JP2017157388A - 非常用点灯装置 - Google Patents

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渉 閨谷
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和也 冨山
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俊雄 辻
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Abstract

【課題】 光源を点灯させるための回路が正常であるか否かを容易に確認可能とする。【解決手段】 実施形態の非常用点灯装置は、光源、正常時点灯手段、非常時点灯手段、測定手段、制御手段及び取得手段を備える。正常時点灯手段は、正常時に、外部電源から供給される電力を用いて光源を点灯させる。非常時点灯手段は、非常時に、バッテリから供給される電力を用いて光源を点灯させる。測定手段は、光源の発光強度を測定する。制御手段は、正常時に、正常時点灯手段による光源の点灯を停止させたのち、非常時点灯手段による光源の点灯を開始させる。取得手段は、制御手段により非常時点灯手段による光源の点灯を開始させた後に測定手段により測定される発光強度の変化に基づいて非常時点灯手段の動作状況に関する指標値を取得する。【選択図】 図8

Description

本発明の実施形態は、非常用点灯装置に関する。
非常時における避難誘導のために建築物などに設置される非常用点灯装置は、災害発生時等の発生頻度の低い非常時において正常に機能できなければならない。
そこで非常用点灯装置は、光源やバッテリなどの消耗部品が寿命に至るか近づいた場合に、その旨を報知している。
ところが、消耗部品が消耗していなくとも、光源を点灯させるための回路が正常に機能しなければ、非常用点灯装置としての所期の機能を発揮することができない。
特開2010−129209号公報
本発明が解決しようとする課題は、光源を点灯させるための回路が正常であるか否かを容易に確認可能な非常用点灯装置を提供することである。
実施形態の非常用点灯装置は、光源、正常時点灯手段、非常時点灯手段、測定手段、制御手段及び取得手段を備える。正常時点灯手段は、外部電源から電力が供給される正常時に、外部電源から供給される電力を用いて光源を点灯させる。非常時点灯手段は、外部電源から電力が供給されない非常時に、バッテリから供給される電力を用いて光源を点灯させる。測定手段は、光源の発光強度を測定する。制御手段は、正常時に、正常時点灯手段による光源の点灯を停止させたのち、非常時点灯手段による光源の点灯を開始させる。取得手段は、制御手段により非常時点灯手段による光源の点灯を開始させた後に測定手段により測定される発光強度の変化に基づいて非常時点灯手段の動作状況に関する指標値を取得する。
本発明によれば、光源を点灯させるための回路が正常であるか否かを容易に確認可能となる。
一実施形態に係る非常用点灯装置の分解斜視図。 図1に示す非常用点灯装置の要部の電気回路構成を示す図。 図2に示すコントローラによる第1の制御処理のフローチャート。 図2に示すコントローラによる第1の制御処理のフローチャート。 図1,2に示すLEDのお知らせ点灯における発光強度の時間変化の例を示した図。 図1,2に示すLEDのお知らせ点灯における発光強度の時間変化の例を示した図。 図1,2に示すLEDのお知らせ点灯における発光強度の時間変化の例を示した図。 実際の使用状況における第1の制御処理による図1,2中のLEDの点灯状態の遷移の一例を示す図。 図2に示すコントローラによる第2の制御処理のフローチャート。 図2に示すコントローラによる第3の制御処理のフローチャート。
以下、実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る非常用点灯装置1の分解斜視図である。なお図1は、非常用点灯装置1の主要な構成要素を表している。そして図1は、各構成要素の構造の細部の図示を省略している。
非常用点灯装置1は、本体10、表示体20、光源ユニット30及びバッテリ40を含む。
本体10は、筐体11、回路カバー12、端子台13、点検スイッチ14、モニタランプ15,16,17、発光素子18及び受光素子19を含む。
筐体11は、一面を開口した平たい箱状をなす。回路カバー12は、筐体11の内部に配置されて、筐体11に固定される。回路カバー12は、その内部に電気回路を収容し、当該電気回路を保護する。回路カバー12は、保守作業者などにより開放することが可能である。端子台13は、商用電源等の外部電源に接続するための電源線を物理的に保持するとともに、当該電源線を回路カバー12の内部に収容された電気回路に電気的に接続する。点検スイッチ14、モニタランプ15,16,17、発光素子18及び受光素子19は、いずれも筐体11の下面11aに形成された貫通孔に面する状態で筐体11の内部に固定されている。点検スイッチ14は、後述する点検動作の開始指示のための押しボタンスイッチである。モニタランプ15は、バッテリ40の状態を案内するためのランプである。モニタランプ15としては、例えば緑色LED(light emitting diode)が使用される。モニタランプ16は、光源ユニット30の状態を案内するためのランプである。モニタランプ16としては、例えば赤色LEDが使用される。モニタランプ17は、点検動作の実行状態を案内するためのランプである。モニタランプ17としては、例えば橙色LEDが使用される。発光素子18は、図示しないリモートコントローラに情報を伝送するための赤外光を発光する。受光素子19は、上記リモートコントローラが送信する赤外光を受光する。なお、筐体11の内部には、光源ユニット30及びバッテリ40を収容するための空間が形成されている。また筐体11の内部には、光源ユニット30及びバッテリ40をそれぞれ着脱自在に保持する光源コネクタ及びバッテリコネクタが設けられている。当該光源コネクタ及びバッテリコネクタは、装着された光源ユニット30及びバッテリ40を、回路カバー12の内部に収容された電気回路に電気的に接続する。
表示体20は、カバー体21及び表示板22を含む。カバー体21は、本体10に嵌合する。カバー体21は、大きな開口を有して枠状をなしている。カバー体21には、カバー体21の開口を覆うように、表示板22が取り付けられている。これにより表示体20は、本体10に取り付けられることにより、本体10の開口を覆う。表示板22は、透光性を有した樹脂などを板状に形成したものであり、避難誘導のための図柄が形成されている。表示板22の背面には、図1には表れていないが、導光板が配置されている。導光板は、側端から内部に入射した光を、表示板22に対向した面のほぼ全面から出射させる。かくして、この導光板から出射した光により、表示板22は光る。
光源ユニット30は、光源としての複数のLED31と照度センサ32とを図示のように備える。図1では、2つのLED31を図示しているが、3つ以上のLED31が備えられてもよい。またLED3に代えて、別の種類の光源が設けられてもよい。光源ユニット30が本体10に装着され、さらに表示体20が本体10に取り付けられている状態においては、LED31が発する光が、導光板の側端に入射される。照度センサ32は、その受光面に入射する光による照度を測定する。照度センサ32の受光面における照度は、LED31の発光強度に応じて変化する。そして照度センサ32は、照度測定値を表す照度データを出力する。従って照度センサ32は、光源の発光強度を測定する測定手段として機能する。LED31は、発光に伴って劣化し、例えば総点灯時間が6万時間程度となると寿命を迎える。光源ユニット30を本体10に対して着脱自在としているのは、光源ユニット30の交換を可能とするためである。
バッテリ40は、筐体41及び電極42,43,44を含む。筐体41は、図1では図示されない充電セルを内部に収容する。電極42,43,44は、バッテリ40が本体10に装着された状態において、本体10に取り付けられた3つの接点にそれぞれ接する。バッテリ40は、電極42,43を介して外部からの供給電力を受けて充電セルに蓄える。バッテリ40は、電極42,43の間に負荷が接続された場合には、充電セルに蓄えられた電力を電極42,43から出力する。バッテリ40は、商用電源等の外部電源からの電力供給が停止した場合に利用する非常時用の電源として非常用点灯装置1に設けられている。
図2は非常用点灯装置1の要部の電気回路構成を示す図である。なお、図2において図1に示されるのと同一の要素については、同一の符号を付して示す。また図2において、各種の回路部品及び回路ブロックの間をつなぐ線は、実線が電源系の電線を示し、破線が制御系の伝送路を示す。また、二点鎖線により囲われる範囲内に示される回路部品及び回路ブロックは、回路カバー12により覆われている。
非常用点灯装置1は、電気的な要素としては、図1にも示される端子台13、点検スイッチ14、モニタランプ15〜17、発光素子18、受光素子19、光源ユニット30及びバッテリ40に加えて、整流回路Ci1、監視回路Ci2、正常時電源回路Ci3、正常時点灯回路Ci4、フィードバック回路(FB回路)Ci5、充電回路Ci6、非常時電源回路Ci7、点灯制御回路Ci8、インタフェース回路Ci9、送受信回路Ci10、コンデンサCa1、ダイオードD1、電圧計Vm1、リセットスイッチSw2、メンテナンススイッチSw3及びコントローラCo1を含む。
