JP6923667B2 - 太陽熱発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、太陽熱を利用して発電する太陽熱発電システムに関する。
従来より、日中に太陽光を利用して蒸気を発生させ、その蒸気の一部の熱を蓄熱装置で蓄えておき、夜間または曇天時に蓄熱装置に蓄えられた熱を放熱して水から蒸気を生成し、その蒸気で蒸気タービンを回して発電する蓄熱式の太陽熱発電プラントが公知である。
例えば特許文献1には、第2の集熱器(過熱器、高温集熱装置とも呼ばれる)1108からの蒸気の熱を蓄熱システム912に溜め、水に相変化させてからポンプ1112、ポンプ1110で昇圧し、第1の集熱器(蒸発器、低温集熱装置とも呼ばれる)1102を含む循環ラインに戻す蓄熱式の太陽熱発電システムの構成が記載されている(図12参照)。特許文献1に記載の太陽熱発電システムでは、第2の集熱器1108からの蒸気が高温蓄熱装置1116、低温蓄熱装置1120を順次流れる過程で、水に相変化する前に気液二相流となる。
これについて、図を用いてより詳細に説明する。図12は、特許文献1に記載された従来技術に係る太陽熱発電システムの構成図、図13は、図12に示す蓄熱システムの管内流体温度を示す図である。図12において、Aは蓄熱システム912の入口側の所定位置、A’は蓄熱システム912の出口側の所定位置、Bは高温蓄熱装置1116の入口、B’は高温蓄熱装置1116の出口、Cは低温蓄熱装置1120の入口、C’は低温蓄熱装置1120の出口である。図13の横軸に示すA,B,C等は、図12のA,B,C等の位置と対応しており、図13中の点線は飽和温度、実線は管内流体温度を示している。なお、図13において、機器を繋ぐ配管の圧力損失は無視している。
図13に示すように、位置A〜位置Cまでの間は、管内流体温度が飽和温度を上回っており、管内流体が蒸気であることが分かる。位置Cからやや位置A’側の位置では、管内流体温度が飽和温度に等しくなり、概ね位置C〜位置C’間では管内流体温度と飽和温度とが等しい状態である。これは、低温蓄熱装置1120の内部では水と蒸気が混在した気液二相流(水−蒸気二相流体)の状態となることを示している。位置C’〜位置A’では、管内流体温度が飽和温度より下回っているため、低温蓄熱装置1120の出口以降では管内を流れる流体は水である。このように、特許文献1では、蓄熱システム912を流れる流体が相変化する過程で気液二相流の状態となるため、蓄熱システム912を設計する際に、気液二相流を考慮しなければならない。
米国特許出願公開第2013/0307273号明細書
しかしながら、気液二相流は単相流に比べて伝熱流動特性が複雑であることが知られており、蓄熱装置(蓄熱システム)を設計する際においても、気液二相流の挙動を予測する必要があるために設計が難しくなるという課題がある。
さらに、特許文献1に記載の太陽熱発電システムでは、高温蓄熱装置及び低温蓄熱装置が直列に接続されていることから、蓄熱量は第2の集熱器(過熱器)からの蒸気の流量に依存してしまい、高温蓄熱装置及び低温蓄熱装置の蓄熱量を個別に調整できないという課題がある。
そこで、本発明は、高温蓄熱装置及び低温蓄熱装置を流れる流体が気液二相流になることを防止すると共に、高温蓄熱装置及び低温蓄熱装置の蓄熱量を個別に調整できる太陽熱発電システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る太陽熱発電システムの一態様は、水を太陽光の熱で加熱して水−蒸気二相流体を生成する低温集熱装置と、前記低温集熱装置で生成された水−蒸気二相流体を水と蒸気とに分離する汽水分離装置と、前記汽水分離装置と前記低温集熱装置とを接続し、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温集熱装置に供給する第1熱水ラインと、前記第1熱水ラインに設けられ、前記汽水分離装置で分離された水との熱交換により得られた熱を蓄える低温蓄熱装置と、前記汽水分離装置で分離された蒸気を太陽光の熱で加熱して過熱蒸気を生成する高温集熱装置と、蒸気タービンと、前記高温集熱装置と前記蒸気タービンとを接続し、前記高温集熱装置で生成された過熱蒸気を前記蒸気タービンに供給する第1主蒸気ラインと、前記第1主蒸気ラインから分岐して前記第1主蒸気ラインと合流する第2主蒸気ラインと、前記第2主蒸気ラインに設けられ、前記高温集熱装置で生成された過熱蒸気との熱交換により得られた熱を蓄える高温蓄熱装置と、前記低温蓄熱装置の出口側と前記汽水分離装置の水−蒸気二相流体入口側とを前記低温集熱装置をバイパスして接続する低温バイパスラインと、前記汽水分離装置の蒸気出口側と前記高温蓄熱装置の入口側とを前記高温集熱装置をバイパスして接続する高温バイパスラインと、を備える。
