JP2017155580A - 養生シート - Google Patents

養生シート Download PDF

Info

Publication number
JP2017155580A
JP2017155580A JP2017027718A JP2017027718A JP2017155580A JP 2017155580 A JP2017155580 A JP 2017155580A JP 2017027718 A JP2017027718 A JP 2017027718A JP 2017027718 A JP2017027718 A JP 2017027718A JP 2017155580 A JP2017155580 A JP 2017155580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curing sheet
layer
sheet
adhesive layer
curing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017027718A
Other languages
English (en)
Inventor
雅貴 出口
Masaki Deguchi
雅貴 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiren Co Ltd filed Critical Seiren Co Ltd
Publication of JP2017155580A publication Critical patent/JP2017155580A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

【課題】建物の内装のように保護対象物の形状が複雑な場合であっても、保護対象物の表面形状にうまく追従させて貼り付けることにより保護対象物を確実に保護し、取り外す際には保護対象物の表面を損傷したり、養生シート片や粘着層の一部が後残りすることなく、容易に剥離することが可能な養生シートを提供する。【解決手段】保護対象物Mに貼り付けて表面M2を保護する養生シート100であって、基材10と、粘着層20とを備え、シート面内で任意の一軸方向に5%伸長したときに発生する定伸長荷重(A)が1〜10N/cmであり、表面仕上げがBAのステンレス板に対する粘着力(B)が0.2〜5N/cmであり、定伸長荷重(A)と粘着力(B)との比率から求められる粘着追従係数(A/B)が0.2〜15である。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の壁や内装に貼り付けて表面を保護する養生シートに関する。
建築工事現場等において、建物の壁、床、外装、内装等を保護する際に使用される養生シートには、保護対象物を水分、油分、塗料、泥、埃等から守る保護機能(防水性、防汚性)の他、保護対象物に対する貼り易さ又は剥がし易さ(施工容易性)が求められる。特に、保護対象物が建物の内装である場合、美観を損なわないように内装表面を確実に保護しながら、養生シートを剥がす際には内装表面を傷めない又は後残りしないことが重要となる。そこで、保護対象物への粘着性と施工後の剥がし易さとを両立すべく、従来から様々な養生シートが検討されている。
例えば、シートの裏面(粘着面)において、粘着剤を設けた領域(粘着部)と、粘着剤を設けない領域(空白部)とを形成した養生シートがあった(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1の養生シートは、粘着面の全体に空白部を所定間隔で配置するとともに、当該空白部を囲むように粘着層を配置したものである。このように空白部と粘着層とを規則的に配置することで、作業者が養生シートを踏んだときに空白部が伸縮することで滑り難くなり、引き剥がしも容易になるとされている。
また、粘着層の粘着力を場所によって異ならせるようにした養生シートがあった(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2の養生シートは、シートの長手方向の両端側縁に粘着剤を帯状に塗布して側縁粘着部を形成するとともに、当該側縁粘着部の間に粘着剤を格子状に塗布して交差状粘着部を形成したものである。この場合、交差状粘着部の粘着力は、側縁粘着部の粘着力よりも低くなるため、養生シートを床面に貼り付けると適度な粘着力によって固定され、養生シートを剥離する際には床面を損傷することがないとされている。
さらに、粘着層として粘着力の異なる二種類の粘着剤を使用した養生シートがあった(例えば、特許文献3を参照)。特許文献3の養生シートは、シートの長手方向の両側に粘着力が高い粘着剤を塗布し、シートの中央部に粘着力が低い粘着剤を塗布したものである。これにより、シートの両側の粘着力が高まるため、養生シートの継目からの雨水等の侵入が防止され、養生シートを剥がす際には剥離作業が容易になるとされている。
特開2008−169656号公報 特開2008−303543号公報 特開2009−197519号公報
保護対象物に対する養生シートの粘着性を高めながら、施工後の良好な剥離性を得るため、特許文献1〜3のように、養生シートの粘着層の形成パターンを工夫したり、粘着力の異なる粘着剤を使用することは一定の効果があると思われる。ところが、建物の内装を養生する場合においては、保護対象物が複雑な形状を有していることも多く、特に、内装面が交差する角部付近では養生シートを内装の表面形状に追従させながら貼り付けることは難しい。そのため、角部付近では、養生シートの浮きや剥がれが発生し易くなる。一方、粘着力の大きい養生シートや、粘着力を部分的に異ならせた養生シートを使用すると、粘着力の大きい部分が内装面に固着し、養生シートを剥がす際に内装の一部が一緒に剥がれてしまう虞がある。また、養生シートの強度が不足していると、剥離時に養生シートが断裂し、内装面に養生シート片や粘着層の一部が後残りすることもある。
