JP2017167670A - 匿名配送による荷物の配送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受取主の情報が印字されていない送り状を発行後、荷主から配送する荷物を集荷する。配送窓口店において、受取主の配送先の情報が印字されたラベルを発行し、これを荷物に貼られた送り状に貼り付けて荷物を配送に供する。荷物に貼られる送り状には、荷主の情報は表示せず、荷物の問い合わせ先の情報を表示しておく。
【選択図】図6
Description
ネットオークションでは、届けられた商品が破損していたなどの理由で落札者が商品の返品を希望する場合にオークションサイトを通じて又は電子メールを利用して直接に出品者と連絡をとることで返品を可能とする手段を講じているため、落札者が匿名配送で届けられた荷物がネットオークションで落札した商品であることが判っていれば、取引相手方である出品者の個人情報を知らなくても不都合はない。
匿名配送を利用して発送元が判らない荷物が一方的に送られてきたときは、荷物に関する問い合わせ先が判らない受取主は対処のしようがなく、荷物の中に荷物の代金の請求書や振込み用紙が封入されていたときには、その代金の支払処理を巡って荷主と受取主の間でトラブルを生じさせる虞もある。
荷物が送られてくることについて心当たりがなく、配達された荷物の送り状に受取主に関する情報のみが表示され、発送元の情報が表示されていないのでは、荷物の受取を躊躇したり拒否したりしたくなるのが受取主の自然な気持ちである。
配送受託者の管理サーバが通信回線を介して接続した取引サーバから荷主と受取主の連絡先を含む荷物配送に必要な情報を受信して配送受託データファイルに登録するステップと、
配送受託者の窓口店に荷主から荷物が持ち込まれたときに通信回線を介して管理サーバと接続した当該窓口店の情報処理端末を操作して荷物の配送依頼を確定するステップと、
前記窓口店の情報処理端末を使用して、少なくとも依頼主控票、貼付票及び売上票を含む送り状であって前記貼付票には受取主を識別する文字情報が表示されず、且つ前記依頼主控票には荷主を識別する文字情報、売上票には受取主を識別する2次元コードがそれぞれ表示された送り状を発行するステップと、
荷主が前記送り状を荷物に貼り付け、配送受託者に荷物を引き渡し、配送受託者が荷主から荷物を預かるのと引き替えに前記発行した送り状の依頼主控票を荷主に渡すステップと、
荷主から預けられた荷物に貼り付けられた前記送り状の売上票に表示された2次元コードの情報を、配送受託者が所持する情報処理端末に取り込み、受取主を識別する文字情報が印字されたラベルを発行して前記貼付票に貼り付けるステップと、
配送受託者が前記貼付票に表示された受取主の識別情報に基づいて受取主まで荷物を配送するステップと、
を含み、各処理ステップを経て荷物を配送することを特徴としている。
具体的には図2に示されるように、荷物配送の受託、荷物の持ち込み、配送手続き、送り状の発行、荷物の引き渡し、ラベルの発行及び配送処理の各処理と手続きを通して荷主から受取主に荷物が配送される。
荷主と受取主を特定する情報は、例えば個人であればその氏名、法人であれば会社名、住所や所在地、電話番号や電子メールアドレスなどの連絡先などの情報であり、予め、荷主と受取主のそれぞれが所有する情報処理端末3,4から通信回線Nを通じて取引サーバに2入力され、取引サーバ2のデータベースに顧客情報として登録される。取引サーバ2は、例えばオークションサイトなどの荷主と受取主の間で物品の売買取引の仲介を司る業者が保有するサーバなどであるが、荷主又は受取主から荷物配送の依頼を受ける配送業者が保有するサーバであってもよい。
管理サーバ1に送信されて登録される荷物配送に必要な情報には、荷主の氏名や名称、住所、電話番号などの連絡先、受取主の氏名や名称、住所、連絡先、配送する物品の内容(品名)、前記受付番号などの情報が含まれる。
なお、荷主が窓口店に荷物を持ち込むことに代えて、荷主がコンビニエンスストアなどの配送業者の取扱店に荷物を持ち込み、配送業者がその取扱店に出向いて集荷する方法、或いは荷主の集荷依頼に基づいて配送業者が荷主宅に出向き、後述の通り、軒先で配送依頼の確定、送り状の発行処理を行なった上で配送業者が荷主から荷物を集荷する方法としてもよい。
詳しくは、管理サーバ1に登録された前記荷物の配送に必要な情報を、通信回線Nを通じて窓口店の情報処理端末5に取り込み、当該情報処理端末5の表示ディスプレィに、配送する荷物の内容や荷主の氏名、住所、電話番号などの個人情報を表示させるとともに、配達希望日と配達時間帯を情報処理端末5から入力することで、送り状を発行するためのデータ処理が確定する。この際、受取主の氏名や住所、電話番号などの個人情報は前記情報処理端末5の表示ディスプレィには表示されず、荷主が受取主の個人情報を知得することはない。
