JP2017167103A - 粒子成分分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メッシュ構造体の温度および汚損度を監視することを可能とする。【解決手段】測定対象となるエアロゾルの粒子を捕捉するメッシュ構造体と、前記メッシュ構造体に捕捉された粒子にエネルギー線を照射して、該粒子を脱離させて脱離成分を生じさせるエネルギー線照射部と、前記脱離成分に基づいて粒子の成分および量の少なくともいずれかを分析する分析部と、前記メッシュ構造体に配置されたセンサ用導電膜と、を備える粒子成分分析装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、粒子成分分析装置に関する。
メッシュ部を有する捕捉体に粒子を捕捉して、捕捉された粒子にエネルギー線を照射することによって粒子の脱離成分を生じさせて、脱離成分を分析する粒子成分分析装置が知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 国際公開第2011/114587号
しかし、従来の粒子成分分析装置では、メッシュ構造体の温度または汚損度等の状態を監視することが困難であった。
本発明の第1態様においては、粒子成分分析装置を提供する。粒子成分分析装置は、メッシュ構造体と、エネルギー線照射部と、分析部と、センサ用導電膜とを有してよい。メッシュ構造体は、測定対象となるエアロゾルの粒子を捕捉してよい。エネルギー線照射部は、メッシュ構造体に捕捉された粒子にエネルギー線を照射して、粒子を脱離させて脱離成分を生じさせてよい。分析部は、脱離成分に基づいて粒子の成分および量の少なくともいずれかを分析してよい。センサ用導電膜は、メッシュ構造体に配置されてよい。
粒子成分分析装置は、複数のメッシュ構造体を含んでよい。複数のメッシュ構造体は、予め定められた方向に積層されてよい。センサ用導電膜は、温度測定用導電膜を含んでよい。温度測定用導電膜は、最表層のメッシュ構造体のおもて面以外の、複数のメッシュ構造体のいずれかの面に設けられてよい。粒子成分分析装置は、温度検出部を更に備えてよい。温度検出部は、温度測定用導電膜の電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体の温度を検出してよい。
複数の温度測定用導電膜が、同一のメッシュ構造体の同一面における異なる位置に配置されてよい。粒子成分分析装置は、照射位置検出部を更に備えてよい。照射位置検出部は、複数の温度測定用導電膜のそれぞれの電気抵抗値に基づいて、エネルギー線の照射位置を検出してよい。
複数のメッシュ構造体の各々は、メッシュ部と、支持枠部とを有してよい。支持枠部は、メッシュ部の周囲に位置し、かつ、メッシュ部を支持してよい。複数の温度測定用導電膜が、同一メッシュ構造体の同一面においてメッシュ部を挟んで設けられてよい。粒子成分分析装置は、破損検出部を更に備えてよい。破損検出部は、複数の温度測定用導電膜間の電気抵抗値の変化からメッシュ部の破損を検出してよい。
複数のメッシュ構造体のうち、2以上のメッシュ構造体のそれぞれに、メッシュ部を挟んで設けられた複数の温度測定用導電膜を有してよい。破損検出部は、2以上のメッシュ構造体のそれぞれにおいて、メッシュ部の破損を検出してよい。
複数のメッシュ構造体のうち、2以上のメッシュ構造体のそれぞれに設けられた温度測定用導電膜は、各メッシュ構造体間で設けられる位置が異なってよい。
複数のメッシュ構造体は、第1メッシュ構造体と、第2メッシュ構造体とを含んでよい。第1メッシュ構造体は、第1のメッシュ部が形成されてよい。第2メッシュ構造体は、第2のメッシュ部が形成されてよい。第2のメッシュ部は、空隙率が第1のメッシュ部より小さくてよい。第1メッシュ構造体に設けられたセンサ用導電膜は、温度測定用導電膜を含んでよい。第2メッシュ構造体に設けられたセンサ用導電膜は、複数の汚損検出用導電膜を含んでよい。複数の汚損検出用導電膜は、第2メッシュ構造体の同一面において離間して配置されてよい。
粒子成分分析装置は、汚損判断部を更に備えてよい。汚損判断部は、離間して配置された複数の汚損検出用導電膜間での電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体の汚損状態を判断してよい。
温度測定用導電膜は、温度変化に対する電気抵抗値の変化が複数の汚損検出用導電膜のそれぞれより大きくてよい。
センサ用導電膜は、メッシュ構造体のおもて面に設けられた汚損検出用導電膜を含んでよい。
粒子成分分析装置は複数のメッシュ構造体を含んでよい。複数のメッシュ構造体は、予め定められた方向に積層されてよい。汚損検出用導電膜は、複数の導電膜を含んでよい。複数の導電膜は、最表層のメッシュ構造体のおもて面に離間して配置されてよい。粒子成分分析装置は、汚損判断部を更に備えてよい。汚損判断部は、複数の導電膜間での電気抵抗値に基づいて汚損状態を判断してよい。
複数の導電膜は、離間する距離が異なる複数組の導電膜を含んでよい。
センサ用導電膜は、温度測定用導電膜を更に含んでよい。温度測定用導電膜は、最表層のメッシュ構造体のおもて面以外の、複数のメッシュ構造体のいずれかの面に設けられてよい。粒子成分分析装置は、温度検出部を更に備えてよい。温度検出部は、温度測定用導電膜の電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体の温度を検出してよい。
本発明の第2態様においては、粒子成分分析装置を提供する。粒子成分分析装置は、メッシュ構造体と、エネルギー線照射部と、分析部と、汚損検出部とを備えてよい。メッシュ構造体は、測定対象となるエアロゾルの粒子を捕捉してよい。エネルギー線照射部は、メッシュ構造体に捕捉された粒子にエネルギー線を照射して、粒子を脱離させて脱離成分を生じさせてよい。分析部は、脱離成分に基づいて粒子の成分および量の少なくともいずれかを分析してよい。
汚損検出部は、照明部と、反射光検出部とを含んでよい。照明部は、メッシュ構造体に光を当ててよい。反射光検出部は、メッシュ構造体による反射光を検出してよい。粒子成分分析装置は、汚損判断部を更に備えてよい。汚損判断部は、反射光検出部による検出結果に基づいてメッシュ構造体の汚損状態を判断してよい。
汚損検出部は、静電容量測定部と、汚損判断部とを更に含んでよい。静電容量測定部は、メッシュ構造体に高周波信号を印加してよい。静電容量測定部は、メッシュ構造体の静電容量を測定してよい。粒子成分分析装置は、静電容量測定部による測定結果に基づいてメッシュ構造体の汚損状態を判断してよい。
