JP2017168639A - 配線基板及びこれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体装置の製造効率の改善及び半導体装置の薄型化に供される配線基板及びこれを用いた半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】配線基板11は、透明性を有する支持体12と、支持体12の主面12a上に設けられ、光の照射により分解可能な樹脂を含む剥離層13と、剥離層13の上層に設けられる金属薄膜層14と、金属薄膜層14の上層に設けられ、第1樹脂層15と、第1樹脂層15の上層に設けられる第2樹脂層20と、第1樹脂層15及び第2樹脂層20の層間に設けられる配線パターン19とを有する積層体31と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、配線基板、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
近年、半導体チップ及び外部接続部材を用いた半導体装置が、電子機器及び自動車等の様々な分野に用いられている。下記特許文献1には、半導体チップ上に再配線層及び外部接続端子を有する外部接続部材が直接形成される半導体装置の製造方法が記載されている。この製造方法では、再配線層及び外部接続端子を有する外部接続部材が半導体チップ領域内に形成される。当該製造方法によって設けられた半導体装置は、Fan−in型のWLP(Wafer Level Package:ウエハレベルパッケージ)と呼ばれている。
また、下記特許文献2には、支持基板に固定された半導体チップの周囲を覆う絶縁層を形成し、当該半導体チップ上及び当該絶縁層上に再配線層及び外部接続端子を有する外部接続部材が形成される半導体装置の製造方法が記載されている。この製造方法では、半導体チップの外縁より外側の周辺領域にも再配線層及び外部接続端子を有する外部接続部材が形成される。当該製造方法によって設けられた半導体装置は、Fan−out型のWLPと呼ばれている。
また、特許文献3には、半導体パッケージを製造する方法において、耐熱フィルムを使用して厚さが1mm以下の薄く撓みやすいプリント配線基板のハンドリング性を向上させることが記載されている。
特開平11−111896号公報 特開2011−187473号公報 特開2014−7315号公報
上記特許文献1に記載される製造方法では、外部接続部材は半導体チップ領域内に形成されるため、外部接続端子の数及び位置が制限される。また、特許文献1,2に記載される製造方法では、個片化された半導体チップ上に直接外部接続部材を形成するので、半導体装置の製造効率が低くなる。
本発明は、半導体装置の製造効率の改善及び半導体装置の薄型化に供される配線基板及びこれを用いた半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る配線基板は、透明性を有する支持体と、支持体の主面上に設けられ、光の照射により分解可能な樹脂を含む剥離層と、剥離層の上層に設けられる金属薄膜層と、金属薄膜層の上層に設けられ、第1樹脂層と、第1樹脂層の上層に設けられる第2樹脂層と、第1樹脂層及び第2樹脂層の層間に設けられる配線パターンとを有する積層体と、を備える。
この配線基板では、半導体装置における半導体チップが外部装置と接続するための外部接続部材として機能する積層体が設けられている。これにより、半導体チップと外部接続部材を有する配線基板とを別々に製造することができるため、半導体装置の製造効率の改善に供される。また、この配線基板では支持体が透明性を有している。これにより、支持体を介して剥離層に光を照射することによって剥離層内の樹脂を分解することができる。したがって、半導体チップと配線基板の積層体とを接合した後に、容易に支持体を金属薄膜層と積層体から剥離することができるため、当該配線基板を用いて製造される半導体装置の薄型化が可能になる。また、剥離層の上に金属薄膜層が積層されているため、積層体及び半導体チップにレーザー光のエネルギーが伝達することを抑制できる。
また、支持体の線膨張係数は、−1ppm/℃以上10ppm/℃以下であってもよい。この場合、半導体チップはシリコン基板等の無機物を主成分とした基板によって製造されているので、半導体チップの線膨張係数と支持体の線膨張係数とが互いに近い値となる。したがって、配線基板に半導体チップを搭載した際に発生する位置ずれを抑制することができる。
また、支持体はガラス基板であってもよい。この場合、支持体を安価で強度を高くすると共に、支持体の大型化が容易となる。また、支持体の表面の粗さを容易に調整することができる。
支持体の主面の最大高さ粗さは、0.01μm以上5μm以下であってもよい。この場合、支持体上に設けられる積層体の凹凸が小さくなるため、配線パターンの断線及び短絡等を抑制できる。
また、剥離層の厚さは、0.1μm以上10μm以下であってもよい。0.1μm未満では、支持体と積層体の密着力が弱くなり、レーザー光を照射する前に剥離するおそれがある。10μmを越える場合は、レーザー光の照射によって、剥離層を分解・除去しきれないおそれがある。
また、積層体の厚さは、0.001mm以上1mm以下であってもよい。この場合、積層体における配線パターンを第1樹脂層及び第2樹脂層によって保護できると共に、配線基板の反りを抑制できる。
また、本発明の他の一態様に係る半導体装置の製造方法は、上記段落に記載されるいずれかの配線基板を準備する工程と、配線基板の積層体に半導体チップを搭載すると共に、配線パターンに半導体チップを接合する工程と、支持体を介して剥離層に光を照射することによって、支持体を金属薄膜層及び積層体から剥離する工程と、を備える。
