口40に装着されるが、この場合、注出口40の注出口フランジ42はリング形状(円形状)をなしている。このため注出口フランジ42の最大外径b1および最小外径b2は、互いに等しくなっている。
次に保持具80の内側フランジ82の最小内径a1と最大内径a2、および注出口40の注出口フランジ42の最大外径b1と最小外径b2の関係について説明する。
内側フランジ82の最大内径a2は注出口フランジ42の最小外径b2より大きく、a2>b2となっている。
また内側フランジ82の最小内径a1は注出口フランジ42の最大外径b1より小さくa1<b1となっている。
このようにa2>b2となっているため、注出口フランジ42は、保持具80の一対の切欠き85間を延びる空間を通過可能となっている。さらにa1<b1となっているため、保持具80の一対の切欠き85間を通過した注出口フランジ42は、保持具80の内側フランジ82に係止可能となっている。
ところで、保持具80の内側フランジ82の最小内径a1および最大内径a2と、注出口40の注出口フランジ42の最大外径b1および最小内径b2は、次のように規定することもできる。
すなわち、保持具80の内側フランジ82の最小内径a1は内側フランジ82の内側縁82Aの向い合う2点間を結ぶ直線の最小長さとなっており、保持具80の内側フランジ82の最大内径a2は内側フランジ82の内側縁82Aの向い合う2点間を結ぶ直線の最大長さとなっている。
また注出口40の注出口フランジ42の最大外径b1は注出口フランジ42の外側縁42Aの向い合う2点間を結ぶ直線の最大長さとなっており、注出口40の注出口フランジ42の最小外径b2は注出口フランジ42の外側縁42Aの向い合う2点間を結ぶ直線の最小長さとなっている。
ここで、上記a2、b2を規定する「向い合う2点間」とは、向い合う2点間を利用して注出口フランジ42が保持具80内の空間をスムースに通過することを意味する。
上記a1、b1を規定する「向い合う2点間」とは、向い合う2点間を利用して注出口フランジ42が保持具80の内側フランジ82に係合可能なことを意味する。
ところで、図2に示すように本実施の形態において、注出口40は、上述のように注出口本体41と、注出口本体41に連接された接合部50とを有しているが、この接合部50の外面周縁は、袋本体3の法線方向からみて、上縁50aと、下縁50bと、一対の側縁50c、50dとを有する矩形状をもち、この外面に形成された少なくとも1本の溝100を有している(図11(a)参照)。この溝100は注出口40の接合部50を袋本体3に対して溶着する際、ヒートシール強度を向上させ、接合部50と袋本体3との間のエアを放出して密封性を向上させるものである。
ここで接合部50の外面とは袋本体3に溶着される面をいう。また、袋本体3の法線方向とは、面状に形成された袋本体3に対して一義的に定まる、袋本体3に対して直交する方向をいう。
図11(a)に示すように、接合部50に形成された溝100は、溝線(以下、線ともいう)111からなり、溝線111は接合部50の上縁50aに連通する一端部100aと、上縁50aに隣接する左側縁50cに連通する他端部100bとを有している。
このように溝100の溝線111が上縁50aに連通する一端部100aと、左側縁50cに連通する他端部100bを有するため、例えば注出口40を袋本体3の上縁3aに溶着する際、注出口40と袋本体3との間に残るエアをこの一端部100aおよび他端部100bから外方へ逃すことができる。このため注出口40と袋本体3との間にエアが残ることはなく、袋本体3に対して注出口40を確実に溶着して取付けることができる。図11(a)において、接合部50の上縁50aと下縁50bは、袋本体3内から注出口本体41へ向かう液体の流れ方向、すなわち袋本体3の内側と袋本体3の外側を結ぶ方向と交わっており、接合部の左側縁50cと右側縁50dは液体の流れ方向に沿っている。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
次に接合部50に形成された溝100の変形例を以下説明する。
図11(a)に示す実施の形態において、溝100は接合部50の上縁50aに連通する一端部100aと、左側縁50cに連通する他端部100bとを有する例を示したが、これに限らず接合部50の溝100の一端部100aが上縁50aに連通するとともに、他端部100bが右側縁50dに連通してもよい(図11(b)参照)。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50dに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは図11(c)に示すように、溝100の一端部100aが接合部50の上縁50aに連通するとともに、溝100の他端部100bが右側縁50dに連通し、かつ溝100の溝線111がさらに左側縁50cまで延長し、溝線111の延長した端部100cが左側縁50cに連通してもよい。
この場合、溝100の一端部100a、他端部100b、端部100c、のうちいずれかの二者を連結する溝線111が液体の流れ方向に交わった縁50aと50bとを連通しないため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。すなわち、上縁50aと下縁50bとを連通する溝100が存在しないため、液体が漏洩することを防止できる。
あるいは図11(d)に示すように、接合部50の溝100が接合部50の下縁50bに連通する一端部100aと、左側縁50cに連通する他端部100bとを有していてもよい。
