JP2017155501A - 開閉部材制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの連続回転時間を、外気温を考慮して適切に制限する。
【解決手段】パワーウィンドウ装置10において、ウィンドウガラスWを開閉移動させるために回転するモータ11と、モータの連続回転時間を計時する内部クロック21aと、連続回転時間が所定時間になるとモータの回転を制限するための処理を実行するコントローラ21と、を有する。そして、コントローラ21は、上記処理の実行後のモータ11の回転状態が外気温に応じて変化するように当該処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、開閉部材制御装置に係り、特に、開閉部材を開閉移動させるために回転するモータの連続回転時間を制限する開閉部材制御装置に関する。
パワーウィンドウ装置などの開閉部材制御装置において、開閉部材を開閉移動させるために回転駆動するモータが長時間連続回転することで異常な発熱を生じるのを防止するために、モータの連続回転時間に制限を設けることがある。例えば、特許文献1に記載の装置(開閉体駆動装置)では、タイマーにてモータの連続回転時間を計時し、計時された時間が所定の時間に達した時点でモータを強制的に停止させることにしている。
特開2014−95270号公報
ところで、同一の条件下(具体的には、モータに印加される電圧が同一である場合)におけるモータの回転速度は、外気温に応じて変化してしまうので、例えば、同じモータ出力であっても外気温が低くなるほどモータの回転速度が低くなる。つまり、外気温が比較的に低い寒冷地では、制限時間内におけるモータの回転量、換言すると、開閉部材の移動量が通常の量に比べて小さくなる。このため、寒冷地では、モータを連続回転させて開閉部材を所定位置まで移動させる際、開閉部材が所定位置に到達する前にモータの回転が停止してしまう。この結果、モータが停止する度にユーザがスイッチ操作等を行う必要があり、ユーザにとっての使い勝手が悪くなる虞がある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータの連続回転時間を適切に制限することが可能な開閉部材制御装置を提供することにある。
前記課題は、本発明の開閉部材制御装置によれば、開閉部材を開閉移動させるために回転するモータと、該モータが回転し始めた時点から、前記モータが回転し続ける時間を計時する計時部と、前記時間が所定時間になると、前記モータの回転を制限するための処理を実行する回転制限部と、を有し、該回転制限部は、前記処理の実行後の前記モータの回転状態が外気温に応じて変化するように前記処理を実行することにより解決される。
上記のように構成された本発明の開閉部材制御装置では、モータの連続回転時間に対して制限を設定するにあたり(厳密には、制限後のモータの回転状態を設定する際)、外気温を考慮して設定する。これにより、外気温が及ぼすモータの回転状態への影響を踏まえて、モータの連続回転時間を適切に制限することが可能となる。
また、上記の構成において、前記回転制限部は、外気温が基準温度以上であるときには、前記処理として、外気温が前記モータの回転を強制的に停止する第一処理を実行し、外気温が前記基準温度未満であるときには、前記第一処理とは実行内容が異なる第二処理を実行してもよい。
上記の構成では、モータの連続回転時間が所定時間となった時点で外気温が基準温度未満であるとき、モータの回転を強制的に停止させる処理とは実行内容が異なる第二処理を実行する。このように外気温が基準温度以上であるか否かに応じて処理の実行内容を変えることで、モータの回転状態に及ぼす外気温の影響を反映した形で、モータの連続回転時間を適切に制限することが可能となる。
また、上記の構成において、前記回転制限部は、前記第二処理において無条件で、又は一定の条件下で前記モータの回転を継続させてもよい。
上記の構成では、モータの連続回転時間が所定時間となった時点で外気温が基準温度未満である場合、モータの連続回転時間に対する制限が緩和される。これにより、外気温が比較的に低い地域において、モータを回転させて開閉部材を所定位置まで移動させる際に開閉部材が所定位置に到達する前の時点でモータの回転が停止してしまうのを抑えることが可能となる。
また、上記の構成において、前記開閉部材を開閉移動させるためのユーザ操作を検知する操作検知部を有し、前記回転制限部は、前記第二処理において、前記時間が前記所定時間になった時点で前記操作検知部が前記ユーザ操作を検知しているかどうかを判定し、前記操作検知部が前記ユーザ操作を検知していると判定したときには前記モータの回転を継続させてもよい。
