JP2017163905A - 希少細胞の単離方法及び遺伝子解析方法 - Google Patents

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明子 伊藤
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大平 小田切
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Abstract

【課題】希少細胞を高収率で単離する方法を提供する。【解決手段】希少細胞含有液をフィルターでろ過して希少細胞を上記フィルターの面上に捕捉する捕捉工程と、上記フィルターの面上に捕捉された上記希少細胞を、少なくとも一方の面に粘着性を有するフィルム状の転写部材に転写することで、上記希少細胞を上記転写部材の一方の面に保持する転写工程と、上記転写部材から上記希少細胞を回収する回収工程と、を含む、希少細胞の単離方法。【選択図】図3

Description

本発明は、希少細胞の単離方法及び遺伝子解析方法に関する。
癌は世界各国で死因の上位を占め、わが国においては年間30万人以上が癌によって死亡している。癌による死亡のほとんどが、癌の転移再発によるものである。癌の転移再発は、癌細胞が原発巣から血管又はリンパ管を経由して、別の臓器組織の血管壁に定着し、血管壁を浸潤して、血管壁に微細転移層を形成することで起こる。このように、血管又はリンパ管を介して体内を循環する癌細胞は、血中循環癌細胞(Circulating Tumor Cell、CTC)と呼ばれる。
一方、末梢血液中には循環内皮細胞(Circulating Endothelial Cell、CEC)が存在する。CECは、内皮細胞が代謝によって血管壁から剥がれ落ちた成熟細胞であり、循環器疾患、感染症、免疫疾患及び癌等の多くの疾患によってCECの数が増加することが知られている。
以上のように、CTC及びCEC等の希少細胞から疾患に関する多くの情報を得られるため、これら希少細胞の存在及びその増加の早期発見が期待される。
しかしながら、血液には、赤血球、白血球及び血小板等の血球成分が多く含まれ、その数は、血液1mL中に3.5×10〜9×10個ともいわれている。これに対し、希少細胞は、血液1mL中に僅か数個程度しか存在しないため、希少細胞の検出及び観察は非常に困難である。血球成分が多く存在する中、希少細胞を効率的に検出するには、希少細胞と血球成分とを分離する必要がある。
血液中の希少細胞を分離する方法として、フィルターを用いる方法がある(例えば、特許文献1〜3)。この方法は、細胞のサイズ及び変形能の違いで希少細胞を分離する方法である。
特開2013−42689号公報 特開2011−163830号公報 国際公開第2015/012315号
近年の動向として、分離した希少細胞の遺伝子解析結果を、例えば、最適な薬剤の選定及び予後診断に利用することへの期待が高まっている。遺伝子解析に用いられるPCR及び次世代シーケンサー(Next Generation Sequencer、NGS)等では、解析の基となる希少細胞の量及び純度が重要となる。
しかしながら、特許文献1〜3のような従来の方法を用いても、フィルター上に捕捉された希少細胞を回収するのが難しく、十分な収率で希少細胞を単離することができなかった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、希少細胞含有液から希少細胞を高収率で単離することが可能な希少細胞の単離方法及び遺伝子解析方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、フィルターを用いて細胞を分離する方法の利点として、分離後の希少細胞がフィルターの表面に平面状に分布されており、個々の細胞を特定しやすい状態となっていることに着目し、鋭意検討の結果、本発明を想到するに至った。
すなわち、本発明の一形態に係る希少細胞を単離する方法は、希少細胞含有液をフィルターでろ過して希少細胞を上記フィルターの面上に捕捉する捕捉工程と、上記フィルターの面上に捕捉された上記希少細胞を、少なくとも一方の面に粘着性を有するフィルム状の転写部材に転写することで、上記希少細胞を上記転写部材の一方の面に保持する転写工程と、上記転写部材から上記希少細胞を回収する回収工程と、を含む。このように、フィルターの表面に平面状に分布する希少細胞を転写部材に対して転写した上で、転写部材から希少細胞を回収する構成とすることで、フィルター上から希少細胞を直接回収する場合と比べて、希少細胞の単離を確実に行うことができる。したがって、高収率で希少細胞の単離を行うことができる。
