JP2017168335A - 車両用灯具 - Google Patents

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靖弘 中村
Yasuhiro Nakamura
靖弘 中村
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Abstract

【課題】1つのインナレンズによって広い範囲に光を照射することができる車両用灯具を提供すること。【解決手段】光源であるLED5と、該LED5から入射する光を反射及び屈折させて配光を制御するインナレンズ6を備える車両用灯具1において、前記インナレンズ6に、前記LED5から出射する半値角内の光を光軸AX周りに拡散させて出射させる出射面(拡散面)6dと、半値角外の光を内面反射させる第1反射面6cと、該第1反射面6cで内面反射した光を反射させて光軸AXと交差する方向に出射させる第2反射面7b,8b,9bを形成する。又、本発明に係る車両用灯具1は、前記LED5から出射する半値角内の光によるランプ機能と、半値角外の光によるランプ機能を兼備している。【選択図】図2

Description

本発明は、LED(発光ダイオード)から入射する光の配光を制御するインナレンズを備える車両用灯具に関するものである。
例えば、DRL(Day Running Lamp)やクリアランスランプ等の車両用灯具の光源には、従来のバルブに代えてLEDが使用されつつある。このLEDは、発光効率が高くて長寿命、且つ、省電力等の利点を有する反面、該LEDから出射する光は高い指向性を有するため、この指向性の高い光の配光をインナレンズ等によって制御し、各ランプに要求される配光特性を満足するようにしている。
ところで、特許文献1には、光源に起因する照明の不均一を少ない光学素子で抑制することができる照明光学素子とこれを備える照明装置として図4に示すものが提案されている。
即ち、図4は特許文献1において提案された照明光学素子とこれを備える照明装置の構成を示す図であり、図示の照明装置101は、被照明面である標本面SPの領域A1を面状に照明する装置であって、照明光を出射する光源102と照明光学系103を備えている。
上記照明光学系103は、光源102からの光を標本面SPの領域A1に面状に照射する光学系であって、コンタクトレンズ104と照明光学素子105を備えている。ここで、コンタクトレンズ104は、光源102から出射する光をコリメートして平行光束として照明光学素子105に入射させるものである。又、照明光学素子105は、平行光束として入射する光を標本面SPの領域A1に面状に照射するものであって、その出射面には、光軸AXに直交する方向(図4の上下方向)にそれぞれ光を標本面SPの領域A1に向けて屈折させる複数の屈折面RSが形成されている。
以上のように構成された照明装置101において、光源102から出射してコンタクトレンズ104によって平行光束として照明光学素子105に入射した光は、該照明光学素子105の出射面に形成された複数の屈折面RSによって複数に分割されて標本面SPの領域A1に向けてそれぞれ屈折し、平行光束のまま領域A1に入射する。即ち、照明光学素子105によって複数に分割された光は、標本面SPの領域A1で重なり合う。この結果、配光特性に起因する不均一な光量分布が標本面SPの領域A1において平均化される。
特開2016−025316号公報
しかしながら、図4に示す照明光学素子105を備える照明装置101においては、光源102から出射する光が照明光学素子105の屈折面SRによって複数に分割され、分割された複数の光が屈折によって標本面SPの領域A1で重なり合うため、狭い領域A1だけしか照明することができず、広い範囲を照明することができないという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、1つのインナレンズによって広い範囲に光を照射することができる車両用灯具を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、光源であるLEDと、該LEDから入射する光を反射及び屈折させて配光を制御するインナレンズを備える車両用灯具において、前記インナレンズに、前記LEDから出射する半値角内の光を光軸中心周りに拡散させて出射させる出射面と、半値角外の光を内面反射させる第1反射面と、該第1反射面で内面反射した光を反射させて、光の出射方向のインナレンズに