JP2017161423A - 車載用情報提示装置、情報提示方法 - Google Patents

車載用情報提示装置、情報提示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周囲の状況に拘わらず、運転者が容易に且つ確実に把握可能な態様で情報を提示する。【解決手段】車両から撮影した前方画像を解析して、運転者の視覚に対する刺激の大きさである視覚刺激量を検出する。視覚刺激量と所定の視覚許容量とを比較して、視覚刺激量が視覚許容量に満たない場合には、運転者の視覚に働きかける方法で情報を提示し、視覚刺激量が視覚許容量を超えていた場合には、運転者の聴覚に働きかける方法で情報を提示する。こうすれば、予め適切な視覚許容量を設定しておけば、周囲の状況に応じて、運転者の視覚に働きかける方法と、聴覚に働きかける方法とを切り替えて情報を提示することで、運転者が容易に且つ確実に把握可能な態様で情報を提示することが可能となる。また、運転者の聴覚に対する聴覚刺激量を検出して、聴覚刺激量が所定の聴覚許容量を超えた場合には、運転者の触覚に働きかける方法で情報を提示しても良い。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の運転者に対して情報を提示する技術に関する。
車両の運転者は、運転に際して、周囲の様々な状況(例えば、対向車や、二輪車、歩行者の有無や、信号機の表示内容、道路標識など)を把握していることが求められる。加えて、運転に必要な情報だけでなく、経路案内や、渋滞情報や、駐車場の位置などのように運転に役立つ情報や、更には、各種の警報などのように多様な情報を把握して運転する必要がある。
そこで、これら多くの情報を運転者が容易に把握できるようにすることを目的として、様々な技術が提案されている。例えば、運転席前方の窓ガラスやコンバイナーなどの透明部材に画像を投影して、その画像を虚像表示するHUD(Head Up Display )と呼ばれる技術が開発されている。HUD技術を用いて画像を表示すれば、画像を認識する運転者が視線移動や焦点調整に感じる負担を軽減することができる。
更に、投影部材の向こう側に見える前方の状況と、透明部材上に虚像表示された画像とが重なって、虚像表示された画像を運転者が煩わしく感じることを防止することを目的として、前方の状況に応じて画像を虚像表示する態様を変更する技術も提案されている(特許文献1)。
特開2015−009677号公報
しかし、提案されている技術を用いても、依然として運転者が提示された情報を把握することが困難な場合があるという問題があった。例えば、HUD技術を用いた場合では、運転席から見える前方の状況によっては、画像が虚像表示されること自体を運転者が煩わしく感じてしまい、その結果、虚像表示された画像の内容を把握することが困難になる場合があるという問題があった。
この発明は、従来技術における上述した課題に鑑みてなされたものであり、周囲の状況に拘わらず、運転者が容易に且つ確実に把握可能な態様で情報を提示する技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために本発明の車載用情報提示装置および車載用情報提示方法は、車両から前方の状況を撮影した前方画像を取得し、その前方画像を解析することによって、運転者の視覚に対する刺激の大きさである視覚刺激量を検出する。そして、得られた視覚刺激量と、所定の視覚許容量とを比較して、視覚刺激量が視覚許容量に満たない場合には、運転者の視覚に働きかけることによって、運転者に対して情報を提示する。これに対して、視覚刺激量が視覚許容量を超えていた場合には、運転者の聴覚に働きかけることによって情報を提示する。
視覚刺激量が大きすぎる状況では、運転者の視覚に働きかけて情報を提示しても、運転者が情報を把握することができない場合がある。そこで、予め適切な視覚許容量を設定しておき、視覚刺激量が視覚許容量以下の場合には、運転者の視覚に働きかけて情報を提示するが、視覚刺激量が視覚許容量を超える場合には、運転者の聴覚に働きかけて情報を提示する。こうすれば、周囲の状況に拘わらず、運転者が容易に且つ確実に把握可能な態様で情報を提示することが可能となる。
車載用情報提示装置100を搭載した車両1を示す説明図である。 車載用情報提示装置100の内部構成を示すブロック図である。 前方窓ガラス3の表示領域3aに提示画像3fが表示された様子を例示した説明図である。 情報提示処理の前半部分を示すフローチャートである。 情報提示処理の後半部分を示すフローチャートである。 前方画像のオプティカルフローに基づいて視覚刺激量を検出した様子を例示した説明図である。 前方画像のオプティカルフローに基づいて視覚刺激量を検出した様子を例示した説明図である。 表示領域3a内の標準位置での視覚刺激量を検出することによって、提示画像3fの表示位置を変更する様子を例示した説明図である。 2つのスピーカー20L,20Cを用いて情報を提示する様子を例示した説明図である。 スピーカー20Rを用いて情報を提示する様子を例示した説明図である。 振動アクチュエーター30L,30Rを用いて情報を提示する様子を例示した説明図である。 振動アクチュエーター30L,30Rを用いて情報を提示する種々の態様を例示した説明図である。 モニター画面40を用いて提示画像3fを表示する変形例についての説明図である。 第1変形例の情報提示処理の前半部分を示すフローチャートである。 第1変形例の情報提示処理の後半部分を示すフローチャートである。 第2変形例の情報提示処理についての説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために実施例について説明する。
