JP2017168778A - 電解コンデンサの冷却構造および電解コンデンサユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱性を向上させることが可能な電解コンデンサの冷却構造および電解コンデンサユニットを提供する。【解決手段】第1面を備えた放熱性樹脂と、放熱性樹脂と一体的に設けられ、防爆弁を有し、防爆弁を第1面側にして並べられた複数の電解コンデンサと、を備えた電解コンデンサユニットと、第2面を備え、第1面に第2面を熱的に接触させるように取り付けられた放熱性部材と、を備え、第1面および第2面の少なくとも一方に、複数の防爆弁の全てを外気に通気させる通気経路を設け、通気経路は、複数の防爆弁のうちの少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して外気に通気させる通気溝を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、電解コンデンサの冷却構造および電解コンデンサユニットに関する。
例えば、電気自動車に搭載され、大電力の変換を行う充電器には、大きな静電容量を有する複数の電解コンデンサが使用される。
電解コンデンサは内部抵抗によって発熱する。また、電解コンデンサはアレニウスの法則により、高温になるとその寿命が短くなる。寿命を延ばすために、電解コンデンサの放熱性を向上させることが重要となる。
放熱性を向上させるため、電解コンデンサを放熱性樹脂で一体成型する方法がある。
例えば、特許文献1には、複数の電解コンデンサを放熱性樹脂で一体化した構造が開示されている。
例えば、特許文献1には、複数の電解コンデンサを放熱性樹脂で一体化した構造が開示されている。
しかし、このような樹脂一体型電解コンデンサ(以下、電解コンデンサユニットと称する。)では、樹脂が電解コンデンサの防爆弁を塞ぐため、電解コンデンサの内圧が高くなり、防爆弁が膨張することにより、樹脂にクラックが生じるおそれがある。
例えば、特許文献2には、クラックを発生させないように、防爆弁を外気に通気させるための通気孔が樹脂に設けられた構造が開示されている。
さらに、伝熱特性に優れたヒートシンクと樹脂とを接触させた電解コンデンサの冷却構造がある。この冷却構造では、放熱性を向上させるために、樹脂とヒートシンクとの接触面積(放熱面積ともいう。)は、なるべく広くされる。
しかしながら、特許文献2に開示された通気孔が設けられた樹脂と上記のヒートシンクとを接触させた場合、ヒートシンクが通気孔を塞ぐため、防爆弁が膨張することにより、樹脂にクラックが生じるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、放熱性を向上させることが可能な電解コンデンサの冷却構造および電解コンデンサユニットを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る電解コンデンサの冷却構造は、
第1面を備えた放熱性樹脂と、当該放熱性樹脂と一体的に設けられ、防爆弁を有し、当該防爆弁を前記第1面側にして並べられた複数の電解コンデンサと、を備えた電解コンデンサユニットと、
第2面を備え、前記第1面に前記第2面を熱的に接触させるように取り付けられた放熱性部材と、
を備え、
前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に、前記複数の防爆弁の全てを外気に通気させる通気経路を設け、
前記通気経路は、前記複数の防爆弁のうちの少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して前記外気に通気させる通気溝を有する。
第1面を備えた放熱性樹脂と、当該放熱性樹脂と一体的に設けられ、防爆弁を有し、当該防爆弁を前記第1面側にして並べられた複数の電解コンデンサと、を備えた電解コンデンサユニットと、
第2面を備え、前記第1面に前記第2面を熱的に接触させるように取り付けられた放熱性部材と、
を備え、
前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に、前記複数の防爆弁の全てを外気に通気させる通気経路を設け、
前記通気経路は、前記複数の防爆弁のうちの少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して前記外気に通気させる通気溝を有する。
また、本発明に係る電解コンデンサユニットは、
放熱先に熱的に接触する接触面を備えた放熱性樹脂と、
前記放熱性樹脂と一体的に設けられ、防爆弁を有し、当該防爆弁を前記接触面側にして並べられた複数のコンデンサと、
