JP2017171040A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、農業用、建築用、運搬用等に用いる、トラクタ等の作業車両に関する。
従来、ボンネット内部の燃料タンクに給油する際に、燃料補給タンクを載置できるよう載置部材をボンネット側面に沿って設け、さらにその載置部材を車体前後向きの軸心で軸支し、載置面を上方に向けた使用姿勢と載置面を側方に向けた格納姿勢に切り替え自在に構成したトラクタが公知である(特許文献1の例えば図1〜3参照)。
しかしながら、上記特許文献1に記載のトラクタでは、ボンネット側面に車体前後方向に設けられた軸心周りに載置部材を回動させるため、格納姿勢ではボンネット側面をカバーしてしまい、ボンネット内部のメンテナンスの妨げとなることがあった。
本発明では、従来の作業車両における上記課題に鑑みて、ボンネット内部のメンテナンスの妨げとならない、給油タンクの載置部材を有する作業車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
車両本体の前側に設けられたボンネットと、
前記ボンネットの内部に配置された燃料タンク本体、および前記ボンネットの上面部に設けられた給油口を有する車載燃料タンクと、
前記ボンネットの後側に設けられた、作業者が乗り込んで運転を行うキャビンと、
前記キャビンの枠体であるキャビンフレームと、
前記キャビンフレームの、前左側および前右側の内の少なくとも一方にある縦フレーム部に取り付けられた、ポータブルな給油タンクが載置される給油タンク載置プレートと、を備え、
前記給油タンク載置プレートは、前記給油タンクが載置される給油タンク載置面を有し、前記縦フレーム部に、前後方向の軸心の周りに回動可能に取り付けられ、前記給油タンク載置面が左方または右方を向いている収納姿勢、または前記縦フレーム部よりボンネット側にあって、前記給油タンク載置面が上方を向いている使用姿勢に切り換わることを特徴とするトラクタである。
車両本体の前側に設けられたボンネットと、
前記ボンネットの内部に配置された燃料タンク本体、および前記ボンネットの上面部に設けられた給油口を有する車載燃料タンクと、
前記ボンネットの後側に設けられた、作業者が乗り込んで運転を行うキャビンと、
前記キャビンの枠体であるキャビンフレームと、
前記キャビンフレームの、前左側および前右側の内の少なくとも一方にある縦フレーム部に取り付けられた、ポータブルな給油タンクが載置される給油タンク載置プレートと、を備え、
前記給油タンク載置プレートは、前記給油タンクが載置される給油タンク載置面を有し、前記縦フレーム部に、前後方向の軸心の周りに回動可能に取り付けられ、前記給油タンク載置面が左方または右方を向いている収納姿勢、または前記縦フレーム部よりボンネット側にあって、前記給油タンク載置面が上方を向いている使用姿勢に切り換わることを特徴とするトラクタである。
これにより、給油タンク載置プレートを、キャビンフレームの、前左側および前右側の内の少なくとも一方にある縦フレーム部に取り付けられていることで、ボンネットから離れた位置に給油タンク載置プレートを設けることができる。これにより、ボンネット内部のメンテナンスを妨げることなく給油タンク載置プレートを設けることが可能となる。
また、第2の本発明は、
前記縦フレーム部の前側に配置され、補助部材を介して前記縦フレーム部に取り付けられた、前記前後方向の軸心方向を有する軸部材を備え
前記給油タンク載置プレートは、前記軸部材に回動可能に取り付けられていることを特徴とする上記第1の本発明のトラクタである。
前記縦フレーム部の前側に配置され、補助部材を介して前記縦フレーム部に取り付けられた、前記前後方向の軸心方向を有する軸部材を備え
前記給油タンク載置プレートは、前記軸部材に回動可能に取り付けられていることを特徴とする上記第1の本発明のトラクタである。
これにより、給油作業以外では不要となる給油タンク載置プレートを軸部材を中心に回動して折りたためるようにすることで、作業中はコンパクトに収納することができる。
また、第3の本発明は、
前記補助部材は、基部、およびL字形部を有し、
前記基部は、前記縦フレーム部に取り付けられており、
前記軸部材は、前記L字形部のボンネット側に取り付けられていることを特徴とする上記第2の本発明の作業車両である。