本発明に係る太陽熱発電システムよれば、高温蓄熱装置及び低温蓄熱装置を流れる流体が気液二相流になることを防止でき、かつ、高温蓄熱装置及び低温蓄熱装置の蓄熱量を個別に調整できる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施形態に係る太陽熱発電システムの構成図である。 第1実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。 第1実施形態に係る太陽熱発電プラントの放熱運転モードの動作説明図である。 高温蓄熱装置の管内流体温度を示す図である。 循環ポンプ及び低温蓄熱装置の管内流体温度を示す図である。 第2実施形態に係る太陽熱発電プラントの構成図である。 第2実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。 第3実施形態に係る太陽熱発電プラントの構成図である。 第3実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。 第4実施形態に係る太陽熱発電プラントの構成図である。 第4実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。 高温蓄熱装置の管内流体温度を示す図である。 循環ポンプ、第2熱交換器及び低温蓄熱装置の管内流体温度を示す図である。 従来技術に係る太陽熱発電システムの構成図である。 図12に示す蓄熱システムの管内流体温度を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図を参照して説明する。
「第1実施形態」
以下、内部流体を太陽光の熱で加熱する集熱装置(加熱装置)として、低温集熱装置、高温集熱装置の2つを備えるシステム構成について述べる。なお、低温集熱装置は、ボイラにおける蒸発器に相当し、水を太陽光の熱で加熱して水−蒸気二相流体を生成するものである。高温集熱装置は、ボイラにおける過熱器に相当し、後述の汽水分離装置2で分離された蒸気を太陽光の熱で加熱して過熱蒸気を生成するものである。
図1は本発明の第1実施形態に係る太陽熱発電システムの構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係る太陽熱発電システムは、水を太陽光の熱で加熱して水−蒸気二相流体を生成する低温集熱装置1と、低温集熱装置1で生成された水−蒸気二相流体を水と蒸気とに分離する蒸気ドラム等で構成される汽水分離装置2と、汽水分離装置2で分離された水との熱交換により得られた熱を蓄える低温蓄熱装置4と、汽水分離装置2で分離された蒸気を太陽光の熱で加熱して過熱蒸気を生成する高温集熱装置3と、供給される過熱蒸気で駆動する蒸気タービン6と、高温集熱装置3で生成された過熱蒸気との熱交換により得られた熱を蓄える高温蓄熱装置5と、を主に備えている。
さらに図1に示す太陽熱発電システムは、汽水分離装置2に給水ラインL1を介して水を供給する給水ポンプ17と、給水ポンプ17の上流側に設けられ、給水ポンプ17に供給する水を加熱する給水加熱器8と、蒸気タービン6と給水加熱器8とを接続する復水ラインL10に設けられ、蒸気タービン6から排出された蒸気を水に戻す復水器7と、汽水分離装置2で分離された水を昇圧して低温集熱装置1及び低温蓄熱装置4に供給する循環ポンプ15と、低温蓄熱装置4を流れた水を低温集熱装置1に昇圧して送り出すポンプ16と、を備えている。なお、符号21〜30は三方弁である。
汽水分離装置2の水出口と低温集熱装置1の入口とは第1熱水ラインL2により接続され、この第1熱水ラインL2に、循環ポンプ15、低温蓄熱装置4、及びポンプ16が設けられている。また、汽水分離装置2の蒸気入口と低温集熱装置1の出口とは水−蒸気ラインL4により接続されている。さらに、第1熱水ラインL2のうち循環ポンプ15の出口と低温蓄熱装置4の入口との間の位置にある三方弁21から分岐し、汽水分離装置2で分離された水を低温蓄熱装置4をバイパスして低温集熱装置1に三方弁23を介して直接供給する第2熱水ラインL3と、低温蓄熱装置4の出口側にある三方弁22と汽水分離装置2の水−蒸気二相流体入口側にある三方弁24とを、低温集熱装置1をバイパスして接続する低温バイパスラインL5とが設けられている。