を備え、
前記接触面に、前記複数の防爆弁の全てを外気に通気させる通気経路を設け、
前記通気経路は、前記複数の防爆弁のうちの少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して前記外気に通気させる通気溝を有する。
放熱先に熱的に接触する接触面を備えた放熱性樹脂と、
前記放熱性樹脂と一体的に設けられ、防爆弁を有し、当該防爆弁を前記接触面側にして並べられた複数のコンデンサと、
を備え、
前記接触面に、前記複数の防爆弁の全てを外気に通気させる通気経路を設け、
前記通気経路は、前記複数の防爆弁のうちの少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して前記外気に通気させる通気溝を有する。
本発明によれば、複数の防爆弁の全てを外気に通気させる。これにより、防爆弁が膨張しても、樹脂にクラックが生じるのを防止する。また、樹脂と放熱性部材との接触面に、少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して外気に通気させるように通気溝を設ける。これにより、防爆弁毎に通気溝を設けた場合に比べて通気溝の長さを短くすることができ、短くなった分だけ、樹脂とヒートシンクとの接触面積を広くして、放熱性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電解コンデンサの冷却構造1の斜視図である。図2は電解コンデンサの冷却構造1の断面図である。なお、図1および図2では、電解コンデンサの冷却構造1の説明をわかり易くするために、電解コンデンサユニット2の形状等を簡略化して示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る電解コンデンサの冷却構造1の斜視図である。図2は電解コンデンサの冷却構造1の断面図である。なお、図1および図2では、電解コンデンサの冷却構造1の説明をわかり易くするために、電解コンデンサユニット2の形状等を簡略化して示している。
図1および図2に示すように、電解コンデンサの冷却構造1は、電解コンデンサユニット2と、基板3と、ヒートシンク4とを有する。電解コンデンサユニット2は、基板3およびヒートシンク4により両側から挟まれるように配置される。以下の説明で、ヒートシンク4から基板3に向かう方向を上方向といい、基板3からヒートシンク4に向かう方向を下方向という。
電解コンデンサユニット2は、複数の電解コンデンサ5と、放熱性を有する樹脂6とを備えている。
基板3は、電解コンデンサ5の端子51(後述する)を通すための下穴を有する。また、基板3は、樹脂6の樹脂ピン53(後述する)と通すための下穴を有する。また、基板3は、ヒートシンク4の上面42(後述する)に基板3を締結するための締結用ネジ33を通すための下穴を有する。
ヒートシンク4は、伝熱特性に優れたアルミニウム、鉄、銅などの金属製で、上面42およびフィン44を有する。ヒートシンク4の上面42が樹脂6の下面64(後述する)と熱的に接触されるようにして、電解コンデンサユニット2がヒートシンク4に組み付けられる。ヒートシンク4が本発明の「放熱性部材」に対応する。また、ヒートシンク4の上面42が本発明の「第2面」に対応する。なお、「熱的に接触」には、直接的および間接的な接触が含まれる。間接的な接触の態様としては、例えば、ヒートシンク4の上面42と樹脂6の下面64との間の隙間には、グリースやシートなどの放熱性に優れた材料(図示略)が設けられる。
電解コンデンサ5は端子51を有する。端子51は基板3に接続されている。以下の説明では、基板3において、端子51と接続された領域を第1領域31といい、また、第1領域31を除く領域を第2領域32という。
電解コンデンサ5は防爆弁V(図2、図3参照)を有する。電解コンデンサ5は、防爆弁Vを下面64(後述する)にして並べられている。複数の電解コンデンサ5は、樹脂6と一体的に設けられている。
樹脂6は、立方体の形状を有し、上面62、下面64、外周面66を備えている。樹脂6の材料には、放熱性を有する樹脂として、例えば、アクリル系ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ混合樹脂組成物などが使用される。
上面62には樹脂ピン53が立設されている。また、基板3の第2領域32には下穴が設けられる。そして、下穴に通された樹脂ピン53が接着剤で固定される。これによって、樹脂6を基板3の第2領域32に固定することができる。なお、樹脂6を基板3の第2領域32にネジによって固定してもよい。
