JP2017160013A - 石膏ボードの用紙貼着装置 - Google Patents

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草川英次
Eiji Kusagawa
岩間俊郎
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Abstract

【課題】クロス部材の、ボード用紙に対する適正な負荷の付与を自動的に行って、ボード用紙を板状コアに皺をなくして貼り付けることができるとともに、作業者の負担を取り除き、かつ品質の安定化を図ることが可能な石膏ボードの用紙貼着装置を提供する。【解決手段】板状コア10aの搬送路上を水平に横切った状態でボード用紙10b上から板状コア10aと対向して配設され、ボード用紙10bを板状コア10aの表面に当接するためのクロス部材12と、クロス部材12の左右の一端部12R、12Lを各々保持して前記搬送路の左右両側に配設され、クロス部材12が板状コア10の表面側に当接する負荷を各々調整する左右1対の負荷付与手段13R、13Lと、1対の負荷付与手段13R、13Lの負荷付与量を各々制御する制御手段18と、を備える構成にした石膏ボードの用紙貼着装置。【選択図】図1

Description

本発明は石膏ボードの用紙貼着装置に関するものであり、特に、石膏ボードを製造する工程で、石膏ボードの表面にボード用紙を、そのボード用紙の皺(シワ)をなくして貼り合わせることができるようにした石膏ボードの用紙貼着装置に関するものである。
従来、石膏ボードは、石膏を主体とする芯部(板状コア)の表面にボード用紙を積重して貼り合わせてなる板体として広く知られている。その石膏ボードは、防耐火性、遮音性、断熱性及び施工性等の性能に加え、廉価であることから、一般住宅や低・中層建築物に留まらずに、近年では、急速に普及している高層・超高層建築物の内装材として広範に用いられている。
図6乃至図8は、石膏を主体とする板状コアの表面にボード用紙を積重して搬送し、板状コアの表面にボード用紙を貼り合わせる、従来の石膏ボードの用紙貼着装置の一例を模式的に示す図であり、図6及び図7はその側面図、図8は図7の平面図である。
図6乃至図8を用いて従来の石膏ボードの用紙貼着装置の構造を説明すると、石膏ボード50は、石膏を主体とする板状コア50aとボード用紙50bとの間に接着材を介在させて、板状コア50aの表面上にボード用紙50bを積重して配置し、これをベルトコンベア51に載せて矢印FW方向に搬送し、その搬送途中でボード用紙50bの皺をなくしながら板状コア50aの表面にボード用紙50bを貼り付け、ボード用紙50bを板状コア50aの表面に貼り合わせた石膏ボード50として形成される。
その石膏ボード50の搬送路であるベルトコンベア51の上方には、ベルトコンベア51を水平に、かつ略直角に横切るようにして、棒状をしたクロス部材52が配設されている。該クロス部材52は、図6及び図7に示すように、側面視にて下面が開口された下向きコ字状に形成されている。また、クロス部材52に対応して、ベルトコンベア51の左右両側には、それぞれ負荷付与手段53R、53Lが配置されている。
前記左右1対の前記負荷付与手段53R、53Lは、ベルトコンベア51を挟んで左右対称に形成されており、ガイド部材54R、54Lと上下機構55R、55Lを各々備えている。
前記ガイド部材54R、54Lは、それぞれ側面視にて上面が開口した概略コ字形の枠として形成されている。そのガイド部材54Rのコ字形枠内には前記クロス部材52の一端部52Rが載置され、ガイド部材54Lのコ字形枠内には前記クロス部材52の一端部52Lが載置されている。そして、その各ガイド部材54R、54Lにより、クロス部材52は、上下方向の移動は各ガイド部材54R、54Lの上下方向の移動に連動し、前後方向(搬送方向)の移動は各ガイド部材54R、54Lの前後の内面(ストッパー)54a、54bに当接規制される範囲内において単独で移動できるようになっている。