汽水分離装置2の蒸気出口と高温集熱装置3の入口とは飽和蒸気ラインL6により接続され、高温集熱装置3の出口と蒸気タービン6とは第1主蒸気ラインL7により接続されている。また、第1主蒸気ラインL7に設けられた三方弁26にて第1主蒸気ラインL7から分岐し、第1主蒸気ラインL7に設けられた三方弁29にて再び第1主蒸気ラインL7に合流する第2主蒸気ラインL8に、高温蓄熱装置5が設けられている。さらに、汽水分離装置2の蒸気出口側にある三方弁25と高温蓄熱装置5の入口側にある三方弁27とを、高温集熱装置3をバイパスして接続する高温バイパスラインL9が設けられている。
また、蒸気タービン6の抽気側と給水加熱器8とを接続する抽気ラインL11と、高温蓄熱装置5の出口側にある三方弁28と抽気ラインL11に設けられた三方弁30とを接続する第1蒸気戻りラインL12と、が設けられている。
なお、三方弁21〜30は、コントローラ50と図示しない電気配線により接続されており、コントローラ50からの指令により後述する蓄熱運転モードと放熱運転モードとによる運転が実行される。蓄熱運転モードと放熱運転モードとの切り換えは、コントローラ50に設けられた切換スイッチ51の手動操作により行われる構成とすることができる。勿論、図示しない温度センサ、圧力センサ等からの出力信号に基づいて自動的に運転モードが切り換わる構成としても良い。
ここで、本実施形態において、低温集熱装置1及び高温集熱装置3の一例を挙げるならば、低温集熱装置1は、樋状に延びた集光ミラーの内周曲面の上方に伝熱管を配置し、太陽光を集光ミラーで伝熱管に集光することにより、伝熱管内を流通する水を加熱して水−蒸気二相流体を生成するトラフ式の熱交換器、または略平面状の集光ミラーを多数並べて、その集光ミラー群の上方に伝熱管を配置し、太陽光を集光ミラー群で伝熱管に集光することにより、伝熱管内を流通する水を加熱して水−蒸気二相流体を生成するフレネル式の熱交換器で構成される。
高温集熱装置3は、例えば、所定の高さを有するタワーの上に伝熱管パネルを設置して、多数の集光ミラーを地上に設置して、太陽光を集光ミラー群でタワー上の伝熱管パネルに集光することにより、伝熱管内を流通する蒸気を加熱して過熱蒸気を生成するタワー式の熱交換器で構成される。
また、本実施形態において、低温蓄熱装置4及び高温蓄熱装置5に用いられる蓄熱媒体としては、例えば硝酸カリウムや硝酸ナトリウムなどの硝酸塩系の溶融塩が好ましいが、コンクリート等の固体でもよく、それぞれ使用温度に適合するものであれば種類を問わない。
次に、本実施形態に係る太陽熱発電システムの運転モードについて説明する。本実施形態では、蓄熱運転モードと放熱運転モードとを備えている。
(蓄熱運転モード)
図2は、第1実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。なお、図2において流体が流れるラインを太線で示し、ライン上の矢印は流体の流れる向きを示している。
図2に示すように、給水ポンプ17から汽水分離装置2に供給された水あるいは汽水分離装置2で分離された水は、循環ポンプ15により昇圧され、第1熱水ラインL2を流れて低温蓄熱装置4に送られる。低温蓄熱装置4に供給された水(熱水)は、低温蓄熱装置4内の蓄熱媒体と熱交換して蓄熱媒体に放熱した後、ポンプ16にて低温蓄熱装置4での圧力損失分を補ったうえで、低温集熱装置1に送られる。また、第1熱水ラインL2を流れる水の一部は、低温蓄熱装置4の手前で分流して第2熱水ラインL3を介して低温集熱装置1に送られる。
低温集熱装置1では太陽熱によって水を加熱し、水−蒸気二相流体を生成する。生成された水−蒸気二相流体は、水−蒸気ラインL4を流れて汽水分離装置2に導入され、汽水分離装置2にて水−蒸気二相流体は水と飽和蒸気に分離される。汽水分離装置2にて分離された飽和蒸気は、飽和蒸気ラインL6を介して高温集熱装置3に導入される。一方、汽水分離装置2にて分離された水は、汽水分離装置2中の水温を上昇させる。この水温上昇分の熱が低温蓄熱装置4に蓄えられる。すなわち、汽水分離装置2→低温蓄熱装置4→低温集熱装置1→汽水分離装置2を水が循環することで、低温集熱装置1にて加熱された水の熱が低温蓄熱装置4にて蓄えられる。
