JP2017162345A - 機器管理装置および機器管理プログラム - Google Patents

機器管理装置および機器管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象空間に到着した対象者に快適な環境を効率的に与えることが可能な機器管理装置および機器管理プログラムを提供する。【解決手段】機器管理装置は、対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、機器管理装置および機器管理プログラムに関し、特に、対象者に情報を提示する機器管理装置および機器管理プログラムに関する。
従来、快適性または利便性等の向上を目的として、対象空間における機器を遠隔で制御するシステムが開発されている。
たとえば、特許文献1(特開2002−267487号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、遠隔制御システムは、利用者が携帯する端末機器に搭載され、該端末機器の現在位置情報を自動的に取得可能な現在位置取得手段と、上記端末機器を利用する利用者の帰宅経路情報を記憶する帰宅経路情報記憶手段と、上記現在位置取得手段によって取得された現在位置情報と、上記帰宅経路情報記憶手段に記憶される帰宅経路情報とに基づいて、上記端末機器が帰宅経路上に存在するか否かを判定する帰宅経路判定手段と、上記帰宅経路判定手段によって上記端末機器が帰宅経路上に存在すると判断された場合に、上記現在位置情報と上記帰宅経路情報とに基づいて予測帰宅時間を予測する帰宅時間予測手段と、上記帰宅時間予測手段によって予測された予測帰宅時間を基準とする所定の制御タイミングで、遠隔地にある電子機器の制御を行う電子機器制御手段とを備える。
特開2002−267487号公報
たとえば、自宅の環境がユーザにとって既に快適である状況において、遠隔制御システムでは、予測帰宅時間を基準とする所定の制御タイミングでエアコン等の当該環境に影響を与える機器をオンしてしまうことがある。
このような場合、当該機器をオンしなくてもユーザは自宅において快適に過ごすことができるので、無駄な電気代が発生してしまう。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、対象空間に到着した対象者に快適な環境を効率的に与えることが可能な機器管理装置および機器管理プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる機器管理装置は、対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部とを備える。
(11)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる機器管理プログラムは、機器管理装置において用いられる機器管理プログラムであって、コンピュータを、対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部と、として機能させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える機器管理装置として実現することができるだけでなく、機器管理装置を備える機器管理システムとして実現したり、かかる特徴的な処理をステップとする方法として実現したり、機器管理装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したりすることができる。
本発明によれば、対象空間に到着した対象者に快適な環境を効率的に与えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおける機器管理装置の構成を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおいて、機器管理装置が到着予定情報を受信して処理する際のシーケンスの一例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおいて、機器管理装置が到着情報を受信して処理する際のシーケンスの一例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおける機器管理装置の変形例の構成を示す図である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る機器管理装置は、対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部とを備える。
このような構成により、対象者は、対象空間への到着前に対象空間の環境が快適か否かを計測内容から認識することができるので、上記機器を予めオンしておくか否か等を適切に判断して当該機器を制御することができる。したがって、対象空間に到着した対象者に快適な環境を効率的に与えることができる。
(2)好ましくは、前記取得部は、さらに、前記対象者にとっての前記対象空間の快適性を判断可能な快適性情報および前記センサによる対応の計測結果を取得し、前記機器管理装置は、さらに、前記取得部によって取得された前記快適性情報および前記センサによる対応の計測結果と前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に対応する前記センサによる計測結果とに基づいて前記問い合わせ内容を作成する情報作成部を備える。
このような構成により、快適性に対応する計測結果と到着予定情報が取得された場合に対応する計測結果との関係に基づいて、対象者にとって快適な環境を実現するための当該機器の制御内容を決定することできるので、適切な問い合わせ内容を作成することができる。
(3)より好ましくは、前記取得部は、前記快適性情報として、前記対象者による前記快適性の登録操作を示す登録情報を取得する。
このような構成により、対象者の登録内容から対象空間の快適性をより正しく判断することができるので、より適切な問い合わせ内容を作成することができる。
(4)より好ましくは、前記取得部は、前記対象者が前記対象空間に到着してから所定時間以内における、前記対象者による前記機器に対する操作内容を前記快適性情報として取得し、前記情報作成部は、前記取得部によって取得された前記操作内容に基づいて前記快適性を判断し、判断した結果と、前記対象者が前記対象空間に到着してから前記所定時間以内における前記センサによる対応の計測結果と、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に対応する前記センサによる計測結果とに基づいて前記問い合わせ内容を作成する。
対象空間に到着した対象者は、不快に感じると当該機器に対してたとえばオン操作を行うことが多く、また、快適に感じると当該機器に対して操作を行わないことが多い。したがって、対象者が対象空間に到着してからの行動に基づき、対象空間の快適性をより正しく判断することができる。これにより、より適切な問い合わせ内容を作成することができる。
(5)より好ましくは、前記情報作成部は、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合における前記センサによる最新の計測結果と前記快適性が最も高いときの前記センサによる計測結果との比較結果に基づいて、前記機器の制御の推奨内容を含む前記問い合わせ内容を決定する。