上記の構成では、外気温が基準温度未満である場合、モータの連続回転時間が所定時間となった時点でユーザ操作を検知していれば、モータの回転を継続させる。この結果、モータの連続回転時間に対する制限を外気温に応じて緩和する際に、ユーザの意思を加味することが可能となる。
また、上記の構成において、前記モータは、前記開閉部材としてのウィンドウガラスを開閉移動させるために回転するものであると、本発明の効果がより有意義なものとなる。
具体的に説明すると、モータの連続回転時間に対して制限を設ける際に外気温を考慮しないと、寒冷地等の比較的外気温が低くなる地域においてウィンドウガラスを開け閉めする際に、ウィンドウガラスが全閉位置や全開位置に到達する前の時点でモータが強制的に停止され、ウィンドウガラスの移動が止まってしまう可能性がある。このため、ウィンドウガラスを全閉位置や全開位置に移動させるまでにスイッチ操作等を繰り返すことになり、ユーザにとって使い勝手が悪くなる。これに対して、本発明の開閉部材制御装置によれば、モータの連続回転時間に対する制限が外気温を考慮して適切に設定される。これにより、ウィンドウガラスが全閉位置や全開位置に到達する前の時点でモータが停止するという事態を改善することが可能となる。
また、上記の構成において、前記モータの制御回路中、外気温に応じて電圧が変化する箇所における該電圧を検知する電圧検知部を有し、前記回転制限部は、前記電圧検知部により検知された前記電圧から特定される外気温に応じて前記処理の実行後の前記回転状態が変化するように前記処理を実行してもよい。
上記の構成では、モータの連続回転時間に対する制限を外気温に応じて設定するにあたり、外気温に応じて電圧が変化する箇所の当該電圧を検知し、その検知結果に基づいて外気温を特定する。これにより、外気温を適切に特定することが可能となる。
本発明によれば、モータの連続回転時間を、外気温を考慮して適切に制限することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る開閉部材制御装置の構成を示す図である。 モータの連続回転時間を制限する処理の流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係る開閉部材制御装置について図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る開閉部材制御装置の構成を示す図である。図2は、モータの連続回転時間を制限する処理の流れを示す図である。
なお、以下に示す実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下では、本発明の開閉部材制御装置の一例として、車両に搭載されたパワーウィンドウ装置(以下、パワーウィンドウ装置10)について、その構成等を説明することとする。ただし、本発明は、パワーウィンドウ装置10以外の開閉部材制御装置にも適用可能であり、例えば、車両以外の乗物に設けられたウィンドウガラスの開閉移動を制御する装置、車両側部に設けられたスライドドアの開閉移動を制御する装置、車両上部にサンルーフの開閉移動を制御する装置、あるいは車両等の乗物に設けられた他の開閉部材の開閉移動を制御する装置に対しても本発明は適用可能である。また、乗物以外の物(例えば、建物や設備等)に設けられた開閉部材の開閉移動を制御する装置に対しても本発明は適用可能である。
パワーウィンドウ装置10は、車両のドアDに設けられたウィンドウガラスWの開閉移動を制御するものである。ウィンドウガラスWは、開閉部材の一例であり、ドアDに設けられた開口を開ける全開位置と、当該開口を閉じる全閉位置との間を移動する。
パワーウィンドウ装置10は、モータ11を駆動源とする昇降機構を備えている。この昇降機構は、ウィンドウガラスWを開閉移動(昇降)させるために回転するモータ11を有し、モータ11からの駆動力を利用してウィンドウガラスWを昇降させる。つまり、モータ11が回転すると、これに連動して昇降機構の本体部(モータ11以外の部分)が動作し、これによってウィンドウガラスWが昇降する。なお、昇降機構の具体的な構成については、説明を省略するが、公知の構成(例えば、Xアーム方式又はベルト・プーリ式の機器構成)が利用可能である。
パワーウィンドウ装置10は、上記の昇降機構の他に、制御装置12と回転検出センサ13とを有する。また、制御装置12は、図1に示すように、マイコン等からなるコントローラ21を有する。このコントローラ21は、バッテリ23から給電されると共に、操作スイッチ24やイグニッションスイッチ25が操作された際にこれらのスイッチから信号(指令信号)を受信する。
