JP2017158255A - 回転電機ステータの巻線構造 - Google Patents

回転電機ステータの巻線構造 Download PDF

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Abstract

【課題】コイルエンドの高さを抑えることができる回転電機ステータの巻線構造を提供すること。
【解決手段】第1の2周連続コイルCA1〜CA4と第1の2周連続コイルCB1〜CB4とが回転方向に対して6スロットピッチずらして配置され、出力点a7、a5、a3と入力点a6、a4、a2とをそれぞれ順次連結し、出力点b8、b6、b4と入力点b5、b3、b1とをそれぞれ順次連結し、最内周の出力点a1を中性点N1とし、最内周の入力点b2を中性点N2とし、最外周の入力点a8を並列接続される1相分コイルの電流入力点U1inとし、最外周の出力点b7を1相分コイルの電流入力点U2inとする。各相の中性点N1と中性点N2は、それぞれスロット挿入部を有したセグメント導体が接続され、半径方向に1レイヤ分、ずれた位置に配置される。
【選択図】図6

Description

本発明は、コイルエンドの高さを抑えることができる回転電機ステータの巻線構造に関する。
近年、自動車業界では主要な角線の巻線方式として波巻が採用されている。角線を用いた波巻においては、複数の松葉形状のセグメント導体を連結して形成される。周方向に隣接して設置されるセグメント導体の先端のうち近い側同士の先端を接合することにより、波形状が形成される。波巻は、巻数が多いほど、起磁力を大きくすることができ、電圧飽和の範囲内で電流を低減できる利点がある。
なお、特許文献1には、各相のコイルがそれぞれ並列接続される2つの構成コイルを有し、2つの構成コイルの中性点側の端部である中性端がコア径方向に並べて配置され、各相について、コア径方向に並べて配置された2つの中性端が、コア径方向の両側から接続導体を挟んだ状態でそれぞれ接続されるものが記載されている。
特開2011−45165号公報
しかしながら、波巻は、巻数が多いほど、結線点数(溶接点)が増加し、巻数の増加に比例して渡り線が増加する。本来、角線を用いてコイルエンドの高さを低くする狙いがあるが、この渡り線の増加によってコイルエンド高さを増加させてしまう。さらに、各相の給電点はステータの外周側から接続できるものの、中性点はステータの内周側から外周側に引き延ばして接続する必要があり、コイルエンドが高くなってしまう。あるいは、特許文献1に記載されるように、各中性点で接続導体を挟み込むようにして接続すると、コイルエンドが高くなってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コイルエンドの高さを抑えることができる回転電機ステータの巻線構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる回転電機ステータの巻線構造は、周方向に複数のティースと複数のスロットとが交互に環状に形成されたステータコアに所定スロットピッチでコイルが波巻された回転電機ステータの巻線構造であって、リード部側に入力点および出力点を形成し、周方向に2列で2周分のコイルを所定スロットピッチで波巻した第1の2周連続コイルと前記第1の2周連続コイルと同一構造であって前記第1の2周連続コイルに対して前記周方向に対して前記所定スロットピッチずらして配置される第2の2周連続コイルとからなる2レイヤ波巻コイルを半径方向に複数配列するとともに、前記第1の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、かつ、前記第2の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、半径方向に隣接する外周側の前記第1の2周連続コイルの出力点と内周側の前記第1の2周連続コイルの入力点とを順次連結し、半径方向に隣接する外周側の前記第2の2周連続コイルの入力点と内周側の前記第2の2周連続コイルの出力点とを順次連結し、最内周の前記第1の2周連続コイルの出力点と最内周から2番目の外周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの入力点とをダブルスター接続の第1の中性点および第2の中性点とし、最外周の前記第1の2周連続コイルの入力点および最外周から2番目の内周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの出力点を、ダブルスター接続される2つの1相分コイルの第1の電流入力点および第2の電流入力点とし、少なくとも各相の第1の中性点および各相の第2の中性点は、それぞれスロット挿入部を有したセグメント導体が接続され、半径方向に1レイヤ分、ずれた位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかる回転電機ステータの巻線構造は、周方向に複数のティースと複数のスロットとが交互に環状に形成されたステータコアに所定スロットピッチでコイルが波巻された回転電機ステータの巻線構造であって、リード部側に入力点および出力点を形成し、周方向に2列で2周分のコイルを所定スロットピッチで波巻した第1の2周連続コイルと前記第1の2周連続コイルと同一構造であって前記第1の2周