このような構成により、最も快適であった環境と現在の環境との相違を認識することができるので、対象者にとって最も快適な環境を実現するための当該機器の制御内容を対象者に推奨することができる。
(6)より好ましくは、前記情報作成部は、前記比較結果における相違が所定条件を満たす場合、前記機器を動作させることを前記推奨内容とする。
このような構成により、対象空間の環境がたとえば不快の条件を満たす場合において、対象者に当該機器を動作させることを推奨することができる。
(7)より好ましくは、前記情報作成部は、前記比較結果における相違が所定条件を満たす場合、前記機器を動作させないことを前記推奨内容とする。
このような構成により、対象空間の環境がたとえば快適の条件を満たす場合において、当該機器を無駄に動作させることを防ぐことができる。
(8)より好ましくは、前記取得部は、さらに、前記対象者が前記推奨内容を採用しない場合に、前記機器の制御内容を示す制御情報を前記端末装置から取得する。
このように、対象者が、推奨内容と異なる制御内容を希望して当該推奨内容を採用しない場合において、対象者の意向が反映された制御内容を取得する構成により、対象者の希望を当該機器の制御に反映させることができる。
(9)好ましくは、前記提示情報は、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合における前記センサによる最新の計測結果と、前記最新の計測結果より前に取得された前記センサによる計測結果である過去計測結果および対応の前記快適性とを含む。
このような構成により、対象者は、対象空間へ到着する前に、当該対象空間の環境が快適か否かを、過去のデータからより正しく認識することができる。
(10)より好ましくは、前記過去計測結果は、前記快適性が最も高いときの前記センサによる計測結果である。
このような構成により、対象者は、対象空間の環境が、最も快適であった環境からどの程度かい離しているかを認識することができる。
(11)本発明の実施の形態に係る機器管理プログラムは、機器管理装置において用いられる機器管理プログラムであって、コンピュータを、対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部と、として機能させるためのプログラムである。
このような構成により、対象者は、対象空間への到着前に対象空間の環境が快適か否かを計測内容から認識することができるので、上記機器を予めオンしておくか否か等を適切に判断して当該機器を制御することができる。したがって、対象空間に到着した対象者に快適な環境を効率的に与えることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムの構成を示す図である。
図1を参照して、機器管理システム301は、機器管理装置101と、無線端末装置202とを備える。無線端末装置202は、表示部204を含む。
機器111の一例である機器111A,111B,111Cは、それぞれ空調装置すなわちエアコン、空気清浄器および加湿器である。
図1では、3つの機器111を代表的に示しているが、さらに多数または少数の機器111が設けられてもよい。また、1つのセンサ131を代表的に示しているが、複数のセンサ131が設けらてもよい。
対象空間S1は、自宅における家屋または部屋等である。対象空間S1に係る機器111、より詳細には、対象空間S1の環境に影響を与える機器111は、たとえば対象空間S1に設けられる。なお、機器111は、対象空間S1の外部に設けられてもよい。
対象空間S1の環境を計測するセンサ131は、たとえば対象空間S1に設けられる。なお、センサ131は、対象空間S1の外部に設けられてもよい。
アクセスポイント161は、機器111A,111B,111Cおよびセンサ131から無線通信により受信した情報を中継して内部ネットワーク11経由で機器管理装置101へ送信するとともに、機器管理装置101から内部ネットワーク11経由で受信した情報を中継して無線通信により機器111A,111B,111Cおよびセンサ131へ送信する。
基地局171は、無線端末装置202から無線通信により受信した情報を中継してインターネット10経由で機器管理装置101へ送信するとともに、機器管理装置101からインターネット10経由で受信した情報を中継して無線通信により無線端末装置202へ送信する。
センサ131は、たとえば温度、湿度、ほこり量、花粉量および臭気を計測することが可能であり、機器管理装置101から計測情報要求を受信すると、受信した計測情報要求に従って、最新の計測結果を示す計測情報を作成して機器管理装置101へ送信する。
機器111Aは、たとえば、センサを内蔵し、温度および湿度を計測することが可能である。機器111Aは、機器管理装置101から計測情報要求を受信すると、受信した計測情報要求に従って、最新の計測結果を示す計測情報を作成して機器管理装置101へ送信する。
機器111A,111B,111Cは、機器管理装置101から制御内容を示す設定情報を受信すると、受信した設定情報の示す制御内容を設定し、設定が正常に完了したことを示すACKを機器管理装置101へ送信するとともに、設定した制御内容に従って動作する。
対象者151は、スマートホン等の無線端末装置202を携帯し、たとえば自宅へ向かう際、今から自宅へ向かうことを入力するための操作を無線端末装置202に対して行う。
無線端末装置202は、対象者151による上記操作を受けると、対象者151が自宅へ向かっていると判断し、たとえば、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波に基づいて自己の位置を取得する。
無線端末装置202は、取得した自己の位置と自宅の位置との関係に基づいて、対象者151が自宅へ到着する予定の時刻である到着予定時刻を算出し、算出した到着予定時刻を示す到着予定情報を作成する。無線端末装置202は、作成した到着予定情報を機器管理装置101へ送信する。
なお、無線端末装置202は、GPS衛星からの電波に基づく自己の位置と自宅の位置との関係の時間的推移に基づいて、対象者151が自宅へ向かっているか否かを判断してもよい。
より詳細には、無線端末装置202は、自己と対象者151の自宅との間の距離が所定値以下になると、対象者151が自宅へ向かっていると判断する。
また、対象者151は、たとえば自宅に到着した際、自宅に到着したことを入力するための操作を無線端末装置202に対して行う。
無線端末装置202は、対象者151による上記操作を受けると、対象者151が自宅に到着したことを示す到着情報を作成し、作成した到着情報を機器管理装置101へ送信する。
なお、無線端末装置202は、たとえば、GPS衛星からの電波に基づく自己の位置から、対象者151が自宅に到着したか否かを判断してもよい。
より詳細には、無線端末装置202は、自己と対象者151の自宅との間の距離が所定値以下になると、対象者151が自宅に到着したと判断する。
また、無線端末装置202は、対象者151の自宅におけるアクセスポイント161との通信接続が確立した場合、対象者151が自宅に到着したと判断してもよい。
[無線端末装置における画面]
図2は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。図2には、エアコンおよび空気清浄器の運転を行うことを推奨する画面Sc1が示される。