前記上下機構55R、55Lは、前記ガイド部材54R、54Lの下面に上端部を固定させたロッド55aと、このロッド55aを上下方向に移動させる電動シリンダ55bと、この電動シリンダ55bを制御するコントローラ55cとで構成されている。この上下機構55R、55Lは、コントローラ55cの制御を介して電動シリンダ55bを正または負の方向に駆動させると、その駆動方向に応じてロッド55aを上方向又は下方向に各々移動させることができるようになっている。そして、ロッド55aを下方向に移動(下降)させると、ガイド部材54R、54Lもクロス部材52の一端部52R又は52Lと共に下降し、クロス部材52の下面が石膏ボード50に載置された状態になり、クロス部材52の重力が石膏ボード50上に加わる。これにより、クロス部材52の下降した側の一端部52R又は52Lと石膏ボード50との間の摩擦力(負荷)が増加する。反対に、ロッド55aを上方向に移動(上昇)させると、クロス部材52も上昇し、クロス部材52の上昇した側のガイド部材54R、54Lと石膏ボード50との間の摩擦力(負荷)が減少する。したがって、この摩擦力の付与調整でクロス部材52のベルトコンベア50の送り方向への姿勢を制御することができるようになっている。
次に、このように構成された従来の石膏ボードの用紙貼着装置における石膏ボード50の送り動作を説明する。まず、図6に示すように、負荷付与手段53R、53Lにおける上下機構55R、55Lのロッド55a、55a及びガイド部材54R、54Lは、各電動シリンダ55b、55bの制御により、クロス部材52と共に上方に移動(上昇)されている。
そして、板状コア50aとボード用紙50bとの間に接着材を介在させて、板状コア50aの表面上にボード用紙50bを積重させた状態で、石膏ボード50がベルトコンベア51に載せられて矢印FW方向から搬送される。また、その石膏ボード50がクロス部材52の下側まで来たら、電動シリンダ55bを駆動させてロッド55aとガイド部材54R、54Lとクロス部材52とを下降させ、クロス部材52がボード用紙50b上に自重で配置された状態にする。その後は、クロス部材52の下面がボード用紙50b上に載置され、該クロス部材52がボード用紙50b上をなぞりながら、板状コア50aとボード用紙50bとの搬送が行われる。また、クロス部材52の自重によるなぞり動作でボード用紙50bの皺はなくなり、板状コア50a上にボード用紙50bを貼り合わせて行くことができる。
しかしながら、クロス部材52のボード用紙50bに対する左右の摩擦力が一定とならずに異なり、そのクロス部材52が右方向または左方向の何れかの方向に傾く場合がある。その場合は、皺が綺麗に取り除けないことが生じる。このようなときは、作業員が負荷付加手段53Rのコントローラ55cを使用して電動シリンダ55bの駆動を制御する、あるいは負荷付与手段53Lのコントローラ55cを使用して電動シリンダ55bの駆動を制御し、ボード用紙50bに対するクロス部材52の左右両側の摩擦力(負荷)が一定となるように調整し、クロス部材52をボード用紙50bの搬送方向に対して常に略直角な姿勢となるようにして皺をなくすようにしている。この調整作業は、負荷付与手段53Rを配置した右側の位置と負荷付与手段53Lを配置した左側の位置とに、それぞれ作業員を一人ずつ配置し、クロス部材52の左右の高さ位置の微調整を二人の作業員により行っている。また、調整後も、1時間に2,3回程度の調整をしている。さらに、石膏ボード50は、製品毎に板厚が変わるために、製品が変わる毎に負荷付与手段53R、53Lを手動で調整している。
上述したように、従来の石膏ボードの用紙貼着装置では、ボード用紙50bを板状コア50a上に皺をなくして貼り合わせるのに、二人の作業員がコントローラ55cを手動で操作し、負荷付与手段53Rと負荷付与手段53Lをそれぞれ目視により個々に調整していた。また、製品が変わる毎に手動で負荷付与手段53R、53Lを調整し、さらに一定時間毎に状態を確認しているので、調整作業が面倒であると言った問題点や、微調整を作業員の目視に頼っているので、左右の力の懸かり方に微妙な差が生じて、品質が安定しないという問題点があった。