汽水分離装置2から高温集熱装置3に送られた飽和蒸気は、太陽熱でさらに加熱され、過熱蒸気となる。高温集熱装置3で生成された過熱蒸気は第1主蒸気ラインL7を流れて蒸気タービン6に供給され、蒸気タービン6が駆動される。蒸気タービン6が駆動されることで図示しない発電機が発電する。
また、高温集熱装置3で生成された過熱蒸気の一部は高温蓄熱装置5に送られ、高温蓄熱装置5内の蓄熱媒体と熱交換されることで、高温蓄熱装置5に熱が蓄えられる。高温蓄熱装置5にて熱交換後の過熱蒸気は、第2主蒸気ラインL8から第1蒸気戻りラインL12を経て、抽気ライン11に合流した後、給水加熱器8に導入される。給水加熱器8では、復水ラインL10を流れてきた水と抽気ラインL11を流れてきた抽気蒸気との間で熱交換して、給水ポンプ17に供給する水を加熱する。
(放熱運転モード)
図3は、第1実施形態に係る太陽熱発電プラントの放熱運転モードの動作説明図である。なお、図3において流体が流れるラインを太線で示し、ライン上の矢印は流体の流れる向きを示している。
図3に示すように、給水ポンプ17から汽水分離装置2に供給された水あるいは汽水分離装置2で分離された水は、循環ポンプ15により昇圧され、第1熱水ラインL2を流れて低温蓄熱装置4に送られる。低温蓄熱装置4に供給された水は、低温蓄熱装置4内の蓄熱媒体により加熱されて水−蒸気二相流体となり、低温バイパスラインL5を経由して汽水分離装置2に導入される。
汽水分離装置2にて分離された飽和蒸気は、高温バイパスラインL9を経由して高温蓄熱装置5に送られる。高温蓄熱装置5に供給された飽和蒸気は、高温蓄熱装置5内の蓄熱媒体により加熱されて、過熱蒸気となり、第2主蒸気ラインL8を経由して蒸気タービン6に供給される。なお、蒸気タービン6の下流側の流れは蓄熱運転モードと同一であるため説明を省略する。
次に、蓄熱運転モードにおける低温蓄熱装置4と高温蓄熱装置5の管内流体温度について説明する。図4Aは、高温蓄熱装置5の管内流体温度を示す図、図4Bは循環ポンプ15及び低温蓄熱装置4の管内流体温度を示す図である。なお、図4A、図4Bの横軸に示すA1,B1,C2等は、図2のA1,B1,C2等の位置と対応しており、図4A、図4B中の点線は飽和温度、実線は管内流体温度を示している。なお、図4A、図4Bにおいて、機器を繋ぐ配管の圧力損失は無視している。
図4Aに示すように、高温蓄熱装置5の管内を流れる過熱蒸気の流体温度は、位置B1〜B1’の間で高温蓄熱装置5の蓄熱媒体に熱を奪われて低下するが、飽和温度も同時に低下して、管内流体温度が飽和温度より高い状態を維持する。そのため、高温蓄熱装置5の入口側の位置A1から出口側の位置A1’に至るまで、管内流体は蒸気のままである。すなわち、高温蓄熱装置5内の流体は単相流である。
一方、図4Bに示すように、低温蓄熱装置4側では、位置B2〜位置B2’において循環ポンプ15により汽水分離装置2からの水が昇圧され、飽和温度もこれに伴い上昇する。昇圧された水は低温蓄熱装置4の入口へ供給され、位置C2と位置C2’との間で低温蓄熱装置4の蓄熱媒体に熱を奪われる。そのため、位置C2〜位置C2’において管内流体温度は低下する。低温蓄熱装置4の圧力損失により飽和温度も低下するが、管内流体温度は常に飽和温度よりも低く維持されるため、管内流体は水の状態を保つ。すなわち、低温蓄熱装置4内の流体は単相流である。
以上のように、本実施形態に係る太陽熱発電システムによれば、高温集熱装置3で生成された過熱蒸気の熱を高温蓄熱装置5のみで蓄え、汽水分離装置2で分離された熱水の熱を低温蓄熱装置4のみで蓄える構成としたので、高温蓄熱装置5及び低温蓄熱装置4をそれぞれ流れる流体が気液二相流になるのを防止できる。そのため、高温蓄熱装置5及び低温蓄熱装置4を設計する際に、水−蒸気二相流体を考慮する必要がなくなり、設計が簡単となる。また、本実施形態によれば、高温蓄熱装置5と低温蓄熱装置4とを直列に設けない構成となっているため、高温蓄熱装置5の蓄熱量と低温蓄熱装置4の蓄熱量とを個別に調整できる。
ここで、上述したように、図12に示す従来技術では、高温蓄熱装置1116の蓄熱量と低温蓄熱装置1120の蓄熱量とを個別に調整できないため、例えば、低温蓄熱装置1120で凝縮しきれなかった蒸気がポンプ1112に供給されてポンプ1112がエロージョンにより損傷する可能性がある。また、高温蓄熱装置1116から高温の蒸気が低温蓄熱装置1120に供給されて、低温蓄熱装置1120の配管等が損傷する可能性もある。これに対して、本実施形態では、高温蓄熱装置5の蓄熱量と低温蓄熱装置4の蓄熱量とを個別に調整できるため、このような破損のリスクはない。