回転検出センサ13は、ホール素子等により構成されており、モータ11と一体的に設けられている。この回転検出センサ13は、モータ11の回転と同期したパルス信号を制御装置12へ出力する。このパルス信号は、ウィンドウガラスWが所定距離を移動する毎、若しくは、モータ11が所定角度だけ回転する毎に出力される。すなわち、回転検出センサ13は、モータ11の回転速度に応じたタイミングにてパルス信号を出力する。
制御装置12は、モータ11の回転を制御する。制御装置12は、図2に示すように、コントローラ21と駆動回路22とによって構成されている。コントローラ21は、バッテリ23からモータ11への電力供給のオンオフを切り替えると共に、オン時にモータ11を流れる電流の向きを切り替える。また、コントローラ21は、内部クロック21aを備えている。この内部クロック21aは、計時部に相当し、モータ11への連続給電時間、換言するとモータ11の連続回転時間を計時する。ここで、「連続回転時間」とは、モータ11が回転し始めた時点から、同じ向きにモータ11が回転し続ける時間を意味する。
駆動回路22は、モータ11の制御回路に相当し、バッテリ23とモータ11への通電状態を切り替えるためのリレー、及び、モータ11を流れる電流の向きを切り替えるためのリレー等によって構成されている。そして、コントローラ21が駆動回路22中のリレーを切り替えることで、モータ11のオンオフ及び回転方向が制御されることになる。この結果、前述の昇降機構が作動してウィンドウガラスWが開閉移動するようになる。
また、駆動回路22内には、NTC(Negative
Temperature Coefficient)型のサーミスタ22aが組み込まれている。このサーミスタ22aの端子部における電圧の大きさは、外気温、すなわち、パワーウィンドウ装置10が搭載された車両が走行又は駐車している場所の温度に応じて変化する。すなわち、駆動回路22中、サーミスタ22aの端子部が位置する箇所は、外気温に応じて電圧が変化する箇所に相当する。そして、コントローラ21は、サーミスタ22aの端子部の電圧を検知すると共に、検知した当該電圧から外気温を特定する。このように本実施形態においてコントローラ21は、電圧検知部として機能する。なお、外気温を特定する手段については、上記のサーミスタ22aに限定されるものではなく、外気温を特定する手段である限り、自由に利用することが可能である。
操作スイッチ24は、ウィンドウガラスWを開閉移動させるために行われるユーザ操作を受け付ける。この操作スイッチ24は、ユーザ(厳密には車両の乗員)によって操作されると、その操作内容に応じた指令信号を生成し、当該指令信号を制御装置12のコントローラ21に向けて出力する。
なお、本実施形態に係る操作スイッチ24は、二段階操作可能な揺動型スイッチによって構成され、閉スイッチ24a、開スイッチ24b及びオートスイッチ24cを有する。具体的に説明すると、操作スイッチ24の一端部が一段階操作されると、閉スイッチ24aがオンになる。これにより、ウィンドウガラスWに通常閉動作(スイッチ操作している時間だけ上昇する動作)を行わせるための通常閉信号が操作スイッチ24から出力されるようになる。
また、操作スイッチ24の一端部が二段階操作されると、閉スイッチ24aと共にオートスイッチ24cがオンになる。これにより、ウィンドウガラスWにオート閉動作(スイッチ操作を止めた後にも上昇し続ける動作)を行わせるためのオート閉信号が操作スイッチ24から出力されるようになる。
他方、操作スイッチ24の他端部が一段階操作されると、開スイッチ24bがオンになる。これにより、ウィンドウガラスWに通常開動作(スイッチ操作している時間だけ下降する動作)を行わせるための通常開信号が操作スイッチ24から出力されるようになる。また、操作スイッチ24の他端部が二段階されると、開スイッチ24bと共にオートスイッチ24cがオンになる。これにより、ウィンドウガラスWにオート開動作(スイッチ操作を止めた後にも下降し続ける動作)を行わせるためのオート開信号が操作スイッチ24から出力されるようになる。
そして、コントローラ21は、操作スイッチ24から出力された指令信号を受信することでユーザ操作を検知する。すなわち、本実施形態においてコントローラ21は、操作検知部として機能する。なお、コントローラ21は、ユーザが操作スイッチ24を操作している間、その操作を検知し続け、例えば、オート閉動作用のスイッチ操作が行われると、その動作が続けられている間だけ当該操作を検知するようになる。その上で、コントローラ21は、検知結果に基づいて駆動回路22中のリレーを切り替えてモータ11を制御する。
