JP2017157633A - 組成物、その製造方法、金属ナノ材料組成物、導電回路の製造方法及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】新規な組成物、その製造方法、金属ナノ材料組成物、導電回路の製造方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】金属ナノ材料を含む組成物であって、固形分濃度が40〜70重量%であり、25℃での降伏応力が1000Pa以上である組成物。
【選択図】なし
【解決手段】金属ナノ材料を含む組成物であって、固形分濃度が40〜70重量%であり、25℃での降伏応力が1000Pa以上である組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、組成物、その製造方法、金属ナノ材料組成物、導電回路の製造方法及び電子機器に関する。
複数の配線基板(片面板、両面板、多層板、フレキシブル基板等)を一体化して多層化するために、従来の一般的な方法では、接着性を有する絶縁層を用い、多層間の、つまり各層間の電気的接合を形成していた。例えば、プリブレグ、接着剤を介して重ね合わせた複数の基板を加圧・加熱して機械的に一体化し、穴明け・めっきのいわゆるPTH(Plated Through hall:メッキスルーホール)により電気的に接続する。
従来のフレキシブル基板の多層化は、例えば片面に銅箔等の導電層が配設されたポリイミドフィルム等のフレキシブルな基板材料に、フィルム側からレーザ照射、フォトエッチング工程等により孔を形成し、この孔に導電性ペーストを埋め込んだり、メッキを行う等して導電性物質を充填し、これを1単位として接着剤等により貼り合わせて多層化している。
特許文献1には、絶縁性樹脂層側に突出して配設された第1のビアランドを有する第1の配線層上の導電性ピラーに圧力をかけ塑性変形させ、対向する絶縁性樹脂層側に突出して配設された第2のビアランドに加熱しながら圧着させる方法が示されている。
導電性ピラーには、印刷法によって、好適な物性が異なる。
高アスペクトの導電ピラーとして、非特許文献1では、3Dプリンタ用のインクである、ポリアクリル酸と銀粒子のジエタノールアミン溶液が示されており、印刷後、塗れ広がらないように、75〜85重量%の固形分濃度を持つことが必須とされている。
高アスペクトの導電ピラーとして、非特許文献1では、3Dプリンタ用のインクである、ポリアクリル酸と銀粒子のジエタノールアミン溶液が示されており、印刷後、塗れ広がらないように、75〜85重量%の固形分濃度を持つことが必須とされている。
Ahn,B.Y.et al."Planar and Three−Dimensional Printing of Conductive Inks",Video Article,Date Published:12/9/2011,<URL:http://www.jove.com/video/3189>
スクリーン印刷では、メッシュ線形を細くしても印刷版のパターンの開口率が100%とならないため、印刷インクには、降伏応力が高く、レベリング性といった液流動性が求められる。一方で、この液流動性の影響のため、100μm以下の微細な円柱状や直方体を印刷する際、インクが版から離れた際、印刷形状が比印刷物上で広がってしまう。
また、印刷版のパターン開口率が100%である孔版印刷(メタル版印刷)の場合においても、高い降伏応力のインクが求められる。
また、印刷版のパターン開口率が100%である孔版印刷(メタル版印刷)の場合においても、高い降伏応力のインクが求められる。
本発明の目的は、新規な組成物、その製造方法、金属ナノ材料組成物、導電回路の製造方法及び電子機器を提供することである。
本発明によれば、以下の組成物等が提供される。
1.金属ナノ材料を含む組成物であって、
固形分濃度が40〜70重量%であり、25℃での降伏応力が1000Pa以上である組成物。
2.粘度が、25℃、10/sで、500〜5000Pa・sである1に記載の組成物。
3.形状がペーストである1又は2に記載の組成物。
4.前記金属ナノ材料が、平均直径1〜200nmの金属ナノ粒子、及び直径1〜30nm長さ1〜100μmの金属ナノワイヤーからなる群から選択される1以上を含む1〜3のいずれかに記載の組成物。
5.前記金属ナノ材料の金属が、金、銀、銅及びそれらの合金からなる群から選択される1以上である1〜4のいずれかに記載の組成物。
6.金属ナノ材料及び溶剤を含む金属ナノ材料溶液を超音波処理し、
超音波処理後の金属ナノ材料溶液を遠心分離し、
遠心分離後の金属ナノ材料溶液の上澄み溶液を除去し、1〜5のいずれか記載の組成物を得る、組成物の製造方法。
7.前記上澄み液の除去後、前記遠心分離及び上澄み液の除去を、さらに1回以上繰り返す6に記載の組成物の製造方法。
8.1〜5のいずれかに記載の組成物、及びフッ素含有化合物を含む金属ナノ材料組成物。
9.1〜5のいずれかに記載の組成物、又は8に記載の銀ナノ材料組成物を用いて、ディスペンサ又は孔版印刷を行い、導電回路を形成する、導電回路の形成方法。
10.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物を含む積層回路。