そこで、クロス部材の、ボード用紙に対する適正な負荷の付与を自動的に行って、ボード用紙を板状コアに皺をなくして貼り合わせることができるとともに、作業者の負担を取り除き、かつ品質の安定化を図ることが可能な石膏ボードの用紙貼着装置する技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、石膏を主体とする板状コアの表面にボード用紙を積重して搬送し、該板状コアの表面に該ボード用紙を貼り合わせて石膏ボードを形成する石膏ボードの用紙貼着装置であって、前記板状コアの搬送路上を水平に横切った状態で前記ボード用紙上から該板状コアと対向して配設され、前記ボード用紙を前記板状コア表面に当接するためのクロス部材と、前記クロス部材の左右の一端部を各々保持して前記搬送路の左右両側に配設され、該クロス部材が前記板状コア表面側に当接する負荷を各々調整する左右1対の負荷付与手段と、前記1対の負荷付与手段の負荷付与量を各々制御する制御手段と、を備える石膏ボードの用紙貼着装置を提供する。
この構成によれば、クロス部材の左右両端部に各々付与する負荷を、制御手段により予め決められている基準で1対の負荷付与手段を制御することにより、自動的に付与することができる。これにより、従来のように二人の作業者が、クロス部材の左右両端部における負荷調整を手動で個々に行う必要がなくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、前記クロス部材は、前記ボード用紙との当接時に、前記ボード用紙との間に摩擦抵抗を生成する、石膏ボードの用紙貼着装置を提供する。
この構成によれば、クロス部材とボード用紙との左右両端部にそれぞれ、クロス部材とボード用紙とで摩擦抵抗を付与し、その摩擦抵抗を使用してクロス部材における左右高さの微調整を自動的に行うことができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、前記負荷付与手段は、前記制御手段により駆動されて前記クロス部材を上下方向に移動させる電動シリンダを備える、石膏ボードの用紙貼着装置を提供する。
この構成によれば、制御手段が電動シリンダの駆動を制御し、クロス部材を上下方向に移動させて、該クロス部材とボード用紙と間における負荷の微調整を自動的に行うことができる。
請求項4記載の発明は、請求項1、2又は3に記載の構成において、前記制御手段は、コンピュータであり、外部から入力された前記板状コアのタイプ及び前記ボード用紙のタイプの各データに応じて、前記電動シリンダの駆動量を各々制御するマップを有している、石膏ボードの用紙貼着装置を提供する。
この構成によれば、コンピュータを利用し、そのコンピュータに記憶されている板状コアとボード用紙の各タイプのデータを記憶したマップを利用して、電動シリンダの移動量を各タイプに応じて制御し、クロス部材とボード用紙と間における負荷の微調整を自動的に行うことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の構成において、前記搬送路を挟んで左右両側には、前記クロス部材と前記ボード用紙の間における摩擦力の大きさを検知するロードセルを備える、石膏ボードの用紙貼着装置を提供する。
この構成によれば、クロス部材がボード用紙と共に搬送方向に移動する力の大きさをロードセルで検知し、そのクロス部材とボード用紙との間の摩擦力を制御手段が知り、クロス部材の左右両端側における摩擦力が略一定となるように、左右の負荷付与手段を該制御手段が個々に制御すると、クロス部材における姿勢の微調整を自動的に行うことができる。
発明によれば、クロス部材の左右両端部に各々付与する負荷の微調整を、制御手段により自動的に行うことが可能となる。したがって、従来装置のように二人の作業者が、クロス部材の左右両端部の高さを手動で個々に制御する必要がなく、作業性の向上が期待できる。また、作業者が手動で調整せずに、予め決められた基準に基づいて制御手段が自動的に行うので、製品の品質が安定する。