この半導体装置の製造方法によれば、支持体を介して剥離層に光を照射することによって剥離層内の樹脂を分解することができる。したがって、半導体チップと配線基板の積層体とを接合した後に、容易に支持体を積層体から剥離することができるため、当該配線基板を用いて製造される半導体装置の薄型化が可能になる。さらに積層体に半導体チップを搭載する際に支持体を有する配線基板を用いることによって、ハンドリングを容易にすることができる。また、剥離層の上に金属薄膜層が積層されているため、積層体及び半導体チップにレーザー光のエネルギーが伝達することを抑制できる。
また、光はレーザー光であってもよい。この場合、剥離層内の樹脂が分解するために必要な熱エネルギーを十分に加えることができる。
また、上記半導体装置の製造方法は、配線パターンに接合された半導体チップを封止樹脂で覆う工程を更に備えてもよい。この場合、半導体チップを封止樹脂によって保護することができると共に、半導体チップの積層体からの脱離を抑制できる。
また、上記半導体装置の製造方法は、支持体を金属薄膜層及び積層体から剥離する工程後、積層体から金属薄膜層を除去する工程を更に備えてもよい。
また、上記半導体装置の製造方法は、支持体を金属薄膜層及び積層体から剥離する工程後、積層体に外部接続端子を設ける工程と、積層体を切断して個片化する工程と、を更に備えてもよい。
本発明によれば、半導体装置の製造効率の改善及び半導体装置の薄型化に供される配線基板及びこれを用いた半導体装置の製造方法を提供できる。
図1は、本実施形態の配線基板を用いて製造された半導体装置を説明する図である。 図2は、本実施形態の配線基板を説明する図である。 図3(a)〜(c)は、配線基板の製造方法の一例を説明する図である。 図4(a)〜(c)は、配線基板の製造方法の一例を説明する図である。 図5(a)〜(c)は、半導体装置の製造方法の一例を説明する図である。 図6(a)〜(c)は、半導体装置の製造方法の一例を説明する図である。 図7(a)〜(c)は、半導体装置の製造方法の一例を説明する図である。 図8(a)〜(c)は、変形例に係る配線基板の製造方法の一例の一部を説明する図である。 図9(a)〜(b)は、変形例に係る半導体装置の製造方法の一例の一部を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態の配線基板を用いて製造された半導体装置を説明する図である。図1に示されるように、半導体装置1は、積層体31と、半導体チップ32と、アンダーフィル34と、モールド樹脂35と、複数の外部接続端子41とを備えている。なお、積層体31の詳細については後述する。
半導体チップ32は、例えば半導体基板表面に形成されるトランジスタ又はダイオード等を有する集積回路(IC又はLSI)であり、略直方体形状を有している。半導体チップ32に用いられる半導体基板は、例えばシリコン基板(Si基板)、窒化ガリウム基板(GaN基板)、又は炭化ケイ素基板(SiC基板)等の無機物を主成分とした基板が用いられる。本実施形態では、半導体基板としてシリコン基板が用いられる。シリコン基板を用いて形成される半導体チップ32の線膨張係数(CTE:Coefficient of Thermal Expansion)は、約2〜4ppm/℃(例えば3ppm/℃)である。本実施形態における線膨張係数は、例えば20℃〜260℃の温度範囲内における温度の上昇に対応して変化する長さとする。
半導体チップ32の表面32aには、突起電極(バンプとも言う)33が設けられている。半導体チップ32は、この突起電極33を介して積層体31の一方の主面31aにて露出する配線パターン(図示せず)と電気的に接続している。突起電極33は、例えばAu、Ag、Cu、Al等の金属もしくはこれらの合金、CuにAuめっき等を施した金属複合体、又は、Sn、Sn−Pb、Sn−Ag、Sn−Cu、Sn−Ag−Cu、Sn−BiもしくはAu系等のはんだによって形成される。突起電極33は、半導体チップ32の領域内全体に配置されていてもよいし、半導体チップ32の周辺領域に配置されていてもよい。半導体チップ32と配線基板11とを互いに接続する方式としては、例えばワイヤボンディング方式又はフリップチップ方式が挙げられる。本実施形態では、実装面積の縮小化及び作業の効率化の観点から、フリップチップ方式によって半導体チップ32及び積層体31が互いに接続されている。
アンダーフィル34は、半導体チップ32を積層体31上に固定及び封止するために用いられる接着剤である。アンダーフィル34としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、オキセタン樹脂、及びマレイミド樹脂の内の1種又はこれらの樹脂の2種類以上が混合された樹脂に、フィラーとしてシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、又は酸化亜鉛等を加えた材料が用いられる。アンダーフィル34は、液状であってもよいし、フィルム状であってもよい。
モールド樹脂35は、半導体チップ32を覆って封止及び保護するために用いられる封止樹脂である。モールド樹脂35としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、オキセタン樹脂、及びマレイミド樹脂の内の1種又はこれらの樹脂の2種類以上が混合された樹脂に、フィラーとしてシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、又は酸化亜鉛等を加えた材料が用いられる。
外部接続端子41は、積層体31の他方の主面31b上に設けられている。外部接続端子41は、積層体31内に設けられている配線パターンを介して半導体チップ32と電気的に接続している。外部接続端子41は、例えばSn、Sn−Pb、Sn−Ag、Sn−Cu、Sn−Ag−Cu、又はSn−Bi等のはんだによって形成される。外部接続端子41がはんだから形成される場合、外部接続端子41を形成する前に、積層体31の他方の主面31bにて配線パターンが露出した部分に、例えばNiめっき、Auめっき、又はSnめっきが施されてもよく、プレソルダー処理が施されてもよく、OSP(Organic Solderability Preservative)等の有機被膜処理が施されてもよい。