具体的に説明すると、コントローラ21は、通常閉信号を受信すると、通常閉動作用のスイッチ操作を検知し、当該操作を検知している時間だけウィンドウガラスWが上昇するようにモータ11を制御する。また、コントローラ21は、オート閉信号を受信すると、オート閉動作用のスイッチ操作を検知し、オート閉の指令が解除されるまでウィンドウガラスWが上昇し続けるようにモータ11を制御する。また、コントローラ21は、通常開信号を受信すると、通常開動作用のスイッチ操作を検知し、当該操作を検知している時間だけウィンドウガラスWが下降するようにモータ11を制御する。また、コントローラ21は、オート開信号を受信すると、オート開動作用のスイッチ操作を検知し、オート開の指令が解除されるまでウィンドウガラスWが下降し続けるようにモータ11を制御する。
ところで、制御装置12(厳密には、コントローラ21)は、操作スイッチ24から受信した指令信号に基づいてモータ11を制御する他、モータ11の回転状態やウィンドウガラスWの現在位置を特定する機能を備えている。具体的に説明すると、制御装置12は、回転検出センサ13から出力されたパルス信号を受信し、その受信間隔からモータ11の回転状態、より詳しくは回転速度を算出する。回転速度の算出手順について説明すると、制御装置12は、受信したパルス信号の波形を特定し、当該波形の立上がり部又は立下り部、すなわちパルスエッジを検出する。そして、制御装置12は、パルスエッジの間隔からモータ11の回転速度を算出する。また、この際、制御装置12は、各パルス信号の位相差からモータ11の回転方向を割り出す。
さらに、制御装置12は、割り出したモータ11の回転方向に基づいて、ウィンドウガラスWが移動している向きを特定する。さらにまた、制御装置12は、受信したパルス信号のパルスエッジをカウントすることでウィンドウガラスWの現在位置を特定する。ウィンドウガラスWの現在位置を特定する手順について説明すると、先ず、ウィンドウガラスWの移動方向における基準位置(例えば、閉位置)でのパルスエッジのカウント数を0(零)に設定する。一方、制御装置12は、パルスエッジのカウント数と基準位置からの距離との対応関係を示すデータを記憶している。そして、制御装置12は、モータ11の回転に連動してパルスエッジのカウント数が増減すると、上記の対応関係に基づいて現時点でのカウント数に対応する位置、すなわち、ウィンドウガラスWの現在位置(基準位置からの距離)を特定する。
本実施形態に係る制御装置12は、以上までに説明した機能に加え、モータ11に過度な負荷が掛かるのを未然に防止するための機能(以下、制限機能)を更に備えている。この制限機能は、オート閉動作中又はオート開動作中にモータ11の回転を制限する機能である。
具体的に説明すると、本実施形態で採用しているモータ11の回転に対する制限は、二つのタイプが存在し、そのうちの一方のタイプは、ウィンドウガラスWが全閉位置又は全開位置に到達したときの制限である。詳しく説明すると、制御装置12は、前述したように、ウィンドウガラスWが移動している間、逐次、モータ11の回転速度やウィンドウガラスWの現在位置を特定(監視)する。そして、制御装置12は、これらの特定結果に基づいて、ウィンドウガラスWが現在向かっている位置(終端位置)まで移動してきたかどうかを判定し、ウィンドウガラスWが終端位置に到達したと判定したとき、モータ11の回転を強制的に停止させる。
もう一方のタイプの制限は、モータ11の連続回転時間に対する制限である。詳しく説明すると、ウィンドウガラスWにオート開動作やオート閉動作を行わせる上でモータ11が回転し始めると、その時点から内部クロック21aがモータ11の連続回転時間を計時する。一方で、コントローラ21は、計時されている連続回転時間が所定時間に達すると、ウィンドウガラスWが全閉位置や全開位置に到達する前であってもモータ11の回転を強制的に停止する。すなわち、コントローラ21は、回転制限部として機能し、モータ11の連続回転時間が所定時間になると、モータ11の回転を制限するための処理を実行する。これにより、モータ11の連続回転時間が過度に長期化してモータ11が異常発熱する等の不具合を未然に防止することが可能となる。
ただし、モータ11の連続回転時間に対して制限を設定する場合には、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、外気温の影響を考慮する必要がある。具体的に説明すると、外気温が比較的に低い寒冷地では、モータ11への印加電圧が同じであっても、モータ11の回転速度が通常値(一般的な地域の回転速度)よりも低くなる。つまり、寒冷地では、モータ11の連続回転時間の上限に相当する制限時間内においてモータ11が回転する回数、換言すると、ウィンドウガラスWの移動量が通常の量に比べて小さくなる。このため、寒冷地において通常の地域と同様の制限を設定してしまうと、ウィンドウガラスWにオート閉動作あるいはオート開動作させる際、ウィンドウガラスWがその終端位置(全閉位置又は全開位置)に到達する前にモータ11の回転が停止してしまう。この結果、寒冷地ではモータ11が停止する度にユーザがスイッチ操作等を行う必要があり、ユーザにとっての使い勝手が悪くなってしまう。