汚損が予め定められた値以上であると判断された場合に、エネルギー線照射部は、エネルギー線をメッシュ構造体に更に照射して、メッシュ構造体上に残着した成分を加熱してよい。
エネルギー線照射部は、メッシュ構造体上に残着した成分を加熱する場合は、照射強度を高めてよい。
粒子成分分析装置は、走査部を更に備えてよい。走査部は、エネルギー線照射部がメッシュ構造体上に残着した成分を加熱する場合に、エネルギー線をメッシュ構造体上で走査してよい。
粒子成分分析装置は、照射範囲調整部を更に備えてよい。照射範囲調整部は、エネルギー線照射部がメッシュ構造体上に残着した成分を加熱する場合は、エネルギー線の照射範囲を広げてよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1実施形態の粒子成分分析装置100を示す図である。 捕捉体30を構成する複数のメッシュ構造体40を分解した図である。 複数のメッシュ構造体40を積層した状態を示す図である。 1つのメッシュ構造体40を示す図である。 図3AのB‐B'断面を示す図である。 図3AのC‐C'断面を示す図である。 メッシュ構造体40と照射位置検出部84とを示す図である。 メッシュ構造体40と温度検出部82とを示す図である。 メッシュ構造体40と破損検出部86とを示す図である。 他の捕捉体30を構成する複数のメッシュ構造体40を分解した図である。 第2実施形態における捕捉体30を構成する複数のメッシュ構造体40を分解した図である。 メッシュ構造体40と汚損判断部88とを示す図である。 第3実施形態における汚損検出部200を示す概略図である。 第4実施形態における汚損検出部300を示す概略図である。 粒子成分分析装置100による清浄処理を説明する図である。 清浄処理の第1例を説明するフローチャートである。 清浄処理の第2例を説明するフローチャートである。 清浄処理の第2例を説明するフローチャートである。 清浄処理の第4例を説明するフローチャートである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1実施形態の粒子成分分析装置100の概略構成を示す図である。粒子成分分析装置100は、減圧容器20、粒子線生成部22、捕捉体30、エネルギー線照射部50、分析器60、排気部70、制御部80を備える。制御部80は、粒子成分分析装置100と同一筐体内に設けられていてもよく、別途のコンピュータとして設けられていてもよい。本例の粒子成分分析装置100では、捕捉体30に、センサ用導電膜34が設けられている。センサ用導電膜34は、温度測定用導電膜および汚損検出用導電膜の少なくとも一方であってよい。
減圧容器20は、外部に対して減圧された領域を提供するための減圧チャンバである。粒子線生成部22は、エアロゾル中の粒子から粒子線25を生成して射出する。粒子線生成部22は、例えばエアロダイナミックレンズである。粒子線生成部22は、減圧容器20の壁部の一部に設けられる。粒子線生成部22は、減圧容器20の気密性を保ちつつ減圧容器20の壁部を貫通する。粒子線生成部22の一端には、粒子線射出口23が設けられている。
本発明において、「エアロゾル中の粒子の粒子線25」とは、固体または液体で構成された粒子の空力学的特性を利用して、粒子が浮遊した試料ガスから、各粒子が試料ガス中で同じような飛行・移動特性を持つ様にビーム状に離隔濃縮された粒子の粒子線25である。減圧容器20内外の圧力差によって、試料ガスが粒子線生成部22に流入する。粒子線生成部22を通過した粒子はビーム状に収束しつつ、粒子線射出口23を通って、減圧雰囲気側に粒子の粒子線25として射出される。
捕捉体30は、粒子線25中の粒子を捕捉する。捕捉体30は、粒子線25が照射される捕捉面32を有する。捕捉体30は、捕捉面32から予め定められた厚さの部分まではメッシュ状構造を有している。
エネルギー線照射部50は、捕捉体30に向けてエネルギー線54を照射して、捕捉体30に捕捉された粒子を脱離させて脱離成分を生じさせる。本明細書で、「脱離」には、気化、昇華、または脱離反応が含まれる。エネルギー線54は、減圧容器20の壁部の一部に設けられた透光窓26を通過して減圧容器20内の捕捉体30に到達する。エネルギー線54は、捕捉体30の予め定められた範囲に照射される。
エネルギー線54は、捕捉体30に捕捉された粒子を脱離させて、粒子の組成分析に適する脱離成分を生じさせるものであればよく、特に制限されない。エネルギー線54は、例えば、赤外レーザの供給器、可視レーザの供給器、紫外レーザの供給器、X線の供給器、及びイオンビームの供給器により供給されるエネルギー線54である。
分析器60は、脱離成分に基づいて粒子の成分および量の少なくともいずれかを分析する。分析器60は、質量分析計または分光分析装置であってよい。分析器60は、イオン化して供給された粒子の量または成分に応じて分析信号を出力する。分析器60の導入口には、回収筒部62の一端が連結されている。脱離成分が、回収筒部62を通じて回収されて、分析器60内に導入されてよい。
分析器60は、電気信号として受信された分析信号に基づいて演算し、粒子の量を導出してよい。分析器60は、粒子の成分及び成分別の量を導出してよい。分析信号から粒子の成分及び成分別の量を導出する方法は、従来の質量分析計などと同様であるので詳しい説明を省略する。
制御部80は、捕捉体30に設けられたセンサ用導電膜34と電気的に接続されており、センサ用導電膜34からの出力に基づいて種々の処理を行う。制御部80は、温度検出部82、照射位置検出部84、破損検出部86、および汚損判断部88を有してよい。各部の内容については、後述する。
図2Aは、捕捉体30を構成する複数のメッシュ構造体40を分解した図である。図2Bは、複数のメッシュ構造体40を積層した状態を示す図である。図2Aに示す様に、本例の捕捉体30は予め定められた方向に積層された4つのメッシュ構造体40を有する。なお、捕捉体30は5つ以上のメッシュ構造体40を有してもよく、2つまたは3つのメッシュ構造体40を有してもよい。
各々のメッシュ構造体40は、メッシュ部42と、支持枠部44とを有する。支持枠部44は、メッシュ部42の周囲に位置し、かつ、メッシュ部42を支持する。なお、本例のメッシュ構造体40は、加工されたSOI基板である。メッシュ部42は、SOI基板の活性層の厚みを有してよい。SOI基板の活性層とは、絶縁膜上に形成された半導体層を指す。また、支持枠部44はSOI基板の活性層および支持基板の厚みを有してよい。SOI基板の支持基板とは、絶縁膜の下側に形成された半導体基板を指す。メッシュ部42を構成する活性層と支持枠部44を構成する活性層とはつながっていてよい。