ここで、上記転写部材は両面テープであり、上記転写工程において、上記両面テープの一方の粘着面を、上記フィルターの面上に捕捉された上記希少細胞に対して接触させることで、上記一方の粘着面に対して上記希少細胞を転写し、上記回収工程において、上記両面テープのもう一方の粘着面をスライドガラスに貼り合わせ、上記スライドガラス上に上記両面テープを介して保持された上記希少細胞を回収することが好ましい。このように転写部材が両面テープであり、且つ、スライドガラスを用いて希少細胞を回収することにより、転写部材がスライドガラスに固定された状態で、希少細胞を転写部材から回収することができるため、回収の効率を向上することができる。
また、上記捕捉工程の後に、上記フィルターの上記希少細胞が捕捉された面を洗浄液で洗浄する洗浄工程をさらに含み、上記転写工程において、上記洗浄工程における上記洗浄液が残存する上記フィルターの面上の上記希少細胞に、上記転写部材を接触させることで上記希少細胞を上記転写部材に転写することが好ましい。このようにフィルターの表面が洗浄液に浸っている状態を維持することで、洗浄液の貫通孔内への移動に伴って希少細胞が貫通孔内へ移動することを抑制できる。したがって、フィルター表面に残留する希少細胞の減少を抑制し、希少細胞をより高収率で単離することができる。また、フィルターに洗浄液が滞留する状態を維持することでフィルター表面の乾燥を防ぐことができるため、フィルター表面に滞留する希少細胞の乾燥による損傷及び変形を防ぐことができる。
また、上記フィルターの面上に残存する洗浄液の、上記フィルターの表面から液面までの高さは、上記希少細胞の平均直径の0.05〜20倍であることが好ましい。このように液面の高さが上記数値範囲内であると、洗浄液の移動に伴って希少細胞がフィルターの外に流出するのを防ぐことができるため、より高収率で希少細胞を単離することができる。また、液面の高さが上記数値範囲内であると、希少細胞を転写部材に転写する際に、洗浄液が希少細胞と転写部材との接触を妨げない。よって、希少細胞を効率よく転写部材に転写することができ、より高収率で希少細胞を単離することができる。
さらに、上記回収工程は、マイクロダイセクタ又はマイクロマニピュレーターを用いて上記希少細胞を上記転写部材から回収する工程であることが好ましい。このようにマイクロダイセクタ又はマイクロマニピュレーターを用いることで、転写部材からの希少細胞の回収を効率よく行うことができる。
本発明の一形態に係る希少細胞の遺伝子解析方法は、上記の希少細胞の単離方法より単離された希少細胞の遺伝子を解析する工程を含む。このように上記の希少細胞の単離方法により高収率で単離された希少細胞の遺伝子を解析することにより、希少細胞に係る遺伝子解析の精度を向上させることができる。
本発明によれば、希少細胞含有液から希少細胞を高収率で単離することが可能な希少細胞の単離方法及び遺伝子解析方法が提供される。
本発明の一実施形態に係る希少細胞の単離方法及び遺伝子解析方法を説明するフロー図である。 細胞捕捉カートリッジの構成を示す模式図である。 転写工程及び回収工程を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明の一実施形態に係る希少細胞の単離方法は、希少細胞含有液をフィルターでろ過して希少細胞をフィルターに捕捉した後、この希少細胞を転写部材に転写し、転写により転写部材上に保持された希少細胞を回収することで、希少細胞を高収率で単離することを特徴とする。また、本発明の一実施形態に係る希少細胞の遺伝子解析方法は、上記の方法により単離された希少細胞の遺伝子を解析することを特徴とする。
本実施形態に係る希少細胞の単離方法における単離の対象及び希少細胞の遺伝子解析方法における遺伝子解析の対象となる「希少細胞」とは、生体試料に含まれる特定種類の細胞のことであり、通常、その細胞数の割合が希少細胞含有液に含有される全細胞の総数に対して極めて小さいものをいう。希少細胞は、例えば、CTC(Circulating Tumor Cell)等の癌細胞及びCEC(Circulating Endothelial Cell)等の内皮細胞であることができるが、これらに限定されない。
希少細胞含有液は、上記の希少細胞が含まれる液であり、例えば、血液、腹水、胸水及びその他の細胞懸濁液であることができる。細胞懸濁液は、例えば、白血球を含有する液であることができる。なお、希少細胞含有液には、緩衝液又は添加剤がさらに含まれていてもよい。
本実施形態における「捕捉」とは、希少細胞含有液をフィルターでろ過して、希少細胞をフィルター上に残留させることをいう。