情報処理端末5を操作して情報を入力することで、送り状を発行するためのデータ処理が確定し、窓口店の情報処理端末5に入力された荷物の配達希望日と配達時間帯についての情報は管理サーバ1に送信され、管理サーバ1は該当の荷物についての配送受託データファイルに登録する。
取引サーバ2から荷主の情報処理端末3に2次元データに変換された前記受付番号及びと暗証番号の情報を通知しておき、窓口店の情報処理端末5に装備された2次元データの読み込み及びテキストデータへの変換機能を利用して、荷主の情報処理端末3から前記通知された2次元データを情報処理端末5に取り込むようにすれば、受付番号と暗証番号の情報が一括して情報処理端末5に入力され、情報処理端末5の数字入力キーの操作を省くことができる。
この場合は窓口店の情報処理端末5に入力された荷物の配達希望日と配達時間帯についての情報は管理サーバ1に送信され、管理サーバ1は該当受付番号の配送受託データファイルに登録する。
送り状は、例えばA4の台紙上に、荷主の控えとなる依頼主控票、発送手続きをする窓口店の控えとなる売上票、荷物に貼り付けられる貼付票、配達先である着店の控えとする配達票などの各票をレイアウトし、各票がミシン目に沿って互いに分離し得るように形成された構成のものが用いられ、これをプリンタにセットして送り状の発行処理をすると、前記窓口店の情報処理端末5に取り込まれた荷物の配送に必要な情報と入力された情報のうち、荷主控票に配送する荷物の品名の他に荷主の氏名、住所、電話番号などの荷主を識別する文字情報が印字され、売上票に受取主を識別する2次元コードが印字される。貼付票には、受取主を識別する文字情報は印字されない。
また、各票には予め印刷された又は送り状の印刷の際に印刷された送り状の伝票番号とそのバーコードが表示される。
配送する荷物が薄く、荷物を受取主に引き渡す際に受領証明をとらずに受取主の郵便受けに入れて配達処理を完了する配送形態の場合は、配達票を含まない送り状を用いることができる。
前記の通り、送り状には受取主の個人情報は印字されないので、送り状の発行と荷物の引き渡し処理を通じて荷主が受取主の個人情報を知得することはない。
ラベルの発行は窓口店の配送受託者が所持する、バーコードと2次元コードの読み取り機能とラベル印字機能を装備したPP(携帯情報処理端末)6を用いて行なうことができ、前記送り状に表示された伝票番号のバーコードと売上票に表示された2次元コードをPP6で読み込んで、受取主の氏名や住所、電話番号などの受取主を識別する文字情報が印字されたラベルが発行される。
発行したラベルは、荷主から預かった荷物に貼り付けられた貼付票の所定の位置に貼り付けられる。
PP6で前記伝票番号と2次元コードを読み込み、ラベルを発行することで集荷処理が確定し、PP6に取り込まれた伝票番号と2次元コードの情報は、PP6と通信回線Nを介して接続した窓口店の情報処理端末5を経由して管理サーバ1へと送信され、管理サーバ1は前記配送受託データファイルに登録された荷物配送に必要な情報とともに伝票番号に関連付けて配送情報ファイルに登録する。
前記窓口店の情報処理端末5を操作して行なう配送手続きのデータ処理と送り状の発行の情報処理がPP6に装備されていれば、荷主の集荷依頼に基づいて配送業者が荷主宅に出向き、軒先でPP6を操作して配送依頼の確定、送り状の発行処理を行ない、配送業者が荷主から荷物を集荷するようにしてもよい。
これにより、表示された識別情報を見て、配達された荷物に心当たりがある受取主は荷主についての情報が不明でも安心して荷物を受け取ることができ、配達された荷物に心当たりがない受取主であっても、識別情報を基に表示された電話番号宛てに問い合わせをすることで、受け取った荷物を返品するなどの処置をスムーズに行なうことが可能である。
荷物配送に必要な情報は、荷主の氏名や名称、住所、電話番号などの連絡先、受取主の氏名や名称、住所、連絡先、配送する物品の内容(品名)、前記受付番号などの情報が含まれ、管理サーバ1は受信した情報をデータベースの配送受託データファイルに登録する。
併せて取引サーバ2は、前記受付番号と暗証番号及び両番号を2次元コードに変換したデータを荷主の情報処理端末3に電子メールで通知する。
そして、荷主は情報処理端末3の表示ディスプレィに取引サーバ2から通知された2次元コードを表示させた状態で、窓口店の情報処理端末5のスキャナにかざして2次元コードの情報を情報処理端末5に取り込ませる。