本例では、メッシュ構造体40を積層して設ける。これにより、メッシュ部42は、捕捉面32を上面視した場合に所定の面積空隙率を有する。面積空隙率とは、メッシュ部42のおもて面の面積に対する、空隙部分が占める面積の割合である。メッシュ部42における面積空隙率は、80%以上99%以下であってよい。捕捉面32から捕捉体30に入射した粒子は、メッシュ部42の空隙に捕獲される。
本例のメッシュ構造体40は、センサ用導電膜34として、温度測定用導電膜35を有する。温度測定用導電膜35は、温度に応じて電気抵抗値が変化する導電膜であり、測温抵抗体およびサーミスタのいずれかであってよい。本例において、温度測定用導電膜35として測温抵抗体を用いる。本例の温度測定用導電膜35は、支持枠部44に設けられる。これにより、捕捉体30の温度を直接測定することができる。したがって、捕捉体30に支持体金属を設けて、当該支持体金属の温度を温度センサで測定する技術に比べて、より正確に捕捉体30の温度を測定することができる。
温度測定用導電膜35は、メッシュ部42の周囲の支持枠部44に設けられてよい。本例において、温度測定用導電膜35はメッシュ部42近傍の四か所に設けられる。温度測定用導電膜35は、メッシュ構造体40の各々に設けられてよい。ただし、本例では、複数のメッシュ構造体40のうちエネルギー線54に対する最表層に位置するメッシュ構造体40‐1のおもて面には、温度測定用導電膜35が設けられない。本明細書において、捕捉体30の主面のうち粒子線生成部22側の面を「おもて面」とし、反対側の主面を「裏面」と称する。本例において、最表層とは、図2Bに示す様に、最もエネルギー線照射部50に対して近くに位置するメッシュ構造体40‐1である。
メッシュ構造体40‐1の捕捉面32は、種々の物質が付着する。それゆえ、メッシュ構造体40‐1のおもて面に設けられる温度測定用導電膜35は、特性が変化して正確な温度を測定できない場合がある。そこで、本例においては、エネルギー線54に対する最表層に位置するメッシュ構造体40‐1のおもて面以外の、複数のメッシュ構造体40のいずれかの面に設けられた温度測定用導電膜35を用いて、捕捉体30の温度を測定してよい。これにより、より正確に捕捉体30の温度を測定することができる。捕捉体30の温度は、2以上の温度測定用導電膜35が測定した温度の平均値としてよく、任意の1つの温度測定用導電膜35が測定した温度としてもよい。
図2Bに示す様に、本例のエネルギー線54および粒子線25は、捕捉面32に対して傾いて入射する。本例において、積層方向と平行であり且つ捕捉面32に垂直な線41に対して、エネルギー線54は角度α(0度<α<90度)を成し、粒子線25は角度β(0度<β<90度)を成す。角度αおよびβは、捕捉体30による粒子の捕捉率と捕捉体30からの粒子の脱離率とを最適にするよう調整されてよい。
メッシュ構造体40‐1のメッシュ部42に入射した粒子の一部は、当該メッシュ部42に捕捉される。また、メッシュ構造体40‐1のメッシュ部42に入射した粒子の他の一部は、当該メッシュ部42を透過する。ただし、メッシュ構造体40‐1のメッシュ部42を透過した粒子は、メッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐4において捕捉されるまたは跳ね返る。跳ね返る場合においては、粒子は所定の角度をもって跳ね返るので、いずれかのメッシュ構造体40のメッシュ部42において捕捉され得る。これにより、本例の捕捉体30は、エアロゾル試料中の粒子を効率よく捕捉することができる。
図3Aは、1つのメッシュ構造体40を示す図である。なお、図3Aに示すメッシュ構造体40は、エネルギー線54に対する最表層に位置するメッシュ構造体40‐1以外のメッシュ構造体40‐2から40‐4に対応する。
本例のメッシュ部42は、直径3mm以上8mm以下の円形領域である。また、本例の支持枠部44は、縦横の長さが5mm以上10mm以下の矩形であり、厚みが100μm以上300μm以下である。ただし、メッシュ部42および支持枠部44の大きさおよび形状は一例であり、本例の開示内容に限定されるものではない。
メッシュ部42は、格子状に設けられた複数の線部と、複数の線部により規定される複数の開口部とを有する。本例の線部は、1μm以上10μm以下の線幅を有する。また、本例の開口は、一辺が10μm以上100μm以下の正方形の開口を有する。
本例の温度測定用導電膜35は、支持枠部44の活性層に接して設けられた薄膜の測温抵抗体である。薄膜の測温抵抗体は白金(Pt)であってよい。これに代えて、温度測定用導電膜35は、Ni(ニッケル)、Mn(マンガン)、Co(コバルト)およびFe(鉄)等の酸化物を混合して焼結したNTCサーミスタ(Negative Temperature Coefficient Thermistor)であってよい。
図3Bは、図3AのB‐B'断面を示す図である。本例のメッシュ部42は、SOI基板45の活性層46に形成される。図3BにおいてはBOX層(埋め込み酸化層)47を記載していないが、メッシュ部42にはBOX層47を残してもよい。本例の支持枠部44は、活性層46、BOX層47および支持基板48に形成される。支持枠部44は、メッシュ部42が設けられる領域の支持基板48を部分的に除去することにより形成されてよい。
本例の温度測定用導電膜35であるPt薄膜は、支持枠部44の捕捉面32上にスパッタリング形成されてよい。本例のPt薄膜は、捕捉面32より突出して設けられる。ただし、他の例においては、捕捉面32に所定の形状を有する凹部を設けて、当該凹部にPt薄膜を埋め込んで設けてもよい。これにより、Pt薄膜が捕捉面32から突出しない様にしてよい。当該他の例においては、Pt薄膜を設けた後の捕捉面32が平坦な表面となるので、メッシュ構造体40が積層された場合においてメッシュ構造体40間の隙間を無くすことができる。これにより、エアロゾル試料中の粒子をさらに効率よく捕捉することができる。
図3Cは、図3AのC‐C'断面を示す図である。本例において、温度測定用導電膜35の直下には一対のビア37が設けられる。温度測定用導電膜35から伸びる配線36は、ビア37を延在してよい。複数のメッシュ構造体40は、上層に位置するメッシュ構造体40の配線36を通すビア37を有してもよい。なお、本例において上層とは、最表層により近いメッシュ構造体40を意味する。例えば、メッシュ構造体40‐2は、メッシュ構造体40‐3よりも上層に位置する。また、本例において、上層の反対を下層と表現する。
