JP2017167053A - 車両位置決定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両位置を決定するとともに、その位置の信頼度を精度よく決定できる車両位置決定装置を提供する。【解決手段】航法信号に基づいて算出され、アンテナの位置を絶対座標で表す衛星測位絶対位置と、座標既知の物体と車両との距離に基づいて定まる車両の位置を表すセンサ測位絶対位置との位置差分に基づいて、車両上の基準位置に対するアンテナの位置を表すアンテナ位置オフセットを決定するアンテナ位置オフセット決定部72と、衛星測位絶対位置をアンテナ位置オフセットに基づいて補正して補正後測位絶対位置を決定する測位位置補正部74と、アンテナ位置オフセットの誤差を予測した値であるアンテナ位置予測誤差を算出するアンテナ位置予測誤差算出部73と、衛星測位絶対位置の誤差を予測した値である衛星測位予測誤差とアンテナ位置予測誤差とに基づいて、補正後測位絶対位置の信頼度である測位信頼度を算出する測位信頼度出力部75とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、GNSS受信機を用いて車両の位置を決定する車両位置決定装置に関する。
GNSS受信機を用いて車両の位置を決定する技術が広く知られている。GNSS受信機が検出する位置は、その受信機のアンテナが存在している位置である。したがって、GNSS受信機のアンテナの車両への取り付け位置が変更されると、車両の位置が同じであっても、GNSS受信機が検出する位置は変化する。
そこで、特許文献1では、GNSS受信機であるGPSレシーバが測位した測位結果と、路側機が画像認識によって特定した車両位置とを比較することで、GPSレシーバの車体に対する相対位置を特定し、かつ、その相対位置の信用度を求めている。そして、信用度に応じてユーザに提供する位置情報利用サービスを選択している。
特開2008−249666号公報
前述のように、特許文献1では、GPSレシーバの車体に対する相対位置の信用度を求めている。そして、その信用度に応じてユーザに提供する位置情報利用サービスを選択する。これにより、測位精度に応じて適切なサービスを提供することができるとしている。
しかし、測位精度には、GPSレシーバの車体に対する相対位置の信用度だけでなく、GPSレシーバなどのGNSS受信機の測位結果の信頼度も影響する。よって、特許文献1の信用度は、測位精度を十分に反映したものにはなっていなかった。
また、特許文献1では、GPSレシーバの車体に対する相対位置を算出して設置位置データとしており、設置位置データとレシーバの座標とから車両の位置を算出すると記載されている。しかし、具体的にどのようにして車両の位置を算出するかは記載がない。
ここで、設置位置データを決定したときのレシーバの座標と車両座標との差を(Δx、Δy)とする。仮に、単純に、GPSレシーバが検出した座標に(Δx、Δy)を加算あるいは減算して車両の位置とすると、設置位置データを決定したときの車両の向きと、車両の位置を算出するときの車両の向きが異なると、精度のよい車両の位置を算出することができない。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、車両位置を決定するとともに、その位置の信頼度を精度よく決定できる車両位置決定装置を提供することを第1の目的とする。また、精度のよい車両位置を決定できる車両位置決定装置を提供することを第2の目的とする。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1の目的を達成するための発明は、航法衛星が送信する航法信号をアンテナで受信するGNSS受信機が搭載される車両で用いられ、車両の位置を決定する車両位置決定装置であって、航法信号に基づいて算出され、アンテナの位置を絶対座標で表す衛星測位絶対位置を逐次取得する測位位置取得部(S3)と、距離センサを用いて決定した座標既知の物体と車両との距離に基づいて定まる車両の位置を絶対座標で表すセンサ測位絶対位置を決定するセンサ測位位置決定部(S6)と、衛星測位絶対位置とセンサ測位絶対位置との位置差分に基づいて、車両上の基準位置に対するアンテナの位置を表すアンテナ位置オフセットを決定するアンテナ位置決定部(S13)と、衛星測位絶対位置をアンテナ位置オフセットに基づいて補正して補正後測位絶対位置を決定する補正後位置決定部(S33、S34)と、アンテナ位置決定部が決定したアンテナ位置オフセットの誤差を予測した値であるアンテナ位置予測誤差を算出するアンテナ位置予測誤差算出部(73)と、衛星測位絶対位置の誤差を予測した値である衛星測位予測誤差を取得する衛星測位予測誤差取得部(S42)と、アンテナ位置予測誤差と衛星測位予測誤差とに基づいて、補正後測位絶対位置の信頼度である測位信頼度を算出する測位信頼度算出部(S45)とを備える。