このように複雑な形状を有する建物の内装を養生する場合においては、特許文献1〜3のように養生シートの粘着層の構成を工夫するだけでは限界がある。建物の内装のような複雑でデリケートなものが保護対象物である場合は、粘着層だけでなく養生シート全体の特性を考慮しながら、保護対象物に適した養生シートを設計する必要がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、建物の内装のように保護対象物の形状が複雑な場合であっても、保護対象物の表面形状にうまく追従させて貼り付けることにより保護対象物を確実に保護し、取り外す際には保護対象物の表面を損傷したり、後残りすることなく、容易に剥離することが可能な養生シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明にかかる養生シートの特徴構成は、
保護対象物に貼り付けて表面を保護する養生シートであって、
基材と、粘着層とを備え、
シート面内で任意の一軸方向に5%伸長したときに発生する定伸長荷重(A)が1〜10N/cmであり、
表面仕上げがBAのステンレス板に対する粘着力(B)が0.2〜5N/cmであり、
前記定伸長荷重(A)と前記粘着力(B)との比率から求められる粘着追従係数(A/B)が0.2〜15であることにある。
本構成の養生シートは、建物の内装のような複雑な表面形状を有する保護対象物の保護に適しており、そのための構成として、基材と、粘着層とを備えている。そして、本構成の養生シートは、シート面内で任意の一軸方向に5%伸長したときに発生する定伸長荷重(A)、及び表面仕上げがBAのステンレス板に対する粘着力(B)が適切な範囲にあり、さらに、定伸長荷重(A)と粘着力(B)との比率から求められる粘着追従係数(A/B)が適切な範囲に設定されている。このため、保護対象物の表面形状に養生シートがうまく追従し、当該養生シートを隙間なく貼り付けることができる。保護対象物から養生シートを取り外す場合には、養生シートの剥離中に養生シートが断裂することがなく、保護対象物の表面に養生シート片や粘着層の一部が後残りする虞もない。従って、養生シートを容易に剥離することができる。
本発明にかかる養生シートにおいて、
前記粘着層は、5〜100μmの厚みを有することが好ましい。
本構成の養生シートによれば、粘着層の厚みが適切な範囲に設定されているため、保護対象物の表面に養生シートを浮きや剥がれがないように確実に貼り付けて保護しながら、養生シートを取り外す際には保護対象物の表面を損傷したり、後残りすることなく、容易に剥離することが可能となる。
本発明にかかる養生シートにおいて、
前記基材は、0.52〜10.2mmの厚みを有することが好ましい。
本構成の養生シートによれば、基材の厚みが適切な範囲に設定されているため、保護対象物の表面形状に養生シートがうまく追従し、保護対象物の角部を含む表面に隙間なく貼り付けることが容易となる。
本発明にかかる養生シートにおいて、
前記粘着層の厚み(C)と前記基材の厚み(D)との比率から求められる粘着層/基材比(C/D)が2×10−3〜40×10−3であることが好ましい。
本構成の養生シートによれば、粘着層の厚み(C)と前記基材の厚み(D)との比率から求められる粘着層/基材比(C/D)が適切な範囲に設定されているため、保護対象物の表面形状に養生シートがうまく追従し、保護対象物の角部を含む表面に養生シートを隙間なく貼り付けることが容易となる。養生シートを取り外す際には養生シートが断裂したり、保護対象物の表面を損傷したり、除去することが不可能なほどに後残りすることなく、容易に剥離させることが可能となる。
図1は、本発明にかかる養生シートの全体構成を示した概略断面図である。 図2は、養生シートの特性の説明図である。 図3は、代表的な養生シートの概略断面図である。
初めに、本発明者らは、角部を有する保護対象物に対して養生シートを貼り付けて表面を保護する養生シートの施工作業において、従来問題となっていた保護対象物の角部付近において発生し得る養生シートの粘着性の低下や、養生シートを剥離する際に発生し得る後残りについて、原因の検討を行った。その結果、養生シートの粘着性の低下は、養生シートが保護対象物の角部を含む表面形状にうまく追従できていないことが一因と推測され、養生シートの剥離時に発生し得る後残りは、養生シートの耐荷重性と粘着力とのバランスが適切でないことが一因と推測された。
そこで、本発明者らは、保護対象物に対する養生シートの貼り付け及び剥離の際に発生し得る上記の現象及びその原因の推測に基づき、粘着層だけでなく養生シート全体の特性を考慮することで、養生シートを貼り付ける際には保護対象物の表面形状にうまく追従し、養生シートを取り除く際には保護対象物の表面に損傷や後残りがなく、容易に剥離することが可能となる従来品よりも取り扱いが容易な養生シートを着想し、これを創作するに至った。
以下、本発明の養生シートについて、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に説明する構成に限定されることを意図するものではない。なお、各図において、本発明の養生シートを構成する複数の層が図示されているが、各層の厚み関係は説明容易化のため適宜変更しており、実際の養生シートにおける各層の厚みの大小関係(縮尺)を正確に反映したものではない。
<養生シートの全体構成>