本例では、配線36は捕捉体30の側面に露出することなく、最下層のメッシュ構造体40の支持枠部44の底面から捕捉体30の外部へ導出される。これにより、メッシュ構造体40間に配線36を挟まなくてよい。それゆえ、メッシュ構造体40間に配線36の厚みに相当する隙間ができるのを防ぐことができる。したがって、本例の捕捉体30は、メッシュ構造体40間にすき間がある場合と比較して、エアロゾル試料中の粒子を効率よく捕捉することができる。
図4は、メッシュ構造体40と照射位置検出部84とを示す図である。図4に示すメッシュ構造体40は、エネルギー線54に対する最表層に位置するメッシュ構造体40‐1以外のメッシュ構造体40‐2から40‐4に対応する。温度測定用導電膜35として、複数の温度測定用導電膜35‐1〜35‐4が配置される。複数の温度測定用導電膜35‐1〜35‐4は、同一のメッシュ構造体40の同一面における異なる位置に配置される。
本例では、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4が、エネルギー線54の照射位置であるメッシュ部42を取り囲む様に配置される。4つの温度測定用導電膜35‐1〜35‐4は、メッシュ構造体40の4辺にそって配置されてよい。本例では、温度測定用導電膜35‐1と温度測定用導電膜35‐3とは、X方向に離間して配列され、温度測定用導電膜35‐2と温度測定用導電膜35‐4とは、Y方向に離間して配列される。
制御部80は、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4からの信号を受信する。照射位置検出部84は、複数の温度測定用導電膜35‐1〜35‐4のそれぞれの電気抵抗値に基づいて、エネルギー線54の照射位置を検出する。照射位置検出部84は、複数の温度測定用導電膜35‐1〜35‐4のそれぞれの電気抵抗値に基づいて、メッシュ構造体40上の温度分布を求め、温度分布からエネルギー線54の照射位置を検出してよい。例えば、X方向に離間して配置された複数の温度測定用導電膜35‐1、35‐3間の電気抵抗値の差から、エネルギー線の照射位置のX方向における位置ずれの有無または位置ずれの程度を検出する。同様に、Y方向に離間して配置された複数の温度測定用導電膜35‐2、35‐4間の電気抵抗値の差分などから、Y方向の位置ずれの有無等を検出してよい。
照射位置検出部84は、複数の温度測定用導電膜35間の電気抵抗値の差に応じた照射位置の位置ずれ量のテーブルを予め記憶してよい。照射位置検出部84は、複数の温度測定用導電膜35間の電気抵抗値の差から照射位置の位置ずれ量へ変換するための関数を記憶していてもよい。
照射位置検出部84は、検出されたエネルギー線照射位置に基づいて、エネルギー線54の照射位置を修正するように制御してよい。粒子成分分析装置100は、照射位置調整部150を有する。照射位置調整部150は、エネルギー線照射部50の照射方向を調整するアクチュエータであってよい。照射位置検出部84は、複数の温度測定用導電膜35‐1から35‐4の電気抵抗値の検出結果に基づいて、照射位置調整部150に対して位置修正指示を送信してよい。
本例によれば、実際のメッシュ構造体40の温度検出結果に基づいて、エネルギー線照射位置を調整することができる。本例では、各温度測定用導電膜35の電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体40の温度が検出される。したがって、照射位置検出部84は、温度測定用導電膜35の電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体40の温度を検出する温度検出部82としても機能している。
図5は、温度検出部82による処理を説明する概略構成図である。図5では、制御部80が、温度測定用導電膜35‐1から信号を受信する場合を例示している。制御部80は、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4からの信号をそれぞれ受信してよい。温度検出部82は、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4の電気抵抗値に基づいて、それぞれの温度測定用導電膜35の温度を検出する。そして、温度検出部82は、温度検出結果に基づいて、エネルギー線照射部50の出力を制御してよい。
温度検出部82は、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4の電気抵抗値に応じた温度の値のテーブルを予め記憶してよい。温度検出部82は、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4の電気抵抗値から温度の値へ変換するための関数を記憶していてもよい。
図6は、メッシュ構造体40と破損検出部86とを示す図である。図6に示すメッシュ構造体40は、図4で示したものと同様である。温度測定用導電膜35として、複数の温度測定用導電膜35‐1〜35‐4が配置される。複数の温度測定用導電膜35‐1〜35‐4は、同一のメッシュ構造体40の同一面において、メッシュ部42を挟んで支持枠部44に設けられる。
本例では、X方向に離間する1対の温度測定用導電膜35‐1および温度測定用導電膜35‐3と、Y方向に離間する1対の温度測定用導電膜35‐2および温度測定用導電膜35‐4とによって、メッシュ部42が挟まれている。しかし、本例と異なり、1対の温度測定用導電膜35‐1および温度測定用導電膜35‐3だけを配置してもよく、特に、温度測定用導電膜35の数は、制限されない。
本例では、破損検出部86は、メッシュ部42を挟んで設けられた複数の温度測定用導電膜35‐1、35‐3間の電気抵抗値の変化、または複数の温度測定用導電膜35‐2、35‐4間の電気抵抗値の変化からメッシュ部42の破損を検出する。メッシュ部42が破損すると、複数の温度測定用導電膜35‐1および35‐3の間での導電経路が変換するため、電気抵抗値が変化する。したがって、電気抵抗値の変化によって、メッシュ部42の破損状況を検出することができる。
捕捉体30が、積層された複数のメッシュ構造体40を有する場合、2以上のメッシュ構造体40のそれぞれに、メッシュ部42を挟んで設けられた複数の温度測定用導電膜35を有してよい。この場合、破損検出部86は、2以上のメッシュ構造体40のそれぞれにおいて、メッシュ部42の破損を検出することができる。ただし、積層される複数のメッシュ構造体40のすべてにおいて、温度測定用導電膜35を設けなくともよい。
