JP2017155667A - 太陽熱発電システム及び太陽熱発電方法 - Google Patents

太陽熱発電システム及び太陽熱発電方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽熱により生成した蒸気の潜熱の利用向上を図る太陽熱発電システム及び発電方法を提供する。
【解決手段】太陽熱発電システムは、太陽熱を集熱して水から飽和蒸気を生成する太陽熱集熱システム1、太陽熱集熱システムの飽和蒸気により駆動可能な飽和蒸気タービン31を有する発電システム3、太陽熱集熱システムの飽和蒸気及び発電システムの水を導入可能な蓄熱放熱システム2を備える。蓄熱放熱システムは、固体蓄熱材で形成した蓄熱槽70を含み、太陽熱集熱システムの飽和蒸気又は発電システムの水と熱交換する蓄熱放熱装置61、太陽熱集熱システムの飽和蒸気を蓄熱放熱装置に供給する第1の蒸気供給配管63、発電システムの水を蓄熱放熱装置に供給する給水配管66、蓄熱放熱装置との熱交換で生じた気液二相流体を飽和蒸気と飽和水に分離する汽水分離器76、分離した飽和蒸気を飽和蒸気タービンに供給する第2の蒸気供給配管を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽熱発電システム及び太陽熱発電方法に係り、更に詳しくは、水/水蒸気を熱媒体とし、太陽熱により蒸気を直接生成する太陽熱発電システム及び太陽熱発電方法に関する。
太陽熱発電システムは、集熱装置により太陽光を集光して集熱した太陽熱を利用して蒸気を生成し、その蒸気により蒸気タービンを駆動して発電するものである。太陽熱発電システムには、熱媒体として水/水蒸気を用い、太陽熱により蒸気を直接生成するものがある。加えて、蓄熱装置が組み込まれ、集熱装置で集熱した太陽熱を蓄熱装置に蓄えておき、必要に応じて蓄熱装置に蓄えた熱を取り出して発電に利用するものがある(例えば、特許文献1の図1参照)。
特許文献1に記載の太陽熱発電システムは、集熱装置で集熱した太陽熱により熱媒体としての水から過熱蒸気を生成し、この過熱蒸気により蒸気タービンを駆動して発電すると共に、この過熱蒸気の熱を蓄熱装置の蓄熱媒体としての溶融塩に蓄熱している。
国際公開第2014/014027号
特許文献1に記載の太陽熱発電システムは、太陽熱により生成された過熱蒸気の顕熱を蒸気タービン及び蓄熱装置の溶融塩で回収している。一般に、過熱蒸気で蒸気タービンを駆動するシステムの場合、蒸気タービンの駆動エネルギとして、主に過熱蒸気の顕熱を利用しており、蒸気の有する潜熱を有効に活用することは難しい。また、蓄熱装置の溶融塩は、凝固しないように、所定の温度以上に維持する必要がある。この溶融塩の凝固温度は太陽熱発電システムの熱媒体としての水/水蒸気の飽和温度に近いので、蒸気の潜熱を溶融塩に蓄熱することは難しい。つまり、特許文献1に記載の太陽熱発電システムにおいては、太陽熱により生成された蒸気の潜熱が発電に有効に活用されていない。
本発明は、上記の問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、太陽熱により生成された蒸気の潜熱の利用向上を図ることができる太陽熱発電システム及び太陽熱発電方法を提供することである。
上記課題を解決するため、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、太陽熱を集熱して熱媒体としての水から飽和蒸気を生成する太陽熱集熱システムと、前記太陽熱集熱システムで生成された熱媒体としての飽和蒸気により駆動可能な飽和蒸気タービンを有し、前記飽和蒸気タービンの駆動により発電する発電システムと、前記太陽熱集熱システムで生成された熱媒体としての飽和蒸気及び前記発電システムの熱媒体としての水を導入可能な蓄熱放熱システムとを備え、前記蓄熱放熱システムは、固体蓄熱材で形成された蓄熱部を有する蓄熱槽を少なくとも1つ含み、前記太陽熱集熱システムで生成された飽和蒸気又は前記発電システムからの水との熱交換を行う蓄熱放熱装置と、前記太陽熱集熱システムで生成された飽和蒸気を前記蓄熱放熱装置に供給する第1の蒸気供給配管と、前記発電システムの水を前記蓄熱放熱装置に供給する給水配管と、前記蓄熱放熱装置の下流側に設置され、前記蓄熱放熱装置と飽和蒸気又は水との熱交換により生成された気液二相流体を飽和蒸気と飽和水とに分離する汽水分離器と、前記汽水分離器で分離した飽和蒸気を前記飽和蒸気タービンに供給する第2の蒸気供給配管とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、太陽熱により生成された飽和蒸気の一部で飽和蒸気タービンを駆動することにより発電すると共に、太陽熱により生成された残りの飽和蒸気の潜熱を固体蓄熱材で形成された蓄熱槽に蓄熱することができる。さらに、夜間等の太陽熱を集熱できない場合には、太陽熱を予め蓄えていた蓄熱槽の放熱により水から気液二相流体を生成し、この気液二相流体を汽水分離器により分離して得られた飽和蒸気で飽和蒸気タービンを駆動することにより発電することができる。したがって、太陽熱により生成された蒸気の潜熱の利用向上を図ることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態を示す構成図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱放熱装置を示す構成図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱槽の第1例を示す説明図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱槽の第2例を示す説明図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱槽の第3例を示す説明図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱槽の第4例を示す説明図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態における発電及び蓄熱の併用運転状態を示す説明図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態における直達日射量の変化に対する蓄熱槽の温度変化及び計画発電量の変化を示す説明図である。 図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態における放熱発電の運転状態を示す説明図である。