図2は、本実施形態の配線基板を説明する図である。図2に示されるように、配線基板11は、支持体12と、剥離層13と、金属薄膜層14と、積層体31とを備えている。積層体31は、第1樹脂層15、接続パッド16、配線パターン19、第2樹脂層20、及び接続端子21を有している。積層体31の厚さは、例えば0.001mm以上1mm以下であり、好ましくは、0.01mm以上0.8mm以下であり、更に好ましくは、0.03mm以上0.5mm以下である。積層体31の厚さが0.001mm以上であることによって、積層体31に設けられる配線パターン19を第1樹脂層15及び第2樹脂層20によって保護することができる。積層体31の厚さが1mm以下であることによって、支持体12と積層体31との線膨張率等の差に起因した配線基板11の反りを抑制できる。なお、本明細書における積層体31の厚さとは、金属薄膜層14の上面から第2樹脂層20又は配線パターン19の最上面に至るまでの厚み方向の寸法である。つまり、「厚さ」とは、配線基板11の主面に対して垂直方向の長さをいう。
支持体12は、例えば光を透過する性質(透明性)を有する材料から構成される基板である。支持体12の主面12aは、例えば略矩形状、略円形状、又は略楕円形状等である。支持体12が透過する光の波長の範囲は、例えば300nm以上2000nm以下でもよく、300nm以上1100nm以下でもよい。支持体12は、例えばレーザー光のような特定の波長を透過する性質を有するものでもよい。支持体12は、例えばガラス基板が用いられる。ガラスとしては、例えば石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス、ソーダガラス、又はサファイアガラス等が用いられる。ガラスの線膨張係数は、上述した半導体チップ32の線膨張係数と近い値であることが好ましく、例えば−1ppm/℃以上10.0ppm/℃以下(又は0.5ppm/℃以上5.0ppm/℃以下)である。JIS B 0601:2013に基づいた支持体12の主面12aにおける最大高さ粗さRzは、例えば0.01μm以上5μm以下でもよく、0.1μm以上3μm以下でもよい。支持体12の主面12aの最大高さ粗さRzが0.01μm以上であることによって、支持体12を準備するコストの増加を抑制することができる。支持体12の主面12aの最大高さ粗さRzが5μm以下であることによって、主面12aの凹凸に起因した配線パターン19の断線及び短絡等を抑制できる。
剥離層13は、支持体12と積層体31とを互いに密着させるための層である。剥離層13は、支持体12の主面12a上に設けられており、光の照射により分解可能な樹脂を含んでいる。本実施形態における光はレーザー光であるので、剥離層13に含まれる樹脂として、レーザー光が照射されることによって熱分解可能な樹脂が用いられる。剥離層13に含まれる樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、オキセタン樹脂、及びマレイミド樹脂の内の1種又はこれらの樹脂の2種類以上が混合された樹脂等が用いられる。また、剥離層13は、銅、ニッケル、金、銀、チタン、クロム、アルミニウム等の金属およびこれらの金属酸化物を含んでいてもよい。剥離層13の厚さは、例えば0.1μm〜10μmである。
金属薄膜層14は、剥離層13上に設けられる。金属薄膜層14は、例えば銅、ニッケル、金、銀、チタン、クロム、アルミニウム等の金属によって形成される。金属薄膜層14は、スパッタ法、CVD法、無電解めっき法等およびこれらを組み合わせた方法によって形成される。また、剥離層13に金属箔を貼り付けることによって、金属薄膜層14を形成してもよい。金属薄膜層14の厚さは、例えば0.05μm〜10μmである。剥離層13上に金属薄膜層14を設けることによって、積層体31に光のエネルギーが伝達することを抑制できる。したがって、積層体31の第1樹脂層15及び第2樹脂層20に含まれる樹脂が後述するレーザー光の照射によって分解されることを抑制でき、かつ、後述する半導体チップがレーザー光の照射によってダメージを受けることを抑制できるため、半導体装置1の歩留まりが向上する。
第1樹脂層15は、金属薄膜層14上に設けられる樹脂層であり、開口部15aを有している。第1樹脂層15は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド、マレイミド樹脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリフェニレンオキシド、液晶ポリマー、又はシリコーン等の樹脂材料及びこれらの複合材料を含む。また、第1樹脂層15は、無機フィラー又は有機フィラーが含まれていてもよい。第1樹脂層15は、例えばエポキシ樹脂及びガラス繊維が組み合わせた材料を含んでもよい。第1樹脂層15として、例えばエポキシ系の絶縁性樹脂等からなるソルダーレジストが用いられてもよい。第1樹脂層15の厚さは、例えば0.5μm〜30μmである。
接続パッド16は、第1樹脂層15の開口部15a内に設けられる導電層である。接続パッド16は、例えばAu、Cu、Ni等の金属及びこれらの金属を組み合わせて構成されている。接続パッド16は、開口部15a内において金属薄膜層14と接していてもよい。接続パッド16の厚さは、例えば0.001μm〜20μmであり、より好ましくは、5μm〜18μmである。
配線パターン19は、例えばAu、Cu、Ni等の金属から構成される導電層であり、第1樹脂層15及び接続パッド16上に設けられている。配線パターン19は、第1樹脂層15の開口部15aを介して接続パッド16に電気的に接続されている。配線パターン19の厚さは、例えば1μm〜20μmである。