本発明の一実施例に係る石膏ボードの用紙貼着装置の一実施例を、板状コアの表面にボード用紙を貼り合わせる前の状態で模式的に示す側面図である。 同上石膏ボードの用紙貼着装置を、板状コアの表面にボード用紙を貼り合わせ中の状態で、かつ、図1に示す構成の一部を省略して模式的に示す側面図である。 同上石膏ボードの用紙貼着装置を、板状コアの表面にボード用紙を貼り合わせ中の状態で模式的に示す平面図である。 同上石膏ボードの用紙貼着装置の制御システム構成を示すブロック図である。 同上石膏ボードの用紙貼着装置の一動作例を示すフロー図であり、(a)は全体の動作フロー図、(b)は摩擦力の調整動作フロー図である。 従来の石膏ボードの用紙貼着装置の一例を貼り合わせ動作前の状態で模式的に示す側面図である。 同上従来の石膏ボードの用紙貼着装置を、貼り合わせ中の状態で、模式的に示す側面図である。 同上石膏ボードの用紙貼着装置を貼り合わせ中の状態で模式的に示す平面図である。
本発明はクロス部材の、ボード用紙に対する適正な負荷の付与を自動的に行って、ボード用紙を板状コアに皺をなくして貼り合わせることができるとともに、作業者の負担を取り除き、かつ品質の安定化を図るという目的を達成するために、石膏を主体とする板状コアの表面にボード用紙を積重して搬送し、該板状コアの表面に該ボード用紙を貼り合わせて石膏ボードを形成する石膏ボードの用紙貼着装置であって、前記板状コアの搬送路上を水平に横切った状態で前記ボード用紙上から該板状コアと対向して配設され、前記ボード用紙を前記板状コア表面に当接するためのクロス部材と、前記クロス部材の左右の一端部を各々保持して前記搬送路の左右両側に配設され、該クロス部材が前記板状コア表面側に当接する負荷を各々調整する左右1対の負荷付与手段と、前記1対の負荷付与手段の負荷付与量を各々制御する制御手段と、を備える構成としたことにより実現した。
以下、本発明の実施形態による石膏ボードの用紙貼着装置の一実施例を図1乃至図5を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、上下や左右等の方向を示す表現は、絶対的なものではなく、本発明の用紙貼着装置の各部が描かれている姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
図1及び図2、図3は本発明に係る膏ボードの用紙貼着装置を示すもので、図1は板状コアの表面にボード用紙を貼り合わせる前の状態で模式的に示す側面図、図2及び図3は板状コアの表面にボード用紙を貼り合わせ中の状態で、かつ、図1に示す構成の一部を省略して模式的にそれぞれ示す側面図及び平面図である。
図1乃至図3において、石膏ボード10は、石膏を主体とする板状コア10aとボード用紙10bとの間に接着材を介在させて、板状コア10aの表面上にボード用紙10bを積重配置し、これをベルトコンベア11に載せて矢印FW方向に搬送し、その搬送過程でボード用紙10bの皺をなくしながら該ボード用紙10bを板状コア10aの表面に貼り付け、ボード用紙10bを板状コア10aの表面に貼り合わせた石膏ボード10として形成される。
その石膏ボード10の搬送路であるベルトコンベア11の上方には、そのベルトコンベア11を水平、かつ略直角に横切るようにして、棒状をしたクロス部材12が配設されている。該クロス部材52は、図1及び図2に示すように、側面視にて下面が開口された下向きコ字状に形成されている。また、クロス部材12に対応して、ベルトコンベア11の左右両側にはそれぞれ負荷付与手段13R、13Lが配置されている。これら負荷付与手段13R、13Lは、図1中に示す制御盤17内に格納された後述する制御手段18により、負荷付与動作が制御される。
前記左右1対の前記負荷付与手段13R、13Lは、ベルトコンベア11を挟んで左右対称に形成されており、ガイド部材14R、14Lと上下機構15R、15Lとロードセル16R、16Lを各々備えている。
前記ガイド部材14R、14Lは、側面視にて上面が開口した概略コ字形の枠として形成されている。そのガイド部材14Rのコ字形枠内には、前記クロス部材12の一端部12Rが載置され、ガイド部材14Lのコ字形枠内には、前記クロス部材12の一端部12Lが載置されている。そして、ガイド部材14R、14L内のクロスローラテーブル19上に前後方向(搬送方向)に移動可能に配設されている。そして、クロス部材12は、その各ガイド部材14R、14Lにより、クロス部材12は、上下方向の移動は各ガイド部材14R、14Lの上下方向の移動に連動し、前後方向(搬送方向)の移動は各ガイド部材14R、14Lの前後の内面(ストッパー)14a、14bに当接規制される範囲内において、クロスローラテーブル19と一体に単独で移動できるようになっている。