11.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物が、絶縁層を貫いて、2つの電極間を接続する積層配線部材。
12.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物が、半導体チップ又は発光ダイオードチップを配線上に接続する回路基板。
13.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物を含む電子機器。
14.プリント配線板、携帯端末、自動車、ロボット、パソコン、プリンタ、カメラ、発光ダイオード照明又はウェアラブルデバイスである13に記載の電子機器。
1.金属ナノ材料を含む組成物であって、
固形分濃度が40〜70重量%であり、25℃での降伏応力が1000Pa以上である組成物。
2.粘度が、25℃、10/sで、500〜5000Pa・sである1に記載の組成物。
3.形状がペーストである1又は2に記載の組成物。
4.前記金属ナノ材料が、平均直径1〜200nmの金属ナノ粒子、及び直径1〜30nm長さ1〜100μmの金属ナノワイヤーからなる群から選択される1以上を含む1〜3のいずれかに記載の組成物。
5.前記金属ナノ材料の金属が、金、銀、銅及びそれらの合金からなる群から選択される1以上である1〜4のいずれかに記載の組成物。
6.金属ナノ材料及び溶剤を含む金属ナノ材料溶液を超音波処理し、
超音波処理後の金属ナノ材料溶液を遠心分離し、
遠心分離後の金属ナノ材料溶液の上澄み溶液を除去し、1〜5のいずれか記載の組成物を得る、組成物の製造方法。
7.前記上澄み液の除去後、前記遠心分離及び上澄み液の除去を、さらに1回以上繰り返す6に記載の組成物の製造方法。
8.1〜5のいずれかに記載の組成物、及びフッ素含有化合物を含む金属ナノ材料組成物。
9.1〜5のいずれかに記載の組成物、又は8に記載の銀ナノ材料組成物を用いて、ディスペンサ又は孔版印刷を行い、導電回路を形成する、導電回路の形成方法。
10.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物を含む積層回路。
11.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物が、絶縁層を貫いて、2つの電極間を接続する積層配線部材。
12.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物が、半導体チップ又は発光ダイオードチップを配線上に接続する回路基板。
13.1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物を含む電子機器。
14.プリント配線板、携帯端末、自動車、ロボット、パソコン、プリンタ、カメラ、発光ダイオード照明又はウェアラブルデバイスである13に記載の電子機器。
本発明によれば、新規な組成物、その製造方法、金属ナノ材料組成物、導電回路の製造方法及び電子機器が提供できる。
本発明の組成物は、金属ナノ材料を含む。また、本発明の組成物は、固形分濃度が40〜70重量%であり、25℃での降伏応力が1000Pa以上である。
これにより、インクがダレにくく、100μm以下の微細な円柱状や直方体のパターンを正確に印刷することができる。
これにより、インクがダレにくく、100μm以下の微細な円柱状や直方体のパターンを正確に印刷することができる。
本発明の組成物の形状は、例えばペースト状である。
固形分濃度は40〜70重量%であり、45〜65重量%が好ましく、50〜65重量%がより好ましい。
一般的なインクは、降伏応力が数Pa〜数百Pa程度となる。数Paより小さければインクがダレやすく、数百Paより大きければ、製版のメッシュ跡が残りやすく、レベリングしにくい。しかしながら、固形分濃度が上記範囲にあることにより、降伏応力が1000Pa以上であっても、インクが開口部に充填が可能な液的性質を有するとともにダレにくく、微細な円柱状や直方体のパターンを正確に印刷することが可能となる。
一般的なインクは、降伏応力が数Pa〜数百Pa程度となる。数Paより小さければインクがダレやすく、数百Paより大きければ、製版のメッシュ跡が残りやすく、レベリングしにくい。しかしながら、固形分濃度が上記範囲にあることにより、降伏応力が1000Pa以上であっても、インクが開口部に充填が可能な液的性質を有するとともにダレにくく、微細な円柱状や直方体のパターンを正確に印刷することが可能となる。
固形分濃度は、例えば組成物を200℃15分間加熱し、加熱前後の組成物の重量を秤量し、加熱後の組成物の重量を、加熱前の組成物の重量で割ることで求めることができる。
また、25℃での降伏応力が1000Pa以上であり、1100〜4000Paが好ましく、1200〜3000Paがより好ましい。
1000Pa以上であることにより、微細な円柱状や直方体のパターンを正確に印刷することが可能となる。
1000Pa以上であることにより、微細な円柱状や直方体のパターンを正確に印刷することが可能となる。
降伏応力は、例えば25℃で、レオメーターを用いて測定することができる。以下のCassonの式を用いて、降伏応力(Casson降伏値)を求めることが好ましい。
本発明の組成物の粘度は、25℃、10/sで、500〜5000Pa・sであることが好ましい。500〜4000Pa・sがより好ましく、500〜3000Pa・sがさらに好ましい。