第2樹脂層20は、第1樹脂層15及び配線パターン19上に設けられる樹脂層であり、開口部20aを有している。第2樹脂層20は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド、マレイミド樹脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリフェニレンオキシド、液晶ポリマー、又はシリコーン等の樹脂材料及びこれらの複合材料を含む。また、第2樹脂層20は、無機フィラー又は有機フィラーが含まれていてもよい。第2樹脂層20は、例えばエポキシ樹脂及びガラス繊維が組み合わせた材料を含んでもよい。第2樹脂層20として、例えばエポキシ系の絶縁性樹脂等からなるソルダーレジストが用いられてもよい。第2樹脂層20に設けられている開口部20aは、第1樹脂層15の開口部15aと重なっておらず、配線パターン19の一部を露出するように設けられている。第2樹脂層20の厚さは、例えば0.5μm〜30μmである。
接続端子21は、第2樹脂層20の開口部20a内に設けられる端子であり、配線パターン19を、図1に示す半導体チップ32の突起電極33と電気的接続するために設けられている。接続端子21は、例えば共晶はんだ又は鉛フリーはんだ(Sn−Ag、Sn−Cu、Sn−Ag−Cu、又はSn−Bi等)によって形成される。接続端子21は、種々の金属からなる導電層上に共晶はんだ又は鉛フリーはんだが設けられた端子でもよい。また、開口部20aに、Ni、Au、Sn等のめっき処理を施す、又はOSP等の有機被膜処理を施すことにより、接続端子21を形成してもよい。また、接続端子21は、配線パターン19に金めっきを行うことにより形成してもよい。この場合、接続端子21の導電性が向上すると共に、接続端子21の腐食が抑制される。半導体チップ32の突起電極33が金ボールバンプ(例えば、Au、Auを含む合金、もしくは表面にAuめっきを施した金属複合体による金バンプ、又は、Au系のはんだによって形成されたバンプ)である場合、当該突起電極33と金めっきが施された接続端子との接合性が向上する。
次に、図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)を参照しながら、本実施形態に係る配線基板の製造方法を説明する。図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)は、配線基板の製造方法の一例を説明する図である。
まず、図3(a)に示されるように、支持体12の主面12a上に剥離層13と、金属薄膜層14とを形成する。剥離層13は、例えば印刷法、真空プレス法、真空ラミネート法、ロールラミネート法、スピンコート法、ダイコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、又はフォトリソグラフィー法等の公知の方法にて形成される。金属薄膜層14は、スパッタ法、CVD法、無電解めっき法等およびこれらを組み合わせた方法によって形成される。また、剥離層13に金属箔を貼り付けることによって、金属薄膜層14を形成してもよい。
次に、図3(b)に示されるように、金属薄膜層14上に第1樹脂層15を設けた後、当該第1樹脂層15に開口部15aを形成する。そして、当該開口部15a内に接続パッド16を形成する。第1樹脂層15は、例えば印刷法、真空プレス法、真空ラミネート法、ロールラミネート法、スピンコート法、ダイコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、又はフォトリソグラフィー法等の公知の方法にて形成される。開口部15aは、例えば第1樹脂層15に対してレーザーの照射、又はフォトリソグラフィーを行い、第1樹脂層15の一部を除去することによって形成される。接続パッド16は、例えばめっき処理によって設けられる。接続パッド16は、必ずしも設けなくてもよい。
次に、図3(c)に示されるように、第1樹脂層15及び接続パッド16上にシード層17を設ける。シード層17は、第1樹脂層15の開口部15aを介して接続パッド16に接続されている。シード層17は、例えば無電解めっき法、スパッタ法、又はCVD法等によって形成される。また、第1樹脂層15にCu等から構成される導体箔を貼り付けることによって、シード層17を形成してもよい。シード層17は、例えば銅、ニッケル、金、銀、チタン、クロム、アルミニウム等の金属及びこれらの金属を組み合わせて形成されてもよい。本実施形態では、チタン及び銅が用いられる。
次に、図4(a)に示されるように、シード層17上に開口部18aを有するレジスト18を設ける。そして、開口部18aによって露出されたシード層17の一部に、例えばめっき処理を施すことによって当該一部を厚くする。ここで、シード層17における、めっき処理等が施されていない相対的に薄い領域を第1領域17aとし、めっき処理等が施された相対的に厚い領域を第2領域17bとする。第1領域17aは、第1樹脂層15及びレジスト18の間に存在する領域である。第2領域17bは、例えばCu層、NiめっきがなされたCu層、AuめっきがなされたCu層、はんだめっきがなされたCu層、Al層、又はAg/Pd合金層等によって形成される。本実施形態では、コスト、電気特性、及び製造容易性の観点からCu層が用いられる。また、レジスト18としては、例えばネガ型又はポジ型のフォトレジストが用いられる。
次に、図4(b)に示されるように、レジスト18及びシード層17における第1領域17aを除去することによって配線パターン19を形成する。レジスト18は、例えばリフトオフによって第1樹脂層15上から除去されてもよいし、エッチングによって除去されてもよい。第1領域17aは、例えばウェットエッチング又はドライエッチングによって除去される。第1領域17aが除去されることによって、第2領域17bが配線パターン19となる。第2領域17bの一部は、第1領域17aと同時にエッチングされてもよい。すなわち、本実施形態における配線パターン19は、セミアディティブ法によって形成される。セミアディティブ法とは、Cu層等のシード層を形成し、所望のパターンを有するレジストをシード層上に形成し、シード層における露出した部分を電解めっき法等により厚膜化し、レジストを除去した後、薄いシード層をエッチングして配線パターンを得る方法である。