前記上下機構15R、15Lは、前記ガイド部材14R、14Lの下面に上端部を固定させたロッド15aと、このロッド15aを上下方向に移動させる電動シリンダ15bとで構成されている。この上下機構15R、15Lは、制御手段18の制御を介して電動シリンダ15bを正または負の方向に駆動させると、その駆動方向に応じてロッド15aを上方向又は下方向に移動させることができるようになっている。そして、ロッド15aを下方向に移動(下降)させると、ガイド部材14R、14Lもクロス部材12の一端部12R又は12Lと共に下降し、クロス部材12の下面が石膏ボード10に載置された状態になり、クロス部材12の重力が石膏ボード10上に加わる。これにより、クロス部材12の下降した側の一端部12R又は12Lと石膏ボード10との間の摩擦力(負荷)が増加する。反対に、ロッド15aを上方向に移動(上昇)させると、クロス部材12も上昇し、クロス部材12の上昇した側のガイド部材14R、14Lと石膏ボード10との間の摩擦力(負荷)が減少する。したがって、この摩擦力の付与調整でクロス部材12のベルトコンベア10の送り方向への姿勢を制御することができるようになっている。
前記ロードセル16R、16Lは、クロス部材12の一端部12R、12Lの前後方向の動きを検知するものである。そのロードセル16Rは、クロス部材12の一端部12Rと一体に移動するクロスローラテーブル19と連結されており、クロス部材12の一端部12Rにおける前後方向の動きを検知する。また、ロードセル16Lは、クロス部材12の一端部12Lと一体に移動するクロスローラテーブル19と連結されており、クロス部材12の一端部12Lにおける前後方向の動きを検知する。
前記制御盤17は、ベルトコンベア11の周辺に配置されている。制御盤17には、制御手段18が内蔵されていると共に、図1に示すようにタッチパネル20及びロードセルインジケータ21R、21L等が設けられている。
図4は、本実施例における石膏ボードの用紙貼着装置の制御システム構成の一例を示すブロック図である。ここでの制御システム構成は、前記制御盤17に設けられた前記制御手段18と前記タッチパネル20と、ロードセルインジケータ21R、21L、及びモータドライバ22R、22Lと、前記上下機構15R、15Lに設けられた前記電動シリンダ15b、15b及びロードセル16R、16Lと、ロードセルインジケータ21R、21Lと等で構成されている。
前記制御手段18は、PLC(programmable logic controller)、所謂、コンピュータであって、用紙貼着装置の全体を決められた手順で制御するプログラムや、板状コア10a及びボード用紙10bのタイプの各データ等に応じて、前記電動シリンダ15の駆動を個別に制御するマップデータが格納された記憶手段(メモリ)23の他に、外部から指示信号等を入力するための前記タッチパネル20と、ロードセルインジケータ21R、21L、及びモータドライバ22R、22Lと、前記上下機構15R、15Lに設けられた前記電動シリンダ15b、15b及びロードセル16R、16Lと、ロードセルインジケータ21R、21L等が接続されている。また、制御部18には、外部から各種のライン稼働信号を制御部8に入力するための外部信号ライン24が接続されている。
前記ロードセルインジケータ21R、21Lは、ロードセル16R、16Lで検知された信号を、クロス部材12の左右の各一端部12R、12Lとボード用紙10bとの間の摩擦抵抗値をデジタル表示するものである。
前記モータドライバ22R、22Lは、前記上下機構15R、15Lにそれぞれ設けられた前記電動シリンダ15b、15bを駆動させて、ロッド15aを上昇又は下降させるものである。
図5は、同上石膏ボードの用紙貼着装置の制御部における信号処理手順の一例を示すフロー図である。