図1は、本発明にかかる養生シート100の全体構成を示した概略断面図である。養生シート100は、角部M1を有する保護対象物Mに貼り付けて当該角部M1を含む表面M2を保護するために使用されるものであり、基材10と、粘着層20とを備える。ここで、角部M1とは、平行でない二つの平面が交差した部分に形成される交差線を含む凸部又は凹部を意味する。図1では、直交する二つの平面(表面M2)によって形成された外方に凸状に突出する(すなわち、山型の)角部M1が示されているが、二つの平面の交差角は鈍角であってもよいし、鋭角であってもよい。また、二つの平面が180°以上の角度で交差し、内側に凹状に窪んだ(すなわち、谷型の)形状であってもよい。
基材10は、養生シート100の主たる部材であり、養生シート100に様々な機能(例えば、強度、剛性、柔軟性、防水性、断熱性、耐候性等)を付与するものである。基材10は、機能が異なる複数の層で構成されることが好ましい。そのような層として、例えば、保護層、金属蒸着層、防水層、透湿層、透湿防水層、補強層、防水補強層、撥水層、親水層、防汚層、弾力層、発泡層、防滑層、紫外線防止層、断熱層、緩衝層等が挙げられる。基材10を構成する層の組み合わせ及び積層順は、特に制限されない。例えば、基材10を構成する複数の層として、すべての層を機能が互いに異なるように選択してもよいし、同じ機能を有する層を機能が異なる層の間に一層おきに配置することも可能である。基材10を構成する層の組み合わせ及び積層順は、養生シート100の仕様に応じて適切に選択することができる。基材10の材質(各層の材質)は、層の機能に応じて適切なものが選択され、例えば、合成樹脂、繊維、金属等を使用することができる。合成樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよいし、複数種を混合した混合物として用いてもよい。繊維としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿、麻等の天然繊維が挙げられる。これらの繊維は単独で用いてもよいし、複数種を混合した混繊物として用いてもよい。金属としては、アルミニウム、チタン、鉄、銅、ニッケル、クロム等が挙げられる。これらの金属は単独で用いてもよいし、複数種を混合した混合物として用いてもよい。なお、金属を層化する場合、蒸着膜、溶着膜、電着膜、メッキ等の形態が一般的であるが、本発明の養生シート100では、合成樹脂等のマトリックス中に金属微粒子を分散させることで、金属の特性が付与された層を形成することも可能である。基材10の厚みは、選択する層の数及び組み合わせによって変わるが、例えば、上側防水層、保護層、及び下側防水層の三層構造としたものでは、上側防水層及び下側防水層の厚みは、夫々10〜100μm、好ましくは20〜80μmに設定され、保護層の厚みは、0.5〜10mm、好ましくは1〜8mmに設定される。従って、この場合の基材10の厚みは、0.52mm〜10.2mmの範囲となる。
粘着層20は、基材10の裏面側(保護対象物Mと接触する側)に設けられ、養生シート100を保護対象物Mに粘着させて固定するものである。粘着層20の材質は、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、天然ゴム、合成ゴム等が挙げられる。これらの樹脂又はゴムは単独で用いてもよいし、複数種を混合した混合物として用いてもよい。上掲の樹脂又はゴムを粘着層20に使用することで、保護対象物Mに対して十分な粘着性を発揮することができる。粘着層20の厚みは、5〜100μmに設定され、好ましくは7〜80μmに設定される。粘着層20の厚みを上記の範囲に設定することで、保護対象物Mの表面M2に養生シート100を確実に貼り付けて保護しながら、養生シート100を取り外す際には保護対象物Mの表面M2を損傷したり、後残りすることなく、容易に剥離することが可能となる。粘着層20の厚みが5μm未満の場合、粘着力が不足するため、特に保護対象物Mの角部M1付近で養生シート100に浮きや剥がれが発生し易くなる。粘着層20の厚みが100μmを超える場合、養生シート100を保護対象物Mに貼り付ける際にベタツキが強くなって施工性が悪化する。また、粘着力が過大となるため、養生後に保護対象物Mから養生シート100を取り外す際に、保護対象物Mの表面M2を損傷したり、後残りすることがある。
<養生シートの特性>
図2は、養生シート100の特性の説明図である。(a)は保護対象物Mに養生シート100を貼り付けた状態を示す一部切欠き斜視図、(b)は養生シート100の定伸長荷重の測定方法の説明図、(c)は養生シート100の粘着力の測定方法の説明図である。
養生シート100を保護対象物Mに貼り付ける際には、図2(a)に示すように、保護対象物Mの表面M2の形状(特に、角部M1)に養生シート100をうまく追従させることが望ましい。一方、保護対象物Mから養生シート100を取り除く際には、保護対象物Mの表面M2に損傷や後残りがなく、容易に養生シート100を剥離できることが望ましい。そこで、本発明者らは、保護対象物Mに対する養生シート100の挙動を明らかにするため、養生シート100の特性として、特に「定伸長荷重」及び「粘着力」に着目し、この二つの特性の関係が養生シート100の取り扱い易さに与える影響について、検討を行った。
〔1〕定伸長荷重