連続コイルに対して前記周方向に対して前記所定スロットピッチずらして配置される第2の2周連続コイルとからなる2レイヤ波巻コイルを半径方向に複数配列するとともに、前記第1の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、かつ、前記第2の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、半径方向に隣接する外周側の前記第1の2周連続コイルの出力点と内周側の前記第1の2周連続コイルの入力点とを順次連結し、半径方向に隣接する外周側の前記第2の2周連続コイルの入力点と内周側の前記第2の2周連続コイルの出力点とを順次連結し、最内周の前記第1の2周連続コイルの出力点と最内周から2番目の外周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの入力点とをダブルスター接続される2つの1相分コイルの第1の電流入力点および第2の電流入力点とし、最外周の前記第1の2周連続コイルの入力点および最外周から2番目の内周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの出力点を、ダブルスター接続の第1の中性点および第2の中性点とし、少なくとも各相の第1の中性点および各相の第2の中性点は、それぞれスロット挿入部を有したセグメント導体が接続され、半径方向に1レイヤ分、ずれた位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかる回転電機ステータの巻線構造は、上記の発明において、前記第1の2周連続コイルおよび前記第2の2周連続コイルは、リード部側から前記スロットに松葉形状のセグメント導体を挿入し、反リード部側で前記セグメント導体の端部を溶接し、半径方向に隣接する外周側の前記第1の2周連続コイルの出力点と内周側の前記第1の2周連続コイルの入力点との連結、および、半径方向に隣接する外周側の前記第2の2周連続コイルの入力点と内周側の前記第2の2周連続コイルの出力点との連結は、スロット挿入部を有した松葉形状のセグメント導体によって接続されることを特徴とする。
また、本発明にかかる回転電機ステータの巻線構造は、上記の発明において、mを1以上の整数とし、半径方向への巻数NをN=2m+2として、複数の前記第1の2周連続コイル間は、巻数(N−(2m−1))の位置の出力点と巻数(N−2m)の位置の入力点との間を、スロット挿入部を有した松葉形状のセグメント導体で接続されるとともに、複数の前記第2の2周連続コイル間は、巻数(N−2(m−1))の位置の入力点と巻数(N−(2m+1))の位置の出力点との間を、スロット挿入部を有した松葉形状のセグメント導体で接続されることを特徴とする。
また、本発明にかかる回転電機ステータの巻線構造は、上記の発明において、前記第1の2周連続コイルと前記第2の2周連続コイルとは、それぞれ所定スロットピッチ毎に半径方向で交差して巻回されることを特徴とする。
また、本発明にかかる回転電機ステータの巻線構造は、上記の発明において、前記所定スロットピッチは、スロット数をロータの極数で除算した値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる回転電機ステータの巻線構造は、上記の発明において、前記スロットは、セミクローズドスロット形状であることを特徴とする。
本発明によれば、半径方向に隣接する外周側の第1の2周連続コイルの出力点と内周側の前記第1の2周連続コイルの入力点とを順次連結し、半径方向に隣接する外周側の第2の2周連続コイルの入力点と内周側の前記第2の2周連続コイルの出力点とを順次連結し、最内周の前記第1の2周連続コイルの出力点と最内周から2番目の外周側に位置する前記第2の2周連続コイルの入力点とをダブルスター接続の第1の中性点および第2の中性点、あるいはダブルスター接続される2つの1相分コイルの第1の入力点および第2の入力点とし、最外周の前記第1の2周連続コイルの入力点および最外周から2番目の内周側に位置する前記第2の2周連続コイルの出力点を、ダブルスター接続される2つの1相分コイルの第1の入力点および第2の入力点、あるいはダブルスター接続の第1の中性点および第2の中性点とし、少なくとも各相の第1の中性点および各相の第2の中性点は、それぞれスロット挿入部を有したセグメント導体が接続され、半径方向に1レイヤ分、ずれた位置に配置される。これにより、並列される2つの1相分コイルの各中性点を連結する2つの導体は、半径方向に隣接して配置でき、重なることがない。このため、ダブルスター接続する場合でも、リード部側のコイルエンドの高さを抑えることができる。
