JP2019077581A - コンクリート養生テープ - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本発明でいう長手方向とは、コンクリート養生テープを筒状にした場合の巻き取り方向のことをいう。また、本発明において引張最大荷重とは、引張試験時の最大荷重であり、引裂最大荷重とは、引裂試験時の最大荷重である。
金属粒子が非透水性フィルムに含有される場合の金属粒子の素材は、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、クロム、銀、錫、チタン、鉄、亜鉛、銅、珪素、マグネシウム等、並びに、これらからなる各種の合金が挙げられるが、生産性や経済性の点からアルミニウムが好適である。金属粒子としてアルミニウム微粒子を使用する場合、耐アルカリ性を向上させ、アルミニウム微粒子の酸化、変色、溶解を防止するため、アルミニウム微粒子の表面をアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等でコーティングしておくことが好ましい。金属粒子のサイズは、nmオーダーからμmオーダーのものまで使用可能である。金属粒子の添加量は、非透水性フィルムに対して1〜10重量%であることが好ましい。添加量が1重量%未満の場合、十分な遮熱、保温効果を得ることが困難となる。添加量が10重量%を超える場合、非透水性フィルムの内部で凝集等が発生して強度が低下する虞がある。
また、金属層と非透水性フィルムを積層させる方法としては、金属箔と非透水性フィルムとを積層する方法、金属を非透水性フィルム表面に印刷する方法、金属を非透水性フィルムの表面に蒸着させる方法が挙げられる。
実施例及び比較例における物性および評価は、以下の方法により行った。
1.厚み[mm]
JIS K7311.5.1.2(厚さ)に準じて測定を行った。
長手方向、短手方向のそれぞれに対し、JIS K7311 5 (引張試験)に準じて、試験片の切断時に至るまでの最大荷重を読み取った。
長手方向、短手方向のそれぞれに対し、JIS K7311 6 (引裂試験)に準じて、試験片の切断時に至るまでの最大荷重を読み取った。
赤外線反射率は、紫外・可視・近赤外線分光光度計(株式会社島津製作所製 UV−3600)を使用し、施工時の外側面になる面、すなわち、粘着層と反対側の面に対し、計測波長2000〜2600nmの条件下で赤外線反射率を測定した。
生コンクリート(77重量部のトーヨーマテラン株式会社製インスタントコンクリートに23重量部の水を混合したもの)を13mm×30mm×125mmの大きさの型枠に入れ、24時間25℃で放置して作製した試験板を使用し、JIS Z0237 10(粘着力 180°剥離)に準じて測定を行った。
1.保湿性
ガラスシャーレに精製水20mLを滴下させ、その後、各シート10cm×10cmの粘着層側、すなわち、養生時コンクリートに接する面側を下にした状態でガラスシャーレ上に静置した。夏場の日射を想定してレフランプ(100V、500W)を各試験体表面50cmの高さより照射を行い、1時間後の保水率を下記計算式により算出した。
[式]
保水率[%]=(精製水の滴下1時間後のシートとシャーレの重量[g]−精製水の滴下前のシートとシャーレの重量[g])/(精製水の滴下直後のシートとシャーレの重量[g]−精製水の滴下前のシートとシャーレの重量[g])×100
(評価基準)
○:1時間後の保水率が80%以上
△:1時間後の保水率が50%以上80%未満
×:1時間後の保水率が50%未満
30cm×30cmのコンクリート板に、各シート15cm×15cmを下にした状態で静置し、夏場の日射を想定してレフランプ(100V、500W)を各試験体表面50cmの高さより照射を行い、おんどとり(T&D製 TR−71wf)を試験片中央に設置して、温度変化を測定した。
このとき、1時間後の温度を測定し、下記基準にて遮熱性を判断した。
(評価基準)
○:20℃未満
△:20℃以上40℃未満
×:40℃以上
試験片を水酸化カルシウム飽和溶液中に浸漬させ、恒温乾燥機(ADVANTEC製 FC−612)60℃の環境に24時間放置する。その後、紫外・可視・近赤外線分光光度計(株式会社島津製作所製 UV−3600)を使用し、試験片の表側面(施工時の外側面)を計測波長2000〜2600nmの条件下で赤外線反射率を測定し、次の式にて保持率を算出した。