「第2実施形態」
図5は本発明の第2実施形態に係る太陽熱発電プラントの構成図である。図5に示す第2実施形態では、第1熱水ラインL2の低温蓄熱装置4の出口と低温集熱装置1の入口との間に、低温蓄熱装置4を流れた水を加熱する第1熱交換器40を設け、この第1熱交換器40と高温蓄熱装置5の出口側とを三方弁32を介して接続する第2蒸気戻りラインL13と、高温蓄熱装置5から第2蒸気戻りラインL13を流れて第1熱交換器40にて低温蓄熱装置4を流れた水との熱交換により復水された水を昇圧ポンプ18で昇圧して、三方弁31を介して低温集熱装置1に供給する第1復水供給ラインL14と、を備えた点が第1実施形態と相違する。なお、第2実施形態では第2蒸気戻りラインL13を設けたので、第1実施形態で示した第1蒸気戻りラインL12は備えられていない。
次に、第2実施形態に係る太陽熱発電プラントの運転モードについて説明するが、放熱運転モードは第1実施形態と同様であるため、ここでは蓄熱運転モードについてのみ説明する。図6は、第2実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。なお、図6において流体が流れるラインを太線で示し、ライン上の矢印は流体の流れる向きを示している。
図6に示すように、給水ポンプ17から汽水分離装置2に供給された水あるいは汽水分離装置2で分離された水は、循環ポンプ15により昇圧され、第1熱水ラインL2を流れて低温蓄熱装置4に送られる。低温蓄熱装置4に供給された水(熱水)は、低温蓄熱装置4内の蓄熱媒体と熱交換して蓄熱媒体に放熱した後、ポンプ16にて低温蓄熱装置4での圧力損失分を補ったうえで、さらに加圧され、第1熱交換器40を介して低温集熱装置1に送られる。また、第1熱水ラインL2を流れる水の一部は、低温蓄熱装置4の手前で分流して第2熱水ラインL3を介して低温集熱装置1に送られる。
低温集熱装置1では太陽熱によって水を加熱し、水−蒸気二相流体を生成する。生成された水−蒸気二相流体は、水−蒸気ラインL4を流れて汽水分離装置2に導入され、汽水分離装置2にて水−蒸気二相流体は水と飽和蒸気に分離される。汽水分離装置2にて分離された飽和蒸気は、飽和蒸気ラインL6を介して高温集熱装置3に導入される。一方、汽水分離装置2にて分離された水は、汽水分離装置2中の水温を上昇させる。この水温上昇分の熱が低温蓄熱装置4に蓄えられる。すなわち、汽水分離装置2→低温蓄熱装置4→第1熱交換器40→低温集熱装置1→汽水分離装置2を水が循環することで、低温集熱装置1にて加熱された水の熱が低温蓄熱装置4にて蓄えられる。
汽水分離装置2から高温集熱装置3に送られた飽和蒸気は、太陽熱でさらに加熱され、過熱蒸気となる。高温集熱装置3で生成された過熱蒸気は第1主蒸気ラインL7を流れて蒸気タービン6に供給され、蒸気タービン6が駆動される。蒸気タービン6が駆動されることで図示しない発電機が発電する。
また、高温集熱装置3で生成された過熱蒸気の一部は高温蓄熱装置5に送られ、高温蓄熱装置5内の蓄熱媒体と熱交換されることで、高温蓄熱装置5に熱が蓄えられる。高温蓄熱装置5にて熱交換後の過熱蒸気は、第2蒸気戻りラインL13を流れて第1熱交換器40に導入され、第1熱交換器40において低温蓄熱装置4を流れた水を加熱する。この際、過熱蒸気は第1熱交換器40にて水に戻され、昇圧ポンプ18にて昇圧された後、低温集熱装置1に供給される。
第2実施形態における低温蓄熱装置4と高温蓄熱装置5の管内流体温度の変化は、第1実施形態と同様であり、何れの蓄熱装置でも単相流である。よって、第2実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
「第3実施形態」
図7は本発明の第3実施形態に係る太陽熱発電プラントの構成図である。図7に示す第3実施形態では、高温蓄熱装置5から第2蒸気戻りラインL13を流れて第1熱交換器40にて低温蓄熱装置4を流れた水との熱交換により復水された水を昇圧ポンプ18で昇圧して、三方弁33を介して循環ポンプ15の入口側に供給する第2復水供給ラインL15を備えた点が第2実施形態と相違する。
次に、第3実施形態に係る太陽熱発電プラントの運転モードについて説明するが、第2実施形態と概ね同様であるため、ここでは蓄熱運転モードにおいて第2実施形態と異なる動作についてのみ説明する。図8は、第3実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。なお、図8において流体が流れるラインを太線で示し、ライン上の矢印は流体の流れる向きを示している。