また、図4(b)に示されるように、配線パターン19の形成後、第2樹脂層20を第1樹脂層15及び配線パターン19上に形成し、第2樹脂層20の一部に開口部20aを形成する。第2樹脂層20は、例えば印刷法、真空プレス法、真空ラミネート法、ロールラミネート法、スピンコート法、ダイコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、又はフォトリソグラフィー法等の公知の方法にて形成される。開口部20aは、例えば第2樹脂層20に対してレーザーの照射、又はフォトリソグラフィーを行い、第2樹脂層20の一部を除去することによって形成される。開口部20aの形成によって、配線パターン19の一部が露出される。
最後に、図4(c)に示されるように、開口部20a内に接続端子21を形成する。接続端子21は、例えば共晶はんだ又は鉛フリーはんだを開口部20a内に供給することによって設けられる。以上によって、支持体12と、剥離層13と、金属薄膜層14と、第1樹脂層15、接続パッド16、配線パターン19、第2樹脂層20及び接続端子21を含む積層体31とを有する配線基板11を形成する。
次に、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)、及び図7(a)〜(c)を参照しながら、本実施形態に係る配線基板を用いて半導体装置を製造する方法を説明する。図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)及び図7(a)〜(c)は、半導体装置の製造方法の一例を説明する図である。
まず、図5(a)に示されるように、支持体12、剥離層13、金属薄膜層14、及び積層体31を有する配線基板11を準備する。配線基板11は、図2又は図4(c)によって示される配線基板11と同等である。
次に、図5(b)に示されるように、配線基板11に複数の半導体チップ32を搭載する。具体的には、配線基板11における積層体31の一方の主面31a上に、半導体チップ32をフリップチップ方式にて搭載する。半導体チップ32を配線基板11に搭載する際、半導体チップ32の突起電極33と配線基板11の接続端子21(図2を参照)とが、互いに接続される。また、半導体チップ32及び配線基板11の間にアンダーフィル34を設けておくことによって、半導体チップ32及び配線基板11を固定及び封止する。アンダーフィル34は、半導体チップ32を配線基板11に搭載した後に、半導体チップ32及び配線基板11の間に供給してもよい。また、半導体チップ32又は配線基板11に予めアンダーフィル34を付着しておき、半導体チップを配線基板に搭載すると同時にアンダーフィル34による封止を完了させてもよい。例えば、加熱又は光照射による硬化処理をアンダーフィル34に施すことによって、アンダーフィル34による半導体チップ32及び配線基板11の固定及び封止を行う。アンダーフィル34は、必ずしも設けなくてもよい。
次に、図5(c)に示されるように、積層体31の一方の主面31a上にモールド樹脂35を形成する。この際、モールド樹脂35によって半導体チップ32を埋設する。モールド樹脂35は、例えばトランスファーモールド法又はポッティング法等の公知の方法にて形成される。半導体チップ32は、モールド樹脂35によって封止されるように覆われていてもよい。
次に、図6(a)に示されるように、支持体12を介して剥離層13にレーザー光Lを照射する。支持体12全体に渡ってレーザー光Lを照射してもよいし、支持体12の所望の位置にレーザー光Lを照射してもよい。本実施形態では、剥離層13内の樹脂を確実に分解する観点から、直線的に往復させながら支持体12全体にレーザー光Lを照射する。レーザー光Lは、例えば300nm以上2000nm以下の波長を有してもよく、300nm以上1500nm以下の波長を有していてもよく、300nm以上1100nm以下の波長を有していてもよい。レーザー光Lを出射する装置の一例として1064nmの波長の光を出射するYAGレーザー装置、又は780〜1300nmの波長の光を出射する半導体レーザー装置等が挙げられる。支持体12は透明性を有しており、レーザー光Lを透過する。よって、支持体12を透過したレーザー光Lのエネルギーは、剥離層13に吸収される。吸収されたレーザー光Lのエネルギーは、剥離層13内にて熱エネルギーに変換される。この熱エネルギーによって、剥離層13の樹脂は熱分解温度に達し、熱分解する。これによって、支持体12から積層体31を剥離することが可能となる。
次に、図6(b)に示されるように、金属薄膜層14及び積層体31から支持体12を剥離する。支持体12を金属薄膜層14及び積層体31から剥離する方法は、手動でもよいし機械を用いて行ってもよい。金属薄膜層14に剥離層13が付着している場合、金属薄膜層14から剥離層13を除去する。例えば、金属薄膜層14の剥離層と接していた面14aに粘着テープを貼り付けた後ピールすることにより、剥離層と接していた面14a上に残存していた剥離層13を金属薄膜層14から除去する。また、剥離層と接していた面14aを過マンガン酸カリウム水溶液及び水酸化ナトリウム水溶液の混合溶液等に浸漬して剥離層13を除去してもよいし、当該混合溶液を剥離層と接していた面14aにスプレーすることによって剥離層13を除去してもよい。また、剥離層と接していた面14aをアセトン又はメチルエチルケトン等の有機溶剤に浸漬して剥離層13を除去してもよいし、当該有機溶剤を剥離層と接していた面14aにスプレーすることによって剥離層13を除去してもよい。以上により、金属薄膜層14及び積層体31から支持体12及び剥離層13を除去する。
次に、図6(c)に示されるように、積層体31から金属薄膜層14を除去する。積層体31から金属薄膜層14を除去する方法は、ウェットエッチング法、ドライエッチング法等である。
