JP2017156560A - 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017156560A
JP2017156560A JP2016039870A JP2016039870A JP2017156560A JP 2017156560 A JP2017156560 A JP 2017156560A JP 2016039870 A JP2016039870 A JP 2016039870A JP 2016039870 A JP2016039870 A JP 2016039870A JP 2017156560 A JP2017156560 A JP 2017156560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
adhesive
strands
strand
ribbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016039870A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6534953B2 (ja
Inventor
豊 星野
Yutaka Hoshino
豊 星野
雄二 青柳
Yuji Aoyanagi
雄二 青柳
直樹 中川
Naoki Nakagawa
直樹 中川
洋平 遠藤
Yohei Endo
洋平 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2016039870A priority Critical patent/JP6534953B2/ja
Publication of JP2017156560A publication Critical patent/JP2017156560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6534953B2 publication Critical patent/JP6534953B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 分離後の接着剤の除去作業工数を低減することが可能な光ファイバテープ心線等を提供する。
【解決手段】 少なくとも一部の任意の隣り合う一方の光ファイバ素線と接着剤5との接着力が、隣り合う他方の光ファイバ素線と接着剤5との接着力よりも弱い。例えば、互いに隣り合う光ファイバ素線3a、3bにおいて、一方の光ファイバ素線3aと接着剤5との接着力が、他方の光ファイバ素線3bと接着剤5との接着力よりも弱い。また、互いに隣り合う光ファイバ素線3c、3dにおいて、一方の光ファイバ素線3dと接着剤5との接着力が、他方の光ファイバ素線3cと接着剤5との接着力よりも弱い。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の光ファイバ素線が並列に接着された光ファイバテープ心線等に関するものである。
多量のデータを高速で伝送するための光ファイバとして、ケーブルへの収納や作業の簡易化のため、複数本の光ファイバ素線が並列に配置されて接着された光ファイバテープ心線が用いられている。
このような光ファイバテープ心線としては、並列した光ファイバ素線を全長にわたって接着剤で固着されたものが用いられている他、光ファイバ素線同士が間欠的に接着されたものがある(例えば特許文献1)。
また、このような光ファイバテープ心線のそれぞれの光ファイバ素線は、他の光ファイバやコネクタ等と接続されて使用される。このため、光ファイバテープ心線を、必要に応じて単心の光ファイバ素線に分離する必要がある。
光ファイバテープ心線を、単心の光ファイバ素線に分離する方法としては、例えば、線状部材を複数束ねたブラシ体からなる単心分離工具を使用する方法がある(特許文献2)。このような単心分離工具を用いることで、光ファイバ素線同士の間の接着部を破断させることができる。
一方、単心に分離された光ファイバ素線はコネクタを取り付ける場合がある。コネクタ内のフェルールに光ファイバ素線を挿入する際に、光ファイバ素線に接着剤が残っていると、フェルールに光ファイバ素線を挿入することができない。したがって、分離後の光ファイバ素線の外周面に付着している接着剤を除去する必要がある。
光ファイバ素線の外周に付着している接着剤を除去する方法としては、樹脂除去工具を用いる方法がある。樹脂除去工具は、単心に分離された光ファイバ素線を、樹脂除去シートが取り付けられた把持部で挟み込み、接着剤を除去するものである(特許文献3)。
特開2007−279226号公報 特開2012−027200号公報 特開2013−156507号公報