前記補助部材は、基部、およびL字形部を有し、
前記基部は、前記縦フレーム部に取り付けられており、
前記軸部材は、前記L字形部のボンネット側に取り付けられていることを特徴とする上記第2の本発明の作業車両である。
これにより、給油タンク載置プレートが、基部、およびL字形部を介してキャビンフレームの縦フレーム部に取り付けられていることで、給油タンクを載せた時の荷重を支えやすくなるため、小さな部材かつ単純な構成とすることが出来る。
また、第4の本発明は、給油タンク載置台30の載置面には、くりぬき部が形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のトラクタである。
これにより、給油タンク載置台の載置面が収納姿勢に、前輪付近の視認性の向上が図れると共に、くりぬき部を掴むことで、給油タンク載置台を回動させ易くすることができる。
本発明により、ボンネット内部のメンテナンスの妨げとならない、給油タンクの載置部材を有する作業車両を提供することができる。
以下、本発明の作業車両の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
ここではまず、本発明の作業車両の一例である農用トラクタ1を例に挙げて、図1〜図3を参照しながら、具体的にその構成を説明する。
なお、本明細書において農用トラクタ1の前進方向を向いて左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向を前、後進方向を後ろということにする。
図1は、本実施の形態の農用トラクタ1の右側面図である。
また、図2は、本実施の形態の農用トラクタ1を右前方斜め上から見た斜視図である。
図1に示す通り、本実施の形態の農用トラクタ1は、左右一対の前輪2と、左右一対の後輪3と、走行車体1aの前部にエンジン4と、中央下部にトランスミッションケース(変速装置)5とを備えている。
左右一対の前輪2は、主に操舵用の車輪、すなわち、操舵輪として設けられている。また、左右一対の後輪3は、主に駆動用の車輪、すなわち、駆動輪として設けられている。
後輪3には、走行車体の前側に設けられたボンネット6内に収容されたエンジン4で発生した回転動力を、トランスミッションケース5で適宜減速して伝達可能になっており、後輪3は、この回転動力によって回転駆動する。また、このトランスミッションケース5は、エンジン4で発生した回転動力を、必要に応じて前輪2にも伝達可能に構成されており、前輪2にも伝達される場合は、前輪2と後輪3との四輪が駆動輪となる。
すなわち、トランスミッションケース5は、二輪駆動と四輪駆動との切り替えが可能に構成されている。
また、農用トラクタ1は、ボンネット6の後部に、作業者が乗り込んで運転操作などを行うキャビン100が設けられている。
キャビン100は、左前縦フレーム部110LFと、右前縦フレーム部110RFと、左後縦フレーム部110LBと、右後縦フレーム部110RBと、を枠体として四隅に有し、それら枠体の上部には屋根部101を有している。
左前縦フレーム部110LFと、右前縦フレーム部110RFは、トランスミッションケース5の外壁に取り付けられたフロアーステップ11の左右角部の前端部にそれぞれ固定され、立設されている。
また、キャビン100の左右の側面には、透明の板状部材で構成された扉120が設けられており、キャビン100の全周は、屋根部101を除き、透明の板状部材で覆われている。
また、キャビン100内には、操縦席と、操縦席の前方にステアリングハンドルとが配置されていると共に、操縦席の周りには、クラッチペダル、ブレーキペダル、アクセルペダル等の各種操作ペダルや前後進レバー、変速レバー等の各種操作レバー(図示省略)を備えている。
また、ボンネット6の内部には、エンジン4の後方に配置された仕切り板(図示省略)に燃料タンク12が固定されており、燃料タンク12の上面部には、ボンネット6の左右幅方向の中央位置を基準として右寄りの位置(図2参照)で、且つボンネット6の上面部から突き出すように給油口12aが設けられ、その給油口12aには、給油キャップ13が着脱自在に装着されている。
また、本実施の形態の農用トラクタ1では、キャビン100の右前縦フレーム部110RFの下方に、燃料タンク12への給油時に燃料給油タンク16(図2参照)を載置するための給油タンク載置台30が、前後方向の軸芯P(図2参照)の周りに回動可能に取り付けられている。即ち、給油タンク載置台30は、燃料タンク12の給油口12aに近い側であるボンネット6の右側に配置されている。