次に、図7(a)に示されるように、積層体31の他方の主面31b上に複数の外部接続端子41を形成する。具体的には、積層体31の接続パッド16(図2を参照)に相当する部分に、外部接続端子41を形成する。例えばはんだボール搭載法等によって外部接続端子41を形成する。また、はんだボールを搭載する前に、めっき法等により、Au、Ni、Pd等の金属およびこれらを組み合わせた層を形成してもよい。
次に、図7(b)に示されるように、モールド樹脂35にダイシングテープ42を貼り付けた後、各半導体チップ32の間の領域に位置する積層体31及びモールド樹脂35を切断し、個片化する。例えばダイシングソー又はレーザー等を用いて積層体31及びモールド樹脂35を切断する。以上により、図7(c)に示されるように、配線基板11を用いて形成された半導体装置1が製造される。
以上に説明した本実施形態に係る配線基板11では、半導体装置1における半導体チップ32が外部装置と接続するための外部接続部材として機能する積層体31を備えている。これにより、半導体チップ32と外部接続部材を有する配線基板11とを別々に製造することができるため、半導体装置1の製造効率の改善に供される。また、この配線基板11では支持体12が透明性を有している。これにより、支持体12を介して剥離層13に光を照射することによって樹脂を分解することができる。したがって、半導体チップ32と配線基板11の積層体31とを接合した後に、容易に支持体12を積層体31から剥離することができ、当該配線基板11を用いて製造される半導体装置1の薄型化が可能になる。さらに支持体12を有する配線基板11を用いて半導体装置1を製造することによって、配線基板11のハンドリングを容易にすることができる。また、配線基板11は剥離層13の上に金属薄膜層14が積層されているため、積層体31及び半導体チップ32にレーザー光のエネルギーが伝達することを抑制できる。
また、上述したように、支持体12の線膨張係数は、−1ppm/℃以上10ppm/℃以下であることが好ましい。この場合、半導体チップ32はシリコン基板等の無機物を主成分とした基板によって製造されているので、半導体チップ32の線膨張係数と支持体12の線膨張係数とが互いに近い値となる。このため、配線基板11に半導体チップ32を搭載した際に発生する位置ずれを抑制することができる。したがって、半導体チップ32が配線基板11に搭載不可能となること、及び半導体チップ32と配線基板11とを接合する部分が破壊することが抑制される。
また、支持体12はガラス基板であることが好ましい。この場合、支持体12を安価で強度を高くすると共に、支持体12の大型化が容易にできる。また、支持体12の表面の粗さを容易に調整することができる。
支持体12の主面12aの最大高さ粗さRzは、0.01μm以上5μm以下であることが好ましい。この場合、支持体12上に設けられる積層体31の凹凸が小さくなるため、配線パターン19の断線及び短絡等を抑制できる。
また、剥離層13の厚さは、0.1μm以上10μm以下であることが好ましい。0.1μm未満では、支持体と積層体の密着力が弱くなり、レーザー光を照射する前に剥離するおそれがある。10μmを越える場合は、レーザー光の照射によって、剥離層を分解・除去しきれないおそれがある。
また、積層体31の厚さは、0.001mm以上1mm以下であることが好ましい。この場合、積層体31における配線パターン19を第1樹脂層15及び第2樹脂層20によって保護できると共に、配線基板11の反りを抑制できる。
また、光はレーザー光であることが好ましい。この場合、剥離層13内の樹脂を分解するために必要な熱エネルギーを十分に加えることができる。また、剥離層13上には金属薄膜層14があるため、半導体チップ32にレーザー光Lによるダメージを与えずに剥離層13内の樹脂を分解できる。
また、本実施形態に係る配線基板11を用いて製造される半導体装置1は、支持体12が除去された積層体31と、表面22aに突起電極33が設けられており、当該突起電極33を介して積層体31の配線パターン19に接続される半導体チップ32と、を備えている。この半導体装置1では、半導体チップ32と外部接続部材である積層体31とが別々に製造されているため、半導体装置1の製造効率が改善される。また、配線基板11における支持体12が積層体31から除去されていることによって、半導体装置1の薄型化が可能になる。
また、配線パターン19と半導体チップ32とは、はんだを含む接続端子21を介して互いに接続されていてもよい。この場合、配線パターン19と半導体チップ32との間に位置ずれが発生した場合であっても、接続端子21が含むはんだによってずれを埋めることができ、半導体チップ32と積層体31との間に発生する接続不良を抑制できる。また、配線パターン19と半導体チップ32とは、金を含む接続端子21を介して互いに接続されていてもよい。この場合、接続端子の導電性が向上すると共に、当該接続端子の腐食が抑制される。
図8は、変形例にかかる配線基板の製造方法の一例の一部を示す図である。上記実施形態では、金属薄膜層14上に設けた第1樹脂層15に開口部15aを形成し、開口部15a内に接続パッド16を形成する例を説明した。変形例では、セミアディティブ法により、レジスト22を金属薄膜層14上に形成し、金属薄膜層14における露出した部分を厚膜化し、レジスト22を除去する点で、上記実施形態と異なる。
図8(a)に示されるように、支持体12の主面上に剥離層13と、金属薄膜層14とを形成した後、金属薄膜層14上に開口部22aを有するレジスト22を設ける。そして、開口部22aによって露出された金属薄膜層14の一部に、例えばめっき処理を施すことによって当該一部を厚くする。ここで、金属薄膜層14におけるめっき処理等が施されていない相対的に薄い領域を第1領域14bとし、めっき処理等が施された相対的に厚い領域を第2領域14cとする。第1領域14bは、剥離層13及びレジスト22の間に存在する領域である。第2領域14cは、Au、Cu、Ni、Pd等の金属及びこれらの金属を組み合わせて構成されている。また、レジスト22としては、例えばネガ型又はポジ型のフォトレジストが用いられる。