また、本実施形態における「転写」とは、フィルターの希少細胞が捕捉された面(以下、単に「フィルター表面」ともいう。)に、粘着性を有する転写部材を貼り合わせて剥がすことによって、フィルター表面に捕捉されている希少細胞を転写部材上に移動することを意味する。
以下、本実施形態に係る希少細胞の単離方法及び遺伝子解析方法について図1〜3を参照しながら、詳細に説明していく。本発明の一実施形態に係る希少細胞の単離方法及び遺伝子解析方法は、図1に示すように、捕捉工程(ステップS01)と、洗浄工程(ステップS02)と、転写工程(ステップS03)と、回収工程(ステップS04)と、解析工程(ステップS05)と、を含む。図1に示す各工程のうち、捕捉工程、洗浄工程、転写工程及び回収工程が希少細胞の単離方法に含まれる。また、解析工程が希少細胞の遺伝子解析方法に含まれる。
捕捉工程S01は、希少細胞含有液をフィルターでろ過して、希少細胞をフィルターの面上に捕捉する工程である。洗浄工程S02は、フィルター表面を洗浄液(ウォッシュバッファ)により洗浄する工程である。転写工程S03は、フィルターの面上に捕捉された希少細胞を、粘着性を有するフィルム状の転写部材に転写する工程である。回収工程S04は、転写部材から希少細胞を回収する工程である。解析工程S05は、回収された希少細胞の遺伝子を解析する工程である。各工程の詳細は後述する。
まず、捕捉工程S01について説明する。捕捉工程S01は、希少細胞含有液をフィルターでろ過して希少細胞をフィルターの面上に捕捉する工程である。
ろ過を行うための装置構成は特に限定されないが、ここでは一例として、細胞捕捉カートリッジ(単に「カートリッジ」ともいう。)を用いる場合について、図2を参照しながら説明する。
図2は細胞捕捉カートリッジの構成を示す模式図である。カートリッジ100は、液体が流入する流入管125が接続された流入口130と、液体が流出する流出管135が接続された流出口140とを有する筐体120と、フィルター105とを備える。フィルター105は、上部部材110及び下部部材115から構成される筐体120により固定されている。筐体120の形状は直方体又は円筒等であってよく、特に制約はない。
上部部材110及び下部部材115は、例えばクリップ(図示せず)で互いに固定されており、クリップを外して筐体120を解体することで、フィルター105を取り出すことができる。
流入管125の上流には、例えば、希少細胞含有液又は洗浄液等の処理液が入ったリザーバーが接続される。リザーバーに入った液体は、流入管125から筐体120の内部に流れ、フィルター105を通って、流出管135から外部に排出される。このような液体の流れは、流出管135の下流に接続されたポンプPの駆動により作り出すことができる。
フィルター105には複数の貫通孔106が形成されている。例えば、希少細胞含有液として癌細胞を含む血液をカートリッジ100内に導入すると、血液の血小板及び赤血球等の成分は貫通孔106を通過するが、希少細胞及び一部の白血球は貫通孔106を通過できず、フィルター105表面に残留する。
フィルター105は、プラスチック又は金属等の薄膜に、多数の貫通孔が形成されている構造を有するものであれば特に限定されず、従来公知のものを使用することができる。フィルター105は、希少細胞含有液から希少細胞以外の成分をろ液とともに取り除き、貫通孔106を通過しなかった希少細胞をその表面に捕捉する。例えば、希少細胞含有液として癌細胞を含む血液を使用する場合には、8μm×100μm程度の大きさの貫通孔106を有するフィルターを用いることによって、赤血球、白血球、及び血小板等の血液成分をろ液として取り除き、希少細胞である癌細胞をフィルター105に捕捉することができる。
希少細胞含有液及び洗浄液等の液体が貫通孔106を通過するときの流速は、100〜800μL/分であることが好ましく、200〜600μL/分であることがより好ましい。液体の流速が上記範囲以内であると、希少細胞に対するダメージをより低減することができ、希少細胞の単離収率を向上させることができる。
フィルター105の貫通孔106に対して希少細胞含有液を通過させることが可能であれば、カートリッジ100の具体的な構成は特に限定されない。
次に、洗浄工程(ステップS02)について説明する。洗浄工程S02は、フィルター表面を洗浄液で洗浄する工程である。
まず、カートリッジ100の流入管125から洗浄液を導入し、希少細胞を捕捉したフィルター105を洗浄液で洗浄する。洗浄液としては、フィルター105上に残留した希少細胞以外の成分を洗い流せるものであれば特に限定されない。洗浄液としては、例えば、リン酸緩衝液等が挙げられる。洗浄液の量は特に制限されないが、希少細胞含有液の量の倍量程度であることができる。