以下、本発明の太陽熱発電システム及び太陽熱発電方法の実施の形態を図面を用いて説明する。
[一実施の形態]
まず、本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態のシステム構成を図1を用いて説明する。図1は本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態を示す構成図である。図1中、一点鎖線の各枠はそれぞれ、太陽熱集熱システム、蓄熱放熱システム及び発電システムを示している。
図1において、太陽熱発電システムは、太陽熱集熱システム1、蓄熱放熱システム2、及び発電システム3を備えており、熱媒体として水/水蒸気を共用している。太陽熱集熱システム1は、太陽熱を集熱して水から飽和蒸気を生成するものである。蓄熱放熱システム2は、太陽熱集熱システム1で生成された飽和蒸気の一部の熱エネルギ(太陽熱)を蓄え、また、蓄えた熱エネルギを放出して水から飽和蒸気を生成するものである。発電システム3は、太陽熱集熱システム1で生成された飽和蒸気の残り又は蓄熱放熱システム2で生成された飽和蒸気を利用して発電するものである。すなわち、本太陽熱発電システムは、太陽熱により生成した飽和蒸気の潜熱を活用して発電するものである。
具体的には、太陽熱集熱システム1は、例えば、熱媒体としての水(給水)を太陽熱で加熱して飽和水と飽和蒸気が混ざり合った流体(気液二相流体)を生成する集熱装置11と、集熱装置11で生成された気液二相流体を飽和蒸気と飽和水に分離する集熱側汽水分離器12と、集熱側汽水分離器12で分離した飽和水を貯留する集熱側ドレンタンク13とを備えている。集熱装置11は、例えば、タワー型の太陽熱集熱装置であり、太陽Sからの直達日射光Lを多数の平面鏡15、いわゆるヘリオスタッドで反射して受熱器16に集光し、受熱器16を加熱して受熱器16内を流通する水(給水)から気液二相流体を生成するものである。
受熱器16の入口には、発電システム3の給水を受熱器16に供給する受熱器給水配管17が接続されている。受熱器16の出口と集熱側汽水分離器12の入口は、受熱器出口配管18により接続されている。集熱側汽水分離器12の上側出口には集熱側汽水分離器12で分離した飽和蒸気の流通する集熱側蒸気供給配管20の一端が接続されており、集熱側蒸気供給配管20の他端は発電システム3の後述する第1のタービン蒸気供給配管34と蓄熱放熱システム2の後述する蓄熱側蒸気供給配管63に分岐している。集熱側ドレンタンク13の出口には集熱側ドレン配管22の一端が接続されており、集熱側ドレン配管22の他端は受熱器給水配管17の中途に接続されている。集熱側ドレン配管22には、集熱側循環ポンプ23及び集熱側ポンプ出口弁24が下流方向に順に設けられている。
発電システム3は、飽和蒸気により駆動される飽和蒸気タービン31と、飽和蒸気タービン31の下流側の復水・給水系統と、飽和蒸気タービン31に機械的に連結された発電機32とを備えている。飽和蒸気タービン31には、太陽熱集熱システム1の集熱側蒸気供給配管20から分岐し、太陽熱集熱システム1で生成された飽和蒸気を供給する第1のタービン蒸気供給配管34が接続されている。第1のタービン蒸気供給配管34には、第1のタービン蒸気止め弁35及び蒸気加減弁36が下流方向に順に設けられている。
復水・給水系統は、飽和蒸気タービン31からの排気蒸気を冷却して凝縮させ水に戻す復水器38と、復水器38からの復水を加熱する低圧給水加熱器39と、低圧給水加熱器39からの復水を加熱脱気する脱気器40と、脱気器40からの給水を加熱する高圧給水加熱器41とを備えている。復水・給水系統は、また、復水器38の出口と低圧給水加熱器39の入口とに接続された復水配管43と、低圧給水加熱器39の出口と脱気器40の入口とに接続された脱気器入口配管44と、脱気器40の出口と高圧給水加熱器41の入口とに接続された脱気器出口配管45とを備えている。復水配管43には、復水ポンプ47が設けられている。脱気器出口配管45には、給水ポンプ48及び給水ポンプ出口弁49が下流方向に順に設けられている。低圧給水加熱器39及び脱気器40には、それぞれ、飽和蒸気タービン31からの抽気を供給する第1抽気配管51及び第2抽気配管52が接続されている。高圧給水加熱器41の出口には、発電側給水配管54の一端が接続されている。発電側給水配管54の他端は太陽熱集熱システム1の受熱器給水配管17に繋がっており、発電システム3の熱媒体の経路と太陽熱集熱システム1の熱媒体の経路が接続されて1つの循環経路となっている。発電側給水配管54には、受熱器給水止め弁55が設けられている。
蓄熱放熱システム2は、太陽熱集熱システム1で生成された飽和蒸気及び発電システム3の水(給水)を導入可能な蓄熱放熱装置61を備えている。蓄熱放熱装置61の入口には、集熱側蒸気供給配管20から分岐した蓄熱側蒸気供給配管63及び発電側給水配管54から分岐した蓄熱側給水配管66が接続されている。蓄熱側蒸気供給配管63は太陽熱集熱システム1で生成された飽和蒸気を蓄熱放熱装置61に供給する「第1の蒸気供給配管」として機能し、蓄熱側給水配管66は発電システム3の水を蓄熱放熱装置61に供給する「給水配管」として機能する。蓄熱側蒸気供給配管63及び蓄熱側給水配管66には、それぞれ、蓄熱側蒸気止め弁64及び蓄熱側給水止め弁67が設けられている。