しかし、光ファイバテープ心線をそれぞれの単心光ファイバに分離した際に、全ての単心光ファイバに対して、接着剤の除去を行う必要があるため、作業に多くの時間を要するという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、分離後の接着剤の除去作業工数を低減することが可能な光ファイバテープ心線等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、複数の光ファイバ素線が整列して形成される光ファイバテープ心線であって、前記光ファイバテープ心線は、任意の隣り合う一方の光ファイバ素線および他方の光ファイバ素線は、少なくとも一部が接着剤で接着されており、少なくとも一部の前記一方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力が、前記他方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力および前記接着剤の引張強さよりも弱いことを特徴とする光ファイバテープ心線である。
前記接着剤と前記一方の光ファイバ素線との接着面積が、前記接着剤と前記他方の光ファイバ素線との接着面積よりも小さくてもよい。
前記接着剤と前記一方の光ファイバ素線との接着強度が、前記接着剤と前記他方の光ファイバ素線との接着強度よりも小さくてもよい。
整列した光ファイバ素線の少なくとも一部の範囲において、前記接着剤との接着力が相対的に小さい光ファイバ素線と、前記接着剤との接着力が相対的に大きい光ファイバ素線とが、交互に配置されることが望ましい。
第1の発明によれば、任意の隣り合う一方の光ファイバ素線および他方の光ファイバ素線において、一方の光ファイバ素線と接着剤との接着力が、他方の光ファイバ素線と接着剤との接着力および接着剤の引張強さよりも弱いため、光ファイバ素線同士を引き離して分離すると、一方の光ファイバ素線には接着剤が残存することがない。このため、分離後において、一方の光ファイバ素線については、接着剤を除去する必要がない。
ここで、接着力とは、光ファイバ素線同士を分割する際に必要な力をいう。すなわち、接着力は、接着強度(単位面積当たりの、接着剤と光ファイバ素線との剥離強度)×接着面積であるとする。なお、接着強度は、接着剤の種類や、光ファイバ素線の表面性状などによって変化する。
また、接着剤の引張強さとは、固化後の接着剤単体で引張試験を行った際の、接着剤の単位面積当たりの引張強度×接着剤の断面積であるとする。すなわち、光ファイバ素線同士の間に配置された接着剤を破断させるために必要な力であるとする。
このように、光ファイバ素線と接着剤との接着力を変える方法としては、一方の光ファイバ素線と接着剤との接着面積を、他方の光ファイバ素線と接着剤との接着面積よりも小さくすればよい。このようにすることで、接着面積の小さい側の接着剤と光ファイバ素線との界面を優先的に剥離させ、光ファイバ素線同士を分離することができる。
また、一方の光ファイバ素線と接着剤との接着強度を、他方の光ファイバ素線と接着剤との接着強度よりも小さくすることで、光ファイバ素線と接着剤との接着力を変えることもできる。このようにしても、接着強度の小さい側の接着剤と光ファイバ素線との界面を優先的に剥離させ、光ファイバ素線同士を分離することができる。
また、接着剤との接着力が相対的に小さい光ファイバ素線と、接着剤との接着力が相対的に大きい光ファイバ素線とを光ファイバテープ心線の幅方向に交互に配置することで、接着剤残りのない光ファイバ素線を確実に得ることができる。
また、接着剤が、光ファイバ素線の長手方向に対して間欠的に配置されれば、光ファイバテープ心線を柔軟に変形(丸める、折りたたむ)することができ、光ファイバケーブルの細径・高密度化に有効である。
第2の発明は、複数の光ファイバ素線が整列して形成された、光ファイバテープ心線の分離方法であって、前記光ファイバテープ心線は、任意の隣り合う一方の光ファイバ素線および他方の光ファイバ素線は、少なくとも一部が接着剤で接着されており、少なくとも一部の前記一方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力が、前記他方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力および前記接着剤の引張強さよりも弱く、前記一方の光ファイバ素線と、前記他方の光ファイバ素線とを分離した後、前記他方の光ファイバ素線のみについて、前記接着剤を除去することを特徴とする光ファイバテープ心線の分離方法である。
第2の発明によれば、分離後の光ファイバ素線の一部には、接着剤が残らないため、全ての光ファイバ素線の接着剤残りを除去する必要がない。このため、分離後の接着剤の除去作業工数を低減することができる。
本発明によれば、分離後の接着剤の除去作業工数を低減することが可能な光ファイバテープ心線等を提供することができる。
光ファイバテープ心線1を示す斜視図。 光ファイバテープ心線1を示す平面図。 (a)は図2のA−A線断面図、(b)は(a)から光ファイバ素線同士を分離した状態を示す図。 接着強度測定装置10を示す図。 (a)、(b)は、光ファイバ素線同士を分離する他の方法を示す図。 (a)は光ファイバテープ心線1aを示す図、(b)は(a)から光ファイバ素線同士を分離した状態を示す図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、光ファイバテープ心線1を示す斜視図であり、図2は平面図である。光ファイバテープ心線1は、複数の光ファイバ素線3a、3b、3c、3dが整列して形成され、隣り合う光ファイバ素線同士の少なくとも一部が接着剤で接着されたものである。なお、光ファイバ素線の本数は、図示した例には限られない。