洗浄液でフィルター105を洗浄する際は、フィルター105の表面が常に洗浄液に浸っていることが好ましい。フィルター105の表面が洗浄液に浸っている状態でフィルター105の表面を洗浄するためには、フィルター105表面の洗浄液が貫通孔106を通過する速度よりもフィルター105表面への洗浄液の供給速度が大きくなるように洗浄液の供給量を調節すればよい。フィルター105の表面が洗浄液に浸っている状態を維持することで、洗浄液の移動に伴って希少細胞が貫通孔106内へ移動することを抑制することができる。特に、フィルター105の表面に残存する洗浄液の全量が貫通孔106内へ流れ込む際には、貫通孔106内に希少細胞が引きずり込まれやすい。したがって、フィルター105の表面に洗浄液が滞留する状態を維持することでフィルター105表面に残留する希少細胞の減少を抑制し、収率を向上させることができる。また、フィルター105に洗浄液が滞留する状態を維持することでフィルター105表面の乾燥を防ぐことができる。したがって、フィルター105表面に滞留する細胞の乾燥による損傷及び変形を防ぐことができる。
次に、転写工程(ステップS03)について、図3を参照しながら説明する。転写工程S03は、フィルターの面上に捕捉された希少細胞を、少なくとも一方の面に粘着性を有するフィルム状の転写部材に転写することで、希少細胞を転写部材の一方の面に転写する工程である。なお、捕捉工程(ステップS01)の後、洗浄工程(ステップS02)を経ずに、直接転写工程(ステップS03)に移行することもできる。
転写部材は、フィルム状であり、少なくとも一方の面に粘着性を有する部材である。転写部材は、自家蛍光の低い材料からなり、透明であることが好ましい。転写部材がこのような特性を有すると、希少細胞を顕微鏡で観察(希少細胞の観察については、後述する。)しやすくなる。このような観点から、転写部材の材料としては、例えば、寒天、アガー、ゼラチン及びでんぷん等の天然材料、並びに、ゴム、アクリル、シリコーン及びウレタン等の合成材料が挙げられる。これらの材料には、例えば、その他の樹脂、軟化剤、プロセスオイル、充填剤、架橋剤、老化防止剤及び可塑剤が添加されることができる。
転写部材の大きさは特に限定されないが30mm以上であることが好ましく、35mm以上であることがより好ましい。また、転写部材の厚さは特に限定されないが、1〜1000μmであることが好ましく、5〜500μmであることがより好ましく、10〜100μmであることがさらに好ましい。また、転写部材は、フィルター105よりも柔軟性が高いことが好ましい。転写部材が柔軟性を有していることで、フィルター105に対する転写部材の貼り付け及びフィルター105からの転写部材のはく離を好適に行うことができる。
転写部材の粘着力は、希少細胞の転写部材からの脱落が防がれ、希少細胞を転写部材の面上に保持することができる範囲であれば特に限定されない。
転写部材は、タック性(瞬間的な粘着力)を有することが好ましい。転写部材がタック性を有すると、軽い力で、短時間に粘着することができ、また、転写部材をフィルター105から高速ではく離した場合であっても、フィルター105に捕捉された希少細胞を効率よく転写部材に転写することができ、より高収率で希少細胞を単離することができる。
転写部材として、例えば、基材となるテープに対して粘着剤層が積層された粘着テープを用いることができる。粘着テープは、テープの片面に粘着剤を有するテープであってもよいが、テープの両面に粘着剤を有する両面テープが好ましい。以下の実施形態では、転写部材として両面テープを用いる場合について説明する。
洗浄工程S02の後から転写工程S03を実施するまでは、図3(A)に示すように、フィルター105の希少細胞Cが捕捉された面(フィルター105表面)には、洗浄工程S02で使用した洗浄液Wが残存していることが好ましい。これは、上述の通り、フィルター105の表面が洗浄液に浸っている状態を維持することで、洗浄液の移動に伴って希少細胞Cが貫通孔106内へ移動することを防ぐことができるためである。また、フィルター105の表面が洗浄液に浸っている状態を維持することで、フィルター105表面に滞留する希少細胞Cの乾燥による損傷及び変形を防ぐことができる。なお、洗浄工程S02の後に、さらに洗浄液W以外の液体をフィルター105に流した場合、洗浄液Wの代わりに、その液体がフィルター105上に残っていることが好ましい。すなわち、希少細胞Cは、フィルター105上に捕捉された後、転写部材に対して転写されるまで、その周囲の少なくとも一部が液体で覆われている状態で保持されていることが好ましい。