養生シート100における一つの重要な特性として、養生シート100の定伸長荷重が挙げられる。定伸長荷重とは、養生シート100のシート面内で任意の一軸方向に養生シート100を5%伸長させたとき、当該養生シート100に発生する荷重である。本明細書では、説明の便宜上、定伸長荷重(A)と規定する。定伸長荷重(A)の測定方法としては、図2(b)に示すように、養生シート100(ただし、貼り付け前のものとする。)を幅50mm、長さ200mmに切り出して測定試料100´を準備する。次いで、この測定試料100´の両端にチャック(図示せず)を100mmの間隔で装着し、長さ方向に所定の速度で5%伸長する。この状態で測定試料100´に発生した応力(N)を測定し、測定試料100´の単位幅当たりの荷重(N/cm)に換算する。なお、本発明の養生シート100は略等方性の構造を有するため、上記の一軸方向(図2の場合、切り出した測定試料100´の長さ方向に相当する。)は、任意の方向とすることができる。ちなみに、養生シートが、一定方向に編成された編物を基材として含む場合など、異方性構造を有するものである場合は、養生シートを少なくとも互いに直交する二方向で切り出して各方向における定伸長荷重(A)を測定し、それらの平均値を採用すればよい。
本発明の養生シート100において規定される定伸長荷重(A)は、1〜10N/cmであり、好ましくは2〜8N/cmである。定伸長荷重(A)が1N/cm未満の場合、養生シート100に十分な内部応力を蓄積することができないため、養生シート100の強度、ハリ、コシが弱くなり、施工後に受ける外部応力により長期間の養生に耐えられない虞がある。定伸長荷重(A)が10N/cmを超える場合、養生シート100の柔軟性が乏しくなるため、保護対象物Mの形状変化に対して養生シート100が十分に追従することができず、その結果、養生中に養生シート100の浮きや剥がれが発生する虞がある。
〔2〕粘着力
養生シート100におけるもう一つの重要な特性として、養生シート100の粘着力が挙げられる。粘着力とは、保護対象物Mに養生シート100を貼り付けた後、それを引き剥がすために必要な力である。本明細書では、説明の便宜上、粘着力(B)と規定する。粘着力(B)の測定方法としては、図2(c)に示すように、上記の定伸長荷重(A)の測定で使用したものと同じ測定試料100´を表面仕上げがBAのステンレス板Nに貼り付ける。次いで、測定試料100´を一端側よりステンレス板Nから所定の速度で逆向き(180°方向)に引き剥がし、このとき測定試料100´に発生した応力(N)を測定し、測定試料100´の単位幅当たりの荷重(N/cm)に換算する。なお、この方法は、JIS Z 0237に準拠した測定法である。
本発明の養生シート100において規定される粘着力(B)は、0.2〜5N/cmであり、好ましくは0.5〜4N/cmである。粘着力(B)が0.2N/cm未満の場合、粘着力が不足するため、保護対象物Mに凹凸部や屈曲部が存在すると、養生シート100に浮きや剥がれが発生し易くなる。粘着力(B)が5N/cmを超える場合、粘着力が過大となるため、養生後に保護対象物Mから養生シート100を取り外す際に、保護対象物Mの表面M2を損傷したり、後残りすることがある。
〔3〕粘着追従係数
上述した定伸長荷重(A)は、主に養生シート100の追従性に関係し、粘着力(B)は、主に養生シートの剥離性に関係する。従って、養生シート100を保護対象物Mに貼り付ける際に保護対象物Mの表面M2の形状に養生シート100をうまく追従させながら、保護対象物Mから養生シート100を取り除く際に保護対象物Mの表面M2に損傷や後残りがなく、容易に養生シート100を剥離するためには、定伸長荷重(A)と粘着力(B)とのバランスが極めて重要となる。そこで、本発明では、定伸長荷重(A)と粘着力(B)との比率を粘着追従係数(A/B)と規定し、両者のバランスについて検討を行った。
その結果、本発明の養生シート100において、保護対象物Mに対する追従性と剥離性とを両立させ、取り扱いを容易なものとするためには、粘着追従係数(A/B)が0.2〜15であることが必要であり、さらには、1〜10が好ましい範囲であることが判明した。このような範囲であれば、養生シート100を保護対象物Mに貼り付けたときに、保護対象物Mの表面形状に養生シート100がうまく追従し、保護対象物Mの角部M1を含む表面M2に養生シート100を隙間なく貼り付けることが容易となった。また、保護対象物Mから養生シート100を取り除くときは、養生シート100が断裂したり、保護対象物Mの表面M2を損傷したり、後残りすることなく、確実に剥離させることができた。粘着追従係数(A/B)が0.2未満の場合、定伸長荷重(A)が小さく、且つ粘着力(B)が大きいため、保護対象物Mから養生シート100を引き剥がす際に養生シート100が断裂し、保護対象物Mに養生シート100の一部が後残りする虞がある。粘着追従係数(A/B)が15を超える場合、定伸長荷重(A)が大きく、且つ粘着力(B)が小さいため、養生シート100は柔軟性が失われて保護対象物Mの表面形状にうまく追従することができない。また、仮に、保護対象物Mの表面M2に保護シート100を貼り付けることができたとしても、粘着力(B)が持続せず、直ちに剥がれてしまう可能性が高い。
〔4〕粘着層/基材比
上述した定伸長荷重(A)は、主に基材10の構造及び物性に関係し、粘着力(B)は、主に粘着層20の構造及び物性に関係する。そこで、基材10及び粘着層20の構造及び物性の一例として、それぞれの厚みに着目し、粘着層20の厚みと基材10の厚みとの比率が、養生シート100の追従性及び剥離性に与える影響について検討を行った。ここで、粘着層20の厚みをCとし、基材10の厚みをDとし、両者の比率から求められる粘着層/基材比(C/D)について検討した。