隣り合う光ファイバ素線3a、3b、3c、3d同士は、光ファイバ素線3a、3b、3c、3dの長手方向に所定の間隔をあけて間欠的に接着剤5が配置されて接着される。すなわち、接着剤5は、光ファイバ素線3a、3b、3c、3d同士の間の外周に設けられ、隣り合う光ファイバ素線3a、3b、3c、3d同士を併設して連結する。
隣り合う光ファイバ素線3a、3b、3c、3d同士を接着する接着剤5は、光ファイバテープ心線1の長手方向に対して千鳥状に配置される。すなわち、図2に示すように、幅方向に隣り合う接着剤5の位置が、光ファイバテープ心線1の長手方向に対して互いに略半ピッチずれて、同一ピッチで形成される。
したがって、端から1本目と2本目の光ファイバ素線3a、3b同士の間の接着剤5は、端から3本目と4本目の光ファイバ素線3c、3d同士の間の接着剤5と、光ファイバテープ心線1の長手方向の位置が一致し、端から1本目と2本目の光ファイバ素線3a、3b同士の間の接着剤5は、端から2本目と3本目の光ファイバ素線3b、3c同士の間の接着剤5と、光ファイバテープ心線1の長手方向の位置が異なる。
このように、接着剤5が、光ファイバテープ心線1の長手方向に間欠的に形成されることで、光ファイバテープ心線1の曲げや変形が容易である。
なお、光ファイバテープ心線1は、公知の方法(例えば、特開2013−3516号公報記載の方法)によって製造される。
ここで、本実施形態では、接着剤5が光ファイバテープ心線1の長手方向に対して間欠的に配置される例を示すが、本発明はこれに限られない。例えば、光ファイバ素線3a、3b、3c、3d同士を、光ファイバテープ心線1の長手方向の全長にわたって接着してもよい。なお、以下の説明では、接着剤5が光ファイバテープ心線1の長手方向に対して間欠的に配置される例について説明する。
次に、光ファイバテープ心線1の分離方法について説明する。図3(a)は、図2のA−A線断面図である。すなわち、互いに長手方向にずれた位置の接着剤5を同一断面上に図示したものである。
本発明では、少なくとも一部の任意の隣り合う一方の光ファイバ素線と接着剤5との接着力が、隣り合う他方の光ファイバ素線と接着剤5との接着力よりも弱い。
例えば、互いに隣り合う光ファイバ素線3a、3bにおいて、一方の光ファイバ素線3aと接着剤5との接着力が、他方の光ファイバ素線3bと接着剤5との接着力よりも弱い。また、互いに隣り合う光ファイバ素線3c、3dにおいて、一方の光ファイバ素線3dと接着剤5との接着力が、他方の光ファイバ素線3cと接着剤5との接着力よりも弱い。
また、光ファイバ素線3aと接着剤5との接着力と、光ファイバ素線3dと接着剤5との接着力は、接着剤5の引張強さよりも弱い。ここで、接着剤5の引張強さとは、前述した様に、接着剤5を引張破断する際に必要な力である。なお、光ファイバ素線3bと接着剤5との接着力と、光ファイバ素線3cと接着剤5との接着力は、接着剤5の引張強さよりも弱くてもよく、または強くてもよい。
なお、接着剤の接着力(接着強度)は、例えば以下のようにして評価することができる。図4は、接着強度測定装置10を示す図である。接着強度測定装置10は、固定部15、17、ロードセル19等から構成される。
固定部15には、環状に曲げられた針金13が固定される。針金13は例えばΦ0.5mmの鋼線である。固定部17には、あらかじめ光ファイバテープ心線から切り出された光ファイバ素線3、3の端部が固定される。光ファイバ素線3、3は、一か所の接着剤5で接着される。すなわち、一か所の接着剤5を残して光ファイバ素線3、3が所定長さに切断される。また、固定部17にはロードセル19が連結される。
光ファイバ素線3、3の接着部と針金13とを引っかけた状態で、固定部15を引っ張ると、所定の荷重を付与した際に、接着部が破断する。この接着部が破断するまでの最大荷重をロードセル19で測定することで、接着部の接着強度が測定される。
また、接着剤の引張強度は、空気中で1.0J/cm2のUV光を照射し、230±50μm厚さのシートを作成し、JIS K7161に従って測定される。なお、この際のチャック間隔は80±5mmとし、引張速度は50mm/分とする。
図3(b)は、この状態から、光ファイバテープ心線1を幅方向に引張り(図中矢印B)、光ファイバ素線3a、3b、3c、3d同士の間の接着剤5を引き離した状態を示す図である。前述した様に、光ファイバ素線3aと接着剤5との接着力が、光ファイバ素線3bと接着剤5との接着力よりも弱く、光ファイバ素線3dと接着剤5との接着力が、光ファイバ素線3cと接着剤5との接着力よりも弱い。
この結果、それぞれの光ファイバ素線同士の間では、接着力の弱い部位が優先的に剥離する。したがって、光ファイバ素線3aと接着剤5との界面が剥離し、光ファイバ素線3dと接着剤5との界面が剥離する。すなわち、光ファイバ素線3a、3dの外周面には接着剤5が残存しない。
このため、光ファイバ素線3a、3dと、光ファイバ素線3b、3cとを分離した後、光ファイバ素線3b、3cのみについて、表面に残る、接着剤5を除去すればよい。
なお、図示した例では、光ファイバ素線3b、3c間において、接着剤5自体が破断する例を示す。すなわち、