フィルター105表面上の洗浄液Wの量は、フィルター105表面を基準とした液面の高さで表すことができる。液面の高さは、希少細胞Cの平均直径に応じて異なる。液面の高さは、希少細胞Cの平均直径に対して、0.05〜20倍であることが好ましく、0.25〜10倍であることがより好ましく、1〜5倍であることがさらに好ましい。液面の高さが希少細胞Cの平均直径に対して0.05倍以上であると、フィルター105表面に滞留する希少細胞Cの乾燥をより確実に防ぐことができるため、希少細胞Cの乾燥による損傷及び変形を防ぐことができる。液面の高さが希少細胞Cの平均直径に対して20倍以下であると、後にカートリッジ100の上部部材110を外す際に、洗浄液Wが周囲に飛び散ること、及び、洗浄液Wがカートリッジ100の外に流出することを防ぐことができる。すなわち、カートリッジ100外への洗浄液Wの移動による希少細胞Cの紛失を抑えることができるため、より高収率で希少細胞Cを単離することができる。また、液面の高さが希少細胞Cの平均直径に対して20倍以下であると、希少細胞Cを転写部材に転写する際に、洗浄液Wが希少細胞Cと転写部材との接触を妨げない。よって、希少細胞Cを効率よく転写部材に転写することができ、より高収率で希少細胞Cを単離することができる。
ここで、細胞の「直径」とは、顕微鏡で観察した場合の細胞の輪郭上の任意の2点を結ぶ線分のうち最も長い線分の長さのことである。なお、フィルター105表面上の洗浄液Wの高さの基準となる希少細胞Cの平均直径としては、単離対象の希少細胞Cに係る公知の平均直径の情報を用いることができる。
なお、フィルター105表面上の洗浄液Wの高さの制御は、カートリッジ100内に残留する洗浄液Wの量を調整することで制御することができる。上部部材110と下部部材115との間にフィルター105が保持された状態でフィルター105の表面上の洗浄液Wの量を制御する場合には、例えば、カートリッジ100へ供給する洗浄液Wの量及びカートリッジ100から排出される洗浄液の量からカートリッジ100内に滞留する洗浄液Wの体積を推定することができる。また、カートリッジ100の設計からフィルター105表面の面積を推定することができる。したがって、これらの値が所望の値となるようにフィルター105の表面上の洗浄液Wの高さを制御する構成としてもよい。
転写工程S03において、フィルター105の表面上の希少細胞Cを両面テープ200に対して転写する際には、まず、カートリッジ100の上部部材110を外してフィルター105の表面を露出させる。次に、図3(B)に示すように、予め一方の保護フィルム210を剥がして一方の粘着面を露出させておいた両面テープ200を、露出した粘着面がフィルター105表面側になるようにして、フィルター105に貼り合わせる。このとき、洗浄液Wとともに希少細胞Cが両面テープ200とフィルター105表面との間から流出しないように、先に両面テープ200の端部4辺をフィルター105表面と密着させる。次いで、両面テープ200と希少細胞Cとが接触するように両面テープ200全体を洗浄液Wと馴染ませる。
次に、両面テープ200をフィルター105から剥がす。このとき、図3(C)に示すように、両面テープ200の粘着力で希少細胞Cがフィルター105表面から両面テープ200の粘着面上に移動し、希少細胞Cは両面テープ200上に保持される(転写)。
次に、回収工程(ステップS04)について、引き続き図3を参照しながら説明する。回収工程S04は、転写部材から希少細胞を回収する工程である。
まず、フィルター105から剥がした両面テープ200を、図3(C)に示すように上下反転させ、両面テープ200のもう一方の粘着面を覆っている保護フィルム210を剥がす。保護フィルム210を剥がして露出した粘着面を、図3(D)に示すように、スライドガラス250に貼り合わせる。必要に応じて顕微鏡を使用しながら、スライドガラス250上の両面テープ200に保持された希少細胞Cを別容器等へ移動させて回収する。希少細胞Cを回収する方法としては、特に限定されないが、マイクロダイセクタ又はマイクロマニピュレーター300を用いる方法が好ましい。癌細胞は、細胞一つ一つが異なる遺伝子型である可能性があるため、個々に遺伝子解析をすることが好ましく、マイクロダイセクタ又はマイクロマニピュレーター300を用いる方法であれば、希少細胞Cを一つ一つ個別に回収することができ、効率が良い。なお、マイクロダイセクタは、細胞を上に飛ばして単離する技術である。また、マイクロマニピュレーター300は、微細なピンセットのようなもので細胞をつまみ出す技術である。希少細胞の単離に用いるマイクロダイセクタ及びマイクロマニピュレーター300としては、公知のものを利用することができる。