端子台13に備えられた一対の端子13a,13bには、商用電源等の外部電源2に接続された2本の電源線がそれぞれ結線される。また端子13a,13bは、整流回路Ci1の一対の入力端に接続されている。これにより整流回路Ci1の一対の入力端には、外部電源2から供給される交流電力が入力されている。整流回路Ci1は、交流電力を整流し、これにより得られる直流電力を出力する。整流回路Ci1の一対の出力端の間に整流回路Ci1が出力する直流電力は、コンデンサCa1により平滑化された上で、監視回路Ci2及び正常時電源回路Ci3へと供給される。
監視回路Ci2は、直流電力の供給状況を検出し、その検出結果をコントローラCo1へと送る。
正常時電源回路Ci3は、トランスTr1、ダイオードD11,D12、コンデンサCa11,Ca12及び電源回路Ci31を含む。正常時電源回路Ci3は、供給された直流電力から、IPD(intelligent power device)を用いた電源回路Ci31によるスイッチングと、トランスTr1による降圧とにより、2つの直流電力を得る。正常時電源回路Ci3は、これら2つの直流電力の一方を、ダイオードD11及びコンデンサCa11からなる整流平滑回路を介して正常時点灯回路Ci4に供給する。正常時電源回路Ci3はまた、上記2つの直流電力の他方を、ダイオードD12及びコンデンサCa12からなる整流平滑回路を介して充電回路Ci6に供給する。なお、電源回路Ci31は、フィードバック回路Ci5から与えられるフィードバック情報に従って、スイッチング周波数を調整する。
正常時点灯回路Ci4は、正常時電源回路Ci3から供給された直流電力に基づき、点灯制御回路Ci8を動作させるための直流電力を生成する。そして正常時点灯回路Ci4は、生成した直流電力を、逆流防止用のダイオードD1を介して点灯制御回路Ci8に供給する。
フィードバック回路Ci5は、正常時点灯回路Ci4の定電流の情報をフィードバック情報として電源回路Ci31にフィードバックする。
充電回路Ci6は、正常時電源回路Ci3から供給された直流電力を用いて、バッテリ40に備えられる充電セル45を充電する。
非常時電源回路Ci7は、駆動回路Ci71、スイッチSw1、トランスTr2、ダイオードD21,D22及びコンデンサCa21,Ca22を含む。非常時電源回路Ci7は、駆動回路Ci71が起動していないときには、スイッチSw1がオフとなっており、充電回路Ci6から出力される直流電力、あるいは充電セル45に蓄えられている直流電力を消費しない。非常時電源回路Ci7は、コントローラCo1の制御の下に駆動回路Ci71が起動しているときは、駆動回路Ci71によるスイッチSw1のスイッチングと、トランスTr2による昇圧とにより、充電セル45が出力する直流電力から2つの直流電力を得る。非常時電源回路Ci7は、これら2つの直流電力の一方を、ダイオードD21及びコンデンサCa21からなる整流平滑回路を介して点灯制御回路Ci8に供給する。非常時電源回路Ci7はまた、上記2つの直流電力の他方を、ダイオードD22及びコンデンサCa22からなる整流平滑回路を介してコントローラCo1に供給する。なお、駆動回路Ci71としては、上記の動作のための既製のIC(integrated circuit)を用いることができる。
点灯制御回路Ci8は、正常時点灯回路Ci4又は非常時電源回路Ci7から供給される直流電力により動作し、LED31に定電流を供給する。点灯制御回路Ci8は、コントローラCo1の制御の下に、LED31に供給する定電流の大きさを変化させる。つまり外部電源2から電力が供給される正常時には、正常時点灯回路Ci4と点灯制御回路Ci8とにより、外部電源2から供給される電力を用いてLED31を点灯させるのである。したがって、正常時点灯回路Ci4及び点灯制御回路Ci8の協働により、正常時点灯手段としての機能が実現される。また、外部電源2から電力が供給されない非常時には、非常時電源回路Ci7と点灯制御回路Ci8とにより、バッテリ40から供給される電力を用いてLED31を点灯させるのである。したがって、非常時電源回路Ci7及び点灯制御回路Ci8の協働により、非常時点灯手段としての機能が実現される。
インタフェース回路Ci9には、点検スイッチ14、モニタランプ15〜17、リセットスイッチSw2及びメンテナンススイッチSw3がそれぞれ接続されている。インタフェース回路Ci9は、コントローラCo1の制御の下にモニタランプ15〜17を点灯させる。インタフェース回路Ci9は点検スイッチ14、リセットスイッチSw2及びメンテナンススイッチSw3が押下されたことを検出し、押下されたのがどのスイッチであるかを識別可能とした検出情報をコントローラCo1に出力する。なお、リセットスイッチSw2は、光源ユニット30を交換した場合に、その交換作業の作業者が押下すべきボタンスイッチであり、表示体20を取り外した状態で押下が可能なように本体10に設けられている。メンテナンススイッチSw3は、回路カバー12に覆われた電気回路のメンテナンスを終了した場合に、そのメンテナンスの作業者が押下すべきボタンスイッチであり、回路カバー12を筐体11から取り外した状態で押下が可能なように本体10に設けられている。
送受信回路Ci10は、リモートコントローラへと送信するためにコントローラCo1から与えられるデータを赤外線送信するべく発光素子18を駆動する。送受信回路Ci10は、受光素子により赤外光を受光することで得られた受信信号から、赤外線伝送されてきたデータを復調する。送受信回路Ci10は、復調したデータをコントローラCo1に与える。
電圧計Vm1は、充電セル45の端子間電圧を測定する。電圧計Vm1は、電圧測定値をコントローラCo1に与える。
コントローラCo1としては、例えばマイクロコンピュータが用いられる。コントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4、点灯制御回路Ci8、インタフェース回路Ci9、送受信回路Ci10及びモニタランプ15〜17を制御し、非常用点灯装置1としての動作を実現する。コントローラCo1は、充電回路Ci6などの他の回路や素子を制御する場合もある。コントローラCo1は、当該制御を行うに当たって、監視回路Ci2における検出結果、インタフェース回路Ci9が出力する検出情報、送受信回路Ci10が出力する情報、照度センサ32が出力する照度データ、電圧計Vm1が出力する電圧測定値を参照する。またコントローラCo1は、バッテリ40に設けられたメモリ46に記憶されたバッテリコードを読み出し、参照する。バッテリコードは、バッテリ40を識別するためにバッテリに割り当てられる。バッテリコードは、バッテリ40の個々を混同なく識別できるように割り当てられることが好ましい。しかしながら、バッテリコードは、バッテリ40の交換が行われる場合に、交換前のバッテリ40と交換後のバッテリ40とを識別可能に定められていればよい。例えば、無作為に選出した2つのバッテリ40のそれぞれのバッテリコードが互いに異なる確率が十分に高ければ、同じバッテリコードが複数のバッテリ40に割り当てられていてもよい。
次に、以上のように構成された非常用点灯装置1の動作について説明する。
外部電源2から交流電力が供給されているときが正常時であり、外部電源2から交流電力の供給が断たれているとき、すなわち停電状態にあるときが非常時である。
正常時においては、正常時点灯回路Ci4から点灯制御回路Ci8へと直流電力が供給されている。またこのときには、コントローラCo1は駆動回路Ci71の動作を停止している。従って、非常時電源回路Ci7から点灯制御回路Ci8へは、直流電力は供給されていない。かくして点灯制御回路Ci8は、外部電源2から供給された交流電力に基づいて整流回路Ci1、正常時電源回路Ci3及び正常時点灯回路Ci4により得られた直流電力により動作する。このときに点灯制御回路Ci8は、コントローラCo1の制御の下に、LED31の発光強度を予め定められた正常時強度とする。
また正常時においては、正常時電源回路Ci3から充電回路Ci6へと直流電力が供給される。このため、充電回路Ci6が動作し、充電セル45に充電する。
このようにして正常時においては、外部電源2からの供給電力を用いて、LED31が発光されるとともに、充電セル45に充電される。
正常時から非常時に移行した場合、外部電源2からの交流電力の供給が断たれるために、正常時点灯回路Ci4は動作不能となり、正常時点灯回路Ci4から点灯制御回路Ci8への直流電力の供給は行われなくなる。また監視回路Ci2への電力供給も行われなくなることから、監視回路Ci2での検出結果も変化する。当該検出結果の変化に応じてコントローラCo1は、駆動回路Ci71を起動する。そうすると、非常時電源回路Ci7が動作状態となり、非常時電源回路Ci7から点灯制御回路Ci8へと直流電力が供給されるようになる。かくして点灯制御回路Ci8は、バッテリ40から供給された直流電力に基づいて非常時電源回路Ci7により得られた直流電力により動作する。このときに点灯制御回路Ci8は、コントローラCo1の制御の下に、LED31の発光強度を非常時強度とする。非常時強度は、正常時強度よりも小さい。