本発明の養生シート100において、保護対象物Mに対する追従性と剥離性とを両立させ、取り扱いを容易なものとするためには、粘着層/基材比(C/D)が2×10−3〜40×10−3であることが好ましく、2.42×10−3〜38.46×10−3がより好ましいことが判明した。このような範囲であれば、養生シート100を保護対象物Mに貼り付けたときに、保護対象物Mの表面形状に養生シート100がうまく追従し、保護対象物Mの角部M1を含む表面M2に養生シート100を隙間なく貼り付けることが容易となった。また、保護対象物Mから養生シート100を取り除くときは、養生シート100が断裂したり、保護対象物Mの表面M2を損傷したり、除去することが不可能なほどに後残りすることなく、容易に剥離させることができた。粘着層/基材比(C/D)が2×10−3未満の場合、粘着層20の厚み(C)が小さく、且つ基材10の厚み(D)が大きいため、養生シート100は柔軟性が乏しくなり、保護対象物Mの表面形状にうまく追従することができない虞がある。また、仮に、保護対象物Mの表面M2に保護シート100を貼り付けることができたとしても、粘着力(B)が持続せず、直ちに剥がれてしまう虞がある。粘着層/基材比(C/D)が40×10−3を超える場合、粘着層20の厚み(C)が大きく、且つ基材10の厚み(D)が小さいため、保護対象物Mから養生シート100を引き剥がす際に養生シート100が断裂し、保護対象物Mに養生シート100の一部が後残りする虞がある。
<養生シートの構成例>
本発明の養生シート100の構成例について説明する。本発明の養生シート100において、基材10を構成する各層の組み合わせ、及び養生シート100を構成する各層(粘着層20を含む)の積層順は自由であることを先に説明したが、実用的な養生シート100を得るためには、例えば、以下のような構成例が考えられる。構成例(1)〜(3)は、養生シート100を構成する層を表面側から裏面側の順に示してある。
(1)防水補強層、発泡層、及び防水層(以上、基材10)、並びに粘着層20
(2)保護層、金属蒸着層、及び透湿防水層(以上、基材10)、並びに粘着層20
(3)防滑層、及び補強層(以上、基材10)、並びに粘着層20
構成例(1)〜(3)のうち、代表として、上記(1)の構成を有する養生シート100について説明する。図3は、粘着層20を含めて4層構造とした代表的な養生シート101(100)の概略断面図である。
上記の「養生シートの全体構成」の項目で説明したように、養生シート101は、基材10と、粘着層20とを備える。基材10は、防水補強層11、発泡層12、及び防水層13から構成される。防水補強層11は、養生シート101に防水性と補強効果とを付与するものであり、上面側に凹凸構造11aを備えている。この凹凸構造11aは、養生シート101に滑り止め効果や水はけ効果を与えることができる。凹凸構造11aは、インフレーション法、押出ラミネート法、キャスト法等の公知の製膜法により防水補強層11を形成する際に、同時に形成することができる。防水補強層11の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の樹脂材料が挙げられる。また、防水補強層11は、外部環境に直接曝されるため、外気温、湿気、紫外線によって劣化し易い。そこで、防水補強層11を製膜する際には、上記の樹脂材料に耐候剤を添加しておくことが好ましい。耐候剤としては、紫外線吸収剤、光酸化防止剤、耐熱安定剤等が挙げられる。
発泡層12は、構成材料中に微細な気泡(図示せず)が分散されたものであり、この気泡の存在により、養生シート101に断熱性、耐衝撃性、緩衝性の機能を付与することができる。発泡層12の作製方法としては、例えば、発泡層12の主原料となる樹脂材料に発泡剤を添加し、樹脂材料を加熱溶融しながら発泡剤を発泡させ、この状態で樹脂材料を製膜した後、冷却固化する。樹脂材料としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
防水層13は、養生シート101に防水性を付与するものである。防水層13は、凹凸構造を有していないことを除いては、防水補強層13と実質的に同様の構成とすることができる。防水層13は、下側に粘着層20が積層されるため、粘着層20との密着性を良好にすべく、粘着層20側の表面を平滑にすることが好ましい。さらに、密着性を向上させるためには、防水層13の下面に対して、紫外線処理、プラズマ処理、コロナ処理等の表面改質を行うことが好ましい。防水層13の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
粘着層20は、養生シート101に粘着性を付与するものであり、前述の「養生シートの全体構成」の項目で説明した粘着層20と同じである。そのため、詳細な説明は省略する。
以上のとおり説明した、防水補強層11、発泡層12、防水層13、及び粘着層20は、上からこの順に積層される。このとき、各層の間に接着剤を塗布してもよい。この積層物に対して、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、押出ラミネート法、ホットメルトラミネート法、サーマルラミネート法等の公知の製膜法を施すと、各層が一体化され、養生シート101が完成する。この養生シート101は、シート面内で任意の一軸方向に5%伸長したときに発生する定伸長荷重(A)が1〜10N/cmであり、表面仕上げがBAのステンレス板に対する粘着力(B)が0.2〜5N/cmであり、定伸長荷重(A)と粘着力(B)との比率から求められる粘着追従係数(A/B)が0.2〜15に設定されたものであり、粘着層20の厚みが5〜100μmに調整されている。
本発明の養生シート(実施例1〜8)、及び本発明の範囲外となる養生シート(比較例1〜4)について、各種測定及び評価を行い、養生シートの構造と性能(特性)との関係について検討を行った。測定項目は、「養生シートの特性」の項目で説明した〔1〕定伸長荷重、〔2〕粘着力、〔3〕粘着追従係数、及び〔4〕粘着層/基材比である。なお、〔1〕定伸長荷重の測定時の伸長速度は300mm/分に設定し、〔2〕粘着力の測定時の引き剥がし速度はJIS Z 0237に準拠した5.0mm/秒に設定した。