図1は、永久磁石型回転電機などの回転電機に用いられる回転電機ステータを構成する際、ステータコアに波巻巻線を巻き回す状態を示す図である。 図2は、第1の2周連続コイルの巻回状態を示す斜視図である。 図3は、第1の2周連続コイルを直線的に展開したものをリード部側からみた図である。 図4は、第1の2周連続コイルを外周方向に配置した場合の巻回状態を示す斜視図である。 図5は、第1の2周連続コイルと同じ構成の第2の2周連続コイルを回転方向側に6スロットピッチ分、シフトして配置した2レイヤ波巻コイルを直線的に展開したものをリード部側からみた図である。 図6は、第1の2周連続コイルと同じ構成の第2の2周連続コイルを回転方向側に6スロットピッチ分、シフトして配置した2レイヤ波巻コイルの巻回状態を示す斜視図である。 図7は、1相分の波巻コイルの巻回状態を示す断面図である。 図8は、第1の2周連続コイル間、および、第2の2周連続コイル間の連結を示す図である。 図9は、図8に示した連結および中性点の連結を松葉形状のセグメント導体とした場合の巻回状態を示す図である。 図10は、図9に示した連結状態とした回転電機ステータのリード部側を示す斜視図である。 図11は、図9に示した連結状態とした回転電機ステータのリード部側を他の接続構成を示す斜視図である。 図12は、回転電機ステータの反リード部側を示す斜視図である。 図13は、2レイヤ波巻コイルを4つ用いた8ターン構成とした場合の連結状態を説明する説明図である。 図14は、2レイヤ波巻コイルを2つ用いた4ターン構成とした場合の連結状態を説明する説明図である。 図15は、2レイヤ波巻コイルを3つ用いた6ターン構成とした場合の連結状態を説明する説明図である。 図16は、2レイヤ波巻コイルを5つ用いた10ターン構成とした場合の連結状態を説明する説明図である。 図17は、2レイヤ波巻コイルを6つ用いた12ターン構成とした場合の連結状態を説明する説明図である。 図18は、2レイヤ波巻コイルを7つ用いた14ターン構成とした場合の連結状態を説明する説明図である。 図19は、第1の2周連続コイル及び第2の2周連続コイル内の各2周連続コイル接続用の松葉形状のセグメント導体の接続関係を一般化した図である。 図20は、第1の2周連続コイル及び第2の2周連続コイル内の各2周連続コイル接続用の松葉形状のセグメント導体の他の接続関係を一般化した図である。 図21は、スロットをセミクローズドスロット形状とした場合のステータコアの断面図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
図1は、永久磁石型回転電機などの回転電機に用いられる回転電機ステータを構成する際、ステータコアに波巻巻線を巻き回す状態を示す図である。図1に示すように、ステータコア1は、周方向RTに複数のティース2と複数のスロット3とが、ロータが挿入される内周側に、環状に規則的に形成されている。図1では、スロット3が48個形成されている。なお、図示しないロータの極数は8個である。また、回転電機は、電動機及び/または発電機の機能を有するものである。なお、ステータコア1は、円環状の複数の電磁鋼板を積層して構成される。
本実施の形態では、ステータコア1に巻き回される巻線を、複数のセグメント導体10を用いて波巻状に構成する。松葉形状のセグメント導体10の両端部は、リード部側(給電部側)1aから中心軸AX方向に所定スロットピッチでスロット3に挿入される。挿入されたセグメント導体10の反リード部側1bから突出した部分、すなわちスロット挿入部から突出した部分は、周方向に広がるように折り曲げられ、セグメント導体10の先端10aは隣接する他のセグメント導体10の先端10aと溶接される。この溶接によって、複数のセグメント導体10からなる波巻巻線である第1の2周連続コイルCA1が形成される。なお、巻線は、コイルエンドの高さを抑えるために、角線、特に平角線であることが好ましい。
図2は、第1の2周連続コイルの巻回状態を示す斜視図である。また、図3(a)は、第1の2周連続コイルCA1を直線的に展開したものをリード部側1aからみた図である。第1の2周連続コイルCA1は、セグメント導体21〜28のそれぞれの先端10aが反リード部側1bで溶接によって直列に接続される。セグメント導体22〜24,26〜28のそれぞれの両端部は、6スロットピッチでスロット3に挿入される。セグメント導体22,26、23,27、24,28は、それぞれ1スロットピッチずれて挿入される。また、セグメント導体22〜24は互いに6スロットピッチ隔てて配置される。同様に、セグメント導体26〜28は互いに6スロットピッチ隔てて配置される。セグメント導体21は、連結領域EAに配置され、7スロットピッチでスロット3に挿入されるものをリード部側1aで分離し、分離した端部である入力点a2を有するセグメント導体21aと、他の端部である出力点a1を有するセグメント導体21bとからなる。また、給電領域EAのセグメント導体25は、1周目のコイルを2周目のコイルに接続する役割をもち、両端部が5スロットピッチでスロット3に挿入される。セグメント導体24,26の間に配置されるセグメント導体25は、セグメント導体24,26のそれぞれに対して互いに6スロットピッチ隔てて配置される。
溶接部T21〜T28は、半リード部側1bで隣接するセグメント導体の先端を溶接によって接続する。溶接部T21は、セグメント導体21a,22間を接続する。溶接部T22は、セグメント導体22,23間を接続する。溶接部T23は、セグメント導体23,24間を接続する。溶接部T24は、セグメント導体24,25間を接続する。溶接部T25は、セグメント導体25,26間を接続する。溶接部T26は、セグメント導体26,27間を接続する。溶接部T27は、セグメント導体27,28間を接続する。溶接部T28は、セグメント導体28,21b間を接続する。