(光ファイバ素線3a、3dと接着剤5の接着力)<(接着剤5の引張強さ)<(光ファイバ素線3c、3dと接着剤5の接着力)、
の関係が成り立つ。したがって、光ファイバ素線3a、3b間の接着剤5および光ファイバ素線3c、3d間の接着剤5が破断することがなく、光ファイバ素線3b、3c間の接着剤5が破断する。
ここで、光ファイバ素線3a、3b、3c、3dの外周には、樹脂被覆(プライマリ、セカンダリ、着色層など)が形成される。この場合、最外周に位置する樹脂層の表面性状を調整することで、接着剤5との接着力を調整することができる。例えば、樹脂がUV硬化樹脂である場合に、紫外線の照射量を変えることで、樹脂被覆を完全に硬化(完全硬化状態)させることもできるし、やや軟らかくべたつく状態(不完全硬化状態)とすることができる。
この場合、まず、光ファイバ素線の製造時において、光ファイバ素線3a、3dの最外周樹脂を完全に硬化させて完全硬化状態とする。また、光ファイバ素線3b、3cの最外周樹脂を不完全硬化させて不完全硬化状態とする。
これらの光ファイバ素線3a、3b、3c、3dを整列して、それぞれの光ファイバ素線同士の間に接着剤5(例えばUV硬化樹脂)を塗布して硬化(例えばUV照射により硬化)させる。この場合、接着剤5は、不完全硬化状態の光ファイバ素線とはより高い接着力を示し、完全硬化状態の光ファイバ素線との接着力が相対的に弱くなる。なお、この場合でも、不完全硬化状態の光ファイバ素線3b、3cは、接着剤5の硬化時に完全硬化状態とすることができる。
ここで、前述した様に、接着力とは、光ファイバ素線同士を分割する際に必要な力をいう。すなわち、接着力は、接着強度(単位面積当たりの、接着剤5と光ファイバ素線の剥離強度)×接着面積である。したがって、光ファイバ素線の表面性状を完全硬化状態または不完全硬化状態とすることで、接着剤5との接着強度を変えることができ、これによりそれぞれの接着力を変化させることができる。
以上、本実施の形態によれば、光ファイバテープ心線1を光ファイバ素線3a、3b、3c、3dに分離する際、複数の光ファイバ素線3a、3b、3c、3dの内、一部の光ファイバ素線3a、3dについては、接着剤5と光ファイバ素線3a、3dの界面で接着剤5が剥離する。このため、光ファイバ素線3a、3dの外周面に接着剤5が残らず、分離後に、接着剤を除去する作業が不要となる。
なお、光ファイバ素線3b、3cの外周面には、従来の方法では光ファイバ素線3a、3dに付着していた接着剤5が余計に残ることとなるが、接着剤5の量が増えても、接着剤5を除去する作業はほとんど変わることがない。したがって、光ファイバテープ心線1を各光ファイバ素線3a、3b、3c、3dに分離した後の、接着剤5を除去するための作業工数を削減することができる。
また、接着力は、光ファイバ素線の表面性状を変えることで、容易に調整することができる。このため、確実に、接着剤5との接着力の弱い光ファイバ素線を形成することができる。
なお、光ファイバ素線の表面性状を変える方法としては、前述した完全硬化状態と不完全硬化状態だけではなく、他の方法であってもよい。例えば、接着強度を高めたい光ファイバ素線の表面にのみ、あらかじめ接着剤5の接着力を向上させるプライマリを塗布してもよく、接着強度を弱めたい光ファイバ素線の表面にのみ、接着剤5との接着力を弱くする剥離剤を塗布してもよい。
次に、第2の実施形態について説明する。図5(a)は、光ファイバ素線3a、3bの接着状態を示す図(簡単のため、光ファイバ素線3c、3dは図示を省略する)である。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成については、図1〜図3と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
前述した例では、光ファイバ素線と接着剤5との接着力を変える方法として、光ファイバ素線の表面性状を変える例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、接着強度を変えるのではなく、光ファイバ素線と接着剤5との接着面積を変えてもよい。
本実施形態では、光ファイバ素線3aと接着剤5との接着面積(図中D×接着剤5の長手方向の長さに対応)が、光ファイバ素線3bと接着剤5との接着面積(図中C×接着剤5の長手方向の長さに対応)よりも小さい。したがって、光ファイバ素線3aと接着剤5との接着力が、光ファイバ素線3bと接着剤5との接着力よりも小さい。
したがって、図5(b)に示すように、光ファイバ素線3a、3bを引き離すと(図中矢印B)、接着力の弱い、光ファイバ素線3aと接着剤5の界面が優先的に剥離する。したがって、分離後の光ファイバ素線3aの外周には、接着剤5が残ることがない。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、接着力を変える方法はいずれの方法であってもよい。