以上が非常用点灯装置1の基本動作であるが、これらの動作は既製の同種の装置の動作と同様であってよい。
(光源チェック機能)
上記のような基本動作が行われている際に、コントローラCo1は、光源ユニット30のチェックのために第1の制御処理を実行している。
図3及び図4は第1の制御処理におけるコントローラCo1のフローチャートである。
ステップSa1においてコントローラCo1は、LED31が点灯中であるか否かを確認する。この確認は、例えば1秒毎などの予め定められた時間間隔で行う。時間間隔は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。ここで、前述の基本動作では、LED31は常に点灯されるが如く説明した。しかしながらLED31は、後述するように消灯される場合がある。コントローラCo1は、後述する処理によりLED31を消灯させていなければ、点灯中であるとしてYesと判定し、ステップSa2へと進む。
ステップSa2においてコントローラCo1は、点灯時間を計時する。すなわちコントローラCo1は例えば、点灯時間の計時値に上記の時間間隔を加算する。
ステップSa3においてコントローラCo1は、点灯時間が予め定められた単位時間を経過したか否かを確認する。単位時間は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。ただし単位時間は、LED31の寿命時間の整数分の1の値に定めることが望ましい。LED31の寿命時間が60,000時間であるならば、単位時間は、例えば1時間、6時間、12時間、24時間あるいは60時間等とすることが想定される。そしてコントローラCo1は、単位時間が経過していない場合にはNoと判定し、ステップSa1へと戻る。なお、コントローラCo1は、LED31が点灯中では無いためにステップSa1にてNoと判定した場合には、ステップSa1を繰り返す。
かくしてコントローラCo1はステップSa1〜ステップSa3において、点灯状態であった時間が単位時間を経過するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、点灯時間が単位時間を経過したためにステップSa3にてYesと判定したならば、ステップSa4へと進む。
ステップSa4においてコントローラCo1は、カウンタT1を1つカウントアップする。カウンタT1の値は、LED31の総点灯時間をカウントするための値である。カウンタT1の値に単位時間を乗じることによりLED31の総点灯時間が求まる。
ステップSa5においてコントローラCo1は、LED31が寿命に至ったか否かを確認する。具体的にはコントローラCo1は、カウンタT1の値が予め定められた閾値Tth1以上であるか否かを確認する。閾値Tth1は、LED31の寿命時間を単位時間で除して求まる値を基準として、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。例えば、寿命時間を単位時間で除して求まる値をそのまま閾値Tth1としてもよいし、あるいは若干のマージンを見越して、寿命時間を単位時間で除して求まる値よりも若干小さな値を閾値Tth1としてもよい。そしてコントローラCo1は、カウンタT1の値が予め定められた閾値Tth1未満であるならばNoと判定して、ステップSa1に戻る。
かくしてコントローラCo1はステップSa1〜ステップSa5において、LED31が寿命に至るのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、LED31が寿命に至ったとしてステップSa5にてYesと判定したならば、ステップSa6へと進む。
ステップSa6においてコントローラCo1は、光源警報用のモニタランプ16の点滅を開始させる。
ステップSa7においてコントローラCo1は、カウンタT2をクリアする。カウンタT2の値は、モニタランプ16の点滅及び後述するお知らせ点灯による報知を行っている期間をカウントするための値である。
ステップSa8においてコントローラCo1は、光源ユニット30が過去に交換されたか否かを確認する。具体的にはコントローラCo1は、過去に交換が行われたか否かを表すためのものであり、初期状態ではリセット状態にあるフラグF1がセット状態にあるか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、フラグF1がリセット状態であるならばNoと判定し、ステップSa9へと進む。
ステップSa9においてコントローラCo1は、第1のお知らせ点灯を開始する。第1のお知らせ点灯は、光源ユニット30を交換すべきであることを、非常用点灯装置1の管理者に報知するためにLED31の発光状態を変化させることである。
図5、図6及び図7はお知らせ点灯におけるLED31の発光強度の時間変化の例を示した図である。
図5においては、LED31の発光強度は、多くの時間においては正常時強度とするが、一定の時間周期で短時間だけ消灯する。
図6においては、LED31の発光強度を、正常時強度及び非常時強度の中間的な強度に一定とする。
図7においては、LED31の発光強度は、多くの時間においては正常時強度とするが、一定の時間周期で短時間だけ正常時強度及び非常時強度の中間的な強度とする。
コントローラCo1は、図3,図4に示すのとは別の図示しない制御処理により、このような発光状態が形成されるように点灯制御回路Ci8を制御する。第1のお知らせ点灯をこれら例のいずれとするかは、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。あるいは、コントローラCo1は、複数の点灯状態を選択的に形成可能としておき、非常用点灯装置1の管理者などの指示に応じて1つの点灯状態を形成してもよい。また、コントローラCo1は、複数の点灯状態を選択的に形成可能としておき、1つの点灯状態を予め定められた継続時間に渡り継続した後、別の点灯状態を形成してもよい。
ステップSa10においてコントローラCo1は、リセットスイッチSw2が押下されたか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、リセットスイッチSw2が押下されていないのならばNoと判定し、ステップSa11へと進む。
ステップSa11においてコントローラCo1は、第1のお知らせ点灯の点灯時間が予め定められた単位時間を経過したか否かを確認する。単位時間は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。一例として単位時間は、1分などに定められることが想定される。そしてコントローラCo1は、第1のお知らせ点灯の点灯時間が単位時間を経過していないためにNoと判定したならば、ステップSa10へと戻る。しかしながらコントローラCo1は、第1のお知らせ点灯の点灯時間が単位時間を経過しているためにYesと判定したならば、ステップSa12へと進む。
ステップSa12においてコントローラCo1は、カウンタT2を1つカウントアップする。カウンタT2の値は、お知らせ点灯を行っている時間をカウントするための値である。カウンタT2の値に単位時間を乗じることによりお知らせ点灯を行っている時間が求まる。
ステップSa13においてコントローラCo1は、第1のお知らせ期間が終了したか否かを確認する。具体的にはコントローラCo1は、カウンタT2の値が予め定められた閾値Tth2以上であるか否かを確認する。閾値Tth2は、第1のお知らせ表示を行うべき時間を単位時間で除して求まる値を基準として、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。そしてコントローラCo1は、カウンタT2の値が閾値Tth2未満であるならばNoと判定して、ステップSa10に戻る。
かくしてコントローラCo1はステップSa10〜ステップSa13において、第1のお知らせ表示を終了すべきタイミングが到来するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、カウンタT2の値が閾値Tth2であるならば、終了すべきタイミングであるとしてステップSa13にてYesと判定し、ステップSa14へと進む。
ステップSa14においてコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させる。これにより、正常時であれば、LED31は消灯される。非常時であれば、正常時点灯回路Ci4はLED31の点灯には関与しないので、バッテリ40から充分な電力供給がなされていれば、LED31は点灯されたままとなる。また、正常時であるためにLED31が消灯されたのちであっても、非常時となったならば、基本的動作として説明したようにLED31は点灯を開始する。つまり、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させることにより、正常時におけるLED31の点灯のみが停止される。このようにして、第1のお知らせ表示に応じてリセットスイッチSw2が押下されない状態が第1のお知らせ期間を超えて継続した場合には、正常時におけるLED31の点灯を完全に停止することにより、管理者に対する報知が行われる。