次に、解析工程(ステップS05)について、説明する。解析工程S05は、捕捉工程S01から回収工程S04までの一連の工程によって単離された希少細胞Cの遺伝子解析を行う工程である。
単離された希少細胞Cに、NGS(Next Generation Sequencer)等公知の遺伝子解析法を用いて、希少細胞Cの遺伝子情報を得る。得られた遺伝子情報は、各種研究、検査又は診断に利用することができる。また、希少細胞Cは、得られた遺伝子情報に基づいて、遺伝子型によって分類されることができる。遺伝子型別に分類された癌細胞を培養して、所定濃度の癌細胞サンプルとして提供することも可能である。このように、本発明は医学及び生物学の分野において幅広く応用可能である。
本実施形態の希少細胞の単離方法は、希少細胞とその他の細胞とを判別する観点から、以上の工程の他に、希少細胞を染色する工程をさらに含むこともできる。希少細胞Cを染色する工程は、希少細胞Cをスライドガラス250上から回収する前であれば特に限定されず、捕捉工程S01の前、洗浄工程S02の前、転写工程S03の前、回収工程S04の前又は回収工程S04の一部として含まれることができる。希少細胞Cの染色の方法は、特に限定されないが、例えば、蛍光染色及びギムザ染色であることができる。例えば、図3(D)に示すように、両面テープ200をスライドガラス250に貼り合わせた後に、スライドガラス250上の希少細胞Cにギムザ染色を行うことで、希少細胞Cが肉眼で観察しやすくなるため、希少細胞Cの回収がしやすくなり、より高収率で希少細胞Cを単離することができる。
本実施形態の希少細胞Cの単離方法によれば、フィルター105によるろ過によって、希少細胞含有液から希少細胞Cを収率良く、且つ、希少細胞Cが転写されやすいように平面的に分布された状態で捕捉することができる。そして、フィルター105から転写部材へ希少細胞Cを転写することで、希少細胞Cへの影響及び希少細胞Cの紛失を最小限に抑えながら、希少細胞Cを観察及び回収しやすい状態にできるため、希少細胞Cを高収率で単離することができる。このように希少細胞Cを高収率で単離することで、遺伝子解析を精度よく行うことができる。
本実施形態に係る希少細胞Cの単離方法では、転写部材として機能する両面テープ200を使用して希少細胞Cをフィルター105から両面テープ200上へ移動し、これを回収することで希少細胞Cを単離する。この方法は、従来のアガロースゲル法、ハイドロゲル法及びパラフィン固定法のようにフィルター上の細胞を取り巻く液体を固化させて回収する方法に比べて様々な利点がある。例えば、低融点アガロースを用いて液体全体を凝固させるアガロースゲル法は、簡便で細胞紛失のリスクの低い方法であるが、アガロースの融点が高いために、取扱いが難しく、回収率も低い。また、ハイドロゲル法は、目的の細胞のみを樹脂で固めて取り出すことができるが、紫外線照射による細胞へのダメージが懸念される。また、パラフィン固定法は、古くから用いられているパラフィンを用いることで信用性が高いが、融点が高いため、細胞への影響が懸念される。これに対して、本実施形態に係る希少細胞Cの単離方法は、上記の種々の問題を解決した方法である。具体的には、転写部材を使用することで、簡便で、且つ細胞紛失のリスクが低くなる。また、希少細胞Cへのダメージも抑えることができる。
また、上記の希少細胞Cの単離方法によれば、転写部材として両面テープ200を用いて、且つ、希少細胞Cの回収にスライドガラス250を用いることで、両面テープ200がスライドガラス250に固定された状態で、希少細胞Cを両面テープ200から回収することができるため、回収の効率を向上することができる。
また、上記の単離方法によれば、フィルター105の表面が洗浄液Wに浸っている状態を維持することで、貫通孔106内への洗浄液Wの移動に伴う希少細胞Cの紛失を防止し、フィルター105表面に滞留する希少細胞Cの乾燥による損傷及び変形を防ぐことができる。
さらに、上記の単離方法によれば、フィルター105の表面上に残存する洗浄液Wのフィルター105の表面から液面までの高さを希少細胞Cの平均直径の0.05〜20倍とすることで、希少細胞Cを効率よく転写部材に転写することができる。
また、上記の単離方法によれば、回収工程においてマイクロダイセクタ又はマイクロマニピュレーター300を用いることで、転写部材からの希少細胞の回収を効率よく行うことができる。