図2を参照して、領域Rg11には、対象空間S1に設けられたセンサ131および機器111Aによる最新の計測結果に基づく計測内容すなわち「気温」、「湿度」および「空気汚れ」が示される。
領域Rg12には、当該最新の計測結果より前に取得された計測結果である過去計測結果、たとえば「昨日」の計測結果に基づく計測内容が示される。また、領域Rg14には、「昨日」の計測結果が取得された対象空間S1における環境での対象者151の快適性を示す「快適度」が示される。
領域Rg13には、過去計測結果のうち最も快適性の高かった計測結果、たとえば「9/20」の計測結果に基づく計測内容が示される。また、領域Rg15には、「9/20」の計測結果が取得された対象空間S1における環境での対象者151の快適性を示す「快適度」が示される。
領域Rg16には、対象空間S1の環境に影響を与える機器111の制御に関する問い合わせ内容が示される。より詳細には、領域Rg16には、機器管理装置101が推奨する機器111の設定、および当該設定を採用するか否かの問い合わせが示される。
ここでは、最も快適性の高かった「9/20」における計測結果と比べて、「現在」の「湿度」が高く、かつ「空気汚れ」が「ある」ため、エアコンを除湿運転すること、および空気清浄器を運転することが推奨されている。一方、「現在」の高い「湿度」では加湿器の運転は必要ないため、加湿器の推奨設定は表示されていない。
対象者151は、領域Rg16に示される設定内容を採用する場合、ボタンBt11を操作する。一方、対象者151は、領域Rg16に示される設定内容と異なる設定内容を採用する場合、ボタンBt12を操作する。
図3は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。図3には、対象空間S1における現在の環境が対象者151にとって快適であるので、エアコンおよび空気清浄器の運転を行わないことを推奨する画面Sc2が示される。
図3を参照して、領域Rg11〜Rg16に示される内容は、図2における領域Rg11〜Rg16に示される内容とそれぞれ同様である。
ここでは、「現在」の「温度」、「湿度」および「空気汚れ」が、最も快適性の高かった「9/20」における「温度」、「湿度」および「空気汚れ」とそれぞれ近いため、エアコンおよび空気清浄器の運転を行わないことが推奨されている。
図4は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。図4には、図2のようにエアコンおよび空気清浄器の運転を行うことが推奨される状況において、対象者151がボタンBt12を操作した場合における画面Sc3が示される。
図4を参照して、領域Rg11〜Rg15に示される内容は、図2における領域Rg11〜Rg15に示される内容とそれぞれ同様である。
領域Rg16には、機器111A〜111Cを個別に制御するためのラジオボタンが表示されている。
より詳細には、領域Rg16において、対象者151がエアコンを個別に制御するためのラジオボタンRb11を操作すると、メッセージボックスMB11が表示される。
メッセージボックスMB11には、エアコンの「電源」、「運転モード」、「設定温度」および「風量設定」をそれぞれ設定するためのドロップダウンリストDL11、DL12、DL13およびDL14が表示されている。
対象者151は、ドロップダウンリストDL11、DL12、DL13およびDL14を操作することにより、エアコンの「電源」、「運転モード」、「設定温度」および「風量設定」をそれぞれ設定することが可能である。ボタンBt13が操作されると、対象者151によるエアコンの「電源」、「運転モード」、「設定温度」および「風量設定」の設定が反映される。
対象者151が機器111Bまたは111Cを制御するためのラジオボタンを操作した場合についても、ラジオボタンRb11を操作した場合と同様である。
図5は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。図5には、対象者151が対象空間S1へ到着した場合における画面Sc4が示される。
図5を参照して、領域Rg17には、対象空間S1に設けられたセンサ131および機器111Aによる最新の計測結果に基づく計測内容すなわち「気温」、「湿度」および「空気汚れ」が示される。
また、画面Sc4には、対象空間S1における環境での対象者151にとっての快適度について、5段階評価で機器管理装置101に登録するためのドロップダウンリストDL15が表示されている。
対象者151は、たとえば、ドロップダウンリストDL15を操作することにより快適度の5段階評価を登録する操作である登録操作を行う。
具体的には、対象者151は、ドロップダウンリストDL15のリストアイテムである「1.とても不快」、「2.不快」、「3.ふつう」、「4.快適」および「5.とても快適」のうちのいずれか1つを選択した後、ボタンBt14を操作する。
無線端末装置202は、対象者151による登録操作が完了すると、対象者151による快適性の登録操作を示す登録情報、ならびに領域Rg17における「気温」、「湿度」および「空気汚れ」の各値を含む評価情報を機器管理装置101へ送信する。
[機器管理装置]
図6は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおける機器管理装置の構成を示す図である。
図6を参照して、機器管理装置101は、通信部21と、処理部22と、受信部(取得部)23と、送信部24と、情報作成部25と、記憶部26とを備える。
機器管理装置101は、たとえば機器111A〜111Cを管理するHEMS−GW(Home Energy Management System−Gateway)である。
機器管理装置101における受信部23は、たとえば、対象者151にとっての対象空間S1の快適性を判断可能な快適性情報とセンサ131および機器111Aによる対応の計測結果とを含む評価情報を取得する。より詳細には、受信部23は、たとえば、快適性情報として登録情報を取得する。
具体的には、受信部23は、評価情報を無線端末装置202から受信すると、受信した評価情報を処理部22へ出力する。
図7は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。図7には、図5に示す画面Sc4において、対象者151がボタンBt14を操作した場合における画面Sc5が示される。
図7を参照して、処理部22は、受信部23から評価情報を受けると、受けた評価情報を記憶部26に保存するとともに、画面Sc5における領域Rg18に表示するための、快適性の登録完了を示す登録完了情報を作成し、作成した登録完了情報を送信部24へ出力する。
送信部24は、処理部22から登録完了情報を受けると、受けた登録完了情報を無線端末装置202へ送信する。
再び図1を参照して、無線端末装置202は、機器管理装置101から登録完了情報を受信すると、受信した登録完了情報に基づいて画面Sc5を作成し、作成した画面Sc5を表示部204に表示する。
再び図6を参照して、受信部23は、対象者151が対象空間S1に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する。
より詳細には、受信部23は、到着予定情報を無線端末装置202から受信すると、受信した到着予定情報を処理部22へ出力する。
処理部22は、受信部23から到着予定情報を受けると、計測情報要求を作成し、作成した計測情報要求を通信部21へ出力する。