ステップSa15においてコントローラCo1は、リセットスイッチSw2が押下されるのを待ち受ける。
さて、管理者または保守作業者は、モニタランプ16の点滅、LED31による第1のお知らせ点灯、あるいは正常時におけるLED31の消灯のいずれかにより光源ユニット30が寿命となったことを認識する。そしてこの場合に管理者または保守作業者は、表示体20を本体10から取り外し、さらには光源ユニット30を本体10から取り外す。そして管理者または保守作業者は、新しい光源ユニット30を本体10に取り付けた上で、リセットスイッチSw2を押下する。
コントローラCo1は、上記のようにリセットスイッチSw2が押下されたならば、ステップSa10又はステップSa15にてYesと判定し、ステップSa16へと進む。
ステップSa16においてコントローラCo1は、フラグF1をセットする。これによりフラグF1は、光源ユニット30が一度交換されたか否かを表すことになる。
ステップSa17においてコントローラCo1は、光源ユニット30の交換を促すために行っている全ての警報動作を終了する。具体的には、コントローラCo1は、モニタランプ16の点滅を停止させる。コントローラCo1は、第1のお知らせ点灯を実施しているならば、それを終了する。またコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させているならば、その動作を再開させる。
ステップSa18においてコントローラCo1は、新たに装着された光源ユニット30に備えられたLED31の総点灯時間をカウントするために、カウンタT1をクリアする。そしてこの後、コントローラCo1はステップSa1に戻る。
コントローラCo1は、交換後の光源ユニット30が寿命に到達したためにステップSa5にてYesと判定したならば、過去に交換がなされていて、フラグF1がセットされているから、ステップSa8でもYesと判定することになる。そしてこの場合にコントローラCo1は、図4中のステップSa19へと進む。
ステップSa19においてコントローラCo1は、第2のお知らせ点灯を開始する。第2のお知らせ点灯は、非常用点灯装置1の点検を行うべきことを、非常用点灯装置1の管理者に報知するためにLED31の発光状態を変化させることである。
コントローラCo1は、図3,図4に示すのとは別の図示しない制御処理により、第2のお知らせ点灯のための発光状態が形成されるように点灯制御回路Ci8を制御する。第2のお知らせ点灯としては、例えば図5〜図7に示される発光状態を例とする様々な発光状態のうちで第1のお知らせ点灯とは異なるものを適用できる。第2のお知らせ点灯をどのような点灯状態とするかは、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。あるいは、コントローラCo1は、複数の点灯状態を選択的に形成可能としておき、非常用点灯装置1の管理者などの指示に応じて1つの点灯状態を形成してもよい。
ステップSa20においてコントローラCo1は、メンテナンススイッチSw3が押下されたか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、メンテナンススイッチSw3が押下されていないのならばNoと判定し、ステップSa21へと進む。
ステップSa21においてコントローラCo1は、第2のお知らせ点灯の点灯時間が予め定められた単位時間を経過したか否かを確認する。単位時間は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。一例として単位時間は、1分などに定められることが想定される。そしてコントローラCo1は、第2のお知らせ点灯の点灯時間が単位時間を経過していないためにNoと判定したならば、ステップSa20へと戻る。しかしながらコントローラCo1は、第2のお知らせ点灯の点灯時間が単位時間を経過しているためにYesと判定したならば、ステップSa22へと進む。
ステップSa22においてコントローラCo1は、カウンタT2を1つカウントアップする。カウンタT2の値は、お知らせ点灯を行っている時間をカウントするための値である。カウンタT2の値に単位時間を乗じることによりお知らせ点灯を行っている時間が求まる。
ステップSa23においてコントローラCo1は、第2のお知らせ期間が終了したか否かを確認する。具体的にはコントローラCo1は、カウンタT2の値が予め定められた閾値Tth3以上であるか否かを確認する。閾値Tth3は、第2のお知らせ表示を行うべき時間を単位時間で除して求まる値を基準として、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。そしてコントローラCo1は、カウンタT2の値が閾値Tth3未満であるならばNoと判定して、ステップSa20に戻る。
かくしてコントローラCo1はステップSa20〜ステップSa23において、第2のお知らせ表示を終了すべきタイミングが到来するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、カウンタT2の値が閾値Tth3であるならば、終了すべきタイミングであるとしてステップSa23にてYesと判定し、ステップSa24へと進む。
ステップSa24においてコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させる。これにより、正常時であれば、LED31は消灯される。非常時であれば、正常時点灯回路Ci4はLED31の点灯には関与しないので、バッテリ40から充分な電力供給がなされていれば、LED31は点灯されたままとなる。また、正常時であるためにLED31が消灯されたのちであっても、非常時となったならば、基本的動作として説明したようにLED31は点灯を開始する。つまり、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させることにより、正常時におけるLED31の点灯のみが停止される。このようにして、第2のお知らせ表示に応じてメンテナンススイッチSw3が押下されない状態が第2のお知らせ期間を超えて継続した場合には、正常時におけるLED31の点灯を完全に停止することにより、管理者に対する報知が行われる。
ステップSa25においてコントローラCo1は、メンテナンススイッチSw3が押下されたか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、メンテナンススイッチSw3が押下されていないならばNoと判定し、ステップSa26へと進む。
ステップSa26においてコントローラCo1は、非常用点灯装置1の周囲が暗くなっているか否かを確認する。コントローラCo1は具体的には、照度センサ32による照度測定値が予め定められた閾値Lth1以下となっているか否かを確認する。閾値Lth1は、LED31を消灯させた状態で、非常用点灯装置1の周囲の明るさを徐々に暗くした場合に、非常用点灯装置1を視認することが困難となる明るさにおいて照度センサ32が出力する照度測定値程度に定められることが想定される。正常時点灯回路Ci4の動作を停止させることによりLED31を消灯させた状態にあっては、非常用点灯装置1の周囲から表示板22を透過して照度センサ23へと入射する光量が、照度センサ32による照度測定値において支配的となる。従って照度センサ23の測定値は、非常用点灯装置1の周囲の明るさを表す。そして照度センサ23は、非常用点灯装置1の周囲の明るさを測定する測定手段として機能する。ただし閾値Lth1は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。そしてコントローラCo1は、照度測定値が閾値Lth1以下にはなっていないならばNoと判定し、ステップSa25へと戻る。
かくしてコントローラCo1は、ステップSa25及びステップSa26においては、メンテナンススイッチSw3が押下されるか、あるいは周囲が暗くなるのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、照度測定値が閾値Lth1以下になったならばステップSa26にてYesと判定し、ステップSa27へと進む。
ステップSa27においてコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4を起動する。これにより、正常時点灯回路Ci4からの電力供給によるLED31の点灯が再開され、非常用点灯装置1の視認が容易となる。
ステップSa28においてコントローラCo1は、メンテナンススイッチSw3が押下されたか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、メンテナンススイッチSw3が押下されていないならばNoと判定し、ステップSa29へと進む。
ステップSa29においてコントローラCo1は、非常用点灯装置1の周囲が明るくなっているか否かを確認する。コントローラCo1は具体的には、照度センサ32による照度測定値が予め定められた閾値Lth2以上となっているか否かを確認する。閾値Lth2は、非常用点灯装置1の周囲の明るさを徐々に明るくした場合に、非常用点灯装置1を視認することが可能となる明るさにおいて照度センサ32が出力する照度測定値程度に定められることが想定される。ただし閾値Lth2は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。そしてコントローラCo1は、照度測定値が閾値Lth2以上にはなっていないならばNoと判定し、ステップSa28へと戻る。