次に、図8(b)に示されるように、第2領域14cの形成後、レジスト22は除去される。レジスト22は、例えばリフトオフによって金属薄膜層14上から除去されてもよいし、エッチングによって除去されてもよい。
次に、図8(c)に示されるように、第1領域14b、第2領域14c上に第1樹脂層15を設けた後、第2領域14c上の第1樹脂層15に開口部15aを形成する。第1樹脂層15は、例えば印刷法、真空プレス法、真空ラミネート法、ロールラミネート法、スピンコート法、ダイコート法、カーテンコート法、ローラーコート法、又はフォトリソグラフィー法等の公知の方法にて形成される。開口部15aは、例えば第1樹脂層15に対してレーザーの照射、又はフォトリソグラフィーを行い、第2領域14c上の第1樹脂層15の一部を除去することによって形成される。
次に、第1樹脂層15及び金属薄膜層14における第2領域14c上にシード層を設け、配線パターン19の形成工程に移るが、この工程以後は上記実施形態と同様であるので、説明は省略する。
図9は、変形例に係る半導体装置の製造方法の一例の一部を説明する図である。変形例における上述した工程を経た後、上記実施形態と同様の工程により配線パターン19、第2樹脂層20及び接続端子21(図示せず)の形成を行い、配線基板11を形成する。次に、上記実施形態と同様に、半導体チップ32を搭載した後、アンダーフィル34、モールド樹脂35を形成し、レーザー光Lの照射によって、支持体12及び剥離層13を除去する。図9(a)は、積層体31から支持体12及び剥離層13を除去した後における半導体チップ32を搭載した積層体31を示す図である。図9(a)では、金属薄膜層14の剥離層13と接していた面14aが露出している。
次に、図9(b)に示されるように、積層体31から金属薄膜層14上のめっき処理を施した部分を残して金属薄膜層14を除去する。積層体31から金属薄膜層14を除去する方法は、ウェットエッチング法、ドライエッチング法等である。金属薄膜層14上のめっき処理を施した部分は、接続パッド16となる。
本発明による配線基板及びこれを用いた半導体装置の製造方法は、上述した実施形態及び変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態及び変形例を適宜組み合わせてもよい。また、積層体31に積層される半導体チップ32は、個片化される配線基板11の領域に複数搭載されてもよい。また、積層体31には、半導体チップ32以外の部材(例えばコンデンサ等の受動部品)が搭載されていてもよい。
また、例えば第1樹脂層15における開口部15aと第2樹脂層20における開口部20aとは、互いに重なっていてもよい。さらに、例えば積層体31における接続端子21は、必ずしも設けられていなくてもよい。
また、配線基板11における配線パターン19は、セミアディティブ法に限らず、例えばサブトラクティブ法又はフルアディティブ法等の公知の方法にて形成される。ここで、サブトラクティブ法とは、Cu層等の導体層上に所望のパターンを有するレジストを形成して不要な導体層をエッチングした後、レジストを剥離して配線パターンを得る方法である。また、フルアディティブ法は、樹脂層上に無電解めっき触媒を吸着させ、所望のパターンのレジストを樹脂層上に形成し、このレジストを絶縁膜として残したまま触媒を活性化させ、無電解めっき法によりレジスト開口部内にCu等の導体を析出させた後、レジストを除去して所望の配線パターンを得る方法である。
また、第2樹脂層20上に、新たな配線パターンと第3樹脂層とを形成してもよい。つまり、積層体31は、樹脂層を3層有してもよい。さらに、上述した配線パターン及び樹脂層の形成を繰り返すことによって、配線パターン及び樹脂層が多数積層された積層体31を形成することもできる。
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(配線基板)
まず、支持体12の主面12a上に剥離層13を形成した。支持体12として、ガラス(OA−10G(日本電気硝子株式会社製)、1.1mm厚)を使用した。支持体12の線膨張係数は、約4ppm/℃であった。支持体12の主面12a上の剥離層13は、3M Light−To−Heat−Conversion(LTHC)Release Coating(住友スリーエム株式会社製)を用いて形成した。剥離層13は、いずれもスピンコート法により形成した。
次に、剥離層13上に金属薄膜層14を形成した。金属薄膜層14は、TiとCuをスパッタすることによって形成した。
次に、セミアディティブ法によって金属薄膜層14上に相対的に厚い領域である第2領域14cを形成した。第2領域14cは、金属薄膜層14上に、Ni、Au、Ni、Cuの順に、電解めっきすることによって形成した。
次に、金属薄膜層14における電解めっき処理が施されていない第1領域14b及び第2領域14c上に第1樹脂層15を設けた後、第2領域14c上の第1樹脂層15に開口部15aを形成した。第1樹脂層15は、真空ラミネート法によって金属薄膜層14の第1領域14b及び第2領域14c上に形成した。第1樹脂層15として、ABF−GX−T31(味の素ファインテクノ株式会社製)を使用した。開口部15aは、レーザー照射により設けた。
次に、セミアディティブ法によって配線パターン19を形成した。配線パターン19の材料はCuとした。また、配線パターン19を形成した後、第2樹脂層20を形成し、開口部20aを第2樹脂層20の一部に設けた。第2樹脂層20は、真空ラミネート法によって第1樹脂層15及び配線パターン19上に形成した。第2樹脂層20として、ABF−GX−T31(味の素ファインテクノ株式会社製)を使用した。開口部20aは、レーザー照射により設けた。
最後に、開口部20a内にOSP処理を施し、接続端子21を形成することによって、積層体31を有する配線基板11を得た。第1樹脂層15、第2樹脂層20及び配線パターン19からなる積層体31の厚さは、約0.07mmだった。
(半導体装置)