通信部21は、処理部22から計測情報要求を受けると、受けた計測情報要求を機器111Aおよびセンサ131へ送信する。
通信部21は、送信した計測情報要求の応答として、最新の計測情報を機器111Aおよびセンサ131から受信すると、受信した各計測情報を処理部22へ出力する。
処理部22は、通信部21から各計測情報を受けると、受けた各計測情報を情報作成部25へ出力する。
情報作成部25は、たとえば、受信部23によって到着予定情報が取得された場合に、対象空間S1に設けられた機器111Aおよびセンサ131による計測結果に基づく計測内容と、対象空間S1の環境に影響を与える機器111A〜111Cの制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を作成する。
たとえば、情報作成部25は、受信部23によって取得された評価情報、および受信部23によって到着予定情報が取得された場合に対応するセンサ131および機器111Aによる計測結果に基づいて問い合わせ内容を作成する。
より詳細には、情報作成部25は、たとえば、受信部23によって到着予定情報が取得された場合におけるセンサ131および機器111Aによる最新の計測結果と快適性が最も高いときのセンサ131および機器111Aによる計測結果との比較結果に基づいて、機器111の制御の推奨内容を含む問い合わせ内容を決定する。
具体的には、情報作成部25は、処理部22から各計測情報を受けると、過去の評価情報を記憶部26から取得する。より詳細には、情報作成部25は、過去の評価情報のうち、最も高い値の快適度を含む評価情報(以下、目標評価情報とも称する。)、および直近の過去の評価情報(以下、直近評価情報とも称する。)を取得する。この例では、直近評価情報は、昨日保存された評価情報である。
情報作成部25は、取得した目標評価情報に含まれる「気温」の値および「湿度」の値と処理部22から受けた最新の各計測情報の示す「気温」の値および「湿度」の値とをそれぞれ比較する。
情報作成部25は、たとえば、比較結果における相違が所定条件CAを満たす場合、機器111を動作させることを推奨内容とする。一方、情報作成部25は、たとえば、比較結果における相違が所定条件CBを満たす場合、機器111を動作させることを推奨内容とする。この例では、所定条件CBは、所定条件CAを満たさないという条件である。なお、所定条件CBは、所定条件CAと無関係の条件であってもよい。
言い換えると、情報作成部25は、たとえば、比較結果から相違があると判断した場合、機器111を動作させることを推奨内容とする。一方、情報作成部25は、たとえば、比較結果から相違がないと判断した場合、機器111を動作させないことを推奨内容とする。
たとえば、情報作成部25は、比較結果における相違が所定範囲外である場合、機器111を動作させることを推奨内容とする。一方、情報作成部25は、比較結果における相違が所定範囲内である場合、機器111を動作させないことを推奨内容とする。
具体的には、情報作成部25は、以下の条件C1が満たされる場合、機器111Aすなわちエアコンを動作させることを推奨すべきと判断し、条件C1が満たされない場合、機器111Aを動作させないことを推奨すべきと判断する。
ここで、条件C1は、最新の各計測情報の示す「気温」の値が目標評価情報に含まれる「気温」の値より所定値以上であること、最新の各計測情報の示す「気温」の値が目標評価情報に含まれる「気温」の値より所定値以下であること、および最新の各計測情報の示す「湿度」の値が目標評価情報に含まれる「湿度」の値より所定値以上であることの少なくともいずれか1つである。
情報作成部25は、条件C1が満たされると、気温差および湿度差に基づいて、機器111Aの運転モード、設定温度および風量を決定する。
また、情報作成部25は、以下の条件C2が満たされる場合、機器111Cすなわち加湿器を動作させることを推奨すべきと判断し、条件C2が満たされない場合、機器111Cを動作させないことを推奨すべきと判断する。
ここで、条件C2は、最新の各計測情報の示す「湿度」の値が目標評価情報に含まれる「湿度」の値より所定値以下であることである。
また、情報作成部25は、最新の各計測情報の示すほこり量、花粉量および臭気に基づいて、対象空間S1における「空気汚れ」の有無を判定する。
情報作成部25は、対象空間S1において「空気汚れ」が有ると判定すると、機器111Bすなわち空気清浄器を動作させることを推奨すべきと判断し、対象空間S1において「空気汚れ」が無いと判定すると、機器111Bを動作させないことを推奨すべきと判断する。
情報作成部25は、たとえば、受信部23によって到着予定情報が取得された場合におけるセンサ131および機器111Aによる最新の計測結果と、当該最新の計測結果より前に取得されたセンサ131および機器111Aによる計測結果である過去計測結果および対応の快適性と、上記問い合わせ内容とを含む提示情報を作成する。ここで、過去計測結果は、たとえば快適性が最も高いときのセンサ131および機器111Aによる計測結果および直近の過去の計測結果である。
具体的には、情報作成部25は、画面Sc1〜Sc3(図2〜図4参照)における領域Rg11〜Rg16に表示するための提示情報を作成する。
より詳細には、情報作成部25は、領域Rg16に表示するための、機器111A〜111Cの動作の推奨内容、機器111A〜111Cの制御の推奨内容、およびこれらの推奨内容を採用するか否かの問い合わせ、領域Rg11に表示するための最新の各計測情報、領域Rg12,Rg14に表示するための直近評価情報、ならびに領域Rg13,Rg15に表示するための目標評価情報を含む提示情報を作成する。情報作成部25は、作成した提示情報を処理部22へ出力する。
処理部22は、情報作成部25から提示情報を受けると、受けた提示情報を送信部24へ出力する。
送信部24は、受信部23によって到着予定情報が取得された場合に、対象者151の携帯する無線端末装置202へ提示情報を送信する。
より詳細には、送信部24は、情報作成部25から提示情報を受けると、受けた提示情報を無線端末装置202へ送信する。
再び図1を参照して、無線端末装置202は、機器管理装置101から提示情報を受信すると、受信した提示情報に基づいて画面Sc1、Sc2またはSc3を作成し、作成した画面を表示部204に表示する。
対象者151は、表示部204に表示された画面を参照し、「おすすめ設定」を採用する場合、ボタンBt11を操作する。一方、対象者151は、「おすすめ設定」を採用しない場合、図4に示すようにBt12を操作し、各機器111の制御内容の設定を行う。
無線端末装置202は、対象者151によるボタンBt11の操作を受けると、「おすすめ設定」を採用する旨を含む操作情報M1を作成する。一方、無線端末装置202は、対象者151によるボタンBt12の操作を受けると、「おすすめ設定」を採用しない旨、および各機器111の制御内容を示す制御情報を含む操作情報M2を作成する。ここで、当該制御内容は、たとえば図4に示すメッセージボックスMB11の内容である。無線端末装置202は、作成した操作情報M1またはM2を機器管理装置101へ送信する。
再び図6を参照して、受信部23は、たとえば、対象者151が推奨内容を採用しない場合に、機器111の制御内容を示す制御情報を無線端末装置202から取得する。具体的には、受信部23は、対象者151が推奨内容を採用しない場合において、無線端末装置202から送信された操作情報M2を受信する。