かくしてコントローラCo1は、ステップSa28及びステップSa29においては、メンテナンススイッチが押下されるか、あるいは周囲が明るくなるのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、照度測定値が閾値Lth2以上になったならばステップSa29にてYesと判定し、ステップSa24へと戻る。つまりコントローラCo1は、LED31を点灯させなくとも非常用点灯装置1を視認可能な状況になったならば、正常時点灯回路Ci4からの電力供給によるLED31の点灯を停止することによる警報状態に戻る。
さて、LED31が、総点灯時間が6万時間程度となると寿命を迎えるとすると、光源ユニット30は約7年の間は使用できる。従って、一度交換された光源ユニット30が寿命を迎えるとき、非常用点灯装置1の使用期間は14年を超える。そこで、光源ユニット30を改めて交換した上で非常用点灯装置1を使用し続けるためには、非常用点灯装置1を点検することが望ましい。そこで保守作業者は、回路カバー12を開放して、内部の電気回路を点検することも含め、非常用点灯装置1の必要箇所を点検する。保守作業者は、当該点検を終えたならば、メンテナンススイッチSw3を押下する。メンテナンススイッチSw3は、普段は回路カバー12に覆われていて押下することができないが、メンテナンスのために上記のように回路カバー12を開放することによって保守作業者が押下することができる。
コントローラCo1は、上記のようにメンテナンススイッチSw3が押下されたならば、ステップSa20、ステップSa25又はステップSa28にてYesと判定し、ステップSa30へと進む。
ステップSa30においてコントローラCo1は、点検を促すために行っている全ての警報動作を終了する。具体的には、コントローラCo1は、モニタランプ16の点滅を停止させる。コントローラCo1は、第2のお知らせ点灯を実施しているならば、それを終了する。またコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させているならば、その動作を再開させる。
ステップSa31においてコントローラCo1は、点検終了後のLED31の総点灯時間をカウントするためのカウンタT3をクリアする。
ステップSa32においてコントローラCo1は、LED31が点灯中であるか否かを確認する。この確認は、ステップSa1と同様に行われてよい。コントローラCo1は、LED31が点灯中であるならばYesと判定し、ステップSa33へと進む。
ステップSa33においてコントローラCo1は、点灯時間を計時する。すなわちコントローラCo1は例えば、点灯時間の計時値に上記の時間間隔を加算する。
ステップSa34においてコントローラCo1は、点灯時間が予め定められた単位時間を経過したか否かを確認する。単位時間は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。ただし単位時間は、非常用点灯装置1を点検すべき周期の整数分の1の値に定めることが望ましい。非常用点灯装置1を点検すべき周期を1年間とするならば、単位時間は、例えば1時間、6時間、12時間、24時間あるいは60時間等とすることが想定される。そしてコントローラCo1は、単位時間が経過していない場合にはNoと判定し、ステップSa32へと戻る。なお、コントローラCo1は、LED31が点灯中では無いためにステップSa32にてNoと判定した場合には、ステップSa32を繰り返す。
かくしてコントローラCo1はステップSa32〜ステップSa34において、点灯状態であった時間が単位時間を経過するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、点灯時間が単位時間を経過したためにステップSa34にてYesと判定したならば、ステップSa35へと進む。
ステップSa35においてコントローラCo1は、カウンタT3を1つカウントアップする。カウンタT3の値に単位時間を乗じることにより点検終了後のLED31の総点灯時間が求まる。
ステップSa36においてコントローラCo1は、新たな点検タイミングが到来したか否かを確認する。具体的にはコントローラCo1は、カウンタT3の値が予め定められた閾値Tth4以上であるか否かを確認する。閾値Tth4は、点検周期を単位時間で除して求まる値を基準として、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。例えば、点検周期を単位時間で除して求まる値をそのまま閾値Tth4としてもよいし、あるいは若干のマージンを見越して、点検周期を単位時間で除して求まる値よりも若干小さな値を閾値Tth4としてもよい。そしてコントローラCo1は、カウンタT3の値が予め定められた閾値Tth4未満であるならばNoと判定して、ステップSa32に戻る。
かくしてコントローラCo1はステップSa32〜ステップSa36において、点検タイミングが到来するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、点検タイミングが到来したとしてステップSa36にてYesと判定したならば、ステップSa37へと進む。
ステップSa37においてコントローラCo1は、光源警報用のモニタランプ16の点滅を開始させる。そしてこの後にコントローラCo1は、ステップSa19以降の処理を前述したのと同様に実行する。
図8は実際の使用状況における第1の制御処理によるLED31の点灯状態の遷移の一例を示す図である。
ここでは、外部電源2から絶えることなく電力供給がなされている場合を示す。また、閾値Tth1,Tth2,Tth3,Tth4に単位時間を乗じて求まる時間をそれぞれ、59,500時間、500時間、500時間、8,760時間としている。
初回起動により基本動作によるLED31の点灯が開始されてから59,500時間(約6.8年間)が経過した時点から第1のお知らせ点灯が開始されている。この例では、第1のお知らせ点灯は図6に示すパターンである。そして500時間(約21日間)に渡る第1のお知らせ期間において光源ユニット30の交換が行われなかったために、当該第1のお知らせ期間の終了をもってLED31が消灯されている。
光源ユニット30の初回の交換がなされたことに応じて、基本動作によるLED31の点灯が再開され、その後に再び59,500時間が経過した時点からお知らせ点灯が再度開始されている。ただし、このときには既に光源ユニット30の交換が一度行われているから、実施されるのは第2のお知らせ点灯となっている。この例では、第2のお知らせ点灯は図5に示すパターンである。そして500時間(約21日間)に渡る第2のお知らせ期間において光源ユニット30の交換が行われなかったために、当該第2のお知らせ期間の終了をもってLED31が消灯されている。
光源ユニット30の2回目の交換がなされたことに応じて、基本動作によるLED31の点灯が再開される。光源ユニット30が2回交換されているため、8,760時間(約1年間)が経過して点検タイミングとなると、第2のお知らせ点灯が再度行われている。このときには、光源ユニット30が交換されてリセットスイッチSw2が押下されても、第2のお知らせ点灯は解除されない。そして、メンテナンススイッチSw3が押下されることがないまま第2のお知らせ期間が終了したことをもってLED31が消灯されている。このLED31の消灯も、光源ユニット30が交換されてリセットスイッチSw2が押下されても解除されない。
回路カバー12を開放しての点検が行われて、回路がバー12により覆われていたメンテナンススイッチSw3が押下されたことに応じて、基本動作によるLED31の点灯が再開される。この後には、8,760時間(約1年間)が経過して点検タイミングとなる毎に第2のお知らせ点灯が開始される。
以上のように第1の制御処理により、LED31の点灯状態により光源ユニット30の交換又は非常用点灯装置1の点検を促すためのお知らせ点灯が行われる。LED31の点灯状態は表示体20の発光状態に表れるので、上記のお知らせ点灯は、非常用点灯装置1を注視しない人からも気付きやすいものとなる。
また第1の制御処理により、上記のお知らせ点灯を予め定めた期間に渡り行っても適切な対応が行われない場合には、正常時に限りLED31を消灯する。非常用点灯装置1は、原則として常に点灯しているべきである。そのような非常用点灯装置1が消灯していることにより、非常用点灯装置1が異常な状態であることを、周囲の人に強く印象づけることができる。そして非常時には、規定通りに非常用の点灯がなされるので、非常用点灯装置1としての欠かせない機能は発揮できる。
また第1の制御処理により、光源ユニット30の二度目の交換までと、それ以降とでは、お知らせ点灯の内容が異なり、かつ当該お知らせ点灯を解除するための操作も異なる。これにより、おのおののタイミングでの非常用点灯装置1の状態に応じた適切な処置を行うように管理者又は保守作業者に促すことができる。