干渉しないように光軸とインナレンズ内部及び/又はインナレンズ付近の外部で交差する方向に出射させる第2反射面を形成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記LEDから出射する半値角内の光によるランプ機能と、半値角外の光によるランプ機能を兼備していることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、LEDから出射してインナレンズに入射する光のうち、半値角内の強い光を該インナレンズの出射面で光軸中心周りに拡散させて出射させることができるとともに、半値角外の弱い光を第1反射面によってインナレンズ内で内面反射させ、この内面反射した光をインナレンズの第2反射面で再び反射させて光の出射方向のインナレンズに干渉しないように光軸とインナレンズ内部及び/又はインナレンズ付近の外部で交差する方向に出射させるようにしたため、1つのインナレンズによって広い範囲に光を照射することができる。
請求項2記載の発明によれば、車両用灯具は、LEDから出射する半値角内の強い光によるランプ機能(例えば、DRL機能)と、半値角外の弱い光によるランプ機能(例えば、クリアランスランプ機能)を兼備しているため、その多機能化及びコンパクト化を図ることができる。
本発明に係る車両用灯具の分解斜視図である。 本発明に係る車両用灯具における1つのランプユニットの光学系の構成を示す平断面図である。 本発明に係る車両用灯具における1つのランプユニットの光出射範囲を示す正面図である。 特許文献1において提案された照明光学素子とこれを備える照明装置の構成を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る車両用灯具の分解斜視図、図2は同車両用灯具における1つのランプユニットの光学系の構成を示す平断面図、図3は同車両用灯具における1つのランプユニットの光出射範囲を示す正面図である。
図1に示す車両用灯具1は、DRL機能とクリアランスランプ機能を兼備する4灯式の灯具であって、ハウジング2に4つのランプユニット3を横方向に並設して構成されている。そして、ハウジング2の背面の各ランプユニット3に対応する4箇所には、矩形平板状の基板4が取り付けられており、各基板4の中央部には、光源であるLED5がその光出射方向が車両前方(図1の斜め右下方向)となるようにそれぞれ実装されている。尚、図示しないが、車両用灯具1は、車両の左右に配置されるコンビネーションヘッドランプのハウジングとその前面開口部を覆う透明なアウタレンズによって画成された灯室内に、ロービーム用ランプやハイビーム用ランプ、ターンシグナルランプ等の他の複数のランプと共に収容されている。
ここで、4灯式の車両用灯具1における1つのランプユニット3の光学系の構成を図2に基づいて説明する。
1つのランプユニット3においては、基板4に実装されたLED5の光出射方向前方(図2の上方)にはインナレンズ6が配置されている、このインナレンズ6は、アクリルやポリカーボネイト等の透明樹脂によって構成されており、LED5に対向する背面の中心部には、光軸AXを中心とする円弧凸曲面状の入射面6aが形成されており、この入射面6aの周囲には、該入射面6aの外周縁から車両後方(図2下方)に向かって開く平坦なテーパ面状の入射面6bが形成されている。そして、この入射面6bの先端の外周縁からは凸曲面状の第1反射面6cが連続するように形成されている。この第1反射面6cは、LED5からインナレンズ6に入射した光の一部を該インナレンズ6内で内面反射させるものであって、光軸AXを中心とする凸状の楕円曲面状を成している。
他方、インナレンズ6の前面の中心部には、光軸AXを中心とする円弧凸曲面状の拡散面6dが形成されている。この拡散面6dは、インナレンズ6に入射した光の一部を拡散しつつ出射させる出射面を兼ねており、その表面にはシボやステップ等の拡散処理が施されている。
そして、インナレンズ6の前面の拡散面6dの周囲には、三角プリズム状の3つのレンズカット7,8,9が同心状に形成されている。これらのレンズカット7,8,9は、その高さが順次高くなるよう段状に形成されており、各レンズカット7,8,9の平坦な内面は出射面7a,8a,9aをそれぞれ構成し、円弧曲面状の外面は、第1反射面6cで内面反射した光を再び反射させる第2反射面7b,8b,9bを構成している。