これにより、印刷再現性が確保できる。
これにより、印刷再現性が確保できる。
粘度は、例えば、25℃で、デジタル粘度計TV−35(東機産業株式会社)を用いて測定することができる。
金属ナノ材料としては、金属ナノ粒子、金属ナノワイヤー、及びそれらの混合等が挙げられる。
金属ナノ粒子は、平均直径200nm以下が好ましく、1〜200nmがより好ましく、2〜150nmがさらに好ましく、5〜120nmが特に好ましい。
金属ナノワイヤーは、直径30nm以下が好ましく、1〜30nmがより好ましく、5〜20nmがさらに好ましく、5〜15nmが特に好ましい。また、金属ナノワイヤーの長さは、100μm以下が好ましく、1〜100μmがより好ましく、5〜50μmがさらに好ましく、5〜30μmが特に好ましい。
これらは、1種単独でも用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
金属ナノ粒子は、平均直径200nm以下が好ましく、1〜200nmがより好ましく、2〜150nmがさらに好ましく、5〜120nmが特に好ましい。
金属ナノワイヤーは、直径30nm以下が好ましく、1〜30nmがより好ましく、5〜20nmがさらに好ましく、5〜15nmが特に好ましい。また、金属ナノワイヤーの長さは、100μm以下が好ましく、1〜100μmがより好ましく、5〜50μmがさらに好ましく、5〜30μmが特に好ましい。
これらは、1種単独でも用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
金属ナノ材料の直径及び長さについては、例えば、透過型電子顕微鏡を用いて、100個以上の金属ナノ材料の直径及び長さを測定して、それらを平均して求めることができる。
金属ナノ材料の金属は、銀、銅、鉄、スズ、インジウム、ニッケル、パラジウム、白金及び金等が挙げられる。また、これらの合金でもよい。金、銀、銅、鉄、ニッケル及びそれらの合金が好ましく、後述のフッ素含有化合物との親和性の観点から、銀、銅及びこれらを含む合金が特に好ましい。
これらは、1種単独でも用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
これらは、1種単独でも用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
本発明の組成物は、溶剤を含んでもよい。溶剤として、水、イソプロパノール及びグリセリン等のアルコール系剤等が挙げられる。中でも、イソプロパノールが好ましい。1種単独でも用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
組成物全体に対して、溶剤の含有量は、30〜60重量%が好ましく、30〜50重量%がより好ましく、30〜45重量%がさらに好ましい。
組成物全体に対して、金属ナノ材料の含有量は、40〜70重量%が好ましく、50〜70重量%がより好ましく、55〜70重量%がさらに好ましい。
組成物全体に対して、金属ナノ材料の含有量は、40〜70重量%が好ましく、50〜70重量%がより好ましく、55〜70重量%がさらに好ましい。
本発明の組成物は、さらに水等を含んでもよい。
本発明の組成物は、例えば、90重量%以上、95重量%以上、98重量%以上、100重量%が、金属ナノ材料及び溶剤からなってもよい。
本発明の組成物の製造方法では、金属ナノ材料及び溶剤を含む金属ナノ材料溶液を超音波処理により高粘度状態を形成し、超音波処理後の金属ナノ材料溶液を遠心分離し、遠心分離後の金属ナノ材料溶液の上澄み溶液を除去することで、上述の組成物を得ることができる。
金属ナノ材料及び溶剤は、上述の通りである。金属ナノ材料溶液は、例えば溶剤に金属ナノ材料を添加することで得ることができる。
金属ナノ材料溶液全体中、金属ナノ材料の含有量は、50〜70重量%が好ましい。
金属ナノ材料溶液全体中、溶剤の含有量は、30〜50重量%が好ましい。
金属ナノ材料溶液、さらに水等を含んでもよい。
金属ナノ材料溶液全体中、金属ナノ材料の含有量は、50〜70重量%が好ましい。
金属ナノ材料溶液全体中、溶剤の含有量は、30〜50重量%が好ましい。
金属ナノ材料溶液、さらに水等を含んでもよい。
超音波処理は、インク容器に超音波振動が加えられる装置等により行うことが好ましい。超音波処理の時間は、30分間〜6時間がこのましく、30分間〜2時間がより好ましい。
超音波処理の周波数は、20〜80kHzが好ましく、30〜50kHzがより好ましい。
超音波処理の周波数は、20〜80kHzが好ましく、30〜50kHzがより好ましい。
遠心分離は、インク容器ごと遠心分離が可能な装置等により行うことが好ましい。遠心分離は、2000〜5000rpmで行うことが好ましく、3000〜4000rpmがより好ましい。遠心分離の時間は、5秒間〜60分間が好ましく、10秒間〜30分間がより好ましい。
遠心分離後の金属ナノ材料溶液の上澄み溶液は、例えば遠心分離の容器を傾け、液成分を除去することができる。
上澄み液の除去後、上述の遠心分離及び上澄み液の除去を、さらに1回以上繰り返してもよい。2〜4回繰り返すことが好ましい。
これにより、さらに金属ナノ材料の濃度を向上させることができる。
これにより、さらに金属ナノ材料の濃度を向上させることができる。