一方、受信部23は、対象者151が推奨内容を採用する場合において、無線端末装置202から送信された操作情報M1を受信する。受信部23は、受信した操作情報M1またはM2を処理部22へ出力する。
処理部22は、受信部23から操作情報M1を受けると、対象者151が推奨内容を採用したと認識し、無線端末装置202へ送信した提示情報に従って、機器111A〜111Cの動作内容および制御内容を確定する。
一方、処理部22は、受信部23から操作情報M2を受けると、対象者151が推奨内容を採用しなかったと認識し、操作情報M2に含まれる制御情報に従って、機器111A〜111Cの動作内容および制御内容を確定する。
処理部22は、確定した機器111の動作内容がオフである場合、当該機器111に対しては設定情報を作成しない。
一方、処理部22は、確定した機器111の動作内容がオンである場合、機器111の動作を開始させるべきタイミングTsを決定する。より詳細には、たとえば、処理部22は、対象空間S1における気温が、制御内容の示すエアコンの設定温度に近づけるのに要する時間Tdを算出し、到着予定情報の示す到着予定時刻より時間Td前のタイミングをタイミングTsとして決定する。
処理部22は、確定した制御内容をタイミングTsにおいて開始させるための設定情報を作成し、作成した設定情報を通信部21経由で当該機器111へ送信する。
図8は、本発明の実施の形態に係る無線端末装置において、表示部に表示された画面の一例を示す図である。図8には、図2のようにエアコンおよび空気清浄器の運転を行うことが推奨される状況において、対象者151がボタンBt11を操作した場合における画面Sc6が示される。
図8を参照して、処理部22は、設定情報の応答として、通信部21経由で当該機器111からACKを受信すると、領域Rg19に表示するための、機器111の設定が正常に完了したことを示す設定完了情報を作成し、作成した設定完了情報を送信部24経由で無線端末装置202へ送信する。
再び図1を参照して、無線端末装置202は、機器管理装置101から設定完了情報を受信すると、受信した設定完了情報に基づいて画面Sc6を作成し、作成した画面Sc6を表示部204に表示する。
再び図6を参照して、受信部23は、無線端末装置202から到着情報を受信すると、受信した到着情報を処理部22へ出力する。
処理部22は、受信部23から到着情報を受けると、計測情報要求を作成し、作成した計測情報要求を通信部21経由で機器111Aおよびセンサ131へ送信する。
処理部22は、送信した計測情報要求の応答として、最新の計測情報を通信部21経由で機器111Aおよびセンサ131から受信すると、受信した各計測情報に基づいて、図5に示す画面Sc4を表示するための登録催促情報を作成する。
より詳細には、処理部22は、領域Rg17に表示するための最新の各計測情報、およびドロップダウンリストDL15を表示するためのリスト情報を含む登録催促情報を作成し、作成した登録催促情報を送信部24経由で無線端末装置202へ送信する。
再び図1を参照して、無線端末装置202は、機器管理装置101から登録催促情報を受信すると、受信した登録催促情報に基づいて画面Sc4を作成し、作成した画面Sc4を表示部204に表示する。
[動作]
機器管理システム301における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図9は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおいて、機器管理装置が到着予定情報を受信して処理する際のシーケンスの一例を示す図である。
図9を参照して、まず、対象者151は、自宅へ向かう際、今から自宅へ向かうことを入力するための操作を無線端末装置202に対して行う。無線端末装置202は、対象者151による入力操作を受けて、対象者151が自宅へ向かっていると判断する(ステップS100)。
次に、無線端末装置202は、たとえば、自己の位置と自宅の位置との関係に基づいて、対象者151が自宅へ到着する時刻である到着予定時刻を算出し、算出した到着予定時刻を示す到着予定情報を作成して機器管理装置101へ送信する(ステップS102)。
次に、機器管理装置101は、無線端末装置202から到着予定情報を受信すると、計測情報要求を機器111Aへ送信するとともに(ステップS104)、計測情報要求をセンサ131へ送信する(ステップS106)。
次に、機器111Aは、機器管理装置101から計測情報要求を受信すると、対象空間S1における温度および湿度を計測し、計測結果を示す計測情報を作成して機器管理装置101へ送信する(ステップS108)。
また、センサ131は、機器管理装置101から計測情報要求を受信すると、対象空間S1における温度、湿度、ほこり量、花粉量および臭気を計測し、計測結果を示す計測情報を作成して機器管理装置101へ送信する(ステップS110)。
次に、機器管理装置101は、機器111Aおよびセンサ131から受信した各計測情報、直近評価情報および目標評価情報に基づいて提示情報を作成する(ステップS112)。
次に、機器管理装置101は、作成した提示情報を無線端末装置202へ送信する(ステップS114)。
次に、無線端末装置202は、機器管理装置101から提示情報を受信すると、受信した提示情報に基づいて画面Sc1、Sc2またはSc3等を作成し、作成した画面を表示部204に表示する(ステップS116)。
次に、対象者151は、表示部204に表示された画面を参照し、「おすすめ設定」を採用するか否かに応じて、ボタンBt11またはBt12等を操作する(ステップS118)。
次に、無線端末装置202は、対象者151による操作を受けると、受けた操作の内容を示す操作情報を作成し、作成した操作情報を機器管理装置101へ送信する(ステップS120)。
次に、機器管理装置101は、無線端末装置202から操作情報を受信すると、受信した操作情報、および提示情報のいずれか一方に基づいて設定情報を作成し、作成した設定情報を機器111A〜111Cへ送信する(ステップS122)。
次に、機器111A〜111Cは、機器管理装置101から設定情報を受信すると、受信した設定情報の示す制御内容を設定し、設定が正常に完了したことを示すACKを機器管理装置101へ送信するとともに、設定した制御内容に従って動作する(ステップS124)。
次に、機器管理装置101は、機器111A〜111CからACKを受信すると、設定完了情報を無線端末装置202へ送信する(ステップS126)。
次に、無線端末装置202は、機器管理装置101から設定完了情報を受信すると、受信した設定完了情報の内容を表示部204に表示する(ステップS128)。
なお、上記ステップS122において、機器管理装置101が、無線端末装置202から操作情報を受信し、受信した操作情報、および提示情報のいずれか一方に基づいて設定情報を作成して機器111A〜111Cへ送信するとしたが、これに限定するものではない。機器管理装置101以外の他の装置が、無線端末装置202から操作情報を受信し、受信した操作情報に基づいて設定情報を作成して機器111A〜111Cへ送信してもよい。
図10は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおいて、機器管理装置が到着情報を受信して処理する際のシーケンスの一例を示す図である。