入力点a2から入力された電流は、時計回り方向CWに順次、セグメント導体21a、溶接部T21、セグメント導体22、溶接部T22、セグメント導体23、溶接部T23、セグメント導体24、溶接部T24、セグメント導体25を流れ、1周目の波巻が終わり、さらに、順次、セグメント導体25、溶接部T25、セグメント導体26、溶接部T26、セグメント導体27、溶接部T27、セグメント導体28、溶接部T28、セグメント導体21bを流、2周目の波巻が終わり、出力点a1に達する。図3(a)に示すように、隣接するスロット内に配置される導体は、例えばスロット位置6とスロット位置7に配置される導体は、電流方向が同一となる。
ここで、第1の2周連続コイルCA1は、6スロットピッチごとにスロット3内をジグザグに巻回されるとともに、半径方向に隣接する、内周側のレイヤL1と外周側のレイヤL2との間を交互に巻回される。なお、レイヤはスロット3内の巻回位置を表し、内周側から外周側に向けて順次、レイヤL1、L2、…、L8として示している。また、各セグメント導体は、ステータコア1では周方向に沿って弧状に配置されるため、リード部側1aおよび反リード部側1bで、1周目の巻線と2周目の巻線とが交差する。
例えば、レイヤL1からリード部側1aに出たセグメント導体27は周方向に延びて松葉形状の頂点部27t(図2参照)でレイヤL2の位置にシフトしてさらに周方向に延び、6スロットピッチ目のスロットのレイヤL2に入る。1スロットピッチずれて配置されるセグメント導体23も同様に、レイヤL1からリード部側1aに出て周方向に延び、松葉形状の頂点部23tでレイヤL2の位置にシフトしてさらに周方向に延び、6スロットピッチ目のスロットのレイヤL2に入る。ここで、セグメント導体23は、レイヤL1からリード部側1aに出てから頂点部23tに至るまではセグメント導体27の下に配置され、頂点部23tから6スロットピッチ目のスロットのレイヤL2に入るまではセグメント導体27の上に配置される。頂点部27t、23tは、上に凸の山形形状であり、セグメント導体27、23の1スロットピッチのずれに応じて1スロットピッチのずれが生じている。頂点部27t、23tは、セグメント導体27、23がレイヤL1からレイヤL2にシフトするシフトポイントであるが、1スロットピッチずれている。このため、頂点部27t、23tの位置で、セグメント導体27、23の上下が入れ替わる交差が行われる。この交差を行うことによって、平角線がよじれることなく、各コイルエンドでの高さを抑えることができる。
図4は、第1の2周連続コイルCA1と同じ構成の第1の2周連続コイルCA2〜CA4を外周方向に順次配置した場合の巻回状態を示す斜視図である。なお、図3に示すように、第1の2周連続コイルCA2は、レイヤL3、L4間で交互に巻回される。また、第1の2周連続コイルCA3は、レイヤL5、L6間で交互に巻回される。さらに、第1の2周連続コイルCA4は、レイヤL7、L8間で交互に巻回される。この場合、第1の2周連続コイルCA1〜CA4の入力点a2、a4、a6、a8および出力点a1、a3、a5、a7は、連結領域EAに集まり、半径方向RCAに沿ってそれぞれ直線的に配置される。
ここで、図3(b)において、出力点a7と入力点a6、出力点a5と入力点a4、出力点a3と入力点a2、をそれぞれ連結することによって、入力点a8から出力点a1に至る、1つの波巻コイルが形成される。すなわち、連結領域EAにおける連結によって第1の2周連続コイルCA1〜CA4が直列に連結される。また、この連結により、同一スロット内に配置される導体、例えばスロット位置7のレイヤL1、L3、L5、L7の導体は、電流方向が同一となる。
さらに、図5(a)に示すように、第1の2周連続コイルCA1と同じ構成の第2の2周連続コイルCB1を時計回り方向CW側に6スロットピッチ分、シフトして配置する。この配置によって、第1の2周連続コイルCA1が2つのレイヤL1、L2に跨って巻回される各スロットの空きレイヤに、第2の2周連続コイルCB1が巻回された2レイヤ波巻コイルが形成される。ここで、コイルが巻回される同一スロット内に配置される導体、例えば、スロット位置7のレイヤL1とレイヤL2の導体は、電流方向が同一であることが必要であるため、第1の2周連続コイルCA1の入力点a2を電流入力点とすると、第2の2周連続コイルCB1の入力点b2は電流出力点となり、出力点b1は電流入力点となる。これによって、図5(a)に示すように、同一スロットにおけるコイルの電流方向が同一となる。なお、第2の2周連続コイルCB1の入力点b2、出力点b1は、連結領域EAから6スロットピッチシフトした連結領域EBに配置される。
そして、図5(b)および図6に示すように、第1の2周連続コイルCA1〜CA4と同様に、第2の2周連続コイルCB1と同じ構成の第2の2周連続コイルCB2〜CB4を外周方向(半径方向RCB)に向けて順次配置する。すなわち、2レイヤ波巻コイルを外周方向に向けて4つ配置する。これによって、第2の2周連続コイルCB1〜CB4の入力点b2、b4、b6、b8および出力点b1、b3、b5、b7は、連結領域EBに集まり、半径方向RCBに沿ってそれぞれ直線的に配置される。
図7に示すように、上述した第1の2周連続コイルCA1〜CA4および第2の2周連続コイルCB1〜CB4を配置することによって、隣接する2スロットに8レイヤ(L1〜L8)分のコイルが、6スロットピッチ分、周方向RTにシフトして密に配置される。