A.装置構成 :
図1には、車載用情報提示装置100を搭載した車両1の大まかな構成が示されている。図1(a)に示されるように、車両1には、車載用情報提示装置100に加えて、HUD装置10や、スピーカー20L,20C,20R、振動アクチュエーター30L,30Rなどが搭載されている。更に、車両1には、車載カメラ6や、室内マイク7、運転制御装置200、ナビゲーション装置(以下、ナビ装置)300なども搭載されている。
HUD装置10は、車両1のダッシュボード2内に収納されており、前方窓ガラス3に画像を投影することによって、運転席から見て前方窓ガラス3の向こう側に虚像4を表示することができる。
スピーカー20L,20C,20Rは、運転者に向かって、3箇所から音声を出力することができる。
振動アクチュエーター30L,30Rは、ステアリングハンドル5の内部に組み込まれており、振動子が内蔵されている。このため、運転者がステアリングハンドル5を握った状態で振動アクチュエーター30L,30Rの振動子を振動させると、その振動が運転者の手に伝わって、振動を運転者に認識させることができる。
尚、本実施例では、ステアリングハンドル5に組み込まれた振動アクチュエーター30L,30Rを振動させるものとして説明するが、運転者が振動を認識可能であれば、どのようなものを振動させても構わない。例えば、シートを振動させても構わない。また、運転者の触覚に働きかける動きを運転者が認識することができるのであれば、振動以外の態様で、運転者の触覚に働きかけることとしてもよい。
車載カメラ6は、車両1の進行方向前方の状況を写した画像(以下、前方画像)を撮影して、車載用情報提示装置100に出力する。
室内マイク7は、車両1の室内に搭載されており、主に運転席周辺での室内音を取得して、車載用情報提示装置100に出力する。
運転制御装置200は、図示しない各種のセンサーからの出力を受け取って、車両1の運転に伴う制御を実行する。
ナビ装置300は、図示しない測位装置を用いて自車位置を検出し、予め記憶している地図情報の中から自車位置の周辺の地図情報を読み出して、車載用情報提示装置100に出力する。
図1(b)には、運転席から見た状態で、HUD装置10や、スピーカー20L,20C,20Rや、振動アクチュエーター30L,30Rが搭載されている位置関係が示されている。図示されるように、HUD装置10は、運転席の正面のダッシュボード2内に収納されており、運転席から見て正面の前方窓ガラス3上の表示領域3a内に、画像を虚像表示することができる。
スピーカー20L,20C,20Rは、ダッシュボード2の左端の位置と、中央の位置と、右端の位置の3箇所に収納されている。尚、それぞれのスピーカー20L,20C,20Rを区別する必要がある場合には、ダッシュボード2の左端のスピーカーを左スピーカー20L、中央のスピーカーを中央スピーカー20C、右端のスピーカーを右スピーカー20Rと呼んで区別するものとする。
振動アクチュエーター30L,30Rは、ステアリングハンドル5の左右の運転者が握る部分に内蔵されている。ステアリングハンドル5の左側の振動アクチュエーター30Lを振動させると、運転者はステアリングハンドル5の左側が振動していることを認識することができる。同様に、ステアリングハンドル5の右側の振動アクチュエーター30Rを振動させると、ステアリングハンドル5の右側が振動していることを認識することができる。尚、それぞれの振動アクチュエーター30L,30Rを区別する必要がある場合には、ステアリングハンドル5の左端の振動アクチュエーター30Lを左振動アクチュエーター30Lと呼び、ステアリングハンドル5の右端の振動アクチュエーター30Rを右振動アクチュエーター30Rと呼んで区別するものとする。
本実施例の車載用情報提示装置100は、運転者に情報を提示する際に、車両1の周囲の状況に応じて、HUD装置10や、スピーカー20L、20C,20Rや、振動アクチュエーター30L,30Rを使い分けている。こうすることで、車両1の周囲の状況に拘わらず、運転者が容易に且つ確実に把握可能な態様で情報を提示することが可能となる。以下では、こうしたことを可能とする車載用情報提示装置100について説明する。
図2には、車載用情報提示装置100の内部構成が示されている。図示されるように車載用情報提示装置100は、提示情報取得部101と、前方画像取得部102と、視覚刺激量検出部103と、室内温取得部104と、聴覚刺激量検出部105と、提示制御部106と、視覚提示部107と、聴覚提示部108と、触覚提示部109とを備えている。
尚、これらの「部」は、車載用情報提示装置100が運転者に情報を提示するために備える機能に着目して、車載用情報提示装置100の内部を便宜的に分類した抽象的な概念である。従って、車載用情報提示装置100がこれらの「部」に物理的に区分されることを表すものではない。これらの「部」は、CPUで実行されるコンピュータープログラムとして実現することもできるし、LSIやメモリーを含む電子回路として実現することもできるし、更にはこれらを組合せることによって実現することもできる。