蓄熱放熱装置61は、複数(第1番から第N番まで図示されている。ただし、第4番から第N−1番は省略されている。)の蓄熱槽70と、蓄熱側蒸気供給配管63及び蓄熱側給水配管66が接続された1本の入口母管71と、入口母管71から分岐して各蓄熱槽70の入口にそれぞれ接続された複数の分岐入口配管72とを有している。つまり、複数の蓄熱槽70は並列に接続された状態である。各蓄熱槽70は、太陽熱集熱システム1から供給された飽和蒸気(熱媒体)との熱交換により、飽和蒸気の潜熱を蓄熱するものである。また、発電システム3の復水・給水系統から供給された高圧給水(熱媒体)との熱交換により、高圧給水に放熱して高圧給水から気液二相流体を生成するものでもある。各分岐入口配管72には、第1圧力調整弁73及び第1圧力検出器74が下流方向に順に設けられている。第1圧力調整弁73は、詳細は後述するが、太陽熱集熱システム1から供給された飽和蒸気の蓄熱槽70の入口における圧力を制御する「蒸気圧力調整弁」として機能すると共に、発電システム3から供給された水(高圧給水)の蓄熱槽70の入口における圧力を制御する「給水圧力調整弁」としても機能する。
蓄熱放熱システム2は、さらに、蓄熱放熱装置61の各蓄熱槽70の下流側にそれぞれ設置され、蓄熱槽70で生成された気液二相流体を飽和蒸気と飽和水に分離する複数の蓄熱側汽水分離器76と、複数の蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和水の全量を貯留する蓄熱側ドレンタンク77とを備えている。各蓄熱槽70の出口と各蓄熱側汽水分離器76の入口は、汽水分離器入口配管79により接続されている。各汽水分離器入口配管79にはそれぞれ、第2圧力調整弁80及び第2圧力検出器81が下流方向に順に設けられている。第2圧力調整弁80は、詳細は後述するが、蓄熱槽70からの気液二相流体の蓄熱側汽水分離器76の入口における圧力を制御する「汽水分離器入口圧力調整弁」として機能する。
各蓄熱側汽水分離器76の下側出口には、それぞれ、蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和水が流通する飽和水出口配管83の一端が接続されており、それら飽和水出口配管83の他端は1本の飽和水母管84に接続されている。飽和水母管84は、蓄熱側ドレンタンク77の入口側に接続されている。蓄熱側ドレンタンク77の出口側には蓄熱側ドレン配管86の一端が接続されており、蓄熱側ドレン配管86の他端は発電側給水配管54における蓄熱側給水配管66との接続点と高圧給水加熱器41との間に接続されている。蓄熱側ドレン配管86には、蓄熱側循環ポンプ87及び蓄熱側ポンプ出口弁88が下流方向に順に設けられている。
また、各蓄熱側汽水分離器76の上側出口には、それぞれ、蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和蒸気が流通する蒸気出口配管90の一端が接続されており、それら蒸気出口配管90の他端は1本の蒸気母管91に接続されている。蒸気母管91は、第2のタービン蒸気供給配管92と脱気器蒸気供給配管93とに分岐している。第2のタービン蒸気供給配管92は、第1のタービン蒸気供給配管34における第1のタービン蒸気止め弁35と蒸気加減弁36との間に接続されている。第2のタービン蒸気供給配管92には、第2のタービン蒸気止め弁95が設けられている。脱気器蒸気供給配管93は、脱気器40に接続されている。脱気器蒸気供給配管93には、脱気器蒸気止め弁96が設けられている。
以上において、飽和水出口配管83、飽和水母管84、及び蓄熱側ドレン配管86は、蓄熱側汽水分離器76で分離した飽和水を発電システム3の水に合流させる「飽和水供給配管」を構成する。また、蒸気出口配管90、蒸気母管91、及び第2のタービン蒸気供給配管92は、蓄熱側汽水分離器76で分離した飽和蒸気を飽和蒸気タービン31に供給する「第2の蒸気供給配管」を構成する。さらに、蒸気出口配管90、蒸気母管91、及び脱気器蒸気供給配管93は、蓄熱側汽水分離器76で分離した飽和蒸気を脱気器40に供給する「第3の蒸気供給配管」を構成する。
このように、蓄熱放熱システム2の熱媒体の経路は、太陽熱集熱システム1の熱媒体の経路及び発電システム3の熱媒体の経路と接続されており、太陽熱集熱システム1との間で1つの循環経路を構成していると共に、発電システム3との間で1つの循環経路を構成している。
次に、本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱槽の構造を図2及び図3A乃至図3Dを用いて説明する。
図2は図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱放熱装置を示す構成図、図3A乃至図3Dは図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態の一部を構成する蓄熱槽の第1例乃至第4例をそれぞれ示す説明図である。図2中、第3番から第N−1番の蓄熱槽は省略されている。なお、図2及び図3A乃至図3Dにおいて、図1に示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図2において、蓄熱放熱装置61の各蓄熱槽70は、固体蓄熱材で形成された蓄熱部101と、蓄熱部101の内部に配設された複数の伝熱管102と、蓄熱部101の外面を覆い蓄熱部101から外部雰囲気(大気)への放熱を防ぐ断熱部103(図2では図示せず、後述の図3参照)とを有している。各蓄熱槽70は、また、分岐入口配管72に接続される入口ヘッダ104と、入口ヘッダ104から分岐し、複数の伝熱管102の入口端が接続された入口ヘッダ分岐管105と、汽水分離器入口配管79に接続される出口ヘッダ106と、出口ヘッダ106から分岐し、複数の伝熱管102の出口端が接続された出口ヘッダ分岐管107とを有している。各蓄熱槽70の蓄熱部101には、それぞれ、温度計109(図1参照)が設置されている。
蓄熱槽70の蓄熱部101は、例えば図3Aに示すように、コンクリート材により形成されている。蓄熱部101の固体蓄熱材として、安価で経済的なものが求められる。固体蓄熱材として、図3B、図3C、図3Dにそれぞれ示すように、砂、小石、モルタル(砂、小石、セメントの混合物)を用いることも可能である。固体蓄熱材として、システムの建設現地の自然環境条件に応じた最適な材料が選択される。
次に、本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態における太陽熱発電方法を図2、図4乃至図6を用いて説明する。