本実施の形態では、図8に示すように、第1の2周連続コイルCA1〜CA4では、出力点a7と入力点a6、出力点a5と入力点a4、出力点a3と入力点a2、をそれぞれ連結して1つの波巻コイルU1を形成する。また、第2の2周連続コイルCB1〜CB4では、入力点b8と出力点b5、入力点b6と出力点b3、入力点b4と出力点b1、をそれぞれ連結して1つの波巻コイルU2を形成する。この2つの波巻コイルU1、U2は、ダブルスター接続時の並列した波巻コイルU1、U2となる。
そして、最内周のレイヤL1に位置する第1の2周連続コイルCA1の出力点a1は、波巻コイルU1の中性点N1(U1out)となる。また、最内周のから2番目のレイヤL2に位置する第2の2周連続コイルCB1の入力点b2は、波巻コイルU2の中性点N2(U2out)となる。さらに、最外周のレイヤL8に位置する第1の2周連続コイルCA4の入力点a8は、波巻コイルU1の電流入力点U1inとなる。また、最外周から2番目のレイヤL7に位置する第2の2周連続コイルCB4の出力点b7は、波巻コイルU2の電流入力点U2inとなる。
この場合、各電流入力点U1in、U2inは、最外周側に配置されることになる。例えば、2つの波巻コイルU1、U2がU相である場合、電流入力点U1in、U2inは、各スロット3の最外周側に配置されることになる。なお、電流入力点U1in、U2inは、スロット3の最外周側で連結してU相の電流入力点Uinとすることができる。
そして、図7に示したU相の波巻コイルU1、U2と同様に、空きスロットに、V相の波巻コイルV1、V2およびW相の波巻コイルW1、W2を周方向にそれぞれ2スロットピッチ、シフトして隣接配置することによって、ダブルスター接続の3相コイルを生成することができる。すなわち、図8(b)に示すように、U相の波巻コイルU1、U2、V相の波巻コイルV1、V2、W相の波巻コイルW1、W2が中性点N1、N2でダブルスター接続されたコイルを生成することができる。図8(b)において、電流入力点Uin、Vin、Winは、それぞれU相、V相、W相の給電点である。電流入力点U1in、U2in、V1in、V2in、W1in、W2inは、各スロット3の最外周側に配置されるので、電流入力点U1in、U2in、V1in、V2in、W1in、W2inに接続される各電流入力点Uin、Vin、Winも各スロット3の最外周側に配置することが可能となる。
本実施の形態では、図9に示すように、各相の中性点N1は、スロット挿入部を有した三つ又のセグメント導体LN1によって連結される。また、各相の中性点N2は、スロット挿入部を有した三つ又のセグメント導体LN2によって連結される。また、これまでの実施の形態の説明では、出力点a1、a3、a5、a7、b1、b3、b5、b7や入力点a2、a4、a6、a8、b2、b4、b6、b8のような導体の先端である出力点や入力点を連結するとしたが、実際の連結は、セグメント導体10と類似の松葉形状のセグメント導体が用いられる。
すなわち、波巻コイルU1は、出力点a7と入力点a6、出力点a5と入力点a4、出力点a3と入力点a2、をそれぞれ松葉形状のセグメント導体41、42、43で連結している。また、波巻コイルU2は、入力点b8と出力点b5、入力点b6と出力点b4、入力点b5と出力点b1、をそれぞれ松葉形状のセグメント導体51、52、53によって連結している。ここで、セグメント導体10は、時計回り方向CWに6スロットピッチ延びる間に頂点部で1レイヤ分、外周側のレイヤにシフトするのに対し、セグメント導体41、42、43は、時計回り方向CWに7スロットピッチ延びる間に頂点部で1レイヤ分、内周側にシフトし、セグメント導体51、52、53は、時計回り方向CWに7スロットピッチ延びる間に頂点部で3レイヤ分、外周側にシフトする。また、セグメント導体41、42、43、51、52、53は、セグメント導体10と同様に、周方向RTに広がるように曲げられて先端が溶接される。したがって、第1の2周連続コイルCA1〜CA4の連結及び第2の2周連続コイルCB1〜CB4の連結に際してリード部側1aでの溶接は不要となる。この結果、リード部側1aのコイルエンドの高さを抑えることができる。
図10は、回転電機ステータの外観を示す斜視図である。図10に示すように、リード部側1aのコイルエンドでは、レイヤL1に対応する最内周で、三つ又のセグメント導体LN1によって中性点N1を連結し、最内周から2番目のレイヤL2に対応する位置で、三つ又のセグメント導体LN2によって中性点N2を連結している。これによって、中性点N1、N2のそれぞれを連結する2つの導体は、径方向に隣接して配置でき、中心軸AX方向に重なることがない。このため、リード部1a側のコイルエンド5aの高さを必要最小限に抑えることができる。
なお、図11に示すように、セグメント導体LN1、LN2は、それぞれ3つのセグメント導体を束ねて中性点N1、N2を連結してもよい。図11では、電流入力点U1in、U2inのセグメント導体を束ねて電流入力点Uinとし、電流入力点V1in、V2inのセグメント導体を束ねて電流入力点Vinとし、電流入力点W1in、W2inのセグメント導体を束ねて電流入力点Winとしている。
本実施の形態では、図10に示すように、リード部側1aのコイルエンド5aでは、溶接が不要となり、しかも最外周に電流入力点U1in、U2in、V1in、V2in、W1in、W2inが配置されるため、コイルエンド5aの高さを抑えることができる。