(バッテリチェック機能)
バッテリ40は、非常時において20分間は非常用点灯装置1を動作させ続けられることが消防法により規定されている。バッテリ40は、いつ非常時となっても対応可能なように、充電セル45に十分な電力を蓄えた状態を維持する必要がある。このためバッテリ40は劣化し、交換する必要がある。
バッテリの状態を確認したい場合に、非常用点灯装置1の管理者又は保守作業者は、点検スイッチ14を押下するか、図示しないリモートコントローラに設けられた点検ボタンを押下するなどして点検開始を指示する。
コントローラCo1は、前述の正常時の基本動作が行われている際に、バッテリ40のチェックのために第2の制御処理を実行している。なお非常用点灯装置1においては、この第2の制御処理により、LED31を駆動する回路の機能についてもチェックする。
図9。。は第2の制御処理におけるコントローラCo1のフローチャートである。
ステップSb1においてコントローラCo1は、点検開始の指示が成されるのを待ち受けている。そしてコントローラCo1は、前述の様に点検開始が指示されたならばYesと判定し、ステップSb2へと進む。
ステップSb2においてコントローラCo1は、照度センサ32が出力する照度測定値を変数L1にセットする。これにより変数L1は、点検開始前における正常時のLED31による照度に応じた値を表すものとなる。
ステップSb3においてコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を停止する。これによりLED31は、消灯する。
ステップSb4においてコントローラCo1は、非常時電源回路Ci7を起動する。これにより、非常時電源回路Ci7からの供給電力による点灯制御回路Ci8でのLED31の駆動が開始され、LED31が再度点灯する。このときにコントローラCo1は、LED31の発光量を非常時のために予め定められた発光量よりも大きな点検用の発光量とする。両発光量は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。一例として、非常時の発光量をLED31の最大発光量の20%とし、点検用の発光量をLED31の最大発光量の100%とすることが想定される。
かくしてコントローラCo1は、正常時に、非常時の動作状態を強制的に形成する。つまりコントローラCo1はステップSb3及びステップSb4を実行することにより、正常時に、正常時点灯手段による点灯を停止させたのち、非常時点灯手段による点灯を開始させる制御手段として機能する。
ステップSb5においてコントローラCo1は、照度センサ32が出力する照度測定値を変数L2にセットする。これにより変数L2は、LED31による現在の照度に応じた値を表すものとなる。
ステップSb6においてコントローラCo1は、LED31による現在の照度が予め定められた照度に到達したか否かを確認する。コントローラCo1は具体的には、変数L2の値が予め定めた閾値Lth3以上となっているか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、変数L2の値が予め定めた閾値Lth3未満であるならば、LED31による現在の照度が予め定められた照度に到達していないとしてNoと判定し、ステップSb5へと戻る。かくしてステップSb5及びステップSb6においてコントローラCo1は、LED31による現在の照度が予め定められた照度に到達するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、変数L2の値が予め定めた閾値Lth3以上となったならばステップSb6にてYesと判定し、ステップSb7へと進む。なお閾値Lth3は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。
ステップSb7においてコントローラCo1は、ステップSb4にて非常時電源回路Ci7を起動してからの経過時間を変数T11にセットする。かくして変数T11は、非常時電源回路Ci7からの供給電力を用いた駆動でのLED31による照度が予め定められた照度に到達するまでに要する時間を表すこととなる。当該時間は、後述するように、非常時電源回路Ci7及び点灯制御回路Ci8の動作状況に関する指標値となる。かくしてコントローラCo1はステップSb5〜ステップSb7を実行することにより、発光強度の変化に基づいて非常時点灯手段の動作状況に関する指標値を取得する取得手段として機能する。
ステップSb8においてコントローラCo1は、非常時電源回路Ci7からの供給電力を用いた駆動でのLED31の発光が安定するのを待ち受ける。コントローラCo1は具体的には、ステップSb4にて非常時電源回路Ci7を起動してからの経過時間が予め定められた閾値Tth11以上となるのを待ち受ける。閾値Tth11は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。ただし閾値Tth11は、非常時電源回路Ci7からの供給電力を用いた駆動でのLED31の発光が安定するのに要する時間よりも長く設定されるべきである。そしてコントローラCo1は、経過時間が閾値Tth11以上となったならば、発光が安定したとしてYesと判定し、ステップSb9へと進む。
ステップSb9においてコントローラCo1は、照度センサ32が出力する照度測定値を変数L2にセットする。これにより変数L2は、発光が安定した状態におけるLED31による照度に応じた値を表すものとなる。
ステップSb10においてコントローラCo1は、LED31の発光量の正常時と非常時とでの光量差を算出する。コントローラCo1は具体的には、変数L1と変数L2との差とし光量差を算出する。照度センサ23には、表示板22を透過した外光も入射する。このため変数L1,L2が示す照度値は、LED31の発光量と厳密には比例しない。しかしながら、ここでの変数L1,L2はほぼ等しいと考えることができ、変数L1と変数L2との差は上記の光量差とみなすことができる。
ステップSb11においてコントローラCo1は、予め定められた点検期間が終了するのを待ち受ける。点検期間は、非常時における法定の点灯継続時間と、LED31の非常時の発光量と点検用の発光量との差による負荷の違いを考慮して予め定められる。例えば、点灯継続時間が20分、非常時の発光量での発光時に比べて点検用の発光量での発光時ではLED31の負荷が5倍となるのであれば、点検期間は4分と定める。そしてコントローラCo1は具体的には、ステップSb4にて非常時電源回路Ci7を起動してからの経過時間が、上記のように定めた点検期間の値をセットした閾値Tth12以上となるのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、経過時間が閾値Tth12以上となったためにYesと判定したならば、ステップSb12へと進む。
ステップSb12においてコントローラCo1は、変数V1に電圧計Vm1が出力する電圧測定値をセットする。これにより変数V1は、点検期間が終了した時点における充電セル45の端子間電圧を表すことになる。
ステップSb13においてコントローラCo1は、変数V1が、LED31を非常時の発光量で発光させるのに必要な端子間電圧として予め定められた閾値Vth1以下であるか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、V1≦Vth1であるためにYesと判定したならば、ステップSb14へと進む。
ステップSb14においてコントローラCo1は、フラグF2をセットする。これによりフラグF2がセット状態であるとき、バッテリ40が所期の性能を発揮できない状態にあることを表すことになる。
ステップSb15においてコントローラCo1は、バッテリ警報用のモニタランプ15を点灯させる。そしてコントローラCo1はこの後、ステップSb19へと進む。
一方、コントローラCo1は、V1≦Vth1ではないためにステップSb13にてNoと判定したならば、ステップSb16へと進む。
ステップSb16においてコントローラCo1は、変数V1に電圧計Vm1が出力する電圧測定値をセットする。これにより変数V1は、現時点における充電セル45の端子間電圧を表すことになる。
ステップSb17においてコントローラCo1は、変数V1が、閾値Vth1よりも小さい値として予め定められた閾値Vth2以下であるか否かを確認する。閾値Vth2は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。そしてコントローラCo1は、V1≦Vth2ではないためにNoと判定したならば、ステップSb16へと戻る。かくしてコントローラCo1は、ステップSb16及びステップSb17においては、現時点における充電セル45の端子間電圧が閾値Vth2以下まで低下するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、V1≦Vth2となったためにステップSb17にてYesと判定したならば、ステップSb18へと進む。