本実施形態の遺伝子解析方法によれば、希少細胞Cの遺伝子解析の精度が向上する。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、様々な変形態様が可能である。例えば、本実施形態では、転写部材として両面テープ200を使用したが、転写部材はこれに限定されず、例えば、テープの片面のみに粘着剤を有する粘着テープであることができる。転写部材の少なくとも片面が粘着性を有していれば、フィルター105上の希少細胞Cを転写部材に対して転写することができるため、より高い収率で希少細胞Cを単離することが可能となる。また、転写部材が片面のみに粘着剤を有する粘着テープであっても、テープをスライドガラス250上に配置して希少細胞Cの観察及び回収を行うことが可能である。ただし、転写部材が両面テープ200のように両面に粘着性を有するものであれば、転写部材がスライドガラス250に固定された状態で、希少細胞Cを転写部材から回収することができるため、回収の効率を向上することができる。
また、本実施形態ではカートリッジ100を使用したろ過について説明したが、カートリッジ100を使用せずにフィルター105を用いたろ過を行うこともできる。この場合、転写工程において、フィルター105上に残っている洗浄液Wの量は、ろ過の方法に応じた方法で適宜調整される。
また、上記実施形態では、希少細胞Cをフィルター105で捕捉し、捕捉された希少細胞Cを転写部材に転写し、転写された希少細胞Cを転写部材から回収することで、希少細胞を高収率で単離する技術及び単離された希少細胞Cの遺伝子を解析する方法について説明した。しかしながら、本発明における転写部材を使用した転写工程は、希少細胞Cの単離での使用に限定されず、ウェット状態の様々な細胞の転写に幅広く応用可能である。
<実施例1>
(サンプル調製)
サンプルとして、真空採血管に採血した健常者の血液に、血液1mLあたり1000個のヒト非小細胞肺癌細胞株NCI−H358を含有させた血液サンプルを用いた。なお、血液は採血後6時間のものを用いた。また、NCI−H358はあらかじめCellTracker Green(タカラバイオ株式会社製)で蛍光染色されたものを用いた。
(癌細胞の捕捉)
フィルターをセットした細胞捕捉カートリッジをCTC回収装置:MC6100(日立化成株式会社製)にセットし、以下の実験を行った。使用したフィルターは、20mm×20mm×20μm大のニッケル薄膜に、厚み0.2μmの金めっきを施したもので、7.8μm×100μm大の開口部(貫通孔)を、開口率6.7%で有する。ここで、開口率とは、フィルター全体の面積に対する貫通孔が占める面積をいう。細胞捕捉カートリッジは、上記実施形態で説明したものに相当する。CTC回収装置は、血液サンプル及び試薬を導入する流路を備える。この流路の入り口に、10mLシリンジを加工して作製したリザーバーを接続した。
CTC回収装置内を蒸留水で満たし、装置のプライミングを行った。リザーバーに、2mM EDTA−10.0%FBS(牛胎児血清)−PBS(リン酸緩衝液、pH7.4、Gibco社製)(以下、「洗浄液」ともいう。)を7mL入れ、リザーバーの下部に血液サンプルを、血液サンプルと洗浄液が層をなすように加えた。
CTC回収装置を作動させ、流速200μL/分でリザーバー中の血液サンプル及び洗浄液をフィルターに送液し、癌細胞をフィルターで捕捉した。リザーバー下層の血液が先に流れ(所要時間約15分)、その後、リザーバー上層の洗浄液が流れた(所要時間約35分)。
洗浄液が流れきる前に、流速の設定を20μL/分に下げ、カートリッジ内の液面の高さが20μmになったところで、洗浄液の送液を止めた。洗浄液の送液を止めた時点でのカートリッジ内の液面の高さ及び癌細胞の平均直径に対する液面の比を表1に示す。なお、液面の高さは、下式のようにして求めた。下式において、「カートリッジ内の洗浄液の面積」とは、カートリッジを鉛直方向上向きからみたときに、カートリッジ内の洗浄液が占める面積をいう。
液面の高さ(μm)=カートリッジ内の洗浄液の体積(μm)/カートリッジ内の洗浄液の面積(μm
カートリッジ内の洗浄液の体積(μm)=カートリッジ内の洗浄液の質量(μg)/カートリッジ内の洗浄液の比重(μg/μm
(細胞数の計測)
カートリッジに入った状態のフィルター上の細胞を、電動ステージ(ProScan II、Prior社製)を装備した蛍光顕微鏡(Axio Imager 2、Zeiss社製)を用いて、蛍光観察した。CellTracker Green由来の蛍光を観察するために、蛍光顕微鏡に38フィルタ(Zeiss社製)を使用した。観察視野の画像を取得し、フィルターに捕捉された癌細胞の数を計測した。画像の取得及び解析にはLumina Vision(三谷商事株式会社製)を用いた。
(癌細胞の転写)