あるいは図11(e)に示すように、接合部50の溝100が接合部50の下縁50bに連通する一端部100aと、右側縁50dに連通する他端部100bを有していてもよい。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50dに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3の外部と接する側となる上縁50aに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは図11(f)に示すように、接合部50の溝100が接合部50の下縁50bに連通する一端部100aと、右側縁50dに連通する他端部100bとを有し、かつ溝線111がさらに左側縁50cまで延長し、溝線111の延長した端部100cが左側縁50cに連通してもよい。
この場合、溝100の一端部100a、他端部100b、端部100c、のうちいずれかの二者を連結する溝線111が液体の流れ方向に交わった縁50aと50bとを連通しないため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。すなわち上縁50aと下縁50bとを連通する溝100が存在しないため、液体が漏洩することを防止できる。上述のように、図11(a)〜(f)において、溝100は曲がり部をもつ異なる複数の方向をもつが、曲がり部は直角に限らず、鋭角または鈍角、または丸められていても良い。
あるいは図12に示すように、接合部50に2本の溝100が設けられている。図12において、第1の溝100が接合部50の上縁50aに連通する一端部100aと、右側縁50dに連通する他端部100bとを有し、かつ溝線111がさらに左側縁50cまで延長し、溝線111の延長した端部100cが左側縁50cに連通し、さらに第2の溝が接合部50の下縁50bに連通する一端部100aと、右側縁50dに連通する他端部100bとを有し、かつ溝線111がさらに左側縁50cまで延長し、溝線111の延長した端部100cが左側縁50cに連通している。
この場合、2本の溝100のいずれにおいても、端部100a、他端部100b、端部100c、のうちいずれかの二者を連結する溝線111が液体の流れ方向に交わった縁50aと50bとを連通しないため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。すなわち上縁50aと下縁50bとを連通する溝100が存在しないため、液体が漏洩することを防止できる。
あるいは、図13に示すように、接合部50に3本の溝100が設けられている。各溝100は下縁50bに連通する一端部100aと、左側縁50cに連通する他端部100bとを有する。また3本の溝100のうち最上部の溝100の溝線111がさらに右側縁50dまで延長し、溝線111の延長した端部100cが右側縁50dに連通している。
この場合、3本の溝100のいずれにおいても、溝100の一端部100a、他端部100b、端部100c、のうちいずれかの二者を連結する溝線111が液体の流れ方向に交わった縁50aと50bとを連通しないため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。すなわち上縁50aと下縁50bとを連通する溝100が存在しないため、液体が漏洩することを防止できる。
あるいは、図14に示すように、接合部50に4本の溝100が設けられている。各溝100は上縁50aに連通する一端部100aと、左側縁50cに連通する他端部100bとを有する。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図15に示すように、接合部50に4本の溝100が設けられている。このうち左上の溝100は上縁50aに連通する一端部100aと、左側縁50cに連通する他端部100bとを有し、左下の溝100は下縁50bに連通する一端部100aと、左側縁50cに連通する他端部100bとを有する。また右上の溝100は上縁50aに連通する一端部100aと右側縁50dに連通する他端部100bとを有し、右下の溝100は下縁50bに連通する一端部100aと、右側縁50dに連通する他端部100bとを有する。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50c、50dに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。すなわち上縁50aと下縁50bとを連通する溝100が存在しないため、液体が漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(a)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、上縁50a側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が分岐しており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(b)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、左側縁50c側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が分岐しており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(c