次に、給油タンク載置台30等の構成を中心に、図3〜図5を用いて、更に説明する。
図3は、キャビン100の右前縦フレーム部110RFの下方に取り付けられたベースプレート40を示す斜視図であり、ベースプレート40の形状を見易くするために給油タンク載置台30の図示を省略した。
図4は、給油タンク載置台30の周辺部の拡大斜視図であり、給油タンク載置台30が使用姿勢にある状態を示す図である。
図3に示す通り、キャビン100の右前縦フレーム部110RFの下方には、略長方形状のベースプレート40が、平面視で、そのベースプレート40の主面41が、走行車体1aの前後方向に平行となる様に溶接固定されている。ベースプレート40の主面41の前側には、上下の位置にボルト51を挿入するための貫通孔40a、40aが設けられており、その貫通孔40a、40aの周辺が前方に向けて略半円状に突き出している。
また、図4に示す通り、ベースプレート40の主面41には、平面視で略L字状のL字状固定プレート50の長辺部50aが、主面41の貫通孔40a、40aに対して差し込込まれたボルト51と、裏面側のナット(図示省略)とを用いて固定されている。また、L字状固定プレート50の短辺部50bには、給油タンク載置台30を軸芯Pの周りに回動可能に支持する略円筒状の支持部材60が、溶接固定されている。ここで、ベースプレート40に固定されたL字状固定プレート50の長辺部50aは、平面視で、走行車体1aの前後方向に平行であり、且つ、短辺部50bは、走行車体1aの左右幅方向の中央に向けて直角に曲げられている。また、支持部材60の軸芯Pは、走行車体1aの前後方向に向けられている。
このように、給油タンク載置台30を、ベースプレート40及びL字状固定プレート50を介して、キャビン100の右前縦フレーム部110RFの側面に固定することで、燃料給油タンク16を乗せた時の荷重を支えやすくなるため、小さな部材かつ単純な構成とすることができる。
また、給油タンク載置台30の載置面30aには、くりぬき部30a1が形成されていることで、給油タンク載置台30の載置面30aが右方を向いている第一収納姿勢(図1参照)又は、左方を向いている第二収納姿勢(図7参照)に、給油タンク載置台30を維持した状態での、前輪付近の視認性の向上が図れると共に、くりぬき部30a1を掴むことで、給油タンク載置台30を回動させ易くなる。
また、L字状固定プレート50は、給油タンク載置台30を利用した燃料給油がし易く、且つ操縦者が操縦席に着座した状態で、視認性を損ねない位置に取り付けられており、且つ、視認性を損ねない形状を成している。
また、L字状固定プレート50は、給油タンク載置台30を利用した燃料給油がし易く、且つ操縦者が操縦席に着座した状態で、視認性を損ねない位置に取り付けられており、且つ、視認性を損ねない形状を成している。
次に、主として図5、図6を用いて、給油タンク載置台30の支持構造を説明する。
また、図5は、給油タンク載置台30の支持構造を説明するための分解斜視図である。
また、図6は、給油タンク載置台30の支持構造の横断面平面図である。
図5に示す通り、支持部材60の、走行車体1aの後方側に面する端縁部61には、左右一対の第1切り欠き部61a、61a及び上下一対の第2切り欠き部61b、61bの総計4つの切り欠き部が設けられており、それら切り欠き部61a〜61bの何れかに対して、選択的に嵌合可能なリブ状の凸部32が、使用姿勢にある給油タンク載置台30の後端側に固定された回動軸部31の根本部の両側から回動軸部31の軸芯に直交する方向で且つ給油タンク載置台30の載置面30aに平行に形成されている。
左右一対の第1切り欠き部61a、61aの切り欠き幅の中心を繋ぐ第1仮想線(図示省略)は、地面に対して水平となり、上下一対の第2切り欠き部61b、61bの切り欠き幅の中心を繋ぐ第2仮想線(図示省略)と直交し、且つ、その交点が支持部材60の軸芯P上に位置する様に構成されている。
なお、回動軸部31の軸芯と、支持部材60の軸芯P(図5、図6参照)は、組みつけられた状態で一致する。