提示情報取得部101は、運転制御装置200やナビ装置300などに接続されており、運転者に対して提示する提示情報(例えば、車両1の走行速度や、経路情報)を、運転制御装置200やナビ装置300などから取得して提示制御部106に出力する。
前方画像取得部102は、車載カメラ6に接続されており、車載カメラ6が一定周期で撮影した前方画像を取得して、視覚刺激量検出部103に出力する。
視覚刺激量検出部103は、前方画像を受け取ると、前方画像のオプティカルフローを解析することによって、運転者が視覚的に受けている刺激の大きさ(以下、視覚刺激量)を検出する。前方画像のオプティカルフローを解析して視覚刺激量を検出する方法の詳細については、後ほど詳しく説明する。
また、室内温取得部104は、室内マイク7に接続されており、室内マイク7によって得られた運転席周辺での室内音を取得して、聴覚刺激量検出部105に出力する。
そして、聴覚刺激量検出部105は、受け取った室内音を解析することによって、運転者が聴覚的に受けている刺激の大きさ(以下、聴覚刺激量)を検出する。
提示制御部106は、提示情報取得部101から提示情報を受け取ると、視覚刺激量検出部103から受け取った視覚刺激量に基づいて、あるいは聴覚刺激量検出部105から受け取った聴覚刺激量に基づいて、視覚提示部107、聴覚提示部108、触覚提示部109の何れかを選択する。
視覚提示部107はHUD装置10に接続されており、聴覚提示部108はスピーカー20L,20C,20Rに接続されており、触覚提示部109は振動アクチュエーター30L,30Rに接続されている。
そして、提示制御部106が視覚提示部107を選択した場合には、視覚提示部107が提示情報に基づいてHUD装置10を駆動することによって、運転者に対して提示情報が視覚的に提示される。また、提示制御部106が聴覚提示部108を選択した場合には、聴覚提示部108が提示情報に基づいてスピーカー20L,20C,20Rを駆動することによって、運転者に対して提示情報が聴覚的に提示される。更に、提示制御部106が触覚提示部109を選択した場合には、触覚提示部109が提示情報に基づいて振動アクチュエーター30L,30Rを駆動することによって、提示情報が触覚的に提示される。
尚、本実施例では、振動アクチュエーター30L,30Rがステアリングハンドル5に組み込まれているものとして説明するが、シートなど、他の物に振動アクチュエーター30L,30Rを組み込んでも構わない。
このように本実施例では、同じ内容の提示情報であるにも拘わらず、HUD装置10を用いて視覚的に提示される場合と、スピーカー20L,20C,20Rを用いて聴覚的に提示される場合と、振動アクチュエーター30L,30Rを用いて触覚的に提示される場合とが起こり得る。これは次のような理由による。
例えば、図3(a)には、高速道路の走行中に、運転席から進行方向を見た前方の状況が例示されている。図示した状況では、運転席から見た前方には、先行車両や、路面の白線や、道路脇のフェンスなどが存在するが、先行車両との相対的な位置関係や、路面の白線や、道路脇のフェンスの位置は急に変化することはないので、これらが運転者の注意を引くこともない。従って、このような状況であれば、図3(a)に示すように、表示領域3aに提示画像3fを虚像表示することによって、運転者は提示画像3fの内容を容易に且つ確実に把握することが可能と考えられる。
これに対して、図3(b)には、道幅の狭い繁華街を走行中に、運転席から進行方向を見た前方の状況が例示されている。図示した状況では、直ぐ手前を走る自転車や、前方から歩道を近付いてくる2人の歩行者や、横断歩道を渡り始めた歩行者や、信号機や、駐車場からバックで車道に出ようとしている乗用車などが存在する。そして、これらは、何れも動いているので、それぞれが運転者の注意を引き付ける。このような状況では、図3(b)に示すように、表示領域3aに提示画像3fを虚像表示しても、運転者が別の箇所を見ていたために、提示画像3fが表示されたことに気付かなかったり、あるいは提示画像3fに気付いても、表示の内容を把握できなかったりする可能性がある。
従って、このような状況下では、運転者の視覚に働きかける方法ではなく、聴覚や触覚などの他の感覚に働きかける方法で情報を提示した方が、運転者が、容易に且つ確実に内容を把握できるものと考えられる。このような理由から、本実施例の車載用情報提示装置100は、同じ内容の提示情報であっても、運転者に対して提示する方法を使い分けることとしているのである。
B.情報提示処理 :
図4および図5には、本実施例の車載用情報提示装置100が運転者に対して提示する方法を使い分けながら情報を提示する処理のフローチャートが示されている。
図示されるように、情報提示処理では先ず始めに、運転制御装置200やナビ装置300などからの情報を取得する(S100)。車載用情報提示装置100は、運転制御装置200やナビ装置300など、車両1に搭載された種々の機器と、図示しないネットワークで接続されており、ネットワークから様々な情報を取得することができる。
続いて、取得した情報の中に、運転者に提示する情報(すなわち、提示情報)が存在するか否かを判断する(S101)。その結果、提示情報が存在しなかった場合は(S101:no)、以下の処理は不要となるので、先頭に戻って再び、外部からの情報を取得する(S100)。