図4は図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態における発電及び蓄熱の併用運転状態を示す説明図、図5は図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態における直達日射量の変化に対する蓄熱槽の温度変化及び計画発電量の変化を示す説明図、図6は図1に示す本発明の太陽熱発電システムの一実施の形態における放熱発電の運転状態を示す説明図である。図4及び図6中、矢印は熱媒体としての水/水蒸気の流れの方向を、実線は熱媒体が流通する配管を、破線は閉止された配管をそれぞれ示している。また、黒色の弁は閉止された状態を、白色の弁は開放された状態をそれぞれ示している。図5中、横軸hは時間(48時間)を、上図の縦軸Iは直達日射量(DNI)を、中図の縦軸Tは蓄熱放熱システムの各蓄熱槽の温度を、下図の縦軸Pは計画発電量をそれぞれ示している。また、なお、図4乃至図6において、図1乃至図3Dに示す符号と同符号のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
まず、太陽熱の集熱による発電及び蓄熱を行う運転方法を図2、図4及び図5を用いて説明する。
概略すると、図4に示す太陽熱集熱システム1において、発電システム3からの給水(熱媒体)を太陽熱により加熱して飽和蒸気を生成する。太陽熱集熱システム1で生成した飽和蒸気を分流させ、要求発電量に応じて飽和蒸気の一部を発電システム3に、残りの飽和蒸気を蓄熱放熱システム2に供給する。発電システム3において、太陽熱集熱システム1から供給された飽和蒸気により飽和蒸気タービン31が駆動されて発電機32が発電する。飽和蒸気タービン31を駆動して飽和蒸気から生じた復水(熱媒体)を太陽熱集熱システム1に再び供給し、太陽熱集熱システム1、蓄熱放熱システム2、発電システム3に熱媒体(水/水蒸気)を循環させる。一方、蓄熱放熱システム2において、蓄熱槽70は太陽熱集熱システム1から供給された飽和蒸気との熱交換により飽和蒸気の潜熱を回収し、太陽熱を蓄熱する。蓄熱槽70での熱交換により飽和蒸気から生じた飽和水(熱媒体)を発電システム3に戻して太陽熱集熱システム1に再び供給し、太陽熱集熱システム1、蓄熱放熱システム2、発電システム3に熱媒体(水/水蒸気)を循環させる。このように、本太陽熱発電システムにおいては、太陽熱により生成された飽和蒸気の潜熱が飽和蒸気タービン31及び蓄熱槽70で回収されるので、太陽熱により生成された蒸気の潜熱の利用向上を図ることができる。
具体的には、図4において、発電システム3の受熱器給水止め弁55及び第1のタービン蒸気止め弁35を開放しておく。これにより、太陽熱集熱システム1を稼動可能状態にする。また、蓄熱放熱システム2の蓄熱側蒸気止め弁64及び脱気器蒸気止め弁96を開放する共に、蓄熱側給水止め弁67及び第2のタービン蒸気止め弁95を閉止する。これにより、蓄熱放熱システム2の熱媒体(水/水蒸気)の流れを蓄熱運転用に切り換える。
太陽熱集熱システム1の受熱器16には、発電システム3の復水・給水系統の高圧給水(熱媒体)が受熱器給水配管17を介して供給される。この高圧給水は、受熱器16を通過する間に太陽Sの熱エネルギにより加熱され、飽和水と飽和蒸気が混ざり合った流体(気液二相流体)になる。受熱器16を出た気液二相流体は、受熱器出口配管18を介して集熱側汽水分離器12に流下し、そこで飽和水と飽和蒸気に分離される。分離された飽和水は、集熱側ドレンタンク13に一時的に貯留される。集熱側ドレンタンク13内の飽和水は、集熱側循環ポンプ23により昇圧され、集熱側ドレン配管22を介して受熱器給水配管17を流通する高圧給水に合流する。合流する飽和水の流量は、集熱側ポンプ出口弁24により調整される。合流した後の飽和水は、高圧給水と共に受熱器16に再度供給される。一方、集熱側汽水分離器12で分離された飽和蒸気は、集熱側蒸気供給配管20を介して発電システム3及び蓄熱放熱システム2に分流する。
太陽熱集熱システム1で生成された飽和蒸気(熱媒体)の一部は、第1のタービン蒸気供給配管34に分流し、発電システム3に供給される。この飽和蒸気は、蒸気加減弁36を通過して飽和蒸気タービン31に導入され、飽和蒸気タービン31を回転駆動する。飽和蒸気タービン31の回転駆動により発電機32が駆動されて発電する。飽和蒸気タービン31から排出された蒸気(熱媒体)は、復水器38に流入して外部の冷却水より冷却され水に戻る。復水器38の復水(熱媒体)は、復水配管43を介して復水ポンプ47により低圧給水加熱器39に供給され、そこで、飽和蒸気タービン31から第1抽気配管51を介して供給された抽気蒸気により加温される。加温された復水は、脱気器入口配管44を介して脱気器40に供給され、そこで、飽和蒸気タービン31から第2抽気配管52を介して供給された抽気蒸気により加熱され脱気される。脱気された給水(熱媒体)は、給水ポンプ48により昇圧され、脱気器出口配管45を介して高圧給水加熱器41に供給される。給水の流量は、給水ポンプ出口弁49により調整される。高圧給水加熱器41に供給された給水は、そこで加熱され、発電側給水配管54を介して太陽熱集熱システム1の受熱器16に再び供給される。太陽熱集熱システム1から発電システム3に供給される飽和蒸気量は、図5の下図に示す計画発電量に応じて定められる。
他方、図4において、太陽熱集熱システム1で生成された飽和蒸気の残りは、蓄熱側蒸気供給配管63に分流し、蓄熱放熱システム2の蓄熱放熱装置61に供給される。この飽和蒸気は、蓄熱側蒸気供給配管63から入口母管71及び分岐入口配管72を介して蓄熱槽70に導入される。すなわち、図2に示すように、飽和蒸気は入口ヘッダ104から入口ヘッダ分岐管105を介して複数の伝熱管102を流通する。各伝熱管102を流通する飽和蒸気は、蓄熱部101との熱交換により冷却されて気液二相流体(熱媒体)になり、出口ヘッダ分岐管107から出口ヘッダ106を介して流下する。一方、蓄熱部101は、飽和蒸気との熱交換により加熱される。つまり、蓄熱放熱システム2においては、太陽熱により生成された飽和蒸気の潜熱を蓄熱部101で蓄熱(回収)している。このとき、蓄熱部101の温度が温度計109(図4参照)により計測される。