図8に示すように、高温蓄熱装置5にて熱交換後の過熱蒸気は、第2蒸気戻りラインL13を流れて第1熱交換器40に導入され、第1熱交換器40において低温蓄熱装置4を流れた水を加熱する。この際、過熱蒸気は第1熱交換器40にて水に戻され、昇圧ポンプ18にて昇圧された後、第2復水供給ラインL15を流れて、循環ポンプ15の入口側に供給される。
第3実施形態における低温蓄熱装置4と高温蓄熱装置5の管内流体温度の変化は、第1実施形態と同様であり、何れの蓄熱装置でも単相流である。よって、第3実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
「第4実施形態」
図9は本発明の第4実施形態に係る太陽熱発電プラントの構成図である。図9に示す第4実施形態では、第1熱水ラインL2の循環ポンプ15と低温蓄熱装置4との間に第2熱交換器41を設け、高温蓄熱装置5からの過熱蒸気を第3蒸気戻りラインL16を経由して、まず第2熱交換器41に導入している点が第2実施形態と相違する。
次に、第4実施形態に係る太陽熱発電プラントの運転モードについて説明するが、第2実施形態と概ね同様であるため、ここでは蓄熱運転モードにおいて第2実施形態と異なる動作についてのみ説明する。図10は、第4実施形態に係る太陽熱発電プラントの蓄熱運転モードの動作説明図である。なお、図10において流体が流れるラインを太線で示し、ライン上の矢印は流体の流れる向きを示している。
図10に示すように、高温蓄熱装置5にて熱交換後の過熱蒸気は、第3蒸気戻りラインL16を流れて、まず第2熱交換器41に導入され、第2熱交換器41において循環ポンプ15から低温蓄熱装置4に向けて流れる水を加熱する。さらに、第2熱交換器41にて熱交換後の蒸気は第4蒸気戻りラインL17を介して第1熱交換器40に導入され、第1熱交換器40において低温蓄熱装置4を流れた水を加熱する。こうして高温蓄熱装置5からの過熱蒸気は、第2熱交換器41、第1熱交換器40を順に流れて復水し、昇圧ポンプ18にて昇圧された後、第3復水供給ラインL18を流れて、低温集熱装置1に供給される。
次に、蓄熱運転モードにおける低温蓄熱装置4と高温蓄熱装置5の管内流体温度について説明する。図11Aは、高温蓄熱装置5の管内流体温度を示す図、図11Bは循環ポンプ15、第2熱交換器41及び低温蓄熱装置4の管内流体温度を示す図である。なお、図11A、図11Bの横軸に示すA1,B1,C2等は、図10のA1,B1,C2等の位置と対応しており、図11A、図11B中の点線は飽和温度、実線は管内流体温度を示している。なお、図11A、図11Bにおいて、機器を繋ぐ配管の圧力損失は無視している。
図11Aに示すように、高温蓄熱装置5の管内を流れる過熱蒸気の流体温度は、位置B1〜B1’の間で高温蓄熱装置5の蓄熱媒体に熱を奪われて低下するが、飽和温度も同時に低下して、管内流体温度が飽和温度より高い状態を維持する。そのため、高温蓄熱装置5の入口側の位置A1から出口側の位置A1’に至るまで、管内流体は蒸気のままである。すなわち、高温蓄熱装置5内の流体は単相流である。
一方、図11Bに示すように、低温蓄熱装置4側では、位置B2〜位置B2’において循環ポンプ15により汽水分離装置2からの水が昇圧され、飽和温度もこれに伴い上昇する。第2熱交換器41の出入口である位置C2〜位置C2’において、管内を流れる水は加熱されるため温度が上昇するが、飽和温度より低い温度に維持されている。そして、第2熱交換器41で加熱された水は低温蓄熱装置4の入口へ供給され、位置D2と位置D2’との間で低温蓄熱装置4の蓄熱媒体に熱を奪われる。そのため、位置D2〜位置D2’において管内流体温度は低下する。低温蓄熱装置4の圧力損失により飽和温度も低下するが、管内流体温度は常に飽和温度よりも低く維持されるため、管内流体は水の状態を保つ。すなわち、低温蓄熱装置4内の流体は単相流である。
よって、第4実施形態においても、低温蓄熱装置4と高温蓄熱装置5の管内を流れる流体が気液二相流になるのを防止できるため、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。また、第4実施形態では、第2熱交換器41にて水が加熱される分だけ、第1〜第3実施形態と比べて低温蓄熱装置4に高温の熱を蓄えることができる。すなわち、低温蓄熱装置4に蓄熱できる温度域を拡大できる利点がある。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 低温集熱装置