これに対して、取得した情報の中に提示情報が存在していた場合は(S101:yes)、車載カメラ6から取得した前方画像のオプティカルフローを解析することによって、運転者に対する聴覚刺激量を検出する(S102)。ここで、オプティカルフローとは、画像に写った物体の動きをベクトルで表したものをいう。画像中で止まっている物体が写っている部分ではベクトルの大きさが「0」となり、画像中で動いている物体が写っている部分では、動きが速くなるほどベクトルの大きさが大きくなる。
例えば、解析する画像が、図6(a)に例示したような高速道路を走行中に得られた前方画像であったとする。車自体は高速で走行しているが、先行車両との位置関係は大きく変わらないので、前方画像中で先行車両は止まって見える。また、路面に描かれた白線や、道路脇のフェンスなども、白線やフェンス自体は止まって見える。従って、このような画像のオプティカルフローを解析しても、小さなベクトルしか検出されることはない。
図6(b)には、オプティカルフローの解析結果が例示されている。尚、オプティカルフローは物体の動きをベクトルで表したものであるから、解析結果にはベクトルの大きさと方向とが含まれるが、図6(b)ではベクトルの大きさを表示している。すなわち、検出されたベクトルの大きさを、斜線の密度によって表示することとして、検出されたベクトルが大きくなるほど、密な斜線を付して表示している。図6(b)に示されるように、ベクトルの大きさとしては、先行車両や白線やフェンスの部分などでは、ごく小さな値しか検出されず、白線の切れ目や、フェンスの柱の部分で、少し大きな値が検出されるに過ぎない。
これに対して、図7(a)に例示したような道幅の狭い繁華街を走行中に得られた前方画像についてのオプティカルフローを解析した場合は、大きく異なった結果が得られる。すなわち、直ぐ手前を走る自転車や、前方から歩道を近付いてくる2人の歩行者や、横断歩道を渡り始めた歩行者や、駐車場からバックで車道に出ようとしている乗用車など、何れも動いている。従って、オプティカルフローを解析すると、前方画像中でこれらが写った部分では大きなベクトルが検出される(図7(b)を参照のこと)。
図4に示した情報提示処理のS102では、このようにして前方画像のオプティカルフローを解析し、得られたベクトルの大きさを検出し画面全体で積分した値を、視覚刺激量として検出する。
その後、こうして検出した視覚刺激量を、所定の視覚許容量と比較して、視覚刺激量が視覚許容量以下に収まっているか否かを判断する(S103)。すなわち、前方画像の視覚刺激量が大きな値を取るということは、前方画像中に動きのある物体が多く写っているか、若しくは大きく動く物体が写っていることを表している。そして、図3を用いて前述したように、このような場合には、運転者に対して画像を表示して情報を伝えようとしても、情報が十分には伝わらない可能性がある。逆に言えば、画像を表示することによって運転者に情報を伝える場合、情報を十分に伝えるためには、視覚刺激量が小さい方が望ましい。そこで、画像を表示することによって情報を提示されても運転者が情報を十分に把握可能な視覚刺激量(すなわち、視覚許容量)を予め設定しておく。そして、前方画像から視覚刺激量を検出すると、その視覚刺激量を視覚許容量と比較して、視覚刺激量が視覚許容量以下であれば、画像を表示して情報を提示しても、運転者が情報を十分に把握可能と判断するのである。
その結果、視覚刺激量が視覚許容量以下であった場合は(S103:yes)、画像を表示することによって提示情報を運転者に伝えることができると判断して、今度は、画像を表示する標準位置の刺激量が、所定の閾値以下か否かを判断する(S104)。このような判断を行うのは、次のような理由による。
例えば、提示情報として、前述したHUD装置10を用いて経路案内の提示画像3fを表示するものとして、経路案内の提示画像3fは、標準的には表示領域3aの中央の位置に表示されることになっていたものとする。
ここで、前方の状況が図8に示すような状況であった場合、動きのある物体は直前を走る自転車しか存在しないので、前方画像全体での視覚刺激量は視覚許容量よりも小さくなり、提示画像3fを用いて経路案内を行っても運転者は十分に認識可能と考えられる。しかし、図8(a)に例示したように、提示画像3fが表示される位置(すなわち、表示領域3aの中央)のちょうど向こう側に自転車が存在していると、その自転車に重なって提示画像3fが表示されてしまうので、提示画像3fの認識が困難となる。
そこで、このような場合には、図8(b)に例示したように、提示画像3fの表示位置を、表示領域3aの範囲内で自転車と重ならない位置に変更すれば、運転者は提示画像3fを容易に認識できるようになると考えられる。
図4のS104では、このような理由から、画像を表示する標準位置(上述した例では、表示領域3aの中央)での刺激量(すなわち、オプティカルフローとして検出されたベクトルの大きさ)が、所定の閾値以下か否かを判断する。
そして、標準位置での刺激量が閾値以下であった場合は(S104:yes)、提示情報を表す画像(すなわち、提示画像)を標準位置に表示する(S105)。
これに対して、標準位置での刺激量が閾値以下でなかった場合は(S104:no)、画像を表示可能な位置として、刺激量が閾値以下となる位置を選択して、選択した位置に提示画像を表示する(S106)。尚、HUD装置10を用いて画像を表示する場合には、表示可能な位置は、表示領域3aの範囲内から選択されることになる。