本発明の金属ナノ材料組成物は、上述の組成物、及びフッ素含有化合物を含む。
また、本発明の金属ナノ材料組成物として、上述の組成物をそのまま用いてもよい。
これにより、ディスペンサや孔版印刷等を使用して、基板に微細なプリント配線、伝導性の配線及び、半導体チップ(発光ダイオード(LED)チップを含む)の接合バンプ等を形成することができる。
また、本発明の金属ナノ材料組成物として、上述の組成物をそのまま用いてもよい。
これにより、ディスペンサや孔版印刷等を使用して、基板に微細なプリント配線、伝導性の配線及び、半導体チップ(発光ダイオード(LED)チップを含む)の接合バンプ等を形成することができる。
フッ素含有化合物は、金属ナノ材料に結合する、又は吸着することが好ましい。
フッ素含有化合物を含むことで、金属ナノ材料に撥液性をもたらすことができる。その結果、本発明の金属ナノ材料組成物から得られる固化物は導電性と撥液性の両方を示すことができる。
フッ素含有化合物を含むことで、金属ナノ材料に撥液性をもたらすことができる。その結果、本発明の金属ナノ材料組成物から得られる固化物は導電性と撥液性の両方を示すことができる。
フッ素含有化合物としては、フッ素含有チオール化合物、フッ素含有ジスルフィド化合物、フッ素含有アミン化合物、フッ素含有カルボン酸化合物、フッ素含有シラン化合物、フッ素含有ニトリル化合物、フッ素含有テルル化合物、フッ素含有アルコキシシラン化合物、及びフッ素含有セレン化合物からなる群から選択される1種以上であることが好ましい。これらのうち、フッ素含有チオール化合物、フッ素含有ジスルフィド化合物、フッ素含有アミン化合物、及びフッ素含有カルボン酸化合物からなる郡から選択される1種以上であるとより好ましい。
例えばフッ素含有チオール化合物及びフッ素含有ジスルフィド化合物では、例えば、それぞれチオール部及びスルフィド部がチオラートイオン(−S−)として金属ナノ材料の表面に結合する又は吸着する。また、フッ素含有アミン化合物では、例えば、アミン部がアミン(−NH2)として金属ナノ材料の表面に結合する又は吸着し、フッ素含有カルボン酸化合物では、例えば、カルボン酸部がカルボキシラートアニオン(−COO−)として金属ナノ材料の表面に結合する又は吸着する。
これらフッ素含有化合物は、金属ナノ材料組成物中で金属ナノ材料の表面に結合した状態又は吸着した状態で存在することが好ましく、より好ましくは金属ナノ材料組成物中の全てのフッ素含有化合物が金属ナノ材料に結合している、又は吸着している。
金属ナノ材料に結合していない又は吸着していないフッ素含有化合物、及び、フッ素含有化合物が結合していない又は吸着していない金属ナノ材料が存在してもよい。
これらフッ素含有化合物は、金属ナノ材料組成物中で金属ナノ材料の表面に結合した状態又は吸着した状態で存在することが好ましく、より好ましくは金属ナノ材料組成物中の全てのフッ素含有化合物が金属ナノ材料に結合している、又は吸着している。
金属ナノ材料に結合していない又は吸着していないフッ素含有化合物、及び、フッ素含有化合物が結合していない又は吸着していない金属ナノ材料が存在してもよい。
フッ素含有チオール化合物としては、芳香環を有するフッ素含有チオール化合物、フッ化部を持つ炭素鎖を有するチオール化合物等が挙げられる。これらの中でも、金属ナノ材料の表面修飾性から、芳香環を有するフッ素含有チオール化合物が好ましく、芳香環を有する炭素数6〜20のフッ素含有チオール化合物がより好ましく、ベンゼン環を有する炭素数6〜20のフッ素含有チオール化合物がさらに好ましい。
フッ素含有チオール化合物の具体例としては、4−トリフルオロメチルベンゼンチオール、3−トリフルオロメチルベンゼンチオール、ペンタフルオロベンゼンチオール、2,3,5,6−テトラフルオロベンゼンチオール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオール、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メルカプト安息香酸メチルエステル、3,5−ビストリフルオロメチルベンゼンチオール、4−フルオロベンゼンチオール、及び11−(2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジルオキシ)−1−ウンデカンチオール(下記化学式)、1H,1H,2H,2H−パーフルオロデカンチオール、1H,1H,2H,2H−パーフルオロオクタンチオールが挙げられる。
これらの中でも、撥液性の観点からトリフルオロメチルベンゼンチオール及び/又は2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオールが特に好ましい。
これらの中でも、撥液性の観点からトリフルオロメチルベンゼンチオール及び/又は2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオールが特に好ましい。
フッ素含有ジスルフィド化合物としては、芳香環を有するフッ素含有ジスルフィド化合物、フッ化部を持つ炭素鎖を有するジスフフィド化合物等が挙げられる。これらの中でも、金属ナノ材料の表面修飾性から、芳香環を有するフッ素含有ジスルフィド化合物が好ましく、芳香環を有する炭素数12〜40のフッ素含有ジスルフィド化合物がより好ましく、ベンゼン環を有する炭素数12〜40のフッ素含有ジスルフィド化合物がさらに好ましい。