これに対して、本実施形態では、モータ11の連続回転時間に対する制限を設定する際に、外気温を考慮して設定することになっている。つまり、回転制限部であるコントローラ21は、モータ11の回転を制限するための処理を実行するにあたって外気温を特定し、特定した外気温に応じて当該処理の実行後におけるモータ11の回転状態が変化するように上記の処理を実行する。より厳密に説明すると、本実施形態では、モータ11の連続回転時間に対する制限として、緩和条件付き制限を採用している。以下、図2を参照しながら、緩和条件付き制限の流れ(図中、「緩和条件付き制限フロー」)について説明することとする。
緩和条件付き制限フローの実行に際し、操作スイッチ24が操作され、閉スイッチ24a又は開スイッチ24bがオートスイッチ24cと共にオンする。また、緩和条件付き制限フローの実行にあたり、コントローラ21は、操作スイッチ24から出力されてくるオート閉信号やオート開信号に従ってモータ11を連続回転させる。そして、モータ11の連続回転が開始されると、これをトリガーとして緩和条件付き制限フローが開始される。
緩和条件付き制限フローが開始されると、先ず、内部クロック21aがモータ11の連続回転時間を計時する(S001)。コントローラ21は、計時された連続回転時間が制限時間となったか否かを判定する(S002)。この際、連続回転時間が制限時間に達していないと判定したとき(S002でNo)、コントローラ21は、ウィンドウガラスWが全閉位置や全開位置に到達する等の理由で既にモータ11の回転が停止しているか否かを判定する(S003)。そして、コントローラ21は、既にモータ11の回転が停止していると判定した場合には、緩和条件付き制限フローを終了し、まだモータ11の回転が停止していないと判定した場合には、ステップS001に戻る。
ちなみに、制限時間については、任意の時間に設定することが可能であるが、オート開動作やオート閉動作の一般的な所要時間(例えば10秒程度)に設定するのが好ましい。
一方、ステップS002において連続回転時間が制限時間に達したと判定したとき(S002でYes)、コントローラ21は、その時点での外気温を特定する(S004)。具体的に説明すると、コントローラ21は、駆動回路22中のサーミスタ22aの端子部における電圧を特定し、その電圧値から外気温を特定する。なお、電圧値から外気温を特定するにあたり、コントローラ21は、電圧値と外気温との対応関係(例えば、電圧値から外気温への変換式)をコントローラ21内のメモリから読み出して参照する。
その後、コントローラ21は、前ステップS004で特定した外気温が基準温度未満であるか否かを判定する(S005)。そして、外気温が基準温度以上である場合(S005でNo)、コントローラ21は、モータ11の連続回転時間が制限時間に達していることを理由に、モータ11の回転を強制的に停止する(S006)。なお、外気温が基準温度以上であるときにモータ11の回転を強制停止する処理は、本発明の「第一処理」に相当する。
一方で、外気温が基準温度未満である場合(S005でYes)、コントローラ21は、上記のモータ強制停止処理とは実行内容が異なる処理を実行する。かかる処理は、本発明の「第二処理」に相当し、図2中のステップS007〜S008によって構成されている。具体的に説明すると、外気温が基準温度未満である場合、コントローラ21は、モータ11の連続回転時間が制限時間となった時点でユーザ操作(スイッチ操作)を検知しているかどうかを判定する(S007)。
より詳しく説明すると、ウィンドウガラスWが全閉位置に向かって移動している期間中にモータ11の連続回転時間が制限時間となった場合、コントローラ21は、その時点で操作スイッチ24の閉スイッチ24a及びオートスイッチ24cが操作され続けているかどうかを判定する。また、ウィンドウガラスWが全開位置に向かって移動している期間中に連続回転時間が制限時間となった場合、コントローラ21は、その時点で操作スイッチ24の開スイッチ24b及びオートスイッチ24cが操作され続けているかどうかを判定する。