本例によれば、メッシュ部42の破損を検出することができるので、捕捉体30の交換時期を知ることができる。また、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4を、温度検出用のみならず、メッシュ部42の破損検出用として兼用できる。
図7は、他の捕捉体30を構成する複数のメッシュ構造体40を分解した図である。本例の捕捉体30は、メッシュ構造体40における温度測定用導電膜35の配置を除いて同様である。したがって、同じ構成について繰り返しの説明を省略し、同じ構成については同一の符号を用いて説明する。図7に示す様に、本例の捕捉体30は、予め定められた方向に積層された5つのメッシュ構造体40を有する。なお、捕捉体30に含まれるメッシュ構造体40の数は、5つの場合に限定されない。本例においては、エネルギー線54に対する最表層に位置するメッシュ構造体40‐1以外の少なくともいずれかのメッシュ構造体40に温度測定用導電膜35が設けられている。
本例では、2以上のメッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐5のそれぞれに設けられた温度測定用導電膜35‐1〜35‐4は、各メッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐5で設けられる面内位置が異なる。例えば、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4は、各メッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐5の異なる辺に配置される。
各メッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐5において、温度測定用導電膜35‐1〜35‐4が設けられる位置が異なることによって、複数のメッシュ構造体40間でビア37の位置が異なるように配置することができる。したがって、各温度測定用導電膜35‐1〜35‐4の配線36を異なる位置のビア37を介して外部へ導出しやすくできる。本例では、各メッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐5に一つずつ温度測定用導電膜35が配置されているが、この場合に限られず、各メッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐5に複数の温度測定用導電膜35が配置されていてもよい。また、積層される複数のメッシュ構造体40‐2〜メッシュ構造体40‐5のすべてにおいて、温度測定用導電膜35を設けなくともよい。
図8は、第2実施形態における捕捉体30を構成する複数のメッシュ構造体40を分解した図である。本例の捕捉体30は予め定められた方向に積層された4つのメッシュ構造体40を有する。図2Aおよび図2Bに示される第1実施形態においては、最表層に位置するメッシュ構造体40‐1のおもて面には、センサ用導電膜34が設けられていない。これに対し、本実施形態における捕捉体30においては、センサ用導電膜34として、汚損検出用導電膜95および汚損検出用導電膜96を有する。汚損検出用導電膜95および汚損検出用導電膜96が設けられる点を除いて、本例の粒子成分分析装置100に用いられる捕捉体30の構成は、第1実施形態の場合と同様である。したがって、同様の構成についての繰り返しの説明を省略し、同様の部材には、同じ符号を用いて説明する。
汚損検出用導電膜95および汚損検出用導電膜96は、最表層のメッシュ構造体40‐1のおもて面に離間して配置された複数の導電膜である。汚損検出用導電膜95、96は、離間する距離が異なる複数組の汚損検出用導電膜95、96を含んでよい。本例では、第1組の汚損検出用導電膜95‐1、96‐1、第2組の汚損検出用導電膜95‐2、96‐2、第3組の汚損検出用導電膜95‐3、96‐3、および第4組の汚損検出用導電膜95‐4、96‐4が含まれる。ただし、捕捉体30は5組以上の汚損検出用導電膜95、96を有してよい。
本例では、最表層のメッシュ構造体40‐1以外のメッシュ構造体40‐2から40‐4においては、図2A、図2Bおよび図3Aに示されるように、温度測定用導電膜35が配置される。しかし、積層されている複数のメッシュ構造体40‐1〜40‐4において、温度測定用導電膜35を配置したメッシュ構造体40と汚損検出用導電膜95、96を配置したメッシュ構造体40との積層順序は、この場合に限られない。1枚のメッシュ構造体40のおもて面に汚損検出用導電膜95、96を配置し、裏面に温度測定用導電膜35を配置してもよい。
また、複数のメッシュ構造体40‐1〜40‐4の空隙率に応じて、温度測定用導電膜35を配置するか、汚損検出用導電膜95、96を配置するかを決定してよい。複数のメッシュ構造体40‐1〜40‐4は、空隙率が異なる少なくとも2つのメッシュ構造体を含んでよい。特に、おもて面側に第1メッシュ構造体40を1層または複数層配置し、裏面側に、第2メッシュ構造体40を1層または複数層配置してよい。第1メッシュ構造体40は、比較的空隙率が大きい第1のメッシュ部42が形成されてよく、第2メッシュ構造体40は、第1のメッシュ部42より小さい第2のメッシュ部42が形成されてよい。
第1メッシュ構造体40には、温度測定用導電膜35を配置し、第2のメッシュ構造体40には、汚損検出用導電膜95、96を配置してもよい。空隙率が小さくなるほど汚損による影響が大きいことを考慮して、汚損による影響が大きいメッシュ構造体40について特に汚損を監視できる。
図9は、メッシュ構造体40と汚損判断部88とを示す図である。図9に示されるメッシュ構造体40は、例えば、エネルギー線54に対する最表層に位置するメッシュ構造体40‐1に対応する。本例では、第1組の汚損検出用導電膜95‐1、96‐1の離間距離がd1、第2組の汚損検出用導電膜95‐2、96‐2の離間距離がd2、第3組の汚損検出用導電膜95‐3、96‐3の離間距離がd3、および第4組の汚損検出用導電膜95‐4、96‐4の離間距離がd4と設定されており、d1<d2<d3<d4である。