外周面66の両側には上下方向に対し直交する方向にフランジ67が突出するように設けられている。フランジ67は、ヒートシンク4にネジ止めされる。これによって、樹脂6がヒートシンク4に固定される。
図3は、樹脂6の下面64を上にして斜め上方から見たときの電解コンデンサユニット2の斜視図である。図4は、樹脂6の下面64に設けられた通気経路8の一例を示す図である。
図2〜図4に示すように、樹脂6の下面64には、通気経路8が設けられている。通気経路8は、複数の開口7および複数の通気溝81を有する。開口7は、防爆弁Vに対応して設けられている。樹脂6の下面64が本発明の「第1面」に対応する。
複数の電解コンデンサ5は、例えば3×3のマトリックス状に配置されている。図2は、電解コンデンサ5の防爆弁Vを示している。
通気溝81は、防爆弁Vに対応して設けられた各開口7を介して、防爆弁Vの全てを外気に通気させている。
通気溝81は、例えばU字状またはコ字状の断面形状を有する。図2に、樹脂6の下面64とヒートシンク4の上面42との間に生じた通気溝81を示す。
以下の説明では、m行n列の位置に配置された防爆弁Vを“Vmn”により表す(m=1,2,3、n=1,2,3)。
図4に示すように、防爆弁Vm1,Vm3上の開口7から下面の端縁65に通気溝81がそれぞれ延設される。これによって、防爆弁Vm1,Vm3が開口7を介して外気に通気される。以下、「防爆弁Vを外気に通気させる」とは、防爆弁Vを、開口7を介して外気に通気させることを意味する。また、以下に、防爆弁Vを通気させるための通気溝81や防爆弁Vの通気について説明するとき、その説明を簡略化するため、「防爆弁V上の開口7からの通気溝81」を「防爆弁Vからの通気溝81」等のように開口7を省略して説明する場合がある。
本実施の形態に係る通気溝81は、防爆弁Vm2を、防爆弁Vm2と隣接する防爆弁Vm1,Vm3を介して外気に通気させる。(例えば、防爆弁V22を、防爆弁V21,V23を介して外気に通気させる。)なお、防爆弁Vm2を通気させるための通気溝81を、防爆弁Vm2から防爆弁Vm1,Vm3の両方に延設させたが、防爆弁Vm2から防爆弁Vm1,Vm3の少なくとも一方に延設させればよい。
また、防爆弁V1n,V3nから下面の端縁65に通気溝81がそれぞれ延設され、防爆弁V2nが、防爆弁V1n及び/または防爆弁V3nを介して外気に通気できるように通気溝81が設けられても良い。
また、防爆弁V1n,V3nから下面の端縁65に通気溝81がそれぞれ延設され、防爆弁V2nが、防爆弁V1n及び/または防爆弁V3nを介して外気に通気できるように通気溝81が設けられても良い。
ここで、比較例として、2行2列の位置に配置された防爆弁V22を外気に通気させるために、防爆弁V22上の開口7から下面64の端縁65まで通気溝81を設けた場合、防爆弁V22を通気させるための通気溝81の全長は、例えば、防爆弁V22上の開口7から防爆弁V21に通気させるための通気溝81の全長に比べて長くなる。
本実施の形態では、防爆弁V22を通気させるための通気溝81を、上記比較例のように下面64の端縁65まで延設させる必要がないため、上記比較例に比べて、防爆弁V22を通気するための通気溝81の全長が短くなり、短くなった分だけ、樹脂6とヒートシンク4との接触面積が広くなる。
同様に、本実施の形態では、防爆弁V12を通気させるための通気溝81を、防爆弁V12上の開口7から防爆弁V11上の開口7および防爆弁V13上の開口7に延設させる。また、防爆弁V32を通気させるための通気溝81を、防爆弁V32から防爆弁V31および防爆弁V33に延設させる。
なお、図4では、通気溝81を防爆弁V12からそれに隣接する防爆弁V11,V13に延設させた。しかし、防爆弁V12から下面64の端縁65までの距離が、防爆弁12からそれに隣接する防爆弁V11,V13までの距離より短い場合、防爆弁V12を通気させるための通気溝81を、防爆弁V12から下面64の端縁65に延設させてもよい。同じく、図4では、通気溝81を防爆弁V32からそれに隣接する防爆弁V31,V33に延設させた。しかし、防爆弁V32から下面64の端縁65までの距離が、防爆弁32からそれに隣接する防爆弁V31,V33までの距離より短い場合、防爆弁V32を通気させるための通気溝81を、防爆弁V32から下面64の端縁65に延設させてもよい。
上記実施の形態に係る電解コンデンサ5の冷却構造によれば、防爆弁Vを外気に通気させるための通気溝81を短くしたので、短くなった分だけ、樹脂6とヒートシンク4との接触面積が広くなり、放熱性を高めることができる。