次に、第3の実施形態について説明する。図6(a)は、光ファイバテープ心線1aを示す図である。光ファイバテープ心線1aは、8心の光ファイバ素線3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3hからなる。前述した様な4心以下の光ファイバテープ心線1の場合、幅方向の端部の光ファイバ素線3a、3dと接着剤5との接着力を、他の部位の接着力よりも弱くすることで、少なくとも幅方向端部の光ファイバ素線3a、3dに対して、分離後の接着剤除去作業が不要となる。
これに対し、図6(a)に示すような、より多心の光ファイバテープ心線1aの場合には、幅方向端部の光ファイバ素線のみに対して、分離後の接着剤除去作業を不要とするだけでは、効率的ではない。
そこで、本実施形態では、光ファイバ素線3a、3c、3e、3hと接着剤5の接着力を、光ファイバ素線3b、3d、3f、3gと接着剤5の接着力よりも弱くする。すなわち、整列した光ファイバ素線の少なくとも一部の範囲(光ファイバ素線3a〜3f)において、接着剤5との接着力が相対的に弱い光ファイバ素線と、接着剤5との接着力が相対的に強い光ファイバ素線とが、交互に配置される。
この場合、図6(b)に示すように、各光ファイバ素線を分離すると、接着剤5との接着力の弱い、光ファイバ素線3a、3c、3e、3hの外周には、接着剤5が残ることがない。したがって、8心の光ファイバテープ心線1aに対して、その半数の4心の光ファイバ素線に対して、接着剤5の除去作業が不要となる。
なお、幅方向の全範囲において、接着剤5との接着力が相対的に小さい光ファイバ素線と、接着剤5との接着力が相対的に大きい光ファイバ素線とを、完全に交互に配置してもよいが(すなわち、光ファイバ素線3a、3c、3e、3gと接着剤5の接着力を、光ファイバ素線3b、3d、3f、3hと接着剤5の接着力よりも弱くしてもよいが)、幅方向の端部の光ファイバ素線3a、3hは、もともと接着剤5の塗布が一方の側のみであるため、光ファイバ素線3a、3hについては、分離後に接着剤5を残さないことが望ましい。
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、多心の光ファイバテープ心線を分離する際に、分離後の接着剤5の除去作業を最小化することができる。
例えば、光ファイバテープ心線の幅方向の両端の光ファイバ素線について、接着剤5との接着力を小さくし、その間の光ファイバ素線については、接着剤5との接着力が弱いものと強いものを交互に配置すればよい。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した各実施形態は組み合わせることができる。例えば、光ファイバ素線と接着剤5との接着力を変える方法として、光ファイバ素線と接着剤5との接着強度と接着面積の両方を変えて、接着力を変えてもよい。
1、1a………光ファイバテープ心線
3、3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h………光ファイバ素線
5………接着剤
10………接着強度測定装置
13………針金
15、17………固定部
19………ロードセル

Claims (6)

  1. 複数の光ファイバ素線が整列して形成される光ファイバテープ心線であって、
    前記光ファイバテープ心線は、
    任意の隣り合う一方の光ファイバ素線および他方の光ファイバ素線は、少なくとも一部が接着剤で接着されており、
    少なくとも一部の前記一方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力が、前記他方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力および前記接着剤の引張強さよりも弱いことを特徴とする光ファイバテープ心線。
  2. 前記接着剤と前記一方の光ファイバ素線との接着面積が、前記接着剤と前記他方の光ファイバ素線との接着面積よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ心線。
  3. 前記接着剤と前記一方の光ファイバ素線との接着強度が、前記接着剤と前記他方の光ファイバ素線との接着強度よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の光ファイバテープ心線。
  4. 整列した光ファイバ素線の少なくとも一部の範囲において、前記接着剤との接着力が相対的に小さい光ファイバ素線と、前記接着剤との接着力が相対的に大きい光ファイバ素線とが、交互に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバテープ心線。
  5. 前記接着剤は、光ファイバ素線の長手方向に対して間欠的に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバテープ心線。
  6. 複数の光ファイバ素線が整列して形成された、光ファイバテープ心線の分離方法であって、
    前記光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバ素線が整列して形成され、
    任意の隣り合う一方の光ファイバ素線および他方の光ファイバ素線は、少なくとも一部が接着剤で接着されており、