離間して設けられた汚損検出用導電膜95、96の間の電気抵抗値は、汚損によって変化する。特に、ブラックカーボンなど導電性物質を含む場合には、汚損レベルが高くなると電気抵抗値が低下する。したがって、汚損判断部88は、離間して配置された複数の汚損検出用導電膜95、96間での電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体40の汚損状態を判断する。汚損レベルが高くなり、第1組の汚損検出用導電膜95‐1、96‐1間が付着物により短絡すると、それ以上は電気抵抗値が変化しづらくなる。同様に、汚損レベルが高くなるにつれて、第2組から第4組についても、離間距離が短い組から順に電気抵抗値が変化しづらくなる。本例では、複数の汚損検出用導電膜95,96は、離間する距離が異なる複数組の導電膜を含むので、離間する距離が同一の導電膜のみを含む場合と比べて広い計測範囲で汚損のレベルを判断することができる。
本例によれば、汚損検出用導電膜95、96は、メッシュ構造体40上に設けられる。これにより、捕捉体30の汚損の度合いを直接測定することができる。したがって、汚損の有無にかかわらず定期的に捕捉体30を交換する必要がなくなり、捕捉体30の交換時期を適切に判断することができる。
本例では、汚損検出用導電膜95および汚損検出用導電膜96は、温度測定用導電膜35より小さくてよい。温度測定用導電膜35は、温度変化による導電膜自体の抵抗変化を観測するので、導電膜自体を比較的長くした方が電気抵抗変化の検出感度を高くできる。一方、本例では、汚損検出用導電膜95と汚損検出用導電膜96との間のメッシュ構造体40表面における電気抵抗変化を測定するので、導電膜自体を長くする必要がない。また、温度測定用導電膜35は、検出感度の向上のために、温度変化に対する電気抵抗値の変化が汚損検出用導電膜95と汚損検出用導電膜96より大きくてよい。
一方、汚損検出用導電膜95と汚損検出用導電膜96は、電極として機能するので、Ni‐Cu合金などの温度変化に対する電気抵抗値の変化が小さい導電材料で形成してよい。図8および図9では、汚損検出用導電膜95と汚損検出用導電膜96との間のメッシュ構造体40表面における電気抵抗変化を測定したが、本例は、この場合に限られない。汚損検出用導電膜自体の汚損による抵抗変化を検出するようにしてもよい。
同一のメッシュ構造体40の同一面において、離間して配置された温度測定用導電膜35‐1および温度測定用導電膜35‐2を、汚損検出用導電膜95および汚損検出用導電膜96として用いてもよい。具体的には、図6において、複数の温度測定用導電膜35間の電気抵抗値の変化からメッシュ部42の破損を検出する場合と同様の処理による。複数の温度測定用導電膜35間の電気抵抗値の変化から、汚損を判断してよい。この場合は、図6に示さる場合と異なり、同一のメッシュ構造体40の同一面において、メッシュ部42を挟まない様に、複数の温度測定用導電膜35を配置してよい。
第2実施形態において、汚損検出用導電膜95、96は、汚損を検出する汚損検出部として用いられている。しかし、粒子成分分析装置100は、汚損検出部として、汚損検出用導電膜95、96以外のセンサを用いてよい。図10は、第3実施形態における汚損検出部200を示す概略図である。
本例の汚損検出部200は、照明部210および反射光検出部220を備える。照明部210は、メッシュ構造体40に光212を当てる。照明部210は、白熱光を照射するものであってもよく、予め定められた波長の光を照射するものであってもよい。照明部210は、捕捉体30の捕捉面32に光212を照射してよく、特に、最表層に位置するメッシュ構造体40‐1のおもて面に光212を照射してよい。反射光検出部220は、メッシュ構造体40からの反射光214を検出する。
汚損判断部288は、反射光検出部220から検出結果を受信する。汚損判断部288は、反射光検出部220による検出結果に基づいて、メッシュ構造体40の汚損状態を判断する。具体的には、汚損判断部288は、反射光強度に基づいてメッシュ構造体40の汚損状態を判断してよい。汚損判断部288は、反射光強度の各値に応じた汚損レベルのテーブルを予め記憶してよい。汚損判断部288は、反射光強度の値から汚損レベルへ変換するための関数を記憶していてもよい。本例によっても、捕捉体30の汚損の度合いを直接測定することができる。したがって、捕捉体30の交換時期を適切に判断することができる。
図11は、第4実施形態における汚損検出部300を示す概略図である。本例の汚損検出部300は、積層された複数のメッシュ構造体40のそれぞれの汚損状態を検出してもよく、最表層に位置するメッシュ構造体40‐1のおもて面の表面の汚損状態を検出してもよい。本例の汚損検出部300は、高周波信号印加部310および静電容量測定部320を備える。
高周波信号印加部310は、測定対象のメッシュ構造体40に高周波信号を印加する。静電容量測定部320は、メッシュ構造体40の静電容量を測定する。静電容量測定部320は、検出回路として発振回路を利用してよい。メッシュ構造体40の静電容量は、測定対象のメッシュ構造体40の汚損レベルによって変化する。メッシュ構造体40上の付着物が多くなって、汚損層が厚くなるほど、静電容量の変化が大きくなる。静電容量が変化すると、静電容量測定部320内の発振回路の発振周波数が変化する。
汚損判断部388は、静電容量測定部320から検出結果を受信する。汚損判断部388は、静電容量測定部320による測定結果に基づいてメッシュ構造体40の汚損状態を判断する。汚損判断部388は、発振回路における静電容量の変化に対応する発振周波数に基づいて、メッシュ構造体40の汚損状態を判断してよい。具体的には、汚損判断部388は、発振周波数の値または発振周波数の変化値に応じた汚損レベルのテーブルを予め記憶してよい。したがって、静電容量測定部による測定結果に基づいてメッシュ構造体の汚損状態を判断することには、上記の発振周波数に基づいて、メッシュ構造体40の汚損状態を判断することが含まれる。
第2から第4実施形態に示される汚損判断部による判断結果に応じて、捕捉体30に残着した成分を高温に加熱して捕捉体30を清浄な状態にしてもよい。粒子成分分析装置100において、図1に示した様に、エネルギー線照射部50がエネルギー線54を捕捉体30に照射することによって、粒子が捕捉体30から脱離すると、次の粒子を採集および集積して捕捉できる状態になる。このときに、粒子が完全に脱離できずに捕捉体30上に残渣として残存すると、新たに採集したエアロゾル中の粒子と、残渣による粒子とが混合してしまい、誤差要因となる。
したがって、微粒子の粒子線の照射や分析を行なう操作モードとは別に、脱離成分を生じさせるエネルギー線54を捕捉体30に更に照射して、捕捉体30に残着した成分を加熱して、捕捉体30をより完全に清浄化する清浄処理を実行してよい。