また、下面64の中央部に配置された防爆弁Vm2を通気するための通気溝81を、防爆弁Vm2からそれに隣接する防爆弁Vm1,Vm3の両方にそれぞれ延設させたので、通気性を向上させることができる。
また、上面62から立設され、基板3の下穴に通された樹脂ピン53が接着剤等で固定され、これによって、樹脂6が基板3の第2領域32に固定されるため、樹脂6と一体的に設けられた電解コンデンサ5の端子51と基板3との相対移動が拘束され、振動、衝撃による電解コンデンサ5の端子51の折損を防止することが可能となる。
(変形例1)
次に、電解コンデンサの冷却構造1の変形例1について図5を参照して説明する。
上記実施の形態では、通気溝81を下面64の中央部に配置された防爆弁Vm2から下面64の端部に配置された防爆弁Vm1,Vm3の少なくとも一方に延設させて、防爆弁Vm2を防爆弁Vm1,Vm3を介して外気に通気させた。
次に、電解コンデンサの冷却構造1の変形例1について図5を参照して説明する。
上記実施の形態では、通気溝81を下面64の中央部に配置された防爆弁Vm2から下面64の端部に配置された防爆弁Vm1,Vm3の少なくとも一方に延設させて、防爆弁Vm2を防爆弁Vm1,Vm3を介して外気に通気させた。
これに対し、変形例1に係る通気溝81は、図5に示すように、防爆弁V22を8つの防爆弁Vを介して外気に通気させる。つまり、通気溝81で9個の防爆弁Vの全てを直列に接続する。9本の通気溝81および9個の防爆弁Vにより、1本の通気経路8が構成される。
このように、通気溝81で9個の防爆弁Vの全てを直列に接続する場合、防爆弁V同士を接続する通気溝81の全長の総計が最小になるようにする。これにより、樹脂6とヒートシンク4との接触面積が最大となり、放熱性を高めることができる。
なお、変形例1では、図5に示すように、外気に直接的に通気させる防爆弁Vを、防爆弁V31としたが、本発明はこれに限らない、例えば、通気経路8の全長のほぼ中央に位置する防爆弁V13としてもよい。これにより、1本の通気経路8であっても、通気性を高めることが可能となる。
(変形例2)
次に、電解コンデンサの冷却構造1の変形例2について図6を参照して説明する。
上記実施の形態および変形例1では、複数の防爆弁Vの配置について図3〜図5を参照して概略的に説明した。これに対し、変形例2では、複数の防爆弁Vの配置について図6を参照して具体的に説明する。
次に、電解コンデンサの冷却構造1の変形例2について図6を参照して説明する。
上記実施の形態および変形例1では、複数の防爆弁Vの配置について図3〜図5を参照して概略的に説明した。これに対し、変形例2では、複数の防爆弁Vの配置について図6を参照して具体的に説明する。
図6に示すように、樹脂6の下面64には17個の防爆弁Vが互いに隣接し合うように配置される。図6に、下面64の端縁65までの距離が比較的近い位置に配置された15個の防爆弁Vaと、下面64の端縁65までの距離が比較的遠い位置に配置された2個の防爆弁Vbとを示す。
通気溝81を防爆弁Vaから下面64の端縁65に延設させることにより、防爆弁Vaは外気に直接的に通気される。これに対し、通気溝81により防爆弁Vbとそれに隣接する防爆弁Vaとを接続することにより、防爆弁Vbは外気に間接的に通気される。
以上のように、防爆弁Vbを外気に通気させる場合、通気溝81で防爆弁Vbと防爆弁Vaとを接続すればよく、通気溝81を防爆弁Vbから下面64の端縁65まで延設させる必要がない。このため、防爆弁Vbを外気に通気させるための通気溝81の全長が短くなり、短くなった分だけ、樹脂6とヒートシンク4との接触面積を広くすることができる。
(変形例3)
次に、電解コンデンサの冷却構造1の変形例3について図7を参照して説明する。
なお、変形例3において、15個の防爆弁Vaおよび2個の防爆弁Vbの配置は、変形例2に示す配置と同じである。
次に、電解コンデンサの冷却構造1の変形例3について図7を参照して説明する。
なお、変形例3において、15個の防爆弁Vaおよび2個の防爆弁Vbの配置は、変形例2に示す配置と同じである。
変形例2では、下面64の端縁65までの距離が比較的近い位置に配置された防爆弁Vaを外気に直接的に通気させ、下面64の端縁65までの距離が比較的遠い位置に配置された防爆弁Vbを外気に間接的に通気させた。
これに対し、変形例3では、通気溝81は、15個の防爆弁Vaおよび2個の防爆弁Vbを直列に接続する。これにより、17本の通気溝81および17個の防爆弁Va,Vbにより、1本の通気経路8が構成される。
このように、通気溝81で17個の防爆弁Va,Vbの全てを直列に接続する場合においても、放熱性を高めるために、通気溝81の全長の総計を短くすることにより、樹脂6とヒートシンク4との接触面積を広くする。