以上に説明したように、前方画像を解析して得られた視覚刺激量が視覚許容量以下であった場合には(S104:yes)、画像を表示することによって運転者に情報を提示する(S105、S106)。そして、情報を提示した後は、再び先頭に戻って、外部からの情報を取得した後(S100)、上述した続く一連の処理を開始する。
これに対して、視覚刺激量が視覚許容量よりも大きかった場合は(S103:no)、
提示情報を表す画像を表示しても、運転者には提示情報が十分には伝わらない可能性が高いと考えられる。
そこで、このような場合は、室内マイク7で取得した室内音を解析して、聴覚刺激量を検出する(S107)。ここで、聴覚刺激量とは、運転者の聴覚に対する刺激の大きさを表す指標であり、本実施例では室内音の音量を、聴覚刺激量として使用する。もっとも、音の高さによって、耳に付き易い音と付き難い音とが存在するので、室内音を解析して、周波数に応じた重みを付けて積算した音量を、聴覚刺激量としてもよい。
そして、取得した聴覚刺激量が、予め設定しておいた所定の聴覚許容量以下か否かを判断する(S108)。すなわち、室内音から検出した聴覚刺激量(ここでは、音量)があまりに大きい場合には、音声を用いて情報を提示しようとしても、運転者が認識できない可能性がある。そこで、音声を用いて提示した情報を運転者が認識可能な聴覚刺激量(ここでは音量)を求めて、聴覚許容量として予め設定しておく。そして、室内音から聴覚刺激量を検出したら(S107)、検出した聴覚刺激量を、予め設定しておいた聴覚許容量と比較するのである。
その結果、聴覚刺激量が聴覚許容量以下であった場合は(S108:yes)、3つのスピーカー20L,20C,20Rの中から、音声を出力するスピーカーを選択した後(S109)、選択したスピーカーを用いて、提示情報を音声として出力する(図5のS110)。
図9には、選択したスピーカーを用いて音声として提示情報を出力する様子が例示されている。例えば、図3(b)に示した状況で、提示画像3fの代わりに音声を用いて、「次の信号を左折する」旨を運転者に経路案内するのであれば、音声を出力するスピーカーとして、中央スピーカー20Cと、左スピーカー20Lとを選択する(図9(a)参照)。
そして、図9(b)に示したように、中央スピーカー20Cから「次の信号を」という音声を出力した後、図9(c)に示したように、左スピーカー20Lから「左折です」という音声を出力する。こうすれば、運転者が容易に把握可能な態様で、音声を用いて経路案内することができる。
加えて、初めから左スピーカー20Lから音声を出力するのではなく、初めは、図9(b)に示すように中央スピーカー20Cから音声を出力し、その後、図9(c)に示すように左スピーカー20Lから音声を出力する。このため運転者には、音声の出所が移動したように感じられるので、音声によって出力した内容を運転者に強く印象づけることができる。その結果、音声による経路案内を運転者に確実に認識させることが可能となる。
更に、初めは中央スピーカー20Cから音声が出力され、その後に左スピーカー20Lから音声が出力されるので、音声による経路案内の内容が、暫く直進した後に左折する内容であることを、直感的に認識することも可能となる。
もちろん、音声として出力する提示情報の内容によっては、音声を出力するスピーカーは2つに限られるものではない。例えば、車両1の右側の死角の位置に自転車がいる旨を警告する場合には、図10(a)に示したように、右スピーカー20Rを選択して、右スピーカー20Rから「自転車がいます」という音声を出力する。こうすれば、急いで運転者に警告する必要がある場合でも、図10(b)に示すように、右側に自転車がいる旨を、運転者は直ちに認識することが可能となる。
以上では、聴覚刺激量が聴覚許容量以下であった場合に(S108:yes)、音声を用いて運転者に情報を提示する方法について説明した。
これに対して、聴覚刺激量が聴覚許容量を超えていた場合には(S108:no)、音声を用いて情報を提示しても、運転者が内容を把握できない可能性がある。そこで、このような場合には、運転者の触覚に働きかけることによって情報を提示することとして、振動アクチュエーター30L,30Rの中から、情報の提示に用いるアクチュエーターを選択する(図5のS111)。
そして、選択した振動アクチュエーターを用いて提示情報を出力する(S112)。
例えば、図11(a)に例示したように、左振動アクチュエーター30Lと右振動アクチュエーター30Rとを選択して、初めに、左振動アクチュエーター30Lおよび右振動アクチュエーター30Rを同時に振動させた後、左振動アクチュエーター30Lを、所定回数、繰り返して振動させる。
こうすれば、図11(b)に示したように、ステアリングハンドル5の左側と右側とが同時に振動した後、図11(c)に示したように、ステアリングハンドル5の左側が振動するので、暫く直進した後に左折する旨を、触覚を用いて運転者に伝えることができる。
もちろん、触覚を用いて情報を提示する場合は、視覚を用いた場合や、聴覚を用いた場合に比べれば、提示された内容を運転者が直感的に理解できるわけではないし、提示可能な内容にも限りがある。
しかし、2つの振動アクチュエーター30L,30Rを用いる場合でも、図12(a)に例示したように、振動アクチュエーター30L,30Rを交互に振動させたり、あるいは図12(b)に例示したように、振動させる時間の長さを徐々に変えていったり、図12(c)に例示したように、左右で振動させる時間を異ならせたり、図12(d)に例示したように、一方が振動している途中で他方を振動させるなど、多くの態様を採ることができる。これらに加えて、振動の大きさや、振動のさせ方も異ならせれば、更に多くの態様で振動させることができる。