図5、図6に示す様に、給油タンク載置台30の支持構造は、給油タンク載置台30の端縁部に固定された回動軸部31と、回動軸部31が内部に挿入されており当該回動軸部31を回動可能に支持する円筒状の支持部材60と、支持部材60の内部において平ワッシャー65及びスプリングワッシャー66を介して圧縮バネ64を回動軸部31の先端に保持するボルト67と、そのボルト67の抜け防止のために支持部材60の前側端縁部69を覆う様に着脱可能に取り付けられた蓋部材68とを備えている。
具体的には、図6に示す通り、円筒形状の支持部材60の内部は、回動軸部31が回動可能に支持される、断面が円形の第1孔部62と、一方が第1孔部62と連通し他方が前側端縁部69の開口部と連通すると共に第1孔部62の内径より大きな内径を有する第2孔部63とから構成されている。また、円筒形状の圧縮バネ64は、その最大外径が、第1孔部62の内径より大きく、且つ第2孔部63の内径より小さい構成である。
また、圧縮状態で第2孔部63に挿入された圧縮バネ64は、平ワッシャー65及びスプリングワッシャー66を介して、スプリングワッシャー66側から挿入されたボルト67の先端部が、回動軸部31の軸芯に一致する様に形成されたボルト取付用穴部33に螺合されることにより、回動軸部31に対して、常時、矢印R方向に付勢力(弾性力)を作用させる構成である。
ここで、第2孔部63に挿入されてボルト67で保持された圧縮バネ64の長さは、リブ状の凸部32が、上記の4つの切り欠き部61a〜61bの何れかと嵌合している場合は、自然長から少し縮んだ長さとなる程度にボルト67が締め付けられており、リブ状の凸部32が、上記の4つの切り欠き部61a〜61bの何れとも嵌合していない場合は、回動軸部31と共にボルト67が矢印Q方向(図6参照)に引っ張られるので、圧縮バネ64の長さは自然長から、少なくとも凸部32の高さ分だけ更に縮むことになる。
これにより、圧縮バネ64には、リブ状の凸部32が、上記の4つの切り欠き部61a〜61bの何れとも嵌合していない場合の方が、リブ状の凸部32が、上記の4つの切り欠き部61a〜61bの何れかと嵌合している場合に比べて、より大きな弾性力(伸張力)が発生し、回転軸部31は、矢印R方向(図6参照)に強く引っ張られる。
従って、リブ状の凸部32が、上記の4つの切り欠き部61a〜61bの何れかと嵌合している場合は、常時、矢印R方向に向けた緩やかな弾性力が作用しているので、回転軸部31にロックがかかった状態が維持され、回転軸部31を回動させて給油タンク載置台30の姿勢を変える場合は、圧縮バネ64に生じるより強い弾性力に抗して回転軸部31を、即ち給油タンク載置台30を矢印Q方向(即ち、走行車体1aの前後方向の後方)(図4、図6参照)に押すことで、リブ状の凸部32と上記の4つの切り欠き部61a〜61b(図5参照)の何れとも嵌合が外れて、ロックが解除され、給油タンク載置台30に対して上又は下方向に荷重をかけることで、回転軸部31の回動が可能となる(図4の矢印U、矢印D参照)。
上記構成によれば、給油タンク載置台30は、リブ状の凸部32が、左右一対の第1切り欠き部61a、61aと嵌合することで、給油タンク載置台30の載置面30aが水平で且つ上方を向いた使用姿勢でロックされる(図2、図4参照)。
これにより、給油タンク載置台30に燃料給油タンク16(図2参照)を載せて、燃料タンク12への給油が可能となる。
また、矢印D方向(図4参照)に回動させられた給油タンク載置台30は、載置面30aが左方、即ち、走行車体1aの左右幅方向の中央部を向いて、リブ状の凸部32が、上下一対の第2切り欠き部61b、61bに嵌合することで、給油タンク載置台30は第二収納姿勢(図7参照)でロックされる。図7は、給油タンク載置台30の周辺部の拡大斜視図であり、給油タンク載置台30が第二収納姿勢にある状態を示す図である。
また、矢印U方向(図4参照)に回動させられた給油タンク載置台30は、載置面30aが右方、即ち、走行車体1aの左右幅方向の右方向を向いて、リブ状の凸部32が、上下一対の第2切り欠き部61b、61bに嵌合することで、給油タンク載置台30は第一収納姿勢(図1参照)でロックされる。図1は、上述した通り、農用トラクタ1の右側面図であることに加えて、給油タンク載置台30が第一収納姿勢にある状態を示す図である。
これにより、ボンネット内部のメンテナンス作業や、前輪2のタイヤ交換等のメンテナンス作業を行う時に作業空間が十分に確保出来る。