図10を参照して、まず、対象者151は、自宅に到着した際、自宅に到着したことを入力するための操作を無線端末装置202に対して行う。無線端末装置202は、対象者151による入力操作を受けて、対象者151が自宅に到着したことを示す到着情報を作成し、作成した到着情報を機器管理装置101へ送信する(ステップS202)。
次に、機器管理装置101は、無線端末装置202から到着情報を受信すると、計測情報要求を機器111Aへ送信するとともに(ステップS204)、計測情報要求をセンサ131へ送信する(ステップS206)。
次に、機器111Aは、機器管理装置101から計測情報要求を受信すると、対象空間S1における温度および湿度を計測し、計測結果を示す計測情報を作成して機器管理装置101へ送信する(ステップS208)。
また、センサ131は、機器管理装置101から計測情報要求を受信すると、対象空間S1における温度、湿度、ほこり量、花粉量および臭気を計測し、計測結果を示す計測情報を作成して機器管理装置101へ送信する(ステップS210)。
次に、機器管理装置101は、機器111Aおよびセンサ131から受信した各計測情報に基づいて登録催促情報を作成し、作成した登録催促情報を無線端末装置202へ送信する(ステップS212)。
次に、無線端末装置202は、機器管理装置101から登録催促情報を受信すると、受信した登録催促情報に基づいて,図5に示す画面Sc4を作成し、作成した画面Sc4を表示部204に表示する(ステップS214)。
次に、対象者151は、表示部204に表示された画面Sc4を参照し、ドロップダウンリストDL15を操作することにより登録操作を行う(ステップS216)。
次に、無線端末装置202は、対象者151による登録操作を受けると、受けた登録操作を示す登録情報、ならびに領域Rg17における「気温」、「湿度」および「空気汚れ」を含む評価情報を機器管理装置101へ送信する(ステップS218)。
次に、機器管理装置101は、無線端末装置202から評価情報を受信すると、受信した評価情報を保存する(ステップS220)。
次に、機器管理装置101は、快適性の登録完了を示す登録完了情報を作成し、作成した登録完了情報を無線端末装置202へ送信する(ステップS222)。
次に、無線端末装置202は、機器管理装置101から登録完了情報を受信すると、受信した登録完了情報の内容を表示部204に表示する(ステップS224)。
なお、上記ステップS220,S222の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
[機器管理装置の変形例]
図11は、本発明の実施の形態に係る機器管理システムにおける機器管理装置の変形例の構成を示す図である。
図11を参照して、機器管理装置101の変形例は、通信部(取得部)21と、処理部22と、受信部23と、送信部24と、情報作成部(取得部)25とを備える。
通信部21は、たとえば、取得部として、対象者151が対象空間S1に到着してから所定時間TM以内における、対象者151による機器111に対する直接的な操作内容を快適性情報として取得する。
情報作成部25は、たとえば、通信部21によって取得された操作内容に基づいて快適性を判断する。
より詳細には、情報作成部25は、受信部23が受信する情報を監視し、たとえば受信部23が無線端末装置202から到着情報を受信したタイミングを、対象者151が対象空間S1に到着したタイミングT1として取得する。
また、処理部22は、受信部23から到着情報を受けると、計測情報要求を作成し、作成した計測情報要求を通信部21経由で機器111Aおよびセンサ131へ送信する。
処理部22は、送信した計測情報要求の応答として、最新の計測情報を通信部21経由で機器111Aおよびセンサ131から受信すると、受信した各計測情報を保持する。
情報作成部25は、たとえば、タイミングT1における各機器111の動作状態とタイミングT1から所定時間TM経過したタイミングT2における各機器111の動作状態とを取得し、各機器111のうち少なくともいずれか1つの動作状態が変化した場合、対象者151が機器111に対して直接的に操作を行ったと判断する。
より詳細には、情報作成部25は、タイミングT1において、機器111の動作状態を取得するための状態取得要求を通信部21経由で機器111A〜111Cへ送信する。
情報作成部25は、状態取得要求の応答として、機器111の動作状態を示す動作状態情報を快適性情報として通信部21経由で機器111A〜111Cから受信する。この例では、情報作成部25は、オフの動作状態を示す動作状態情報を通信部21経由で機器111A〜111Cから受信する。
そして、情報作成部25は、タイミングT2において、状態取得要求を通信部21経由で機器111A〜111Cへ送信し、当該状態取得要求の応答として、動作状態情報を快適性情報として通信部21経由で機器111A〜111Cから受信する。
情報作成部25は、機器111A〜111Cから受信する各動作状態情報のうち、少なくともいずれか1つの動作状態情報がオンの動作状態を示す場合、対象者151がタイミングT1からT2までの間において機器111に対してオン操作を行ったと判断する。
一方、情報作成部25は、当該各動作状態情報のうち、すべての動作状態情報がオフの動作状態を示す場合、対象者151がタイミングT1からT2までの間において機器111に対して操作を行っていないと判断する。
また、情報作成部25は、たとえば、取得部として、対象者151が対象空間S1に到着してから所定時間TM以内における、対象者151による機器111に対する間接的な操作内容を快適性情報として取得し、取得した操作内容に基づいて快適性を判断する。
より詳細には、情報作成部25は、タイミングT1からT2まで受信部23が受信する情報の監視を継続し、各機器111の動作内容および制御内容の設定を行うための無線端末装置202からの操作情報の、受信部23における受信状況を快適性情報として取得する。
たとえば、情報作成部25は、受信部23が操作情報を無線端末装置202から受信した場合、対象者151がタイミングT1からT2までの間において機器111に対して間接的に操作を行ったと判断する。
一方、情報作成部25は、受信部23が当該操作情報を無線端末装置202から受信しなかった場合、対象者151がタイミングT1からT2までの間において機器111に対して操作を行っていないと判断する。
たとえば、対象空間S1における環境が対象者151にとって快適である場合、対象者151は、帰宅した際に機器111に対して操作を行わないことが多い。したがって、情報作成部25は、対象者151が機器111に対して直接的または間接的に操作を行っていないと判断した場合、快適性が「とても快適」または「快適」であると判断し、判断結果を示す判断情報を処理部22へ出力する。
一方、たとえば、対象空間S1における環境が対象者151にとって不快である場合、対象者151は、帰宅した際に機器111に対して操作を行うことが多い。したがって、情報作成部25は、対象者151が機器111に対して直接的または間接的に操作を行ったと判断した場合、快適性が「とても不快」または「不快」であると判断し、判断結果を示す判断情報を処理部22へ出力する。
処理部22は、情報作成部25から判断情報を受けると、受けた判断情報、および保持している各計測情報を評価情報として記憶部26に保存する。