従って、触覚を用いて提示する場合でも、予め約束事を決めておけば、様々な内容の情報を運転者に対して提示することが可能となる。
こうして、振動アクチュエーター30L,30Rを振動させることによって、運転者に情報を提示したら(図5のS112)、再び処理の先頭に戻って、外部からの情報を取得した後(図4のS100)、上述した続く一連の処理を継続する。
尚、上述した本実施例では、振動アクチュエーター30L,30Rがステアリングハンドル5に組み込まれているものとして説明したが、振動アクチュエーター30L,30Rは、シートなど、他の物に組み込まれていてもよい。
以上に説明したように、本実施例の車載用情報提示装置100は、運転者の視覚、聴覚、あるいは触覚の何れに働きかけることによっても情報を提示することができる。そして、図4および図5に示した情報提示処理を実行することによって、運転者が受ける視覚刺激量の大きさや、聴覚刺激量の大きさに応じて、視覚、聴覚、触覚の何れかを選択して、運転者に情報を提示する。こうすれば、図3(b)を用いて前述したように、提示された情報に運転者が気付かなかったり、提示された情報の内容を認識できなかったりする事態を回避することができるので、運転者に対して提示した内容を確実に認識させることが可能となる。
尚、上述した実施例では、運転者の視覚に働きかける態様で情報を提示する機器が、HUD装置10であるものとして説明した。しかし、運転者の視覚に働きかけて情報を提示することが可能であれば、HUD装置10の代わりに他の装置を用いても構わない。
例えば、図13に例示したように、運転席から見てステアリングハンドル5の奥側の位置にモニター画面40を搭載しておき、モニター画面40に提示画像3fを表示することによって、運転者に情報を提示するようにしても構わない。
C.変形例 :
上述した本実施例には、幾つかの変形例が存在する。以下では、それらの変形例について、本実施例との相違点を中心にして簡単に説明する。
C−1.第1変形例 :
上述した実施例では、運転者の視覚に働きかける態様、聴覚に働きかける態様、あるいは触覚に働きかける態様を切り替えることによって、運転者に対して情報を提示するものとして説明した。従って、運転者に対しては、視覚、聴覚、触覚の何れか1つの感覚に働きかけることによって情報が提示されることになる。
しかし、運転者の複数の感覚に働きかけて情報を提示するようにしても良い。
図14および図15には、第1変形例の情報提示処理のフローチャートが示されている。第1変形例の情報提示処理は、図4および図5を用いて前述した本実施例の情報提示処理に対して、運転者に対して働きかける感覚を切り替えるのではなく、働きかける感覚を追加していく点で異なるが、その他の点については同様である。以下、簡単に説明する。
図14に示されるように、第1変形例の情報提示処理でも、先ず始めに、運転制御装置200やナビ装置300などからの情報をネットワークを介して取得する(S200)。
続いて、取得した情報の中に、運転者に提示する情報(すなわち、提示情報)が存在するか否かを判断し(S201)、提示情報が存在しなかった場合は(S201:no)、再び、ネットワークからの情報を取得する(S200)。
これに対して、提示情報が存在していた場合は(S201:yes)、車載カメラ6から取得した前方画像のオプティカルフローを解析することによって、運転者に対する聴覚刺激量を検出する(S202)。
その後、第1変形例では、運転者に対して提示情報を表す画像を表示するための標準位置の刺激量が、所定の閾値以下か否かを判断する(S203)。その結果、標準位置の刺激量が閾値以下であった場合は(S203:yes)、提示情報を表す画像(すなわち、提示画像)を標準位置に表示する(S204)。
これに対して、標準位置での刺激量が閾値以下でなかった場合は(S203:no)、画像を表示可能な位置として、刺激量が閾値以下となる位置を選択して、選択した位置に提示画像を表示する(S205)。
第1変形例では、こうして運転者に対して提示画像を表示した後(S204あるいはS205)に、S202で求めておいた前方画像の視覚刺激量が視覚許容量以下に収まっているか否かを判断する(S206)。
その結果、前方画像の視覚刺激量が視覚許容量以下であった場合は(S206:yes)、提示画像を表示することで運転者が情報を認識できたと考えられるので、再び、処理の先頭に戻って、外部からの情報を取得した後(S200)、上述した続く一連の処理を開始する。
これに対して、前方画像の視覚刺激量が視覚許容量以下に収まっていない場合は(S206:no)、提示画像を表示しても運転者が情報を十分には認識できていない可能性がある。そこで、今度は、室内マイク7で取得した室内音を解析して、聴覚刺激量を検出する(S207)。
そして、複数のスピーカー20L,20C,20Rの中から音声を出力するスピーカーを選択した後(S208)、選択したスピーカーを用いて、提示情報を音声として出力する(S209)。第1変形例では、既に提示画像も表示されている(S204またはS205)から、この提示画像に加えて、音声によっても提示情報が提示されることになる。
