JP2017160021A - 乗客コンベアの欄干装置 - Google Patents

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優希 板坂
Yuki Itasaka
優希 板坂
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Abstract

【課題】本発明は、欄干フレームの開口の縁部と欄干フレームカバーとの間に乗客の指先が挟まれるのを防止することを目的とするものである。【解決手段】欄干フレームカバー8は、開口10cの下方に配置されている平板状のカバー主部8aと、カバー主部8aのパネル5とは反対側の端部から上方へ突出している挿入部8bと、カバー主部8aのパネル5側の端部から上方へ突出している対向部8cとを有している。挿入部8bは、開口10cのパネル5とは反対側の端部から欄干フレームベース10内に挿入されている。挿入部8bの上端と欄干フレームベース10の内部上面10eとの間の距離は、開口10cの縁部10dから下方への欄干フレームカバー8の突出量よりも小さい。【選択図】図2

Description

この発明は、移動手摺を支持する欄干フレームの下面の開口が欄干フレームカバーにより塞がれている乗客コンベアの欄干装置に関するものである。
従来の乗客コンベアの欄干装置では、側板の上端部にパッキンを介して手摺下デッキが支持されている。手摺下デッキの上面には、移動手摺を支持する手摺ガイドが固定されている。手摺下デッキ内には、照明ランプが保持されている。手摺下デッキの下面には、開口が設けられている。手摺下デッキの開口は、照明カバーにより塞がれている(例えば、特許文献1参照)。
実公平5−15509号公報
上記のような従来の欄干装置では、照明カバーの側板とは反対側の側面の上端部が、乗客の手が届く位置にあるため、照明カバーの側面の上端部に力を加えることにより、照明カバーが変形し、手摺下デッキの下端部と照明カバーの側面の上端部との間に乗客の指先が挟まれる恐れがあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、欄干フレームの開口の縁部と欄干フレームカバーとの間に乗客の指先が挟まれるのを防止することができる乗客コンベアの欄干装置を得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベアの欄干装置は、乗客の搬送経路の側方に立てられているパネル、パネルの上端部に固定されており、かつ下面に開口が設けられている欄干フレームベースと、欄干フレームベースの上面に固定されており、移動手摺を支持する手摺ガイドとを有している欄干フレーム、及び欄干フレームに支持されており、開口を塞ぐ欄干フレームカバーを備え、欄干フレームカバーは、開口の下方に配置されているカバー主部と、カバー主部のパネルとは反対側の端部から上方へ突出し、開口のパネルとは反対側の端部から欄干フレームベース内に挿入されている挿入部とを有しており、挿入部の上端と欄干フレームベースの内部上面との間の距離が、開口の縁部から下方への欄干フレームカバーの突出量よりも小さい。
この発明の乗客コンベアの欄干装置は、挿入部の上端と欄干フレームベースの内部上面との間の距離が、開口の縁部から下方への欄干フレームカバーの突出量よりも小さいので、欄干フレームカバーに外力が加えられても、挿入部の上端が欄干フレームベースの内部上面に当たって欄干フレームカバーの変形が抑制され、欄干フレームの開口の縁部と欄干フレームカバーとの間に乗客の指先が挟まれるのを防止することができる。
この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す概略の構成図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図2の要部の寸法関係を示す断面図である。 図3の欄干フレームカバーに外力が加わった状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態2による欄干装置の要部を示す断面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエスカレータを示す概略の構成図である。図において、トラス1は、上下階の建築梁間に架設されている。トラス1には、無端状に連結された複数の踏段2が支持されている。踏段2は、トラス1内に設置された複数のレール(図示せず)に案内されて循環移動する。
踏段2の両側のトラス1上には、一対の欄干装置3が立てられている。各欄干装置3には、踏段2に同期して循環移動する環状の移動手摺(ゴム手摺)4が設けられている。移動手摺4は、その往路において欄干装置3上を移動する。また、移動手摺4は、欄干装置3の一端部のニュアル部で折り返されてトラス1内を移動し、欄干装置3の他端部から引き出されている。
図2は図1のII−II線に沿う断面図であり、移動手摺4の移動方向に直角な断面を示している。欄干装置3は、透明なガラス製のパネル5、金属製の欄干フレーム6、取付金7、及び金属製の欄干フレームカバー8を有している。パネル5は、乗客の搬送経路の側方に立てられている。
欄干フレーム6は、パッキン9を介してパネル5の上端部に固定されている。また、欄干フレーム6は、欄干フレームベース10と手摺ガイド11とが溶接等により固定されている一体構造である。
欄干フレームベース10は、パネル5に固定されている固定部10aと、固定部10aからパネル5の外側(乗客の搬送経路とは反対側)へ突出した手摺ガイド支持部10bとを有している。手摺ガイド支持部10bの下面には、開口10cが設けられている。
手摺ガイド支持部10bのパネル5とは反対側の側面の下端部には、パネル5側へ直角に突出し開口10cの縁部を形成する縁部10dが設けられている。固定部10a、手摺ガイド支持部10b、開口10c及び縁部10dは、平板に折り曲げ加工を施すことにより形成されている。