)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、下縁50b側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が分岐しており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(d)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、右側縁50d側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が分岐しており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(e)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、上縁50a側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が分岐しており、各分岐線112は左側縁50c側に屈曲して接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(f)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、左側縁50c側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が分岐しており、各分岐線112は上縁50aと左側縁50cとの間の角部方向に屈曲して接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(g)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、上縁50a側に向かって延びると共に、上縁50aに対して傾斜して分岐する一対の分岐線(分岐部)112が設けられており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(h)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111のある点から、左側縁50c側に向かって延びると共に、左側縁50cに対して傾斜して分岐する一対の分岐線(分岐部)112が設けられており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(i)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、上縁50a側ならびに下縁50b側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が設けられており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図16(j)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100の溝線111の複数箇所から、左側縁50c側ならびに右側縁50d側に向かって延びる分岐線(分岐部)112が分岐しており、各分岐線112は接合部50の縁に連通することなく、接合部50内に留まっている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
以上のように、図16(a)〜(j)において、分岐線112が接合部50内に留まっているために液体が分岐線112を通って漏洩することも防止できる。分岐線112の追加によって溝長を増やすことができるためにヒートシール強度を向上することができる。さらに異なる方向の分岐線112を追加することでさらに異なる方向へのヒートシール強度を向上することができる。
あるいは、図17(a)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100内に溝線111に連続する閉鎖形状領域113が設けられ、この閉鎖形状領域113は溝線111の上縁50a側に設けられている。ここで、閉鎖形状領域113は溝線により囲まれて閉じた形状をもつ領域をいう。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図17(b)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100内に溝線111に連続する閉鎖形状領域113が設けられ、この閉鎖形状領域113は溝線111の下縁50b側に設けられている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図17(c)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100内に溝線111に連続する複数の閉鎖形状領域113が設けられ、この閉鎖形状領域113は溝線111の上縁50a側に設けられている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図17(d)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100内に溝線111に連続する複数の閉鎖形状領域113が設けられ、この閉鎖形状領域113は溝線111の下縁50b側に設けられている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