    少なくとも一部の前記一方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力が、前記他方の光ファイバ素線と前記接着剤との接着力および前記接着剤の引張強さよりも弱く、
    前記一方の光ファイバ素線と、前記他方の光ファイバ素線とを分離した後、前記他方の光ファイバ素線のみについて、前記接着剤を除去することを特徴とする光ファイバテープ心線の分離方法。
JP2016039870A 2016-03-02 2016-03-02 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法 Active JP6534953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016039870A JP6534953B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016039870A JP6534953B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017156560A true JP2017156560A (ja) 2017-09-07
JP6534953B2 JP6534953B2 (ja) 2019-06-26

Family

ID=59809600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016039870A Active JP6534953B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6534953B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019142842A1 (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線の製造方法および製造装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296467A (ja) * 2001-04-02 2002-10-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバ多心コード
US20020197032A1 (en) * 2001-06-21 2002-12-26 Conrad Craig M. Identification of optical ribbons
JP2010117592A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル
JP2011185992A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Fujikura Ltd 光ファイバ素線テープ心線の製造方法及び光ファイバ素線テープ心線の製造装置
JP2012103293A (ja) * 2010-11-05 2012-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバテープおよび光ファイバケーブル
CN102822711A (zh) * 2011-03-30 2012-12-12 昭和电线电缆系统株式会社 光纤带芯线、光纤带芯线的制造方法及光缆
JP2013156507A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 樹脂除去方法及び樹脂除去工具

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002296467A (ja) * 2001-04-02 2002-10-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバ多心コード
US20020197032A1 (en) * 2001-06-21 2002-12-26 Conrad Craig M. Identification of optical ribbons
JP2010117592A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル
JP2011185992A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Fujikura Ltd 光ファイバ素線テープ心線の製造方法及び光ファイバ素線テープ心線の製造装置
JP2012103293A (ja) * 2010-11-05 2012-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバテープおよび光ファイバケーブル
CN102822711A (zh) * 2011-03-30 2012-12-12 昭和电线电缆系统株式会社 光纤带芯线、光纤带芯线的制造方法及光缆
JP2013156507A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 樹脂除去方法及び樹脂除去工具