養生シートの評価は、以下の〔5〕粘着追従性、及び〔6〕除去時損傷性について行った。
〔5〕粘着追従性
養生シートは、工事現場等での施工後に、保護対象物の表面の形状に追従した状態を長期間維持する必要がある。そこで、粘着追従性の耐久試験を実施し、保護対象物の表面の形状に追従した状態が、どの程度維持されているかを確認した。試験条件は、JIS A 6921に準拠した壁紙に覆われた保護対象物Mを用意し、図1に示すように、直交する二つの平面(表面M2)によって形成された角部M1の形状に追従させて、養生シートを保護対象物Mに貼り付け、1週間放置した。試験終了後、養生シートを観察し、保護対象物Mからの「浮き」、及び「剥がれ」の有無により粘着追従性を評価した。評価基準は、以下のとおりである。
(評価基準)
○:「浮き」、及び「剥がれ」の何れも確認されなかった。
△:「浮き」が一部確認されたものの、「剥がれ」は確認されなかった。
×:「浮き」、及び「剥がれ」の何れも確認された。
〔6〕除去時損傷性
養生シートを取り除く際には、保護対象物の表面に損傷や後残りがなく、容易に剥離する性能が求められる。そこで、粘着追従性の耐久試験の後に、養生シートを保護対象物Mから剥離して、養生シートの除去時損傷性を評価した。評価は、「保護対象物の表面の損傷」、及び「養生シートの破れによる後残り」の有無について行った。評価基準は、以下のとおりである。
(評価基準)
○:「保護対象物の表面の損傷」、及び「養生シートの破れによる後残り」の何れも確認されなかった。
△:「保護対象物の表面の損傷」は確認されなかった。「養生シートの破れによる後残り」は確認されたが、容易に除去できるものであった。
×:「保護対象物の表面の損傷」、及び「養生シートの破れによる後残り」の何れも確認され、養生シートの材料破壊により後残りを除去することが不可能であった。
<実施例1>
図3に示す4層構造を有する養生シートを、以下の手順で作製した。
1.下記の防水補強層、発泡層、及び防水層を、サーマルラミネート法によって一体化し、厚み2.07mmの基材を作製した。
・防水補強層:押出ラミネート法によって、線数(1インチ当りの網点数)25の格子柄の凹凸構造を形成した厚さ40μmのポリエチレン樹脂系フィルム(酒井化学工業株式会社製 LL0.04)
・発泡層:厚さ2.0mmのポリエチレン樹脂系発泡シート(酒井化学工業株式会社製 ミナフォーム#220)
・防水層:下面にコロナ処理を行った厚さ40μmのポリエチレン樹脂系フィルム(酒井化学工業株式会社製 LL0.04)
2.基材の下面(コロナ処理を行った面)に、ポリアクリル系樹脂からなる再剥離性粘着剤(サイデン化学株式会社製 ATR−347)を塗布して厚み20μmの粘着層を形成し、実施例1の養生シートを得た。
<実施例2>
防水補強層、及び防水層の厚みを夫々20μmとし、発泡層の厚みを1.0mmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により実施例2の養生シートを得た。
<実施例3>
防水補強層、及び防水層の厚みを夫々20μmとし、発泡層の厚みを6.0mmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により実施例3の養生シートを得た。
<実施例4>
発泡層の厚みを0.5mmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により実施例4の養生シートを得た。
<実施例5>
粘着層の厚みを5μmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により実施例5の養生シートを得た。
<実施例6>
粘着層の厚みを40μmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により実施例6の養生シートを得た。
<実施例7>
防水補強層、及び防水層の厚みを夫々20μmとし、発泡層の厚みを1.0mmとし、粘着層の厚みを40μmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により実施例7の養生シートを得た。
<実施例8>
防水補強層、及び防水層の厚みを夫々90μmとし、発泡層の厚みを1.0mmとし、粘着層の厚みを5μmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により実施例8の養生シートを得た。
<比較例1>
発泡層の厚みを10.0mmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により比較例1の養生シートを得た。
<比較例2>
粘着層の厚みを100μmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により比較例2の養生シートを得た。
<比較例3>
防水補強層、及び防水層の厚みを夫々10μmとし、発泡層の厚みを0.5mmとし、粘着層の厚みを40μmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により比較例3の養生シートを得た。
<比較例4>
防水補強層、及び防水層の厚みを夫々80μmとし、発泡層の厚みを10.0mmとした。それ以外は、実施例1と同様の材料を使用し、同様の手順により比較例4の養生シートを得た。
〔検討結果〕
実施例1〜8、及び比較例1〜4の養生シートについて、構造及び性能を表1にまとめた。
Figure 2017155580