以上のように、図17(a)〜(d)において、閉鎖形状領域113が接合部50内に留まっているために液体が閉鎖形状領域113を通って漏洩することも防止できる。また閉鎖形状領域113の追加によって溝長を増やすことができるためにヒートシール強度を向上することができる。さらに異なる方向への閉鎖形状領域113を追加することでさらに異なる方向へのヒートシール強度を向上することができる。また、閉鎖形状部113は、曲がり部を含むが、この曲がり部は直角に限らず、鋭角または鈍角、または丸められていても良い。
あるいは、図18に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また、溝100内に溝線111に連続する複数の閉鎖形状領域113が設けられ、この閉鎖形状領域113は溝線111の上縁50a側に設けられている。さらにまた、閉鎖形状領域113から分岐線112が分岐している。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図19(a)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝線111がさらに上縁50aまで延長し、溝線111の複数の箇所から延長した端部100cが上縁50aに連通している。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図19(b)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝線111がさらに上縁50aまで延長し、溝線111の複数の箇所から延長した端部100cが上縁50aに連通している。さらに溝線111には下縁50b側へ延びる複数の分岐線112が設けられている。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図19(c)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝線111には複数の閉鎖形状領域113が設けられ、この閉鎖形状領域113から溝線111が延長し、溝線111の延長した端部100cが上縁50aに連通している。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図19(d)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝線111がさらに上縁50aまで延長し、溝線111の複数の箇所から延長した端部100cが上縁50aに連通している。さらに溝線111の下方には複数の閉鎖形状領域113が設けられている。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図20に示すように、接合部50に幅広の溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また溝100が幅広に形成されているため、ヒートシール時のエアを効果的に排出できる。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは図21(a)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。
また接合部50には溝100と別個独立して、追加溝115が設けられ、追加溝115の一端部115aは左側縁50cに連通し、他端部115bは右側縁50dに連通する。ここで追加溝115とは、一方の縁に連通する一端部100aと、他方の縁に連通する他端部100bとを有する溝100と別個の溝をいい、追加溝115の一端部115aまたは他端部115bはいずれかの縁に連通している。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
また追加溝115の一端部115aおよび他端部115bは、いずれも液体の流れに沿う左側縁50cおよび右側縁50dに連通するため、液体がこの追加溝115を通って漏洩することを防止できる。
あるいは図21(b)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。
また接合部50には溝100と別個独立して、2本の追加溝115が設けられ、一方の追加溝115の端部115aは左側縁50cに連通し、他方の追加溝115の端部115bは右側縁50dに連通する。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
また一方の追加溝115の一方の端部115aおよび他方の追加溝115の一方の端部115bは、いずれも液体の流れに沿う左側縁50cまたは右側縁50dに連通するが、追加溝115はいずれも他方の端部が接合部50内に留まるため、液体がこの追加溝115を通って漏洩することを防止できる。追加溝115は、接合部50内に留まる限り、上縁50a、下縁50bに連通しても同様の効果をもつ。
あるいは図21(c)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。
また接合部50には溝100と別個独立して、2本の追加溝115が設けられ、一方の追加溝115の両端部115aは左側縁50cに連通し、他方の追加溝115の両端部115bは右側縁50dに連通する。
この場合、溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