本蓄熱放熱システム2においては、飽和蒸気を、複数の蓄熱槽70に同時に供給せずに、各蓄熱槽70に1つずつ順に供給する。例えば、飽和蒸気を、先ず、第1番蓄熱槽70のみに供給し、第2番蓄熱槽70〜第N番蓄熱槽70にはそれぞれ対応する第1圧力調整弁73を閉止することで供給しないようにする。第1番蓄熱槽70が飽和蒸気との熱交換により定格温度(熱媒体の飽和温度)まで上昇したら、次に、飽和蒸気を第2番蓄熱槽70のみに供給するように切り換える。つまり、第1番蓄熱槽70、第3番蓄熱槽70〜第N番蓄熱槽70に飽和蒸気を供給しないように、それらに対応する第1圧力調整弁73を閉止する。第2番蓄熱槽70が飽和蒸気との熱交換により定格温度まで上昇したら、飽和蒸気を第3番蓄熱槽70のみに供給するように切り換える。以下同様な手順を繰り返すことで、第1番蓄熱槽70〜第N番蓄熱槽70のすべての蓄熱槽70が定格温度まで上昇し、飽和蒸気の潜熱を蓄熱する。
各蓄熱槽70の温度変化は、例えば図5の中図の領域Aに示すようになる。だたし、第4番から第N番の蓄熱槽70の温度変化は省略されている。このとき、各蓄熱槽70の定格温度までの昇温率は、図4に示す第1圧力調整弁73により制御される。具体的には、各蓄熱槽70に流入する飽和蒸気の入口圧力を、対応する第1圧力検出器74が検出しフィードバック制御信号を第1圧力調整弁73に送る。第1圧力調整弁73は、そのフィードバック制御信号に基づき、各蓄熱槽70に供給する飽和蒸気の入口圧力をプログラムされた圧力となるように制御する。飽和蒸気の圧力を制御することで飽和蒸気の流量を調整し、蓄熱槽70の飽和蒸気との熱交換による昇温率を規定値内に抑える。これにより、蓄熱槽70の蓄熱部101(図2参照)の急激な加熱が防止され、例えば、蓄熱部101を形成するコンクリートの亀裂発生を防止することができる。
蓄熱槽70との熱交換により飽和蒸気から生じた気液二相流体は、汽水分離器入口配管79を介して蓄熱側汽水分離器76に流下し、そこで、飽和水と飽和蒸気に分離される。蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和水は、飽和水出口配管83を介して飽和水母管84に流入し、ドレン水として蓄熱側ドレンタンク77に一時的に貯留される。蓄熱側ドレンタンク77内のドレン水は、蓄熱側循環ポンプ87により昇圧され、蓄熱側ドレン配管86を介して発電システム3の発電側給水配管54を流通する高圧給水と合流して太陽熱集熱システム1の受熱器16に戻る。高圧給水に合流するドレン水の流量は、蓄熱側ポンプ出口弁88により調整される。一方、蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和蒸気は、蒸気出口配管90を介して蒸気母管91に流入し、脱気器蒸気供給配管93を介して発電システム3の脱気器40に供給される。この飽和蒸気は、そこで、飽和蒸気タービン31の抽気蒸気と共に復水の加熱脱気用に利用される。
蓄熱槽70から蓄熱側汽水分離器76に気液二相流体が流下する際、第2圧力調整弁80により蓄熱側汽水分離器76の入口圧力を制御することで、蓄熱側汽水分離器76の分離性能を確保する共に、蓄熱側汽水分離器76と蓄熱側ドレンタンク77との間の差圧を確保する。具体的には、各蓄熱側汽水分離器76に流入する気液二相流体の入口圧力を、対応する第2圧力検出器81が検出しフィードバック制御信号を第2圧力調整弁80に送る。第2圧力調整弁80は、そのフィードバック制御信号に基づき、各蓄熱側汽水分離器76に供給する気液二相流体の圧力を制御する。これにより、蓄熱側汽水分離器76内に流入する気液二相流体の圧力が所定以上に維持されるので、この気液二相流体を安定的に飽和蒸気と飽和水に分離することができる。また、蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和水が飽和水出口配管83及び飽和水母管84を流通する際の圧力損失を考慮して第2圧力調整弁80に絞り差圧を持たせておけば、安定的に蓄熱側ドレンタンク77に飽和ドレンを流下させることができる。なお、各蓄熱側汽水分離器76から蓄熱側ドレンタンク77までの配管(飽和水出口配管83及び飽和水母管84)の長さがそれぞれ異なるので、それらを流通する飽和水の圧力損失も異なる。したがって、各第2圧力調整弁80の制御圧力を配管の長さの相違を加味してそれぞれ異なる値に設定する必要がある。
このように、本太陽熱発電システムにおいては、太陽熱により生成された飽和蒸気で飽和蒸気タービン31を駆動して発電すると共に、飽和蒸気の潜熱を蓄熱槽70に蓄熱するので、太陽熱により生成された蒸気の潜熱の利用向上を図ることができる。
また、本太陽熱発電システムにおいては、飽和蒸気を用いた発電及び蓄熱を行うので、過熱蒸気を生成する大規模な太陽熱集熱システムを必要としない。したがって、過熱蒸気を生成する太陽熱集熱システムよりも簡素化な構成の太陽熱集熱システムを構築することができ、その結果、コストを低減することができる。
さらに、本太陽熱発電システムの蓄熱放熱システム2においては、固体蓄熱材で形成された蓄熱槽70を用いているので、蓄熱媒体として溶融塩を用いる蓄熱放熱システムよりも蓄熱温度の下限が低いので、飽和蒸気の潜熱を容易に蓄熱することができる。一方、流動性を確保する必要がある溶融塩を用いた蓄熱放熱システムは、その蓄熱媒体の凝固温度に近い潜熱温度を持つ熱媒体の熱エネルギを蓄熱することは困難である。
なお、固体蓄熱材で形成された蓄熱槽70に熱媒体を供給して蓄熱を行う本蓄熱放熱システム2とは異なり、溶融塩を熱媒体と同時に蓄熱材として用いる蓄熱システムでは、大型の低温と高温蓄熱タンクと、タンク間を移送するポンプが必要となり経済性が損なわれる。一方、本蓄熱放熱システム2では、これらの溶融塩特有の設備が不要となり、経済的となる。
次に、夜間や雨天等の太陽熱を集熱することができない状況において、蓄熱放熱システムの放熱により発電を行う運転方法を図2、図5及び図6を用いて説明する。