情報処理端末5は、取り込まれた2次元コードを変換して管理サーバ1に送信し、管理サーバ1は配送受託データファイルの該当の受付番号の荷物配送に必要な情報を情報処理端末5に送信してその表示ディスプレィに配送する荷物の内容や荷主の氏名、住所、電話番号などの個人情報を表示させる。
表示された情報が自身のものであることを確認した荷主は、情報処理端末5を操作して、荷物の配達希望日と配達時間帯を入力し、続けて送り状の発行処理を実行する。この際、受取主の氏名や住所、電話番号などの個人情報は前記情報処理端末5の表示ディスプレィには表示されない。
窓口店の情報処理端末5を荷主が操作して配送手続きのデータ処理をすることで送り状を発行するためのデータ処理が確定し、情報処理端末5に入力された荷物の配達希望日と配達時間帯についての情報は管理サーバ1に送信され、管理サーバ1は該当の受付番号の配送受託データファイルに登録する。
また、各票には送り状の伝票番号19aが表示され、売上票12、貼付票13及び配達票14にはそのバーコード19bが表示される。
さらに、売上票12、貼付票13及び配達票14には、オークションサイトの開設業者である「いろは株式会社」を識別情報20である「いろは」の文字が印字されるとともに、貼付票13には荷物の問い合わせ先の電話番号21が表示される。図示した貼付票13に表示されている電話番号21は配送業者の連絡先であるが、これに代えてオークションサイトの開設業者の電話番号が印字されていてもよい。
なお、図4及び図5の売上票12、貼付票13及び配達票14中の「匿名サービス宛先2次元コード」の欄に表示された2次元コードは、台紙10の後述するラベル22の貼り付け位置に予め印刷された図柄である。
窓口店では、荷主との対応終了後、配送受託者が所持するPP6に前記送り状に表示された伝票番号のバーコード19bと売上票12又は配達票14に表示された2次元コード18をPP6で読み込んで、受取主の氏名や住所、電話番号などの受取主を識別する文字情報が印字されたラベル22と、荷物の配達希望日やその時間帯、伝票番号などの文字情報が印字されたラベル23を発行し、図6に示されるように、貼付票13と配達票14の所定の位置に両ラベル22,23を貼り付ける。
PP6で伝票番号の情報19a又は19bと2次元コード18を読み込み、ラベル22,23を発行することで集荷処理が確定し、PP6に取り込まれた情報は、PP6から管理サーバ1へと送信され、管理サーバ1は前記配送受託データファイルに登録され、荷物の配送依頼が確定する。
また、貼付票13には、荷主と受取主以外の第三者の識別情報20と荷物の問い合わせ先の電話番号21が表示されているので、識別情報20を見て、配達された荷物に心当たりがある受取主は荷主についての情報が不明でも安心して荷物を受け取れ、配達された荷物に心当たりがない受取主であっても、前記識別情報20を基に表示された電話番号21宛てに問い合わせをすることで、受け取った荷物を返品するなどの処置をスムーズに行なうことができる。
Claims (2)
- 匿名配送により荷物を荷主から受取主まで配送する方法において、
配送受託者の管理サーバが通信回線を介して接続した取引サーバから荷主と受取主を特定する情報を含む荷物配送に必要な情報を受信して配送受託データファイルに登録するステップと、
配送受託者の窓口店に荷主から荷物が持ち込まれたときに通信回線を介して管理サーバと接続した当該窓口店の情報処理端末を操作して荷物の配送依頼を確定するステップと、
前記窓口店の情報処理端末を使用して、少なくとも依頼主控票、貼付票及び売上票を含む送り状であって前記貼付票には受取主を識別する文字情報が表示されず、且つ前記依頼主控票には荷主を識別する文字情報、売上票には受取主を識別する2次元コードがそれぞれ表示された送り状を発行するステップと、
荷主が前記送り状を荷物に貼り付け、配送受託者に荷物を引き渡し、配送受託者が荷主から荷物を預かるのと引き替えに前記発行した送り状の依頼主控票を荷主に渡すステップと、
荷主から預けられた荷物に貼り付けられた前記送り状の売上票に表示された2次元コードの情報を、配送受託者が所持する情報処理端末に取り込み、受取主を識別する文字情報が印字されたラベルを発行して前記貼付票に貼り付けるステップと、
配送受託者が前記貼付票に表示された受取主の識別情報に基づいて受取主まで荷物を配送するステップと、
を含むことを特徴とする匿名配送による荷物の配送方法。 - 送り状を発行するときに、貼付票に荷主及び受取主以外の第三者の識別情報と荷物の問い合わせ先の電話番号の文字情報が表示されることを特徴とする請求項1に記載の匿名配送による荷物の配送方法。
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