カートリッジ内部の液体がこぼれないように、カートリッジ下部を固定したまま、カートリッジの上蓋を外し、フィルターをカートリッジから取り出した。速やかに、6mm角に切った皮膚用両面テープ1510(3M社製)の小片の一方の面の保護フィルムをはく離し、露出した粘着面を、フィルターの細胞が捕捉された面に貼り付けた。このとき、まずテープ端部を密着させて細胞の流出を防ぎ、その後、テープ全体とフィルターをよく密着させて、フィルター上の細胞の取りこぼしがないようにした。
(癌細胞の回収)
両面テープの、細胞が転写された粘着面とは反対側の粘着面の保護フィルムをはく離し、その面を、その面が下になるようにして、スライドガラスに貼り付けた。電動ステージ(ProScan II、Prior社製)を装備した蛍光顕微鏡(Axio Imager 2、Zeiss社製)を用いて、スライドガラス上の両面テープに転写された癌細胞を観察した。CellTracker Green由来の蛍光を観察するために、蛍光顕微鏡に38フィルタ(Zeiss社製)を使用し、観察視野の画像を取得した。画像の取得及び解析にはLumina Vision(三谷商事株式会社製)を用いた。
油圧式三次元粗動ジョイスティックマイクロマニピュレーターBMO−20(ベックス社製)及びレーザマイクロダイセクタPALM MicroBeam(Zeiss社製)を用いて、両面テープに転写された癌細胞を回収し、その単離収率を、単離収率(%)=粘着テープから回収された癌細胞数/血液サンプルに混合した癌細胞数×100として求めた。結果を表1に示す。
<実施例2>
CTC回収装置を使用しなかったこと、及び、カートリッジ内の液面の高さが50μmになったところで洗浄液の送液を止めたこと以外は実施例1と同様にして、癌細胞を単離し、その単離収率を求めた。結果を表1に示す。CTC回収装置を使用しなかったため、サンプル及び洗浄液は、カートリッジの流入管に直接接続されたリザーバーを通してカートリッジ内に送液した。また、流速は、カートリッジの流出管に直接接続したペリスタポンプを用いて調節した。実施例1と同様に、洗浄液の送液を止めた時点でのカートリッジ内の液面の高さ及び癌細胞の平均直径に対する液面の比を表1に示す。
Figure 2017163905
100…カートリッジ、105…フィルター、106…貫通孔、110…上部部材、115…下部部材、120…筐体、125…流入管、130…流入口、135…流出管、140…流出口、200…両面テープ、210…保護フィルム、250…スライドガラス、300…マイクロマニピュレーター、C…希少細胞、W…洗浄液。

Claims (6)

  1. 希少細胞含有液をフィルターでろ過して希少細胞を前記フィルターの面上に捕捉する捕捉工程と、
    前記フィルターの面上に捕捉された前記希少細胞を、少なくとも一方の面に粘着性を有するフィルム状の転写部材に転写することで、前記希少細胞を前記転写部材の一方の面に保持する転写工程と、
    前記転写部材から前記希少細胞を回収する回収工程と、を含む、
    希少細胞の単離方法。
  2. 前記転写部材が両面テープであり、
    前記転写工程において、前記両面テープの一方の粘着面を前記フィルターの面上に捕捉された前記希少細胞に対して接触させることで、前記一方の粘着面に対して前記希少細胞を転写し、
    前記回収工程において、前記両面テープのもう一方の粘着面をスライドガラスに貼り合わせ、前記スライドガラス上に前記両面テープを介して保持された前記希少細胞を回収する、請求項1に記載の単離方法。
  3. 前記捕捉工程の後に、前記フィルターの前記希少細胞が捕捉された面を洗浄液で洗浄する洗浄工程をさらに含み、
    前記転写工程において、前記洗浄工程における前記洗浄液が残存する前記フィルターの面上の前記希少細胞に、前記転写部材を接触させることで前記希少細胞を前記転写部材に転写する、請求項1又は2に記載の単離方法。
  4. 前記フィルターの面上に残存する洗浄液の、前記フィルターの表面から液面までの高さが、前記希少細胞の平均直径の0.05〜20倍である、請求項3に記載の単離方法。
  5. 前記回収工程において、マイクロダイセクタ又はマイクロマニピュレーターを用いて前記希少細胞を前記転写部材から回収する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の単離方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の単離方法より単離された前記希少細胞の遺伝子を解析する工程を含む、希少細胞の遺伝子解析方法。
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