概略すると、必要な日射量を得られず太陽熱を集熱することができない場合(例えば、図5の上図の18h〜30hまでの時間の場合)、図6に示す太陽熱集熱システム1で蒸気を生成することができないので、蓄熱放熱システム2の太陽熱を予め蓄えていた高温の蓄熱槽70に発電システム3の給水(熱媒体)を供給し、蓄熱槽70の放熱により給水から飽和蒸気を生成する。蓄熱放熱システム2で生成した飽和蒸気で発電システム3の飽和蒸気タービン31を駆動させることにより発電する。飽和蒸気タービン31の駆動により飽和蒸気から生じた復水は、再び蓄熱槽70に供給される。このように、本太陽熱発電システムにおいては、太陽熱集熱システム1で蒸気を生成できない場合でも、蓄熱放熱システム2の蓄熱槽70に予め蓄えていた太陽熱を放出することで生成した飽和蒸気により飽和蒸気タービン31を駆動して発電することができるので、蒸気の潜熱の利用向上を図ることができる。
具体的には、図6において、発電システム3の受熱器給水止め弁55及び第1のタービン蒸気止め弁35を閉止する。これにより、太陽熱集熱システム1を停止状態にする。また、蓄熱放熱システム2の蓄熱側蒸気止め弁64及び脱気器蒸気止め弁96を閉止する共に、蓄熱側給水止め弁67及び第2のタービン蒸気止め弁95を開放する。これにより、蓄熱放熱システム2の熱媒体の流れを放熱用に切り換える。
発電システム3の高圧給水加熱器41を出た高圧給水(熱媒体)は、蓄熱放熱システム2の蓄熱側給水配管66を介して蓄熱放熱装置61に供給される。この高圧給水は、蓄熱側給水配管66から入口母管71及び分岐入口配管72を介して蓄熱槽70に導入される。すなわち、図2に示すように、高圧給水は入口ヘッダ104から入口ヘッダ分岐管105を介して複数の伝熱管102を流通する。各伝熱管102を流通する高圧給水は、高温の蓄熱部101との熱交換により加熱されて気液二相流体(熱媒体)となり、出口ヘッダ分岐管107から出口ヘッダ106を介して流下する。一方、蓄熱部101は、高圧給水との熱交換により放熱して冷却される。つまり、蓄熱放熱システム2においては、蓄熱部101の予め蓄えていた太陽熱により飽和蒸気を含む気液二相流体を生成する。このとき、蓄熱部101の温度は、温度計109(図6参照)により計測される。
本蓄熱放熱システム2においては、高圧給水を、蓄熱運転時と同様に、各蓄熱槽70に1つずつ順に供給する。例えば、高圧給水を、先ず、蓄熱されている第1番蓄熱槽70のみに供給し、第2番蓄熱槽70〜第N番蓄熱槽70にはそれぞれ対応する第1圧力調整弁73を閉止することで供給しないようにする。第1番蓄熱槽70が高圧給水との熱交換により所定の温度まで降下すると、次に、蓄熱されている第2番蓄熱槽70のみに高圧給水を供給するように切り換える。つまり、第1番蓄熱槽70、第3番蓄熱槽70〜第N番蓄熱槽70に対応する第1圧力調整弁73を閉止する。その後、第2番蓄熱槽70が高圧給水との熱交換により上記所定の温度まで降下したら、高圧給水を第3番蓄熱槽70のみに供給するように切り換える。以下同様な手順を繰り返すことで、第1番蓄熱槽70〜第N番蓄熱槽70のすべての蓄熱槽70が所定の温度まで降下し、すべての蓄熱槽70の放熱が終了する。
各蓄熱槽70の温度変化は、例えば図5の中図の領域Bに示すようになる。だたし、第4番から第N−1番の蓄熱槽70の温度変化は省略されている。このとき、各蓄熱槽70の所定の温度までの降温率は、図6に示す第1圧力調整弁73により制御される。具体的には、各蓄熱槽70に流入する高圧給水の入口圧力を、対応する第1圧力検出器74により検出しフィードバック制御信号を第1圧力調整弁73に送る。第1圧力調整弁73は、そのフィードバック制御信号に基づき、各蓄熱槽70に供給する高圧給水の入口圧力をプログラムされた圧力となるように制御する。高圧給水の圧力を制御することで高圧給水の流量を調整し、蓄熱槽70の高圧給水との熱交換による降温率を規定値内に抑える。これにより、蓄熱槽70の蓄熱部101(図2参照)の急激な冷却が防止され、例えば、蓄熱部101を形成するコンクリートの亀裂発生を防止することができる。
蓄熱槽70の放熱により高圧給水から生じた気液二相流体は、汽水分離器入口配管79を介して蓄熱側汽水分離器76に流下し、そこで、飽和水と飽和蒸気に分離される。蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和蒸気は、蒸気出口配管90を介して蒸気母管91に流入し、第2のタービン蒸気供給配管92を介して発電システム3に供給される。
発電システム3に供給された飽和蒸気(熱媒体)は、蒸気加減弁36を通過して、飽和蒸気タービン31を回転駆動する。飽和蒸気タービン31の回転駆動により発電機32が駆動されて発電する。飽和蒸気タービン31から排出された蒸気の発電システム3における流れは、上述した太陽熱による発電の場合と同様である。すなわち、飽和蒸気タービン31から排出された蒸気は、復水器38で水に戻り、低圧給水加熱器39に供給されて加温される。加温された復水は、脱気器40に供給されて加熱・脱気された後、高圧給水加熱器41に供給される。
一方、蓄熱側汽水分離器76で分離された飽和水は、飽和水出口配管83を介して飽和水母管84に流入し、ドレン水として蓄熱側ドレンタンク77に一時的に貯留される。蓄熱側ドレンタンク77内のドレン水は、蓄熱側循環ポンプ87により昇圧され、蓄熱側ドレン配管86を介して発電システム3の発電側給水配管54を流通する高圧給水と合流する。高圧給水に合流するドレン水の流量は、蓄熱側ポンプ出口弁88により調整される。合流した発電システム3の高圧給水及び蓄熱放熱システム2のドレン水は、蓄熱側給水配管66を介して蓄熱放熱装置61に再度供給されて循環する。
蓄熱槽70から蓄熱側汽水分離器76に気液二相流体が流下する際、蓄熱運転時と同様に、第2圧力調整弁80により蓄熱側汽水分離器76の入口圧力を制御することで、蓄熱側汽水分離器76の分離性能を確保する共に、蓄熱側汽水分離器76と蓄熱側ドレンタンク77との間の差圧を確保する。具体的な態様も蓄熱運転時と同様であり、第2圧力調整弁80は、第2圧力検出器81からのフィードバック制御信号に基づき、各蓄熱側汽水分離器76に供給する気液二相流体の圧力を制御する。
このように、本太陽熱発電システムにおいては、太陽熱を予め蓄えていた蓄熱槽70の放熱により生成した飽和蒸気で飽和蒸気タービン31を駆動して発電するので、蒸気の潜熱の利用向上を図ることができる。
また、本太陽熱発電システムにおいては、太陽熱集熱システム1、発電システム3、蓄熱放熱システム2の熱媒体を共通としているので、各システム1、2、3の熱媒体がそれぞれ異なる太陽熱発電システムよりも、システム構成を簡素化することができる。