次に、得られた配線基板11に半導体チップ32を搭載した。半導体チップ32は、Cuポストの先端にSn−3.5Agはんだ層を形成した突起電極33を有しているものを用いた。また、半導体チップ32の線膨張係数は、約3ppm/℃であった。配線基板11には予めアンダーフィル34を供給しておいた。半導体チップ32の突起電極33と配線基板11の接続端子21との位置合わせを行った後、半導体チップ32を配線基板11に圧着させ、加熱した。この後、半導体チップ32を含む配線基板11の上面を、トランスファーモールド法により、モールド樹脂35を用いて封止した。次に、配線基板11の支持体12側より、直線的に往復させながら支持体全体に1064nmのYAGレーザーを照射した後に、支持体12を配線基板11より取り除いた。
次に、ウェットエッチング法によって、金属薄膜層14を積層体31から除去した。Tiは水酸化カリウムと過酸化水素水との混合溶液、Cuは硫酸と過酸化水素水との混合溶液を用いて除去した。
次に、積層体31の他方の主面31bより、接続パッド16のNiのうち、金属薄膜層14と接触していたものを除去した。金属薄膜層と接触していたNiは、硝酸と過酸化水素水の混合溶液を用いて除去した。金属薄膜層と接触していたNiを除去することによって、Auが露出した。
次に、積層体31の接続パッド16にSn−3Ag−0.5Cuはんだボールを搭載し、外部接続端子41を形成した。この構成体をダイシングテープに貼り付け、ダイシングすることによって、図1に示される半導体装置1を得た。
(X線透視装置による観察)
上記のようにして作成された半導体装置1について、X線透視装置(株式会社ユニハイトシステム製、XVA−160α)にて観察を行った。半導体装置1を観察した結果、半導体チップ32の突起電極33と配線基板11の接続端子21との間には、設計値から約2μmの位置ずれが生じていた。ここで、半導体装置の形成に用いられる配線基板の支持体として、樹脂の中で線膨張係数が比較的低いポリイミド製の支持体を用いた場合、半導体チップの突起電極と当該配線基板の接続端子との間には、通常、設計値から約15μmの位置ずれが生じる。このような支持体の材質による位置ずれの違いは、ポリイミド製の支持体の線膨張係数は約12〜50ppm/℃であり、半導体チップの線膨張係数(約2〜4ppm/℃)と大きく異なるからだと考えられる。したがって、配線基板にガラス製の支持体を用いた方が、樹脂製の支持体を用いるよりも、半導体チップと配線基板との間に発生する位置ずれが小さくなっていることが確認できた。
本発明の配線基板及びこれを用いた半導体装置の製造方法によれば、半導体装置の製造効率の改善及び当該半導体装置の薄型化に供される。
1…半導体装置、11…配線基板、12…支持体、13…剥離層、14…金属薄膜層、15…第1樹脂層、16…接続パッド、17…シード層、18…レジスト、19…配線パターン、20…第2樹脂層、21…接続端子、22…レジスト、31…積層体、32…半導体チップ、33…突起電極、34…アンダーフィル、35…モールド樹脂、41…外部接続端子、42…ダイシングテープ、L…レーザー光。

Claims (11)

  1. 透明性を有する支持体と、
    前記支持体の主面上に設けられ、光の照射により分解可能な樹脂を含む剥離層と、
    前記剥離層の上層に設けられる金属薄膜層と、
    前記金属薄膜層の上層に設けられ、第1樹脂層と、前記第1樹脂層の上層に設けられる第2樹脂層と、前記第1樹脂層及び前記第2樹脂層の層間に設けられる配線パターンとを有する積層体と、
    を備える配線基板。
  2. 前記支持体の線膨張係数は、−1ppm/℃以上10ppm/℃以下である、請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記支持体は、ガラス基板である、請求項1又は2に記載の配線基板。
  4. 前記支持体の前記主面の最大高さ粗さは、0.01μm以上5μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の配線基板。
  5. 前記剥離層の厚さは、0.1μm以上10μm以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の配線基板。
  6. 前記積層体の厚さは、0.001mm以上1mm以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の配線基板。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載される配線基板を準備する工程と、
    前記配線基板の前記積層体に半導体チップを搭載すると共に、前記配線パターンに前記半導体チップを接合する工程と、
    前記支持体を介して前記剥離層に光を照射することによって、前記支持体を前記金属薄膜層及び前記積層体から剥離する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  8. 前記光は、レーザー光である、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記配線パターンに接合された前記半導体チップを封止樹脂で覆う工程を更に備える請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記支持体を前記金属薄膜層及び前記積層体から剥離する工程後、前記積層体から前記金属薄膜層を除去する工程を更に備える請求項7〜9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記支持体を前記金属薄膜層及び前記積層体から剥離する工程後、
    前記積層体に外部接続端子を設ける工程と、
    前記積層体を切断して個片化する工程と、を更に備える請求項7〜10のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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