以上のように構成された光学系を備える各ランプユニット3において、バッテリ等の不図示の電源から基板4を経てLED5に電流が供給されて該LED5が発光すると、その光は、前方に向かって出射する。そして、この光のうち、半値角内の比較的強い光は、図2にL1にて示すように、インナレンズ6の中央の入射面6aから当該インナレンズ6内に入射し、該インナレンズ6内を略平行に拡散面6dまで進み、拡散面6dで光軸AXを中心として周囲に若干拡散しながら図3の中心部の領域Aから車両前方(図2の上方)に向かって出射する。この中心部の領域Aから出射する比較的強い光L1によって当該ランプユニット3はDRL機能を発揮する。
又、LED5から出射する光のうち、半値角外の比較的弱い光は、図2にL2,L3,L4にて示すように、インナレンズ6の平坦な入射面6bから該インナレンズ6内に入射し、インナレンズ6の第1反射面6cで内面反射してレンズカット7,8,9にそれぞれ向かう。そして、レンズカット7,8,9に向かう光L2,L3,L4は、各レンズカット7,8,9の第2反射面7b,8b,9bでそれぞれ反射して出射面7a,8a,9aから光の出射方向のインナレンズ6に干渉しないように光軸AXとインナレンズ6内部及び/又はインナレンズ6付近の外部で交差する方向に向かって出射する。この結果、光L2,L3,L4は、図3に示す領域Aの左右の領域Bから左右に向かって出射し、領域Bから出射する比較弱い光L2,L3,L4によって当該ランプユニット3はクリアランスランプ機能を発揮する。従って、各ランプユニット3において、LED5が発光すると、これらのランプユニット3を備える車両用灯具1は、DRL機能とクリアランスランプ機能を同時に発揮する。ここで言うインナレンズ6の内部とは、最も外部に突出しているレンズカット9より内部のインナレンズ6の拡散面6d上部の空間部を含んでいる。
以上のように、本実施の形態に係る車両用灯具1によれば、LED5から出射してインナレンズ6に入射する光のうち、半値角内の比較的強い光を該インナレンズ6の拡散面6dで光軸AX周りに拡散させて出射させることができるとともに、半値角外の比較的弱い光を第1反射面6cによってインナレンズ6内で内面反射させ、この内面反射した光をインナレンズ6の各レンズカット7,8,9の第2反射面7b,8b,9bで再び反射させて光の出射方向のインナレンズ6に干渉しないように光軸AXとインナレンズ6内部及び/又はインナレンズ6付近で外部で交差する方向に出射させるようにしたため、1つのインナレンズ6によって広い範囲に光を照射することができる。
又、本実施の形態に係る車両用灯具1は、LED5から出射する半値角内の比較的強い光によるDRL機能と、半値角外の比較的弱い光によるクリアランスランプ機能を兼備しているため、その多機能化とコンパクト化を図ることができるという効果も得られる。
尚、以上は、本発明をDRL機能とクリアランス機能を兼備する車両用灯具に対して適用した形態について説明したが、本発明は、LEDから出射する光の配光を制御するインナレンズを備える他の任意の車両用灯具に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 車両用灯具
2 ハウジング
3 ランプユニット
4 基板
5 LED
6 インナレンズ
6a,6b インナレンズの入射面
6c インナレンズの第1反射面
6d インナレンズの拡散面(出射面)
7〜9 インナレンズのレンズカット
7a〜7d インナレンズの第2反射面
A,B 領域
AX 光軸
L1〜L4 光

Claims (2)

  1. 光源であるLEDと、該LEDから入射する光を反射及び屈折させて配光を制御するインナレンズを備える車両用灯具において、
    前記インナレンズに、前記LEDから出射する半値角内の光を光軸中心周りに拡散させて出射させる出射面と、半値角外の光を内面反射させる第1反射面と、該第1反射面で内面反射した光を反射させて、光の出射方向のインナレンズに干渉しないように光軸とインナレンズ内部及び/又はインナレンズ付近の外部で交差する方向に出射させる第2反射面を形成したことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記LEDから出射する半値角内の光によるランプ機能と、半値角外の光によるランプ機能を兼備していることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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