芳香環を有する炭素数12〜40のフッ素含有ジスフフィド化合物としては、具体的には、上述のフッ素含有チオール化合物が二量化した化合物が挙げられ、撥液性の観点からトリフルオロメチルベンゼンチオール又は2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンチオールが二量化した化合物が特に好ましい。
フッ素含有アミン化合物としては、芳香環を有するフッ素含有アミン化合物、フッ化部を持つ炭素鎖を有するアミン化合物等が挙げられる。これらの中でも、金属ナノ材料の表面修飾性から、芳香環を有するフッ素含有アミン化合物が好ましく、芳香環を有する炭素数6〜20のフッ素含有アミン化合物がより好ましく、ベンゼン環を有する炭素数6〜20のフッ素含有アミン化合物がさらに好ましい。
フッ素含有アミン化合物の具体例としては、2,3,4,5,6−ペンタフルオロアニリン、2,3,4,5−テトラフルオロアニリン、2,4,5−トリフルオロフェニルアミン、4,5−ジフルオロ−2−アミノベンゾトリフルオリド、2−アミノ−5,6−ジフルオロ−ベンゾトリフルオリド、(3,4,5−トリフルオロフェニル)−(7−メトキシメチル−[1,4]−ジオキサノ[2,3−g]キナゾリン−4−イル)−アミン、4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)−アニリン、3,4−ジフルオロアニリン、2−(ジフルオロメチル)−4−フルオロアニリン、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ペンタデカフルオロオクタン−1−アミンが挙げられる。
フッ素含有カルボン酸化合物としては、芳香環を有するフッ素含有カルボン酸化合物、フッ化部を持つ炭素鎖を有するカルボン酸化合物等が挙げられる。これらの中でも、金属ナノ材料の表面修飾性から、芳香環を有するフッ素含有カルボン酸化合物が好ましく、芳香環を有する炭素数6〜20のフッ素含有カルボン酸化合物がより好ましく、ベンゼン環を有する炭素数6〜20のフッ素含有カルボン酸化合物がさらに好ましい。
フッ素含有カルボン酸化合物の具体例としては、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ安息香酸、2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸、2,4,5−トリフルオロ安息香酸、2,3,4−トリフルオロ安息香酸、2−エチル−テトラフルオロ安息香酸、2−イソプロピル−テトラフルオロ安息香酸、3−シクロプロピル−2,4,5−トリフルオロ安息香酸、2−ブチル−テトラフルオロ安息香酸、ウンデカフルオロヘキサン酸、ノナデカフルオロデカン酸が挙げられる。
フッ素含有化合物の含有量は、金属ナノ材料組成物全量に対して、10重量%以下であることが好ましく、5重量%以下であることがより好ましい。フッ素含有化合物の含有量が当該範囲内であれば、金属ナノ材料組成物中の金属ナノ材料の分散性を阻害しない。
フッ素含有化合物の含有量の下限は特に制限されないが、撥液性を発現させたい場合は、本発明の金属ナノ材料組成物から得られる固化物の、0.1重量%以上であることが好ましい。
フッ素含有化合物の含有量の下限は特に制限されないが、撥液性を発現させたい場合は、本発明の金属ナノ材料組成物から得られる固化物の、0.1重量%以上であることが好ましい。
組成物の含有量は、金属ナノ材料組成物全量に対して5重量%以上99.9重量%以下であることが好ましく、15重量%以上99.5重量%以下であることがより好ましく、20重量%以上99.5重量%以下であることがさらに好ましい。組成物の含有量が当該範囲内であれば、より効率よく基板に微細なプリント配線、伝導性の配線及び、半導体チップ(LEDチップを含む)の接合バンプ等を形成する。
本発明の金属ナノ材料組成物は、さらに分散用溶剤を含んでもよい。
分散用溶剤としては、水、アルコール系溶剤(モノアルコール系溶剤、ジオール系溶剤、多価アルコール系溶剤)、炭化水素系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、グライム系溶剤、ハロゲン系溶剤が挙げられる。これらの溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
分散用溶剤としては、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶剤が好ましい。
水は、特に制限されず、イオン交換水や蒸留水等の純水を使用することができる。
水溶性有機溶剤としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、及び1,6−ヘキサンジオールが挙げられ、1,3−プロパンジオール、エチレングリコールが好ましい。これら水溶性有機溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい
分散用溶剤としては、水、アルコール系溶剤(モノアルコール系溶剤、ジオール系溶剤、多価アルコール系溶剤)、炭化水素系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、エーテル系溶剤、グライム系溶剤、ハロゲン系溶剤が挙げられる。これらの溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