本発明では、座標既知の物体と車両との距離に基づいて定まる車両の位置であるセンサ測位絶対位置を決定しており、このセンサ測位絶対位置と衛星測位絶対位置との位置差分に基づいてアンテナ位置オフセットを決定している。そして、衛星測位絶対位置をアンテナ位置オフセットに基づいて補正しているので、アンテナの位置の変更の影響を受けにくい補正後測位絶対位置を決定することができる。この補正後測位絶対位置は車両位置を表す。
加えて、アンテナ位置オフセットの誤差を予測した値であるアンテナ位置予測誤差を算出するとともに、衛星測位絶対位置の誤差を予測した値である衛星測位予測誤差を取得する。これらアンテナ位置予測誤差と衛星測位予測誤差とに基づいて、補正後測位絶対位置の信頼度である測位信頼度を算出する。
補正後測位絶対位置の精度には、アンテナ位置の検出誤差に加えて、衛星測位絶対位置の誤差も影響する。したがって、アンテナ位置予測誤差と衛星測位予測誤差とに基づいて測位信頼度を算出することで、精度の良い測位信頼度となる。
また、第2の目的を達成するための発明は、航法衛星が送信する航法信号をアンテナで受信するGNSS受信機が搭載される車両で用いられ、車両の位置を決定する車両位置決定装置であって、航法信号に基づいて算出され、アンテナの位置を絶対座標で表す衛星測位絶対位置を逐次取得する測位位置取得部(S3)と、距離センサを用いて決定した座標既知の物体と車両との距離に基づいて定まる車両の位置を絶対座標で表すセンサ測位絶対位置を決定するセンサ測位位置決定部(S6)と、衛星測位絶対位置とセンサ測位絶対位置との位置差分に基づいて、車両上の基準位置に対するアンテナの位置を表すアンテナ位置オフセットを決定するアンテナ位置決定部(S13)と、衛星測位絶対位置をアンテナ位置オフセットに基づいて補正して補正後測位絶対位置を決定する補正後位置決定部(S33、S34)と、車両の進行方位を逐次取得する方位取得部(S12、S32)とを備え、アンテナ位置決定部は、位置差分が算出されたときの進行方位に基づいて、車両が基準方位を向いたときのアンテナ位置オフセットである正規化アンテナ位置オフセットを算出し、補正後位置決定部は、アンテナ位置決定部が決定した正規化アンテナ位置オフセットと補正時に方位取得部が取得した進行方位とに基づいて補正時のアンテナ位置オフセットを決定し、決定した補正時のアンテナ位置オフセットと補正時に測位位置取得部が取得した衛星測位絶対位置とから、補正後測位絶対位置を決定する。
本発明でも、アンテナ位置オフセットを決定しており、衛星測位絶対位置をアンテナ位置オフセットに基づいて補正している。より詳しくは、本発明では、位置差分が算出されたときの進行方位に基づいて、車両が基準方位を向いたときのアンテナ位置オフセットである正規化アンテナ位置オフセットを算出している。そして、補正時にも車両の進行方位を取得し、その進行方位と正規化アンテナ位置オフセットから補正時のアンテナ位置オフセットを決定している。この補正時のアンテナ位置オフセットと補正時の衛星測位絶対位置から補正後測位絶対位置を決定している。これにより、補正後測位絶対位置を算出する際の車両の進行方位によらず、精度のよい補正後測位絶対位置(すなわち車両位置)を算出することができる。
本発明が適用された車両位置決定装置としての機能を備えている車載装置1の構成を示すブロック図である。 図1の横方向検出センサ20、進行方向検出センサ30が検出する距離dx、dyを説明する図である。 図1のマッチング部71が実行する処理を示すフローチャートである。 図1のアンテナ位置オフセット決定部72が実行する処理を示すフローチャートである。 図1のアンテナ位置予測誤差算出部73が実行する処理を示すフローチャートである。 図5のS26で算出する正規化時オフセット予測誤差を説明する図である。 図1の測位位置補正部74が実行する処理を示すフローチャートである。 図1の測位信頼度出力部75が実行する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、車両位置決定装置としての機能を備えている本実施形態の車載装置1は、GNSS受信機10、横方向検出センサ20、進行方向検出センサ30、記憶部40、慣性航法装置50、車両制御部60、演算部70を備えている。この車載装置1は図2に示す車両2に搭載される。
GNSS受信機10は、航法衛星が送信する航法信号を受信するアンテナ11を備えている。航法衛星は、GPS、GLONASS、Galileo、IRNSS、QZSS、Beidouなどの種々の衛星測位システムのうちの1つ以上のシステムが備える航法衛星である。
GNSS受信機10はアンテナ11で受信した航法信号を解析して、コード疑似距離、搬送波位相、ドップラー周波数などを求め、それらから、アンテナ11の現在位置を表す絶対座標(以下、衛星測位絶対位置)を逐次算出する。衛星測位絶対位置は、緯度経度高度で表される。航法信号から衛星測位絶対位置を算出する方法には、航法信号のみを用いて測位する一般的な方法のほか、RTK−GNSSやDGNSSなど、公知の種々の手法を用いることができる。