即ち、走行車体1aの前後方向の軸心周りに給油タンク載置台30を回動させることで、収納姿勢では給油タンク載置台30とボンネット6との間に距離をとると共に、使用姿勢ではボンネット6近傍に給油タンク載置台30を構成することが可能となり、給油がしやすくなる。
以上の説明から明らかな様に、本実施の形態によれば、ボンネット内部のメンテナンスの妨げとならない給油タンク載置台30を備えた農用トラクタ等の作業車両を提供することが出来る。
本実施の形態の燃料タンク12は、本発明の燃料タンク本体の一例にあたり、本実施の形態の給油口12aは、本発明の給油口の一例にあたる。また、本実施の形態の燃料タンク12と給油口12aと給油キャップ13とを含む構成は、本発明の車載燃料タンクの一例にあたる。また、本実施の形態の燃料給油タンク16は、本発明の給油タンクの一例にあたる。また、本実施の形態のキャビン100は、本発明のキャビンの一例にあたる。また、本実施の形態の左前縦フレーム部110LFと、右前縦フレーム部110RFと、左後縦フレーム部110LBと、右後縦フレーム部110RBとから構成される枠体は、本発明のキャビンフレームの一例にあたる。また、本実施の形態の右前縦フレーム部110RFは、本発明の縦フレーム部の一例にあたる。
また、本実施の形態の給油タンク載置台30は、本発明の給油タンク載置プレートの一例にあたり、本実施の形態の載置面30aは、本発明の給油タンク載置面の一例にあたる。また、本実施の形態のベースプレート40及びL字状固定プレート50を含む構成は、本発明の補助部材の一例にあたる。また、本実施の形態のベースプレート40は、本発明の基部の一例にあたり、本実施の形態のL字状固定プレート50は、本発明のL字形部の一例にあたる。
また、本実施の形態の支持部材60は、本発明の軸部材の一例にあたる。また、本実施の形態の左右一対の第1切り欠き部61a、61a及び上下一対の第2切り欠き部61b、61bと、リブ状の凸部32と、圧縮バネ64と、平ワッシャー65と、スプリングワッシャー66と、ボルト67とを含む構成は、本発明のプレートロック機構の一例にあたる。
また、本実施の形態の給油タンク載置台30の第一収納姿勢(図1参照)は、本発明の給油タンク載置面が右方を向いている収納姿勢の一例にあたり、本実施の形態の給油タンク載置台30の第二収納姿勢(図7参照)は、本発明の給油タンク載置面が左方を向いている収納姿勢の一例にあたる。また、本実施の形態の給油タンク載置台30の使用姿勢(図2、図4参照)は、本発明の給油タンク載置面が上方を向いている使用姿勢の一例にあたる。
なお、上記実施の形態では、右前縦フレーム部110RFに給油タンク載置台30を設けた場合について説明したが、これに限らず例えば、左前縦フレーム部110LFに給油タンク載置台30を設けても良い。
また、上記実施の形態では、本発明の軸部材の一例として、回動軸部31を回動可能に支持する軸受け機能を有する支持部材60を備えた場合について説明したが、これに限らず例えば、本発明の軸部材の他の例として、軸受け機能を有する支持部材60に代えて、回動軸としての機能を有する第2回動軸部材(図示省略)を備え、且つ給油タンク載置台30に固定された回動軸部31に代えて、第2回動軸部材を相対的に回動可能に支持する軸受け機能を有する第2支持部材(図示省略)を備えた構成であっても良い。この場合、L字状固定プレート50に固定される第2回動軸部材の、走行車体1aの前後方向に沿った軸芯(図4の符号P参照)を回動中心として、給油タンク載置台30に固定される第2支持部材が上記の例と同様に回動する(図4の矢印U、D参照)。
また、上記実施の形態では、L字状固定プレート50が、ベースプレート40を介して、右前縦フレーム部110RFに固定されている場合について説明したが、これに限らず例えば、L字状固定プレート50が、直接に右前縦フレーム部110RFに固定されていても良い。