赤外反射率の保持率[%]=(腐食処理後の赤外反射率/初期の赤外反射率)×100
(評価基準)
○:85%以上
△:70%以上85%未満
×:70%未満
コンクリート構造体に対して、幅700mmのテープを施工し、その施工性を評価した。
(評価基準)
○:施工時に破けることがなく、角部に対する追従性、及び、基材のハリコシが良好であり、コンクリート構造体を容易に被うことができる。
△:施工時に破けることがなく、角部に対する追従性、及び、基材のハリコシがやや良好であり、コンクリート構造体を被うことができる。
×:施工時に破けてしまい、角部に対する追従性、及び、基材のハリコシが不良であり、コンクリート構造体を被うことは困難である。
生コンクリート(77重量部のトーヨーマテラン株式会社製インスタントコンクリートに23重量部の水を混合したもの)を20mm×90mm×300mmの大きさの型枠に入れ、24時間25℃で放置して作製した試験板を使用し、50mm×90mmにカットした試験片を貼り合わせ、サンシャインウェザーメーター(スガ試験機株式会社製)により、2時間/サイクルを100サイクルで照射し、その後、粘着剤(糊)残りの有無を確認した。
(評価基準)
○:コンクリート表面への粘着剤残りがなく、外観上変化なし。
△:コンクリート表面への粘着剤残りが少なく、外観上変化なし。
×:コンクリート表面への粘着剤残りがあり、外観上変化あり。
100重量部に対して、粒子径が5μmのアルミニウム粒子3重量部を練り込み含有させたポリエチレンフィルム(金属粒子含有非透水性フィルム 厚み40μm)と、その両側にポリプロピレンフィルム(非透水性フィルム 厚み10μm)とを、共押出しTダイ法により積層させ、長手方向の引張最大荷重が11Nとなる基材層を得た。
次いで、基材層の一方の面に離型層用樹脂(直鎖アルキル系離型処理剤)を3g/m2塗布した後、基材層のもう一方の面にアクリル系粘着剤(サイデン化学製D202が100重量部に対し、サイデン化学製AL硬化剤を0.6重量部添加したもの)を乾燥後の塗布量が28g/m2になるよう塗布し、厚み20μmの粘着層を付与し、コンクリート養生テープを得た。
なお、基材層の長手方向、すなわち、コンクリート養生テープの長手方向は、コンクリート養生テープを筒状にした時の巻き取り方向である。
ポリプロピレンフィルム(非透水性フィルム 厚み20μm)と厚み7μmのアルミニウム箔との間にポリエチレン樹脂(接着樹脂 東ソー株式会社製 ペトロセン212)を塗布し、Tダイラミネート法によって、ポリプロピレンフィルムとアルミニウム箔とを接着樹脂(厚み15μm)を介し、積層させた。さらに、ポリプロピレンフィルムとは反対側のアルミニウム箔表面にも同様に、同一のポリエチレン樹脂の接着樹脂(厚み15μm)を介して同一のポリプロピレンフィルムを積層し、基材層を得た。上記以外は、実施例1と同様に作製した。
厚み40μmのアルミニウム箔を用いる以外は、実施例2と同様に作製した。
押出しTダイ法により、フィルム成形樹脂基材100重量部に対して3重量部を含有させた厚み40μmのポリエチレンフィルムを形成させ、長手方向の引張最大荷重が9Nとなる基材層を得た。上記以外は、実施例1と同様に作製した。
アルミニウム粒子含有ポリエチレンフィルムを厚み20μmにし、ポリプロプレンフィルムを厚み3μmに変更した以外は実施例1と同様に作製した。
実施例2と同じポリプロピレンフィルムを基材層の代わりに用いる以外は、実施例1と同様に作製した。
厚み7μmのアルミニウム箔を基材層の代わりに用いる以外は、実施例1と同様に作製した。
2 基材層
3 粘着層
4 金属
5 非透水性フィルム
Claims (2)
- 基材層および粘着層を有するコンクリート養生テープであって、基材層が金属および非透水性フィルムを含有し、長手方向における引張最大荷重が8N以上であるコンクリート養生テープ。
- 基材層が、金属を含有する非透水性フィルムの少なくとも一方の面に非透水性フィルムを備えている請求項1に記載のコンクリート養生テープ。
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- 2017-10-24 JP JP2017205065A patent/JP6963459B2/ja active Active
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