GNSS受信機10が算出する衛星測位絶対位置の誤差は、補強情報の多寡、衛星配置、周辺建物環境などの影響を受けるため動的に変化する。なお、補強情報は、航法信号の他に測位に用いる情報を意味しており、たとえば、DGNSSにおける差分情報が補強情報に該当する。
GNSS受信機10は、衛星測位絶対位置を逐次算出することに加えて、測位精度を表す値である衛星測位予測誤差を出力する。測位精度は、衛星配置、観測できる衛星数、補強情報の多寡などに基づいて決定できる。衛星測位予測誤差の決定方法は、公知の種々の手法を用いることができる。GNSS受信機10が衛星測位絶対位置および衛星測位予測誤差を算出する周期は、たとえば、100msecである。
横方向検出センサ20は、車両2の横方向すなわち車幅方向に存在する車両外部の物体を検出するとともに、その物体までの車両横方向の距離(以下、横方向距離)dxを検出する。この物体は、立体的な物体だけでなく、図2に示す道路区画線3などの平面的な物体も含まれる。横方向検出センサ20には、たとえば、白線認識カメラ、側方レーダを用いることができる。横方向検出センサ20は、車両横方向に存在する物体の形状も検出する。形状の検出は、たとえば、その物体上の複数の点までの距離を検出することで行う。この横方向検出センサ20と、次に説明する進行方向検出センサ30は、ともに、請求項の距離センサに相当する。
横方向検出センサ20は、さらに、横方向距離dxの誤差を予測した値である横方向予測誤差を出力する。たとえば、横方向検出センサ20がカメラであれば、コントラストが低いほど、検出距離の精度が低下する。また、横方向検出センサ20がレーダであれば、SN比が小さいと検出距離の精度が低下する。したがって、物体を検出するために用いる信号の信頼性と、検出距離の誤差との間には関連性がある。そこで、横方向検出センサ20は、物体を検出するために用いる信号と、横方向検出センサ20が備える基本的な検出精度とに基づいて横方向予測誤差を決定し、その横方向予測誤差を出力する。この横方向予測誤差は、たとえば95%の測定値が含まれる範囲を示し、具体的には、±10cmなどして表される。なお、基本的な検出精度は、たとえば、カタログ上の検出精度などであり、予め設定されている。
進行方向検出センサ30は、車両2の進行方向前方に存在する物体までの車両進行方向の距離(以下、進行方向距離)dyを検出する。進行方向検出センサ30が検出する物体は、たとえば、図2に示す道路標識4であり、進行方向検出センサ30が検出する物体にも、図2に示す停止線5などの平面的な物体が含まれる。進行方向検出センサ30には、たとえば、前方カメラ、前方レーダを用いることができる。進行方向検出センサ30は、車両進行方向に存在する物体の形状も検出する。形状の検出は、たとえば、その物体上の複数の点までの距離を検出することで行う。
進行方向検出センサ30は、さらに、進行方向距離dyの誤差を予測した値である進行方向予測誤差を出力する。進行方向予測誤差は、横方向検出センサ20と同様、物体を検出するために用いる信号に基づいて決定する。進行方向予測誤差も、たとえば95%の測定値が含まれる範囲を示し、具体的には、±10cmなどして表される。この進行方向予測誤差および、横方向検出センサ20が決定する横方向予測誤差が、請求項の距離センサの検出誤差に相当する。
なお、物体検出範囲が車両前方から車両側方に渡る場合、進行方向検出センサ30と横方向検出センサ20の両方の機能を備えた物体検出センサを用いることができる。
記憶部40には、高精度地図41が記憶されている。高精度地図41は、道路の形状と、道路上および道路周囲に存在する物体の形状が絶対座標に対応付けて格納されている三次元地図データである。道路上に存在する物体は、たとえば、車線区画線、道路標示である。道路周囲に存在する物体は、標識、建物などである。したがって、横方向検出センサ20、進行方向検出センサ30が検出する物体も、高精度地図41において座標が既知となっている物体である。
慣性航法装置50は、ジャイロセンサなどの慣性センサを備え、慣性センサの出力値と、車速とに基づいて定まる走行軌跡を生成する。さらに、慣性航法装置50は、この走行軌跡の位置を、GNSS受信機10が算出した衛星測位絶対位置に基づいて補正することで、車両2の絶対位置(以下、慣性航法絶対位置)および進行方位を逐次決定する。慣性航法絶対位置および進行方位は、航法信号が受信できない場所においても逐次決定することができる。
また、慣性航法装置50は、進行方位の誤差の予測値を意味する方位予測誤差も決定する。方位予測誤差は、慣性センサの誤差と、衛星測位絶対位置で走行軌跡の位置を最後に補正した時点からの経過時間とに基づいて決定する。たとえば、方位予測誤差は、慣性センサの単位時間当たりの誤差に、衛星測位絶対位置で走行軌跡の位置を最後に補正した時点からの経過時間を乗じることで決定する。