2 汽水分離装置
3 高温集熱装置
4 低温蓄熱装置
5 高温蓄熱装置
6 蒸気タービン
7 復水器
8 給水加熱器
15 循環ポンプ
16 ポンプ
17 給水ポンプ
18 昇圧ポンプ
21〜33 三方弁
40 第1熱交換器
41 第2熱交換器
50 コントローラ
L1 給水ライン
L2 第1熱水ライン
L3 第2熱水ライン
L4 水−蒸気ライン
L5 低温バイパスライン
L6 飽和蒸気ライン
L7 第1主蒸気ライン
L8 第2主蒸気ライン
L9 高温バイパスライン
L10 復水ライン
L11 抽気ライン
L12 第1蒸気戻りライン
L13 第2蒸気戻りライン
L14 第1復水供給ライン
L15 第2復水供給ライン
L16 第3蒸気戻りライン
L17 第4蒸気戻りライン
L18 第3復水供給ライン

Claims (6)

  1. 水を太陽光の熱で加熱して水−蒸気二相流体を生成する低温集熱装置と、
    前記低温集熱装置で生成された水−蒸気二相流体を水と蒸気とに分離する汽水分離装置と、
    前記汽水分離装置と前記低温集熱装置とを接続し、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温集熱装置に供給する第1熱水ラインと、
    前記第1熱水ラインに設けられ、前記汽水分離装置で分離された水との熱交換により得られた熱を蓄える低温蓄熱装置と、
    前記汽水分離装置で分離された蒸気を太陽光の熱で加熱して過熱蒸気を生成する高温集熱装置と、
    蒸気タービンと、
    前記高温集熱装置と前記蒸気タービンとを接続し、前記高温集熱装置で生成された過熱蒸気を前記蒸気タービンに供給する第1主蒸気ラインと、
    前記第1主蒸気ラインから分岐して前記第1主蒸気ラインと合流する第2主蒸気ラインと、
    前記第2主蒸気ラインに設けられ、前記高温集熱装置で生成された過熱蒸気との熱交換により得られた熱を蓄える高温蓄熱装置と、
    前記低温蓄熱装置の出口側と前記汽水分離装置の水−蒸気二相流体入口側とを前記低温集熱装置をバイパスして接続する低温バイパスラインと、
    前記汽水分離装置の蒸気出口側と前記高温蓄熱装置の入口側とを前記高温集熱装置をバイパスして接続する高温バイパスラインと、を備えた太陽熱発電システム。
  2. 請求項1に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記汽水分離装置に水を供給する給水ポンプと、
    前記給水ポンプの上流側に設けられ、前記給水ポンプに供給する水を加熱する給水加熱器と、
    前記第1熱水ラインから分岐して設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温蓄熱装置をバイパスして前記低温集熱装置に供給する第2熱水ラインと、
    前記第1熱水ラインに設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温集熱装置及び前記低温蓄熱装置に供給する循環ポンプと、
    前記蒸気タービンの抽気側と前記給水加熱器とを接続する抽気ラインと、
    前記第2主蒸気ラインの前記高温蓄熱装置の出口側にて分岐し、前記抽気ラインに合流する第1蒸気戻りラインと、をさらに備えた太陽熱発電システム。
  3. 請求項2に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    複数の運転モードにより運転の制御を行うコントローラをさらに備え、
    前記複数の運転モードは、
    前記第1熱水ライン及び前記第2熱水ラインを開け、前記低温バイパスラインを閉じることで、前記汽水分離装置で分離された水の熱を前記低温蓄熱装置で蓄えつつ、前記低温集熱装置にて水−蒸気二相流体を生成して前記汽水分離装置に供給すると共に、前記第1主蒸気ラインを開け、前記第2主蒸気ラインの前記高温蓄熱装置の出口側を閉じ、前記第1蒸気戻りラインを開け、前記高温バイパスラインを閉じることで、前記高温集熱装置にて生成された過熱蒸気の熱を前記高温蓄熱装置にて蓄えつつ、前記高温集熱装置にて生成された過熱蒸気を前記蒸気タービンに供給する蓄熱運転モードと、