そして、S207で取得しておいた聴覚刺激量が、予め設定しておいた所定の聴覚許容量以下か否かを判断する(S210)。
その結果、聴覚刺激量が聴覚許容量以下であった場合は(S210:yes)、提示画像に加えて音声を出力することで運転者が情報を認識できたと考えられる。そこで、再び、処理の先頭に戻って、外部からの情報を取得した後(S200)、上述した続く一連の処理を開始する。
これに対して、前方画像の視覚刺激量が視覚許容量以下に収まっていない場合は(S210:no)、提示画像に加えて音声を出力しても、依然として運転者は情報を十分には認識できていない可能性がある。
そこで、このような場合には、運転者の触覚に働きかけることによって情報を提示することとして、複数の振動アクチュエーター30L,30Rの中から、情報の提示に用いるアクチュエーターを選択する(図15のS211)。
そして、選択した振動アクチュエーターを用いて提示情報を出力する(S212)。その後、再び、処理の先頭に戻って、外部からの情報を取得した後(S200)、上述した続く一連の処理を開始する。
以上に説明したように、第1変形例では、初めは運転者の視覚に働きかけて情報を提示するが、視覚だけでは運転者が提示された情報を十分に認識できない可能性があると判断すると、視覚に加えて聴覚にも働きかけて情報を提示する。更に、それでも運転者が情報を十分に認識できない可能性があると判断した場合には、視覚および聴覚に加えて、触覚にも働きかけて情報を提示する。
このように、働きかける感覚を増やしていくことで、運転者に対して確実に情報を提示することが可能となる。
尚、上述した第1変形例では、提示画像を表示した後(図14のS204またはS205)、視覚刺激量が視覚許容量以下に収まっていない場合には(S206:no)、音声による提示情報の出力を追加し(S209)、更に、聴覚刺激量が聴覚許容量以下に収まっていない場合には(S210:no)、振動による提示情報の出力も追加する(図15のS212)ものとして説明した。
しかし、提示画像を表示する前に、視覚刺激量が視覚許容量以下に収まっているか否か、および聴覚刺激量が聴覚許容量以下に収まっているか否かを判断しても良い。
そして、視覚刺激量は視覚許容量以下に収まっていないが、聴覚刺激量は聴覚許容量以下に収まっている場合には、提示画像を表示すると同時に、音声も出力することによって提示情報を提示することとしてもよい。
また、視覚刺激量が視覚許容量以下に収まっておらず、聴覚刺激量も聴覚許容量以下に収まっていない場合には、初めから、提示画像と音声と振動とを出力することによって、運転者に提示情報を提示することとしてもよい。
C−2.第2変形例 :
上述した実施例および第1変形例では、情報を提示するために働きかける運転者の感覚(ここでは、視覚、聴覚、触覚)のうち、働きかける順序が、視覚、聴覚、触覚の順番に固定されているものとして説明した。
しかし、運転者に対して提示する情報の内容に応じて、運転者に対して働きかける順番を異ならせても良い。
例えば、図3に例示したように、道順を提示する場合には、視覚に働きかける提示方法が最も分かり易く、その次は聴覚に働きかける提示方法が分かり易く、最後が触覚に働きかける提示方法になると考えられる。これに対して、図10に例示したように、死角に歩行者や自転車などが存在することを提示するのであれば、運転者の視覚に働きかける提示方法よりも、聴覚に働きかける提示方法の方が分かり易いと考えられる。もちろん、提示する情報によっては、触覚に働きかける提示方法が最も分かり易いことも起こり得る。
そこで、提示方法が分かり易いと考えられる順番によって、提示情報を分類しておく。ここでは、視覚、聴覚、触覚の3つの感覚を想定しているから、図16に示したように、全部で6通りの分類が考えられることになる。
そして、車載用情報提示装置100は、ネットワークを介して提示情報を取得すると、その提示情報が、図16に例示した何れのカテゴリーに該当するかを判断する。例えば、提示情報が道順であれば、第1のカテゴリーと判断する。また、提示情報が、歩行者などの存在を知らせる警告であれば、第3のカテゴリーと判断する。
車載用情報提示装置100が提示する提示情報の種類には限りがあるから、それらの提示情報に対してカテゴリーを予め設定しておけば、提示情報のカテゴリーは直ちに決定することができる。また、ネットワークから取得した提示情報が、カテゴリーが設定されていない提示情報であった場合には、第1のカテゴリーとして取り扱えばよい。
こうすれば、運転者に対して提示する情報の内容に応じて、効果的な態様で運転者に情報を認識させることが可能となる。
尚、第1選択肢の態様で提示したのでは運転者が十分に認識できない可能性があると判断される場合には、前述した本実施例のように第2選択肢の態様に切り替えても良いし、前述した第1変形例のように、第1選択肢に加えて第2選択肢の態様も併用しても良い。もちろん、第3選択肢についても同様である。
以上、本実施例および各種の変形例について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
1…車両、 3…前方窓ガラス、 3a…表示領域、 3f…提示画像、
5…ステアリングハンドル、 6…車載カメラ、 7…室内マイク、
10…HUD装置、 20L,20C,20R…スピーカー、
30L,30R…振動アクチュエーター、 40…モニター画面、
100…車載用情報提示装置、 101…提示情報取得部、