上述したように、本発明の太陽熱発電システム及び太陽熱発電方法の一実施の形態によれば、太陽熱により生成された飽和蒸気の一部で飽和蒸気タービン31を駆動することにより発電すると共に、太陽熱により生成された残りの飽和蒸気の潜熱を固体蓄熱材で形成された蓄熱部101を有する蓄熱槽70に蓄熱することができる。さらに、夜間等の太陽熱を集熱できない場合には、太陽熱を予め蓄えた蓄熱槽70の放熱により水から気液二相流体を生成し、この気液二相流体を蓄熱側汽水分離器76により分離して得られた飽和蒸気で飽和蒸気タービン31を駆動することにより発電することができる。したがって、太陽熱により生成された蒸気の潜熱の利用向上を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、蓄熱放熱装置61の第1圧力調整弁(蒸気圧力調整弁)73により、太陽熱集熱システム1から供給された飽和蒸気の蓄熱槽70の入口における圧力を制御するので、飽和蒸気の蓄熱槽70への流量が調整され、蓄熱槽70の昇温率を規定値内に抑えることができる。これにより、例えば、コンクリートで形成された蓄熱槽70の蓄熱部101の亀裂発生や伝熱管102とコンクリートの熱膨張率差による伝熱不良が防止される。
さらに、本実施の形態によれば、蓄熱放熱装置61の第1圧力調整弁(給水圧力調整弁)73により、発電システム3から供給された水の蓄熱槽70の入口における圧力を制御するので、給水の蓄熱槽70への流量が調整され、蓄熱槽70の降温率を規定値内に抑えることができる。これにより、例えば、コンクリートで形成された蓄熱槽70の蓄熱部101の亀裂発生や伝熱管102とコンクリートの熱膨張率差による伝熱不良が防止される。
加えて、本実施の形態によれば、太陽熱集熱システム1から供給された飽和蒸気及び発電システム3から供給された水の両方の圧力を蓄熱放熱装置61の第1圧力調整弁73により制御するので、システム構成の簡素化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、第2圧力調整弁(汽水分離器入口圧力調整弁)80により、蓄熱槽70で生じた気液二相流体の蓄熱側汽水分離器76の入口における圧力を制御するので、蓄熱側汽水分離器76に流入する気液二相流体の圧力が所定以上に維持され、蓄熱側汽水分離器76の分離性能を確保することができる。
さらに、本実施の形態によれば、蓄熱運転の際に蓄熱側汽水分離器76で分離した余剰の飽和蒸気を「第3の蒸気供給配管(蒸気出口配管90、蒸気母管91、脱気器蒸気供給配管93)」を介して発電システム3の脱気器40に供給するので、余剰の飽和蒸気を発電システム3の復水の脱気に利用できる。つまり、蒸気の潜熱の更なる利用向上を図ることができる。
加えて、本実施の形態によれば、蓄熱運転又は放熱運転の際に蓄熱側汽水分離器76で分離した余剰の飽和水を「飽和水供給配管(飽和水出口配管83、飽和水母管84、蓄熱側ドレン配管86)」を介して発電システム3の給水に合流させるので、余剰の飽和水の熱を再利用することができる。
また、本実施の形態によれば、並列に接続された複数の蓄熱槽70に対して、各蓄熱槽70が所定の温度に到達するまで飽和蒸気又は水の供給を1つずつ順に行うので、飽和蒸気又は水の蓄熱槽70への供給流量の調整が複数の蓄熱槽70に同時供給する場合よりも容易である。それに対して、複数の蓄熱槽70に同時供給する場合には、各蓄熱槽70に供給される飽和蒸気又は水の圧力損失が各配管の長さ等によりそれぞれ異なるので、各蓄熱槽70への供給流量を略同等に調整することは難しく、各蓄熱槽70の昇温率又は降温率が異なる虞がある。
[その他の実施形態]
なお、上述した一実施の形態においては、太陽熱集熱装置として、タワー型を採用した例を示したが、トラフ型やフレネル型の採用も可能である。
また、上述した一実施の形態においては、飽和蒸気タービン31を1系統のみ用いた発電システム3の例を示したが、蓄熱時間や発電機32の容量に応じて複数系統の飽和蒸気タービンを有する発電システムを用いることも可能である。
なお、上述した一実施の形態においては、各蓄熱槽70に1つずつ順に飽和蒸気又は水を供給して蓄熱放熱装置61による蓄熱又は放熱を行う方法を示したが、複数の蓄熱槽70に同時に飽和蒸気又は水を供給して蓄熱放熱装置61による蓄熱又は放熱を行う方法も可能である。また、複数の蓄熱槽70を複数の群に分け、群ごとに飽和蒸気又は水を供給して蓄熱又は放熱を行う方法も可能である。
また、上述した一実施の形態においては、太陽熱集熱システム1からの飽和蒸気及び発電システム3からの水の両方の圧力を、1つの第1圧力調整弁73により制御する構成の例を示したが、太陽熱集熱システム1からの飽和蒸気の圧力と発電システム3からの水の圧力とを、別個の圧力調整弁により制御する構成も可能である。
なお、上述した一実施の形態においては、蓄熱放熱システム2の蓄熱放熱装置61が複数の蓄熱槽70を備えた構成の例を示したが、蓄熱放熱装置61は必要な蓄熱量に応じて1つの蓄熱槽70のみで構成することも可能である。
また、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記した実施形態は本発明をわかり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1…太陽熱集熱システム、2…蓄熱放熱システム、3…発電システム、31…飽和蒸気タービン、40…脱気器、61…蓄熱放熱装置、63…蓄熱側蒸気供給配管(第1の蒸気供給配管)、66…蓄熱側給水配管(給水配管)、70…蓄熱槽、73…第1圧力調整弁(蒸気圧力調整弁;給水圧力調整弁)、76…蓄熱側汽水分離器(汽水分離器)、80…第2圧力調整弁(汽水分離器入口圧力調整弁)、83…飽和水出口配管(飽和水供給配管)、84…飽和水母管(飽和水供給配管)、86…蓄熱側ドレン配管(飽和水供給配管)、90…蒸気出口配管(第2の蒸気供給配管;第3の蒸気供給配管)、91…蒸気母管(第2の蒸気供給配管;第3の蒸気供給配管)、92…第2のタービン蒸気供給配管(第2の蒸気供給配管)、93…脱気器蒸気供給配管(第3の蒸気供給配管)、101…蓄熱部