次に、図1〜図4に示した実施例の一動作例を、図5に示すフロー図に従って説明する。なお、図5の(a)は全体のフロー図であり、(b)は(a)のステップS6のより具体的な調整手順を示すフロー図である。
まず、図1に示すように、制御手段18は、タッチパネル20を介して入力される制御ONまたは遠隔位置から送られて来るライン稼働信号を受けると(ステップS1)、用紙貼着装置をリセットする(ステップS2)。このリセットでは、制御手段18は、負荷付与手段13R、13Lの上下機構15R、15Lにおける電動シリンダ15b、15bを各々制御し、ロッド15a、15a及びガイド部材14R、14Lをクロス部材12と共に上方に移動(上昇)させ、クロス部材12とベルトコンベア11との間を大きく離し、この状態を保持している。
そして、板状コア10aとボード用紙10bとの間に接着材を介在させて、板状コア10aの表面上にボード用紙10bを積重配置させた状態で、石膏ボード10がベルトコンベア11に載せられ、矢印FW方向に搬送されて来る。
また、その石膏ボード10がクロス部材12の下側まで来たら(ステップS3)、制御手段18はモータドライバ22R、22Lを介して、上下機構15R、15Lの各電動シリンダ15b、15bをそれぞれ駆動させ、ロッド15aをガイド部材14R、14Lとクロス部材12とを共に下降させる(ステップS4)。ロッド15aとガイド部材14R、14L及びクロス部材12が所定の位置、すなわちクロス部材12がボード用紙10b上に自重で載置される状態まで下降したら、制御手段18は上下機構15R、15Lの各電動シリンダ15b、15bを停止し、ガイド部材14R、14Lとロッド15aをその位置に保持する(ステップS3)。
そして、ボード用紙50b上にクロス部材12が自重で載置されると、クロス部材12はその位置でガイド部材14R、14Lで保持され、ベルトコンベア11で搬送されて行く石膏ボード10は、ボード用紙10b上がクロス部材12でなぞなれながら搬送方向に進む。このとき、クロス部材12の自重によるなぞり動作によりボード用紙10bの皺が取り除かれ、ボード用紙10bが皺を作ることなく板状コア10a上に貼り付けられる。
また、このとき、クロス部材12は、ボード用紙10bに対して平行(搬送方向に直角)に保持されているのが好ましいが、ボード用紙50bとクロス部材12との間の摩擦力に違いがあると、クロス部材12の一端部12R、12Lとの間に遅れが生じて、クロス部材12が前後方向に傾こうとする。すなわち、一端部12Rの摩擦力が一端部12Lの摩擦力よりも大きいときには、一端部12Rが一端部12Lよりも早く進んでロードセル16Rを強く押す。一方、摩擦力の小さい一端部12Lは、ロードセル16Lを一端部12Rよりも弱く押すことになる。反対に、一端部12Rの摩擦力が一端部12Lの摩擦力よりも小さいときには、一端部12Lが一端部12Rよりも早く進んでロードセル16Lを強く押す。一方、摩擦力の小さい一端部12Rは、ロードセル16Rを一端部12Lよりも弱く押すことになる。これにより、ロードセル16R、16Lは、クロス部材12における各端部12R、12L側の摩擦力を知ることができる。
そこで、ステップS4では、ロードセル16R、16Lからの信号により、摩擦力を検出する(ステップS4,S41)。すなわち、ロードセル16R、16Lの信号は制御手段18にリアルタイムに入力され、制御手段18は、その信号に基づいてロードセルインジケータ21R、21Lにその時の摩擦力を表示するとともに、上下機構15R、15Lの各電動シリンダ15b、15bを個々に制御し、クロス部材12の両端部12R、12Lの高さを調整して摩擦力(負荷付与量)を制御する。すなわち、クロス部材12が板状コア10aの表面側に当接する摩擦力が大きい場合はクロス部材12の一端部12R(又は12L)を上昇させて負荷付与量を下げ、反対に、クロス部材12が板状コア10aの表面側に当接する摩擦力が小さい場合はクロス部材12の一端部12R(又は12L)を下降させて摩擦力を上げ、板状コア10aに対する負荷付与量を増加させてクロス部材12の傾きを無くすように自動調整する(ステップS5、S51、S52)。これにより、クロス部材12は、ボード用紙10bに対して平行で、かつ搬送方向に対して直角となるように常に微調整される。ここでの電動シリンダ15a、15bによる制御は、ロッド15aを約5/100mm単位で個別に制御する。これにより、ボード用紙10bを板状コア10aに皺をなくして貼り付けることができる。以後は、ステップS6を経てステップS4へ移行し、ステップS4からステップS6までの動作を、終了信号OFFを受け付けるまで繰り返す。また、終了信号OFFを受け付けるとステップS6からステップS1へ移行して待機する。
