JP2017169693A - 清掃用具 - Google Patents
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Abstract
【課題】毛体群を簡易な手順で強固に保持させて清掃体を構成し、使用中の変形による清掃機能の低下を抑制することができる清掃用具を提供する。
【解決手段】毛体群3を保持部材4に保持させてなる清掃体2を、保持部材4を介して棒状をなす柄1の一端部に固定してある清掃用具において、保持部材4を、長手方向の一端部に柄1への固定部を有する支持棒と、この支持棒との間に毛体群3を挟持する挟持棒とを備えて構成する。支持棒と挟持棒とは、一方に設けた係合突起を他方に設けた係合孔に嵌め込み、抜け出し不可に係合させて一体化させる。
【選択図】図1
【解決手段】毛体群3を保持部材4に保持させてなる清掃体2を、保持部材4を介して棒状をなす柄1の一端部に固定してある清掃用具において、保持部材4を、長手方向の一端部に柄1への固定部を有する支持棒と、この支持棒との間に毛体群3を挟持する挟持棒とを備えて構成する。支持棒と挟持棒とは、一方に設けた係合突起を他方に設けた係合孔に嵌め込み、抜け出し不可に係合させて一体化させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、棒状をなす柄の一端部に固定された清掃体を清掃面に擦り付けて使用される清掃用具に関する。
柄の一端部に清掃体を固定してなる清掃用具が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。清掃体は、多数本の毛体を含む毛体群を保持部材に保持させて構成されており、使用者は、柄を把持して清掃体を清掃面に擦りつけることにより、該清掃面上の塵埃を清掃体を構成する毛体群により絡め取る又は掻き取ることができる。
特許文献1、2に記載の清掃用具は、金属製の2本の芯線を保持部材として用い、長さ方向を揃えた多数本の毛体の略中央部をこれらの芯線により挟持し、両芯線を撚り合わせることにより、該芯線の周りに前記毛体が放射状に展開して保持された円柱状の清掃体を構成している。
以上の如く構成された清掃用具においては、保持部材としての芯線の撚り合わせ工程を含む清掃体の製造に手間を要する上、撚り合わせが不足している場合、使用中に2本の芯線間から毛体が抜け落ちる虞れがあり、この抜け落ちを防止すべく芯線を強く撚り合わせた場合、2本の芯線間で毛体が損傷又は切断される虞れがあって、適正な保持強度を安定して実現することが難しい。
また、清掃体を清掃面に強く擦りつける用途においては、保持部材としての芯線が屈曲するため、清掃の繰返しにより清掃体が変形し、所望の清掃機能が得られなくなるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、毛体群を簡易な手順で強固に保持させて清掃体を構成することができ、使用中の変形による清掃機能の低下を抑制することができる清掃用具を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係る清掃用具は、毛体群を保持部材に保持させてなる清掃体を、前記保持部材を介して棒状をなす柄の一端部に固定してある清掃用具において、前記保持部材は、長手方向の一端部に前記柄への固定部を有する支持棒と、該支持棒との間に前記毛体群を挟持する挟持棒とを備え、前記支持棒及び挟持棒の一方は、長手方向に並設された複数の係合孔を有し、他方は、前記係合孔の夫々に対応する位置に突設された複数の係合突起を有しており、前記支持棒と前記挟持棒とは、前記係合孔に前記係合突起を嵌め込み、抜け出し不可に係合させて一体化させてある。
清掃体は、支持棒と挟持棒との間に毛体群を挟持して構成されている。支持棒と挟持棒とは、一方に設けた複数の係合突起を他方に設けた複数の係合孔の夫々に嵌め込み、抜け出し不可に係合させて一体化させてあり、多数本の毛体を含む毛体群を簡易な手順で強固に保持させることができる。支持棒及び挟持棒は、使用中の清掃体の変形を抑え、清掃機能の低下を防止する機能も果たす。
また前記係合突起は、尖端を有する頭部と、該頭部よりも小径の首部とを備え、前記係合孔は、内面に周設され、前記頭部の通過を弾性変形により許容し、弾性復帰により前記首部に係合する鍔部を備える。
係合突起は、尖端を有する頭部と、該頭部よりも小径の首部を備え、係合孔は、内面に鍔部を備えている。係合突起は、頭部により鍔部を弾性変形させながら係合孔に嵌め込むことができる。鍔部は、頭部の通過により弾性復帰して首部に係合し、係合突起は、係合孔からの抜け出し不可に拘束される。
また前記支持棒及び挟持棒は、前記係合突起及び係合孔の並設方向一側で相互に遊嵌された位置決め突起及び位置決め孔を備える。
係合突起と係合孔とは、これらの並設方向一側で遊嵌された位置決め孔及び位置決め突起により位置決めして容易に係合させることができる。
また前記毛体群は、長さ方向を揃えて並ぶ多数本の毛体を並び方向の複数箇所で結束して構成されており、前記係合突起は、結束部間を通して前記係合孔に嵌め込んである。