ステップSb18においてコントローラCo1は、点検期間を越えてLED31を点灯させ続けることができる時間である余裕時間を算出し、この余裕時間を蓄積的に記録した履歴情報に追加する。履歴情報は、例えばコントローラCo1の内部メモリに記憶される。コントローラCo1は具体的には、ステップSb11にてYesと判定した時点からステップSb17にてYesと判定した時点までの経過時間として余裕時間を算出する。あるいはコントローラCo1は、当該経過時間に非常時の発光量と点検用の発光量との比を乗じて求まる時間として余裕時間を算出してもよい。そしてコントローラCo1はこの後、ステップSb19へと進む。
ステップSb19においてコントローラCo1は、非常時電源回路Ci7の動作を停止させる。
ステップSb20においてコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を開始させる。
かくしてコントローラCo1は、点検のために強制的に形成していた非常時の動作状態を解除し、基本動作の状態に戻す。つまりコントローラCo1はステップSb19及びステップSb20を実行することにより、正常時に、非常時点灯手段による点灯を停止させたのち、正常時点灯手段による点灯を開始させる制御手段として機能する。
ステップSb21においてコントローラCo1は、照度センサ32が出力する照度測定値を変数L2にセットする。これにより変数L2は、LED31による現在の照度に応じた値を表すものとなる。
ステップSb22においてコントローラCo1は、LED31による現在の照度が予め定められた照度に到達したか否かを確認する。コントローラCo1は具体的には、変数L2の値が予め定めた閾値Lth4以上となっているか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、変数L2の値が予め定めた閾値Lth4未満であるならば、LED31による現在の照度が予め定められた照度に到達していないとしてNoと判定し、ステップSb21へと戻る。かくしてステップSb21及びステップSb22においてコントローラCo1は、LED31による現在の照度が予め定められた照度に到達するのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、変数L2の値が予め定めた閾値Lth4以上となったならばステップSb22にてYesと判定し、ステップSb23へと進む。なお閾値Lth4は、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。
ステップSb23においてコントローラCo1は、ステップSb20にて正常時点灯回路Ci4を起動してからの経過時間を変数T12にセットする。かくして変数T12は、正常時点灯回路Ci4からの供給電力を用いた駆動でのLED31による照度が予め定められた照度に到達するまでに要する時間を表すこととなる。当該時間は、後述するように、正常時点灯回路Ci4及び点灯制御回路Ci8の動作状況に関する指標値となる。かくしてコントローラCo1はステップSb21〜ステップSb23を実行することにより、発光強度の変化に基づいて正常時点灯手段の動作状況に関する指標値を取得する取得手段として機能する。
コントローラCo1は、これをもって第2の制御処理を終了するが、フラグF2、変数T11及び変数T12を内部メモリなどに保持しておく。コントローラCo1は、図示は省略するが、別の制御処理により、フラグF2、変数T11及び変数T12の値と、履歴情報の内容とを表した点検結果情報をリモートコントローラへ送信する。リモートコントローラは、点検結果情報を表示する。かくして、管理者又は保守作業者は、点検結果としてフラグF2、変数T11及び変数T12の値と、履歴情報の内容と認識できる。そして管理者又は保守作業者は、フラグF2がセットされているか否かに基づいて、バッテリ40が正常であるか否かを確認できる。管理者又は保守作業者は、変数T11の値により、非常時において非常時電源回路Ci7を起動してから非常用点灯装置1が非常用の点灯を開始できるまでの時間を確認できる。また管理者又は保守作業者は、変数T12の値により、正常時点灯回路Ci4を起動してから非常用点灯装置1が正常状態での点灯を開始できるまでの時間を確認できる。そして管理者又は保守作業者は、これらの時間に基づき、非常用点灯装置1が所期の性能で機能しているかどうかを確認できる。また管理者又は保守作業者は、履歴情報を参照することにより、余裕時間がどのように変化しているかを認識できる。余裕時間は、バッテリ40が劣化するほどに短くなる傾向がある。従って管理者又は保守作業者は、余裕時間の変化からバッテリの劣化度合いを推測できる。
なお、非常用点灯装置1では、LED31の発光量を、非常時に比べて点検時には大きくして負荷を増大させることにより、点検期間の短縮を図っている。これにより、余裕時間を算出するためのステップSb16〜ステップSb18の処理を行っていても、全体としての点検に要する時間が大幅に伸びてしまうことがない。
(交換チェック機能)
さて、バッテリ40が正常ではないことを認識した管理者又は保守作業者は、本体10から表示体20を取り外し、バッテリ40を交換する。このとき、誤って、あるいは故意に、古いバッテリ40が装着される恐れがある。
そこでコントローラCo1は、第3の制御処理を実行する。
図10は第3の制御処理におけるコントローラCo1のフローチャートである。コントローラCo1は、非常用点灯装置1が初めて起動される際に第3の制御処理を開始し、その後はこの第3の制御処理を継続的に実行する。
ステップSc1においてコントローラCo1は、バッテリ40が装着されるのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、バッテリ40が装着されたためにYesと判定したならば、ステップSc2へと進む。なお、バッテリ40が装着されたことは、例えば電圧計Vm1の検出電圧値の変化により判定することができる。または、コントローラCo1がメモリ46にアクセスできるか否かにより、バッテリ40が装着されているか否かを判定することができる。あるいは、バッテリ40の存在を物理的に検出するセンサを別途設けてもよい。
ステップSc2においてコントローラCo1は、装着されているバッテリ40に内蔵されたメモリ46に記憶されているバッテリコードを読み出し、変数BC1にセットする。ステップSc3においてコントローラCo1は、バッテリ40が取り外されたか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、バッテリ40が装着されたままであるならばNoと判定し、ステップSc4へと進む。
ステップSc4においてコントローラCo1は、バッテリ40が異常状態であるか否かを確認する。コントローラCo1は具体的には、フラグF2がセット状態にあるか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、フラグF2がセット状態ではないためにNoと判定したならば、ステップSc3へと戻る。
かくしてコントローラCo1は、ステップSc3及びステップSc4においては、バッテリ40が取り外されるか、あるいはバッテリ40の異常が検出されるのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、バッテリ40が取り外されたならばステップSc3でYesと判定し、ステップSc1の待ち受け状態に戻る。つまりコントローラCo1は、異常が検出されていないバッテリ40の取り外し及びその後のバッテリ40の取り付けに関しては、何らの処置も行わない。
これに対してコントローラCo1は、前述の第2の制御処理によりバッテリ40の異常が検出されてフラグF2がセットされたならばステップSc4にてYesと判定し、ステップSc5へと進む。
ステップSc5においてコントローラCo1は、ステップSc4にてYesと判定した時点から始まる待機期間が終了したか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、待機期間が終了していないならばNoと判定し、ステップSc6へと進む。
ステップSc6においてコントローラCo1は、バッテリ40が取り外されたか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、バッテリ40が装着されたままであるならばNoと判定し、ステップSc5へと戻る。
かくしてコントローラCo1はステップSc5及びステップSc6においては、待機期間が終了するか、あるいはバッテリ40が取り外されるのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、待機期間が終了したならばステップSc5でYesと判定し、ステップSc7へと進む。
ステップSc7においてコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させる。かくして上記の待機期間は、バッテリ40の異常が検出されてから、正常時点灯回路Ci4からの供給電力によるLED31の発光を停止するまでの期間である。待機期間は、非常用点灯装置1の設計者又は管理者などにより任意に定められてよい。。
ステップSc8においてコントローラCo1は、バッテリ40が取り外されるのを待ち受ける。なおコントローラCo1は、図4中のステップSa25〜ステップSa29のうちのステップSa25及びステップSa28をそれぞれステップSc8の判定に置き換えたルーチンを、ステップSc8に代えて実行してもよい。