また一方の追加溝115の両端部115aおよび他方の追加溝115の両端部115bは、いずれも液体の流れに沿う左側縁50cまたは右側縁50dに連通するが、追加溝115はいずれも両端部115bが同一縁50c、50dに連通するため、液体がこの追加溝115を通って漏洩することを防止できる。追加溝115は、同一縁に連通する限り、上縁50a、下縁50bに連通しても同様の効果をもつ。
あるいは、図22(a)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。
また溝線111はさらに上縁50aまで延長し、溝線111の複数の箇所から延長した端部100cが上縁50aに連通している。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図22(b)に示すように、接合部50に溝線111を有する2本の溝100が設けられている。図22(b)において、第1の溝100Aの一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また第2の溝100Bの一端部100bは接合部50の下縁50bに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。
また第1の溝100Aの溝線111の複数箇所から延長した端部100cが上縁50aに連通し、第2の溝100Bの溝線111の複数箇所から延長した端部100cが下縁50bに連通する。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図22(c)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。
また溝線111には複数の閉鎖形状領域113が接続され、さらに閉鎖形状領域113から溝線111が上縁50aまで延長し、溝線111の延長した端部100cが上縁50aに連通している。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図22(d)に示すように、接合部50に溝線111を有する2本の溝100が設けられている。第1の溝100Aの一端部100aは接合部50の上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また第2の溝100Bの一端部100bは接合部50の下縁50bに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。
また第1の溝100Aの溝線111には複数の閉鎖形状領域113が接続され、さらに閉鎖形状領域113から溝線111が上縁50aまで延長し、溝線111の延長した端部100cが上縁50aに連通し、第2の溝100Aの溝線111には複数の閉鎖形状領域113が接続され、さらに閉鎖形状領域113から溝線111が下縁50bまで延長し、溝線111の延長した端部100cが下縁50bに連通する。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
あるいは、図23(a)(b)に示すように、接合部50に幅広の溝線111を有する4本の溝100が設けられている。
図23(a)(b)において、左上の溝100の一端部100aは上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また右上の溝100の一端部100aは上縁50aに連通し、他端部100bは右側縁50dに連通する。
さらに左下の溝100の一端部100aは下縁50bに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通する。また右下の溝100の一端部100aは下縁50aに連通し、他端部100bは右側縁50dに連通する。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。また溝100が幅広に形成されているため、ヒートシール時のエアを効果的に排出できる。
あるいは、図24(a)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通している。また溝線111には閉鎖形状領域113が接続され、この閉鎖形状領域113から溝線111が上縁50aまで延長し、溝線111の延長した端部100cが上縁50aに連通している。
また接合部50には、溝100と別個独立して2本の追加溝115が設けられ、各追加溝115の一端部115aは左側縁50cに連通し、他端部115bは右側縁50dに連通する。
この場合、溝100は異なる複数の方向を含むことになるため、複数方向へのヒートシール強度を向上することができる。また溝100の一端部100aおよび他端部100bのうち、少なくとも一方は液体の流れ方向に沿った縁50cに連通しているため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。これは袋本体3内側となる下縁50bに溝100の端部を連通することがなく、溝100が袋本体3内側となる下縁50bと上縁50aとを連通するように形成されることがないためである。
また追加溝115の一端部115aおよび他端部115bは、いずれも液体の流れに沿う左側縁50cまたは右側縁50dに連通するため、液体がこの追加溝115を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図24(b)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通している。また溝線111には閉鎖形状領域113が接続され、この閉鎖形状領域113から溝線111が上縁50aまで延長し、溝線111の延長した端部100cが上縁50aに連通している。