車両制御部60は、車両に対する種々の制御を行う部分であり、本実施形態では、車両の現在位置に基づいた制御を行う。車両制御部60は、一つ以上の車両制御ECUを備え、また、車両制御アプリケーション61を備えている。この車両制御アプリケーション61は所定の記憶部に記憶されている。車両制御アプリケーション61は、車両の現在位置に基づいて種々の車両挙動制御を実行するためのアプリケーションであり、現在位置として、演算部70が出力する補正後測位絶対位置を用いる。また、車両制御アプリケーション61は、演算部70が出力する測位信頼度に基づいて、補正後測位絶対位置を用いるか否かを決定する。
演算部70は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータであり、CPUが、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMなどの非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage medium)に記憶されているプログラムを実行することで、図1に示す各部としての機能を実現する。すなわち、演算部70は、マッチング部71、アンテナ位置オフセット決定部72、アンテナ位置予測誤差算出部73、測位位置補正部74、測位信頼度出力部75として機能する。これらの機能を実行すると、プログラムに対応する方法が実行される。なお、演算部70が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等を用いてハードウェアにより実現してもよい。
次に演算部70が備える各部の処理を説明する。図3はマッチング部71が実行する処理である。この処理の実行タイミングは、たとえば、イグニッションオン時の一定周期ごとである。
ステップ(以下、ステップを省略)S1では、横方向検出センサ20からランドマークの形状と、そのランドマークの横方向距離dxを取得する。ランドマークは、高精度地図41において絶対座標が対応付けられている物体、すなわち、絶対座標が既知の物体を意味する。
続くS2では、進行方向検出センサ30からランドマークの形状と、そのランドマークの進行方向距離dyを取得する。なお、進行方向距離dyを取得するランドマークと横方向距離dxを取得するランドマークは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
S3では、衛星測位絶対位置をGNSS受信機10から取得する。この処理は請求項の測位位置取得部に相当する。横方向検出センサ20、進行方向検出センサ30は、常にランドマークが検出できているわけではない。したがって、横方向距離dx、進行方向距離dyが取得できないこともある。また、GNSS受信機10も、衛星測位絶対位置を演算できないときがある。したがって、衛星測位絶対位置を取得できないこともある。
そこで、S4では、S1〜S3を実行して、横方向距離dx、進行方向距離dy、衛星測位絶対位置を3つとも取得できたか否かを判断する。この判断がNOであれば図3に示す処理を終了する。一方、S4の判断がYESであればS5に進む。
S5では、S3で取得した衛星測位絶対位置に基づいて定まる一定範囲を探索範囲とし、その探索範囲の高精度地図を、高精度地図41から取得する。
S6では、S5で取得した高精度地図と、S1で取得したランドマークの形状、S2で取得したランドマークの形状とのマッチング(すなわち照合)を行って、車両2の絶対位置を決定する。ここでの車両2の位置は、予め車両2に設定した車両座標系原点Oの位置を意味する。図2の例では、車両座標系原点Oは、車両2の前端面において車幅方向中央の点である。車両座標系原点Oは請求項の車両上の基準位置に相当する。図2には示していないが、車両座標系原点Oの高さも予め設定されている。この車両座標系原点Oは請求項の基準位置に相当する。なお、車両座標系原点Oは、車両2の他の位置でもよい。
以下、S6で決定する車両2の位置を、センサ測位絶対位置とする。センサ測位絶対位置は、緯度経度高度により表される。センサ測位絶対位置のx座標は、車両2の幅方向長さをw、横方向距離dxを取得したランドマークのx座標をx1とすれば、x1+dx+w/2となる。また、センサ測位絶対位置のy座標は、進行方向距離dyを取得したランドマークのy座標をy1とすれば、y1−dyとなる。z座標も、x、y座標と同様にして算出する。このS6は請求項のセンサ測位位置決定部に相当する。
図4はアンテナ位置オフセット決定部72が実行する処理である。図4の処理は、図3の処理においてセンサ測位絶対位置が決定された場合に実行する。
S11では、S3で取得した衛星測位絶対位置からS6で決定したセンサ測位絶対位置を差し引いて位置差分を算出する。この位置差分は、車両座標系原点Oを中心とする相対座標系におけるアンテナ11の座標である。
請求項の方位取得部に相当する処理であるS12では、慣性航法装置50から、車両2の進行方位を取得する。その後、S13に進む。なお、図示は省略しているが、車両方位を取得できない場合には、図4の処理を終了する。また、図4の処理は、図3の処理においてセンサ測位絶対位置が算出されないと実行しない。よって、衛星測位絶対位置、センサ測位絶対位置、車両方位の3つが取得できない場合には、S13に進まないことになる。