情報作成部25は、判断情報と、対象者151が対象空間S1に到着してから所定時間TM以内における機器111Aおよびセンサ131による対応の計測結果すなわち快適性情報に対応する計測結果と、受信部23によって到着予定情報が取得された場合に対応する機器111Aおよびセンサ131による計測結果とに基づいて問い合わせ内容を作成する。
より詳細には、情報作成部25は、たとえば、処理部22が、受信部23経由で到着予定情報を受信したことに応答して取得した、センサ131および機器111Aによる各計測結果を処理部22から受けると、以下の処理を行う。
すなわち、情報作成部25は、記憶部26に保存された評価情報を取得し、取得した評価情報、および処理部22から受けた各計測結果に基づいて問い合わせ内容を作成する。
なお、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、受信部23は、到着予定情報を無線端末装置202から受信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。受信部23は、取得部として、対象者151の帰宅スケジュールの内容を到着予定情報としてデータベース等から取得する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、受信部23によって到着予定情報が取得された場合に対応するセンサ131および機器111Aによる計測結果R1は、受信部23によって到着予定情報が取得された場合における最新の計測結果、すなわち到着予定情報の受信に応答して計測情報要求を送信することによりセンサ131および機器111Aから取得した計測結果であるとしたが、これに限定するものではない。計測結果R1は、たとえば周期的に計測結果を受信する場合において、到着予定情報を取得したタイミングより前における直近の計測結果、または当該タイミングより後における直近の計測結果であってもよい。
ところで、たとえば、自宅の環境がユーザにとって既に快適である状況において、遠隔制御システムでは、予測帰宅時間を基準とする所定の制御タイミングでエアコン等の当該環境に影響を与える機器をオンしてしまうことがある。
このような場合、当該機器をオンしなくてもユーザは自宅において快適に過ごすことができるので、無駄な電気代が発生してしまう。
これに対して、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、受信部23は、対象者151が対象空間S1に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する。そして、送信部24は、受信部23によって到着予定情報が取得された場合に、対象空間S1に設けられたセンサ131および機器111Aによる計測結果に基づく計測内容と、対象空間S1の環境に影響を与える機器111の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、対象者151の携帯する無線端末装置202へ送信する。
このような構成により、対象者151は、対象空間S1への到着前に対象空間S1の環境が快適か否かを計測内容から認識することができるので、上記機器111を予めオンしておくか否か等を適切に判断して当該機器111を制御することができる。したがって、対象空間に到着した対象者に快適な環境を効率的に与えることができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、受信部23は、対象者151にとっての対象空間S1の快適性を判断可能な快適性情報とセンサ131および機器111Aによる対応の計測結果とを取得する。そして、情報作成部25は、受信部23によって取得された快適性情報および当該対応の計測結果と受信部23によって到着予定情報が取得された場合に対応するセンサ131および機器111Aによる計測結果とに基づいて問い合わせ内容を作成する。
このような構成により、快適性に対応する計測結果と到着予定情報が取得された場合に対応する計測結果との関係に基づいて、対象者151にとって快適な環境を実現するための当該機器111の制御内容を決定することできるので、適切な問い合わせ内容を作成することができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、受信部23は、快適性情報として、対象者151による快適性の登録操作を示す登録情報を取得する。
このような構成により、対象者151の登録内容から対象空間S1の快適性をより正しく判断することができるので、より適切な問い合わせ内容を作成することができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、通信部21および情報作成部25は、対象者151が対象空間S1に到着してから所定時間TM以内における、対象者151による機器111に対する操作内容を快適性情報として取得する。情報作成部25は、取得部21によって取得された操作内容、および取得した操作内容の少なくともいずれか1つに基づいて快適性を判断する。そして、情報作成部25は、快適性を判断した結果と、対象者151が対象空間S1に到着してから所定時間TM以内におけるセンサ131および機器111Aによる対応の計測結果と、受信部23によって到着予定情報が取得された場合に対応するセンサ131および機器111Aによる計測結果とに基づいて問い合わせ内容を作成する。
対象空間S1に到着した対象者151は、不快に感じると当該機器111に対してたとえばオン操作を行うことが多く、また、快適に感じると当該機器111に対して操作を行わないことが多い。したがって、対象者151が対象空間S1に到着してからの行動に基づき、対象空間S1の快適性をより正しく判断することができる。これにより、より適切な問い合わせ内容を作成することができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、情報作成部25は、受信部23によって到着予定情報が取得された場合におけるセンサ131および機器111Aによる最新の計測結果と快適性が最も高いときのセンサ131および機器111Aによる計測結果との比較結果に基づいて、機器111の制御の推奨内容を含む問い合わせ内容を決定する。
このような構成により、最も快適であった環境と現在の環境との相違を認識することができるので、対象者151にとって最も快適な環境を実現するための当該機器111の制御内容を対象者151に推奨することができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、情報作成部25は、比較結果における相違が所定条件を満たす場合、機器111を動作させることを推奨内容とする。
このような構成により、対象空間S1の環境がたとえば不快の条件を満たす場合において、対象者151に当該機器111を動作させることを推奨することができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、情報作成部25は、比較結果における相違が所定条件を満たす場合、機器111を動作させないことを推奨内容とする。
このような構成により、対象空間S1の環境がたとえば快適の条件を満たす場合において、当該機器111を無駄に動作させることを防ぐことができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、受信部23は、対象者151が推奨内容を採用しない場合に、機器111の制御内容を示す制御情報を無線端末装置202から取得する。