また、第1の2周連続コイルCAおよび第2の2周連続コイルCBは、内周側で最短の三つ又のセグメント導体LN1、LN2で連結され、第1の2周連続コイルCA1〜CA4間、および第2の2周連続コイルCB1〜CB4間も最短のセグメント導体41〜43、51〜53で連結されるため、コイル周長が短くなり、コイルの抵抗値を抑えることができる。
さらに、図12に示すように、溶接や絶縁塗装を施すのは、反リード部側1bのコイルエンド5bのみとなるため、作業工程が簡素になるとともに絶縁品質を高めることができる。
上述したU相の波巻コイルの連結をまとめると、第1の2周連続コイルCA1〜CA4および第2の2周連続コイルCB1〜CB4は図13に示すような連結となる。U相の波巻コイルU1は、電流入力点U1inがレイヤL8に配置された第1の2周連続コイルCA4の入力点a8に接続される。レイヤL7に配置された第1の2周連続コイルCA4の出力点a7とレイヤL6に配置された第1の2周連続コイルCA3の入力点a6とは松葉形状のセグメント導体41で接続される。レイヤL5に配置された第1の2周連続コイルCA3の出力点a5とレイヤL4に配置された第1の2周連続コイルCA2の入力点a4とは松葉形状のセグメント導体42で接続される。レイヤL3に配置された第1の2周連続コイルCA2の出力点a3とレイヤL2に配置された第1の2周連続コイルCA1の入力点a2とは松葉形状のセグメント導体43で接続される。そして、レイヤL1に配置される第1の2周連続コイルCA1の出力点a1は、松葉形状のセグメント導体によって中性点LN1に接続される。
一方、U相の波巻コイルU2は、電流入力点U2inがレイヤL7に配置された第2の2周連続コイルCB4の出力点b7に接続される。レイヤL8に配置された第2の2周連続コイルCB4の入力点a8とレイヤL5に配置された第2の2周連続コイルCB3の出力点b5とは松葉形状のセグメント導体51で接続される。レイヤL6に配置された第2の2周連続コイルCB3の入力点b6とレイヤL3に配置された第2の2周連続コイルCB2の出力点b3とは松葉形状のセグメント導体52で接続される。レイヤL4に配置された第2の2周連続コイルCB2の入力点b4とレイヤL1に配置された第2の2周連続コイルCB1の出力点b1とは松葉形状のセグメント導体53で接続される。そして、レイヤL2に配置された第2の2周連続コイルCB1の入力点b2は、松葉形状のセグメント導体によって中性点LN2に接続される。
上述したU相の波巻コイルU1、U2は、8つ(8ターン)の2周連続コイルである、第1の2周連続コイルCA1〜CA4および第2の2周連続コイルCB1〜CB4を用いたものであったが、例えば、図14〜図18に示すように、4ターン、6ターン、10ターン、12ターン、14ターンについても同様である。
ここで、図19は、上述した第1の2周連続コイルCA及び第2の2周連続コイルCB内の各2周連続コイル接続用の松葉形状のセグメント導体の接続関係を一般化した図である。ここでは、波巻で2つの隣接するレイヤに跨って巻回される2周連続コイルが、巻数N(Nはレイヤ数、ターン数をも意味する)に対してそれぞれN/2個、半径方向に隣接配置される。第1の2周連続コイルCAは、巻数Nに対してN/2個の第1の2周連続コイルCA1〜CA(N/2)を有する。また、第2の2周連続コイルCBは、巻数Nに対してN/2個の第2の2周連続コイルCB1〜CB(N/2)を有する。さらに第1の2周連続コイルCAと第2の2周連続コイルCBとは、6スロットピッチずれて配置される。
第1の2周連続コイルCAの入力点a2等に対応する入力点a2、a4、…、a(N−6)、a(N−4)、a(N−2)、a(N)は、レイヤ(N−2m)、(N−2(m−1))、…、(N−6)、(N−4)、(N−2)、(N)に配置され、かつ、中心軸AXから放射状に延びた直線上に配置される。第1の2周連続コイルCAの出力点a1等に対応する出力点a1、a3、…、a(N−7)、a(N−5)、a(N−3)、a(N−1)は、レイヤ(N−(2m+1))、(N−(2m−1))、…、(N−7)、(N−5)、(N−3)、(N−1)に配置され、かつ、中心軸AXから放射状に延びた直線上に配置される。なお、mは1以上の整数であり、Nは、N=2m+2である。
そして、第1の2周連続コイルCAは、レイヤ(N−1)の出力点a(N−1)とレイヤ(N−2)の入力点a(N−2)との間、レイヤ(N−3)の出力点a(N−3)とレイヤ(N−4)の入力点a(N−4)との間、レイヤ(N−5)の出力点a(N−5)とレイヤ(N−6)の入力点a(N−6)との間、…、レイヤ(N−(2m−1))の出力点a(N−(2m−1))=a3とレイヤ(N−2m)の入力点a(N−2m)=a2との間、がそれぞれ松葉形状のセグメント導体で接続される。
同様に、第2の2周連続コイルCBの入力点b2等に対応する入力点b2、b4、…、b(N−6)、b(N−4)、b(N−2)、b(N)は、レイヤ(N−2m)、(N−2(m−1))、…、(N−6)、(N−4)、(N−2)、(N)に配置され、かつ、中心軸AXから放射状に延びた直線上に配置される。第2の2周連続コイルCBの出力点b1等に対応する出力点b1、b3、…、b(N−7)、b(N−5)、b(N−3)、b(N−1)は、レイヤ(N−(2m+1))、(N−(2m−1))、…、(N−7)、(N−5)、(N−3)、(N−1)に配置され、かつ、中心軸AXから放射状に延びた直線上に配置される。