102…前方画像取得部、 103…視覚刺激量検出部、
104…室内温取得部、 105…聴覚刺激量検出部、
106…提示制御部、 107…視覚提示部、 108…聴覚提示部、
109…触覚提示部、 200…運転制御装置、 300…ナビ装置。

Claims (9)

  1. 車両(1)に搭載されて、該車両の運転者に情報を提示する車載用情報提示装置(100)であって、
    前記運転者の視覚に働きかけることによって前記情報を提示する視覚提示部(107)と、
    前記運転者の聴覚に働きかけることによって前記情報を提示する聴覚提示部(108)と、
    前記車両から前方の状況を撮影した前方画像を取得する前方画像取得部(102)と、
    前記前方画像を解析することによって、前記運転者の視覚に対する刺激の大きさである視覚刺激量を検出する視覚刺激量検出部(103)と、
    前記情報を提示するに際して、前記視覚刺激量と所定の視覚許容量とを比較して、該視覚刺激量が前記視覚許容量に満たない場合には、前記視覚提示部を用いて前記情報を提示し、前記視覚刺激量が前記視覚許容量を超える場合には、前記聴覚提示部を用いて前記情報を提示する提示制御部(106)と
    を備える車載用情報提示装置。
  2. 請求項1に記載の車載用情報提示装置であって、
    前記運転者の触覚に働きかけることによって前記情報を提示する触覚提示部(109)と、
    運転室の室内音を取得する室内音取得部(104)と、
    前記室内音を解析することによって、前記運転者の聴覚に対する刺激の大きさである聴覚刺激量を検出する聴覚刺激量検出部(105)と
    を備え、
    前記提示制御部は、前記情報を提示するに際して、前記視覚刺激量と前記視覚許容量とを比較すると共に、前記聴覚刺激量と所定の聴覚許容量とを比較して、前記視覚刺激量が前記視覚許容量を超えており、且つ、前記聴覚刺激量が前記聴覚許容量を超える場合には、前記触覚提示部を用いて前記情報を提示する
    ことを特徴とする車載用情報提示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車載用情報提示装置であって、
    前記視覚刺激量検出部は、前記前方画像のオプティカルフローを解析することによって、前記視覚刺激量を検出する
    ことを特徴とする車載用情報提示装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の車載用情報提示装置であって、
    前記視覚提示部は、前記情報を提示するための提示画像を、前記車両の運転席から見える前方の状況に重ねて虚像表示させることによって前記情報を提示する
    ことを特徴とする車載用情報提示装置。
  5. 請求項4の車載用情報提示装置であって、
    前記視覚刺激量検出部は、前記提示画像が虚像表示される標準位置での前記視覚刺激量を検出し、
    前記視覚提示部は、前記標準位置での前記視覚刺激量が所定の閾値を超えていた場合には、前記提示画像を虚像表示させる位置を移動させる
    ことを特徴とする車載用情報提示装置。
  6. 車両(1)の運転者に情報を提示する情報提示方法であって、
    前記車両から前方の状況を撮影した前方画像を取得して、該前方画像を解析することによって、前記運転者の視覚に対する刺激の大きさである視覚刺激量を検出する工程(S102)と、
    前記視覚刺激量と所定の視覚許容量とを比較して、前記視覚刺激量が前記視覚許容量に満たない場合には、前記運転者の視覚に働きかけることによって前記情報を提示する工程(S105、S106)と、
    前記視覚刺激量と前記視覚許容量とを比較して、前記視覚刺激量が前記視覚許容量を超える場合には、前記運転者の聴覚に働きかけることによって前記情報を提示する工程(S110)と
    を備える情報提示方法。
  7. 請求項6に記載の情報提示方法であって、
    前記運転者の聴覚に働きかけることによって前記情報を提示する工程は、前記運転者の視覚に働きかけることによって前記情報を提示したままで、前記聴覚にも働きかけることによって前記情報を提示する工程である
    ことを特徴とする情報提示方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の情報提示方法であって、
    前記視覚刺激量と前記視覚許容量とを比較して、前記視覚刺激量が前記視覚許容量を超える場合には、前記車両の運転室の室内音を解析することによって、前記運転者の聴覚に対する刺激の大きさである聴覚刺激量を検出する工程(S107)と、
    前記視覚刺激量と前記視覚許容量とを比較すると共に、前記聴覚刺激量と所定の聴覚許容量とを比較して、前記視覚刺激量が前記視覚許容量を超えており、且つ、前記聴覚刺激量が前記聴覚許容量を超える場合には、前記運転者の触覚に働きかけることによって前記情報を提示する工程(S112)と
    を備える情報提示方法。
  9. 請求項8に記載の情報提示方法であって、
    前記運転者の触覚に働きかけることによって前記情報を提示する工程は、前記運転者の聴覚に働きかけることによって前記情報を提示したままで、前記触覚にも働きかけることによって前記情報を提示する工程である
    ことを特徴とする情報提示方法。
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