S13では、S11で算出した位置差分を正規化する。ここでの正規化は、車両2の進行方向が北向きになるように回転させたときの、車両座標系でのアンテナ11の座標である。よって、S13では、S12で取得した車両2の進行方位と北との方位差だけS11で算出した位置差分を車両座標系原点Oを回転中心として回転させる。正規化後の座標を、正規化アンテナ位置オフセットとする。このS13は請求項のアンテナ位置決定部に相当し、北は請求項の基準方位に相当する。もちろん、北以外の方位を基準方位としてもよい。
位置差分を算出したときの車両2の進行方位は、種々の進行方位となっている可能性がある。しかし、このように位置差分を正規化して正規化アンテナ位置オフセットを決定することで、位置差分を算出したときの車両2の進行方位がどの方位であっても、車両2のどの位置にアンテナ11が位置しているかを決定することができる。
S14では、最良アンテナ位置予測誤差が更新されたか否かを判断する。この最良アンテナ位置予測誤差は、次に説明する図5のS29において更新される。最良アンテナ位置予測誤差は、図5の処理を実行することで逐次算出するアンテナ位置予測誤差のうち、イグニッションオン後において最も小さいアンテナ位置予測誤差を意味する。
最良アンテナ位置予測誤差が更新された場合、アンテナ位置予測誤差がイグニッションオン後において最も小さいと考えられるので、アンテナ位置オフセットもイグニッションオン後において最も真値に近いと考えられる。そこで、S14の判断がYESであればS15に進み、最良アンテナ位置オフセットを、直前のS13で算出した正規化アンテナ位置オフセットに更新する。最良アンテナ位置オフセットは、RAMなどの所定のオフセット記憶部に記憶される。
なお、本実施形態では、最良アンテナ位置オフセットは、イグニッションオン時にリセットする。イグニッションがオフになっている間にアンテナ11が移動させられる可能性があるからである。イグニッションオン時にリセットするので、イグニッションオン時が請求項の基準時点に相当する。
図5はアンテナ位置予測誤差算出部73が実行する処理である。図5の処理は、図4の処理と同様、図3の処理においてセンサ測位絶対位置が決定された場合に実行する。
S21では、横方向検出センサ20から横方向予測誤差を取得する。続くS22では、進行方向検出センサ30から進行方向予測誤差を取得する。横方向予測誤差、進行方向予測誤差は、前述のように±10cmなどとして表される。さらに、S23において、地図誤差を取得する。地図誤差は、高精度地図41の誤差を表す値であり、予め設定されている値である。地図誤差も、±10cmなどとして表される。地図誤差は、演算部70の内部の記憶部、あるいは、演算部70がアクセス可能な記憶部に記憶されている。
S24では、GNSS受信機10から衛星測位予測誤差を取得する。S25では、慣性航法装置50から方位予測誤差を取得する。S26では、方位予測誤差に基づく正規化アンテナ位置オフセットの予測誤差(以下、正規化時オフセット予測誤差)を算出する。
この正規化時オフセット予測誤差を図6を用いて説明する。図6において、Xは、車両座標系原点Oからアンテナ11までの距離、θは方位予測誤差である。方位予測誤差θがあるため、アンテナ11の真の位置がP0であるとしても、S13で算出される正規化アンテナ位置オフセットにより定まるアンテナ11の位置は、P1からP2までのどこかの点となっている可能性がある。θは比較的小さい値であるので、円弧P1−P0および円弧P2−P0がそれぞれ線分O−P0に略直交する直線であるとみなすと、P1からP0までの距離、および、P0からP2までの距離はX・tanθとなる。よって、±X・tanθが、正規化時オフセット予測誤差である。
S27では、S21〜S24、S26で取得あるいは算出した5つの誤差を加算してアンテナ位置予測誤差を算出する。S13で算出する正規化アンテナ位置オフセットは、位置差分および車両方位の2つの値を用いて算出している。これら2つの値のうち位置差分は、横方向距離dx、進行方向距離dy、高精度地図41、衛星測位絶対位置から算出している。そのためこれらの誤差である横方向予測誤差、進行方向予測誤差、地図誤差、衛星測位予測誤差を加算するのである。また、正規化アンテナ位置オフセットは車両方位を用いて算出しているので、方位予測誤差に基づく正規化アンテナ位置オフセットの予測誤差である正規化時オフセット予測誤差も加算するのである。このようにして算出するアンテナ位置予測誤差は、S13で算出する正規化アンテナ位置オフセットの誤差を予測した値である。
S28では、予測誤差記憶部に格納されている最良アンテナ位置予測誤差よりも、今回のS27で算出したアンテナ位置予測誤差の方が小さいか否かを判断する。予測誤差記憶部は、前述のオフセット記憶部と同じ記憶部であってもよいし、それとは別の記憶部でもよい。