分散用溶剤としては、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶剤が好ましい。
水は、特に制限されず、イオン交換水や蒸留水等の純水を使用することができる。
水溶性有機溶剤としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、プロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、及び1,6−ヘキサンジオールが挙げられ、1,3−プロパンジオール、エチレングリコールが好ましい。これら水溶性有機溶剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい
分散用溶剤を含む場合、分散用溶剤の含有量は、金属ナノ材料組成物全量に対して、5重量%以上94重量%以下であると好ましく、25重量%以上82重量%以下であることより好ましく、50重量%以上80重量%以下であることがさらに好ましい。分散用溶剤の含有量が当該範囲内であれば、本発明の金属ナノ材料組成物を適正に塗布できる。
本発明の金属ナノ材料組成物は、組成物、又は組成物及びフッ素含有化合物を含めばよく、これら成分から実質的になってもよく、これら成分のみからなってもよい。ここで実質的とは組成物、又は組成物及びフッ素含有化合物が、金属ナノ材料組成物全体の95重量%以上、97重量%以上、98重量%以上、又は99重量%以上であることをいう。
本発明の金属ナノ材料組成物はさらに任意の成分を含んでもよく、当該任意成分としては、本発明の金属ナノ材料組成物を安定化させる分散剤等が挙げられる。
本発明の金属ナノ材料組成物はさらに任意の成分を含んでもよく、当該任意成分としては、本発明の金属ナノ材料組成物を安定化させる分散剤等が挙げられる。
本発明の金属ナノ材料組成物は、例えば、上述した各成分を混合することにより製造することができる。混合方法は、特に限定されず、例えば、メカニカルスターラー、マグネティックスターラー、超音波分散機、遊星ミル、ボールミル、リアクター、3本ロール等の混合機を用いて混合する方法が挙げられる。
本発明の組成物及び金属ナノ材料組成物は、エレクトロニクス分野に利用でき、基板の微細なプリント配線、伝導性の配線、ヴィア等の層間接続体及び、半導体チップ(LEDチップを含む)の接合バンプ等の形成に利用できる。
また、導電回路、積層回路、積層配線部材及び回路基板に利用できる。
上記の導電回路、積層回路、積層配線部材及び回路基板を、プリント配線板、携帯端末、自動車、ロボット、パソコン、プリンタ、カメラ、LED照明、ウェアラブルデバイス等の電子機器等に用いることができる。
また、導電回路、積層回路、積層配線部材及び回路基板に利用できる。
上記の導電回路、積層回路、積層配線部材及び回路基板を、プリント配線板、携帯端末、自動車、ロボット、パソコン、プリンタ、カメラ、LED照明、ウェアラブルデバイス等の電子機器等に用いることができる。
本発明の導電回路の形成方法では、上述の組成物、又は上述の金属ナノ材料組成物を用いて、ディスペンサ又は孔版印刷を行い、導電回路を形成することができる。
ディスペンサ又は孔版印刷に代えて、グラビア印刷法、グラビアオフセット印刷法、反転オフセット印刷法、凸版印刷法等を用いてもよい。
ディスペンサ又は孔版印刷に代えて、グラビア印刷法、グラビアオフセット印刷法、反転オフセット印刷法、凸版印刷法等を用いてもよい。
ディスペンサ又は孔版印刷後、金属ナノ材料組成物を焼成してもよい。焼成方法としては、特に限定されず、一般的な焼成方法を用いることができる。具体的には、ホットプレート等を用いて焼成することができる。
これにより、上述の組成物の固化物(導体)、金属ナノ材料組成物の固化物(導体)を形成することができる。
これにより、上述の組成物の固化物(導体)、金属ナノ材料組成物の固化物(導体)を形成することができる。
焼成温度は、特に限定されないが、通常100℃以上220℃以下である。焼成時間は、特に限定されないが、通常10分間以上60分間以下である。
本発明の積層配線部材では、上述の組成物の固化物が、絶縁層を貫いて、2つの電極間を接続する。
本発明の回路基板は、上述の組成物の固化物を用いて、半導体チップ又は発光ダイオードチップを配線上に接続することができる。
例えば、基板の配線上に、上述の組成物を用いて、ヴィアを形成し、ヴィアを介して、半導体チップ又は発光ダイオードチップを接続することができる。
例えば、基板の配線上に、上述の組成物を用いて、ヴィアを形成し、ヴィアを介して、半導体チップ又は発光ダイオードチップを接続することができる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明は、以下の実施例によってなんら限定されるものではない。
実施例1
銀ナノ粒子(バンドー化学株式会社製、平均粒径10nm、球状)0.7gを、水1.8g及びイソプロパノール1.8mlに添加し、1分間撹拌した。
得られた銀ナノ粒子溶液を、ASU−6D(アズワン株式会社製)を用いて、周波数43kHzの条件で、1時間超音波処理した。