上記実施の形態および各変形例では、複数の防爆弁Vを、他の防爆弁Vを介して外気に通気させた通気溝81を示したが、本発明はこれに限らず、複数の防爆弁Vのうちの少なくとも1つの防爆弁Vを、他の少なくとも1つの防爆弁Vを介して外気に通気させる通気溝81であってもよい。
また、上記実施の形態では、防爆弁Vを外気に通気させるための通気溝81を樹脂6の下面64に設けたが、本発明は、これに限らず、通気溝81をヒートシンク4の上面42に設けてもよく、樹脂6の下面64およびヒートシンク4の上面42の両方に設けてもよい。これにより、通気溝81の設計の自由度を高めることができる。
また、上記実施の形態では、防爆弁Vに対応して開口7が設けられた電解コンデンサユニット2において、通気溝81が開口7を介して間接的に防爆弁Vを外気に通気させるものを示したが、本発明は、これに限らず、電解コンデンサユニット2に開口7が設けられない場合に、通気溝81が防爆弁Vを直接的に外気に通気させるように構成されてもよい。
さらに、上記実施の形態では、電解コンデンサ5と樹脂6とが一体成型された電解コンデンサユニット2について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、放熱性樹脂に複数の電解コンデンサ5が収容された電解コンデンサユニット2についても、本発明を適用するこれにより、電解コンデンサ5の放熱性を高めることができる。
上記実施の形態では、電解コンデンサユニット2とヒートシンク4とを有する冷却構造を示したが、本発明は、これに限らず、ヒートシンク4を有しない電解コンデンサユニット2単体としても、上記実施の形態と同様の効果を奏する。すなわち、樹脂6の下面64(接触面)に、防爆弁Vを外気に通気させる通気溝81を設け、この通気溝81を短く構成することにより、短くなった分だけ、樹脂6と放熱先との接触面積が広くなり、放熱性を高めることができる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明の実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、放熱性を向上させることが必要な電解コンデンサの冷却構造および電解コンデンサユニットに好適に利用される。
V 防爆弁
1 冷却構造
2 電解コンデンサユニット
3 基板
4 ヒートシンク
5 電解コンデンサ
6 樹脂
7 開口
8 通気経路
31 第1領域
32 第2領域
81 通気溝
1 冷却構造
2 電解コンデンサユニット
3 基板
4 ヒートシンク
5 電解コンデンサ
6 樹脂
7 開口
8 通気経路
31 第1領域
32 第2領域
81 通気溝
Claims (5)
- 第1面を備えた放熱性樹脂と、当該放熱性樹脂と一体的に設けられ、防爆弁を有し、当該防爆弁を前記第1面側にして並べられた複数の電解コンデンサと、
を備えた電解コンデンサユニットと、
第2面を備え、前記第1面に前記第2面を熱的に接触させるように取り付けられた放熱性部材と、
を備え、
前記第1面および前記第2面の少なくとも一方に、前記複数の防爆弁の全てを外気に通気させる通気経路を設け、
前記通気経路は、前記複数の防爆弁のうちの少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して前記外気に通気させる通気溝を有する、電解コンデンサの冷却構造。 - 前記通気溝は、前記複数の防爆弁の全てを直列に接続する、請求項1に記載の電解コンデンサの冷却構造。
- 前記放熱性樹脂における前記第1面と反対側の第3面に設けられ、前記電解コンデンサの端子と接続する第1領域を有する基板を備え、
前記第3面に、前記基板における前記第1領域を除く第2領域を固定する、請求項1または2に記載の電解コンデンサの冷却構造。 - 前記電解コンデンサユニットは、前記放熱性樹脂と前記電解コンデンサとが一体成型される、請求項1から3のいずれかに記載の電解コンデンサの冷却構造。
- 放熱先に熱的に接触する接触面を備えた放熱性樹脂と、
前記放熱性樹脂と一体的に設けられ、防爆弁を有し、当該防爆弁を前記接触面側にして並べられた複数のコンデンサと、
を備え、
前記接触面に、前記複数の防爆弁の全てを外気に通気させる通気経路を設け、
前記通気経路は、前記複数の防爆弁のうちの少なくとも1つの防爆弁を他の少なくとも1つの防爆弁を介して前記外気に通気させる通気溝を有する、電解コンデンサユニット。
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