S28の判断がNOであればそのまま図5の処理を終了するが、YESであればS29へ進む。S29では、格納済みの最良アンテナ位置予測誤差を、今回算出したアンテナ位置予測誤差に更新する。最良アンテナ位置予測誤差が更新された場合、図4で説明したように、最良アンテナ位置オフセットが更新されることになる。なお、この最良アンテナ位置予測誤差も、最良アンテナ位置オフセットと同様、本実施形態では、イグニッションオン時にリセットする。
図7は測位位置補正部74が実行する処理である。この処理は、S3においてGNSS受信機10から衛星測位絶対位置を取得する毎に実行する。S31では、最良アンテナ位置オフセットをオフセット記憶部から取得する。
S32では、慣性航法装置50から車両2の進行方位を取得する。あるいは、図3の処理に続いて図4が実行されていれば、慣性航法装置50から車両2の進行方位を取得することに代えて、S12で取得した車両2の進行方位を用いてもよい。
続くS33、S34は補正後位置決定部に相当する。S33では、S31で取得した最良アンテナ位置オフセットを、S32で取得した車両方位に基づいて回転補正することで補正時のアンテナ位置オフセットを決定する。
オフセット記憶部に記憶されている最良アンテナ位置オフセットは、車両2の進行方位が北向きになっているときの、車両座標系におけるアンテナ位置を表している。したがって、ここでの回転補正は、北向きになっている車両2の進行方位がS32で取得した方位になる分だけ、最良アンテナ位置オフセットを車両座標系原点Oを中心に回転させる補正である。
S34では、取得済みの衛星測位絶対位置から、S33の処理で得た補正時のアンテナ位置オフセットを引くことで補正後測位絶対位置を算出する。
図8は測位信頼度出力部75が実行する処理である。この処理も、測位位置補正部74が実行する図7と同様、GNSS受信機10から衛星測位絶対位置を取得する毎に実行する。よって、測位位置補正部74が補正後測位絶対位置を算出する場合に、測位信頼度出力部75は図8の処理を実行する。
S41では、予測誤差記憶部から最良アンテナ位置予測誤差を取得する。続くS42は衛星測位予測誤差取得部に相当し、GNSS受信機10から衛星測位予測誤差を取得する。あるいは、図3の処理に続いて図5が実行されていれば、GNSS受信機10から衛星測位予測誤差を取得することに代えて、S24で取得した衛星測位予測誤差を用いてもよい。
S43では、慣性航法装置50から進行方位予測誤差を取得する。あるいは、図3の処理に続いて図5が実行されていれば、慣性航法装置50から進行方位予測誤差を取得することに代えて、S25で取得した進行方位予測誤差を用いてもよい。
S44では、補正時のオフセット予測誤差を算出する。補正時である点がS26で算出する正規化時オフセット予測誤差と異なるが、正規化時オフセット予測誤差と同様にして、補正時のオフセット予測誤差を算出する。すなわち、S43で取得した方位予測誤差をθ、車両座標系原点OからS31で取得した最良アンテナ位置オフセットにより定まるアンテナ11の位置までの距離をXとすれば、±X・tanθが、補正時のオフセット予測誤差である。
S45では、S41、S42、S44で取得あるいは算出した3つの誤差を加算して測位信頼度を算出する。このS45は請求項の測位信頼度算出部に相当する。このようにして算出される測位信頼度は、S41で取得した最良アンテナ位置予測誤差をe1、S42で取得した衛星測位予測誤差をe2、S44で算出した補正時のオフセット予測誤差をe3とすると±(e1+e2+e3)となる。
S34で算出する補正後測位絶対位置は、最良アンテナ位置オフセット、車両方位、衛星測位絶対位置の3つを用いて算出している。S45で算出する測位信頼度は、これら最良アンテナ位置オフセット、車両方位、衛星測位絶対位置にそれぞれ対応する誤差である最良アンテナな位置予測誤差、衛星測位予測誤差、補正時のオフセット予測誤差を加算している。したがって、S45で算出する測位信頼度は、補正後測位絶対位置の信頼度を表す。
続くS46では、S34で算出した補正後測位絶対位置を、車両2の現在位置として車両制御部60へ出力するとともに、S45で算出した測位信頼度も車両制御部60へ出力する。
以上、説明した本実施形態では、S6においてセンサ測位絶対位置を逐次決定している。このセンサ測位絶対位置は、高精度地図41に絶対座標が格納されている物体と車両2との距離に基づいて定まる車両2の位置である。このセンサ測位絶対位置とS3で取得した衛星測位絶対位置との位置差分に基づいて、車両座標系原点Oに対するアンテナ11の位置を表している正規化アンテナ位置オフセットを算出している。このように、本実施形態では、車両座標系原点Oに対するアンテナ11の位置を逐次算出することができる。
そして、測位位置補正処理では、衛星測位絶対位置をアンテナ位置オフセットに基づいて補正した補正後測位絶対位置を、車両2の位置として算出している。よって、アンテナ11の位置の変更を受けにくい車両2の位置を車両制御部60へ出力することができる。