銀ナノ粒子(バンドー化学株式会社製、平均粒径10nm、球状)0.7gを、水1.8g及びイソプロパノール1.8mlに添加し、1分間撹拌した。
得られた銀ナノ粒子溶液を、ASU−6D(アズワン株式会社製)を用いて、周波数43kHzの条件で、1時間超音波処理した。
処理後の銀ナノ粒子溶液を、高速遠心機H−2000B(株式会社コクサン製)を用いて、以下の条件で、3500rpmで30秒間、遠心分離した。遠心分離後の銀ナノ粒子溶液の液成分を、容器を傾けることで除去した。遠心分離から液成分の除去について、追加で、2回繰り返し、ペースト(組成物)を得た。
銀ナノ粒子の平均粒径については、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、100個以上の銀ナノ粒子の粒径(直径)を測定して、それらを平均して求めた。
同様にして得られたペーストについて、デジタル粘度計TV−35(東機産業株式会社)を用いて、25℃で測定した。結果を表1に示す。
得られたペーストについて、電子天秤を用いて秤量した。その後、200℃15分間加熱し、ペーストを再度秤量した。加熱後のペーストの重量を、加熱前のペーストの重量で割ることで、固形分濃度を求めた。結果を表1に示す。
得られたペーストについて、25℃で、MCR301レオメータ(アントンパール社製)の測定から以下のCassonの式を用いて降伏応力(Casson降伏値)を求めた。結果を表1に示す。
上述のペーストに、ペンタフルオロ安息香酸0.006gを加えて撹拌し、孔版印刷ペースト(金属ナノ材料組成物)を得た。
ガラス基板上に、フレキソ印刷により銀電極からなる配線パターンを設け、アレイを作製し、次いで、配線パターンの表面の所望の箇所に、孔版印刷法により、得られた孔版印刷ペーストを印刷、150℃で10分間乾燥することで、ヴィアを形成した。このヴィアの断面形状を、触針式段差計で測定した結果、直径50μm、高さ2μmの円柱状のヴィアであった。
次いで、ヴィア形成後の基板上に、カネカ製ANL1をスピンコートして絶縁膜を成膜した。その結果、膜厚500nmの絶縁膜が得られた。また、孔版印刷法で形成したヴィアの上部が絶縁膜で覆われていないことが光学顕微鏡で確認できた。
次いで、ヴィア形成後の基板上に、カネカ製ANL1をスピンコートして絶縁膜を成膜した。その結果、膜厚500nmの絶縁膜が得られた。また、孔版印刷法で形成したヴィアの上部が絶縁膜で覆われていないことが光学顕微鏡で確認できた。
実施例2
銀ナノ粒子0.7gに代えて、銀ナノ粒子0.56g及び銀ナノワイヤー(アルドリッチ社製、平均直径10nm、平均長さ10μm)0.14gを用いた以外、実施例1と同様に、ペースト、孔版印刷ペースト及びヴィアを製造し、評価した。結果を表1に示す。
銀ナノ粒子0.7gに代えて、銀ナノ粒子0.56g及び銀ナノワイヤー(アルドリッチ社製、平均直径10nm、平均長さ10μm)0.14gを用いた以外、実施例1と同様に、ペースト、孔版印刷ペースト及びヴィアを製造し、評価した。結果を表1に示す。
銀ナノワイヤーの平均長さについては、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、100個以上の銀ナノワイヤーの直径及び長さを測定して、それらを平均して求めた。
尚、ヴィアは、直径50μm高さ2μmの直方体状であった。また、ヴィアの上部が絶縁膜で覆われていなかった。
比較例1
実施例1のペーストに代えて、銀ナノペーストNPS(ハリマ化成株式会社製)を用い、ペンタフルオロ安息香酸を加えなかった以外、実施例1と同様に、ヴィアを製造し、評価した。
また、NPSの粘度、固形分濃度及び降伏応力を、実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
尚、ヴィアの断面形状は、上部中央部が凹んでいた。また、コーヒーステイン現象が確認できた。
ヴィアの上部が絶縁膜で覆われていた。
実施例1のペーストに代えて、銀ナノペーストNPS(ハリマ化成株式会社製)を用い、ペンタフルオロ安息香酸を加えなかった以外、実施例1と同様に、ヴィアを製造し、評価した。
また、NPSの粘度、固形分濃度及び降伏応力を、実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
尚、ヴィアの断面形状は、上部中央部が凹んでいた。また、コーヒーステイン現象が確認できた。
ヴィアの上部が絶縁膜で覆われていた。
比較例2
実施例1のペーストに代えて、スクリーンインクMP−603S(株式会社ミノグループ製)を用い、ペンタフルオロ安息香酸を加えなかった以外、実施例1と同様に、ヴィアを製造しようとしたが、インクが版より抜けでなかったため、ヴィアを形成することができなかった。
また、MP−603Sの粘度、固形分濃度及び降伏応力を、実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
実施例1のペーストに代えて、スクリーンインクMP−603S(株式会社ミノグループ製)を用い、ペンタフルオロ安息香酸を加えなかった以外、実施例1と同様に、ヴィアを製造しようとしたが、インクが版より抜けでなかったため、ヴィアを形成することができなかった。
また、MP−603Sの粘度、固形分濃度及び降伏応力を、実施例1と同様に測定した。結果を表1に示す。
比較例3