なお、この調整時の摩擦力は、ロードセルインジケータ21R、21Lにリアルタイムにデジタル表示されるとともに、タッチパネル20上にリアルタイムにグラフ化して表示され、正常範囲で制御できているかを作業者が確認することができるようになっている。
したがって、本実施例における石膏ボードの用紙貼着装置によれば、クロス部材12の左右両端部12R、12Lに各々付与する負荷を、制御手段18により予め決められている基準で自動的に付与することにより、クロス部材の左右高さの微調整を自動的に行うことが可能となる。よって、作業性の向上と製品の品質が安定する。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明は板状コアにボード用紙を貼り付ける技術以外にも、ボードに用紙を貼り付ける技術にも応用できる。
10 石膏ボード
10a 板状コア
10b ボード用紙
11 ベルトコンベア
12 クロス部材
12R、12L 一端部
13R、13L 負荷付与手段
14R、14L ガイド部材
14a、14b 前後の内面
15R、15L 上下機構
15a ロッド
15b 電動シリンダ
16R、16L ロードセル
17 制御盤
18 制御手段(PCL)
19 クロスローラテーブル
20 タッチパネル
21R、21L ロードセルインジケータ
22R、22L モータドライバ
23 記憶手段
24 外部信号入力ライン
FW 搬送方向

Claims (5)

  1. 石膏を主体とする板状コアの表面にボード用紙を積重して搬送し、該板状コアの表面に該ボード用紙を貼り合わせて石膏ボードを形成する石膏ボードの用紙貼着装置であって、
    前記板状コアの搬送路上を水平に横切った状態で前記ボード用紙上から該板状コアと対向して配設され、前記ボード用紙を前記板状コア表面に当接するためのクロス部材と、
    前記クロス部材の左右の一端部を各々保持して前記搬送路の左右両側に配設され、該クロス部材が前記板状コア表面側に当接する負荷を各々調整する左右1対の負荷付与手段と、
    前記1対の負荷付与手段の負荷付与量を各々制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする石膏ボードの用紙貼着装置。
  2. 前記クロス部材は、前記ボード用紙との当接時に、前記ボード用紙との間に摩擦抵抗を生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の石膏ボードの用紙貼着装置。
  3. 前記負荷付与手段は、前記制御手段により駆動されて前記クロス部材を上下方向に移動させる電動シリンダを備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の石膏ボードの用紙貼着装置。
  4. 前記制御手段は、コンピュータであり、外部から入力された前記板状コアのタイプ及び前記ボード用紙のタイプの各データに応じて、前記電動シリンダの駆動量を各々制御するマップを有している、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の石膏ボードの用紙貼着装置。
  5. 前記搬送路を挟んで左右両側には、前記クロス部材と前記ボード用紙の間における摩擦力の大きさを検知するロードセルを備える、ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の石膏ボードの用紙貼着装置。
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