そして、第2の2周連続コイルCBは、レイヤ(N)の入力点b(N)とレイヤ(N−3)の出力点b(N−3)との間、レイヤ(N−2)の入力点b(N−2)とレイヤ(N−5)の出力点b(N−5)との間、レイヤ(N−4)の入力点b(N−4)とレイヤ(N−7)の出力点b(N−7)との間、…、レイヤ(N−2(m−1))の入力点b(N−2(m−1))=b4とレイヤ(N−(2m+1))の出力点b(N−(2m+1))=b1との間、がそれぞれ松葉形状のセグメント導体で接続される。
すなわち、mを1以上の整数とし、半径方向への巻数NをN=2m+2として、第1の2周連続コイルCAは、巻数(N−(2m−1))の位置であるレイヤ(N−(2m−1))の出力点a(N−(2m−1))と巻数(N−2m)の位置であるレイヤ(N−2m)の入力点a(N−2m)との間が松葉形状のセグメント導体で接続される。また、第2の2周連続コイルCBは、巻数(N−2(m−1))の位置であるレイヤ(N−2(m−1))の入力点b(N−2(m−1))と巻数(N−(2m+1))の位置であるレイヤ(N−(2m+1))の出力点b(N−(2m+1))との間が松葉形状のセグメント導体で接続される。
いずれの場合も、最内周のレイヤL1に対応する位置で、第1の2周連続コイルCAの出力点a1が中性点N1(U1out)となり、最内周から2番目のレイヤL2に対応する位置で、第2の2周連続コイルCBの入力点b2が中性点N2(U2out)となり、各相の中性点N1は、最内周側でセグメント導体LN1によって連結され、各相の中性点N2は、最内周側でセグメント導体LN2によって連結される。
図19に示した接続関係は、中性点N1(U1out)及び中性点N2(U2out)が内周側でそれぞれセグメント導体LN1及びセグメント導体LN2に接続され、電流入力点U1in及び電流入力点U2inが外周側でU相給電線側の電流入力点Uinに接続されているが、図20に示すように、中性点N1(U1out)及び中性点N2(U2out)を外周側に配置し、電流入力点U1in及び電流入力点U2inを内周側に配置してもよい。すなわち、入力点a(N)を中性点N1(U1out)に接続し、出力点b(N−1)を中性点N2(U2out)に接続し、出力点a1(=a(N−(2m+1)))を電流入力点U1inに接続し、入力点b2(=b(N−2m))を電流入力点U2inに接続するようにしてもよい。この場合、中性点N1、N2のそれぞれの連結によるコイルエンド高さの増加を抑えることができる。
なお、本実施の形態では、図21に示すように、スロット3は、ティース2の先端から周方向に延出する鍔部を有するセミクローズドスロット形状としている。これによって、ステータの内周面での磁束漏れを抑えることができる。また、鍔部を有さないオープンスロット形状の場合には、スロット3の最内周側に挿入されるウェッジを保持するための切り欠きをティース2の先端部分に設けることが必要となるが、セミクローズドスロット形状の場合には、鍔部にウェッジが引っ掛かるため、切り欠きを設ける必要がない。
また、上述した実施の形態では、環状のスロット3が48個形成され、ロータの極数が8個として、第1の2周連続コイルCAと第2の2周連続コイルCBとを6スロットピッチ、シフトして形成したが、一般に、スロット数をNsとし、ロータの極数をNpとすると、第1の2周連続コイルCAと第2の2周連続コイルCBとは、(Ns/Np)分のスロットピッチ、シフトすればよい。
さらに、上述した実施の形態では、2つの中性点N1、N2をもつダブルスター接続としたが、このダブルスター接続は、並列される2つの波巻コイルU1、U2を1つの中性点とする接続よりも好ましい。1つの中性点とすると、2つの波巻コイルU1、U2間に循環電流が生ずるからである。
1 ステータコア
2 ティース
3 スロット
1a リード部側
1b 反リード部側
5a、5b コイルエンド
10、21、21a、21b、22〜28、41〜43、51〜53、LN1、LN2 セグメント導体
23t、27t 頂点部
a1、a3、a5、a7、a9、a11、a13、b1、b3、b5、b7、b9、b11、b13 出力点
a2、a4、a6、a8、a10、a12、a14、b2、b4、b6、b8、b10、b12、b14 入力点
CA、CA1〜CA4 第1の2周連続コイル
CB、CB1〜CB4 第2の2周連続コイル
CW 時計回り方向
EA、EB 連結領域
L1〜L14 レイヤ
N1、N2 中性点
RT 周方向
RCA、RCB 半径方向
T21〜T28 溶接点
U1、U2、V1、V2、W1、W2 波巻コイル

Claims (7)

  1. 周方向に複数のティースと複数のスロットとが交互に環状に形成されたステータコアに所定スロットピッチでコイルが波巻された回転電機ステータの巻線構造であって、
    リード部側に入力点および出力点を形成し、周方向に2列で2周分のコイルを所定スロットピッチで波巻した第1の2周連続コイルと前記第1の2周連続コイルと同一構造であって前記第1の2周連続コイルに対して前記周方向に対して前記所定スロットピッチずらして配置される第2の2周連続コイルとからなる2レイヤ波巻コイルを半径方向に複数配列するとともに、前記第1の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、かつ、前記第2の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、