このように、対象者151が、推奨内容と異なる制御内容を希望して当該推奨内容を採用しない場合において、対象者151の意向が反映された制御内容を取得する構成により、対象者151の希望を当該機器111の制御に反映させることができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、提示情報は、受信部23によって到着予定情報が取得された場合におけるセンサ131および機器111Aによる最新の計測結果と、最新の計測結果より前に取得されたセンサ131および機器111Aによる計測結果である過去計測結果および対応の快適性とを含む。
このような構成により、対象者151は、対象空間S1へ到着する前に、当該対象空間S1の環境が快適か否かを、過去のデータからより正しく認識することができる。
また、本発明の実施の形態に係る機器管理装置では、過去計測結果は、快適性が最も高いときのセンサ131および機器111Aによる計測結果である。
このような構成により、対象者151は、対象空間S1の環境が、最も快適であった環境からどの程度かい離しているかを認識することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
機器管理装置であって、
対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、
前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部とを備え、
前記対象空間は、自宅における家屋または部屋であり、
前記端末装置は、前記対象者による操作、または自己の位置および前記対象空間の位置との関係の時間的推移に基づいて、前記対象者が前記対象空間へ向かっていると判断し、
前記端末装置は、前記対象者が前記対象空間へ向かっていると判断した場合、前記対象者が自宅へ到着する予定の時刻を示す前記到着予定情報を前記機器管理装置へ送信し、
前記取得部は、前記到着予定情報を前記端末装置から受信し、
前記送信部は、前記取得部によって前記到着予定情報が受信された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる気温、湿度または空気の汚れ度合いと、前記機器の制御の推奨内容および前記推奨内容を採用するか否かの問い合わせとを含む前記提示情報を前記端末装置へ送信し、
前記端末装置は、前記対象者が前記推奨内容を採用する旨、または前記対象者が前記推奨内容を採用しない旨と前記機器の制御内容を示す制御情報とを含む操作情報を前記機器管理装置へ送信し、
前記取得部は、前記操作情報を前記端末装置から受信し、
前記機器管理装置は、さらに、
前記取得部によって取得された前記操作情報に基づいて、前記機器の動作内容および制御内容を確定し、確定した前記動作内容および前記制御内容を示す設定情報を作成する処理部を備える、機器管理装置。
10 インターネット
11 内部ネットワーク
21 通信部(取得部)
22 処理部
23 受信部(取得部)
24 送信部
25 情報作成部(取得部)
26 記憶部
101 機器管理装置
111 機器
131 センサ
151 対象者
161 アクセスポイント
171 基地局
202 無線端末装置
204 表示部
301 機器管理システム

Claims (11)

  1. 対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部とを備える、機器管理装置。
  2. 前記取得部は、さらに、前記対象者にとっての前記対象空間の快適性を判断可能な快適性情報および前記センサによる対応の計測結果を取得し、
    前記機器管理装置は、さらに、
    前記取得部によって取得された前記快適性情報および前記センサによる対応の計測結果と前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に対応する前記センサによる計測結果とに基づいて前記問い合わせ内容を作成する情報作成部を備える、請求項1に記載の機器管理装置。
  3. 前記取得部は、前記快適性情報として、前記対象者による前記快適性の登録操作を示す登録情報を取得する、請求項2に記載の機器管理装置。
  4. 前記取得部は、前記対象者が前記対象空間に到着してから所定時間以内における、前記対象者による前記機器に対する操作内容を前記快適性情報として取得し、
    前記情報作成部は、前記取得部によって取得された前記操作内容に基づいて前記快適性を判断し、判断した結果と、前記対象者が前記対象空間に到着してから前記所定時間以内における前記センサによる対応の計測結果と、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に対応する前記センサによる計測結果とに基づいて前記問い合わせ内容を作成する、請求項2または請求項3に記載の機器管理装置。
  5. 前記情報作成部は、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合における前記センサによる最新の計測結果と前記快適性が最も高いときの前記センサによる計測結果との比較結果に基づいて、前記機器の制御の推奨内容を含む前記問い合わせ内容を決定する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の機器管理装置。
  6. 前記情報作成部は、前記比較結果における相違が所定条件を満たす場合、前記機器を動作させることを前記推奨内容とする、請求項5に記載の機器管理装置。
  7. 前記情報作成部は、前記比較結果における相違が所定条件を満たす場合、前記機器を動作させないことを前記推奨内容とする、請求項5または請求項6に記載の機器管理装置。
  8. 前記取得部は、さらに、前記対象者が前記推奨内容を採用しない場合に、前記機器の制御内容を示す制御情報を前記端末装置から取得する、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の機器管理装置。
  9. 前記提示情報は、前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合における前記センサによる最新の計測結果と、前記最新の計測結果より前に取得された前記センサによる計測結果である過去計測結果および対応の前記快適性とを含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の機器管理装置。
  10. 前記過去計測結果は、前記快適性が最も高いときの前記センサによる計測結果である、請求項9に記載の機器管理装置。
  11. 機器管理装置において用いられる機器管理プログラムであって、
    コンピュータを、
    対象者が対象空間に到着する予定であることを判断可能な到着予定情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって前記到着予定情報が取得された場合に、前記対象空間に設けられたセンサによる計測結果に基づく計測内容と、前記対象空間の環境に影響を与える機器の制御に関する問い合わせ内容とを含む提示情報を、前記対象者の携帯する端末装置へ送信する送信部と、
    として機能させるための、機器管理プログラム。
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