実施例1〜8の養生シートは、何れも定伸長荷重(A)の測定結果が本発明で規定する1〜10N/cmの範囲内にあり、粘着力(B)の測定結果が本発明で規定する0.2〜5N/cmの範囲内にあった。また、粘着追従係数(A/B)が本発明で規定する0.2〜15の範囲内にあり、粘着層/基材比(C/D)が本発明で規定する2×10−3〜40×10−3の範囲内にあった。粘着追従性について、実施例1〜7の養生シートは、何れも浮き、及び剥がれが確認されず、非常に良好な結果を示した。実施例8の養生シートについても、剥がれは確認されず、実用上問題となることはなかった。除去時損傷性について、実施例1,3〜6,8の養生シートは、何れも保護対象物の表面の損傷、及び養生シートの破れによる後残りが確認されず、非常に良好な結果を示した。実施例2,7の養生シートについても、養生シートの破れによる後残りは確認されたが、容易に除去できるものであり、実用上問題となることはなかった。このように、定伸長荷重(A)、粘着力(B)、粘着追従係数(A/B)、及び粘着層/基材比(C/D)が本発明で規定する数値範囲内にある実施例1〜8の養生シートは、粘着追従性、及び除去時損傷性を両立したものであり、保護対象物の表面形状に追従させて貼り付けることにより保護対象物を確実に保護し、取り外す際には保護対象物の表面を損傷したり、除去することが不可能なほど後残りすることなく、容易に剥離することが可能であることが確認された。
一方、比較例1は、定伸長荷重(A)が24.4N/cmであり、本発明で規定する1〜10N/cmの範囲よりも大きく、粘着層/基材比(C/D)が1.99×10−3であり、本発明で規定する2×10−3〜40×10−3の範囲より小さかった。比較例2は、粘着力(B)が16.7N/cmであり、本発明で規定する0.2〜5N/cmの範囲よりも大きく、粘着層/基材比(C/D)が48.31×10−3であり、本発明で規定する2×10−3〜40×10−3の範囲より大きかった。比較例3は、定伸長荷重(A)が0.6N/cmであり、本発明で規定する1〜10N/cmの範囲よりも小さく、粘着追従係数(A/B)が0.13であり、本発明で規定する0.2〜15の範囲よりも小さく、粘着層/基材比(C/D)が76.92×10−3であり、本発明で規定する2×10−3〜40×10−3の範囲より大きかった。比較例4は、定伸長荷重(A)が30.6N/cmであり、本発明で規定する1〜10N/cmの範囲よりも大きく、粘着追従係数(A/B)が20.40であり、本発明で規定する0.2〜15の範囲よりも大きく、粘着層/基材比(C/D)が1.75×10−3であり、本発明で規定する2×10−3〜40×10−3の範囲より小さかった。このように、比較例1〜4は、定伸長荷重(A)、粘着力(B)、及び粘着追従係数(A/B)の少なくとも1つが本発明で規定する数値範囲から外れるものであった。また、粘着層/基材比(C/D)は、比較例1〜4の全てが、本発明で規定する数値範囲を外れるものであった。粘着追従性について、定伸長荷重が過度に大きい比較例1,4の養生シートは、浮き、及び剥がれが確認され、保護対象物を長期間保護するには問題があった。除去時損傷性について、比較例1〜4の養生シートは、何れも保護対象物の表面の損傷、及び養生シートの破れによる後残りが確認された。そして、養生シートの破れによる後残りは除去することが不可能であった。このように、定伸長荷重(A)、粘着力(B)、及び粘着追従係数(A/B)の少なくとも1つが本発明で規定する数値範囲から外れ、粘着層/基材比(C/D)が本発明で規定する数値範囲から外れている比較例1〜4の養生シートは、粘着追従性、及び除去時損傷性の何れか、若しくは両方が劣ったものとなった。
本発明の養生シートは、主に、建物の内装の養生のために好適に利用されるものであるが、建物の外装の養生のために利用することも可能である。また、橋脚、道路、トンネル、広場、ブロック、タイル等の建物以外の養生においても利用可能である。
10 基材
20 粘着層
100,101 養生シート
M 保護対象物
M1 角部
M2 表面

Claims (4)

  1. 保護対象物に貼り付けて表面を保護する養生シートであって、
    基材と、粘着層とを備え、
    シート面内で任意の一軸方向に5%伸長したときに発生する定伸長荷重(A)が1〜10N/cmであり、
    表面仕上げがBAのステンレス板に対する粘着力(B)が0.2〜5N/cmであり、
    前記定伸長荷重(A)と前記粘着力(B)との比率から求められる粘着追従係数(A/B)が0.2〜15である養生シート。
  2. 前記粘着層は、5〜100μmの厚みを有する請求項1に記載の養生シート。
  3. 前記基材は、0.52〜10.2mmの厚みを有する請求項1又は2に記載の養生シート。
  4. 前記粘着層の厚み(C)と前記基材の厚み(D)との比率から求められる粘着層/基材比(C/D)が2×10−3〜40×10−3である請求項1〜3の何れか一項に記載の養生シート。
JP2017027718A 2016-03-01 2017-02-17 養生シート Pending JP2017155580A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016038772 2016-03-01
JP2016038772 2016-03-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017155580A true JP2017155580A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59808368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017027718A Pending JP2017155580A (ja) 2016-03-01 2017-02-17 養生シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017155580A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077581A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 セーレン株式会社 コンクリート養生テープ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11333993A (ja) * 1998-05-26 1999-12-07 Takiron Co Ltd 養生シート