また、上記実施の形態では、給油タンク載置台30を矢印Q方向(即ち、走行車体1aの前後方向の後方)(図4、図6参照)に押すことで、リブ状の凸部32と4つの切り欠き部61a〜61b(図5参照)の何れとも嵌合が外れて、ロックが解除され、給油タンク載置台30に対して上又は下方向に荷重をかけることで、回転軸部31の回動が可能となる(図4の矢印U、矢印D参照)構成について説明したが、これに限らず例えば、4つの切り欠き部(図5の符号61a〜61b参照)が、支持部材60の、走行車体1aの前後方向の前側に面する前側端縁部69(図5参照)に形成されており、給油タンク載置台30に固定された第2回動軸部(図5の符号31参照)の先端を支持部材60の前側端縁部69から挿入する構成として、給油タンク載置台30を走行車体1aの前後方向の前方(図4の矢印R参照)に向けて引っ張ることで、第2回動軸部に形成されたリブ状の凸部(図5の符号32参照)と4つの切り欠き部(図5の符号61a〜61b参照)の何れとも嵌合が外れて、ロックが解除され、給油タンク載置台30に対して上又は下方向に荷重をかけることで、第2回転軸部(図5の符号31参照)の回動が可能となる(図4の矢印U、矢印D参照)構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、本発明のプレートロック機構の一例として、4つの切り欠き部61a〜61bとリブ状の凸部32等を含む構成を備えた場合について説明したが、切り欠き部の形状や個数、及び、それに嵌合する凸部の形状や個数は、上記の構成例に限定されるものではなく、ロック機能を有する構成であれば、どの様な形状や個数を備えていても良い。
また、上記実施の形態では、作業車両の一例として農用トラクタについて説明したが、これに限らず例えば、農業用以外に、建築用、運搬用等に用いるトラクタであっても良いし、トラクタに限らず例えば、その他の作業車両であっても良い。
本発明の作業車は、ボンネット内部のメンテナンスの妨げとならない、給油タンクの載置部材を有する作業車両を提供することが出来る効果を有し、農業用、建築用、運搬用等に用いる、トラクタ等の作業車両として有用である。
1 農用トラクタ
1a 走行車体
2 前輪
3 後輪
4 エンジン
5 トランスミッションケース(変速装置)
6 ボンネット
11 フロアーステップ
12 燃料タンク
13 給油キャップ
30 給油タンク載置台
30a 載置面
30a1 くりぬき部
31 回動軸部
40 ベースプレート
50 L字状固定プレート
60 支持部材
110RF 右前縦フレーム部
110LF 左前縦フレーム部
1a 走行車体
2 前輪
3 後輪
4 エンジン
5 トランスミッションケース(変速装置)
6 ボンネット
11 フロアーステップ
12 燃料タンク
13 給油キャップ
30 給油タンク載置台
30a 載置面
30a1 くりぬき部
31 回動軸部
40 ベースプレート
50 L字状固定プレート
60 支持部材
110RF 右前縦フレーム部
110LF 左前縦フレーム部
Claims (4)
- 車両本体の前側に設けられたボンネットと、
前記ボンネットの内部に配置された燃料タンク本体、および前記ボンネットの上面部に設けられた給油口を有する車載燃料タンクと、
前記ボンネットの後側に設けられた、作業者が乗り込んで運転を行うキャビンと、
前記キャビンの枠体であるキャビンフレームと、
前記キャビンフレームの、前左側および前右側の内の少なくとも一方にある縦フレーム部に取り付けられた、ポータブルな給油タンクが載置される給油タンク載置プレートと、を備え、
前記給油タンク載置プレートは、前記給油タンクが載置される給油タンク載置面を有し、前記縦フレーム部に、前後方向の軸心の周りに回動可能に取り付けられ、前記給油タンク載置面が左方または右方を向いている収納姿勢、または前記縦フレーム部よりボンネット側にあって、前記給油タンク載置面が上方を向いている使用姿勢に切り換わることを特徴とするトラクタ。 - 前記縦フレーム部の前側に配置され、補助部材を介して前記縦フレーム部に取り付けられた、前記前後方向の軸心方向を有する軸部材を備え、
前記給油タンク載置プレートは、前記軸部材に回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のトラクタ。 - 前記補助部材は、基部、およびL字形部を有し、
前記基部は、前記縦フレーム部に取り付けられており、
前記軸部材は、前記L字形部のボンネット側に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のトラクタ。 - 給油タンク載置台30の載置面には、くりぬき部が形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載のトラクタ。
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