超音波処理を行わなかった以外、実施例1と同様にペーストを作製しようとしたが、遠心分離で全て液成分として除去されたため、ペーストを製造することができなかった。
超音波処理を行わなかった以外、実施例1と同様にペーストを作製しようとしたが、遠心分離で全て液成分として除去されたため、ペーストを製造することができなかった。
比較例4
遠心分離を行わなかった以外、実施例1と同様にペーストを作製しようとしたが、回収の際、ゲルが崩れ、液状化したため、ペーストを製造することができなかった。
遠心分離を行わなかった以外、実施例1と同様にペーストを作製しようとしたが、回収の際、ゲルが崩れ、液状化したため、ペーストを製造することができなかった。
本発明の組成物は、エレクトロニクス分野に利用でき、基板の微細なプリント配線、伝導性の配線、ヴィア等の層間接続体及び、半導体チップ(LEDチップを含む)の接合バンプ等の形成に利用できる。
本発明の方法で得られる導電回路、並びに本発明の積層回路及び回路基板を、プリント配線板、携帯端末、自動車、ロボット、パソコン、プリンタ、カメラ、LED照明、ウェアラブルデバイス等の電子機器等に用いることができる。
本発明の方法で得られる導電回路、並びに本発明の積層回路及び回路基板を、プリント配線板、携帯端末、自動車、ロボット、パソコン、プリンタ、カメラ、LED照明、ウェアラブルデバイス等の電子機器等に用いることができる。
Claims (14)
- 金属ナノ材料を含む組成物であって、
固形分濃度が40〜70重量%であり、25℃での降伏応力が1000Pa以上である組成物。 - 粘度が、25℃、10/sで、500〜5000Pa・sである請求項1に記載の組成物。
- 形状がペーストである請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記金属ナノ材料が、平均直径1〜200nmの金属ナノ粒子、及び直径1〜30nm長さ1〜100μmの金属ナノワイヤーからなる群から選択される1以上を含む請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
- 前記金属ナノ材料の金属が、金、銀、銅及びそれらの合金からなる群から選択される1以上である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
- 金属ナノ材料及び溶剤を含む金属ナノ材料溶液を超音波処理し、
超音波処理後の金属ナノ材料溶液を遠心分離し、
遠心分離後の金属ナノ材料溶液の上澄み溶液を除去し、請求項1〜5のいずれか記載の組成物を得る、組成物の製造方法。 - 前記上澄み液の除去後、前記遠心分離及び上澄み液の除去を、さらに1回以上繰り返す請求項6に記載の組成物の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物、及びフッ素含有化合物を含む金属ナノ材料組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物、又は請求項8に記載の銀ナノ材料組成物を用いて、ディスペンサ又は孔版印刷を行い、導電回路を形成する、導電回路の形成方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物を含む積層回路。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物が、絶縁層を貫いて、2つの電極間を接続する積層配線部材。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物が、半導体チップ又は発光ダイオードチップを配線上に接続する回路基板。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物の固化物を含む電子機器。
- プリント配線板、携帯端末、自動車、ロボット、パソコン、プリンタ、カメラ、発光ダイオード照明又はウェアラブルデバイスである請求項13に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016037975A JP2017157633A (ja) | 2016-02-29 | 2016-02-29 | 組成物、その製造方法、金属ナノ材料組成物、導電回路の製造方法及び電子機器 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019192214A1 (zh) * | 2018-04-04 | 2019-10-10 | 太原氦舶新材料有限责任公司 | 一种三维复合纳米银及其制备方法 |
WO2022034907A1 (ja) * | 2020-08-12 | 2022-02-17 | 東ソー株式会社 | 金属パターニング用材料、アミン化合物、および電子機器、ならびに、金属パターンの形成方法 |
WO2024034662A1 (ja) * | 2022-08-10 | 2024-02-15 | 株式会社マテリアル・コンセプト | 銅ペースト |
-
2016
- 2016-02-29 JP JP2016037975A patent/JP2017157633A/ja active Pending
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