そして、モータ11の連続回転時間が制限時間となった時点でユーザ操作を検知していない場合(S007でNo)、コントローラ21は、モータ11の回転を強制的に停止する(S006)。他方、連続回転時間が制限時間となった時点でユーザ操作を検知している場合(S007でYes)、コントローラ21は、モータ11の回転を継続させる(S008)。このように連続回転時間が制限時間になったとしても、外気温が基準温度未満であり、かつ、その時点でユーザ操作を検知しているならば、モータ11の連続回転に対する制限を無効化し、連続回転を続行させることにしている。
換言すると、緩和条件付き制限フローでは、連続回転時間が制限時間になったとしても、外気温が基準温度未満であれば、一定条件の下でモータ11の回転を継続させることになっている。これにより、寒冷地を走行している車両のウィンドウガラスWを全閉又は全開させる際、ウィンドウガラスWが全閉位置又は全開位置に到達する前の時点でモータ11の回転が停止してしまうのを抑えることが可能となる。
また、本実施形態では、外気温が基準温度未満であるとき、連続回転時間が制限時間になった時点でユーザ操作(スイッチ操作)を検知していることを条件としてモータ11の回転を継続させることになっている。これにより、モータ11の連続回転時間に対する制限を外気温に応じて緩和する際に、ユーザ操作の有無、ひいてはユーザの意思を反映させることが可能となる。
なお、本実施形態では、連続回転時間が制限時間になった時点でユーザ操作(スイッチ操作)を検知していることを条件としてモータ11の回転を継続させることとしたが、これに限定されるものではない。連続回転時間が制限時間になった時点での外気温が基準温度未満である場合には、無条件でモータ11の回転を継続させてもよい。
10 パワーウィンドウ装置(開閉部材制御装置)
11 モータ
12 制御装置
13 回転検出センサ
21 コントローラ(回転制限部、操作検知部、電圧検知部)
21a 内部クロック(計時部)
22 駆動回路
22a サーミスタ
23 バッテリ
24 操作スイッチ
24a 閉スイッチ
24b 開スイッチ
24c オートスイッチ
25 イグニッションスイッチ
D ドア
W ウィンドウガラス(開閉部材)

Claims (6)

  1. 開閉部材を開閉移動させるために回転するモータと、
    該モータが回転し始めた時点から、前記モータが回転し続ける時間を計時する計時部と、
    前記時間が所定時間になると、前記モータの回転を制限するための処理を実行する回転制限部と、を有し、
    該回転制限部は、前記処理の実行後の前記モータの回転状態が外気温に応じて変化するように前記処理を実行することを特徴とする開閉部材制御装置。
  2. 前記回転制限部は、外気温が基準温度以上であるときには、前記処理として、外気温が前記モータの回転を強制的に停止する第一処理を実行し、外気温が前記基準温度未満であるときには、前記第一処理とは実行内容が異なる第二処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の開閉部材制御装置。
  3. 前記回転制限部は、前記第二処理において無条件で、又は一定の条件下で前記モータの回転を継続させることを特徴とする請求項2に記載の開閉部材制御装置。
  4. 前記開閉部材を開閉移動させるためのユーザ操作を検知する操作検知部を有し、
    前記回転制限部は、前記第二処理において、前記時間が前記所定時間になった時点で前記操作検知部が前記ユーザ操作を検知しているかどうかを判定し、前記操作検知部が前記ユーザ操作を検知していると判定したときには前記モータの回転を継続させることを特徴とする請求項3に記載の開閉部材制御装置。
  5. 前記モータは、前記開閉部材としてのウィンドウガラスを開閉移動させるために回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の開閉部材制御装置。
  6. 前記モータの制御回路中、外気温に応じて電圧が変化する箇所における該電圧を検知する電圧検知部を有し、
    前記回転制限部は、前記電圧検知部により検知された前記電圧から特定される外気温に応じて前記処理の実行後の前記回転状態が変化するように前記処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の開閉部材制御装置。
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JP2020122317A (ja) * 2019-01-30 2020-08-13 株式会社デンソー 開閉体制御装置

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