    半径方向に隣接する外周側の前記第1の2周連続コイルの出力点と内周側の前記第1の2周連続コイルの入力点とを順次連結し、半径方向に隣接する外周側の前記第2の2周連続コイルの入力点と内周側の前記第2の2周連続コイルの出力点とを順次連結し、最内周の前記第1の2周連続コイルの出力点と最内周から2番目の外周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの入力点とをダブルスター接続の第1の中性点および第2の中性点とし、最外周の前記第1の2周連続コイルの入力点および最外周から2番目の内周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの出力点を、ダブルスター接続される2つの1相分コイルの第1の電流入力点および第2の電流入力点とし、
    少なくとも各相の第1の中性点および各相の第2の中性点は、それぞれスロット挿入部を有したセグメント導体が接続され、半径方向に1レイヤ分、ずれた位置に配置されることを特徴とする回転電機ステータの巻線構造。
  2. 周方向に複数のティースと複数のスロットとが交互に環状に形成されたステータコアに所定スロットピッチでコイルが波巻された回転電機ステータの巻線構造であって、
    リード部側に入力点および出力点を形成し、周方向に2列で2周分のコイルを所定スロットピッチで波巻した第1の2周連続コイルと前記第1の2周連続コイルと同一構造であって前記第1の2周連続コイルに対して前記周方向に対して前記所定スロットピッチずらして配置される第2の2周連続コイルとからなる2レイヤ波巻コイルを半径方向に複数配列するとともに、前記第1の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、かつ、前記第2の2周連続コイルの前記入力点および前記出力点のそれぞれを同一半径方向に配置し、
    半径方向に隣接する外周側の前記第1の2周連続コイルの出力点と内周側の前記第1の2周連続コイルの入力点とを順次連結し、半径方向に隣接する外周側の前記第2の2周連続コイルの入力点と内周側の前記第2の2周連続コイルの出力点とを順次連結し、最内周の前記第1の2周連続コイルの出力点と最内周から2番目の外周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの入力点とをダブルスター接続される2つの1相分コイルの第1の電流入力点および第2の電流入力点とし、最外周の前記第1の2周連続コイルの入力点および最外周から2番目の内周側レイヤに位置する前記第2の2周連続コイルの出力点を、ダブルスター接続の第1の中性点および第2の中性点とし、
    少なくとも各相の第1の中性点および各相の第2の中性点は、それぞれスロット挿入部を有したセグメント導体が接続され、半径方向に1レイヤ分、ずれた位置に配置されることを特徴とする回転電機ステータの巻線構造。
  3. 前記第1の2周連続コイルおよび前記第2の2周連続コイルは、リード部側から前記スロットに松葉形状のセグメント導体を挿入し、反リード部側で前記セグメント導体の端部を溶接し、
    半径方向に隣接する外周側の前記第1の2周連続コイルの出力点と内周側の前記第1の2周連続コイルの入力点との連結、および、半径方向に隣接する外周側の前記第2の2周連続コイルの入力点と内周側の前記第2の2周連続コイルの出力点との連結は、スロット挿入部を有した松葉形状のセグメント導体によって接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機ステータの巻線構造。
  4. mを1以上の整数とし、半径方向への巻数NをN=2m+2として、複数の前記第1の2周連続コイル間は、巻数(N−(2m−1))の位置の出力点と巻数(N−2m)の位置の入力点との間を、スロット挿入部を有した松葉形状のセグメント導体で接続されるとともに、複数の前記第2の2周連続コイル間は、巻数(N−2(m−1))の位置の入力点と巻数(N−(2m+1))の位置の出力点との間を、スロット挿入部を有した松葉形状のセグメント導体で接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の回転電機ステータの巻線構造。
  5. 前記第1の2周連続コイルと前記第2の2周連続コイルとは、それぞれ所定スロットピッチ毎に半径方向で交差して巻回されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の回転電機ステータの巻線構造。
  6. 前記所定スロットピッチは、スロット数をロータの極数で除算した値であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の回転電機ステータの巻線構造。
  7. 前記スロットは、セミクローズドスロット形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の回転電機ステータの巻線構造。
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