また接合部50には、溝100と別個独立して4本の追加溝115が設けられ、左方の追加溝115の端部115aは左側縁50cに連通し、右方の追加溝115の端部115bは右側縁50dに連通する。
この場合、左右の追加溝115の端部115a、115bとは反対側となる端部が接合部50内に留まるため、液体がこの追加溝115を通って漏洩することを防止できる。
あるいは、図24(c)に示すように、接合部50に溝線111を有する溝100が設けられている。溝100の一端部100aは上縁50aに連通し、他端部100bは左側縁50cに連通している。また溝線111には閉鎖形状領域113が接続され、この閉鎖形状領域113から溝線111が上縁50aまで延長し、溝線111の延長した端部100cが上縁50aに連通している。
また接合部50には、溝100と別個独立して2本の追加溝115が設けられ、左方の追加溝115の両端部115bは左側縁50cに連通し、右方の追加溝115の両端部115bは右側縁50dに連通する。
この場合、追加溝115は、いずれも同一縁50c、50dに連通するため、液体がこの溝100を通って漏洩することを防止できる。
<変形例>
次に本発明の他の変形例について、図26乃至図28により説明する。
図26乃至図28に示す変形例は、袋本体10としてガセットタイプの袋本体を用いたものであり、他の構成は図1乃至図25に示す実施の形態と略同一である。
図26乃至図28に示すように、本実施の形態の液体収納容器1は、袋本体3と、この袋本体3に接合された注出口40とを備え、このうち袋本体3は、前面(図26及び図27(a)における手前側の面)および背面(図26及び図27(a)における奥側の面)に配置された2枚の矩形の多重フィルム2と、この多重フィルム2の両側部(図26及び図27(a)における左右方向の両側部)に各1枚ずつ配置された2枚の多重フィルム2’と、を有し、これらの多重フィルム2,2’の隣接する縁部が互いにヒートシールにて液密に接合されて構成されている。多重フィルム2’は、初期状態において、折り込み部22として袋本体3の両側部で内側に折り込まれているが、袋本体3内に液体が充填されるにつれて次第に拡がり、襠を形成するようになっている。
これらの多重フィルム2,2’は、例えば次のようにして互いに接合され、袋本体3を構成している。すなわち、まず、2枚の多重フィルム2が、互いの長辺及び短辺同士が一致し、且つ、互いの内袋21が対向するように、重ね合わせられる。そして、2枚の多重フィルム2’が、内袋21が外側になるように二つ折りにされた状態で、2枚の多重フィルム2の間に挟み込まれる。この時、図26に示すように、各多重フィルム2’は、その長辺が多重フィルム2の各長辺に一致し、当該多重フィルム2’の折り目3g(図26及び図27(a)における破線で示されている)が多重フィルム2の幅方向内側に位置するように、配置される。そして、対向配置された2枚の多重フィルム2の間に多重フィルム2’が存在している領域(図26における破線で挟まれた領域の外側領域)においては、多重フィルム2及び多重フィルム2’の縁部が、折り目3gを除いてヒートシールにて液密に接合される。更に、対向配置された2枚の多重フィルム2の間に多重フィルム2’が存在していない領域(図26において破線で挟まれた領域)においては、上縁3aにおいて、2枚の多重フィルム2の間に注出口40が挿入され、当該注出口40の接合部50と多重フィルム2の上縁(図26における上縁)3aとがヒートシールにて液密に接合され、底縁3bにおいて、2枚の多重フィルム2同士がヒートシールにて液密に接合される。
上述のように袋本体3は多重フィルム2および多重フィルム2’をガセット状に折畳み、周縁をヒートシールしてヒートシール部10を形成することにより得られる。この場合、袋本体3は上縁3aと、底縁3bと、2側縁3c、3cとを有する矩形形状を有している。また上縁3aは1本の上縁ヒートシール部10aを含み、底縁3bは1本の底縁ヒートシール部10bを含み、各側縁3c、3cは1本の側縁ヒートシール部10cを有し、これら上縁ヒートシール部10aと、底縁ヒートシール部10bと、側縁ヒートシール部10cとによりヒートシール部10が構成されている。
また、本実施の形態では袋本体3の上縁3aは、上述のように1本の上縁ヒートシール部10aを含むが、上縁3aに2本以上のヒートシール部を形成してもよい。
また注出口40は、袋本体3の上縁3aに溶着された接合部50と、該接合部50に連接され袋本体3から外方へ突出する注出口本体41とを有し、注出口本体41の上端には注出口フランジ42が設けられている。また、図1に示すように、注出口40は接合部50で多重フィルム2の内袋21間に溶着されている。
注出口40の接合部50は、図26、図27(a)および図28(a)に示すように、中央部51と、中央部51の両側に設けられ中央部51の厚みより薄肉となる薄肉部52をもつ楕円筒体からなり、扁平状で中央部51に貫通穴45を有する。通常、注出口40を接合部50において多重フィルム2の内袋21間に溶着する際に、内袋21間と接合部50の端部で囲まれる2つの領域に隙間ができて密封不良となり易い。これを防止するために両側に薄肉部52を設け、溶着時にこの薄肉部52を溶融することにより隙間ができることを防止する。