    前記第1熱水ラインを開け、前記第2熱水ラインを閉じ、前記低温バイパスラインを開けることで、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温蓄熱装置にて加熱して水−蒸気二相流体を生成し、生成された水−蒸気二相流体を前記低温バイパスラインを介して前記汽水分離装置に供給すると共に、前記第1主蒸気ラインを閉じ、前記第2主蒸気ラインを開け、前記高温バイパスラインを開け、前記第1蒸気戻りラインを閉じることで、前記汽水分離装置から前記高温バイパスラインを介して前記高温蓄熱装置に供給された蒸気を前記高温蓄熱装置にて加熱して過熱蒸気を生成し、生成された過熱蒸気を前記第2主蒸気ラインを介して前記蒸気タービンに供給する放熱運転モードと、を含む太陽熱発電システム。
  4. 請求項1に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記汽水分離装置に水を供給する給水ポンプと、
    前記第1熱水ラインの前記低温蓄熱装置の出口と前記低温集熱装置の入口との間に設けられる第1熱交換器と、
    前記第1熱水ラインから分岐して設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温蓄熱装置をバイパスして前記低温集熱装置に供給する第2熱水ラインと、
    前記第1熱水ラインに設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温集熱装置及び前記低温蓄熱装置に供給する循環ポンプと、
    前記第2主蒸気ラインの前記高温蓄熱装置の出口側にて分岐し、前記第1熱交換器に戻る第2蒸気戻りラインと、
    前記高温蓄熱装置から前記第2蒸気戻りラインを介して前記第1熱交換器に戻された過熱蒸気を、前記第1熱交換器にて復水して、前記低温集熱装置に供給する第1復水供給ラインと、をさらに備えた太陽熱発電システム。
  5. 請求項1に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記汽水分離装置に水を供給する給水ポンプと、
    前記第1熱水ラインの前記低温蓄熱装置の出口と前記低温集熱装置の入口との間に設けられる第1熱交換器と、
    前記第1熱水ラインから分岐して設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温蓄熱装置をバイパスして前記低温集熱装置に供給する第2熱水ラインと、
    前記第1熱水ラインに設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温集熱装置及び前記低温蓄熱装置に供給する循環ポンプと、
    前記第2主蒸気ラインの前記高温蓄熱装置の出口側にて分岐し、前記第1熱交換器に戻る第2蒸気戻りラインと、
    前記高温蓄熱装置から前記第2蒸気戻りラインを介して前記第1熱交換器に戻された過熱蒸気を、前記第1熱交換器にて復水して、前記循環ポンプの入口側に供給する第2復水供給ラインと、をさらに備えた太陽熱発電システム。
  6. 請求項1に記載の太陽熱発電システムにおいて、
    前記汽水分離装置に水を供給する給水ポンプと、
    前記第1熱水ラインの前記低温蓄熱装置の出口と前記低温集熱装置の入口との間に設けられる第1熱交換器と、
    前記第1熱水ラインから分岐して設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温蓄熱装置をバイパスして前記低温集熱装置に供給する第2熱水ラインと、
    前記第1熱水ラインに設けられ、前記汽水分離装置で分離された水を前記低温集熱装置及び前記低温蓄熱装置に供給する循環ポンプと、
    前記第1熱水ラインの前記循環ポンプと前記低温蓄熱装置の入口との間に設けられる第2熱交換器と、
    前記第2主蒸気ラインの前記高温蓄熱装置の出口側にて分岐し、前記第2熱交換器に戻る第3蒸気戻りラインと、
    前記高温蓄熱装置から前記第3蒸気戻りラインを介して前記第2熱交換器に戻された過熱蒸気を、前記第2熱交換器にて熱交換して前記第1熱交換器に供給する第4蒸気戻りラインと、
    前記第4蒸気戻りラインから供給された蒸気を、前記第1熱交換器にて復水して、前記低温集熱装置に供給する第3復水供給ラインと、をさらに備えた太陽熱発電システム。
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