係合突起は、毛体群を構成する毛体の結束部間を通すことにより、一部の毛体の噛み込みを排除して係合孔に確実に係合させることができる。
更に前記毛体は、縮れ処理された合成繊維であり、前記保持部材の周囲に放射状に広がる態様で保持させてある。
縮れ処理された合成繊維は、保持部材の周囲に放射状に広がり、該保持部材を中心とする柱状の清掃体を構成することができる。縮れ処理された合成繊維は、例えば、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維を加熱収縮させることにより得られる。
本発明によれば、毛体群を保持部材に簡易な手順で強固に保持させて清掃体を構成することができ、また使用中の清掃体の変形を防止し、清掃機能の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、実施の形態に係る清掃器具の正面図である。本図に示すように清掃器具は、棒状をなす柄1と、該柄1の一端部に固定された清掃体2とを備えている。
柄1は、ポリプロピレン等の硬質樹脂製の丸棒であり、長手方向の一端部には、清掃体2を固定するための固定筒10が設けられている。また柄1の他端側には、適長に亘って大径として把持部11が設けられ、該把持部11の先端部には掛け止め穴12が開設されている。更に柄1には、止め環13が装着されている。止め環13は、ウレタン等の軟質樹脂製の環体であり、柄1に外嵌され、把持部11の基端部で外向きに張り出すように配置されている。
清掃器具は、把持部11を把持し、清掃箇所に清掃体2を擦りつけて使用され、使用後には、例えば、壁面に設けられたフックに掛け止め穴12を通し、該フックから吊り下げて保管される。止め環13は、把持部11を把持する手指の滑りを止めるために設けてある。止め環13は、軟質樹脂製であり、手指の当たりを緩衝することができる。
清掃体2は、毛体群3と該毛体群3を保持する保持部材4とを備える。図2は、保持部材4の斜視図、図3は、保持部材4の分解斜視図である。
保持部材4は、支持棒40及び挟持棒41を備えている。支持棒40、挟持棒41は、矩形断面を有する略同長の棒体であり、例えば、ポリプロピレン等の硬質樹脂製である。支持棒40の一面には、長手方向に間隔を隔てて複数の係合突起42が同向きに突設されている。また挟持棒41には、長手方向に間隔を隔てて複数の係合孔43が開設されている。
係合突起42及び係合孔43は、相互に対応する位置に同数(図においては3つ)並設されており、支持棒40と挟持棒41とは、係合突起42の夫々を対応する係合孔43に嵌め合わせ、後述の如く抜け出し不可に係合させて図2に示す如く一体化され、保持部材4が構成されている。なお、支持棒40に係合孔43を設け、挟持棒41に係合突起42を設けてもよい。
また支持棒40は、長手一側の端部に固定部44を備えている。固定部44は、支持棒40に連設された矩形のブロックであり、支持棒40と逆側の端面に突設された係合爪45を有している。固定部44の一側面には、円柱状をなす位置決め突起46が、係合突起42の並設線上で、該係合突起42と同向きに突設されている。
一方挟持棒41は、長手一側の端部に支持板47を備えている。支持板47は、固定部44と略同幅の矩形平板であり、該支持板47には、円形の位置決め孔48が、係合孔43の並設線上で、該係合孔43と同向きに貫通形成されている。
位置決め孔48は、固定部44に設けた位置決め突起46よりもやや大径であり、位置決め突起46と位置決め孔48とは、固定部44の一側面に支持板47を重ね、係合突起42及び係合孔43の並設方向一側で相互に遊嵌される。この遊嵌により、係合突起42及び係合孔43を並設方向一側で大まかに位置決めすることができる。
従って、支持棒40と挟持棒41との前述した一体化は、まず位置決め突起46と位置決め孔48とを、図3中に白抜矢符にて示す如く遊嵌させておき、複数の係合突起42及び係合孔43を、図3中に矢符により示す如く、遊嵌位置に近い側から順に嵌め合わせる手順により容易に実現することができる。なお、固定部44の一側面には、図3に示す如く、位置決め突起46の周囲を平坦化した座部が設けてあり、この座部に支持板47を重ねることにより、該支持板47が固定部44の一部をなすようにしてある。
図2中には、柄1に設けられた固定筒10も図示されている、固定筒10は、柄1の一端部に連設された矩形の筒体であり、端面には、略全面に開口する矩形の差し込み口10aが設けられ、また側面には、内側中空部に連通する窓孔10bが開設されている。支持棒40と挟持棒41とを一体化して構成された保持部材4は、固定部44に突設された係合爪45を、図2中に矢符により示す如く、差し込み口10aに差し込むことにより柄1に固定される。係合爪45は、弾性変形しながら差し込み口10aに差し込まれ、固定部44の端面が固定筒10の周縁に当接した位置で弾性復帰し、固定筒10の内部で係合する、窓孔10bは、係合爪45の差し込み時の空気抜き孔として機能する。