加えて、本実施形態では、アンテナ位置オフセットの誤差を予測した値であるアンテナ位置予測誤差と、衛星測位絶対位置の誤差を予測した値である衛星測位予測誤差とに基づいて、補正後測位絶対位置の信頼度である測位信頼度を算出する。補正後測位絶対位置の算出には、アンテナ位置オフセットと衛星測位絶対位置の2つを用いるので、これら2つの予測誤差であるアンテナ位置予測誤差と衛星測位予測誤差とに基づいて算出する測位信頼度は、補正後測位絶対位置の信頼度を精度よく表している。
また、本実施形態では、S12において車両2の進行方位を取得し、S13では、その進行方位に基づいて、車両2の進行方位を北向きにしたときのアンテナ位置オフセットである正規化アンテナ位置オフセットを算出している。そして、補正後測位絶対位置を算出する際にも、S32で車両2の進行方位を取得し、その進行方位に基づいて、最良アンテナ位置オフセットを回転補正して、補正後測位絶対位置を算出している。これにより、補正後測位絶対位置を算出する際の車両2の向きによらず、精度のよい補正後測位絶対位置を算出することができる。
また、本実施形態では、補正後測位絶対位置の信頼度を表す測位信頼度には、最良アンテナ位置予測誤差と衛星測位予測誤差だけでなく、方位予測誤差により生じるアンテナ位置オフセットの予測誤差である補正時のオフセット予測誤差が加算されている。これにより、車両方位の誤差を考慮した精度のよい測位信頼度となる。
また、本実施形態では、アンテナ位置予測誤差を逐次算出しており、イグニッションオン以降において最小のアンテナ位置予測誤差を最良アンテナ位置予測誤差とする。この最良アンテナ位置予測誤差を決定したときは、アンテナ位置オフセットの誤差が最も小さいと推定できる。そこで、最良アンテナ位置予測誤差を決定したときのアンテナ位置オフセットを最良アンテナ位置オフセットとし、補正後測位絶対位置の算出には、この最良アンテナ位置オフセットを用いる。これにより、精度のよい補正後測位絶対位置を算出できる。
そして、測位信頼度の算出に用いるアンテナ位置予測誤差も最良アンテナ位置予測誤差とする。また、その測位信頼度の算出に用いる補正時のオフセット予測誤差も、最良アンテナ位置オフセットを用いて算出する。これにより、測位信頼度の精度もより向上する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。なお、以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
<変形例1>
前述の実施形態では、横方向予測誤差および進行方向予測誤差は動的に変化する値であったが、これら横方向予測誤差および進行方向予測誤差の一方または両方を、一定値としてもよい。
<変形例2>
前述の実施形態では、位置差分を正規化して、正規化アンテナ位置オフセットを決定していた。しかし、位置差分を算出したときの車両方位とともに、位置差分をそのままアンテナ位置オフセットとして保存すれば、正規化は必須ではない。
<変形例3>
車両座標系原点Oの位置は、車両2の前端面において車幅方向中央の点である必要はない。たとえば、車両2の重心位置、出荷時におけるアンテナ11の取付位置など、種々の位置を車両座標系原点Oとすることができる。
<変形例4>
前述の実施形態では、基準時点をイグニッションオン時としていたが、一定期間毎を基準時点としてもよい。
<変形例5>
前述の実施形態では、補正後測位絶対位置とともに測位信頼度も車両制御部60へ出力していたが、補正後測位絶対位置のみを車両制御部60へ出力してもよい。
1:車載装置 2:車両 3:道路区画線 4:道路標識 5:停止線 10:GNSS受信機 11:アンテナ 20:横方向検出センサ 30:進行方向検出センサ 40:記憶部 41:高精度地図 50:慣性航法装置 60:車両制御部 61:車両制御アプリケーション 70:演算部 71:マッチング部 72:アンテナ位置オフセット決定部 73:アンテナ位置予測誤差算出部 74:測位位置補正部 75:測位信頼度出力部

Claims (10)

  1. 航法衛星が送信する航法信号をアンテナで受信するGNSS受信機が搭載される車両で用いられ、前記車両の位置を決定する車両位置決定装置であって、
    前記航法信号に基づいて算出され、前記アンテナの位置を絶対座標で表す衛星測位絶対位置を逐次取得する測位位置取得部(S3)と、
    距離センサを用いて決定した座標既知の物体と前記車両との距離に基づいて定まる前記車両の位置を絶対座標で表すセンサ測位絶対位置を決定するセンサ測位位置決定部(S6)と、
    前記衛星測位絶対位置と前記センサ測位絶対位置との位置差分に基づいて、前記車両上の基準位置に対する前記アンテナの位置を表すアンテナ位置オフセットを決定するアンテナ位置決定部(S13)と、
    前記衛星測位絶対位置を前記アンテナ位置オフセットに基づいて補正して補正後測位絶対位置を決定する補正後位置決定部(S33、S34)と、
    前記アンテナ位置決定部が決定した前記アンテナ位置オフセットの誤差を予測した値であるアンテナ位置予測誤差を算出するアンテナ位置予測誤差算出部(73)と、
    前記衛星測位絶対位置の誤差を予測した値である衛星測位予測誤差を取得する衛星測位予測誤差取得部(S42)と、