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019142842A1 (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線の製造方法および製造装置
CN111630426A (zh) * 2018-01-18 2020-09-04 住友电气工业株式会社 光纤带芯线的制造方法及制造装置
JPWO2019142842A1 (ja) * 2018-01-18 2021-01-14 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線の製造方法および製造装置
EP3742211A4 (en) * 2018-01-18 2021-09-22 Sumitomo Electric Industries, Ltd. METHOD AND DEVICE FOR MANUFACTURING GLASS FIBER TAPE CORES
US11181709B2 (en) 2018-01-18 2021-11-23 Ssumitomom Electric Industries, Ltd. Manufacturing method of optical fiber ribbon and manufacturing apparatus thereof
CN111630426B (zh) * 2018-01-18 2022-05-06 住友电气工业株式会社 光纤带芯线的制造方法及制造装置
JP7151728B2 (ja) 2018-01-18 2022-10-12 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線の製造方法および製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6534953B2 (ja) 2019-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI678566B (zh) 間歇連結型光纖帶及間歇連結型光纖帶的製造方法
KR20200106082A (ko) 가요성 광섬유 리본의 제조 방법 및 상기 리본
JP2009163045A (ja) 光ファイバテープ心線およびその分割方法
JP2011232733A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバテープ心線の製造方法
WO2005101080A1 (ja) 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル
TWI617855B (zh) 光纖帶芯線的製造方法及其製造裝置
JP2020024257A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、および光ファイバテープ心線の融着接続方法
JP2016146003A (ja) 間欠接着型光ファイバテープおよびこれを用いた光ケーブル
JP2022016133A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
JP3902201B2 (ja) 光ファイバ素線及び光ファイバテープ心線
JP6490431B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分割方法
JP6329912B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
JP5721686B2 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル
JP6083803B2 (ja) テープ心線
JP6534953B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線の分離方法
JP2011102915A (ja) 光ファイバの製造方法および光ファイバ
JP2003232973A (ja) 光ファイバテープ心線
JP6391508B2 (ja) 光ファイバテープ心線
JP2012128304A (ja) 光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法、光ファイバユニットを用いた光ファイバーケーブル
JP4249202B2 (ja) 光ファイバテープおよび光ケーブル
JP2008065038A (ja) 光ファイバドロップケーブル及び光ファイバインドアケーブル
JP4094630B2 (ja) 光ファイバテープの単心分離方法
JPH01150106A (ja) テープ状光ファイバ心線
JP2008176120A (ja) 光ファイバテープおよび光ケーブル
JP2006208940A (ja) 光ファイバテープおよび光ケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190530

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6534953

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250