手摺ガイド11は、手摺ガイド支持部10bの上面に固定されており、移動手摺4を支持する。手摺ガイド11は、断面U字状のガイド主部11aと、ガイド主部11aの上端部からガイド主部11aの外側へ直角に突出した一対のフランジ部11b,11cとを有している。各フランジ部11b,11cには、移動手摺4の内面に接するプラスチック製のガイド部材13が嵌められている。
取付金7の上面は、欄干フレームベース10の内部上面10eに接している。取付金7は、手摺ガイド支持部10b及びガイド主部11aを貫通した固定ボルト12により欄干フレーム6に固定されている。欄干装置3には、移動手摺4の移動方向に互いに間隔をおいて複数の取付金7が設けられている。
欄干フレームカバー8は、取付金7を介して欄干フレーム6に支持されており、開口10cを塞いでいる。また、欄干フレームカバー8は、固定ねじ14により取付金7に固定されている。
さらに、欄干フレームカバー8は、欄干フレームベース10の下面よりも下方へ突出している。さらにまた、欄干フレームカバー8は、開口10cの下方に配置されている平板状のカバー主部8aと、カバー主部8aのパネル5とは反対側の端部から上方へ突出している挿入部8bと、カバー主部8aのパネル5側の端部から上方へ突出している対向部8cとを有している。
挿入部8bは、開口10cのパネル5とは反対側の端部から欄干フレームベース10内に挿入されている。対向部8cは、挿入部8bに対向している。また、対向部8cは、開口10cのパネル5側の端部から欄干フレームベース10内に挿入されている。挿入部8b及び対向部8cは、カバー主部8aに対して直角である。カバー主部8a、挿入部8b及び対向部8cは、平板に折り曲げ加工を施すことにより形成されている。
図3は図2の要部の寸法関係を示す断面図である。挿入部8bの上端と欄干フレームベース10の内部上面10eとの間の距離Bは、開口10cの縁部10dから下方への欄干フレームカバー8の突出量Aよりも小さい(B<A)。
このような欄干装置3では、欄干フレームカバー8が欄干フレームベース10の下面よりも下方へ突出しており、距離Bが突出量Aよりも小さいので、欄干フレームカバー8に外力が加えられても、図4に示すように、挿入部8bの上端が欄干フレームベース10の内部上面10eに当たって欄干フレームカバー8の変形が抑制され、カバー主部8aと挿入部8bとの間の角部が縁部10dの下面よりも下方に位置する。このため、開口10cの縁部10dと欄干フレームカバー8との間に乗客の指先が挟まれるのを防止することができる。
また、欄干フレームカバー8に挿入部8b及び対向部8cを形成したので、欄干フレームカバー8の剛性が高くなり、乗客コンベアの稼働中の振動により欄干フレームカバー8が振動するのを防止することができる。
実施の形態2.
次に、図5はこの発明の実施の形態2による欄干装置の要部を示す断面図である。実施の形態1では、挿入部8bの上端と欄干フレームベース10の内部上面10eとの間に隙間が設けられていたが(B>0)、実施の形態2では、挿入部8bの上端が、外力を加えない状態でも欄干フレームベース10の内部上面10eに接している(B=0)。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような欄干装置では、挿入部8bの上端が最初から内部上面10eに接しているため、ある程度の外力が加えられても欄干フレームカバー8が変形せず、開口10cの縁部10dと欄干フレームカバー8との間に乗客の指先が挟まれるのを防止することができる。
なお、上記の例では、対向部8cの上下方向寸法が挿入部8bの上下方向寸法よりも小さいが、対向部8cの上下方向寸法を挿入部8bの上下方向寸法と同じにしてもよい。
また、上記の例では、金属製の欄干フレームカバー8を用いたが、他の材料、例えば樹脂製であってもよい。
さらに、カバー主部8aの形状は、必ずしも平板状でなくてもよく、例えば断面円弧状であってもよい。
さらにまた、上記の例ではエスカレータを示したが、この発明は動く歩道にも適用できる。
4 移動手摺、5 パネル、6 欄干フレーム、8 欄干フレームカバー、8a カバー主部、8b 挿入部、10 欄干フレームベース、10c 開口、10d 縁部、10e 内部上面。

Claims (3)

  1. 乗客の搬送経路の側方に立てられているパネル、
    前記パネルの上端部に固定されており、かつ下面に開口が設けられている欄干フレームベースと、前記欄干フレームベースの上面に固定されており、移動手摺を支持する手摺ガイドとを有している欄干フレーム、及び
    前記欄干フレームに支持されており、前記開口を塞ぐ欄干フレームカバー
    を備え、
    前記欄干フレームカバーは、前記開口の下方に配置されているカバー主部と、前記カバー主部の前記パネルとは反対側の端部から上方へ突出し、前記開口の前記パネルとは反対側の端部から前記欄干フレームベース内に挿入されている挿入部とを有しており、
    前記挿入部の上端と前記欄干フレームベースの内部上面との間の距離が、前記開口の縁部から下方への前記欄干フレームカバーの突出量よりも小さい乗客コンベアの欄干装置。
  2. 前記挿入部の上端は、前記欄干フレームベースの内部上面に接している請求項1記載の乗客コンベアの欄干装置。
  3. 前記欄干フレームカバーは金属製である請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベアの欄干装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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