コントローラCo1は、ステップSc5及びステップSc6の待ち受け状態又はステップSc8の待ち受け状態にあるときに、管理者又は保守作業者によりバッテリ40が本体10から取り外されると、ステップSc6又はステップSc8にてYesと判定し、ステップSc9へと進む。
ステップSc9においてコントローラCo1は、バッテリ40が装着されるのを待ち受ける。そしてコントローラCo1は、バッテリ40が装着されたたならばYesと判定し、ステップSc10へと進む。
ステップSc10においてコントローラCo1は、装着されているバッテリ40に内蔵されたメモリ46に記憶されているバッテリコードを読み出し、変数BC2にセットする。
ステップSc11においてコントローラCo1は、変数BC1と変数BC2とが一致するか否かを判断する。つまりコントローラCo1は、直前に取り外されたバッテリ40が再装着されたか否かを確認する。そしてコントローラCo1は、変数BC1と変数BC2とが一致するならばYesと判定し、ステップSc8の待ち受け状態に移行する。つまりコントローラCo1は、改めてのバッテリ40の取り外し及びバッテリ40の装着を待つ状態に移行する。
一方コントローラCo1は、バッテリ40が交換されたことによって変数BC1と変数BC2とが異なっているならばステップSc11にてNoと判定し、ステップSc12へと進む。
ステップSc12においてコントローラCo1は、バッテリ40の異常を通報するために行っている全ての警報動作を終了する。具体的には、コントローラCo1は、モニタランプ15の点灯を停止させる。またコントローラCo1は、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させているならば、その動作を再開させる。コントローラCo1はこの後、ステップSc2に戻り、それ以降の処理を前述と同様に繰り返す。
以上のように第3の制御処理により、第2の制御処理による点検によりバッテリ40の異常が検出されてもバッテリ40の交換が行われないまま待機期間が終了した場合には、正常時に限りLED31を消灯する。これにより、非常用点灯装置1が異常な状態であることを、周囲の人に強く印象づけることができる。そして非常時には、規定通りに非常用の点灯がなされるので、非常用点灯装置1としての欠かせない機能は発揮できる。
また第3の制御処理により、異常が検出されているバッテリ40が、一度取り外されてから再装着された場合には、警報動作を継続する。これにより、上記のような誤った作業が行われて、異常が検出されたバッテリ40が使い続けられてしまうことを防止できる。
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
光源ユニット30の2回目の交換がなされた後、正常時点灯回路Ci4の動作を停止させた状態が予め定められた時間に渡り継続した場合に、非常時電源回路Ci7の動作も禁止してもよい。このようにすれば、長期間に渡って点検されずに劣化している恐れのあるバッテリ40、非常時電源回路Ci7、点灯制御回路Ci8又は光源ユニット30を用いた非常時点灯が行われることがない。このように非常時点灯が行われないことがあることにより、保守作業者が点検を怠ることへの抑止力となることが期待できる。
光源ユニット30の3回目以降の交換においてもリセットスイッチSw2の押下を受け付けるようにしてもよい。なお、何回目の交換までリセットスイッチSw2の押下を受け付けるかは、光源ユニット30が寿命となるまでの期間の長さ及び電気回路の耐久性などを考慮して、非常用点灯装置1の設計者などにより任意に定められてよい。
非常時点灯手段又は正常時点灯手段の動作状況に関する指標値としては、非常時点灯手段又は正常時点灯手段により所期の発光強度変化を得られているかどうかを表す様々な値を用いることができる。例えば、一定時間が経過した時点における照度測定値、あるいは一定時間が経過した時点からの一定期間における発光強度の増加量などが指標値として利用できる。
コントローラCo1は、変数T11が予め定められた閾値以上である場合に、非常時電源回路Ci7及び点灯制御回路Ci8が異常であると判定する処理を追加して実行してもよい。この場合においてコントローラCo1は、指標値と予め定められた閾値との比較により非常時点灯手段が正常であるか否かを判定する判定手段として機能する。またコントローラCo1は、変数T12が予め定められた閾値以上である場合に、正常時点等回路Ci4及び点灯制御回路Ci8が異常であると判定する処理を追加して実行してもよい。この場合においてコントローラCo1は、指標値と予め定められた閾値との比較により正常時点灯手段が正常であるか否かを判定する判定手段として機能する。
前記実施形態に示したコントローラCo1の処理は、その一部を実施しなくてもよい。
光源としては、LED31とは別の種類の様々な発光デバイスを利用できる。
前記実施形態では、天井直付形の非常誘導灯タイプの非常用点灯装置1を例示している。しかし、例えば壁直付形又は床埋込形などの取り付け形態の異なる非常誘導灯タイプ、あるいは非常用照明器具又は赤色灯などの異なるタイプの非常用点灯装置においても、上記実施形態に示される技術思想を流用可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…非常用点灯装置、2…外部電源、10…本体、11…筐体、12…回路カバー、13…端子台、14…点検スイッチ、15,16,17…モニタランプ、18…発光素子、19…受光素子、20…表示体、21…カバー体、22…表示板、23…照度センサ、30…光源ユニット、31…LED、32…照度センサ、40…バッテリ、41…筐体、42,43,44…電極、45…充電セル、46…メモリ、Ci1…整流回路、Ci2…監視回路、Ci3…正常時電源回路、Ci4…正常時点灯回路、Ci5…フィードバック回路、Ci6…充電回路、Ci7…非常時電源回路、Ci8…点灯制御回路、Ci9…インタフェース回路、Ci10…送受信回路、Co1…コントローラ、Sw2…リセットスイッチ、Sw3…メンテナンススイッチ、Vm1…電圧計。

Claims (6)

  1. 光源と;
    外部電源から電力が供給される正常時に、前記外部電源から供給される電力を用いて前記光源を点灯させる正常時点灯手段と;
    前記外部電源から電力が供給されない非常時に、バッテリから供給される電力を用いて前記光源を点灯させる非常時点灯手段と;
    前記光源の発光強度を測定する測定手段と;
    前記正常時に、前記正常時点灯手段による前記光源の点灯を停止させたのち、前記非常時点灯手段による前記光源の点灯を開始させる制御手段と;
    前記制御手段により前記非常時点灯手段による前記光源の点灯を開始させた後に前記測定手段により測定される発光強度の変化に基づいて前記非常時点灯手段の動作状況に関する指標値を取得する取得手段と;
    を具備したことを特徴とする非常用点灯装置。
  2. 前記取得手段により取得された前記指標値と予め定められた閾値との比較により前記非常時点灯手段が正常であるか否かを判定する判定手段;
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の非常用点灯装置。
  3. 前記取得手段は、前記非常時点灯手段による前記光源の点灯を開始させてから、前記測定手段により測定される発光強度が予め定められた強度に至るまでに要する時間を前記指標値として計測する;
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非常用点灯装置。
  4. 光源と;
    外部電源から電力が供給される正常時に、前記外部電源から供給される電力を用いて前記光源を点灯させる正常時点灯手段と;
    前記外部電源から電力が供給されない非常時に、バッテリから供給される電力を用いて前記光源を点灯させる非常時点灯手段と;
    前記光源の発光強度を測定する測定手段と;
    前記正常時に、前記正常時点灯手段による前記光源の点灯を停止させたのち、前記正常時点灯手段による前記光源の点灯を開始させる制御手段と;
    前記制御手段により前記正常時点灯手段による前記光源の点灯を開始させた後に前記測定手段により測定される発光強度の変化に基づいて前記正常時点灯手段の動作状況に関する指標値を取得する取得手段と;
    を具備したことを特徴とする非常用点灯装置。
  5. 前記取得手段により取得された前記指標値と予め定められた閾値との比較により前記正常時点灯手段が正常であるか否かを判定する判定手段;
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の非常用点灯装置。
  6. 前記取得手段は、前記正常時点灯手段による前記光源の点灯を開始させてから、前記測定手段により測定される発光強度が予め定められた強度に至るまでに要する時間を前記指標値として計測する;
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の非常用点灯装置。
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