図4は、毛体群3の構成を示す説明図である。本図に示す如く毛体群3は、多数本の毛体を長さ方向を揃えて並べ、並び方向の複数箇所で適宜の本数毎に結束し、相互に連結された結束部30を備えている。毛体群3を構成する毛体は、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維であり、結束後の加熱により熱収縮させる縮れ処理がなされている。毛体群3は、図4に示す如く、各結束部30の両側で縮れ処理された毛体が拡がった形態をなして構成され、この後、図1に示す如く円筒形に成形される。
以上の如く構成された毛体群3は、支持棒40及び挟持棒41を備える保持部材4に保持されて清掃体2を構成する。図5は、毛体群3の保持手順の説明図である。毛体群3の保持は、図5Aに示す如く、毛体群3の相隣する結束部30、30間に支持棒40に突設された係合突起42を一側から通し、他側に突出する係合突起42の頭部42aを挟持棒41に設けた係合孔43に差し込んで係合させ、図5Bに示す如く、支持棒40と挟持棒41との間に結束部30を挟持することで実現される。
係合突起42の頭部42aは、図示の如く尖端を有しており、該尖端を案内として挟持棒41の係合孔43に差し込むことができる。一方係合孔43は、差し込み側の端部内面に周設された鍔部43aを備えている。この鍔部43aは、内向きに張り出し、係合突起42の頭部42aの最大外径よりも小さい内径を有しており、該頭部42aの通過を弾性変形により許容し、通過後に弾性復帰することにより、図5Bに示す如く、頭部42aに連続する小径の首部42bに係合する。これにより係合突起42は、係合孔43からの抜け出し不可に拘束されることとなり、毛体群3は、支持棒40と挟持棒41との間に結束部30を挟持することにより保持部材4に保持される。
以上の如き毛体群3の保持は、支持棒40の係合突起42を挟持棒41の係合孔43に対して位置合わせし、適宜の力を加えて係合孔43に嵌め込む手順により簡易に実現される。係合孔43に対する係合突起42の位置合わせは、これらの並設方向一側で位置決め突起46とを位置決め孔48とを遊嵌させることで容易化される。
また係合突起42は、毛体群3を構成する毛体の結束部30間を通して係合孔43に嵌め込むから、係合突起42と係合孔43とは、一部の毛体の噛み込みを排除して確実に係合させることができ、毛体群3は、支持棒40と挟持棒41との間での挟持により、強固に、且つ安定して保持される。
以上の如く保持部材4により毛体群3を保持して構成される清掃体2は、曲げ強度が高く、清掃面に強く擦りつけられる使用条件下での変形を防止することができ、長期に亘って所望の清掃機能を発揮することが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等な意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 柄
2 清掃体
3 毛体群
4 保持部材
30 結束部
40 支持棒
41 挟持棒
42 係合突起
42a 頭部
42b 首部
43 係合孔
43a 鍔部
46 位置決め突起
48 位置決め孔
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42b 首部
43 係合孔
43a 鍔部
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48 位置決め孔
Claims (5)
- 毛体群を保持部材に保持させてなる清掃体を、前記保持部材を介して棒状をなす柄の一端部に固定してある清掃用具において、
前記保持部材は、長手方向の一端部に前記柄への固定部を有する支持棒と、
該支持棒との間に前記毛体群を挟持する挟持棒とを備え、
前記支持棒及び挟持棒の一方は、長手方向に並設された複数の係合孔を有し、他方は、前記係合孔の夫々に対応する位置に突設された複数の係合突起を有しており、
前記支持棒と前記挟持棒とは、前記係合孔に前記係合突起を嵌め込み、抜け出し不可に係合させて一体化させてあることを特徴とする清掃用具。 - 前記係合突起は、尖端を有する頭部と、該頭部よりも小径の首部とを備え、
前記係合孔は、内面に周設され、前記頭部の通過を弾性変形により許容し、弾性復帰により前記首部に係合する鍔部を備える請求項1に記載の清掃用具。 - 前記支持棒及び挟持棒は、前記係合突起及び係合孔の並設方向一側で相互に遊嵌された位置決め突起及び位置決め孔を備える請求項1又は請求項2に記載の清掃用具。
- 前記毛体群は、長さ方向を揃えて並ぶ多数本の毛体を並び方向の複数箇所で結束して構成されており、前記係合突起は、結束部間を通して前記係合孔に嵌め込んである請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の清掃用具。
- 前記毛体は、縮れ処理された合成繊維であり、前記保持部材の周囲に放射状に広がる態様で保持させてある請求項4に記載の清掃用具。
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2016
- 2016-03-22 JP JP2016057435A patent/JP2017169693A/ja active Pending
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