図12は、粒子成分分析装置100による清浄処理を説明する図である。本例の粒子成分分析装置100は、エネルギー線照射部50に加えて、走査部410、照射範囲調整部420を備えてよい。なお、走査部410および照射範囲調整部420は省略してよい。走査部410は、エネルギー線照射部50の照射位置を走査するアクチュエータである。照射範囲調整部420は、エネルギー線照射部50の照射範囲を調整するものである。
図13は、粒子成分分析装置100による清浄処理の第1例を説明するフローチャートである。なお、フローチャートに示される処理は、制御部80の制御に基づいて実行されてよい。具体的には、汚損判断部88、288、388によって実行されてよい。制御部80は、汚損が予め定められた量以上か否かを判断する(ステップS100)。汚損が所定量に満たなければ、エアロゾル中の粒子のサンプリングを開始する(ステップS101)。この場合、制御部80は、通常の分析処理を実行するように制御する。
一方、汚損が所定量以上であると判断される場合(ステップS100:YES)、そのまま分析処理を実行しても残渣の影響を受ける。したがって、粒子のサンプリングを一旦停止する(ステップS102)。制御部80は、エネルギー線照射部50から照射されるエネルギー線54の照射強度を、通常の分析処理時より高く設定する(ステップS103)。なお、一つのエネルギー線照射部50の照射強度を高くする代わりに、より高い照射強度を有する別のエネルギー線照射部に切り換えるように設定してもよい。エネルギー線照射部50は、通常の分析処理時より高い照射強度のエネルギー線54をメッシュ構造体40上に照射する(ステップS104)。これにより、エネルギー線照射部50は、エネルギー線54をメッシュ構造体40に更に照射して、メッシュ構造体40上に残着した成分を加熱することができる。
図14は、清浄処理の第2例を説明するフローチャートである。図14のフローチャートの処理は、図13のフローチャートの処理に加えて、さらにエネルギー線54の照射範囲を広げる処理(ステップS204)が加えられている。したがって、同様の処理について詳しい説明は省略する。メッシュ構造体4のメッシュ部42において、計測のたびにエネルギー線54の照射を受けている領域では、粒子は十分に脱離していることが多い。一方、計測のたびにエネルギー線54の照射を受けている領域の周辺の領域に残渣が存在する場合があり、周辺領域に残留した残渣が徐々に脱離して計測誤差に影響する場合がある。
図14に示される例では、計測のたびにエネルギー線54の照射を受けている領域より広い領域に、エネルギー線の照射領域を広げる。エネルギー線照射部の焦点を調整することによって、スポット径を大きくしてよい。この場合、スポット径が大きくなることよる強度不足を補う様に、エネルギー線の強度を高く設定してよい(ステップS203)。
図15は、清浄処理の第3例を説明するフローチャートである。図15のフローチャートの処理は、エネルギー線照射部50がメッシュ構造体40上に残着した成分を加熱する場合に、エネルギー線54をメッシュ構造体40上で走査する処理が加えられている(ステップS304)なお、図15の処理においても、図13および図14の処理と同様に、エネルギー線54の強度を高く設定してもよい。本例においても、エネルギー線54をメッシュ構造体40上で走査することによって、計測のたびにエネルギー線54の照射を受けている領域より広い領域に残留する残渣を除去することができる。
図16は、清浄処理の第4例を説明するフローチャートである。図16のフローチャートの処理では、制御部80は、汚損が予め定められた量以上か否かを判断するのみならず(ステップS400)、粒子成分分析装置100による粒子の濃度検出結果が予め定められた値以上か否かについても判断する(ステップS402)。これにより、急激に大量の粒子が粒子成分分析装置100内に取り込まれたタイミングで、粒子のサンプリングを停止して、清浄処理(ステップS403)を実行することができる。
清浄処理は、図13のステップS102からステップS104の処理、図14のステップS202からステップS205の処理、またはステップS302からステップS304の処理が含まれてよい。したがって、これらの処理について繰り返しの説明は省略する。なお、図13から図16に示された処理に加えて、汚損状況の検知結果によらず、一定周期で、清浄処理を実行してもよい。
本実施形態の実施形態の粒子成分分析装置100によれば、実際に汚損状態を検出して、汚損が予め定められた所定量以上の場合に、清浄処理を実行する。したがって、一定周期でのみ清浄処理を実行する場合と比べて、汚損の具合によって清浄処理の実行頻度が調整される。汚損のレベルが所定値より高い場合には、実行周期を待たずに、清浄処理を実行するので、誤差影響を小さくすることが可能になる。また、汚損のレベルが誤差に影響する水準より低いにもかかわらず、頻繁に清浄処理が介在して、粒子のサンプリングを中断してしまうことを防ぐことができる。
本明細書における各実施形態は、適宜組み合わせることができる。以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須であることを意味するものではない。
20・・減圧容器、22・・粒子線生成部、23・・粒子線射出口、25・・粒子線、26・・透光窓、30・・捕捉体、32・・捕捉面、34・・センサ用導電膜、35・・温度測定用導電膜、36・・配線、37・・ビア、40・・メッシュ構造体、41・・線、42・・メッシュ部、44・・支持枠部、45・・SOI基板、46・・活性層、47・・BOX層、48・・支持基板、50・・エネルギー線照射部、54・・エネルギー線、60・・分析器、62・・回収筒部、70・・排気部、80・・制御部、82・・温度検出部、84・・照射位置検出部、86・・破損検出部、88・・汚損判断部、95・・汚損検出用導電膜、96・・汚損検出用導電膜、100・・粒子成分分析装置、150・・照射位置調整部、200・・汚損検出部、210・・照明部、212・・光、214・・反射光、220・・反射光検出部、288・・汚損判断部、300・・汚損検出部、310・・高周波信号印加部、320・・静電容量測定部、388・・汚損判断部、410・・走査部、420・・照射範囲調整部

Claims (19)

  1. 測定対象となるエアロゾルの粒子を捕捉するメッシュ構造体と、
    前記メッシュ構造体に捕捉された粒子にエネルギー線を照射して、該粒子を脱離させて脱離成分を生じさせるエネルギー線照射部と、