    前記アンテナ位置予測誤差と前記衛星測位予測誤差とに基づいて、前記補正後測位絶対位置の信頼度である測位信頼度を算出する測位信頼度算出部(S45)とを備える車両位置決定装置。
  2. 航法衛星が送信する航法信号をアンテナで受信するGNSS受信機が搭載される車両で用いられ、前記車両の位置を決定する車両位置決定装置であって、
    前記航法信号に基づいて算出され、前記アンテナの位置を絶対座標で表す衛星測位絶対位置を逐次取得する測位位置取得部(S3)と、
    距離センサを用いて決定した座標既知の物体と前記車両との距離に基づいて定まる前記車両の位置を絶対座標で表すセンサ測位絶対位置を決定するセンサ測位位置決定部(S6)と、
    前記衛星測位絶対位置と前記センサ測位絶対位置との位置差分に基づいて、前記車両上の基準位置に対する前記アンテナの位置を表すアンテナ位置オフセットを決定するアンテナ位置決定部(S13)と、
    前記衛星測位絶対位置を前記アンテナ位置オフセットに基づいて補正して補正後測位絶対位置を決定する補正後位置決定部(S33、S34)と、
    前記車両の進行方位を逐次取得する方位取得部(S12、S32)とを備え、
    前記アンテナ位置決定部は、前記位置差分が算出されたときの前記進行方位に基づいて、前記車両が基準方位を向いたときの前記アンテナ位置オフセットである正規化アンテナ位置オフセットを算出し、
    前記補正後位置決定部は、前記アンテナ位置決定部が決定した前記正規化アンテナ位置オフセットと補正時に前記方位取得部が取得した前記進行方位とに基づいて補正時の前記アンテナ位置オフセットを決定し、決定した補正時の前記アンテナ位置オフセットと補正時に前記測位位置取得部が取得した前記衛星測位絶対位置とから、前記補正後測位絶対位置を決定する車両位置決定装置。
  3. 請求項1において、
    前記車両の進行方位を逐次取得する方位取得部(S12、S32)を備え、
    前記アンテナ位置決定部は、前記位置差分が算出されたときの前記進行方位に基づいて、前記車両が基準方位を向いたときの前記アンテナ位置オフセットである正規化アンテナ位置オフセットを算出し、
    前記補正後位置決定部は、前記アンテナ位置決定部が決定した前記正規化アンテナ位置オフセットと補正時に前記方位取得部が取得した前記進行方位とに基づいて補正時の前記アンテナ位置オフセットを決定し、決定した補正時の前記アンテナ位置オフセットと補正時に前記測位位置取得部が取得した前記衛星測位絶対位置とから、前記補正後測位絶対位置を決定する車両位置決定装置。
  4. 請求項3において、
    前記測位信頼度算出部は、前記アンテナ位置予測誤差と前記衛星測位予測誤差とに加えて、前記測位信頼度算出時の前記車両の進行方位の予測誤差も用いて、前記測位信頼度を算出する車両位置決定装置。
  5. 請求項1、3、4のいずれか1項において、
    前記アンテナ位置予測誤差算出部は、前記アンテナ位置予測誤差を逐次算出し、所定の基準時点以降で最も小さい前記アンテナ位置予測誤差を最良アンテナ位置予測誤差とし、
    前記測位信頼度算出部は、前記最良アンテナ位置予測誤差を前記アンテナ位置予測誤差として用いて、前記測位信頼度を算出する車両位置決定装置。
  6. 請求項5において、
    前記アンテナ位置決定部は、前記アンテナ位置予測誤差算出部が前記最良アンテナ位置予測誤差を決定したときの前記アンテナ位置オフセットを、最良アンテナ位置オフセットとし、
    前記補正後位置決定部は、前記測位位置取得部が取得した前記衛星測位絶対位置を、前記最良アンテナ位置オフセットに基づいて補正して前記補正後測位絶対位置を決定する車両位置決定装置。
  7. 請求項1、3〜6のいずれか1項において、
    前記距離センサは、前記車両に搭載され、車両外部の物体までの距離を検出することに加えて、前記車両外部の物体の形状も検出し、
    前記センサ測位位置決定部は、前記距離センサが検出した前記車両外部の物体の形状と、道路上および道路周囲に存在する物体の形状が座標に対応付けて格納されている地図データとを照合することで、前記センサ測位絶対位置を決定する車両位置決定装置。
  8. 請求項1、3〜7のいずれか1項において、
    前記アンテナ位置予測誤差算出部は、前記距離センサの検出誤差と、前記衛星測位絶対位置の予測誤差とに基づいて、前記アンテナ位置予測誤差を算出する車両位置決定装置。
  9. 請求項3または4において、
    前記アンテナ位置予測誤差算出部は、前記距離センサの検出誤差と、前記衛星測位絶対位置の予測誤差と、前記車両の進行方位の予測誤差とに基づいて、前記アンテナ位置予測誤差を算出する車両位置決定装置。
  10. 請求項7において、
    前記アンテナ位置予測誤差算出部は、前記距離センサの検出誤差と、前記衛星測位絶対位置の予測誤差と、前記地図データの誤差とに基づいて、前記アンテナ位置予測誤差を算出する車両位置決定装置。
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