また注出口40の注出口本体41は、断面形状が略U字形状の筒状体からなり、その上端周縁に注出口フランジ42が設けられている。注出口本体41の底部43には、開口44が形成されている。この開口44によって液体収納容器1と、後述する外装容器5との間に通気を確保することができ、使用時に内容液を汲み出す際には、この開口44を通じて液体収納容器1と外装容器5との間に気体を導入して、液体収納容器1の外部から大気体をかけて液体収納容器1内部の内容液の汲み出しをスムーズに行うことができる。また注出口本体41内の底部43には、注出口上部部材70が垂直方向に延びて設けられている。
注出口40の注出口フランジ42は外装容器5に形成された開口部5aに上述の保持具80を介して装着され、液体収納容器1が外装容器5内で支持される。
また袋本体3のガセット状に折畳まれた折り目3gは、注出口40の接合部5の両端位置近傍にある。
なお、折り目3gは注出口40の接合部5の両側位置と袋本体3の左右端との間であれば、どこに設けてもよい。例えば図27(b)および図28(b)に示すように、折り目3gを注出口40の接合部5の両側位置と袋本体3の左右端との間の中間位置にもってくることにより、上縁ヒートシール部10a、および多重フィルム2の上縁3aとの接合部について、図28(a)に示す左右2つの4方向分岐を、図28(b)に示すように、左右で複数の3方向分岐にして接合を分散させて、袋本体3の強度を向上させることができる。
1 液体収納容器
3 袋本体
3a 上縁
3b 底縁
3c 側縁
3g 折り目
5 外装容器
5a 開口部
10 ヒートシール部
20 外袋
21 内袋
22 折り込み部
40 注出口
41 注出口本体
42 注出口フランジ
47 中間部
50 接合部
50a 上縁
50b 下縁
50c 左側縁
50d 右側縁
80 保持具
80A 注出口と保持具の組合体
100 溝
100a 一端部
100b 他端部
111 溝線
112 分岐部
113 閉鎖形状領域
115 追加溝

Claims (11)

  1. 袋本体に接合される注出口において、
    注出口本体と、
    この注出口本体に連接し、前記袋本体に接合される接合部とを備え、
    前記接合部は、その外面に形成された少なくとも一本の溝を有し、
    前記溝の一端部は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通し、かつ前記溝の他端部が前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通していることとを特徴とする注出口。
  2. 前記接合部の外面周縁は、前記袋本体の法線方向からみて多角形状をもち、前記溝の一端部は前記接合部の一辺に連通し、前記溝の他端部は前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通することを特徴とする請求項1記載の注出口。
  3. 前記接合部の外面周縁は、前記袋本体の法線方向からみて矩形状をもつことを特徴とする請求項2記載の注出口。
  4. 前記接合部は、前記袋本体の上縁に接合されることを特徴とする請求項1記載の注出口。
  5. 前記溝は溝線と、この溝線から分岐する分岐部とを有し、前記溝線は前記一端部および前記他端部を含み、前記分岐部は前記接合部内に留まることを特徴とする請求項1記載の注出口。
  6. 前記溝は溝線と、この溝線に連続する閉鎖形状領域とを有し、前記溝線は前記一端部および前記他端部を含み、前記閉鎖形状領域は前記接合部内に留まることを特徴とする請求項1記載の注出口。
  7. 前記接合部は、その外面に形成された追加溝を有し、前記追加溝の一端部および他端部のうち、少なくとも一方は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通することを特徴とする請求項1記載の注出口。
  8. 袋本体と、
    この袋本体に接合される注出口とを備え、
    この注出口は、
    注出口本体と、
    この注出口本体に連接し、前記袋本体に接合される接合部とを備え、
    前記接合部は、その外面に形成された少なくとも一本の溝を有し、
    前記溝の一端部は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通し、かつ前記溝の他端部が前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通していることを特徴とする液体収納容器。
  9. 前記注出口は開口部を有する外装容器に直接装着され、前記注出口は前記開口部に係合するフランジを有することを特徴とする請求項8記載の液体収納容器。
  10. 前記注出口は開口部を有する外装容器に保持具を介して装着され、前記注出口は前記保持具に係合するフランジを有することを特徴とする請求項8記載の液体収納容器。
  11. 外装容器と、この外装容器内に収納された液体収納容器とを備え、
    前記液体収納容器は、
    袋本体と、
    この袋本体に接合される注出口とを備え、
    この注出口は、
    注出口本体と、
    この注出口本体に連接し、前記袋本体に接合される接合部とを備え、
    前記接合部は、その外面に形成された少なくとも一本の溝を有し、
    前記溝の一端部は袋本体内側と袋本体外側とを結ぶ方向と異なる方向に連通し、かつ前記溝の他端部が前記袋本体内側または前記袋本体外側のいずれか一方に連通していることを特徴とする液体収納容器と外装容器との組合体。
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