US20060024475A1 (en) * 2004-08-02 2006-02-02 Vershum Raymond G Floor covering
KR200420565Y1 (ko) * 2006-04-19 2006-07-04 주식회사 세영폴리머 건축물 보호용 에어버블 보양재
JP2006241769A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Nitto Denko Corp 展延性を有する防水気密用粘着シートによる防水施工方法
JP2012254569A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Futamura Chemical Co Ltd ガゼット折り包装袋用フィルム及びガゼット折り袋状物
JP2013129811A (ja) * 2011-11-25 2013-07-04 Nitto Denko Corp 粘着テープ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11333993A (ja) * 1998-05-26 1999-12-07 Takiron Co Ltd 養生シート
US20060024475A1 (en) * 2004-08-02 2006-02-02 Vershum Raymond G Floor covering
JP2006241769A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Nitto Denko Corp 展延性を有する防水気密用粘着シートによる防水施工方法
KR200420565Y1 (ko) * 2006-04-19 2006-07-04 주식회사 세영폴리머 건축물 보호용 에어버블 보양재
JP2012254569A (ja) * 2011-06-09 2012-12-27 Futamura Chemical Co Ltd ガゼット折り包装袋用フィルム及びガゼット折り袋状物
JP2013129811A (ja) * 2011-11-25 2013-07-04 Nitto Denko Corp 粘着テープ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019077581A (ja) * 2017-10-24 2019-05-23 セーレン株式会社 コンクリート養生テープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101640616B1 (ko) 미끄럼 방지 코팅층을 갖는 사포
TWI443172B (zh) 黏著劑及黏著薄膜
US3565750A (en) Pressure-sensitive adhesive article with dry-strippable liner
JP5238591B2 (ja) 下地コーナー材
US8613182B2 (en) Ceramic tile floor
US9003741B2 (en) Articles and methods for laying ceramic tile floor
JPS5869041A (ja) 防水性積層品
US8590269B2 (en) Easily replaceable ceramic tile floor
KR20050095778A (ko) 찢어질 수 있는 릴리이스 라이너 복합체를 갖는 수분 차단막
KR20210095651A (ko) 박리 제거성이 향상된 가요성 내구소비재
JP4943646B2 (ja) 透湿性床養生用粘着シート
JP2017155580A (ja) 養生シート
JPWO2009084438A1 (ja) 表示シート
EP3010712B1 (en) Waterproof membrane with cross-laminated film
JP2006334024A (ja) 吸振用下敷き材
EP2864545B1 (en) Marking tape, method of applying and method of manufacturing the marking tape
KR102428797B1 (ko) 그래픽 필름
JP2016516849A5 (ja)
JP2004232286A (ja) 床材施工用両面粘着テープ、床材および床材施工方法
JP6963459B2 (ja) コンクリート養生テープ
PL191256B1 (pl) Folia samoprzylepna
JP2015194048A (ja) 建築下地用防水シート
JP4956032B2 (ja) 粘着テープ用基材及び粘着テープ
JP4415875B2 (ja) 継目処理材
JP3080664U (ja) 床面用保護シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210927

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220105