Claims (15)

  1. 太陽熱を集熱して熱媒体としての水から飽和蒸気を生成する太陽熱集熱システムと、
    前記太陽熱集熱システムで生成された熱媒体としての飽和蒸気により駆動可能な飽和蒸気タービンを有し、前記飽和蒸気タービンの駆動により発電する発電システムと、
    前記太陽熱集熱システムで生成された熱媒体としての飽和蒸気及び前記発電システムの熱媒体としての水を導入可能な蓄熱放熱システムとを備え、
    前記蓄熱放熱システムは、
    固体蓄熱材で形成された蓄熱部を有する蓄熱槽を少なくとも1つ含み、前記太陽熱集熱システムで生成された飽和蒸気又は前記発電システムからの水との熱交換を行う蓄熱放熱装置と、
    前記太陽熱集熱システムで生成された飽和蒸気を前記蓄熱放熱装置に供給する第1の蒸気供給配管と、
    前記発電システムの水を前記蓄熱放熱装置に供給する給水配管と、
    前記蓄熱放熱装置の下流側に設置され、前記蓄熱放熱装置と飽和蒸気又は水との熱交換により生成された気液二相流体を飽和蒸気と飽和水とに分離する汽水分離器と、
    前記汽水分離器で分離した飽和蒸気を前記飽和蒸気タービンに供給する第2の蒸気供給配管とを備える
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  2. 請求項1に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記蓄熱放熱装置は、前記太陽熱集熱システムから供給された飽和蒸気の前記蓄熱槽の入口における圧力を制御する蒸気圧力調整弁を更に含む
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  3. 請求項2に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記蓄熱放熱装置は、前記発電システムから供給された水の前記蓄熱槽の入口における圧力を制御する給水圧力調整弁を更に含む
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  4. 請求項3に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記給水圧力調整弁は、前記蒸気圧力調整弁を兼ねる
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記蓄熱放熱システムは、前記蓄熱槽からの気液二相流体の前記汽水分離器の入口における圧力を制御する汽水分離器入口圧力調整弁を更に備える
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記発電システムは、前記飽和蒸気タービンの駆動により生じた熱媒体としての水を脱気する脱気器を更に有し、
    前記蓄熱放熱システムは、前記汽水分離器で分離した飽和蒸気を前記脱気器に供給する第3の蒸気供給配管を更に備える
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記蓄熱放熱システムは、前記汽水分離器で分離した飽和水を前記発電システムの熱媒体としての水に合流させる飽和水供給配管を更に備える
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  8. 請求項1に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記蓄熱放熱装置は、並列に接続された複数の蓄熱槽を含んでいる
    ことを特徴とする太陽熱発電システム。
  9. 太陽熱を集熱して熱媒体としての水から飽和蒸気を生成し、
    太陽熱により生成された飽和蒸気の一部で飽和蒸気タービンを駆動することにより発電し、
    固体蓄熱材で形成された蓄熱部を有する蓄熱槽を少なくとも1つ含む蓄熱放熱装置に太陽熱により生成された飽和蒸気の残りを供給することで、前記蓄熱槽と飽和蒸気との熱交換を行い、
    太陽熱を集熱することができない場合には、
    予め蓄熱していた前記蓄熱槽に熱媒体としての水を供給することで、前記蓄熱槽と水との熱交換を行い、
    前記蓄熱槽との熱交換により水から生じた気液二相流体を汽水分離器により飽和蒸気と飽和水とに分離し、
    前記汽水分離器で分離した飽和蒸気で前記飽和蒸気タービンを駆動することにより発電する
    ことを特徴とする太陽熱発電方法。
  10. 請求項9に記載の太陽熱発電方法において、
    前記蓄熱槽の入口における飽和蒸気の圧力を蒸気圧力調整弁により制御する
    ことを特徴とする太陽熱発電方法。
  11. 請求項10に記載の太陽熱発電方法において、
    前記蓄熱槽の入口における水の圧力を給水圧力調整弁により制御する
    ことを特徴とする太陽熱発電方法。
  12. 請求項11に記載の太陽熱発電方法において、
    前記給水圧力調整弁は、前記蒸気圧力調整弁を兼ねており、前記蓄熱槽に供給される飽和蒸気及び水の両方の圧力を制御する
    ことを特徴とする太陽熱発電方法。
  13. 請求項9乃至12のいずれか1項に記載の太陽熱発電方法において、
    前記汽水分離器の入口における気液二相流体の圧力を汽水分離器入口圧力調整弁により制御する
    ことを特徴とする太陽熱発電方法。
  14. 請求項9乃至12のいずれか1項に記載の太陽熱発電方法において、
    前記飽和蒸気タービンの駆動により飽和蒸気から生じた水を脱気器に供給し、
    前記蓄熱槽との熱交換により飽和蒸気から生じた気液二相流体を前記汽水分離器により飽和蒸気と飽和水とに分離し、
    前記汽水分離器で分離した飽和蒸気を前記脱気器に供給する
    ことを特徴とする太陽熱発電方法。
  15. 請求項9に記載の太陽熱発電方法において、
    前記蓄熱放熱装置は、並列に接続された複数の蓄熱槽を含んでおり、
    前記複数の蓄熱槽への飽和蒸気又は水の供給は、各蓄熱槽が所定の温度に到達するまで1つずつ順に行われる
    ことを特徴とする太陽熱発電方法。
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