    前記脱離成分に基づいて粒子の成分および量の少なくともいずれかを分析する分析部と、
    前記メッシュ構造体に配置されたセンサ用導電膜と、を備える粒子成分分析装置。
  2. 前記粒子成分分析装置は、予め定められた方向に積層された複数の前記メッシュ構造体を含み、
    前記センサ用導電膜は、最表層のメッシュ構造体のおもて面以外の、複数のメッシュ構造体のいずれかの面に設けられた温度測定用導電膜を含み、
    前記粒子成分分析装置は、前記温度測定用導電膜の電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体の温度を検出する温度検出部を更に備える
    請求項1に記載の粒子成分分析装置。
  3. 複数の前記温度測定用導電膜が、同一のメッシュ構造体の同一面における異なる位置に配置され、
    前記粒子成分分析装置は、複数の前記温度測定用導電膜のそれぞれの電気抵抗値に基づいて、前記エネルギー線の照射位置を検出する照射位置検出部を更に備える
    請求項2に記載の粒子成分分析装置。
  4. 前記複数のメッシュ構造体の各々は、
    メッシュ部と、
    前記メッシュ部の周囲に位置し、かつ、前記メッシュ部を支持する支持枠部と
    を有し、
    複数の前記温度測定用導電膜が、同一メッシュ構造体の同一面において前記メッシュ部を挟んで設けられ、
    前記粒子成分分析装置は、複数の前記温度測定用導電膜間の電気抵抗値の変化から前記メッシュ部の破損を検出する破損検出部を更に備える
    請求項2に記載の粒子成分分析装置。
  5. 前記複数のメッシュ構造体のうち、2以上のメッシュ構造体のそれぞれに、前記メッシュ部を挟んで設けられた複数の温度測定用導電膜を有し、
    前記破損検出部は、前記2以上のメッシュ構造体のそれぞれにおいて、前記メッシュ部の破損を検出する
    請求項4に記載の粒子成分分析装置。
  6. 前記複数のメッシュ構造体のうち、2以上のメッシュ構造体のそれぞれに設けられた温度測定用導電膜は、各メッシュ構造体間で設けられる位置が異なる
    請求項2に記載の粒子成分分析装置。
  7. 前記複数のメッシュ構造体は、第1のメッシュ部が形成された第1メッシュ構造体と、空隙率が前記第1のメッシュ部より小さい第2のメッシュ部が形成された第2メッシュ構造体とを含み、
    前記第1メッシュ構造体に設けられたセンサ用導電膜は、前記温度測定用導電膜を含み、
    前記第2メッシュ構造体に設けられたセンサ用導電膜は、前記第2メッシュ構造体の同一面において離間して配置された複数の汚損検出用導電膜を含み、
    前記粒子成分分析装置は、離間して配置された複数の汚損検出用導電膜間での電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体の汚損状態を判断する汚損判断部を更に備える、
    請求項2に記載の粒子成分分析装置。
  8. 前記温度測定用導電膜は、温度変化に対する電気抵抗値の変化が前記複数の汚損検出用導電膜のそれぞれより大きい
    請求項7に記載の粒子成分分析装置。
  9. 前記センサ用導電膜は、前記メッシュ構造体のおもて面に設けられた汚損検出用導電膜を含む
    請求項1に記載の粒子成分分析装置。
  10. 前記粒子成分分析装置は、予め定められた方向に積層された複数の前記メッシュ構造体を含み、
    前記汚損検出用導電膜は、最表層のメッシュ構造体のおもて面に離間して配置された複数の導電膜を含み、
    前記粒子成分分析装置は、複数の導電膜間での電気抵抗値に基づいて汚損状態を判断する汚損判断部を更に備える
    請求項9に記載の粒子成分分析装置。
  11. 前記複数の導電膜は、離間する距離が異なる複数組の導電膜を含む
    請求項10に記載の粒子成分分析装置。
  12. 前記センサ用導電膜は、最表層のメッシュ構造体のおもて面以外の、複数のメッシュ構造体のいずれかの面に設けられた温度測定用導電膜を更に含み、
    前記粒子成分分析装置は、前記温度測定用導電膜の電気抵抗値に基づいてメッシュ構造体の温度を検出する温度検出部を更に備えており、
    前記汚損検出用導電膜は、前記温度測定用導電膜よりも小さい
    請求項10に記載の粒子成分分析装置。
  13. 測定対象となるエアロゾルの粒子を捕捉するメッシュ構造体と、
    前記メッシュ構造体に捕捉された粒子にエネルギー線を照射して、該粒子を脱離させて脱離成分を生じさせるエネルギー線照射部と、
    前記脱離成分に基づいて粒子の成分および量の少なくともいずれかを分析する分析部と、
    前記メッシュ構造体の汚損を検出する汚損検出部と、を備える粒子成分分析装置。
  14. 前記汚損検出部は、
    前記メッシュ構造体に光を当てる照明部と、
    前記メッシュ構造体による反射光を検出する反射光検出部と、を含み、
    前記粒子成分分析装置は、前記反射光検出部による検出結果に基づいて前記メッシュ構造体の汚損状態を判断する汚損判断部を更に備える
    請求項13に記載の粒子成分分析装置。
  15. 前記汚損検出部は、
    前記メッシュ構造体に高周波信号を印加して前記メッシュ構造体の静電容量を測定する静電容量測定部を含み、
    前記粒子成分分析装置は、前記静電容量測定部による測定結果に基づいて前記メッシュ構造体の汚損状態を判断する汚損判断部を更に備える
    請求項13に記載の粒子成分分析装置。
  16. 汚損が予め定められた値以上であると判断された場合に、前記エネルギー線照射部は、エネルギー線を前記メッシュ構造体に更に照射して、前記メッシュ構造体上に残着した成分を加熱する
    請求項7から15の何れか1項に記載の粒子成分分析装置。
  17. 前記エネルギー線照射部は、前記メッシュ構造体上に残着した成分を加熱する場合は、照射強度を高める
    請求項16に記載の粒子成分分析装置。
  18. 前記エネルギー線照射部が前記メッシュ構造体上に残着した成分を加熱する場合に、前記エネルギー線を前記メッシュ構造体上で走査する走査部を更に備える
    請求項16または17に記載の粒子成分分析装置。
  19. 前記エネルギー線照射部が前記メッシュ構造体上に残着した成分を加熱する場合は、前記エネルギー線の照射範囲を広げる照射範囲調整部を更に備える
    請求項16または17に記載の粒子成分分析装置。
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